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ファン・ウソク

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ファン・ウソク、捏造暴露から10年経過してようやくソウル大学教授職の罷免が確定

「幹細胞論文操作」黄禹錫前教授、ソウル大学罷免確定(聯合ニュース)
 幹細胞論文操作に波紋を起こした黄禹錫元ソウル大教授を罷免したソウル大の処分は正当であると最高裁が判決を下した。
 黄元教授は、2006年の訴訟を提起した後、9年余りの間5回の試験の最後に罷免が確定した。

 最高裁3部(主審グォンスンイル最高裁判事)は23日、黄元教授がソウル大を相手に出した波面処分取消訴訟の再上告審で原告敗訴判決した原審を確定した。
 裁判所は、「ソウル大の懲戒手続きに瑕疵があった原告(黄元教授)の主張を排斥したのは正当である」と明らかにした。
 黄元教授はソウル大が罷免処分の根拠とした調査委員会の報告書が原本と異なる偽造本なので、法令に違反した懲戒だったと主張した。破棄差し戻し審でも罷免が正当である判決が下されたが、黄元教授が再上告した理由であった。

 しかし、裁判所は「ソウル大調査委員会の元のレポートが変更された内容を見ると、全体的な内容が修正と同じであるだけでなく、変更した主体も調査委員会で見えるほど懲戒手続きに瑕疵がないこと二審判断は間違っていない」と判示した。
 黄元教授は、2006年4月1日にソウル大学から罷免処分を受けた。獣医科教授として在職していた2004〜2005年サイエンス誌に発表した幹細胞関連論文が操作されたというソウル大調査委員会の調査結果に基づいて懲戒だった。
 ソウル大は大学や国の名誉を失墜させ、教育公務員の誠実・品位保持義務に違反した点も懲戒事由に含めた。

 罷免取消訴訟を出した黄元教授は、1審で敗訴し、2審で勝訴した。 二審では「論文捏造の経緯や実体が十分に明らかにされないまま懲戒が下され、動物のクローニング研究で優れた業績を残した点を考慮すると、罷免は行き過ぎ」と黄元教授の手を上げた。
 しかし、最高裁は昨年2月に「ソウル大はもちろん、科学界の国民的信頼を回復することが困難である点を考慮すると、罷免が行き過ぎと見るのは難しい」としながら二審判決を覆して、事件をソウル高裁に差し戻した。
 最高裁は、当時「生命倫理及び安全の確保のために研究手順を厳格に統制し、論文作成で科学的真実性を追求する必要性がより高い」と付け加えた。

 差戻審は昨年8月、最高裁判所の趣旨通り、原告敗訴の判決を出した。
 黄元教授は、行政訴訟とは別に研究費横領などの容疑で起訴されており、昨年2月に最高裁で懲役1年6月に執行猶予2年が確定した。
 刑事裁判では、卵子提供と引き換えに不妊手術費を削ってくれた疑い(生命倫理及び安全に関する法律違反)も有罪に認められた。
(引用ここまで)

 とりあえず韓国を騒がせた事件が法的には終焉を迎えたということで、メモリアル的にピックアップ。
 これといって書くことはないのですけどね。
 当時から胡散臭さは感じていたのですが、それよりもすごかったのが韓国の熱狂ぶりでした。
 なにか実際に治療に至ったというわけでもなく、ただ発表があっただけで大熱狂。
 「もうノーベル賞間違いなし!」「BSE耐性牛も作っちゃった!」「難しいとされていた犬のクローンまでやってのけた!(これは実際にできていた)」って大熱狂。


 ちなみに上の画像がファン・ウソクの記念切手。
 なにを記念しての切手発行なのかはよく分からないのですが(笑)。後に捏造が発覚してからは発売中止、回収騒ぎにまでなりました。
 左半分がクローニングしている様子で、右半分は製作したとされていたES細胞。で、その下の人物はおそらく脊椎損傷で半身不随になった人間もES細胞で立てるようになる……とされていたので、その様子ですかね。

 この切手、ちょっと欲しいのですけどね。韓国ウォッチャーとして。
 日本ではノーベル賞受賞を記念しての切手って出てないのですよ。最初の受賞者である湯川秀樹博士ですら。
 中間子発表50周年っていうのはあったようですが。

