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メジャーリーグ

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韓国で2年連続50本塁打男 → メジャーで最低打率 → マイナー陥落へ?

MLB:朴炳鎬0.194、打率メジャー最下位に(朝鮮日報)
MLB Rumor Central: Twins' Byung Ho Park to minor leagues?(ESPN)
 打率1割9分4厘で米大リーグ(MLB)全打者168人のうち最下位。今季中盤に差し掛かった朴炳鎬(パク・ピョンホ、29)=ミネソタ・ツインズ=の成績だ。韓国の野球ファンは開幕当初に金賢洙(キム・ヒョンス、28)=ボルチモア・オリオールズ=の不振に気をもんでいたが、今は朴炳鎬の暗い顔を見る日が増えた。朴炳鎬は26日(韓国時間)のニューヨーク・ヤンキース戦でも3打数無安打に終わった。これで4試合連続無安打だ。今季初め、韓国人大リーガーの中で最も注目を浴びていた朴炳鎬だが、今では「真っ暗なトンネルに閉じ込められ、抜け出せないでいるようだ」という声まで聞こえてくる。

 朴炳鎬はこの4年間連続で韓国プロ野球リーグの本塁打王に輝いた。スイングのスピードやパワーといった技術的な部分では大リーグの長打者たちにも決して引けを取らないと専門家たちは言う。「ストレートが弱点であることが明らかになり、投手がストレートを集中的に投げている」という話もあるが、実際には朴炳鎬に対して投手が投げるストレートの割合は54.6%で、ほかの打者を相手にする時とほぼ同じだ。
(引用ここまで)

 打率はついに1割台突入でリーグ最低。なのに三振数はリーグ9位。
 短期間なら「スランプ」かもしれませんが、2ヶ月続いているならそれが実力だってことです。
 ぽっと出の選手が大活躍して「これで10年このポジションは安泰じゃあ!」って思っていたら、1ヶ月でポシャるなんてーのは野手でも投手でもいくらでもいる。その一例だったってだけのことですね。
 現在、負傷者リストに入っている外野手がメジャーに戻ってきたら守備につく前にDHとしてやらせたいという意向があるらしく、25人のベンチ入り選手枠を空けるためにパクが3Aに落とされるであろうという話になっています。
 守備貢献度がゼロのDHがこの成績じゃ、そりゃ3Aに落とされますわ。

 最初にエントリを書いた5月末の時点で通用していなかったのです。単月の成績としてはほぼ破綻。
 4月に好調だった貯金があったので、あの時点では数字自体はまだそこまでひどいことになっていなかったのですが、まともに数字を見たらどうなっているかというのは分かったのですよ。

 コメントでいくつかセイバーメトリクスの数値に言及していたものもありましたが、そもそも「打率はどうでもいい」「出塁率こそが本当の打率」なんてーのは嘘なのです。
 2アウト2塁から四球じゃランナーは本塁に戻ってこれない。四球じゃ複数の進塁も不可能。
 つまり、打率も出塁率もどちらも高いほうがいいに決まっているのですが、そういう選手は年俸が高いから費用対効果の観点で出塁率が高い選手を重用しようというのが「マネーボール」なのですよ。
 4番打者の前には出塁率の高い打者を置け、という「ビル・ジェームズの十戒」自体が「4番は打って返す」ことを期待してるわけですし。

 あ、でもなにやら韓国ではレプリカユニがすっごい売れているらしいですよ。

Park helps Twins gain fan base in Seoul(MLB.com)

 よかったですね(棒読み)。

マネー・ボール〔完全版〕
マイケル ルイス
早川書房
2013-05-09


韓国野球で50発男 → 打率でメジャーワースト3位に

MLB:スランプ朴炳鎬、打率.204はワースト3位(朝鮮日報)
米大リーグ(MLB)ミネソタ・ツインズの朴炳鎬(パク・ピョンホ、29)が出口の見えないスランプに陥っている。「最近の朴炳鎬を見るとLG時代のことを思い出す。当てるのに手こずっている」という声も聞こえてくる。朴炳鎬は韓国プロ野球リーグのLGツインズ時代(2005−11年)、一度も2けた本塁打を記録できない「万年有望選手」だった。

 先月中旬からスランプの兆しを見せていた朴炳鎬は現在、打率1割台を目前にしている。規定打席数を満たした打者172人のうち、マイアミ・マーリンズのスタントン(1割9分3厘)、テキサス・レンジャーズのフィルダー(1割9分7厘)に続き、3番目に低い打率2割4厘にとどまっているのだ。

