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韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

メジャーリーグ

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テキサスレンジャーズで史上最悪の移籍は誰? もちろん「大災害クラス」のあの韓国人です

10 worst Texas Rangers free agents of all time, Nos. 5-1: Tom Hicks' quick fix turned into an 'unmitigated disaster'(DallasMorningNews・英語)
米紙選出、レンジャーズ史上ワーストFA選手に韓国の名投手「大惨事の結果」(フルカウント)
 一方、今回不名誉な評価を受けたのは韓国人初のメジャーリーガーである朴だった。1994年にドジャースでメジャーデビューした右腕は2000年に18勝を挙げるなど8シーズン中5シーズンで2桁勝利をマーク。02年にレンジャーズへと移籍した。しかし故障なども影響してドジャース時代に見せた輝きを放てず、05年途中にパドレスにトレードとなっていた。

 記事では「朴はそれまでナ・リーグの投手有利な広い球場で活躍してきたフライボールピッチャーであった。アーリントン(レンジャーズの本拠地)はまさにその真逆の環境だった」と不調に終わった要因を分析し、「結果は63先発で22勝23敗、防御率5.79、380回で55本塁打を許している」、「5.79という防御率は、50イニング以上登板したレンジャーズの先発投手としては、2番目に悪い成績。大惨事と言える結果だった」と手厳しく報じている。
(引用ここまで)

 もはやテキサスの伝説ともいえますね。
 テキサスにおける2000年代最悪のスポーツ選手であり、テキサスレンジャーズ史上最悪のFA選手。
 生ける伝説と言っても過言ではない。悪い意味で。
 まあ、選手本人の問題というよりは適性を考えないで持ってきてしまったGMの問題ではあります。あの頃のテキサスのGMはホントにひどかったよなぁ……。
 全米でも屈指のヒッターズパークであるアーリントンにフライボールピッチャーを連れてきたらどうなるかという典型例。

 フルスイングの記事には翻訳されていないのですが、原文には「これは統計分析が野球の進化の中で重視されるようになった、教科書に載るような例である」とも書かれています。
 そういう意味においてはダルビッシュは三振が取れる投球スタイルなので、テキサス向きともいえますかね。
 で、翻訳では「大惨事」とありますが、実際にはunmitigated disaster.と書かれています。「文字通りの大厄災」とか「掛け値なしの大惨事」としたほうが実際の語感には近い気がします。
 竜巻とか台風レベルの被害を与えるような存在だった、ということですね。

 個人的にはこのリストにチュ・シンスが連なってもいいように思うのですけど。
 今シーズンは1人で4回の負傷者リスト入り。最後の1回は死球の避けそこねなので同情の余地がありますが、それ以外はもう……なんというか悲惨の一言
 パク・チャンホは5年間の年俸総額6500万ドルでしたが、チュ・シンスは7年総額1億3000万ドル。年俸総額がきっちり倍。しかもまだ4年も契約が残っちゃってる。
 逆にいえば契約期間の半分も消化していないので評価はこれからということになるのでしょうが、どう見ても打者として下り坂を転がり落ちているようにしか見えないのですよ。

厄災で思い出したのだけど、これは読んでおくべき本だと思う。
小松左京の大震災 ’95―この私たちの体験を風化させないために
小松左京
毎日新聞社
2013/4/22

韓国人メジャーリーガー、4日間で3人が消える……これは見事な竜頭蛇尾

 韓国人メジャーリーガーの現状なんかを伝えてみましょうか。
 すでにメジャーリーガーじゃないのも含まれていますが、まあそこはそれ。

イ・デホ    成績不調で3A
パク・ビョンホ 成績不調で3A
カン・ジュンホ 負傷者リスト(今季絶望?) 
チュ・シンス  負傷者リスト(今季絶望)
キム・ヒョンス  右投手専門で活躍
リュ・ヒョンジン 負傷者リスト(今季というか、いろいろ絶望)
オ・スンファン かなりの好調さ

 野手組の簡易レビュー。

・パク・ビョンホ
「40本ペースでホームラン量産」のはずが成績不振でマイナー落ちしたまま。3Aですら打率.224、8月に入ってからホームラン1本。なお、韓国では4年連続のホームラン・打点の2冠王という殿堂入りクラスの選手でした。

