楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

北朝鮮

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韓国の極左議員が「北朝鮮兵士の寄生虫感染公表はテロだ!」と叫んだ理由

【社説】寄生虫感染、北の実情を知られたくない韓国の左派陣営(朝鮮日報)
 今月13日に1人の北朝鮮兵士が板門店の共同警備区域(JSA)を通じて韓国に亡命したが、その脱走のプロセスは文字通り自由を求める軌跡の大脱走だった。国連軍司令部が昨日公開した監視カメラ映像と熱像感知装置(TOD)映像をみると、兵士を追撃していた北朝鮮の警備兵らは、手を伸ばせば届きそうな至近距離から仲間の背中を銃撃していた。兵士が軍事境界線(MDL)を通り過ぎ韓国側に完全に入った後も銃撃は続いた。その際、北朝鮮警備兵1人が軍事境界線を越えていたこともわかった。兵士が倒れた後もその命を奪うための銃撃は続いた。兵士が死なずに命をつないだことはまさに奇跡だ。映画でもこれ以上劇的な場面はないだろう。

 ところがこの脱走劇後、韓国社会では考えられない事態が起こっている。革新系の少数野党「正義党」の金鍾大(キム・ジョンデ)議員が、兵士の治療を行い命を救出した亜州大学病院の李国鍾(イ・グクジョン)教授に対し「人格テロ」などと非難しているのだ。李教授は兵士の体内から大量の寄生虫を発見し、兵士の食べ物がわずかなトウモロコシの粒だけだった事実を公表したが、これについて金議員は「プライバシーの侵害」「医療法違反」などとして問題視したのだ。(中略)

また兵士を治療する過程で北朝鮮の実情がわかれば、それは北朝鮮の住民全体にとっての問題であり、統一後はわれわれの問題になる。そのためこの問題は誰もが知っておくべきであり、絶対に隠すべきではない。

 ソウル大学医学部の統一医学センターが北朝鮮の金剛山近くの村で寄生虫感染の実態を調べたところ、住民の95%が寄生虫に感染していたという。北朝鮮では人糞が肥料として使われており、また駆虫薬も足りず衛生状態が最悪の状況にあるからだ。板門店などにいる警備兵は北朝鮮でも出身成分が非常に良く、いわばエリートに属するはずだが、その彼らもトウモロコシで何とか命をつないでいるという事実こそ、まさに北朝鮮の食糧事情を物語るものだ。正義党も金議員も本当に人権を重視しているのなら、命がけで韓国に逃げてきた兵士の体内にあった寄生虫やトウモロコシを見て、北朝鮮政権の失敗や住民への弾圧を告発すべきではないのか。
(引用ここまで)

 この北朝鮮越境兵士に関して楽韓Webで取り上げるのははじめてですかね。
 この兵士が寄生虫に感染しており、かつ食べているものはわずかなトウモロコシだけだったという話が担当医師から公開されて、それが「人格テロだ」と攻撃されていたことは知っていたのですが。
 「たぶん左派、それも極左からの攻撃だろうな」とは予測していました。
 というのは、韓国の左派というのは北朝鮮の実情なんてどうでもいいのです。
 70年以上に渡って分裂している国に対して、憧れといってもいいような感情を持っているのが彼らなのですね。

 ほら、日本でも観念サヨクらが「拉致問題など存在しない」と語っていたじゃないですか。
 「キレイナ北朝鮮」は彼らの観念の中でいつまででも存在し続けているのですよ。
 特に今回、この主張をしている議員が所属している正義党は統合進歩党の非主流派が分裂することでできた党です。そのおかげというべきか、統合進歩党の解党命令を避けることができたという幸運な党でもあるのですけどね。
 極左政党がいまだに国会にいられるのは分裂のおかげともいえるのですね。

 閑話休題。
 彼ら極左は韓国が北朝鮮の傘下に入るという形の統一を願っています。
 彼らの脳内では北朝鮮によって統一されることこそが韓国人の幸せなのですね。それ以外の情報はプロパガンダなのですよ。
 なので、JSA(共同警備区域)を警備しているようなエリート兵士ですら寄生虫に感染していて、かつ食べるものはトウモロコシだけなどという情報は広めるべきではないと感じるのです。
 「素晴らしい北朝鮮」への攻撃であり、自分たちへの侮辱だと感じるのでしょう。

 事実よりも観念が大事。
 こうはなりたくないものですね。

48億の妄想 (文春文庫)
筒井康隆
文藝春秋
1976/12/25

拉致被害者証言「北朝鮮では原則ができるとそれ以外は軽視する。大義がなにより優先される」……それは韓国も一緒じゃない?

