楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

労働争議

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韓国人教授「労組が原因でヒュンダイ自動車は没落していく」……でも、それが韓国人というものです

「労組が作業場を完全掌握…現代自動車、第2の韓進海運になりかねない」(中央日報)
――類例がない矛盾とは何か。

「大韓民国は過去の成功要素がブーメランになって足を引っ張ったりする。現代自動車の最初の矛盾は『技術主導的フォーディズム(ベルトコンベア大量生産体制)』だ。最高の技術力と単純労働力の結合だ。こうした方式では日本のように熟練した労働力が出てくることはできない。職人の輩出より労組の統制が強化されるほかなく、これを経営陣が黙認してきた。協力会社まで総動員する韓国的システムにより世界進出まで成功したが限界に達した」

――また別の矛盾は。

「消えた熱望だ。これまで労働階級は熱心に働いて単純肉体労働から抜け出し身分上昇を試みた。そうして走ってきて一定程度成功した。だがいまはアイデンティティ混乱期だ。会社では労働者だが作業服さえ脱げば平凡な中産層の家長だ。次の目標を露呈できない時期に、これを内部だけで燃焼させたわけだ。労働運動が本来の軌道から逸脱して社会的孤立を自ら招いたという話だ。階級的連帯(class solidarity)でなく内部者連帯(insider solidarity)に変質していった」

――内部者連帯とは何か。

「通貨危機翌年に現代自動車は1万人に迫る組合員を整理解雇した。それから数カ月後に起亜(キア)自動車を買収した。不信とトラウマが労組を戦闘的にした。その後現代自動車労組は利益最大化のために外部者を好んで犠牲にさせる戦略を駆使してきた。「仕事は少なく」「お金は多く」「雇用は長く」という3種類の目標がすべてだった。この渦中に作業場は労組代議員によって完全に掌握された。労組対経営の権力比率は90対10だ。中間管理職はただ顔色をうかがうばかりだ」

――それでもこれだけ成功したのではないか。

「現在の現代自動車労組組合員は4万8000人だ。社員の平均年俸は9600万ウォンだ。これが適切な寄与分だろうか。私は同意し難い。外国工場での利益を持ってきたかもしれない(詐取の可能性)。また、牙山(アサン)工場の生産性は蔚山より高い。だが成果給は同一だ。典型的な便乗だ。労組との協議を経なくては決して解雇できないが避けられない場合は非正規職を活用することにした。雇用安定のために労働階級連帯を自ら破棄したのだ。公益を破る労組は階級組織ではない。利益団体だ」
(引用ここまで)

 「国民間の格差による分離」は世界のトレンドであって、韓国はそれの最先端を行っていると言っても過言ではありませんね。

 ヒュンダイ・キア自動車の工員となるだけで年収1000万円。
 企業本体が弱っていてもストを連発して昇級ゲット。
 生産性は半分で賃金は倍。最新の中国工場と比べたら経済的生産性は1/10以下
 そんな連中が経営権までも要求する。
 ワールドカップが見たいから就業時間中の休憩を要求する。しかも賃金はもらうという前提で。
 工員の子女は世襲でその地位を引き継ぐことができる
 これはヒュンダイ自動車労組ではありませんが、正規職の売買に手を出していたなんてところもあったのは記憶に新しいところ。

 こんな風にして特権を得ている人間がそこから降りようとするわけがない。
 むしろ、海外の工場が順調だと聞けば労働争議を輸出しようとして、自分たちと同じ水準に引き下げようと目論むほど。

 大多数の常民が一部の両班に血を吸われるようにして生きていくしかない。李氏朝鮮からの伝統でしょう。
 格差はアメリカ並みなのに、創業して成功するという事例が少ない。「世界の富豪リスト」に掲載された韓国人は全員が相続型
 もう構造自体が詰んでるんですよ。
 そりゃあ、元在韓日本大使だって「韓国に生まれなくて本当によかった」くらいのことを言いますわ。

これも角川フェアの50%オフ対象本。
お金の流れで読む日本の歴史 元国税調査官が「古代〜現代史」にガサ入れ
大村大次郎
KADOKAWA / 中経出版
2016/3/14