・チュ・シンス
死球で骨折、今季絶望。1シーズンで4回目のDL入りとかなんなん。200打席もこなせなかった超絶スペ体質。プリンス・フィルダーが引退したいま、テキサスレンジャーズ最大の不良債権。なんと2020年まで契約残ってしまっている。後半戦の成績は打率.184/OPS.547とゴミだったので骨折なくても終わってたっぽい。

・カン・ジュンホ
後半戦不調気味(打率.229/OPS.739)ながらも準レギュラーだったが、今日の試合で2塁へヘッスラして肩を痛めて負傷者リスト入り。不調だったのは例のアレの影響なのか、怪我の影響なのか、単に実力なのか不明。11日にはカンのボブルヘッド人形を2万人に配るというイベントがあったのですが、その日も出場しなかったというオチ。

・イ・デホ
オールスター明けからさっぱり打てず(打率.109/OPS.446)にマイナー落ち。ここまで引っぱったシアトルの対応も謎。韓国人が「イ・デホをレギュラーにしろ!」って叫んでたなぁ……。現状では9月のロースター拡大で上がれるかどうかも微妙。

・キム・ヒョンス
一時期負傷者リスト入りしていたものの右投手専門出場で3割超え。ただ、対左投手で16打数0安打。そしてレフトの守備が本当にひどい。

 16日にチュ・シンスDL入り、19日にイ・デホがマイナー落ち、20日にカン・ジュンホがDL入り。4日間で3人が消えました。
 パク・ビョンホはレギュラーで使われていたから打席数も多くて早くに弱点を見破られた。他の野手は打席数が少なかったので見破られずにいたものが、後半にいたって資料が揃って通用しなくなったってとこですかね。
 右専門とはいえ、キム・ヒョンスは立派な成績。

 続いて投手組。

・リュ・ヒョンジン
肩の負傷から復帰した1年半ぶりの先発で4回2/3を6失点KO。今度は肘を痛めて即座に負傷者リストに戻って今季絶望。それ以前に肩故障でクリーニング手術から1年ちょっとで復帰とか無理。

・オ・スンファン
走者を出す劇場演出は変わらないものの、好調さを持続中。ただ、ダブルヘッダーで2試合とも登板させられるとか酷使気味。単年契約だからなのか、漂うぶっ壊れ上等感。 

 今日時点で韓国人野手組、選手全体の総合価値を評価するfWARで全員イチロー以下。

イチロー   1.4
カン・ジュンホ 1.3
キム・ヒョンス 1.0
チュ・シンス  0.6
イ・デホ   0.3
パク・ビョンホ. 0.1

 rWARではイチロー、カン・ジュンホともに1.5。あとは全員それ以下。
 fWAR、rWARがなにか分からない人は検索おのおので。

 韓国ではBIG7とかなんとかいって「この7人の韓国勢がメジャーを制覇!」みたいな勢いだったのですが、すっかり尻つぼみ。
 「パク・ビョンホは松井のホームランシーズン記録を簡単に葬り去るだろう」とか鼻息が荒かったのですがねー。

メジャーリーグここだけの話
長谷川滋利
講談社
2015-08-14

 

韓国人メジャーリーガーが怪我だらけなのは「美徳」があるから?

MLB:故障者続出の韓国人大リーガー、背景に韓国野球の「美徳」(朝鮮日報)
 韓国のプロ野球は個人よりもチーム成績を徹底的に優先させる。韓国では軽いけがを押してプレーすることを「美徳」とみなす傾向が強い。朴炳鎬はキャンプ時から手首に違和感を覚えていたが、言い訳になると思って周囲に言わなかったという。

 野球解説者のミン・フンギ氏は「かつての朴賛浩(パク・チャンホ)や金炳賢(キム・ビョンヒョン)のように、渡米した選手は自分の肩に韓国の野球の名誉がかかっていると考え、ファンの期待に応えようと復帰を急ぐあまり、かえって故障を深刻化させた。体の調子が悪ければ球団に早く伝えて完全に治すことが重要だ」と指摘した。同じく野球解説者のチェ・ヒソプ氏も「大リーグは日程がタイトで移動距離が長く、体力の負担が非常に大きい。7月からは誰が体調管理に成功するかがカギになるだろう」と語った。
(引用ここまで)

 記事中では負傷者リストに入っているのがキム・ヒョンスとリュ・ヒョンジンだけになっていますが、チュ・シンスも今シーズン3度目の負傷者リスト入り。
 1日だけ(正確には2打席)の復活を経て1ヶ月ほどプレイしたのですが、腰痛がひどくてプレイできないとのことで今日から欠場。