生きるため「屈辱の順応」 蓮池薫さん、拉致の日々語る(産経新聞)
 蓮池さんは特殊機関で日本の新聞の翻訳などもさせられた。新聞は通常、検閲で不都合な部分を消されて手元に届くが、不思議なことに拉致被害者救出活動中の父親の写真や記事は塗りつぶされていなかった。

 蓮池さんはこれを「不思議なアイロニー」と表現する。「北朝鮮にとって拉致は日本側のでっち上げで、作り話という立場」。北朝鮮は原則ができると、それ以外は軽視する傾向がある。万事“原理原則”で動き、“大義”が優先だ。
(引用ここまで)

 これは蓮池薫さんによる北朝鮮での体験談ですが。
 ちょうど引用した部分は、北朝鮮だけでなく韓国においてもさほど変わらないよなぁと。
 逆に作り話であろうとも、原則ができてしまうとそれ以外は軽視する。大義優先。
 「慰安婦問題」っていうのですけどね。

 その作り話という土台の上に、さらに作り話を重ねて「よりひどい被害を受けていた」という話を作っていく。
 際限なく拡大していた結果、20万人の少女が強行連行されたなんていうあまりにもひどい状況になってしまって「おいおい、人口の1%が誘拐されたなんていう状況で男たちはなにやってたんだよ」って言われてしまう状況になってたりしますが。
 昨今では50万人という説も出ているのですよね。
 いくらなんでも韓国人無能すぎるだろっていう(笑)。
 当時、50万人が強制連行されてたら朝鮮半島には10〜20代の女性ゼロになるレベルですわ。
 いまの韓国人は全員性的奴隷の子供か(笑)。

 現代の韓国人を愛と反省を込めて「性的奴隷の子供たち」と呼ぶのはいいかもしれませんね。
 韓国人に会ったら「やあ、性奴隷の子供よ」って言ってあげるのです。
 ナヌムの家の元慰安婦をオモニ(おばあさん)って新聞が書いているくらいですから。
 間違った表現ではないと思うのですけどねー。

ゆがんだ正義感で他人を支配しようとする人 (講談社+α新書)
梅谷薫
講談社
2016/3/17

ムン・ジェイン、ドイツで「キム・ジョンウンにいつどこででも会う。体制は保証する」と断言……もうそんな事態じゃないよ

韓国大統領、北朝鮮の吸収統一推進せず=「体制保障」を断言 (時事通信)
 韓国の文在寅大統領は6日、訪問先のベルリンで演説し、北朝鮮に核・ミサイル開発の放棄を求めるとともに「われわれは北朝鮮の崩壊を望んでおらず、いかなる形態の吸収統一も推進しない」と断言した。また「北朝鮮の体制の安全を保障する朝鮮半島の非核化を追求する」と述べた。
 さらに「正しい条件が整い、朝鮮半島の緊張・対立局面を転換する契機となるなら、いつ、どこでも、金正恩朝鮮労働党委員長と会う用意がある」と表明した。
(引用ここまで)

 G20が行われるドイツ・ベルリンにムン・ジェインが向かっていまして。
 訪独当日に行われた懇談会でこんな話をしていたのですよ。

文大統領「朝鮮半島問題は対話で平和的に解決」 独の懇談会で (聯合ニュース)
 先週末の韓米首脳会談などで韓米の協力が堅固になり、摩擦要因も解消されたと述べた上で、「北の核問題と朝鮮半島の安保問題について、私と新政権を信じ、対話による平和的な解決を後押ししてほしい」と呼びかけた。

 文大統領は先月30日に米ワシントンで開かれた韓米首脳会談について「先週の訪米は(大統領として)初めての海外訪問だったが、期待以上の大きい成果を上げた」と述べた。 

 また「何よりも韓米両国が北の核問題を平和的に解決することを原則とし、朝鮮半島に恒久的な平和を定着させることで一致した」とし、「その過程でわれわれの主導的な役割と対話再開に対して、米国から同意と支持を取り付けられたことは大変重要な進展」との認識を示した。
(引用ここまで)

