楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

北朝鮮核問題

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ティラーソン長官「アメリカの北朝鮮侵攻後、38度線以南に撤退すると中国に確約している」

Tillerson to North Korea: 'We're ready' to meet 'without precondition'(ABC News・英語)

 ひとつ前のエントリはとりあえずティラーソン国務長官の発言についての見解をまずは書こうという形で仕上げてます。
 で、同じ講演でこんな話もしているという気になった部分があるのでご紹介しておきましょう。
 ABCニュースの最後の2段落だけを抄訳しています。
また、ティラーソン長官は北朝鮮事態が進行した場合の中国との関係にも言及した。
両国は北朝鮮体制が崩壊した際の核の扱いについて協議済みであり、中国の懸念材料となっているアメリカの駐留について、北朝鮮侵攻後には38度線以南に撤退することを確約していることを語った。

また、長官は中国は大量流入が危惧される北朝鮮難民についても独自の対応策を取り始めていることも明らかにした。
(引用ここまで)

 戦後の体制について中国の憂慮を取り除くことで、地政学的な不安定性を中国が被るようなことはないと保証しているわけですね。
 アメリカの同盟国=駐留基地がある国=韓国によって統一された朝鮮半島と国境を接しないで済むように配慮する、ということです。
 戦後すぐか、キム王朝崩壊後に一定の体制ができるまでなのかは分からないけども、アメリカは38度線以南に撤退するとの確約ができている。
 もう、これ完全に中国との第二次朝鮮戦争についての細かい打ち合わせができているってことですよ。

 ティラーソン長官の「前提条件のない対話」って言葉だけに注目すると見誤るのですが。
 その意味すること(前エントリ参照)と、その他の言葉を合わせて見ると方向性はまったく変わっていない……というかむしろ開戦に向けての進捗が明らかにある。

 ムン・ジェインが「朝鮮半島での戦争は許さない!」と言っている状況で、頭越しに中国とアメリカで戦後体制までの折り合いがついてしまっているようですね。

ちょうど今日出た本。著者は元自衛官。読んでみるか。
北朝鮮がアメリカと戦争する日 最大級の国難が日本を襲う (幻冬舎新書)
幸田洋二
幻冬舎
2017/12/13

ティラーソン国務長官の「前提なしで対話しよう」という呼びかけは、開戦の近さを知らせる最終ベルだった

U.S. Is Ready to Talk to North Korea ‘Anytime,’ Tillerson Says (ブルームバーグ・英語)
「前提条件なしで北と対話」 米国務長官発言を評価=韓国大統領府(聯合ニュース)
ティラーソン米国務長官が12日の講演で北朝鮮との対話に関し、「前提条件なしで対話する用意がある」と述べたことについて、韓国青瓦台(大統領府)の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官は13日、「北が挑発と威嚇を中断し、対話に復帰すべきだという米国側の立場を重ねて強調したものと評価する」とのコメントを出した。

 朴報道官は「韓米両国は対話の扉を開いておき、北の対話への復帰を促し、これと関連したさまざまな方策について緊密に協議してきた」と説明。「韓米両国は北の核を容認しないという原則を堅持し、平和的な方法の完全な核放棄という目標達成に役立つなら、さまざまな形の接触が可能との立場」とした。
(引用ここまで)

 ティラーソン国務長官の講演で「それでは前提条件なしで対話をしよう」という話が出た。
 韓国大統領府が「ティラーソン国務長官の発言を評価」というように、「対話派」が力を持ったかのように報道されていることが多いのですが。
 これまで「対話の前提条件は核廃棄だ」といっていたものを、まったく条件をなくして話しあおうと言い出した。アメリカは大きく開戦から後退した、と捉えられているのですが。
 断じて違います。
 もうここまで「対話派」が追い詰められたということ、なのです。

 これ、言葉を本来のものにするのなら「これで北朝鮮に手を差し伸べるのはもう最後だから、耳をかっぽじってよく聞け」ってことなのです。
 「こちらは『対話』を呼びかけた。しかも、『前提条件なしの対話』だ」という話ができるようになってしまったのです。
 ポーズとして「我々は最後の最後まで対話を呼びかけた」という形式を作られてしまった。
 本当に最後の最後の局面です。
 ここでこれに乗らなければ……「じゃあ、しょうがない」というところに来たのが現状です。

