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ムン・ジェイン、8月15日に「北東アジア構想」を発表へ、韓国がアジア外交を牽引する存在となる?

文大統領 8月15日に「北東アジア構想」発表へ(聯合ニュース)
 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は8月15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)に北東アジアの平和定着や交流・協力を訴えるメッセージを発表する見通しだ。

 韓国青瓦台(大統領府)関係者は16日、「8月15日は第2次世界大戦が終わった日ということから、朝鮮半島を超え、北東アジア全体に関するメッセージを発信することを検討している」として、「6月には安全保障、7月には朝鮮半島だった大統領のメッセージの焦点が8月には北東アジアに広がる」と明らかにした。

 文大統領の北東アジア構想は大統領選で公約として掲げた「北東アジア責任共同体」を基本とするとみられる。北東アジアの三つの軸である韓国・中国・日本の協力強化に加え、北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議の再開を通じ多国間の安全保障協力体制を構築し、経済共同体を形成することが主な内容となっている。

 文大統領は今月初旬の主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて中国の習近平国家主席や安倍晋三首相とそれぞれ会談し、協力ムードを醸成する地ならしを行った。ロシアのプーチン大統領とも会談し、新政権の対北朝鮮政策への支持を得た。

 こうした中、韓中日の3カ国にとって特別な意味を持つ8月15日に合わせて、多国間安全保障協力を中心とした北東アジア構想を提唱する場合、外交的な存在感が際立つとみられる。 (中略)

 文大統領は北東アジアに東南アジア諸国連合(ASEAN)とインドを加える「北東アジアプラス責任共同体」も公約として掲げており、構想は東南アジアと南アジアを網羅するものになりそうだ。

 朝鮮半島の平和定着や南北関係の画期的な進展を呼びかける内容も盛り込まれるとみられる。2007年10月4日に、当時の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と金正日(キム・ジョンイル)総書記が首脳会談で採択した南北首脳宣言から10年を迎えるのに合わせ、朝鮮戦争などで生き別れになった離散家族の再会行事の開催や民間交流・協力の拡大、当局間対話を強く求める可能性がある。
(引用ここまで)

 ノ・ムヒョンの提唱した「バランサー国家」の夢ふたたび、というか「韓国こそが東アジア、いやアジア全体の外交の主役になる」という気分を忘れられずにいる、という感じですかね。
 日本からは「慰安婦合意の着実な履行」を求められて、中国からは「一刻も早いTHAAD配備の撤回」を求められるだけだと思いますが。
 文章がとっ散らかっているので、ざくっと箇条書きでまとめてみますか。

・8月15日に談話を発表
・北東アジア構想と呼ばれるべきもの
・日中韓の協力強化、安保体制構築、経済共同体構築
・六カ国協議の再開提唱
・パク・クネ政権から「北東アジア平和協力構想」を引き継いだ
・さらにASEAN、インドも加えた構想になる
・朝鮮半島の平和定着や南北関係の画期的な進展をも呼びかける

 うむ、言うだけならタダかな。
 北朝鮮と六者協議に関していえば「対話」を継続したい露中の意向もあるでしょう。実際に4月の日ロ首脳会談でプーチンは六者協議の再開を提案していますしね。
 中国にとっては離間の計を延々と使ってきたのに、ここで北朝鮮攻撃で日米韓が並び立つようなことは避けたい。
 なので「対話優先」というお為ごかしで事態を先送りしたいというのが本音でしょう。
 でも、日米は連携して「対話よりも圧力を」という原則を掲げています。日ロ首脳会談でも安倍総理は六者協議再開は無理だって話をしています。
 ついでにいえば中国への猶予として与えられた100日はこの週末に終わりました。

 ASEAN、インドを加えるというのもねぇ……。日米中露韓朝の6カ国+ASEANの10カ国+インドで17カ国。この中でどうやったら韓国がリーダーシップを発揮できるのか、さっぱり方案が浮かびませんわ。
 もしかしたら聖なる政権を維持し続けているムン・ジェイン大統領様にはなにかとんでもない策があるのかもしれませんけどね。