 ……さすが握手を徹底分析しただけのことはありますね。
 ホントにこいつやばい。「我々は対話路線で主導的役割を得ることができた」なんて本気で思ってるわ。
 対内的な業績誇示とかじゃなくて、本気でアメリカから「対話路線において主導的な地位が韓国にある」と認めてもらえているって思っているっぽい。
 いや、実際にはそう思ってるっぽいなぁ……とはちょっと感じていたのですよ。
 あの「すべてを先送りにして、対面しただけ」の米韓首脳会談だったものを、なにやら誇らしげに「期待以上の成果だった」とか帰国後の記者会見で述べていたので。

 ダメなことは婉曲に言っても理解できないタイプですね。
 で、こっちの「対話路線の主導的地位〜」の記事についていろいろと書いていたのですが、それ以上のお話(キム・ジョンウンへの会談申し込み)が飛びこんできてどう処理すればいいやら……。
 ICBM打ち上げ以前の米韓首脳会談の共同記者会見で、トランプは「北朝鮮への忍耐はもはや尽きた」と表明していたのですよ。

米韓首脳会談、トランプ大統領 「北朝鮮への忍耐尽きた」(AFPBB)

 オバマ政権による北朝鮮への「戦略的忍耐」政策を否定するという面もありますが、実際に北朝鮮に対してのソフトランディング政策は行き詰まっていることを表明したのですよ。
 それもムン・ジェインの面前で。
 その4日後、アメリカの独立記念日に北朝鮮はICBMの発射試験をやってきた。
 トランプのメンツも、そしてムン・ジェインのメンツも潰されているはずなのですが、なぜか「体制は保証するから対話しよう」と呼びかける。

 これ、事前の予定の通りの発言なのだと思います。
 ICBM打ち上げ以前から「G20の前に呼ばれている場所で、こういう算段で対話を呼びかけよう」ということだったのでしょうね。
 もはや事態は完全に動いていて、こんな談話は悪い冗談くらいにしか受け取れない状況。
 動じないというか、なにも考えていないというか。
 アメリカは今晩空爆を開始していてもなんの不思議もない状況下で、対話を呼びかけるとかもうね。

 ノ・ムヒョンよ、見ているか。おまえの後継者は立派にやっているぞ。期待以上の働きをしてくれている……。

韓国人に生まれなくてよかった
武藤正敏
悟空出版
2017/6/1

北朝鮮に収監されていた米学生死亡でアメリカが戦争の大義名分ゲット、同時にトランプは「北朝鮮問題で中国の努力は効果がなかった」とツイート……

トランプ大統領「北朝鮮問題解決に習近平主席の努力は効果がなかった」(中央日報)
米学生死亡:米国で高まる「北への報復論」(朝鮮日報)
トランプ大統領は20日、ツイッターに「北朝鮮問題と関連して習近平中国国家主席と中国の努力を非常にありがたく考えるが、そうした努力は受け入れられなかった」と書いた。続けて「少なくとも中国が努力したということはわかる」と付け加えた。

140字の短い文面だが北朝鮮に抑留され帰還してから6日後に死亡したオットー・ワームビア氏(22)のショックが米国を強打した中で出てきた発言という点で注目される。これに先立ちトランプ大統領はワームビア氏を死に至らしめた北朝鮮の責任をより強く非難し、「残酷な政権」と規定した。

この日の発言はトランプ政権発足後初めて21日にワシントンDCで開かれる米中外交安保対話を翌日控えて出てきたものだ。CNNはトランプ大統領の発言が北朝鮮の核問題解決に向けた対中圧迫をさらに強化するという意味であったり、さらにはこれ以上中国に依存しないで独自の解決策を模索すると示唆したものと解釈できると分析した。
(引用ここまで)
 北朝鮮に1年5か月にわたり拘束され、今月13日(現地時間)に昏睡状態で解放され帰国した米国人大学生、オットー・ワームビアさん(22)が、帰国から6日後の19日に死亡した。トランプ大統領は同日「残酷な北朝鮮政権を糾弾する。オットーさんの不幸な運命は(北朝鮮)政権が犯した悲劇」と声明を発表した。マケイン米上院軍事委員長も「米国市民のワームビアさんが金正恩(キム・ジョンウン)政権に殺害された」と強く非難した。

 ワームビアさんの死に対し米国国内で怒りの世論が高まっているため、今月末に予定されている韓米首脳会談では米国が対北朝鮮制裁強化を主要議題として扱うとの見方が出ている。 (中略)