 ティラーソンには解任云々の話が出ていますが、それであっても公の席で政権の意向とは異なる話はしませんし、できません。
 閣僚というものはそういうものですし、実際にブルームバーグの記事にも「トランプの視点は変化していない」というホワイトハウス報道官サラ・サンダースの言葉が書かれています。
 基本方針はなにも変わっていない、とも。

 国連事務次官が北朝鮮を訪問し、この火曜日に帰ってきました。もちろん、なにも成果はなし。
 あとはもう1回くらい、安保理による決議があれば条件としては充分ですかね。

本書をはじめとして鈴置高史氏の著作が半額セール中。
孤立する韓国、「核武装」に走る
鈴置高史
日経BP社
2016/10/25

北朝鮮核実験場近くでまたも地震を確認、核実験で地盤に影響か

北朝鮮の核実験場近くで1週間に3回の地震発生(中央日報)
北朝鮮の6回目の核実験場所近くでこの1週間に3回の地震が発生した。

9日午後3時13分ごろ、北朝鮮の咸鏡北道吉州(ハムギョンブクド・キルジュ)の北北西45キロメートル地域でマグニチュード(M)3.0の地震が発生した。

震源は北緯41.32度、東経129.10度だ。北朝鮮が9月3日に実施した6回目の核実験場所から北東に約3キロメートル離れた地点だ。

気象庁は今回の地震は6回目の核実験に誘発された地震であり、自然地震と推定されると明らかにした。

5日午後11時40分ごろにも吉州から北北西44キロメートル地域でM2.8の地震が発生した。6回目の核実験場所から北東に約5キロメートル離れた場所だった。2日午前7時45分ごろには吉州から北北西43キロメートル地域でM2.5の地震が起きている。1週間に3回の余震が発生したものだ。 (中略)

吉州は地震があまり発生しない固い岩石地帯だが、6回目の核実験後に地盤が影響を受け周辺地域で地震が頻繁に起きている。
(引用ここまで)

 そこそこ追っている北朝鮮の核実験場周辺の話題。
 6回目の核実験直後に地震が確認されており、その後も定期的に地震がありました。
 山体にかなりのダメージが行っているのではないかという報道がありましたね。
 現地では核実験場で2回の落盤事故があって200人が生き埋めになった、とテレビ朝日が報じて北朝鮮が「虚偽報道だ!」と反論するというお約束までありましたっけね。
 放射性物質漏れや周辺地域への汚染もあるのではないかとの噂でした。

 核実験場周辺は花崗岩が多く地質的には安定しているはず、というかだからこそ核実験場に選ばれているはずだったのですが。
 北朝鮮のやることですから坑道の保持に必要な部材なんかも最低限のことしかしていないのでしょう。
 先日のICBM発射の時にも犠牲者がいたということですが。それと同じことですね。
 人の命の値段がとことん安いのですよ。

 いまは鎖国でまともに情報も出てきませんが、それが解かれたらいろいろととんでもない話が出てくるのでしょう。
 韓国でいうところのセウォル号のようなことが北朝鮮でも行われているだけ、という感じもしますけれども。

アメリカ政府、対北朝鮮への核兵器使用に言及 → 「我々は北朝鮮の攻撃から本土、同盟国を守るために核兵器の使用ですら辞さない」

「北に先制核攻撃も辞さず」と言明した米国務省(日経ビジネスオンライン)
鈴置:国務省のアダムス(Katina Adams)報道官(東アジア太平洋担当)が12月5日、以下のように語りました。
・トランプ(Donald Trump)大統領が優先順位の最上位に置くのは米国の本土と準州、そして同盟国を北朝鮮の攻撃から守ることだ。
・米国は通常兵器と核兵器のありとあらゆる能力を動員し、同盟国である韓国と日本を防衛するとの約束を完全に履行する。

(中略)
 米政府が「核も使って先制攻撃する」と言明したのは初めてです。9月19日の国連演説でトランプ大統領が「totally destroy」(完全に破壊する)と核の使用を示唆したことはありました(「北朝鮮に『最後通牒』を発したトランプ」参照)。

 が、「核」という言葉を使って北朝鮮を脅したことは、私の知る限りありません。
(引用ここまで)