 以前から韓国国内でも「もはや韓国は背の避けるエビではない、いるかくらいの存在感はある」だの「韓国がどちらにつくかで米中のバランスは変化する」とか盛んにバランサー国家、アジアにおける扇の要として立つべしという話は出ているのですが。
 EUの中のベルギーのような立場になるべきだという話ですね。
 ベルギーはヨーロッパの大国間の中立地であり、ゲルマン系とラテン系が共存する国だからこそそういう立場になったのであって、ベルギーのような要素はなにもない。
 というか、韓国のいうことを真面目に聞いてくれる国なんてどこにもないのに、どうやって扇の要になるつもりなのか。

 まあ……言うだけならタダですからね。
 楽韓Webはそういう意味でもムン・ジェイン政権を応援しています。

ふわっと心が軽くなる 賢い! 「現実逃避」術
五味一男
PHP研究所
2014/6/24

ムン・ジェイン「THAAD追加配備は延期、撤去はなし」→アメリカ「配備延期も国会同意も理解不能」 → 中国「追加配備云々じゃなくてXバンドレーダーをどうにかしろ、早く」

「韓国は理解できない」「中国の勝利」…THAAD論争に不満を表す米国(中央日報)
高高度防衛ミサイル(THAAD)の追加配備を環境影響評価の後にするという韓国政府の方針に対し、米国では不満と懸念の声が出ている。 (中略)

ダービン議員は米保守系紙ワシントンエグザミナーにも「私が間違っていれば幸いだが、(文大統領が)北朝鮮を抑止するために米国よりも中国と協力するのが良いと考えているようだ」と述べた。ダービン議員は文大統領との会談内容を紹介し、「文大統領が私に『適切な過程を踏むことを望み、国会が同意すると考える』と述べたが、私は配備の延期も、議会同意の必要性も理解できない」と語った。 (中略)

外交専門誌フォーリンポリシーはこの日、韓国政府の措置を中国に対する譲歩であり、米国の北朝鮮ミサイルプログラム対応政策に対する直接的な無視だと評価した。同誌は、文在寅政権が対米関係を深刻に改編する意図はほとんどないとみられるが、長い韓米関係を傷つけ、中国に意味深長な勝利を抱かせる措置を取ったと分析した。

英フィナンシャルタイムズは米国の地域政策を挫折させるものだと評価した。ニューヨークタイムズは文大統領がTHAAD配備を一時中断させた翌日の北朝鮮のミサイル発射を取り上げながら、韓米の対北朝鮮政策の重大な亀裂(break)と報じた。 (中略)

一方、中国の環球時報とグローバルタイムズは「韓国がTHAAD問題を米中間で円滑に処理しようとする」と題した社評で、「韓国がTHAAD配備の速度を遅らせようとしているが、こうした遅延と取り消さない点はそれぞれ中国と米国に見せるためのものだ」と非難した。続いて「THAADの実質的な問題が解決されなければ韓中関係の苦痛は消えず、苦痛の相当部分は韓国側が責任を負うことになるだろう」と警告した。
(引用ここまで)

 アメリカに対しては「先行した2基のランチャーを撤去するようなことはない。追加分は環境アセスが必要だ」と述べて言い訳。
 中国に対しては「前政権が導入してしまったのでどうにもならない。でも、4基の追加は押しとどめた」と述べて言い訳。
 ムン・ジェインは「戦略的あいまいさ」を前面に押し出して、コウモリ外交を繰り広げようとしていたようです。

 でも、しっかりとアメリカにも中国にもその魂胆はばれているっていう。
 アメリカからは「配備延期も、国会からの同意が必要性も理解できない」「中国と協力したいと考えているようだ」と見透かされている。
 中国からは「追加配備がどうこうじゃなくて、そもそも大元の配備をどうにしかしろよ」って言われちゃう。
 はっきり言ってしまえば「あいまい外交」とやらは期限切れなのですよ。

 だからこそアメリカは政権交代前に強行配備を行ったのだし、中国は配備同意からこっち有形無形の圧力を加えている
 いま、韓国が米中に対して必要とされているのは、今後の任期である5年間にどちらについていくのか。どのようにして振る舞っていくのかという宣言なのです。
 THAADミサイルはその踏み絵として利用されているのですね。なので、外交の象徴としてその問題を熟知しておくことが必要なのに、外交部長官候補は「THAADなしでどうやって北朝鮮から身を守ればいいと思います?」という質問に対して沈黙してしまうレベル