 この事実ひとつとってみてもどれだけ韓国の熱狂の具合がひどかったか。
 そして、その捏造が暴かれて失意のどん底に突き落とされたか。理解できるんじゃないでしょうか。
 さらにいえば捏造が暴露されたあとのファン・ウソクの誕生日に支援集会が開かれたのですよ。
 で、捏造と信じたくない5000人以上が集結して「ファン・ウソク教授がんばってください」という歌まで披露されていたのですよね。
 あれは面白かったなー。

 捏造が暴露されたのはちょうど10年前の12月でした。
 ある意味、あの事件で楽韓Webを作った意義というものが認識された気がしますね。

提報者~ES細胞捏造事件~ [DVD]
パク・ヘイル
TCエンタテインメント
2015-12-02

世界で研究が進んでも韓国では幹細胞の研究がまったく進まない理由

【コラム】黄禹錫事件に懲りて「幹細胞後進国」に転落した韓国(朝鮮日報)
 全世界で進む幹細胞の研究競争の主な舞台はヒトの病気治療だ。動物クローンはおまけにすぎない。黄博士は過去10年間、ヒトの幹細胞研究をできなかった。黄博士はもはやメーンプレーヤーではなく、学界も注目しない。

 黄博士の存在感は消え失せたが、彼が残したトラウマは残っている。あるバイオ企業がバージャー氏病という難病の幹細胞治療剤を開発し、希少疾病用医薬品の認定を申請した。しかし、食品医薬品安全処(食薬処)は資料の追加提出を相次いで要求し、審査が8カ月滞っている。同社が同じ申請を日本に提出したところ、2カ月で承認が下りた。韓国食薬処は安全性が100%確認されない限り許可しないという立場とみられる。だからといって、日本の厚生労働省は自国民の安全を顧みない馬鹿者ではない。結局は韓国の患者が飛行機で日本に行って治療を受けるというコメディーが演じられる。 (中略)

 韓国には現在、ES細胞を研究している組織はほとんど残っていない。大半の研究チームは倫理論争を避け、活用度が低い成体幹細胞の研究を行っている。しかし、幹細胞研究の華はやはりES細胞だ。どんな臓器もつくることができる上、免疫拒否反応が少なく、「魔法の医術」と呼ばれるからだ。現在米国では数百の研究チームがES細胞研究を行っている。 (中略)

韓国では車病院が唯一だった。

 車病院の研究チームは09年から3年かけ、幹細胞研究を行ったが失敗した。しかし、失敗した理由にはあきれた。幹細胞培養に必要な卵子を確保できなかったからだ。黄博士の事件後、政府は生命保護法を改正し、採取したての新鮮な卵子が研究に使用できなくなった。研究者は冷凍された卵子のみを研究に使用できる。しかし、冷凍卵子では解凍しても幹細胞の培養がうまく進まない。 (中略)

 全世界で幹細胞研究に対する規制が最も厳しいのが韓国だ。米国、日本などは規制を緩和し、研究費の潤沢な支援を行い、研究に全力を挙げている。対照的に韓国はバイオ分野で将来的な収益源が切実に求められるにもかかわらず、生命倫理論争にばかり執着している。よそが必死に努力する間、道徳的名分ばかりにこだわり、韓国は幹細胞後進国に転落した。

 韓国の幹細胞規制は、シャワー室の愚か者に例えられる。シャワーから最初は水が出ても、賢明な人ならば湯が出るまで少し待つ。急に蛇口をひねって熱湯をかぶるのは愚か者だ。黄博士の事件に衝撃を受けた我々は反動で蛇口をあまりに絞り過ぎた。そのトラウマから脱するべき時が来ているにもかかわらずだ。
(引用ここまで)

 「熱さに懲りて膾を吹く」みたいな話になっていますが。
 生命倫理が大きな理由ではないのですよ。
 韓国内で「ファン・ウソクが新しい発表をするので、もうこの日にノーベル賞上げちゃえばいいじゃん」っていう漫評が朝鮮日報にまで出るっていう異常なまでの熱狂があって、そこから同じベクトルのマイナス地点まで持っていかれたから、韓国人が幹細胞にトラウマを感じているのですよ。
 捏造が明かされた後もその捏造を陰謀だとする連中までいたくらいですからね。
 よく「STAP細胞も似たようなものじゃん」って言われるんですが、当時の韓国人の熱狂と絶望はその比ではないですよ。
 10倍でも足りないかな。