 先月18日から1カ月間に出場した24試合の記録を見ると、不振に陥っていることは明確だ。87打数12安打、打率は1割3分8厘。序盤32試合の打率(2割5分厘7)の半分程度だ。長打率・本塁打・打点といったほかの打撃指標も同様に低い数字に落ち込んでいる。朴炳鎬は一時、スポーツ専門メディアのESPNなどから「アメリカン・リーグ『今年の新人』の有力候補」とも言われていた。しかし、現在はミネソタの地元メディアを除き、米国のスポーツメディアの関心が薄れている。

 韓国野球委員会(KBO)のキム・ヨンダル育成委員は「自信にあふれていたスイングが最近は見られない。速球に対する弱点を過度に意識して打撃フォームをいじり、リズムが崩れたようだ」と語った。シーズン序盤によく打っていた球も、今は全く手を出せずにいるという。朴炳鎬は時速150キロ以上の速球に対して打率が9分6厘と振るわない。朴炳鎬は最近、速球が苦手という弱点を克服するため、打撃時に左脚を大きく引っ込めていた動きを省略するなど、打撃フォームを頻繁にいじった。キム委員は「フォームを変えてもうまくいかないのでメンタルまでやられて全面的に難局に陥っているのだろう」と言った。朴炳鎬は責任感が強いので、アメリカン・リーグ中部地区最下位というチーム成績についてもストレスを感じているとの見方もある。

 朴炳鎬は17日の試合終了後、「何でもやってみようと思って、これまで打撃フォームを頻繁に変えていた。今年はこれまでの(韓国時代の)打撃フォームで続けていきたい」と語った。初心に返ってスランプを脱したいという覚悟の現れだ。
(引用ここまで)

 5月末の時にも書きましたが、メジャーリーグが異常なくらいにスカウティングが発達していて、1ヶ月もあれば特徴はひんむかれるのですよ。
 最初だけ活躍する選手がけっこういて、ある時点からぱったりと打てなくなるというのはそういう構造があるから。
 パク・ビョンホの月ごとの成績を見るとよく分かります。6月はmlb.comで集計されている昨日の分まで。

4月 打率.227 / HR6 / 8打点 / 出塁率.288 / 長打率.561
5月 打率.205 / HR3 / 10打点 / 出塁率.305 / 長打率.373 
6月 打率.170 / HR2 / 2打点 / 出塁率.264 / 長打率.340

 5〜6月くらいの成績が定着するのでしょう。
 朝鮮日報曰く「スランプ」ですが、スカウティングされて出てきた対策に対応できなければこうなるというだけ。
 4月の時点ではメジャーに通用するように見えたのは幻だったのですよ。
 前のエントリの5月末の時点ではもはや通用していなかった。そして、そのままの低空飛行が続いている。

 ちょっと前までやってた今日のニューヨークヤンキース戦でホームラン打ったのですが。
 今日の先発だったピネダはア・リーグの先発投手で規定投球回数に達している選手中、防御率最低を争う状況。
 一昨年、松ヤニ使って出場停止になっていた投手だって書けば「ああ、あれね」と思い出す人もいるかもしれませんね。
 まあ、そのていどの投手からであれば出会い頭で打てるパワーだけはあるってことで、ざっくりと1ヶ月に2-3本は打ててもしかしたら20本くらいには到達するのかもしれません。
 これからもレギュラーとしてやっていければ、ですけどね。

 ここ何試合か左投手が先発試合には出場で、田中も含めて右投手先発試合ではスタメン落ちが続いていたのでそういう起用法になるのかと思ったらピネダ(右)に対して先発。
 そうやって起用方法すらぶれているからこそ、ミネソタツインズは勝率がア・リーグで唯一3割以下というダントツの最下位であるわけだし、そのていどのチームであるからこそパクはレギュラーでいられるっていう部分はあるかもしれません。

 あ、それと先日のエントリのイ・デホのプラトゥーン起用の件ですが、シアトルタイムズの番記者からも「レギュラーにしろって? プラトゥーンでうまくいっている。イ・デホはその中で自分の役割を予想以上にこなしている」という発言があったそうですよ。

冷静なシアトルのメディア、「イ・テホ、プラトーンが効果的である」(朝鮮日報/朝鮮語)