 ま、アスリートは身体のどこかを痛めているものですよ。
 100%間違いなくどこかに故障個所を抱えています。
 ただ、それが原因で期待されているパフォーマンスを出せないのであれば、メジャーの場合はとっとと故障者リストに入ったほうがいいのですよね。
 そうするとマイナーからひとり選手を引き上げることができるので。

 ここまでの韓国人選手の状況を整理しましょうか。
 一時期は40本ペースだとか韓国マスコミに持ち上げられていたパク・ビョンホは調子を落としてマイナー落ち。
 女性から告発されているカン・ジョンホも20日までの月間打率.176。
 靱帯断裂+骨折の影響なのか、事件の影響なのか、再度データ収集されたのか微妙なところ。どっちにしても不調です。
 打者で唯一の生き残りといってもいいイ・デホも調子は右肩下がり。月間打率.238、月間OPSが.757。ファースト/DHでこれはきつい。手首の負傷だという話ですが。
 イ・デホとキム・ヒョンスは負傷もあるのでしょうが、プラトゥーン方式での出場だったのでデータが少なかったものがようやく揃ってきて、対応されてしまったというところですかね。それぞれ打席数は208と173。
 キム・ヒョンスは「調子を崩してきたかな?」くらいのところで負傷者リスト入りだったので、実際はなんともいえませんが。
 チュ・シンスは今年は全体のゲームの1/3にすら出ていないので評価なし。ふくらはぎ、ハムストリングス、腰痛とそれぞれ異なる部位で負傷者リスト入りで34歳にしてもはや引退寸前のプレイヤーのようです。
 オ・スンファンだけはよくやってますね。

 まともに生き残っているのがオ・スンファン、そしてイ・デホだけとなってしまいました。日本を経由した選手だけ、ですね。
 特にパク・ビョンホは悲惨の一言だなぁ……。


韓国人メジャーリーガー、女性への性暴行で捜査を受ける。なお試合には出場している模様

性的暴行:「姜正浩を通報した女性は韓国人」?(朝鮮日報)
性的暴行疑惑の姜正浩、運命を分ける3つの疑問(中央日報)
 シカゴ警察によると姜選手はシカゴで、位置情報を利用した出会いアプリ「Bumble」を通して23歳の女性と会った。姜選手はこの女性をシカゴの繁華街にあるウェスティンホテルへ招待し、酒を勧めた後、気を失った女性を暴行した疑いが持たれている。 (中略)

 姜選手のこうした英語力を考慮すると、ホテルの部屋で初めて会った二人が短時間で親しくなるには、韓国語で会話が可能な在米韓国人、もしくは米国に一時的に滞在している韓国人女性でなければ無理だろう、という見方が持ち上がっている。

 こうした推測は、6日に韓国国内のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で「チラシ(私設の証券情報誌の別名。芸能ゴシップ記事やうわさなどが載っている)情報」などの形で瞬く間に広がった。
(引用ここまで)
MLBでは選手と女性ファンが個別に会うことを禁止している。見慣れない女性が選手にサインを要求しながら接近し、「性的暴行を受けた」と主張する可能性があるからだ。MLBでは室外でも知らない女性と2人でいる状況を避けるよう繰り返し教育する。 (中略)

MLB事務局は昨年8月、「家庭暴力・性的暴行・児童虐待防止協約」を発表し、この問題は特に厳しく扱う原則を決めた。これを受け、アロルディス・チャップマン(28、ニューヨーク・ヤンキース)は昨年10月、恋人への暴行容疑で30試合出場停止処分を受けた。昨年11月に妻に暴行を加えた容疑で警察に逮捕されたホセ・レイエス(33、コロラド)は51試合出場停止となった。4月に女性暴行容疑で逮捕されたエクトル・オリベラ(31、アトランタ)は裁判所の判決がまだ出ていないが、82試合出場停止処分を受けた。

性的暴行容疑が立証されれば、姜正浩はこれより重い懲戒を受ける可能性が高い。イリノイ州で性的暴行は少なくとも懲役4年刑、最高で終身刑の処分を受ける。
(引用ここまで)

 最初にこのニュースを聞いたときに素直に「バカなんじゃね?」って思いましたわ。
 シーズン中に出会い系アプリ使って、女性からやってきたのをすいすい招き入れてホテルで一晩過ごす。
 ……訂正します。「バカなんじゃね?」ではなく、バカそのものですね。