 でもまぁ……選択肢としてはこのまま「あいまいさ」を継続していくしかないのだろうとは思いますけどね。
 究極的には中国を選択せざるを得ないのですし、アメリカは在韓米軍撤退に向けて作業を進めていくことになるでしょう。
 おそらくそれを5年かけてやるんじゃないかな、とは思います。

「対日外交最終兵器」のカン・ギョンファ外相候補、国会聴聞会で「日本との約束は守らなくてもいい」と断言

女性外相候補が聴聞会 日韓合意「法的拘束力なし」と主張 集中砲火浴び文在寅政権のアキレス腱に(産経新聞)
韓国外交部長官候補、「慰安婦合意の『最終解決』は軍事合意に出てくるような話」(中央日報)
 聴聞会で康氏は、偽装転入などについて「この場を借り、心からおわび申し上げる」と述べ、謝罪を繰り返した。申告漏れについては、夫らと財産管理を別にしていたため、「よく知らなかった」と釈明した。

 しかし、最大野党「自由韓国党」は「任命を強行すれば、今後の国会審議に協力できない」と就任辞退や指名の撤回を求めている。

 康氏は、日韓合意について「合意が存在するのも現実で、守るべきだというのが国際社会の慣行だ」としながらも、「外相間の合意であり、法的拘束力はない」と主張。「被害者中心の観点から知恵を集め、日本との対話を続けて、誠意ある措置が取られるよう努力する」と、日本側に追加措置を求める立場を示した。焦点は「法的責任と賠償だ」とも強調した。
(引用ここまで)
外交長官候補の康京和(カン・ギョンファ)氏は7日、12・28慰安婦をめぐる韓日合意に対して「人権蹂躪の状況で核心になるのは被害者中心の法的責任究明と賠償だが、この部分に対して不明な点があったので合意が不十分だった」と述べた。慰安婦合意を履行する主務部署である外交部の長官候補者が前政府の合意に対して強力な批判の立場を明らかにした。

康氏はこの日、国会で開かれた人事聴聞会で関連質問に「(合意内容のうち)不可逆的で最終的解決というのは軍事的な合意に出てくるような話」と答えた。また「(日本側が出した)10億円の性格が何かも明白でない」とし「長官に任命されれば、様々な足りないところに対して綿密に、また経過がどうなっているのかもこまめに分析して今後のあり方を模索する」と強調した。

彼女は、この日の聴聞会で出た政策・懸案関連質問の中で12.28慰安婦合意に対して最も多い時間を割いて詳細に答えた。2日、慰安婦被害者の居住施設である「ナヌムの家」を訪問した時、被害者たちから贈り物でもらったという蝶々バッジを左側の胸に付けて登場した康氏は「バッジをつけていただいたおばあさんたちの気持ちを込め、長官になればよく訪ねて公館にも招き食事をもてなしたい。大統領にも会っていただけるように申し立てる」と明らかにした。
(引用ここまで)

 韓国人ネチズンから「対日最終兵器」「日本が嫌がる最高の人材」として期待されているカン・ギョンファが韓国国会で就任に向けての聴聞会を受けました。
 その場でもっとも問われたのが日韓の慰安婦合意に関しての件。
 記事中にもあるように「約束は約束だが、外相同士の合意で法的拘束力はない」という認識を示しています。
 つまり、日韓間の約束はいくらでも反故にして構わないという宣言なんですが、それを理解して口に出しているのかどうかは不明。

 でもって、自由韓国党(旧セヌリ党)はその就任に反対しているとのこと。
 ムン・ジェインは大統領選挙を通じて、いやろうそくデモがはじまった頃から一貫して「保守派こそが韓国をこのような事態に追いやった主犯なのだ。彼らのするような5大不正、兵役逃れ・不動産投機・脱税・偽装転入・論文盗作は許さない」と話してきたのですよ。
 でも、その目玉として就任させようとしている閣僚がどいつもこいつもその5大不正に手を出している。首相、外相、公取委員長と連続して。
 なんとか首相は就任できたのですが、それ以降はかなり難航しそう。
 まあ、野党としては「言ってきたことが違うじゃないか!」ってなるのは当然でしょうね。