 プラトゥーンの片割れとしてよくやっているとは思います。
 ただ、そこから外してレギュラーにする必然性はないってことですね。 

メジャーリーグここだけの話
長谷川滋利
講談社
2015-08-14


韓国人「好成績のイ・デホをレギュラーにしろ」 → それでは成績を分析してみよう

<大リーグ>李大浩、マルチ本塁打でもベンチに…監督の固執?(中央日報)
シアトル・マリナーズのスコット・サーバイス監督(49)はいつまで我を張ることができるだろうか。

李大浩(イ・デホ、34、シアトル)は12日、米ワシントン州シアトルのセーフコフィールドで行われたテキサス・レンジャーズ戦の先発メンバーから外れた。前日、2打席連続本塁打(今季9、10号)を放って7−5の勝利に貢献した李大浩はこの日、テキサスの先発が右腕投手コルビー・ルイスだったため先発から抜けた。

李大浩は1−1だった延長10回裏、一死一塁の場面で代打で登場した。シアトルのホームファンは起立拍手で李大浩を迎えた。マウンドには4月14日に李大浩にサヨナラ2ランを浴びたテキサスの左腕投手ジェイク・ディークマンがいた。しかしテキサスは李大浩が代打で出てくると、ディークマンに代えて右腕マット・ブッシュをマウンドに送った。李大浩はボールカウント1ストライクからブッシュの2球目のスライダー(145キロ)をライト前に弾き返した。しかしシアトルは一死一、二塁のチャンスを生かせず、延長11回の末、1−2で敗れた。

シアトルタイムズのライアン・ディビシュ記者は「この日の試合前、サーバイス監督は『すべての韓国人はおそらく私のために幸せでないだろう』と語った」とツイッターで伝えた。本塁打2本を打った選手を翌日にベンチに座らせることに対する監督の申し訳ない気持ちを伝えたのだ。リップサービスを十分にする代わり、サーバイス監督は自分の起用法を変えなかった。

サーバイス監督は一塁手にプラトーンシステム(似た実力の2人の選手を交代で起用)を徹底的に適用している。相手先発が右腕投手の場合は左打者のアダム・リンド(33)を、左腕の場合は右打者の李大浩を一塁手に起用する。プラトーンシステムは両選手が監督の起用法を受け入れてこそ維持できる。選手の成績に大きな差が生じれば、選手と監督の間に葛藤が生じる。 (中略)

しかし李大浩はモンテロに実力で勝ち、リンドに対しても記録で上回っている。12日現在、李大浩は42試合で104打席に立ち、打率3割0分8厘、本塁打10本をマークしている。メジャーリーグ本塁打1位のマイク・トランボ(ボルティモア・オリオールズ)は61試合・240打席で20本塁打だが、李大浩はトランボに劣っていない。右腕投手を相手にしてより多くの機会(48試合、158打席)を得ているリンドは打率2割4分7厘、本塁打8本。この程度の成績の差なら正一塁手と控え選手に分けてもおかしくない。

さらに李大浩は左腕投手を相手に6本塁打、打率2割9分8厘、右腕投手を相手に4本塁打、打率3割1分9厘をマークしている。もともと李大浩は左・右腕投手を気にしない打者だ。リンドは右腕投手から7本塁打を放っているが、打率は2割4分1厘にすぎない。左腕を相手にした打率(2割9分4厘)より右腕相手の記録が良くない。それでもサーバイス監督はプラトーンシステムを維持している。これほどになるとサーバイス監督が愛用するプラトーンシステムの根拠は「記録」ではなく「固執」だ。
(引用ここまで)

 残念ですが、 プラトゥーンシステムっていうのは「左投手相手に通用したから対右も任せてみよう」とかいうあやふやなものではないのですよね。
 対左用の打者と対右用の打者、両方を足してそれなりの成績になっていればそれでよし、という考えかた。
 もちろん、左右どちらでも苦にしない打者で走塁も守備もできればそれが一番なのですが。
 そういう野手はどうしたってお高い。

 そこでベンチ入りできる選手が最大で25人という部分を活かして、ニコイチでなんとかしようというのがプラトゥーンシステム。セイバーメトリクスの応用方法である「年俸の低い選手をなんとかして使える選手とする」手法のひとつなのです。
 で、シアトルのファースと担当であるリンドとイ・デホの成績を合わせてみると……

  イ・デホ  108打数 32安打 10HR 24打点 打率.296 出塁率.333 長打率.574
アダム・リンド 158打数 39安打 8HR 25打点 打率.247 出塁率.286 長打率.424
  合算   266打数 71安打 18HR 49打点 打率.256 出塁率.323 長打率.485