サムスン電子、ヒュンダイ自動車の韓国経済二大巨頭に異変……

【社説】サムスン電子・現代自動車、韓国2大看板企業の危機(朝鮮日報)
 韓国のサムスン電子が、発火事故が相次いだ最新スマートフォン(スマホ)「ギャラクシーノート7」の生産と販売を打ち切ることを決めた。サムスン電子と韓国の国家技術標準院は11日、前日の事故調査合同会議により「新たな欠陥の可能性を確認した」とし、同製品の交換と新規販売を中止すると発表した。スマホ業界で、製品の欠陥により販売が打ち切られるケースは前例がない。

 サムスン電子の「品質第一主義」のイメージにも傷がついた。同社は李健熙(イ・ゴンヒ)会長が経営に当たっていた1995年、不良品が見つかった携帯電話「エニーコール」を全量回収し、従業員の前で焼却処分した。それから20年、着実に固めてきた「品質経営」が危機に直面している。まだ正確な原因は全て明らかになっていないが、無理な開発スケジュールや「革新」への過剰なプレッシャーも一因とみられる。韓国人の「パルリパルリ(早く早く)」という性急さが、サムスンにも深刻なダメージを与えた。

 韓国のもう一つの看板企業である現代自動車も、韓国病である「労組病」の前になすすべがない状況だ。同社労組は会社側の賃上げ案を受け入れられないという理由で12年ぶりに全面ストを実施し、今も労組内部の争いに明け暮れ会社の事情など関心もない。強硬的な労組のストなどにより、9月の自動車輸出は20%余り減り、10月初めも50%以上減少した。大小さまざまな欠陥問題も絶えない。

 韓国経済は、世界的企業に成長したサムスン電子と現代自のおかげでどうにかこうにか回ってきた面が大きい。この2社の看板企業までもがふらつけば、どの企業が経済を引っ張っていくのかという問いに答えるのが難しくなる。

 海運、造船、鉄鋼、石油化学、建設など韓国の主力産業に赤信号がともって久しい。海運業と造船業は構造調整の対象だが、競争力を取り戻すどころか「枯死」直前だ。鉄鋼業も同じような状況になりつつある。韓国の上場企業10社のうち3社が利益で利子さえ返済できない、いわゆる「ゾンビ企業」に転落している。慢性的な供給過剰と世界的な低成長の持続で、こうしたゾンビ企業は6年間に46%も増えた。

 金利を過去最低水準に引き下げても投資につながらず、カネは不動産にばかり集まり住宅価格と賃貸保証金が上昇を続けており、国民は心配を募らせている。その間に、家計負債と企業負債はいつ爆発するか分からない時限爆弾のごとく膨れ上がっている。

 韓国経済は五里霧中の状態だが、かじ取りをすべき政府の経済担当チームは国民の目によく見えない。危機におけるリーダーは、その存在感で安心感を与えねばならない。そんなリーダーは望めないとしても、国と経済が軸のないまま漂流しているという印象を与え、国民を狼狽させることだけはしてほしくない。
(引用ここまで)

 韓国経済をひっぱってきたのはヒュンダイ自動車とサムスン電子。
 これは間違いないところ。
 KOSPI全体の数字を引き上げて、「韓国経済絶好調」という錯視を起こさせるほどのものでした。
 実際にこのふたつの企業は巨大で、下請けも含めて韓国経済の牽引車であったのは事実なのですが。

 ヒュンダイはアメリカでのリコールと韓国国内でのストでへろへろ。
 それなのに組合側は「無理矢理ストをやめさせるなら全面ゼネストじゃ!」とか言ってる。
 そんな蔚山の工場に台風きたりもしてましたね

 サムスン電子はギャラクシーノート7がどこまで影響するか分からない。
 今日、さっそくノート7の損失を第3四半期に組みこむって発表がありました。
 でも、この損失は「これまでかかった額」だし、ギャラクシーノート7のリコールによるブランド力毀損は組みこまれていない。そしてそれは業績として数値化不可能。

 キム・ジャンフンが日本に10年負けた記憶がないっていうものの筆頭だった造船はああだし、海運もあれ。
 そして、本来であれば経済を引っぱっていくべきリーダーがアレ
 巨大なのでヒュンダイ自動車にしろサムスン電子にしろこれで倒産だのなんだのの事態にはならないでしょうが。
 ヒュンダイはこれまで以上に海外進出にブーストをかけ、サムスン電子はスマートフォンのシェアを減らさざるをえない。
 韓国国内の経済ダイナモがまた失われるわけですね。