ティラーソン国務長官は同日「残りの3人の米国人を釈放するよう求める予定」と述べた。
(引用ここまで)

 いま、アメリカがもっとも得がたいものはなにか。
 それは戦争の大義名分です。
 イラク戦争で「大量破壊兵器を隠し持っているイラクを叩かなくてはならない!」ってアレをやってしまったもので、戦争しづらい状況になっています。
 できたとしてもトマホーク巡航ミサイルによる空爆がいいところ。
 北朝鮮は核開発・ミサイル実験を繰り返していることから大量破壊兵器を所有していることは間違いありませんが、2回続けて同じ名分を使うのは難しい。
 しかも、1回前のそれはいろいろ大失敗に終わっている。

 それでも北朝鮮はどうにかしなくちゃいけないというというわけで、中国に協力を依頼してみたりしたのですが。
 どうもそれもうまく行っていない模様。「100日の期限」にはまだ時間があるものの次の手を考える必要があったのは間違いないところ。

 そこに飛びこんできたのが、オットー・ワームビア氏が意識不明の状況で釈放され、その6日後に亡くなったという今回の事件。
 アメリカからしてみたらカモがネギしょって麺汁持って、麺棒抱えてやってきたようなものです。
 さらにまだ数人のアメリカ人が北朝鮮に捕らわれていることがクローズアップされました。
 「自国民の保護のため」という口上は、古今の戦争へ突入する理由ランキングで不動の1位。
 それができないのであれば国家の体を為していないと国民から突き上げられるのです。

 逆にいえばなんで北朝鮮はそんなものを提供したのか。
 収監していたのだから「囚人として教化を行っている」って言い訳で10年以上、ずるずると時間をかけることもできたはずなのですけどね。

 「習近平の努力は効果がなかった」というツイートは、イコールで「もう北朝鮮問題で中国の協力は必要ない」という宣言に他ならないわけで。
 時計の針が大きく進んだように思えます。

北朝鮮とのケンカのしかた (祥伝社文庫)
豊田有恒
祥伝社
2003/4/20

米中会談で習近平「北への圧力は100日の猶予が欲しい」→約50日経過→3回目のミサイル実験……圧力効いてる?

北朝鮮対応「100日猶予を」 中国・習主席、米に要求(朝日新聞)
米原子力空母2隻が東海へ…6月上旬にも韓半島海域で合同訓練(中央日報)
 北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐり、中国の習近平(シーチンピン)国家主席が4月初旬のトランプ米大統領との会談で、米国が北朝鮮に対して具体的な行動をとるまでの猶予期間として「100日間」を求めていたことがわかった。(中略)ただ北朝鮮は21日も弾道ミサイル発射を強行しており、どこまで効果が出ているか不透明だ。

 米国や日本の複数の関係筋が明らかにした。会談でトランプ氏は、北朝鮮の対外貿易の約9割を占める中国に経済制裁を強めるよう求めた。その上で、中国が協力しない場合、北朝鮮と取引がある大手金融機関を含む複数の中国企業を制裁対象に加える米政府独自の新たな制裁を検討していると説明したという。
(引用ここまで)
米国が早ければ来月初め、韓半島(朝鮮半島)海域で原子力空母2隻が同時に参加する合同訓練を行う。

米CNNは19日、2人の国防省官僚の言葉を引用し、「カール・ビンソン」(CVN 70)と「ロナルド・レーガン」(CVN 76)が韓半島東海(トンヘ、日本名・日本海)で合同訓練をすると報じた。北朝鮮が14日に発射した中距離弾道ミサイル(IRBM)「火星12」が大気圏再進入に成功したという米情報当局の評価に続く措置だと、CNNは伝えた。米空母2隻が同時に韓半島海域で合同訓練をするのは今回が初めて。
(引用ここまで)

 複数の英語メディアも同様に「習近平主席が100日の猶予を要求」という記事が出ているので、これは実際なのでしょうね。
 「中国が北朝鮮に対して圧力をかけなければアメリカは独自でやる」と大見得を切った割に、民間人の避難訓練は6月に設定している等アメリカ側の動きがどうもゆったりしているなという印象はあったのですよ。
 この100日の猶予というのがあったから、ということでしょうかね。

 ただ、その100日のうちのほぼ半分はすでに過ぎています。
 その間にミサイル発射実験は3回(うち1回が失敗)行われている。
 一方で核実験の兆候はあったものの、中国の圧力で中止されていたという報道もあった。
 中国の圧力が効いているんだかいないんだか、ちょっと分からない感じですかね。