 1ページ目のVOAについては初見のニュースでした。
 「アメリカ本土や同盟国を守るためには通常兵器も核兵器も(our conventional and nuclear capabilities)使うことを辞さない」という宣言は重いですね。
 以前は「ついにアメリカ政府の人間が『すべてのオプションがテーブルの上』ではなく、『軍事的』(Military)という単語を使った!」とかなんとか言っていたものでしたが。
 いま語られているのは空爆になんらかのオプションを加えた「限定的戦争」か、それとも陸軍投入を含めた「全面戦争」であるかのどちらかということですからね。

 国連は事務次長を北朝鮮に送り込んでいます。
 そもそも、核開発もミサイル開発も国連安保理決議違反。
 対イラク開戦もこうやってプロセスを経てから攻撃が決定されたものです。世界に対してエクスキューズをしているのですよね。

 「我々は平和を追求し、戦争以外のオプションを可能なかぎり探った。しかし、彼らは愚かにもそれを拒否したのだ」 

 ……という建前が必要なのです。
 もう一度、安保理での決議が必要かなぁ……あるいは先月末のICBMでもう世界はこれ以上の建前を必要としなくなったか。
 現状はそういう段階であると思って間違いないでしょう。

 うちも含めて開戦であると言っている人間は、それ関連の資料しか集めない傾向にあります。自分でも気をつけていますが、色眼鏡というものはなかなか取れないものです。
 ただ、さすがにムン・ジェインの「先制攻撃を容認しない」という言葉よりも、「もう残された時間はそれほどない。在韓米軍の家族は帰国させるべき」という言葉のほうに重きを置くのは現実的じゃないでしょうか。

 しかし、「同盟国を守るためなら核兵器の使用も辞さない」ですよ。
 こうでなければ、同盟国とは言えません。……まあ、三不の誓いを立ててしまうようなところは、もはや同盟国なのかどうなのかすら不明ですけどね。



ムン・ジェイン「韓国の同意なしにはアメリカに先制攻撃をさせない」……じゃあ、おまえが北朝鮮を非核化してみせろや!

文大統領「韓国の同意がない先制攻撃は容認しないと米に伝達」(朝鮮日報)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6日、韓国大統領府で開かれた7大宗教団体指導者を招いた初の昼食会で「北朝鮮の核問題は必ず解決すべきで、また圧力も加えるべきだが、先制軍事攻撃によって戦争が起こるようなやり方は決して容認できない」「われわれの同意無しに韓半島(朝鮮半島)での軍事行動はあり得ない。この点は米国にしっかりと伝えた」などと述べた。文大統領は先月19日、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した直後、2日連続でトランプ大統領と電話会談を行った。

 文大統領は昼食会後の懇談会で南北関係について「私は必ずしも悲観的には考えていない。危機は新たなチャンスになり得ると考える。夜が明ける前が最も暗くなるものだ」とした上で「今の危機的状況をしっかりと克服すれば、南北関係は逆に劇的に好転するきっかけになると考える」と述べた。文大統領はさらに「南北関係をめぐって2種類の対話が始まったと考えているが、一つは北朝鮮の核問題解決に向けた対話であり、もう一つは南北関係改善に向けた対話だ」「核問題は北朝鮮と米国が中心とならざるを得ないが、南北対話は核問題の影響でしっかりと行われていない」などの見方も示した。

 文大統領は「今は緊張が最高の状態にあるが、これが今後もそのまま続くことはあり得ない。結局は時間の問題であり、いつかは解決するだろう」「南北関係(改善)に向けた政府による対話がストップしているだけに、宗教界と民間からきっかけを作っていかねばならない」などとも述べた。文大統領は「北朝鮮は宗教関係者や民間人の訪朝申請も何度も拒否してきた。しかし今回は天道教関係者の訪朝が実現した。これがきっかけとなるかもしれないし、北朝鮮が平昌(冬季オリンピック)に参加すれば、スポーツ分野で対話が実現するかもしれない」との見通しも示した。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインのこれまでの発言をざくっとまとめると、こんな感じです。

・朝鮮半島事態での運転席に座っているのは我々。(6月 米韓首脳会談)
・いつでもどこでもキム・ジョンウンと会う用意がある(7月 ベルリン宣言)
・朝鮮半島での戦争だけは防がなければならない。(8月15日 光復節演説)
・誰も韓国の同意なしに軍事行動はできない。(8月15日 光復節演説)
・朝鮮半島で武力衝突があってはならない。(11月1日 国会での施政方針演説)
・韓国の同意のない先制攻撃は容認しない(12月 宗教団体指導者の前で)←NEW!!