 ファン・ウソクの伝記が発表されて、記念切手が発行されて、教科書にその偉業が掲載されて、高さ5メートルの胸像が造られて、最高科学者1号として韓国政府が24時間警備を行っていたのですよ。
 あと大韓航空のファーストクラスが生涯乗り放題(のちに無効化)。

 研究内容がアカハラだったという疑惑を報じたPD手帳という番組を国民単位が糾弾して街頭デモまで起きて、スポンサーがすべて降板。
 番組は中止(のちに復活。研究のすべてが捏造だったことを報告)。
 中央日報は最後の最後まで徹底擁護を繰り広げて、最終的には紙上に異例の反省文を掲載せざるを得ないところまで追い込まれました。
 朝鮮日報も「卵子提供がモラハラ・アカハラだった」っていうことに対して、「それ、幹細胞治療を待っている車いすの患者にも言えんの?」みたいな漫評を出していましたね。
 韓国全体が「ファン・ウソクの研究に異を唱える人間は非国民だ!」っていう空気になっていたのですよ。

 で、研究の捏造が明らかになってからも、さらに「北朝鮮で奇跡の医者がいるらしい。ありとあらゆる病気を治す……それはファン・ウソクだったのだ!」っていうような小説(みたいなもの)がネットで出回ったなんてこともありましたっけ。

 小保方さんの「割烹着で研究」なんてのが執拗に報じられていましたが、ファン・ウソクのあの熱狂の足元にも及ばないっていうのが実際です。
 で、それと同じベクトルでマイナスに叩きこまれたわけですから、韓国人が「ES細胞研究なんて元からなかったんだ」くらいの気分になっても理解できなくはないですね。

 どんなに正しい研究だろうと、国や国民の支持なしにはそうそうできないものですよ。
 もはや韓国ではES細胞のことは誰しも忘れたい事柄だから研究できないってことなのです。


韓国紙特派員に「日本に来てもっとも大きな敗北感を味わった」と言わせたこととは?

[コラム] ノーベル賞の国にみる底力(ハンギョレ)
 東京に赴任する前、特派員生活を通じてそれなりの答えを探してみようと決心した質問の一つは、韓日両国の“国力差”はどれほどかという問いだった。 そしてこの2年間、日本人に会うたびにこの質問を投げかけて答えを探った。

 反応は大きく二つに分かれた。一つは「韓国も今は先進国」という返事。 日本に住み始めると、2012年8月の李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島(ドクト)訪問で本格化した日本国内の“嫌韓ブーム”の主な原因の一つは、すぐそこまで追いついた韓国に対する警戒心ではないかと感じることがしばしばあった。 日本が1980年代末の“バブル崩壊”後の20年間の停滞期を経る間、韓国は目覚ましい発展を続け、一部の分野では日本に追いつく成果をあげている。1876年の江華島(カンファド)条約以後、一度も向き合って見たことのない対等な韓国が突然登場した感じで、日本人が「えっ」と感じるのもある程度納得はいく。

 もう一つは、日本には長い時間をかけて積み上げてきた蓄積があり「韓国がすぐ日本に追いつくのはちょっと難しいのではないか」という見解だ。 サムスンがいくら世界の一流企業だとしても、ギャラクシーフォンに入っている主要部品の相当数は日本製という事実からも明らかなように、日本が永らく蓄積してきた多様な知的・物理的資産には韓国人の予想を超越した“深み”がある。 (中略)

 個人的な感想をもう少し言えば、日本に暮らして最も大きな敗北感を味わった事例は、日本社会が昨年初め、小保方春子・理化学研究所研究主任を巡るSTAP細胞論文ねつ造問題を解決してゆく過程を見た時だった。 疑惑が発覚し、それを調査できる委員会が構成され、皆が調査結果を待ちねつ造という結論が出された。 2005年のファン・ウソク事態とは異なり、生半可な“愛国心”をかき立て真実糾明を妨害するマスコミはなかった。