 率ではイ・デホが圧倒しているように見えますが、100打数ていどなので実際にはレギュラー選手の1ヶ月ちょっと分の成績です。数試合でけっこう上下してしまうので率をどうこう言うのはナンセンス。

 参考としてア・リーグのファーストとしてOPS1位の選手をピックアップしてみましょう。

エリック・ホズマー 236打数 75安打 12HR 38打点 打率.318 出塁率.375 長打率.530

 アダム・リンドとイ・デホをフュージョンすれば今年最強クラスのファーストともいえますかね。
 セーフコフィールドはかなりせまくなって、ヒッターズパークと化しているので単純比較は危険ですが。
 4月頃のアダム・リンドはかなり不調だったので、そのころに目の覚めるような活躍をできていればまた別だったのかもしれませんけど。

 ふたり合わせてこの成績であれば、どこにもプラトゥーンシステムをやめる必然性はありません。合理的な決定ですよ。
 シアトルマリナーズのゼネラルマネージャーはセイバーメトリシャンとして有名なジャック・ズレンシックですし。まあ、どちらかに怪我がなければこのままでしょう。

 で、「チームが最下位だからローテーション1-3番手を当てられるのが不調の原因だ」とされている韓国の50本男ことパク・ビュンホですが、案の定低空飛行で定着。規定打席を満たしているDHとしては最低の20打点。そして1位の68三振。
 なんらかの弱点があって、それを突かれて対応できていない。4月だけの選手でした、というオチになりそうですね。球団側にマイナーに落とすことができる権利があるはずなので、オールスター前後で終了かな……。

 1試合で負傷者リストに舞い戻ったチュ・シンスは今日復帰してホームランを打ったそうです。

この作者はマネーショートの作者でもあったのだな。
マネー・ボール〔完全版〕
マイケル ルイス
早川書房
2013-05-09


韓国の50本男 → メジャー移籍で平凡以下の成績に……ネクソン監督「弱小チームはローテを崩してエースを相手にするせいだ」

[パク・ソンヤンの野球365]「ヨム・ギョンプ」が見た朴炳鎬の過酷な理由(朝鮮日報/朝鮮語)
韓国野球のホームラン王であり、メジャーリーグでデビューシーズンから印象的な活躍を広げたパク・ビョンホ(30歳・ミネソタツインズ)が最近スランプに陥っている。去る24日にはカンザスシティロイヤルズ戦で6ゲームぶりにヒットを記録し、長い沈黙から脱出したが打率は2割2分3里と低迷している。

24日までにホームラン9本を打ち、メジャーリーグでもトップクラスの長打力を見せつけており、うまくいっていたところだったが相手の牽制などで停滞している。飛距離と左右を選ばないホームランでメジャーリーグファンに印象的な活躍を見せており、ミネソタが「捨て値(ポスティングフィー1,285万ドル・4年間の年俸1200万ドル)で獲得した」パクが成功作と評価を受けていた序盤の雰囲気とは大きく異なっている。中心打線に位置し、ホームランの追加を狙っているが、14日にクリーブランド戦で8、9号を打ったあとは沈黙を続けている。

所属チームであるミネソタは24日現在、11勝33敗でアメリカンリーグ中部地区最下位はもちろん、メジャーリーグ全30球団中、最低勝率(2割5分)を記録している。連敗を頻繁に繰り返すなどなかなか反攻のチャンスをつかめずにいる状況である。

主砲だった朴炳鎬と姜正浩(ピッツバーグ・パイレーツ)などを放出しても、まだ上位を守っているネクセン・ヒーローズ監督のヨム・ギョンヨプは最近、パク・ビョンホのスランプに別の次元の分析をして注目を集めている。19日にはパク・ビョンホがしばらく不振するとき高尺スカイドーム球場で会ったヨム監督は「ビョンホが相手チ​​ームの牽制を受けることもありますが、それよりもは所属チームの問題」とそれなりに診断した。

ヨム監督は「ミネソタが弱すぎるのが問題だ。敗北が多くなり、相手チームが勝ち数を稼ぐための供物としている。相手チームの先発1〜3番手のエースと対戦することももちろん、ブルペン陣も「必勝組」が稼動されている場合が多い。このような状況だからビョンホも苦戦するしかない」と分析した。チームが強ければ相手チームの弱い先発投手、そして弱いブルペン陣と対決する場合が増えてきて朴炳鎬の打撃もより火を噴く可能性が高いが、チームが弱いみると相手が甘く見て強い投手を次々と投入し朴炳鎬が苦戦するという診断である。時速150km台の速球への適応などは大きな問題ではない。