 ちなみに6月の運転席発言で「韓国が交渉の主役なのだ」と大見得を切った4日後に北朝鮮はICBM打ち上げしてましたね。
 戦争反対を発言するだけで戦争が止まるというのであれば、もう充分に止まっているはずです。
 問題は具体的になにをやるか。
 戦争を阻止するためにどんな努力をしたのかって話ですよ。

 7月に軍事・赤十字会談を行おうとして無視される。会談申し入れについてはアメリカにも認めてもらったなんて嘘をついていましたっけ。
 この時の無視にも「対話を拒絶されなかった、北朝鮮もきっと悩んでいるに違いない」とかストーカーめいたコメントが出てましたね。
 同じ頃には平昌冬季オリンピックでの共同開催、統一チーム結成を呼びかけるものの、こちらも無視されて終了。
 それどころか北朝鮮代表は一切出場しない状況。
 7月に新ベルリン宣言として出された会談要請は無視。同時に呼びかけた10月離散家族再開事業も完全に無視。

 結果が出ていない努力は努力のうちに入らないのですよ。
 やっていることはあさっての方向への努力ですしね。
 世界は「対話してどうするのが目的なのか」ということを見ているのに、やっていることは「対話しよう」って言っているだけ。
 なにもしていないのも同然。

 でも、「先制攻撃は容認しない」とか宣言しちゃってる。
 他の「夜明け前がもっとも暗い」とか「ピンチはチャンス」とか言葉が軽いわ。
 ヘリウム並の軽さ。
 その軽い言葉で「朝鮮半島の非核化」ができるなら、いますぐにでもやってみせろって話ですわ。それができないならせめて邪魔すんな。な?

脱 大日本主義 (平凡社新書846)
鳩山由紀夫
平凡社
2017/6/15

アメリカが北朝鮮との戦争に向かう4つの理由

Have we got just three months to avert a US attack on North Korea?(The Guardian・英語)
米CIAが警告「北のICBM開発阻止、リミットまで3カ月」(朝鮮日報)
 米コロンビア大学のマーク・セドン客員教授(元国連事務総長スピーチライター)が4日(現地時間)、英ガーディアン紙への寄稿記事で明らかにした。セドン教授によると、先週米国のジョン・ボルトン元国連大使がロンドンを訪れ、英議会下院(庶民院)の議員と対面した。その席でボルトン元国連大使は「CIA首脳部はドナルド・トランプ大統領に、北朝鮮のICBMプログラム開発を中止させられるリミットまで3カ月しか残っていない」と告げたという。またセドン教授は「ボルトン元大使の訪問が公式なものなのか非公式なものなのかは分からないが、彼によると、(CIA首脳部は)3カ月たったら北朝鮮はワシントンDCを含む米国の諸都市を核ミサイルで攻撃できる能力を有するようになるだろう、とトランプ大統領に告げた」と記した。

 さらにセドン教授は「数日前に韓国の板門店を訪れた米国の軍事関係者も、欧州議会の議員に同様の内容を語った」「3カ月という『デッドライン』は(来年3月になったら)先制攻撃(があること)を意味する」と続けた。

 このほか、最近浮上した国務長官の交代説に関して、セドン教授は「強硬派のマイケル・ポンペオCIA長官が国務長官のポストに移ったら、朝米の膠着(こうちゃく)状態は一段と深刻になる」という見方を示した。
(引用ここまで)

 あと3ヶ月。
 つまり、2月末までがタイムリミット。そこまでで外交による交渉が成果を出せなければ、戦争のターン。
 先日書いていた「冬の間が戦争向きである」という話にも通じていますかね。

 ちょっと時期だけにかぎらず「アメリカにとって戦争に向かわなければならない理由」を羅列してみましょうか。

・3月までなら探査の結果を反映しやすい
 赤外線探査で地下施設を発見しやすいこの冬がタイムリミットであって、それを過ぎてしまうと最低でも9ヶ月は待たなければならない。しかも、それまでの情報をすべてとまではいかなくとも、その多くを捨てて再度探査からやり直す必要性がある。
 赤外線による探査だけではなく電力の配分とかもおそらくは監視しているでしょうけども。
 それでもやりやすさ、というものは見逃せないファクター。
 4月の段階から「新月」にこだわりを見せている人が延々といるのと同じことで、「戦争向きな時期」というのはいろいろとあるものなのです。