 ただ、韓国における最高権威者である慰安婦と、その聖なる代行者である正義記憶財団はカン・ギョンファを支持しているので、早晩就任できることでしょう。

「カン・ギョンファ長官を任命せよ」…日本軍「慰安婦」被害者支援・研究団体が声明(ハンギョレ)
 「日本軍性奴隷問題解決のための正義記憶財団」(以下、正義記憶財団)は3日夜、「国際社会で女性と人権に対する価値を優先し、韓国の外交の品格を高められるカン・ギョンファ外交部長官候補者の指名に対する承認を願います」というタイトルの声明を出し、「速やかな承認により2015年韓日合意をはじめとする各種外交懸案問題について迅速に対応できるようにすることを願う」と明らかにした。
(引用ここまで)

 前述したように韓国国内では対日最終兵器みたいな扱いを受けていること、加えてムン・ジェインの支持率が80%超と異常な高さを見せていることからゴリ押しで就任することになるでしょう。
 候補者として指名されてからこっちの発言を見ているかぎりでは、とても切れ者のようには見受けられませんが。


ムン・ジェイン政権、実は外交の基本方針も決まっていない模様……THAAD問題の「戦略的あいまいさ」は継続中?

THAAD:韓国外交部、大統領府の「戦略的あいまいさ」で混乱(朝鮮日報)
 韓国大統領府が終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題について「戦略的あいまいさ」を維持していることから、対米・対中外交の実務を担う外交部(省に相当)内では「発せられるサインに混乱がある」という声が上がっている。

 外交部は現在、今月末に行われる韓米首脳会談と来月初めの主要20カ国(G20)首脳会議を機に行われる韓中首脳会談に向けて同時に準備している。韓米首脳会談準備のため主な当局者が既に渡米・帰国しており、今月中旬には韓中首脳会談の予備協議も行われる予定だ。対米・対中外交の中核的懸案であるTHAAD問題の「整理」が急がれる状況にある。

 ところが、外交部関係者は6日、「米国は『THAAD配備の決定を覆すつもりか』という疑念を抱いており、中国では最近の流れに喜びながらも『THAADを完全に撤回するのかどうか見守る』という反応だ。正直言って、我々としては大統領府がどのような最終的な決定を下したのか、あるいは下していないのかよく分からない」と言った。別の関係者は「国防部の魏昇鎬(ウィ・スンホ)国防政策室長が報告漏れ問題で問責されているのを見て、徹底して大統領府の指示に基づいて仕事をすべきだと思ったが、その指示が明確でない時がまだある」と語った。

 先月31日、大統領府がディック・ダービン米民主党上院院内総務との面談で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「従来の決定を変更したり、米国に別のメッセージを伝えたりしようということではない」と言った時、外交部内では「THAAD配備の決定を変えるものではないと米国を安心させたのではないか」との見方が優勢だった。だが、環境影響評価の強化・住民公聴会・国会での議論などで「THAAD配備年内完了」という従来の韓米合意が守られないと予想されていることから、大統領府の真意がどこにあるのか、外交部も神経質になっている。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインがパク・クネ政権から引き継いだものはActiveX撤廃だけと書きましたが、もうひとつあったようです。
 THAAD配備に対する「戦略的あいまいさ」 も引き継いでいたようですね。

 おととしの3月、「我々はTHAAD配備問題については『戦略的あいまいさ』をもって対応している」って国防部長官が言い出したときにはなんとも言えぬ馬鹿馬鹿しさを感じたものでしたが。
 公言せずに各国に対応するのであればともかく、「我々はあいまいさを前面に押し出していくのだ」って言っちゃっているっていう。
 そりゃアメリカもゴリ押しで配備決定させて、ゴリ押しで実地配備しますわ。のらりくらいに対抗するにはゴリ押しが一番効きますからね。

 ただ、このムン・ジェイン版あいまいさが政府内部に対しても行われているらしく。実務担当者が「どんな戦略に基づいて動けばいいのか分からない」と嘆いている、と(笑)。
 そりゃ、「米韓首脳会談ではTHAADのことは議題から外しましょう」とか言い出すわけです。現実的には方針がなにも決まっていないんじゃないかって感じです。