 常識を持つ誰もが反対する国定化教科書を押しつけ、未だにセウォル号事態を解決できない韓国を振り返ってみよう。誰もが24人のノーベル賞受賞者を輩出した日本科学界の成果を驚嘆の視線で見つめるものの、その底力の真の原因には目を向けようとしない。 韓国で科学分野のノーベル賞受賞者はいつ出て来るのだろうか、いや出てくることはあるのだろうか。
(引用ここまで)

 最後の「ファン・ウソク事態」で「真実糾明を妨害するマスコミ」というのは中央日報のことですね。
 当時の狂騒はひどいもんでしたわ。
 ファン・ウソクがなんかやるたびに「これもノーベル賞」「あれもノーベル賞!」「もうノーベル賞やっちゃいましょう」みたいな大フィーバー。

 MBC放送が卵子入手に関して疑惑を報道したら、「ファン・ウソク教授の研究によって得られる国益を、そんな些事で妨害しようとは!」って番組スポンサーの不買運動。
 MBCに情報をリークした研究員にも暴言の嵐

 朝鮮日報の漫評にも「そんな小さいことで歩けない患者の治療を邪魔するなんて!」っていう記事があったのを覚えています。
 けっきょく、MBC放送のスポンサー全体に不買運動で圧力をかけて黙らせようとしたのですよね。
 ま、その結果は中央日報が「ファン・ウソク擁護が度を超していました」っていう反省文掲載だったわけですが。

<2005年を反省します>真実知らぬまま「黄禹錫神話」作り(中央日報)

 それに比べたらSTAP細胞については冷静に対応できていましたかね。
 韓国人のノーベル賞コンプレックスというものは、そんな部分にすら「もっとも大きな敗北感」っていうレベルでショックを受けてしまうというのが面白いところではありますが。
 日本もノーベル賞受賞の可能性がある科学者がひとりだけだったら、あんな風になっていたんでしょうかね。
 戦前から大国であった立場としては、まったく理解できない部分ではあります……というような物言いもきっと韓国的にはむかつくのでしょう。
 でも、もはや日本にとってはノーベル賞受賞って、それほど珍しいイベントでもなくなっちゃっているというのは実際のところですよね。


ES細胞捏造のファン・ウソク博士「もう一度だけ、研究のチャンスをください」

ファン・ウソク、単独インタビュー「国民に伏して願います。もう一度だけチャンスをください」(東亞日報/韓国語)
>――先ほど言われたようにNT-1が出てきて今年で10年になります。ヒト胚幹細胞研究をまたしたいのでしょうか? 自信はありますか?

彼の瞳が少し下に向けられ、頭を上げて厳かで静かな表情で話を続けた。

「過去10年間、国民と科学界を失望させた罪悪感で苦しみを味わい、反省しました。研究室と裁判所を行き来して、苦痛の中で難しい動物複製研究を続けてきました。しかし、ただ一瞬も幹細胞研究を忘れたことはないです。そして天が助けて今回、アメリカ特許まで取れました。これはすべて期待と声援をくださった国民と研究員たちの努力があったからです。(長い呼吸後)もう一回だけ、私に研究のチャンスをくださったら必ず結果を出して報いたいです。政府と国民の皆様に伏して望みます。もう一度機会を与えて下さい。」 (中略)

10年経過すれば川も山も姿を変えるというのに、この10年間私たちは果たしてファン・ウソク騒動で何を得、失ったか。「創造経済」を唱えているのにES細胞研究を中断させたのがいいことであったのか。我々大韓民国の国民は他の人々に対してはもっと大きな過ちを犯しても簡単に忘れたり容赦をしたりしながら、どうしてこの場合には執拗にファン・ウソクの過ちを追及して研究再開のドアを開くことができないのか。ファン博士の顔とアン・ヒョンス選手の顔が重なったりもした。
(引用ここまで)

 現在はクローン事業でなんかやっているらしいですね。
 で、STAP細胞が注目されたりしたこともあって、ちょっと前にもNature誌に当時の内部告発者のコラムが掲載されていました。