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2014/11/20

韓国政府「ヒュンダイのストで下請けが弱ってる。強制調停も」 → ヒュンダイ自労組「じゃあ、15万人規模の全面ストライキで対抗だ!!」

「高賃金労組のストは問題」 韓国政府が現代車緊急調整権を検討(中央日報)
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現代車グループ労組 「政府緊急調停権発動時はゼネスト」(聯合ニュース/朝鮮語)
イ・ギグォン雇用部長官は先月28日、早期に現代車労使間の合意がなされず、ストライキが続くならば、緊急調停権発動を検討すると明らかにした。
緊急調停権は労組のストが国民の日常生活を危険にさらすか、国民経済に悪影響を与えるおそれがあるときに発動する。緊急調停権が発動されると、労組は30日間ストが禁止されて、中央労働委員会が調整を開始する。

金属労組現代車グループ支部支会代表は同日の会議で「政府が現代車労組のストに緊急調停権を発動する場合、現代自動車グループ系列会社に所属すべての労組は全面ストライキに入っていく」と決意した。
金属労組現代車グループ支部支会は現代車、起亜車、現代ロテム、現代製鉄、現代ケピコなど現代車グループの主要系列会社労組が所属された。4万4千人の現代車労組員をはじめ、総組合員の数は9万8千人にのぼる。
これらの関連会社は、来年度の賃金引き上げ案などをめぐり、賃金・団体交渉を行っており、労働委員会の「争議調停手続」を完了したので、ストライキに入っても違法ではないというのが、金属労組の判断である。
さらに、金属労組は11日、中央執行委員会を開き、政府の現代自動車ストライキのための緊急調停権発動時、金属労組傘下の240の事業所、15万4千人の組合員全体がゼネストに入る案を検討することにした。

金属労組の総力闘争には、野党議員も加わった。
現在、国会環境労働委員会は、与党セヌリ党が6人だけで、加えて民主党7人、国民の党2人、正義党1人など野党が多数を占めている。
これらの野党議員は、政府の緊急調停権発動の検討が労使関係を悪化させる無理との判断の下に、金属労組と連帯して緊急調停権反対に乗り出すことにした。雇用部国政監査でも、これを積極的に問題視をする方針である。
環境労働委イ・ヨンドクら民主党議員は「現在の労政関係は、通貨危機以来最悪の状況に駆け上がっている」とし「対話と妥協ではなく、葛藤だけ助長する政府の強硬対応を野党議員は絶対に黙認していない」と明らかにした。

政府は、現代車グループゼネスト決議は違法ストライキの可能性が高いと反対の立場を明らかにした。
雇用部林敍情労使協力政策官は、「個々の事業場の事案ではなく、他の事業場スト連帯してストライキを行うことは、合法ストライキの範囲を超えている」とし「現代車労組は強硬闘争ではなく、労使妥協で問題を解決しなければならない」と述べた。
(引用ここまで)

 韓国政府がヒュンダイ自動車のストライキに対して「このままでは国民生活に問題が出る」として長期化するなら強制調停に出ると宣言。
 ヒュンダイ自動車がストライキしている間、下請けは部品納入ができずにいるということから緊急調整権を発動する可能性があると発言したわけですね。
 それに対してのヒュンダイ自動車労組の返答が「もし、政府が強制調整権を発動するのであればヒュンダイ・キアのグループ全体、いや金属労組全体でゼネストに入る」とのこと。
 最大で15万人規模のゼネストだそうですよ。

 おまえら(韓国政府)がやるっていうなら俺たちもやってやるぞと。
 韓国では上の中に位置する年収1億ウォンが一山いくらでいるようなヒュンダイ自動車の労働者が「まだだ、まだ足りない!」って叫ぶというね。
 年収1億ウォンでもまた昇給を要求するし、ボーナスも要求。
 労働者として世襲を認めさせて、さらになんだったらワールドカップがあるから、就業時間中の視聴を許可しろ。もちろん、その間の賃金は支払えなんて言ったりするような連中です。
 そりゃまあ、海外生産の規模が増えるのも当然か。

 その一方でソウル大学の大学生であってですら「この国では金のスプーンをくわえてこなければ負け組」と自殺する。
 高齢者自殺率は世界一、全体の自殺率はWHOによる世界統計で2位、OECDでも1位(10年連続)。