 どうやらアメリカに対しては「パク・クネ政権で配備されてしまった2基のランチャーに関してはそのままでいいけども、追加の4基に関しては認めずに環境アセスメントを行う」とする。
 で、中国に対しては「追加の4基を認めませんでした!」って報告する模様です。
 そんなものをアメリカも中国も認めるんでしょうかね。

 アメリカは「ランチャーが足りなくてミサイル迎撃ができずに在韓米軍に被害が出たらどうするつもりだ」と言うでしょうし、中国からは「THAADミサイルが配備されたら中韓関係は一瞬では破壊されると宣言していた」と言われておしまい。
 そもそも中国が嫌がっているのはTHAADに付随するXバンドレーダーの配備であって、迎撃ミサイルシステムではないですからね。

 とは言っても月末には米韓首脳会談、そして来月にはG20で中韓首脳会談、もしかしたら日韓首脳委会談もあるかもしれないという情勢。
 「まだ就任して間もないので戦略が決定していません」とか中学生の「考え中です」みたいな答が外交で通用するわけもなく。

 そういえば「日本への最終兵器」みたいな扱いになっているカン・ギョンファ外交部長官候補はまだ国会からの承認を得ることができていないのですね。間もなく就任から1ヶ月になろうというのに外相も経済担当相も決まっていないっていう。

【韓国の反応】国連事務総長が慰安婦合意を支持すると発言 → 韓国人「我々が支持していないというのに!」と大暴走中

国連事務総長が慰安婦の日韓合意に「賛意」「歓迎」 テロ等準備罪法案批判「国連の総意ではない」 安倍晋三首相との会談で(産経新聞)
「グテフス国連総長、安倍に「韓日慰安婦合意支持」(聯合ニュース・朝鮮語)
安倍晋三首相は27日午前(日本時間27日夜)、タオルミナ市内で国連のグテレス事務総長と会談し、慰安婦問題に関する日韓合意について日韓双方が履行することの重要性を強調した。グテレス氏は合意に「賛意」と「歓迎」を表明した。首相がグテレス氏と会談するのは今年1月の事務総長就任後、初めて。

 首相は、日本政府が国際組織犯罪防止条約締結に向け「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案の今国会成立を目指していることを説明。グテレス氏は改正案を批判した国連特別報告者のケナタッチ氏について「特別報告者は国連とは別の個人の資格で活動しており、その主張は必ずしも国連の総意を反映するものではない」と述べた。
(引用ここまで)

 いやはや、なんとも上手いタイミングで韓国の横っ面をぶん殴ってきましたね。
 G7サミットという、韓国には手出しができないところで国連事務総長と会談して慰安婦合意について賛意をふたたび取り付ける。
 さらには共謀罪についても「特別報告者は必ずしも国連の意向では動いていない」という言質をとってしまう。
 「特別報告者」だの「拷問禁止委員会」といった下っ端ではなく、事務総長というトップの言質を取ることができた。
 よっぽどの切れ者が外交スタッフにいるのか、それとも安倍総理が自ら発案したのか。
 どちらにしても恐ろしく正確なタイミングです。

 聯合ニュースの記事は4時22分に報じられたもので、これを書いている時点で3時間ほどしか経過していないのにすでにコメントは400オーバー……おっと、リロードしたら500超えた。
 韓国人の感性をいたく刺激してしまったようです。
 いくつかコメントも紹介しましょうか。

・慰安婦合意は絶対にいけない。
・どんな内容か知っていて支持したのか?
・カン・ギョンファ(訳注:新たな外交部長官候補)は慰安婦問題を国連に持ちこんで、日本に直接圧力を加えることができる人物だ。日本すでに恐れている。外交部長官がいれば韓国に非常に利益になるだろう。
・私は日本のプレスリリースを信じていない。こいつらが嘘をついたのは1回や2回ではないのだ。
・であれば合意文書を明らかにしなければならない。
・鶏政府(訳注:パク・クネ政権のこと)が一体なにをしたというのか。ユン・ビョンセの国勢査察をしなければならない。
・おまえが支持したからなんだというのだ。私たちが支持していないというのに。
・日本のお金で買収したのか?