 現在、NT-1という幹細胞(とされているが実はただの単為生殖で分割がたまたま起きただけ)の特許を取ったということがありまして。
 かつ、日本人によってiPS細胞、STAP細胞と幹細胞系の発見がなされているせいもあって。
 韓国国内でファン・ウソク待望論みたいなものがじわじわと生じてきているのですよ。
 「山中教授が受けた称賛は本来であればファン・ウソクが受けるべきものだった」みたいな感じで。

 このインタビューはその文脈で語られるものなのでしょうね。

 インタビュワーの最後の「この10年、ファン・ウソクを許して再研究させていればビクトル・アンが3個の金メダルを取ったような活躍をしたかもしれないのに」っていう文章が、韓国人の持っている気持ちを代弁しています。

 ま、実際にはiPS、STAPとクローニングによるES細胞はまるで着眼点が異なるので、「10年間研究していれば」みたいなことはありえないのですけども。
 でもま、ファン・ウソクを信じて戦うのも面白そうなんでありっちゃーあり。個人的にはやってほしいですね。



ファン・ウソク事件の内部告発者が沈黙を破る → 韓国人によるコメントのほとんどが罵倒

Whistle-blower breaks his silence(nature.com)

 STAP細胞関連で韓国のニュースを探していたのですが、ちょっと面白い記事をnature誌で見つけたのでご報告。
 ファン・ウソク事件で、当時のPD手帳に情報を提供していた内部告発者が長年の沈黙を破ったというお話。
 そして、その彼への韓国社会の反応ってとこです。

 毎度おなじみのざっくり翻訳を。

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 ファン・ウソクのES細胞詐欺事件において重要な立場であった内部告発者がその沈黙を破った。

 リュ・ヨンジョンはファン・ウソクの研究所で主要な研究者のひとりであった。8年にわたって沈黙を貫いてきたが、2013年の12月に自らのブログとそ れに続くnature誌のインタビューで、科学史における詐欺事件を暴いたひとりであることを告白した。伝説的な堕落した英雄が韓国社会を真っ二つに引き 裂いたこの事件で、彼は支援と罵りの両方を得たのだった。

「ファン・ウソクの事件の本性とは、彼が個人の栄光のために他人に犠牲を強いたことなのです」と現在は国立大学で病理学部に属するリュはnature誌に語った。

ファン・ウソクは2004年に人間の細胞をクローンし、ES細胞をそこから製造することに成功し、新たな病気克服の方法を開発したと主張した。2006年にはそれが詐欺であったと認めたのだが、カムバックに際して議論を巻き起こした。

 リュはソウル大学で2002年にファン・ウソクの研究所に合流し、ヒト細胞のクローンとES細胞の製造を先導した。彼は2004年に驚愕を持って受け止められた論文の最初の段落を執筆した人物だ。

 ファン・ウソクが栄光に包まれるに従い、その宣伝手法についてリュの中で不安が頭をもたげていった。また、ヒトクローンが治療に使える可能性の小ささに疑問を覚え、2004年には研究所を去り、韓国癌研究所で働き始めた。

 ファン・ウソクの研究陣がその翌年、ほぼ治療に使える成果を論文発表した際に、リュは疑惑を感じた。重要なメンバーはすでに研究所から去っていたにも関 わらず、研究陣は短時間で11ものES細胞を製造したのだった。「どのくらいの難易度を持った研究であるか、私には分かっていました」と語る。「とても論 理的な話ではなかったのです」と。

 ファン・ウソクが10歳の少年の脊髄損傷患者に対して治験をはじめ、「彼は必ず再び歩けるようになる」と約束したというニュースをリュは耳にした。リュ は少年と懇意であり、その治験が彼を傷つけるのではないかと心配をした。「怒り狂いましたよ」と語った。「なんとかして治験を止めなければと思ったので す」と。

 証拠もなしに大学や警察に駆けこめば、自身に危険が及ぶと考えた彼は、その代わりに2005年の6月1日にMBCテレビに「調査をしてみないか」とメールを打った。

 当初はMBCのプロデューサー(訳注:PD手帳という番組)もファン・ウソクの威光を恐れたものの、リュと共に調査を開始した。番組における最初の話題 は卵子提供における倫理規定違反で、これは2005年の11月22日に放映された。しかし、これが嵐のようなファン・ウソク擁護につながってしまった。2 番目の放送予定であった詐欺行為に関する番組は延期されてしまったのだ。スポンサーの撤退と、テレビ局およびプロデューサーへの法的、さらには物理的な脅 しがあったためだ。しかし「疑惑」はとにもかくにも持ち上がった。生物学研究情報所(BRIC)のウェブサイトへ「論文には誤りがある」という投稿があ り、これが国立ソウル大学の調査へとつながった。12月15日、(詐欺行為を告発する)2番目の番組が放映され、ファン・ウソクの運命は閉ざされた。