 労働組合というものは本来であれば社会主義的な存在で労働者のより平等な扱いを求めるものなのですが、これが韓国に入るとウリとナムで染められて自分たち以外はどうでもいいというような組織に変貌。
 社会の歪みとかどうでもいい組織となるのですね。なかなかに興味深いなぁ……。

週刊エコノミスト 2016年10月11日号 [雑誌]
週刊エコノミスト編集部
毎日新聞出版
2016/10/3

韓国造船業界を襲う未曾有の不景気 → 現代重工業労組「それはそれとして賃上げ要求な」

韓経:【取材手帳】「受注の崖」でも賃上げ要求する現代重工業の労組(朝鮮日報)
韓国造船3社の受注が過去最悪、年間目標の10.6%(朝鮮日報)
「不況なのに賃金を上げてほしいというのは正直、申し訳ない」。

最近会ったある造船会社の職員はこのように話して頭をかいた。最近、職員の間では現代重工業の労使交渉が話題になっているという。この職員は「会社が厳しいというのになぜ最後まで賃上げを要求するのかという意見が大半」と話した。意外だった。同じ業界に身を置くだけに労働組合の肩を持つと思っていた記者の予想は外れた。

現代重工業の労使交渉は5月10日に始まったが、4カ月間も空転している。当初は秋夕(チュソク、中秋)前の妥結が目標だったが遅れた。秋夕連休が終わり、現代重工業の労使交渉は再開される見込みだ。

会社側は雇用保障を条件に賃金凍結を提案したが、労組はこれを拒否した状態だ。労組は基本給引き上げ、職務環境手当引き上げ、成果給250%固定支給などを要求している。会社側との隔たりが大きく、これを狭めるのは容易でない。

現代重工業労組の要求は時間が経つほど力を失っている。さらに同じ業界の従事者にも無視されている。造船業界は「受注の崖」で非常事態だ。現代重工業も造船業を除いた非核心事業部門の分社を推進するなど高強度の構造改革に取り組んでいる。こうした状況で賃上げまでは無理だというのが業界の雰囲気だ。造船業界の関係者は「賃金は生計にかかわる事案であるため賃上げの要求は間違っていないが、会社の事情も考慮するしかない」と語った。

現代重工業グループ3社のうち共同ストライキをした現代尾浦造船の労組は秋夕前の9日、賃金凍結に合意した。城東造船海洋の労使も同じ日、賃金凍結に合意し、職員は5%、役員は20%の賃金を自主返納することにした。今は財布が薄くなっても会社を生かそうという趣旨だった。他社の職員にとっても賃金凍結はうれしいことではない。ただ、会社の厳しい事情を理解し、経営正常化を後押しするのに同意したのだ。

「妻と子には申し訳ないが、会社が存続してこそ自分が通う職場もある」と言いながら苦笑した職員の姿が忘れられない。
(引用ここまで)
 韓国の造船大手3社の受注が過去最悪レベルで低迷し、今年の受注目標の達成が事実上不可能になった。年末まであと3か月余りの段階で、3社の受注実績は年間目標の10%程度にとどまっている。

 韓国の造船大手3社、現代重工業・大宇造船海洋・サムスン重工業は年初から8月までの受注実績が合計32億ドル(約3800億円)にとどまった。3社の年間受注目標は302億ドル(約3兆1000億円)だが、今月に入っても目立った受注がなく、目標達成率はわずか10.6%という状況だ。

 造船大手3社の受注実績が低調なのは、海洋プラントの発注が急に途絶えたからだ。海底油田の石油掘削・生産に必要な海洋プラントは通常、受注金額が1プラント当たり5億ドル(約511億円)以上になるが、今年に入り大手3社が受注した海洋プラントはゼロだ。

 現代重工業(現代三湖重工業・現代尾浦造船を含む)は今年、造船・海洋部門の受注目標を187億ドル(1兆9100億円)と定めたが、受注実績は商船18隻、金額ベースでは22億ドル(約2250億円)にとどまっている。大宇造船海洋は目標達成率が16%で大手3社の中では最も高いが、受注金額は10億ドル(約1020億円)にすぎない。大宇造船海洋の関係者は「年間受注額が35億ドル(約3600億円)を下回れば、さらなる人員削減など緊急の対策を講じなければならない」として「緊急対策の発動だけは避けたいため、ぎりぎりまで受注に総力を挙げる方針」と話した。