 メジャーリーガーって年俸が公表されていることもあって、狙われやすいターゲットなのですよ。
 芸能人なんかも「暴行された!」って告発されて、騒がれたくないのでなんぼかの「和解金」を渡して済ますということがあります。マイケル・ジャクソンもやられてましたね。
 そういうことを避けるために、MLB機構は引用部分のような教育をしているのですよ。
 野球バカも少なくないですからね。
 莫大な金を稼いでしまって、舞い上がって美人局の被害にあうとかありがちなパターンなのです。

 で、今回のカン・ジョンホの件がどうなるかはまだ不明。
 昨日もスタメンで出場してましたし、捜査中と言うことで推定無罪が貫かれているのでしょう。
 まあ、それでバカだよなという印象を覆すことは不可能ですが。
 ……いやぁ、ホントにバカ。
 飲酒運転したチュ・シンスも底なしのバカだと思いましたが、それと並び立つバカですな。

 ここからいつもの文化の違いをアピールするのは難しいかもしれませんね。



韓国で2年連続50本塁打男 → メジャーで最低打率 → マイナー陥落へ?

MLB:朴炳鎬0.194、打率メジャー最下位に(朝鮮日報)
MLB Rumor Central: Twins' Byung Ho Park to minor leagues?(ESPN)
 打率1割9分4厘で米大リーグ(MLB)全打者168人のうち最下位。今季中盤に差し掛かった朴炳鎬(パク・ピョンホ、29)=ミネソタ・ツインズ=の成績だ。韓国の野球ファンは開幕当初に金賢洙(キム・ヒョンス、28)=ボルチモア・オリオールズ=の不振に気をもんでいたが、今は朴炳鎬の暗い顔を見る日が増えた。朴炳鎬は26日(韓国時間)のニューヨーク・ヤンキース戦でも3打数無安打に終わった。これで4試合連続無安打だ。今季初め、韓国人大リーガーの中で最も注目を浴びていた朴炳鎬だが、今では「真っ暗なトンネルに閉じ込められ、抜け出せないでいるようだ」という声まで聞こえてくる。

 朴炳鎬はこの4年間連続で韓国プロ野球リーグの本塁打王に輝いた。スイングのスピードやパワーといった技術的な部分では大リーグの長打者たちにも決して引けを取らないと専門家たちは言う。「ストレートが弱点であることが明らかになり、投手がストレートを集中的に投げている」という話もあるが、実際には朴炳鎬に対して投手が投げるストレートの割合は54.6%で、ほかの打者を相手にする時とほぼ同じだ。
(引用ここまで)

 打率はついに1割台突入でリーグ最低。なのに三振数はリーグ9位。
 短期間なら「スランプ」かもしれませんが、2ヶ月続いているならそれが実力だってことです。
 ぽっと出の選手が大活躍して「これで10年このポジションは安泰じゃあ!」って思っていたら、1ヶ月でポシャるなんてーのは野手でも投手でもいくらでもいる。その一例だったってだけのことですね。
 現在、負傷者リストに入っている外野手がメジャーに戻ってきたら守備につく前にDHとしてやらせたいという意向があるらしく、25人のベンチ入り選手枠を空けるためにパクが3Aに落とされるであろうという話になっています。
 守備貢献度がゼロのDHがこの成績じゃ、そりゃ3Aに落とされますわ。

 最初にエントリを書いた5月末の時点で通用していなかったのです。単月の成績としてはほぼ破綻。
 4月に好調だった貯金があったので、あの時点では数字自体はまだそこまでひどいことになっていなかったのですが、まともに数字を見たらどうなっているかというのは分かったのですよ。

 コメントでいくつかセイバーメトリクスの数値に言及していたものもありましたが、そもそも「打率はどうでもいい」「出塁率こそが本当の打率」なんてーのは嘘なのです。
 2アウト2塁から四球じゃランナーは本塁に戻ってこれない。四球じゃ複数の進塁も不可能。
 つまり、打率も出塁率もどちらも高いほうがいいに決まっているのですが、そういう選手は年俸が高いから費用対効果の観点で出塁率が高い選手を重用しようというのが「マネーボール」なのですよ。
 4番打者の前には出塁率の高い打者を置け、という「ビル・ジェームズの十戒」自体が「4番は打って返す」ことを期待してるわけですし。

 あ、でもなにやら韓国ではレプリカユニがすっごい売れているらしいですよ。

Park helps Twins gain fan base in Seoul(MLB.com)