 リュの個人情報は最初の番組が放映された時点でリークされ、彼が恐れていたファン・ウソクの支持者からの圧力がかかるようになってしまった。彼のブログ はハックされ、リュ、リュの雇用者、リュの婦人、そしてファン・ウソク研究所に勤めていた研究者へと脅迫メールが届くようになった。圧力に負け、リュは病 院を退職した。

リュ夫妻、そして8ヶ月の娘は半年に渡って隠れ続けた。「泣き続けましたよ」とリュは語る。2007年にはようやく韓国大学に病理学の研修医として職を得ることができた。

2013年12月23日にリュはBRICのサイトに支援への感謝を本名を名乗って投稿した。8000人ほどがアクセスし、数十の共感のあるコメントを得 た。しかし、地方紙にこのことが取り上げられると、情勢は一気に変化した。有名なDaumには1000を超えるコメントがなされ、90%がネガティブなも のであった。たとえば「取るに足らない真実だった」、あるいは「リュは韓国が得られるはずのES細胞による国益を損じた」、また「尊大さを満足させるため に国を傷つけ、他国にプロジェクトの成果を盗まれた」といった非難もあった。

リュはこの投稿を後悔していないという。ES細胞詐欺事件は彼の信頼に傷をつけてはいない。彼は生命倫理と安全な研究についての博士号を2011年にとり、現在は動物の再生医療においてソウル大学で博士課程にいる。

このエピソードは内部告発が、研究員にとっていかに危険であるかを現していると、ドイツの欧州分子生物学組織の科学出版長であるBernd Pulvererは語っている。「ファンのケースはさまざまな科学雑誌にとって詐欺事件への監視を強めろという警鐘となった」という。しかし、彼は「内部 告発者への防衛と奨励はほんのわずかしか強められていない」とも加えた。

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 翻訳ここまでです。
 いまだにファン・ウソク教が根強く韓国社会にはびこっているのが分かりましたかね。
 あの事件さえなければES細胞宗主国として多大な利益が得られていたのにとか、まだ考えている人間が多いようです。


この本を既読だったので翻訳が楽だったですね。

ノーベル賞スコアで日韓の差が14-0が15-0に拡大……こっちを見るなって

【時論】韓国の科学ノーベル賞、どう繰り上げるか(1) - (中央日報)
【時論】韓国の科学ノーベル賞、どう繰り上げるか(2) - (中央日報)
> 韓国国民は科学分野のノーベル賞を待っている。韓国は今年、スポーツなどさまざまな分野で、日本との競争で善戦したが科学分野のノーベル賞ではこれまで14対0の格差が15対0に拡大した。今回のノーベル生理医学賞受賞者の日本の山中伸弥教授は人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ったが、彼の研究は今後の難病治療に転機を作ると期待される。韓国でも黄禹錫(ファン・ウソク)元教授の研究のため良く知られた幹細胞分野の受賞のため残念な思いがする。 (中略)

 韓国の研究チームは研究倫理と戦略で負けたと考えざるをえない。黄元教授は正確にはわからないが政府と地方自治体、企業から相当な研究費を支援された。そして2004年に科学誌「サイエンス」に掲載された彼の論文には実に15人の著者が含まれ、この中には青瓦台(チョンワデ、大統領府)情報科学技術補佐官の名前も入っている。例えるなら黄元教授がベースキャンプに青瓦台補佐官まで参加する大型チームを組んでメディア広報をする間に、日本の山中教授は2人の身軽なチームで頂上を征服した。当時韓国内でも胚性幹細胞の倫理的問題に対する懸念が提起されたが、黄元教授チームが作った雰囲気は合理的判断を妨げた。
(引用ここまで)