ヨム監督はまた「さらにチームが連敗に陥るとチームの雰囲気も落ちこむしかない。この点がビョンホに見えないプレッシャーに作用している。自分の調子が良ければ、チームが勝つことができるという責任感も大きく負担になる。上位チームでプレーすると、打率にして2分前後は相乗効果を享受する。私は打てない日には、他の打者がよくて勝つ場合が多いので楽に試合に臨むことができる。そうなれば打撃もよくなる」と付け加えた。

それとともにヨム監督は「事実下位圏チームで個人成績を抜群に上げることが難しい。サブチームで本当に上手選手は「ピット・ブル」である」とし、朴炳鎬が、それでもチーム状態の悪い現状を乗り越えることを期待した。

ヨム監督の言葉のようにパク・ビョンホが上位のチームに所属していた場合、より活躍を広げていた可能性が高い。しかし、今になって、チームを変えることもできない。パク・ビョンホがきつく心に決めて華やかに活躍することを期待している。
(引用ここまで)

 ……え?
 弱い相手にあわせてわざわざ、1〜3番手の先発ピッチャーのローテションを持って行くの?
 少なくともうちの知っているメジャーリーグでそんなことをするチームはないなぁ……。
 シーズンの最終局面で極端に相性のある場合であれば、そんなことをすることもあるけど。あるいは志願のスクランブル登板とかもないわけではない。
 でも、こんな5月のシーズン序盤でローテーションわざわざずらしてエースを弱小チームにあてたりするわけがない。
 韓国プロ野球では常にそういうことをやっているのかもしれませんけどね。

 パク・ビョンホっていう選手の成績を見てみると、4月にはホームランを6本打っていて、5月にも前半で3本。
 4月はOPS.849だったものが、5月は今日までOPS.692。
 でも、そのあとはさっぱり。
 メジャーリーグはスカウティングが発達しているので、ざっくりと1ヶ月で解析されてしまったというのが実際なのでしょうね。
 弱点を徹底的に攻める。
 松井秀喜の1年目が徹底した外角攻めで6月くらいまでへろへろだったのを思い出しますね。
 松井の場合は対応できてヤンキース最終年にはワールドシリーズMVPになったわけですが。

 成績詳細を見てみると今日まで打率.218 / 本塁打9本 / 打点17点 / 出塁率.300 / 長打率.465 / OPS.765。
 しかし、なにより得点圏打率.094はすごい。32打数3安打って。
 そしてホームラン9本なのに17打点。9本のうち8本がソロホームラン。どんだけチャンスに弱いんだ。このペースだとたとえホームランを30本打ったとしても60打点にすら届かない(笑)。

 韓国ではホームラン50本だということですが、現状はやや長打力のあるだけの平凡な……というか極端にチャンスに弱い打者。

 まあ、こうやって序盤に新人が爆発するなんてことは毎年毎年繰り返されてきたことなのです。
 それに対してスカウティングが分析して弱点を浮き彫りにする。
 で、打者もそれに対応する……という繰り返しがメジャーリーグ。
 対応できなければマイナーに落とされて終了ってだけ。


「アジア人最強打者」チュ・シンス、負傷から復帰 → 復帰初日に負傷で戦線離脱

【MLB】チュ・シンス、結局また故障者リスト入り(innolife.net)
現地メディアは24日、チュ・シンス(33、テキサス・レンジャーズ)が15日に故障者リスト入りすると伝えた。予想復帰時期は発表されなかった。ふくらはぎのの負傷が回復したチュ・シンスは今月21日、 ヒューストン・アストロズとのアウェーゲームで復帰したが走塁中、左ハムストリング筋に痛みを感じて交代した。
(引用ここまで)

 チュ・シンス(秋信守)という選手がいまして。
 楽韓Webで何度か扱っていますが、守備はメジャーでも最悪レベルだけども打撃ではそこそこいい選手。出塁率のいい中距離打者ってとこですかね。韓国では「アジア最強打者」ということになっています。
 飲酒運転で「韓国に帰りたくない」「これがばれたら全部終わりだ」「(警官に向かって)欲しいものがあるなら言ってくれ」と名言を連発した選手、というほうが通りがよいかもしれません。