 よかったですね(棒読み)。

マネー・ボール〔完全版〕
マイケル ルイス
早川書房
2013-05-09


韓国野球で50発男 → 打率でメジャーワースト3位に

MLB:スランプ朴炳鎬、打率.204はワースト3位(朝鮮日報)
米大リーグ(MLB)ミネソタ・ツインズの朴炳鎬(パク・ピョンホ、29)が出口の見えないスランプに陥っている。「最近の朴炳鎬を見るとLG時代のことを思い出す。当てるのに手こずっている」という声も聞こえてくる。朴炳鎬は韓国プロ野球リーグのLGツインズ時代(2005−11年)、一度も2けた本塁打を記録できない「万年有望選手」だった。

 先月中旬からスランプの兆しを見せていた朴炳鎬は現在、打率1割台を目前にしている。規定打席数を満たした打者172人のうち、マイアミ・マーリンズのスタントン(1割9分3厘)、テキサス・レンジャーズのフィルダー(1割9分7厘)に続き、3番目に低い打率2割4厘にとどまっているのだ。

 先月18日から1カ月間に出場した24試合の記録を見ると、不振に陥っていることは明確だ。87打数12安打、打率は1割3分8厘。序盤32試合の打率(2割5分厘7)の半分程度だ。長打率・本塁打・打点といったほかの打撃指標も同様に低い数字に落ち込んでいる。朴炳鎬は一時、スポーツ専門メディアのESPNなどから「アメリカン・リーグ『今年の新人』の有力候補」とも言われていた。しかし、現在はミネソタの地元メディアを除き、米国のスポーツメディアの関心が薄れている。

 韓国野球委員会(KBO)のキム・ヨンダル育成委員は「自信にあふれていたスイングが最近は見られない。速球に対する弱点を過度に意識して打撃フォームをいじり、リズムが崩れたようだ」と語った。シーズン序盤によく打っていた球も、今は全く手を出せずにいるという。朴炳鎬は時速150キロ以上の速球に対して打率が9分6厘と振るわない。朴炳鎬は最近、速球が苦手という弱点を克服するため、打撃時に左脚を大きく引っ込めていた動きを省略するなど、打撃フォームを頻繁にいじった。キム委員は「フォームを変えてもうまくいかないのでメンタルまでやられて全面的に難局に陥っているのだろう」と言った。朴炳鎬は責任感が強いので、アメリカン・リーグ中部地区最下位というチーム成績についてもストレスを感じているとの見方もある。

 朴炳鎬は17日の試合終了後、「何でもやってみようと思って、これまで打撃フォームを頻繁に変えていた。今年はこれまでの(韓国時代の)打撃フォームで続けていきたい」と語った。初心に返ってスランプを脱したいという覚悟の現れだ。
(引用ここまで)

 5月末の時にも書きましたが、メジャーリーグが異常なくらいにスカウティングが発達していて、1ヶ月もあれば特徴はひんむかれるのですよ。
 最初だけ活躍する選手がけっこういて、ある時点からぱったりと打てなくなるというのはそういう構造があるから。
 パク・ビョンホの月ごとの成績を見るとよく分かります。6月はmlb.comで集計されている昨日の分まで。

4月 打率.227 / HR6 / 8打点 / 出塁率.288 / 長打率.561
5月 打率.205 / HR3 / 10打点 / 出塁率.305 / 長打率.373 
6月 打率.170 / HR2 / 2打点 / 出塁率.264 / 長打率.340

 5〜6月くらいの成績が定着するのでしょう。
 朝鮮日報曰く「スランプ」ですが、スカウティングされて出てきた対策に対応できなければこうなるというだけ。
 4月の時点ではメジャーに通用するように見えたのは幻だったのですよ。
 前のエントリの5月末の時点ではもはや通用していなかった。そして、そのままの低空飛行が続いている。

 ちょっと前までやってた今日のニューヨークヤンキース戦でホームラン打ったのですが。
 今日の先発だったピネダはア・リーグの先発投手で規定投球回数に達している選手中、防御率最低を争う状況。
 一昨年、松ヤニ使って出場停止になっていた投手だって書けば「ああ、あれね」と思い出す人もいるかもしれませんね。
 まあ、そのていどの投手からであれば出会い頭で打てるパワーだけはあるってことで、ざっくりと1ヶ月に2-3本は打ててもしかしたら20本くらいには到達するのかもしれません。
 これからもレギュラーとしてやっていければ、ですけどね。