 ……いや。
 ファン・ウソクと山中教授を同列に並べようとするなよ。
 そもそもが捏造だったものと、倫理的に問題のない幹細胞を作ろうとする研究は並び立たないよ。
 ES細胞の初期研究と、iPS細胞の初期研究であれば比較はできるだろうけど。
 むしろ山中教授は幹細胞の研究者としてファン・ウソクの捏造騒動は迷惑以外のなにものでもなかっただろうにね。
 もう、記事の全編に渡って違和感しかないという。

 ただ、本当に心の底からノーベル賞が欲しいのだなということは理解できます。
 というか、「韓民族というものを世界から評価してもらいたい」という、浅ましい心根が見えてしまうのですよね。
 台座とか橋とかスーパーコンピュータとか

マンモスのクローン化を目指す露韓共同研究チームにファン・ウソクが!

マンモスの「生きた細胞発見」、韓露クローン化研究チーム(AFPBB)
> マンモスのクローン化を目指す韓国とロシアの共同研究チームが、シベリア東部の永久凍土から発見したマンモスの化石組織の中に「クローン作成に使えるかもしれない」生きた細胞が残っている可能性があると発表した。

 生きた細胞の存在については韓国の研究所で確認調査が必要で、幹細胞研究者の多くは仮にそうした細胞があったとしても、クローン作製に十分な量ではないだろうと懐疑的な見方を示している。(中略)

 この共同チームには、2006年にヒト胚性幹細胞(ES細胞)に関する論文でねつ造が発覚した元韓国ソウル大教授の黄禹錫(Hwang Woo-Suk)氏が加わっており、研究への信頼を得られないでいる。
(引用ここまで)

 懐かしい名前を聞いたぞ。今日は俺のおごりにしておこう(謎)。

 一度やった人間は同じようなことを二度三度と繰り返すものですが、さてファン・ウソクはどうでしょうかね。
 単純にクローン技術だけであれば、それなりに技術力のある研究者だったという評価もあるようですが。
 そういえば、blog版のほうにはまだファン・ウソクの頃の話をエントリで移植していないんですよね。
 うーん。

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FORTUNE誌、「パクリの住む国にようこそ」と韓国の真実の姿を明らかに

Welcome to the 'Republic of Fakes'(FORTUNE/CNN)

 FORTUNE誌に韓国のどうしようもないパクリ癖をあからさまに馬鹿にした記事がありまして。
 それがなかなか面白いので翻訳してみましょう。

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朴李たちの住む国にようこそ!

「創造性は重要だ。ただ、猿真似のほうがてっとりばやいけれども」 - Ken Ndaru 作家

 韓国の巨大企業サムスン電子がアップルのデザインをパクった悪名高い猿真似企業であることが8月25日の法廷で明らかにされてしまった。
 もっとも致命的な証拠だったのはモバイルコミュニケーション部の長であるJK Shinによる内部メモ。彼は「iPhoneのようなものを作れ!」とチームに命じていたのだ。

 実際のところ、中国と韓国はどちらも恥知らずな模倣品、そしていんちきやパクリ品で見事なまでの悪評を得ている。「時々冗談で韓国のことをパクリの国と呼んだりしますよ」とはソウルに住む作家にして評論家のKim Kyung-Sook氏の談。「ファン・ウソク(クローン技術捏造で逮捕された)もそうだし、セレブたちが身につけている高級腕時計やファッションまですべて偽物ですよ」

 さもありなん。アジアでのパーティというものは恥知らず共による偽物の博覧会の様相を呈しているほどだ。中国には偽物のアップルストアがチェーン展開しているし、偽物のフェラーリ、果てには日本のNECを詐称した物真似多国籍企業すら存在している。
 朝鮮半島もその面においてはなかなかの腕前の持ち主だ。スターペリャというスターバックスの偽物はあるし、もしかしたら2009年にクリントンが会ったキム・ジョンイルすら偽者であったかもしれないという。
 このまるで肥大した盲腸のように中国大陸からはみ出てしまった小さな国では、なによりも外見を似せることを大事にする。ある筋によると韓国の女性の62%は整形手術をしているという。