 現在、テキサスレンジャーズに所属しているのですが、4月に試合前の練習でランニング中に左足のふくらはぎを痛めて負傷者リスト入りしていました。
 先週末の土曜日が負傷者リストからの復帰初戦だったのですよ。
 持ち味の四球で2出塁。2回には四球で出塁して、後続のヒットで2塁へ進塁。
 プリンス・フィルダーの2塁打で一気に本塁突入で得点を上げました。

 で、ハムストリング(太ももの裏の筋肉)を痛めて退場。

 今日、土曜日にまで遡って負傷者リスト入りして戦線離脱。
 思い出してみると、以前も右手骨折で負傷者リスト入りして、その復帰初戦の第1打席でフルスイングで腹筋を痛めてシーズン終了していました。
 かなりのスペ体質なのですね。

 ま、テキサスレンジャーズにとっては負傷者リスト入りしたときにマイナーから上げたマザーラという21歳の選手が大当たりだったのですよ。
 チュ・シンスは無理にメジャーにいてくれなくてもいいやってくらいのもの。
 実は一気に構想外までありえる状況になっているのですよ。
 成績に比べて異常に年俸が高いので、放出したいというのが実際でしょうけどねぇ……。


韓国人「不当な差別だ!」 → 韓国の首位打者、メジャーで通用せずにマイナー落ちを勧告されるものの契約を盾に拒否

<大リーグ>ボルティモア、また韓国選手に不当な待遇…選手労組が批判(中央日報)
昨年12月にメジャーリーグのボルティモア・オリオールズと契約した金賢洙(キム・ヒョンス、28)が窮地に追い込まれている。メジャーリーガーの夢を見る前に放出危機を迎えたのだ。ボルティモア球団担当の米国のダン・コノリー記者は31日のコラムで、金賢洙をめぐるこうした状況を「失敗(fiasco)」 「めちゃくちゃ(mess)」「災難(disastr)」と表現した。

2年・700万ドル(約8億円)の条件でボルティモアと契約した金賢洙はオープン戦で不振だった。オープン戦開始から23打席まで安打が出ず、結局1割8分2厘(44打数8安打)の打率にとどまっている。

シーズンが始める前にボルティモア球団は金賢洙の放出説を現地メディアに流している。同時にマイナー行きを勧めている。正左翼手はライバルのジョイ・リカード(25)に渡った。ボルティモア地域メディアのMASNは「バック・ショーウォルター監督がリカードに開幕ロースター合流を通知した」と報じた。リカードはオープン戦で打率3割9分0厘(59打数23安打)、1本塁打、7打点、5盗塁と金賢洙を圧倒した。

問題はボルティモア球団が非常識な方法で金賢洙に圧力を加えている点だ。米FOXスポーツのコラムニスト、ケン・ローゼンタール氏は先月27日、「ボルティモアが金賢洙を韓国に送りかえすことを考えている」と明らかにした。球団の露骨な「言論プレー」だ。30日にはショーウォルター監督が「私が先にマイナーリーグ行きを提案した。適応時間を持つ必要がある」と述べた。

翌日には「金賢洙が決めるまでは試合に出場させない」と発言の程度を高めた。ボルティモアのダン・デュケットGMも「金賢洙を25人ロースターから除外する」と語った。マイナー拒否権を持つ金賢洙が負担を感じて自らマイナーに行くか、チームから出ていくようにするという意図だ。

金賢洙ができる選択はメジャーで持ちこたえるか、マイナーに行くことだ。メジャーに残れば年俸を含む契約書上のすべての権利を享受できる。しかし出場機会はほとんど得られない可能性が高い。ソン・ジェウ解説委員は「試合の後半に代打で何度か出るのがすべてであり、競技感覚を維持するのも難しいだろう」と述べた。

マイナーに行けば試合に出場することはできる。しかしマイナーリーグにも立派な外野手が多い。メジャーに戻れるという保証もない。2013年にボルティモアに入団した尹錫ミン(ユン・ソクミン、30、起亜)がそうだった。尹錫ミンはオープン戦で十分な機会を得られず、結局、マイナーに行った。ショーウォルター監督は「近いうちに会おう」と話したが、1年間、尹錫ミンを呼ばなかった。結局、尹錫ミンは古巣の起亜(キア)タイガースと契約して韓国に戻り、ボルティモアは残余年俸(2年415万ドル)を支払う必要がなくなった。

ボルティモア球団に対する批判もあふれている。メジャーリーグ選手労組は「金賢洙が球団から不当な待遇を受けている」と明らかにした。ボルティモア担当のコノリー記者も「金賢洙にオープン戦14試合、44打席しか機会を与えなかった」とし、球団の性急な決定を非難した。