・核拡散ドミノを防ぎたい
 核拡散のドミノを止めたいというのは本心でしょうね。
 アメリカが保有したのでソ連が。
 ソ連が保有したので中国が。
 中国が保有したのでインドが。
 インドが保有したのでパキスタンが。

 きりがない。
 せっかくイランの核保有を防ぐことができたのに、北朝鮮に持たせたらどこまで核拡散が広がっていくか予想不能。
 なにしろ、世界でも最貧国といって過言でない北朝鮮が核を保有することができたのですから。
 ちょっと頑張って成長を犠牲にすればなんとかなりそうであると他の国も考えることは間違いない。北朝鮮にはノウハウがあるのですしね。
 そして、核保有さえできてしまえば、それをテコにして援助を引き出したりなんだりの交渉材料にできるっていう前例を作ることになってしまう。

「予防的先制攻撃」の欺瞞が顕わになる
 アメリカに対して攻撃的な「ワシントンもニューヨークも火の海になるだろう」といった論調を政府自らが出している国家が、ICBMの完成を待ち、さらに核保有することを見逃すことはできないのです。
 核保有を指をくわえたまま見逃すというのであれば「広島、長崎への攻撃は自国兵士の犠牲を作らないための予防的先制攻撃」であったという建前論が吹き飛ばされる可能性すらある。

・中国のプレゼンス肥大化防止
 このまま「外交による対話路線」で解決した場合、それを主導した中国のプレゼンスが大きくなってしまう。
 6者協議を復活させる?
 そして、核開発「停止」と引き替えに北朝鮮に援助を与える?
 アメリカは北朝鮮のような小国すらコントロールできないという事実が、アメリカの威厳に傷をつけ、同盟国に疑念を抱かせる種となるのです。「戦争が起きた時に、果たしてこの国は我々と共に戦ってくれるのだろうか」と。

 ――と、アメリカが戦争をする理由をピックアップしてみましたが。
 わりと説得力があるのではないかと思います。
 まあ、同じだけアメリカが戦争をしない理由を挙げることもできるでしょうが、それが説得力を持つかなー。
 今度、他のエントリでやってみましょう。

  ……いやはや、米朝合意は禍根だけを残しましたね。20年前に覚悟を決めることさえできれば、今日の脅威はなかったのに。
 結論の先延ばしは厄災以外のなにも招かないのです。
 ビジネスでも政治でも同じですね。

 それとガーディアンが「独立独歩のジャーナリズムのために、記事をオープンにしていたい(有料化したくない)と思うので1ポンドください」って言っているのに驚愕。
 うちが「おひねりくれ!」って言い出してもそれほどおかしくはないって情勢ではあるか……。

ガンダムWと迷ったけどこっちだな。ことここまで至ったら好きか嫌いかじゃないけどね……。
HELLSING(4) (ヤングキングコミックス)
平野耕太
少年画報社
2001/11/1

北朝鮮「我々はもはや核保有国」→アメリカ「船の臨検も行う!」→韓国「アメリカの先制攻撃を防ごう!」……まるで噛みあっていない……

高笑いする金正恩、挙動不審の文在寅(日経ビジネスオンライン)

 早読み 深読み 朝鮮半島のような対話、対談形式のものは引用がしづらいので、実際に読んでみてください。
 ざっくりいえばもはや北朝鮮とアメリカの戦争突入は秒読みに入り、年内に起きてもおかしくないという状況になっている、という読みです。
 それに対してムン・ジェイン政権は北朝鮮の味方をし、あくまでも戦争回避に向けて努力するであろうと。
 なにしろ、ムン・ジェインは大統領選挙中にも「アメリカから北朝鮮への攻撃を事前通達されたらどうする?」と問われて「北朝鮮に連絡して挑発をやめるように進言する」って言っていた人物ですからね……。