 この国では山ほどある知的財産と著作権に関しての、こういっただらしのない真実は驚くには値しない。サムスン電子は現在のところ50もの特許裁判を抱えている。知的財産に関する条約に加盟しているにもかかわらず、特許と著作権が山のように侵害されているのだ。KIPO(韓国知的財産局)によると、韓国国内と世界における特許侵害審判の数は2009年の154件から2011年の278件へとほぼ倍になっている。

 パテントトロールと呼ばれる特許権保有者を一部の韓国人は強力に非難している。要は彼らは国外から特許侵害で訴えられている数が圧倒的に多いのである。KIPO曰く、過去3年間の訴訟の75%が国外から持ち込まれたものであるという。

 2006年には5363件だった知的財産侵害による押収物は、去年には5万7005件になった。KIPOや韓国知的財産保護局は取り締まりを強力にしていると主張してはいる。しかし、そういった犯罪者は罰金を払っただけですぐに彼らの「ビジネス」に戻ってしまうのだ。ミネソタにある知的財産研究所のケネス・L・ポート教授はこの国の偽物ビジネスは非常に堅固であると主張しています。「韓国の偽物ビジネス、それも日本のものをパクったそれは非常に長い歴史を持っています」

 韓国は1995年からWTOのメンバーであり、数々の模造品輸出入に関する協定にサインをしています。にもかかわらず、偽物ビジネスが終わりはしません。「協定がしっかりとした目的のもとに結ばれているとすれば、韓国国内の偽物ビジネスは止まるか、多少なりとも少なくなるべきでしょう」とポート教授は述べている。「少なくともブレーキが作用するべきではないのか」とも。KIPOと韓国当局は取材に対してコメントを返そうとはしなかった。日本のジーンズメーカーEvisuが韓国の物真似メーカーに敗訴したことからも、その専門性というものがまともに信頼できそうにはない。

 なぜこれほどまでに偽物が多いのか? 教育システムの問題点が大きいと「ダイアモンドのジレンマ:21世紀の韓国の形」の著者であるTariq Hussainは指摘する。「韓国の教育システムは、韓国最大の病床である『ずる』と『賄賂』の苗床です」と説明する。「韓国では肩書きこそがもっとも物を言うのです。学位は特に。それらに必要以上に集中してしまうため、ルールを曲げたり、詐称すらしたりする誘惑に駆られてしまうわけです。時として詐称がばれて自殺に追い込まれることもあります」「剽窃は教育のすべての面で充満していますよ」とも付け加えられた。

 野心的なファン・ウソク教授のケースこそが、その典型例として挙げられるはずだ。彼は2005年にクローン実験を捏造して破滅した。そして現在、2人のソウル大学の学者が幹細胞研究を捏造し、雑誌に投稿したことで訴訟を起こされている。

 この国がとてつもなく革新を続けてきた歴史を持つことに異論はないはずだ。韓国人は西暦1230年に近代的な印刷システムを構築したと主張している。グーテンベルグに先立つこと一世紀だ。この主張はsuperiorな(訳注:superior=優秀なという意味と、傲慢なという意味を併せ持つ)韓国人の活字職人がさらなる新技術を探しにヨーロッパにきたことで、西欧がはじめて世界を変革する技術を真似することができたとしているのだ(ま、ともあれそれで特許訴訟が起きたとは歴史には記されてはいない)。

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 うーん、シンシアリーさんのように口語で訳したほうがよかったかな。
 でも、多少なりとも韓国を知っている人間にはこういう話が通用するわけですね。アメリカにおいても。
 それにしても「肥大した盲腸のような国」……か。
 こんな風に書かれていても、facebookの一般民衆はサムスン電子を支持しているんでしょうかね?
 というか、この記事によるとすでにパクリの悪評ってサムスン電子単体を超えたところに行っているというわけですよ。歴史捏造まで含めて。
 少なくとも悪いことじゃないと思いますね。ええ。
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緊急追記で金正男についても。
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楽韓WebのBlog版。今年中にはドメイン含めて移行予定。

うちはそこらにありがちなゼノフォビアライクなところとは異なっており、文化的・文明的背景をもって「なぜこのようになっているのか」を解説して、大いに韓国を楽しんでしまおうというコンセプトの元に2002年から設立されているサイトです。単純に韓国が嫌いなかたは他を見てもらったほうが満足できるんじゃないかと。

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