 サムスン重工業は今年の受注目標が53億ドル(約5400億円)だが、現在までの受注実績はゼロだ。昨年10月末にタンカー2隻を受注して以降、11月近くも全く受注がない状態だ。同社のパク・テヨン社長は先月、有償増資のための臨時株主総会で「発注元と単独で交渉しているプロジェクトがあるため、受注目標の達成は十分に可能」と公言していたが、造船業界では「海洋プラントの一部を受注したとしても目標達成は不可能だろう」との見方が支配的だ。
(引用ここまで)
 現代重工業の労働組合がいまだに賃上げ要求をしている模様。
 あくまでも「要求」なのでやらないと損くらいの意識なのでしょう。民主労総へ復帰したことからも、華々しい成果が欲しいところかな。

 韓国で悪名高い労組といえばヒュンダイ自動車のそれですが。
 なんだかんだでヒュンダイ自動車労組の要求が通ってきた背景には、工場をフル操業させないと損失が出るという状況だったからなのですね。
 ストライキを打たれると確実に損失が膨らむ。損失を出すくらいであれば給料を出す、というスパイラルに乗ってなんとヒュンダイ自動車の工場で働くだけで1億ウォンが稼げてしまうという状況。
 そりゃまあ、子孫にその地位を譲り渡すっていう条項も要求しますわな。
 その甲斐あって、ヒュンダイ自動車は国内に工場建設を一切しない状況が長く続いています。

 さて、それでは現代重工業がどうなっているかというと今年の受注目標に対して受注実績は11.8%。
 まだ受注残があるようなので、仕事がなくなるという事態になってはいません。それでもこの状況が続けばドックが空くような事態にもなるでしょう。
 でも、賃上げ要求。
 企業としても「ストライキ? うん、問題ないよ」くらいになるだろうになぁ……。



韓国での自動車生産が減少、中国への輸出は94%減……その理由とは?

韓国の自動車生産、5年間で2.2%減…日米中は増加(中央日報)
韓国製完成車の中国輸出額94%急減…自動車交易初の赤字(中央日報)
過去5年間、韓国の自動車産業は停滞する半面、世界の主要自動車生産国は生産量を急速に増やしていたことが分かった。

21日、韓国自動車産業協会の「国別生産順位」によると、2015年に韓国で生産された自動車は455万5957台で2011年465万7094台に比べて2.2%減った。
(引用ここまで)
韓国製完成車の対中国輸出が中国製完成車の韓国内輸入に初めて逆転された。韓国の自動車業界が関税の壁を避けるために中国現地生産の比重を高めているのに加えて低価格を前面に出した中国完成車が速い速度で韓国市場を蚕食しているためだ。

21日、産業研究院によると今年1〜5月の完成車の対中国貿易収支が170万ドルの赤字を記録した。1〜5月の実績としては初めての赤字反転だ。中国との貿易収支黒字は1〜5月基準で2014年6億5070万ドルから2015年3億9800万ドルで大幅に落ちたが今年赤字に反転した。

月別では今年1月に230万ドルの初めての赤字を記録し、2〜3月に黒字に戻って4月に再び440万ドルの赤字が出たため1〜5月の合計もマイナスとなった。対中輸出額が1〜5月基準で2014年の6億7040万ドルから今年2680万ドルに25分の1に縮小したのが主な原因だった。2015年(4億2400万ドル)に比べると94%減った。

国内自動車業者のうち中国現地工場生産比重が最も大きいのは現代車だ。現在第1〜3工場が稼動中であり第4、5工場を滄州と重慶にそれぞれ建設している。韓国で生産されて中国に輸出される完成車は全体輸出量の10%未満だ。国内輸出物量を減らす代わりに現地生産量はより一層増やす計画だ。車の価格の22.5%に達する関税のためだ。
(引用ここまで)

 韓国国内での自動車生産数が減少。
 韓国から中国への自動車輸出が激減。
 どっちも要は韓国本土のヒュンダイ・キア自動車の工場がまったく増えていないことに起因しているのですよ。