 ここ何試合か左投手が先発試合には出場で、田中も含めて右投手先発試合ではスタメン落ちが続いていたのでそういう起用法になるのかと思ったらピネダ(右)に対して先発。
 そうやって起用方法すらぶれているからこそ、ミネソタツインズは勝率がア・リーグで唯一3割以下というダントツの最下位であるわけだし、そのていどのチームであるからこそパクはレギュラーでいられるっていう部分はあるかもしれません。

 あ、それと先日のエントリのイ・デホのプラトゥーン起用の件ですが、シアトルタイムズの番記者からも「レギュラーにしろって? プラトゥーンでうまくいっている。イ・デホはその中で自分の役割を予想以上にこなしている」という発言があったそうですよ。

冷静なシアトルのメディア、「イ・テホ、プラトーンが効果的である」(朝鮮日報/朝鮮語)

 プラトゥーンの片割れとしてよくやっているとは思います。
 ただ、そこから外してレギュラーにする必然性はないってことですね。 

メジャーリーグここだけの話
長谷川滋利
講談社
2015-08-14


韓国人「好成績のイ・デホをレギュラーにしろ」 → それでは成績を分析してみよう

<大リーグ>李大浩、マルチ本塁打でもベンチに…監督の固執?(中央日報)
シアトル・マリナーズのスコット・サーバイス監督(49)はいつまで我を張ることができるだろうか。

李大浩(イ・デホ、34、シアトル)は12日、米ワシントン州シアトルのセーフコフィールドで行われたテキサス・レンジャーズ戦の先発メンバーから外れた。前日、2打席連続本塁打(今季9、10号)を放って7−5の勝利に貢献した李大浩はこの日、テキサスの先発が右腕投手コルビー・ルイスだったため先発から抜けた。

李大浩は1−1だった延長10回裏、一死一塁の場面で代打で登場した。シアトルのホームファンは起立拍手で李大浩を迎えた。マウンドには4月14日に李大浩にサヨナラ2ランを浴びたテキサスの左腕投手ジェイク・ディークマンがいた。しかしテキサスは李大浩が代打で出てくると、ディークマンに代えて右腕マット・ブッシュをマウンドに送った。李大浩はボールカウント1ストライクからブッシュの2球目のスライダー(145キロ)をライト前に弾き返した。しかしシアトルは一死一、二塁のチャンスを生かせず、延長11回の末、1−2で敗れた。

シアトルタイムズのライアン・ディビシュ記者は「この日の試合前、サーバイス監督は『すべての韓国人はおそらく私のために幸せでないだろう』と語った」とツイッターで伝えた。本塁打2本を打った選手を翌日にベンチに座らせることに対する監督の申し訳ない気持ちを伝えたのだ。リップサービスを十分にする代わり、サーバイス監督は自分の起用法を変えなかった。

サーバイス監督は一塁手にプラトーンシステム(似た実力の2人の選手を交代で起用)を徹底的に適用している。相手先発が右腕投手の場合は左打者のアダム・リンド(33)を、左腕の場合は右打者の李大浩を一塁手に起用する。プラトーンシステムは両選手が監督の起用法を受け入れてこそ維持できる。選手の成績に大きな差が生じれば、選手と監督の間に葛藤が生じる。 (中略)

しかし李大浩はモンテロに実力で勝ち、リンドに対しても記録で上回っている。12日現在、李大浩は42試合で104打席に立ち、打率3割0分8厘、本塁打10本をマークしている。メジャーリーグ本塁打1位のマイク・トランボ(ボルティモア・オリオールズ)は61試合・240打席で20本塁打だが、李大浩はトランボに劣っていない。右腕投手を相手にしてより多くの機会(48試合、158打席)を得ているリンドは打率2割4分7厘、本塁打8本。この程度の成績の差なら正一塁手と控え選手に分けてもおかしくない。

さらに李大浩は左腕投手を相手に6本塁打、打率2割9分8厘、右腕投手を相手に4本塁打、打率3割1分9厘をマークしている。もともと李大浩は左・右腕投手を気にしない打者だ。リンドは右腕投手から7本塁打を放っているが、打率は2割4分1厘にすぎない。左腕を相手にした打率(2割9分4厘)より右腕相手の記録が良くない。それでもサーバイス監督はプラトーンシステムを維持している。これほどになるとサーバイス監督が愛用するプラトーンシステムの根拠は「記録」ではなく「固執」だ。
(引用ここまで)