ダニエル・キムKBS N解説委員は「ボルティモア球団は選手を尊重することもなく、過程も無視した。ボルティモアの処理方式は草野球レベル」とし「金賢洙に少なくとも2カ月は機会を与えるべきだ」と述べた。
(引用ここまで)

 ボルティモアには独自のチーム事情がありまして。
 というのはダン・デュケットGMがとことんまで嫌われているのですよ。
 どのくらい嫌われているかというと、球団からボルティモアをトレード先として提示された選手が「あいつがいるから拒否権行使するわ」とか、放出された選手は「あいつを見返すために俺はハードトレーニングを積んで復活できた」って言い放つくらい。
 GMとしての手腕はけっこう評価されているのですが、とにかく人望がない。
 なもんで、比較的多くのアジア人選手を獲得しているのです。
 自分の悪行が知られていないところから獲得せざるを得ないというか。

 というわけで「とりあえず穫る」という方針を貫いているので、こういうパターンがまま生じるのです。
 記事にもあるユン・ソクミンなんかもそのパターンでしたね。韓国では投手三冠王だったのでとりあえず獲得してみて、失敗だったので3A送りでした。
 記事には3Aでの成績が書かれていません。
 4勝8敗で防御率5.74。最終的には3Aで中継ぎ降格。おまけに2回も負傷者リスト入り。
 というわけで3Aでもまともな成績が残せずに韓国の球団に出戻り。移籍金は1ドル

 今回もこのキム・ヒョンスという選手を穫ってみたものの、使えなかったのでマイナー送りにしようとしたところ「マイナー落ちを拒否できる権利」を行使しているとのこと。
 メジャーで25人のアクティブロースターに居続けても飼い殺しで出場機会なし。
 3Aだと出場機会はあるものの、メジャー昇格の機会はおそらくなし。
 ま、どっちでも好きなほうを選びなさいってとこかな。主力にケガがあれば出場機会もあるかもしれません。メジャーに居座るほうが希望はまだあるかな。
 ただ、スプリングトレーニングで普通以上の成績を出すことができていればなんの問題もなかったというだけの話なのですよ。

 ま、チーム事情で優先したい選手がいるかいないかっていうのも大きい要素ではあります。
 イ・デホなんかオープン戦成績が打率.235/本塁打1/打点4/OPS.657だったのにアクティブロースターに残っちゃいましたからね。
 ファーストでこの成績じゃ普通は残れませんが、チーム事情で残れてしまったというのが実際。
 運のあるなしも野球選手には必要なのだな、というところです。


韓国野球からのポスティング上限が800万ドル、日本の40%が妥当な理由

(朝鮮日報)
 米メジャーリーグ(MLB)が韓国プロ野球リーグ(KBO)に対し、ポスティング(入札制度)を行う際の上限額設定を提案していることが最近になってわかった。MLB側が上限として提示している額は800万ドル(約8億9000万円)だという。

 ただし問題はMLBがKBOに提示した上限額の800万ドルが、日本選手に対するポスティングの上限である2000万ドル(約22億3000万円)のわずか40%と非常に低く抑えられている点にある。為替や物価水準、また両国選手のレベルや年俸などを考えた時に、あまりにも低いと言わざるを得ないからだ。

 ネクセンの廉京(ヨム・ギョンヨプ)監督は「韓国からメジャーに行く選手は、日本から行く選手に比べて全く見劣りしないのに、ポスティングの入札額に差を付けるのは理解できない」とした上で「たとえば柳賢振(リュ・ヒョンジン)レベルの選手を移籍させるのに800万ドルしか受け取れないとなれば、どこのチームが移籍に応じるだろうか」と指摘する。KBOのヤン・ヘヨン事務局長も「交渉の余地は残っている。上限の引き上げを求めるか、あるいは野球関係者の意見を集めてMLB側にこちらの考えを伝えたい」と述べた。
(引用ここまで)

 メジャーからの入札上限額が800万ドル。日本の感覚では8〜10億円前後ってところですか。
 まあ、妥当な額じゃないですかね。
 日本からの場合であれば上限は2000万ドルだってことでぶーぶー言ってますが、現状で韓国リーグであるKBOから渡ってきてシーズン通して活動できたのが一昨年のリュ・ヒョンジンの1シーズンだけ。
 あとはケガなり実力不足なりで負傷者リストに入るか、解雇されるかしている。