 ヒュンダイ自動車の中国工場における労働効率は韓国のざっと10倍
 人件費が上がっているにしても、まだ数倍は確実にあるでしょう。
 もはや韓国国内に工場を持っていることは企業的に不利にしかならない。

 労働争議で騒ぎすぎなのですよ。
 定年延長にともなって昇給制度を変えようとしたら反対
 キア労組は「ワールドカップが見たいから就業中に休みをくれ、でも給料はもらう」とか言い出す。
 正社員の子女はその地位を世襲できる
 2015年の時点で、韓国国内と海外工場の生産比率が逆転済み

 もう現地生産しかしないでしょうね。
 関税云々以前に韓国国内で生産させる意味がない。
 なんといか、もう自業自得という言葉しか浮かびませんね。

成長の終焉に悩む韓国―週刊東洋経済eビジネス新書No.21

韓国造船企業「企業存亡の危機です!」 → 労働組合「OK、理解した。ストライキする」

大宇造船労組ストライキ圧倒的可決...「賃金が出れば危機感ない」、「造船ビッグ3の下請けの涙」は完全無視(ソウル新聞/朝鮮語)
大宇造船海洋労働組合がストライキ賛否投票の結果、85%の賛成で争議行為を可決させたと14日明らかにした。大宇造船労組は「争議行為が可決されたことによって、すぐストライキに突入するわけではない」と線引きに出たが、労組を眺める外部の視点は冷ややかなだけだ。協力企業が廃業または倒産をしている状況で大宇造船労組が利己的な行動を見せているという指摘である。大宇造船協力会社に勤務していたキム・ジョングン(45・仮名)氏は、「給料がきちんと出てくるので深刻さを理解できていない」とし「下請け業者の「涙」を無視すると、最終的に共倒れになる」と苦言を呈した。

ソウル新聞が雇用労働部統営支庁を介して受信した巨済・統営地域の賃金未払い現況によると、今年1月から5月までの賃金を受けられなかった労働者は、3268人にのぼる。未払い金額は153億ウォンを超える。去る1月、地域の失業給付支給額は約27億ウォンで、先月41億ウォン(暫定値)と上昇した。キム・ミンジョン統営支庁長官は「造船所協力企業が廃業をしているが、労働者が賃金と退職金を受けられず、一瞬にして仕事を失った」と述べた。

今年に入って大宇造船の協力企業は、165社から145社へと20もの企業が消滅した。協力企業の従業員も2万7500人と1万人以上が減少した。現在、大宇造船協力会社も従業員の賃金を出すのが限界で、税金すら支払えない状況である。チェ・スハン大宇造船協力会社協議会事務局長は「税金を収められなければ差し押さえが入ってきて、最終的に廃業するしかない」とし「昨年は年間30もの企業が廃業した。今年は、より多くの協力企業が倒産するだろう」と述べた。

現代重工業協力会社の従業員は今年、賃金が減って月平均200万ウォンすら受け取ることができない。1日3万ウォンほど給与が削減されたからだ。時間制で働く従業員も「会社が危険だ」という理由で基本給の10%、手当の30%を削減された。過去一ヶ月間、現代重工業海洋事業部の協力会社は、130社から110社へと減少した。約1000人が会社を辞めた。協力業者廃業が少ないサムスン重工業も今月初めにある請負業者(2次協力会社)がドアを閉めた。

状況がこうであるにもかかわらず、現代重工業労組は17日、争議突入賛否投票を実施する計画である。協力会社の従業員の目には年間7000万ウォン以上の高賃金を受ける正規職の「わがまま」にしか見えない理由だ。現代重工業協力企業のある職員は、「最近、協力会社が解雇を30日前に通知する必要があり、30日間給与を与えられないという理由で従業員に「解雇通知書」を送っている」とし「通知書を受け取った従業員の心情を少しでも察してほしい」と訴えた。
(引用ここまで)

 サムスン重工業の話があまり出てこないのは、サムスングループは労働組合なしの経営を貫いているからですね。労働組合を作りたいなら出てけくらいの勢いで。
 創業者であるイ・ビョンチョルの遺言だそうで。そして、それはまったくもって正しい判断であったと思います。

 さて、現代重工業の労働組合はすでに「ボーナスアップ、海外研修充実、賃金引き上げ、世襲雇用確約」といった条件闘争を4月に申し入れていまして。
 この17日にこの条件を受け入れなかった場合にストライキをするかどうかの投票を実施するのだそうですよ。
 悠長ですね。