 残念ですが、 プラトゥーンシステムっていうのは「左投手相手に通用したから対右も任せてみよう」とかいうあやふやなものではないのですよね。
 対左用の打者と対右用の打者、両方を足してそれなりの成績になっていればそれでよし、という考えかた。
 もちろん、左右どちらでも苦にしない打者で走塁も守備もできればそれが一番なのですが。
 そういう野手はどうしたってお高い。

 そこでベンチ入りできる選手が最大で25人という部分を活かして、ニコイチでなんとかしようというのがプラトゥーンシステム。セイバーメトリクスの応用方法である「年俸の低い選手をなんとかして使える選手とする」手法のひとつなのです。
 で、シアトルのファースと担当であるリンドとイ・デホの成績を合わせてみると……

  イ・デホ  108打数 32安打 10HR 24打点 打率.296 出塁率.333 長打率.574
アダム・リンド 158打数 39安打 8HR 25打点 打率.247 出塁率.286 長打率.424
  合算   266打数 71安打 18HR 49打点 打率.256 出塁率.323 長打率.485

 率ではイ・デホが圧倒しているように見えますが、100打数ていどなので実際にはレギュラー選手の1ヶ月ちょっと分の成績です。数試合でけっこう上下してしまうので率をどうこう言うのはナンセンス。

 参考としてア・リーグのファーストとしてOPS1位の選手をピックアップしてみましょう。

エリック・ホズマー 236打数 75安打 12HR 38打点 打率.318 出塁率.375 長打率.530

 アダム・リンドとイ・デホをフュージョンすれば今年最強クラスのファーストともいえますかね。
 セーフコフィールドはかなりせまくなって、ヒッターズパークと化しているので単純比較は危険ですが。
 4月頃のアダム・リンドはかなり不調だったので、そのころに目の覚めるような活躍をできていればまた別だったのかもしれませんけど。

 ふたり合わせてこの成績であれば、どこにもプラトゥーンシステムをやめる必然性はありません。合理的な決定ですよ。
 シアトルマリナーズのゼネラルマネージャーはセイバーメトリシャンとして有名なジャック・ズレンシックですし。まあ、どちらかに怪我がなければこのままでしょう。

 で、「チームが最下位だからローテーション1-3番手を当てられるのが不調の原因だ」とされている韓国の50本男ことパク・ビュンホですが、案の定低空飛行で定着。規定打席を満たしているDHとしては最低の20打点。そして1位の68三振。
 なんらかの弱点があって、それを突かれて対応できていない。4月だけの選手でした、というオチになりそうですね。球団側にマイナーに落とすことができる権利があるはずなので、オールスター前後で終了かな……。

 1試合で負傷者リストに舞い戻ったチュ・シンスは今日復帰してホームランを打ったそうです。

この作者はマネーショートの作者でもあったのだな。
マネー・ボール〔完全版〕
マイケル ルイス
早川書房
2013-05-09


韓国の50本男 → メジャー移籍で平凡以下の成績に……ネクソン監督「弱小チームはローテを崩してエースを相手にするせいだ」

[パク・ソンヤンの野球365]「ヨム・ギョンプ」が見た朴炳鎬の過酷な理由(朝鮮日報/朝鮮語)
韓国野球のホームラン王であり、メジャーリーグでデビューシーズンから印象的な活躍を広げたパク・ビョンホ(30歳・ミネソタツインズ)が最近スランプに陥っている。去る24日にはカンザスシティロイヤルズ戦で6ゲームぶりにヒットを記録し、長い沈黙から脱出したが打率は2割2分3里と低迷している。

24日までにホームラン9本を打ち、メジャーリーグでもトップクラスの長打力を見せつけており、うまくいっていたところだったが相手の牽制などで停滞している。飛距離と左右を選ばないホームランでメジャーリーグファンに印象的な活躍を見せており、ミネソタが「捨て値(ポスティングフィー1,285万ドル・4年間の年俸1200万ドル)で獲得した」パクが成功作と評価を受けていた序盤の雰囲気とは大きく異なっている。中心打線に位置し、ホームランの追加を狙っているが、14日にクリーブランド戦で8、9号を打ったあとは沈黙を続けている。

所属チームであるミネソタは24日現在、11勝33敗でアメリカンリーグ中部地区最下位はもちろん、メジャーリーグ全30球団中、最低勝率(2割5分)を記録している。連敗を頻繁に繰り返すなどなかなか反攻のチャンスをつかめずにいる状況である。