 どちらにせよ、当初から疑問符がつけられていた「どれほどの猶予が中国に与えられているのか」という話が明瞭になりました。
 米中会談が行われたのが4月7日。
 そこから100日は7月16日。7月半ばまでになんらかの目に見える成果が上がらなければ……ということになるのでしょう。

 ちなみに空母ロナルド・レーガンと空母カール・ビンソンの合同訓練が6月から。
 ふたつの空母打撃群が朝鮮半島海域に集合して、さらに改オハイオ級のミシガンも随行していることでしょう。巡航ミサイルトマホークだけでも数百発を抱えている状況。
 アメリカ側は合同訓練を終えれば準備完了で、いつでもってところですかね。

 そしてまったく出番のない韓国に苦笑。

艦これアンソロジーコミックも多くがポイント還元セール対象よ。
艦隊これくしょん -艦これ- アンソロジーコミック 横須賀鎮守府編(17) (ファミ通クリアコミックス)
コミッククリア編集部
KADOKAWA / エンターブレイン
2017/5/15

空母ロナルド・レーガンのメンテと訓練が終了、朝鮮半島周辺に空母2隻体制の異例事態へ

北朝鮮牽制の米空母交代へ、ロナルド・レーガン派遣(CNN)
「ロナルド・レーガン」に不具合、出港を延期(読売新聞)
米空母カール・ビンソン、引き続き西太平洋で北をけん制(朝鮮日報)
 同艦は定期整備を終え、出港に向けた準備を進めてきた。不具合について米海軍は「安全性に影響はない」としている。日本政府関係者によると、出港後は、日本海で警戒中とされる原子力空母「カール・ビンソン」と入れ替わるか、2隻態勢になる可能性もあるという。
(引用ここまで)
 原子力空母「カール・ビンソン」(CVN70)を中心とする米機動部隊が、今週中に東海(日本海)を離れるとしていた当初の計画を変更し、当分は東海など西太平洋地域にとどまり続ける予定でいることが15日までに分かった。北朝鮮が14日にアラスカを攻撃できる弾道ミサイルを発射したことから、北朝鮮に対する軍事的圧迫のレベルを引き続き維持する必要がある、という判断に伴うもの。

 韓国海軍の関係者は「韓国の大統領選挙が北朝鮮の挑発なく無事に済み、第7艦隊所属の空母『ロナルド・レーガン』(CVN76)が修理を終えて最近試運転に入ったため、両空母は直ちに交代するとみられていたが、北朝鮮のミサイル挑発で滞在期間がさらに伸びるようだ。現在も、カール・ビンソン機動部隊は韓国海軍と機動訓練を行っている」と語った。これに伴い韓国軍では、二つの空母打撃群が韓半島(朝鮮半島)周辺で同時に活動するという異例の状況が1カ月以上続くこともあり得る、という見方もなされている。(中略)

韓国海軍の関係者は「米軍の空母打撃群の動きは、海軍レベルではなく米国の国家安全保障会議(NSC)レベルで決定されている。西太平洋を担当するロナルド・レーガン機動部隊が復帰しても、カール・ビンソンの航路は局地的な観点からではなく国の戦略的な観点から決定される」と語った。米国のドナルド・トランプ大統領が強調してきた北朝鮮の脅威が一段と深刻化しているだけに、カール・ビンソン機動部隊を引き続き韓半島周辺にとどまらせると政府レベルで決定した可能性が高い、という意味だ。
(引用ここまで)
 最初、CNNの報道を見たときに「ああ、カール・ビンソンは遊軍としてロナルド・レーガンの代わりだったのか。交代だったらここ何ヶ月かの攻撃はないってことかな」と思っていたのですが。
 一昨日の北朝鮮による弾道ミサイル発射実験でまた状況が変わったということでしょう。

 空母単体ではなにかあった場合に対処しきれない。
 北朝鮮が空母打撃群に対してなにかできるとは思いませんが、故障することもあるでしょうし、艦載機が離着艦に失敗することもありえる。
 本格的に動くのであれば複数の空母があったほうがいい。
 というわけで複数の空母が並び立つようであれば、アメリカ軍は本気なのだという話を書きました。

 個人的な見立てでは今回のカール・ビンソン派遣はロナルド・レーガンのメンテ対策で、すんなりと交代だと思っていたのですが。
 ……並び立ってしまいましたね。
 青山繁晴氏が「年内にも〜」という話をしていることを扱ったエントリでも「ロナルド・レーガンのメンテ明けがひとつの山場」的なことを書きました。
 アメリカが機会を狙っているということに間違いはなさそうです。

レーガン いかにして「アメリカの偶像」となったか (中公新書)
村田晃嗣
中央公論新社
2011/11/25

北朝鮮の弾道ミサイルは新型? 2000kmの高高度軌道が意味するものとは?