 んでもって、その現代重工業を上回る危険企業である大宇造船海洋労組はすでにストライキ突入OKという投票結果を得たと発表したと。
 すぐにストライキに入るというわけでもないようですが、そもそもこの時点に至っても85%がストライキに賛成するというのもすごい状況です。
 利子保証倍率の数字がマイナス30倍突破している企業の労働組合が、ですよ。

 彼ら曰く「借金がかさんだのは企業の責任であって、その責任を従業員に押しつけるな!」とのことなのですが。
 まあ、限界まで闘争してみればいいんじゃないですかね。
 おそらくは「造船企業は大きすぎて潰せないだろう」って考えているのでしょうが、もはや韓国の現状がそれを許すとも思えないのですよね。
 リストラで大なたが振るわれる、最初の業種になると思うのだけどな。

15歳からの労働組合入門
東海林 智
毎日新聞社
2013-12-20

韓国造船労組「賃上げ! ボーナス! 休暇! 海外研修!」……きみら巨大負債企業だって分かってる?

【コラム】韓国はどうして危機に強くなったか分かりますか?(朝鮮日報)
【社説】こんな情けない国策銀行に血税を投入しなければならないのか=韓国(中央日報)
構造調整の「実弾」最低7兆ウォン…大宇造船にはさらに数兆ウォンかかる(中央日報)
 最近「危機に強い韓国」を疑問視させたのは現代重工業労組だ。同社は過去2年5カ月で約4兆9000億ウォン(約4700億円)の累積赤字を出した。それなのに、同社労組は今年の団体交渉計画で、6%賃上げ、夏季休暇の2日追加、海外研修年間100人以上という要求を掲げた。好況期には労組が協力したのだから、危機に際しては会社が貯め込んだ資金を放出しろという論理だった。
(引用ここまで)
産業銀行の労組は4日、本店1階で集会を開いた。政府の成果年俸制に反対するとして実力行使に出たのだ。月給が削られるかもしれないから受け入れられないという理由だ。産業銀行と輸出入銀行の平均年俸は約1億ウォン(約900万円)だ。300余りの公企業の中で10位前後だ。過去2年間で約400万〜500万ウォン上がった。大宇(デウ)造船海洋に2つの銀行が21兆ウォンを与えたために負債比率が産業銀行は800%を超え、輸出入銀行は640%まで上昇した。

機関トップはさらにひどい。大宇造船が不振の沼に落ちて5兆ウォン超の赤字を出している間に産業銀行の会長は成果賞与金として2014年に1億5398万ウォン、2015年には1億8115万ウォンを受け取った。基本給まで合わせれば3億6000万ウォンを超える年俸を受け取ったのだ。
(引用ここまで)
ところで、ほぼ同じ時期に2大国策銀行である産業銀行と輸出入銀行は大宇造船に融資した12兆9903億ウォン(産業銀行4兆ウォン、輸出入銀行8兆9903億ウォン)を不良債権ではなく正常債権として分類した。大宇造船の会社債を投機等級とみた市場の判断と全くかけ離れた決定だ。 (中略)

 国策銀行から「正常企業」と認められた大宇造船は、昨年下半期に社員1人あたり900万ウォンの成果給を支給した。これまで産業銀行の退職者は大宇造船に天下り役員として再就職して億ウォン台の年俸を受け取ったり、顧問をつとめたりして事務所や車を提供された。2つの銀行は大宇造船の融資を正常債権に分類したおかげで貸し倒れ引当金をほとんど積まなかった。貸し倒れ引当金は銀行が融資したお金を踏み倒される場合に備えて集めておくお金だ。
(引用ここまで)

 危機であるという意識が欠けているように見えますね。
 でも、それはちょっと違うのですよ。
 危機であるという認識はあるのです。でも、韓国人の中では「危機っていってもいつも克服できてきた」という『成功体験』があるのでこういう態度でいられるのではないかな、と思うのですよ。

 1997年の通貨危機でも、2003年前後のカード大乱でも、2009年の金融危機でも。
 「危機」ではあったけども大丈夫だった。
 特に大企業ではまったく揺らがなかった。揺らぎはあったとしてもつぶれはしなかった。