 記事中に「リュ・ヒョンジンが移籍するのに800万ドルしか受け取れないのではどの球団も出さないだろう」ってありますが。
 そのリュ・ヒョンジンこそが韓国においては空前絶後のピッチャーであって、日本で言えば松井・イチローのレベル。
 それですらシーズン通して動けたのが1回だけ。去年は全休で今年は復帰時期不明。
 他にKBOからきて活躍できた選手……いないんじゃないかな?
 日本経由でも契約はできても活躍できた人もいないしなぁ。韓国人で活躍したっていうのであればチュー・シンス、パク・チャンホ。あとキム・ビョンヒョンくらいかな。
 この3人は韓国からアメリカに高卒なり大学中退なりで直接渡っています。
 つまり、KBOからアメリカに「出荷」することができて、活躍できたのは1人、それも1シーズンだけ。
 これがメジャーからの視点です。
 で、あれば800万ドルは上等でしょう。
 メジャーから見たときに、育成の場として成功しているとは言い難いですからね。

これは羨ましい。

イ・デホのマイナー契約は妥当? それとも「屈辱の契約」?

MLB:李大浩のマ軍行きは挑戦か、屈辱か(朝鮮日報)
<大リーグ>「厳しいスタート」…李大浩、シアトルとマイナー契約(中央日報)
 もし大リーグ開幕時にロースター入りできなければ、李大浩は原則通りなら3Aなどのマイナーリーグでシーズンを迎えなければならない。しかし、彼がマイナー暮らしを選択する可能性は非常に低い。

 メジャーリーグ専門家らは、李大浩レベルの選手がマイナーリーグ契約をする場合は、他の安全装置を設けているケースが多いという。開幕25人枠に入れない場合はフリーエージェント(FA)選手として手放す条項を盛り込んだ可能性が高いということだ。この場合、李大浩は何の制約もなしに大リーグの他球団と契約、または日本や韓国のプロ野球リーグに復帰することができる。
(引用ここまで)
李大浩(イ・デホ、34)がイバラの道を選択した。「朝鮮の4番打者」にふさわしくない第一歩でメジャーリーグの門をたたく。 (中略)

しかし契約内容は期待とは違った。李大浩は朴炳鎬(パク・ビョンホ、ミネソタ)、金賢洙(キム・ヒョンス、ボルティモア)などこの冬にメジャー進出に成功した後輩とは違い、球団ユニホームを着て入団記者会見を行うことができなかった。スプリングキャンプに招待されただけで、メジャーリーグが保証された契約ではないからだ。前日知らされた400万ドル規模は25人のロースター入りはもちろん、すべてのインセンティブ条件を満たした場合に可能な金額とみられる。
(引用ここまで)

 契約そのものは予想の範囲内ではあるのですよね。
 特に年齢から考えてもイ・デホになんらかの期待をして契約するようなメジャー球団はありえない。
 スプリット契約で「もしメジャーに上がれて、成績を残せたら400万ドル」というインセンティブを勝ち取っただけでも充分なものでしょう。

 ちょっと驚きだったのはイ・デホ側がその契約内容を受けたということですよ。
 中央日報の記事にあるように『「朝鮮の4番打者」にはふさわしくない』し、『契約内容は期待とは違った』ものであったのです。
 韓国的な自尊心が発動すれば、こんな契約は受けられないってなったのでしょうけども。
 実際にドジャースにマイナー契約を提示されたので日本にきたのがイ・スンヨプでしたしね。

 ですから、チャレンジする気概があったという部分は評価したいところです。
 でもま、朝鮮日報の記事にあるようにスプリングトレーニング(いわゆるオープン戦期間)でメジャー契約できなかったらFAになる契約なんじゃないかなとは思いますけども。
 キャンプ招待選手=non roster inviteeの立場っていうのは本当に弱いものなので、メジャー進出は至難の業。
 日本だと桑田、高橋とかがマイナー契約のキャンプ招待選手からメジャー契約を勝ち取りました。あと斎藤もそれに近いか。

 彼らは実力が認められた部分もありますが、たまたま戦力外になったアクティブロースターの選手がいたとか、けがをした選手がいた(負傷者リストに掲載されるとロースター枠がひとつ空く)というシーンであることも確かなのです。
 実力+運を兼ね備えていないと国外から、かつマイナーからの挑戦は難しいのですね。

 スプリングトレーニングが終わる頃には日本は一軍登録選手が埋まっているでしょうから、韓国に帰国コースってところかな。


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