主砲だった朴炳鎬と姜正浩(ピッツバーグ・パイレーツ)などを放出しても、まだ上位を守っているネクセン・ヒーローズ監督のヨム・ギョンヨプは最近、パク・ビョンホのスランプに別の次元の分析をして注目を集めている。19日にはパク・ビョンホがしばらく不振するとき高尺スカイドーム球場で会ったヨム監督は「ビョンホが相手チ​​ームの牽制を受けることもありますが、それよりもは所属チームの問題」とそれなりに診断した。

ヨム監督は「ミネソタが弱すぎるのが問題だ。敗北が多くなり、相手チームが勝ち数を稼ぐための供物としている。相手チームの先発1〜3番手のエースと対戦することももちろん、ブルペン陣も「必勝組」が稼動されている場合が多い。このような状況だからビョンホも苦戦するしかない」と分析した。チームが強ければ相手チームの弱い先発投手、そして弱いブルペン陣と対決する場合が増えてきて朴炳鎬の打撃もより火を噴く可能性が高いが、チームが弱いみると相手が甘く見て強い投手を次々と投入し朴炳鎬が苦戦するという診断である。時速150km台の速球への適応などは大きな問題ではない。

ヨム監督はまた「さらにチームが連敗に陥るとチームの雰囲気も落ちこむしかない。この点がビョンホに見えないプレッシャーに作用している。自分の調子が良ければ、チームが勝つことができるという責任感も大きく負担になる。上位チームでプレーすると、打率にして2分前後は相乗効果を享受する。私は打てない日には、他の打者がよくて勝つ場合が多いので楽に試合に臨むことができる。そうなれば打撃もよくなる」と付け加えた。

それとともにヨム監督は「事実下位圏チームで個人成績を抜群に上げることが難しい。サブチームで本当に上手選手は「ピット・ブル」である」とし、朴炳鎬が、それでもチーム状態の悪い現状を乗り越えることを期待した。

ヨム監督の言葉のようにパク・ビョンホが上位のチームに所属していた場合、より活躍を広げていた可能性が高い。しかし、今になって、チームを変えることもできない。パク・ビョンホがきつく心に決めて華やかに活躍することを期待している。
(引用ここまで)

 ……え?
 弱い相手にあわせてわざわざ、1〜3番手の先発ピッチャーのローテションを持って行くの?
 少なくともうちの知っているメジャーリーグでそんなことをするチームはないなぁ……。
 シーズンの最終局面で極端に相性のある場合であれば、そんなことをすることもあるけど。あるいは志願のスクランブル登板とかもないわけではない。
 でも、こんな5月のシーズン序盤でローテーションわざわざずらしてエースを弱小チームにあてたりするわけがない。
 韓国プロ野球では常にそういうことをやっているのかもしれませんけどね。

 パク・ビョンホっていう選手の成績を見てみると、4月にはホームランを6本打っていて、5月にも前半で3本。
 4月はOPS.849だったものが、5月は今日までOPS.692。
 でも、そのあとはさっぱり。
 メジャーリーグはスカウティングが発達しているので、ざっくりと1ヶ月で解析されてしまったというのが実際なのでしょうね。
 弱点を徹底的に攻める。
 松井秀喜の1年目が徹底した外角攻めで6月くらいまでへろへろだったのを思い出しますね。
 松井の場合は対応できてヤンキース最終年にはワールドシリーズMVPになったわけですが。

 成績詳細を見てみると今日まで打率.218 / 本塁打9本 / 打点17点 / 出塁率.300 / 長打率.465 / OPS.765。
 しかし、なにより得点圏打率.094はすごい。32打数3安打って。
 そしてホームラン9本なのに17打点。9本のうち8本がソロホームラン。どんだけチャンスに弱いんだ。このペースだとたとえホームランを30本打ったとしても60打点にすら届かない(笑)。

 韓国ではホームラン50本だということですが、現状はやや長打力のあるだけの平凡な……というか極端にチャンスに弱い打者。

 まあ、こうやって序盤に新人が爆発するなんてことは毎年毎年繰り返されてきたことなのです。
 それに対してスカウティングが分析して弱点を浮き彫りにする。
 で、打者もそれに対応する……という繰り返しがメジャーリーグ。
 対応できなければマイナーに落とされて終了ってだけ。


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