楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

在韓米軍撤退

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韓国保守派「え、在韓米軍撤退とか聞いてない!」……またも後頭部を痛打された模様

米朝首脳会談:トランプ大統領、CVID進展前に韓米合同演習中止方針(朝鮮日報)
<米朝首脳会談>70年の敵対を乗り越えた日に韓国は「トランプショック」(中央日報)
さらに、トランプ大統領は韓米合同軍事演習について「あの金のかかる『戦争ゲーム』は中止するだろう」と述べた。これにより、米国は非核化の具体的・可視的進展がない状態で、北朝鮮が要求してきた「合同演習中止」という保障だけを与えたとの批判が出るものと見られる。 (中略)

 また、トランプ大統領は韓米合同軍事演習を中止する方針を明らかにし、「飛行機が6時間かけてグアムから韓国まで飛ぶのに本当に費用がたくさんかかる。韓国も協力しているが、100%(費用を負担)しているわけではない。交渉をする状況において、軍事演習をするのは不適切かつ挑発的(provocative)」と述べた。在韓米軍問題に関しても、トランプ大統領は「いつか彼ら(在韓米軍兵士)が(米国に)戻ることを望んでいるが、今は議論の対象ではない。今後の交渉を見てみなければ」と言った。米朝交渉の結果によっては今後、在韓米軍の撤退問題が検討される可能性があることを示唆したものだ。
(引用ここまで)
トランプ大統領は特に金正恩委員長との首脳会談後の記者会見で韓米連合訓練を中断するという爆弾発言をした。トランプ大統領は強固な同盟の象徴である連合訓練に北朝鮮の非難論理「戦争演習(war games)」 「挑発的」という表現を使用し、「非常に費用が高い訓練」と述べた。韓米同盟の核心である在韓米軍については「(撤収問題は)現在、米朝間の議論に含まれていないが、ある時点にそうなることを望む」と述べた。韓米同盟の根幹を揺るがす発言が北朝鮮の指導者に会った米大統領から出てきただけに、韓国の安保地形は大きな衝撃が避けられない見通しだ。
(引用ここまで)

 今回の米朝首脳会談は米朝間ではなんら実のある話はなかったのですが、流れ弾が韓国に向かっているという不思議。
 共同声明において形のある成果は「朝鮮戦争で亡くなった兵士の遺骨返還」くらいだったものが、その後の記者会見だけで一気に「米韓合同軍事演習の中止」と「将来の在韓米軍撤退」まで語られるようになったっていう。
 撤退に関しては「倫理的にそうなるべきだろう」とかそういう話ですらなく、「在韓米軍をアメリカに戻したい」という大統領自らそう希望していると言い切っちゃっているっていう。
 泡を食っているのが韓国の保守派ですね。
 見事なくらいの後頭部の殴られ具合。

 遠い将来として在韓米軍撤退はあってもおかしくない出来事だったのですが、いきなり「演習は終了、将来的には撤収な」と大統領本人の口から語られるようになってしまったという。
 ムン・ジェイン政権としてはもちろん、1も2もなく賛成する事柄なのでしょうが。
 常に在韓米軍撤退を唱えてきた大統領補佐官のムン・ジョンインも喜んでいることでしょうよ。

 韓国におけるアメリカのプレゼンスを一気に希薄化させようとかかっているのが、戦時統帥権返還からの撤退を狙っていたムン・ジェイン政権ではなくアメリカそのものであるという構図はかなり斬新で面白いですね。

トランプ「米軍撤退を含めた朝鮮半島の非核化に賛成だ」→(これでも非核化を受け入れなければ北爆OK!)

「米韓同盟廃棄」カードを切ったトランプ(日経ビジネスオンライン)
鈴置:トランプ(Donald Trump)大統領が金正恩(キム・ジョンウン)委員長に「米韓同盟破棄」カードを切りました。北朝鮮の完全な非核化が条件です。

 5月10日、トランプ大統領はアンドリュース基地でポンペオ(Mike Pompeo)国務長官と、彼が取り戻した3人の韓国系米国人を出迎えました。

 トランプ大統領は米国東部時間の午前3時(日本時間同日午後4時)ごろ、北朝鮮から戻った政府専用機の横で会見しました。

 記者から「何が最も誇らしい成果か」と聞かれ「これ(3人奪還)もそうだが、非核化できればそれが最も誇るべき成果になる」と語ったのです。

・My proudest achievement will be - this is a part of it - but will be when we denuclearize that entire peninsula. This is what people have been waiting for for a long time. Nobody thought we could be on this track in terms of speed.