北ミサイル、北極星2型か新型の可能性も……ICBM関連するかどうかに注目(聯合ニュース・朝鮮語)
北朝鮮が今回発射した弾道ミサイルは、2月に打ち上げた北極星2型や改良型、あるいは先月続々試験発射に失敗した新型弾道ミサイルであることがあるという分析が出ている。(中略)

ミサイルの飛行距離が700劼脆行時間は約30分に達した点から見て、かなりの高さまで上がった可能性が大きい。

米国太平洋司令部は北朝鮮のミサイルの飛行分析を基に、米国本土を射程に置く大陸間弾道ミサイル( ICBM)ではないと判断した。 (中略)

アメリカの声( VOA)放送は先月27日、構成の防眩飛行場北側で北極星2型ミサイル発射に使われた移動式発射台( TEL)が人工衛星に捕捉されたと報道した。

これにより、北朝鮮の今回のミサイルが北極星2型や改良型であることができるという観測が出ている。
(引用ここまで)

 高度2000kmのいわゆる「ロフテッド軌道」を描いて700km飛翔した、かつ北極星の改良型であれば運搬車からの発射。
 このふたつの意味することは北朝鮮のどこからでも(中朝国境地域からでも)韓国のほぼ全域が攻撃対象になるということなのですが……。
 そして高高度から落ちてくるので弾体のTHAADでも迎撃が難しい。
 それが分かっているのかいないのか、そのあたりの報道が韓国ではまったく出ていません。
 まあ、スカッドがある時点で韓国はターゲットとされているので、大きな意味はないと言われればその通りなのですが。

 ついでにいえば30分飛翔したということで、理想的な軌道であればアメリカ本土に届くのではないかという疑問も出てきます。
 中距離弾道ミサイル(IRBM)とありますがICBMとしての運用もできるものではないのかと。

 IRBMであろうとそれ以上のものであろうと、どちらにしても国連安保理決議違反であることに変わりはないのですよね。
 とりあえず日米中からは非難のコメントが出ています。
 特に「アメリカから圧力を加えてくれと依頼されていた中国」がその国際会議である一帯一路の開催初日にミサイルぶっ放されたことから、気分をえらく害しているようです。
 いわば「おまえの圧力なんか効いてねえよ」って宣言しているようなもんですからね。
 思ったよりも効いていなかった、というより国内事情を優先したということになるのかな。

 そして挑発行動は止めないという宣言でもあるのでしょう。
 あとは気になるのは日本海に展開しているはずのカール・ビンソンの随伴艦や日本のイージス艦がどういう対応をしていたのか。
 探知のみで迎撃態勢をとらなかったのか等々、気になるところではあります。
 去年2月の弾道ミサイルをロストしていた世宗大王級はどうだったのか、なんてのも。

週刊ニューズウィーク日本版 「特集:コリア・リスク」〈2017年5月16日号〉 [雑誌]
ニューズウィーク日本版編集部
CCCメディアハウス
2017/5/9

朝鮮半島は「世界の火薬庫」と化した。危機の縮小などまったくしていない

米CIA局長「韓半島の局地的衝突で在来式戦争の可能性」(中央日報)
アノニマス「朝鮮半島で第3次世界大戦起きる可能性」(朝鮮日報)
マイク・ポンペオ中央情報局(CIA)局長はこの日、「北朝鮮の核・弾道ミサイルに対する脅威が弱まったように見えるが、これは事実ではない」としながら「危機は進行形」と述べた。

最近、韓国を訪問して韓国情報機関トップと関連情報を共有したポンペオ局長は、北朝鮮の大陸間弾道ミサイルだけを脅威要因に挙げるのではなく、「米国と同盟の軍事的資産が(北朝鮮と)対峙状態にある」という点を強調した。