 なので、今回の危機も「大丈夫だ、問題ない」とばかりに労働組合はベアとボーナスを求め、役員は役員報酬をかっさらっていく。
 現代重工業も産業銀行も、そして大宇造船もばんばん昇給。

 今回の危機は質が違うと思うのですけどね。
 成功体験から抜け出すというのは斯様に難しいという話でもあり、韓国人のたかり体質はどこまで行っても泊まらないという話でもありました。

いつはじまるんだ……というわくわく感が読ませるという意味では似てるかもw

 

ヒュンダイ自動車労組「今度はうまみのない昇進を断る権利を求める!」 → ヒュンダイ自動車「もう海外工場しか増やさんわ……」

【社説】昇進を拒否する権利!? 世界的な話題を振りまく現代自労組(朝鮮日報)
 現代自動車労働組合は27日に代議員大会を開催し、今年の賃金と労働協約交渉の際、一般社員と研究職社員に課長への昇進拒否権を認めるよう要求することを決めたという。現代自では代理から課長に昇進した場合は労働組合員としての資格を失い、さらに年俸制が適用され、毎年人事考課の対象になることが定められている。そのためこのような制約なしに組合の保護を受け続けることができるよう、昇進の人事を拒否できるよう求めているわけだ。

 サラリーマンであれば普通は誰もが昇進を夢見て働いているはずだ。ところが現代自では逆に昇進を拒否する権利を求めているのだから、これは世界的なニュースになるほどの話題だ。ただしこれは企業が社員の働きぶりや能力を評価し、適材適所に配置する人事権を侵害するという側面もあるだろう。

 現代自社員の平均年収は、2015年の時点で9600万ウォン(約890万円)で、これは自動車販売台数世界一のトヨタよりも多い。トヨタ社員の平均年収は2013年度の時点で8318万ウォン(約770万円)だった。一方で現代自の場合、韓国国内の工場で自動車を生産するのにかかる時間は1台あたり26.8時間で、これは同じ現代自の米国アラバマ工場の14.7時間、北京工場の17.7時間よりもはるかに長い。このような高費用・低効率の影響で、本社は韓国国内の工場への投資は避け、海外にばかり工場を建設している。そのため現代自の韓国国内における生産台数は、ここ数年はずっと185万台のままだが、海外生産は年間305万台で、しかもこの数字は年々伸びつつある。

 最近は過去に例のないほど厳しい不況に見舞われ、造船最大手の現代重工業でさえリストラが避けられない状況だが、それでも同社の労働組合は29日、わざわざソウルにやって来てリストラ反対と賃金引き上げを求める抗議行動を起こした。大宇造船海洋の労働組合も「構造改革を口実に、従業員にさらなる犠牲を強いるのは受け入れられない」として改革に反対している。このように大手企業の正社員からなる労働組合は、今のような危機的状況の中でも自分たちのことしか考えていない。非常に見苦しいと言わざるを得ない。
(引用ここまで)

 ヒュンダイのほうは「俺のことを大人扱いするな! いつまででも子供扱いして手厚く保護しろ!」っていう話ですね。
 労働者版ピーターパンシンドロームとでもいうべきか。
 キア自動車労組は「ワールドカップが見たいので休む。ただし、給料は保証しろ!」って主張。
 現代重工業は「賃上げしなかったら出馬を予定しているFIFA会長選の落選運動をするぞ」と恐喝。まあ、恐喝するまでもなかったのですが。
 いわゆる30大財閥のうち、1/4くらいが労組から正社員世襲制度を採用させられている
 ヒュンダイ自動車労組は「このままでは海外工場ばかりが増える」ってことに気がついて、自分たちの脅迫的労組運動を輸出しようとも企んでいましたね。

 こういった話は枚挙にいとまがないのでこのくらいにしておきましょうか。
 後半の大宇造船海洋と現代重工業のリストラ反対もすごいですね。
 あれだけの損失を出しておきながらいまだに昇給を求める。

 足元が見えていないなぁ……もう韓国経済の堤防はひび割れて、足元には水がきちゃっている状態。
 それなのにいまだに「パンとサーカスを!」って叫びつづける。
 自分たちの栄光が終わりかけていることにいつ気がつくのでしょうかねぇ……。

韓国の限界 (週刊エコノミストebooks)
桐山友一
毎日新聞出版
2015-12-11

 
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