 注目すべきは「北朝鮮を非核化する」ではなく「半島全てを非核化する」(denuclearize that entire peninsula)と語ったことです。

 北朝鮮に加え韓国も含め非核化する――北朝鮮が非核化に応じれば、米国が韓国に差しかけてきた核の傘も撤去する、つまり米韓同盟を廃棄すると示唆したのです。

 これこそ北朝鮮が長らく米国に要求してきたことです。中国もこれを望んでおり、北朝鮮を後押ししています (中略)

話を戻します。要は、トランプ大統領は、韓国との同盟をやめる、と宣言したのです。北朝鮮が完全に非核化されれば、との条件付きですが。 (中略)

 トランプ政権が米韓同盟を捨てる決断を最終的に下したのは、4月27日の南北首脳会談だったと思います。

 この日に発表された板門店宣言で、南北がはっきりと「半島全ての非核化」をうたったからです (中略)

「核のない韓(朝鮮)半島」とは、どう読んでも「朝鮮半島全ての非核化」を意味します。韓国の方が先に米国に三行半を突きつけたわけで、米国も遠慮なく同盟廃棄をカードとして使えるようになったのです。
(引用ここまで)

 鈴置高史氏のいつものコラム。
 いつも以上に踏み込んでいますね。
 米朝首脳会談がアメリカ主導による米韓軍事同盟の破棄にもつながる、という話。
 おそらく、ここまで一気に踏み込んだのは日本の韓国ウォッチャーでは唯一かな。
 トランプ大統領は確かに「半島すべてを非核化する」という話をしています。

 板門店宣言は確かに「朝鮮半島の完全な非核化」に言及していて、逆にだからこそその空念仏に対して「おまえらはなにを言っているんだ」「とんだ茶番だ」という突っ込みしかなかったわけですが。
 アメリカからしてみれば「それほど非核化したいのであればしてやろうじゃないか」という事になり得るべき話なのだ、という視点の変更ですね。
 これは楽韓Webでも言及すべきことだったなー。このトランプ大統領の会見、読んでいたのですが「半島全体の非核化」という文言をすっかりスルーしていました。

 以前から書いているようにムン・ジェインは長らく保守派の大統領たちが棚上げしてきた戦時統制権の返還から駐韓米軍の撤退を狙っています。
 ムン・ジェインの外交面におけるメンターである大統領特別補佐官のムン・ジョンインは幾度となく米軍撤退について言及しています。

 ・韓国大統領特別補佐官「大統領が米軍に出ていけといえば彼らは出ていかなければならない」と発言……そりゃそうだけど、よりによっていまそれを言うの?
 ・ムン・ジェイン政権の外交ブレーン「南北平和協定が成立すれば在韓米軍の存在を正当化できない」と発言→韓国大統領府は慌てて火消しするもこれまでの行動を見てみると……

 これらのムン・ジョンインによる意向はそのままムン・ジェイン個人の意向でもあり、かつ現政権が目指す方向性そのものであるといえるでしょう。
 アメリカ側から見ればこれだけの「暴言」を連ねても、いまだにムン・ジョンインは大統領特別補佐官の地位にいるわけですからね。

 なので、アメリカが板門店宣言を受け取る形で先手を取るというのはあり得る話。
 これまで楽韓さんは南北首脳会談が行われた時点で「これ(板門店宣言)をアメリカがどのように受け取るかだけが問題」と言及しています。
 楽韓Webでは「5年の任期で米軍撤退までは追い込めないだろうから、次の左派政権で院政を敷くためにも保守を根絶しようとしているのだ」と韓国側視点からだけ眺めていました。
 米軍撤退に言及するのであれば、アメリカからの視点も考慮すべきですわなー。
 大統領選挙以前にフォーリンポリシー誌も「左派政権が生まれれば在韓米軍は撤退することになるだろう」というレポートを掲載してましたね。

 鈴置さんはそこから「在韓米軍の撤退も含めた朝鮮半島全体の非核化に賛成する。北朝鮮は徹底した査察を受け入れるべし」とアメリカ側が申し立て、かつそれを拒絶するのであれば空爆というラインを見ているようですが。
 ま、どちらにしても示唆に富むコラムです。原文を読んでおいてよいのではないでしょうか。

これから読みます。
週刊ニューズウィーク日本版 「特集:統一朝鮮 本当のリスク」〈2018年5月22日号〉 [雑誌]
ニューズウィーク日本版編集部
CCCメディアハウス
2018/5/15

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