 うちと鈴置さんはより強い主戦派といってもいいでしょう。今回の記事では開戦については言及していませんけどね。
 こうなった以上は北朝鮮とアメリカ(日本、韓国を含めた同盟国)は戦わざるを得ない。いくら対話を主張したところで北朝鮮は「核保有国の認定」を受けての交渉をするまでは一歩も引かない。
 その一方でアメリカは「ワシントンを火の海にしてやる」と大言壮語する国が核保有することを認めない。
 もう主張するところが異なっているのです。噛みあっていない。この主張の差を埋めることができるのはもはや言葉ではなく「怒りと火」だけ。

 加えてアメリカだけでなく先進各国が考えているのは核拡散の防止。
 テロ組織に北朝鮮産の核が渡ったら……と考えるだけでも恐ろしい話。
 それ以前に小国はすべて核保有をしようとするでしょうね。
 北朝鮮が核保有をしたことでアメリカと対等な立場で交渉ができるということになるのであれば、バングラデシュやソマリですら核保有を夢見るでしょうし、イランは「我々が核保有しようとしたときに受けた仕打ちはなんだったのだ」と主張するでしょう。

 このままでは世界の流れとして核の無制限な拡散が行われてしまう。
 それを防止するためにもアメリカは北朝鮮を叩かざるを得ないのです。

 それなのに、もう一方の主役となるはずの韓国がいまだに「対話がー」「人道的支援がー」とうめき声を上げている。ウォールストリートジャーナルから「彼らは信頼できない友人だ」と認定されてしまう。
 ……この最悪の時期に、最悪の大統領を選んでいるところがなんとも韓国らしくていい塩梅ですわ。なんでこう歴史をなぞりたがるんでしょうかね。

届かなかった手紙 原爆開発「マンハッタン計画」科学者たちの叫び (角川書店単行本)大平 一枝
KADOKAWA / 角川書店
2017/10/27

アメリカ上院議員「国防総省は在韓米軍の家族を待避させるべきだ。軍事衝突まで残された時間は少ない」と発言……唐突に煮詰まってまいりました

‪ 米国防総省、在韓米軍の家族を退避させるべき=共和党議員(ロイター)
米上院軍事委員会のメンバーである共和党のリンゼー・グラム上院議員は3日、米国防総省に対し、配偶者や子供など在韓米軍の扶養家族を退避させるよう求めた。CBSの報道番組「フェイス・ザ・ネイション」で述べた。

韓国には2万8500人の米兵が駐留している。

グラム氏はまた、北朝鮮は米国に到達可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)への核兵器搭載に向け取り組んでおり、「軍事衝突は近付いている。残された時間は少ない」と述べた。
(引用ここまで)

 唐突に煮詰まってまいりました。
 ICBM打ち上げもあるのでしょうが、特に12月に入ってから、アメリカの動きがせわしないように感じます。
 今年の4月(もしくは3月下旬)あたりから、北朝鮮関連の話題が一気に出てきたときと同じか、それ以上の熱量をアメリカのマスコミから感じます。
 しかも、今回は引き返せないところに来ている可能性が高いですね。
 核施設を叩くための全面戦争となるのであれば冬の可能性が高いのです。地下施設が周囲よりも熱を持っていることが分かりやすいので、軍用ドローンでの索敵がしやすい。赤外線探査で地下施設をピックアップできるのですね。
 なので年明けかなぁ……とも思っていたのですが。
 北朝鮮であれば3月でもまだまだ寒いので、春前あたりでもあり。それを過ぎたら当分はないというのが個人的な見立てです。

 さて、その一方で米韓合同軍事訓練がこれまでにない強度で行われています。
 韓国にF-22が6機とF-35Aが6機飛来。
 ……やなハイローミックスですね。
 その他、E-3、F-35B、F-15C、EA-18G、F-16、KF-16、F-15E等々、米韓合わせて230機が参加しているそうです。

 これで開戦したとした場合、大変だと言われているF-22のステルス性能保持のためのメンテナンスはどこでやるんだろうなぁ。
 日本の米軍基地のどこかにメンテナンス用スポットのようなものを作るのでしょうが。
 F-117は湾岸戦争に出撃した際には日々遠くなっていく最前線の爆撃箇所からメンテナンス施設に戻ってくるのが大変だったというエピソードがあるそうで。

 ちょっと覚悟を決めておいてもいいかもしれない事態になってると思いますよ。
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