ポンペオ局長は「(韓半島は)火薬庫のような脅威にさらされていて、これは在来式戦争につながりかねない」としながら局地的衝突が実際の戦争に発展する可能性を警告した。ポンペオ局長はまた、対北朝鮮問題に関連して中国の協力を高く評価した。「中国が今まで見えなかった努力、すなわち外交的圧迫だけでなく貿易中断のような努力をしている」ということだ。
(引用ここまで)
 国際的ハッカー集団「アノニマス」は9日(現地時間)、韓半島(朝鮮半島)情勢の悪化によって、近く第3次世界大戦が発生する可能性があると警告した。

 アノニマスはインターネットに公開した動画で「今後発生することに備えよ」として「韓半島に戦争が潜んでいることを示すあらゆるシグナルが表れている」と主張した。英紙インディペンデントなどが報じた。

 アノニマスは「この戦争は全世界的な結果を招くだろう」として「環境的な面と経済的なレベルの双方で、世界的に非常に破壊的な出来事が起きる可能性がある」と主張した。

 アノニマスはまた「超強大国3か国が混乱の中に引き込まれ、他の国々はどちらの味方につくか選ぶよう迫られるだろう。現在、チェスの駒たちはどんな様子なのだろうか」と疑問を投げかけた。

 さらに「今週だけでも、米国と北朝鮮に対し、過去数十年で最高レベルに達した緊張をこれ以上高まらせることは自制してほしいという要請が多かった。『中国の官僚らは相手を怒らせるようなことを止めるべき』と伝えた」と説明した。

 アノニマスは「実用的な中国までもが忍耐を失っているように見える」と指摘したほか、日本が北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)挑発の危険にさらされており、北朝鮮を先に攻撃することもあり得ると主張した。

 トランプ大統領については「予測不可能なドナルド・トランプ(米大統領)は、金正恩(北朝鮮労働党委員長)と会えるのなら光栄、と話した」としながらも「ホワイトハウスはこれらについて、早い時期に成果を出せるとは考えていない、と一蹴した」と説明した。
(引用ここまで)

 久しぶりの北朝鮮核問題関連の話題。
 先月15日の金日成誕生日である太陽節、および25日の建軍節においてこれといった出来事がなかったので危機は後退したというような話も出ていますが。
 なにも変わっていないというのが実際のところですね。
 ピックアップした記事のように、戦争の起きる可能性は毫ほども減じていないのが現状です。

 というわけで2017年5月半ばの状況をまとめておきたいエントリです。

 「北朝鮮核問題」の状況はなにも変化していない。
 いつ核実験してもおかしくないし、実際にやろうとしていたけども中国から「国境を完全封鎖する」といわれて中止したという報道もありました。

北朝鮮 核実験いったん通告も、中国が「国境封鎖」と警告(TBS)

 報道は先月20日に核実験を予告していたのだけども、中国から「完全に国境を封鎖する」という圧力があって中止したというものです。
 この報道でもあるように、最大の問題は中国の圧力がどれほどのものになるのかというところでしょうか。
 本当に原油を絞っているのか、絞っているとしてその効果はどれほどのものなのか。
 北朝鮮から石炭の輸入を認めていないというのは事実のようですが。

 本当に中国は北朝鮮をコントロールできているのか。
 共産党は瀋陽軍区をコントロールできているのか。
 中国人民解放軍はそれぞれの軍区における「私軍」の性格を強く持っているので、中央からの統制ができないのではないかという問題もあります。
 さらにそもそも瀋陽軍区は江沢民派であり、習近平派の中央と反目しあっているのではないか。
 抑えこもうとしても北朝鮮の国内問題もあるのではないか。

 まあ、挙げていこうと思えば不安点はいくらでも出てくるのですが。
 いくらコントロールできているつもりであっても、現状のような不安定な状況ではなんらかのごく小さなアクシデントがドミノ倒しを生んで事態を展開させてしまうなんてことはいくらでもある。
 第一次世界大戦はそうして起きましたっけ。

 1990年以降で最大の激動がこの2-3年で起きる、その舞台は東アジアであるということまでは間違いないと思うのですが。
 それが戦争という形になるかどうかまではちょっと不明ってところですかね。
 さて、そんな中で大統領に就任した「親北」と目されているムン・ジェインはどう動くのか。個人的には不安定要素がひとつ増えたように感じています。

中東はさらに先ではないかと思われます。そしてなぜかほぼ半額継続中。
中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌 (NHK出版新書)
高橋和夫
NHK出版
2016/6/11

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