 と、ここでさっきから10分ほどしか経っていないのにリロードしたら、コメントが650近くに(笑)。
 かなりの衝撃を韓国に与えていることは間違いないですね。

HELLSING(8) (ヤングキングコミックス)
平野耕太
少年画報社
2006/7/26

韓国人「まだまだバランス外交で行ける!」と壮絶な勘違いをしている模様……

米識者「中国は韓国を地図から消そうとした国」(朝鮮日報)
 韓国の学会関係者は「野党の国会議員に会って、ワシントンに行ってきたと話したら『米国人たちは武器(THAAD=高高度防衛ミサイル)を売ろうと必死だっただろう?』と言われた」として「最近では、韓国が(米国中心の)同盟外交から抜け出し、(米国と中国の間で)バランス外交を展開すべきとの意見が出ている」と述べた。これに対し、米国側の参加者は即座に「そのような道は歩まないでほしい」と訴えた。この参加者は「米国は韓国を防御すると約束した国だが、中国は北朝鮮の同盟国であり、一時は韓国を地図上から消そうとしていた国だ」とした上で「韓国が米・中の間で中立的立場を取るというのは論理的に正しくない」と主張した。

 韓国の元外交当局者は「バランス外交を誤れば、米国・中国のどちらからも批判され、捨てられる可能性がある」として「韓国が韓米同盟を捨てて中国に近づけば、東洋的な観点で考えると『裏切り者』となるが、中国人は韓国を高く評価するだろうか」と警鐘を鳴らした。
(引用ここまで)

 ……ああ、いまだに分かってないのか。
 「バランス外交を誤れば破滅する」んじゃなくて、バランス外交そのものが自滅への道なのです。
 正確に言うなら「バランス外交をしていると悟られている時点で終わり」なのですが。

 いや、バランス外交そのものはありです。
 タイのように地政学的に均衡した場所か、スイスのように生き抜く手段、信念として中立を貫いているのであればありえる話。  タイは独立を貫いた代償として領土をかなり削られ、スイスは経済ブロックや政治ブロックに参加できないという損を抱えている。

 でも、韓国のそれは違うのですよ。
 韓国のいうところの「バランス外交」は半ば以上敵対関係にあるふたつの大国の両方から利だけを得ようという考えかた。
 自分は一切の損失を被ることなく、おいしいところだけを摘まもうというゲスの考えかたなのです。

 アメリカからは防衛力を提供してもらい、それでいて中国との通商はなんの妨げもなく行いたい。
 いまや輸出先として日本+アメリカよりも大きくなった中国にいい顔をするために天安門の軍事パレードにも参加するし、おいしいところを取りたいからアメリカから参加するなと言われていたAIIBにも参加する。
 その一方で戦闘機のKF-Xはアメリカから多くの技術を提供してもらうし、F-35を供与してもらう
 ただし、中国の機嫌をとるためにTHAADの配備は許容しないし、日韓GSOMIAはドタキャンする。

 そんな振る舞いが結果としてアメリカの逆鱗に触れてGSOMIAは締結させられるし、慰安婦問題もなかば強制的に「不可逆的な解決」として合意を強いられる。そしてTHAADミサイルの配備にも合意させられる。
 中国はそTHAAD配備決定に対して理不尽とも思える制裁(ただし、中国にとっては常套手段)を課してくる。ついでにロシアもそれに乗ってくる

 ……「自滅への道」と書きましたが、すでに実質的に自滅していますね、これ。
 どちらかの国の堪忍袋の緒が切れたらそれで終わりなのですが、すでにアメリカは一昨年あたりから切れてましたっけ。
 それなのに未だに自分たちは「バランス外交をうまくやらなければ」って言っている。
 まだここからTHAADを配備せずにアメリカの機嫌を取ることができると思っているのか、あるいはTHAAD配備をしてもそれが中国に通用すると考えているのか。
 客観的に見たらどっちもありえないと思うのですけどね……。

 ついでに言えば次期政権は誰が大統領になろうとも反米政権になるのは間違いないところ。
 その時点で「バランス外交」は破綻してますわ。

あなたが知らない動物のふしぎ50 タヌキもどきの原始イヌって?コウモリは立てるか? (サイエンス・アイ新書)
中川 哲男
SBクリエイティブ
2013/3/15

韓国の保守派が「韓国の外交は終了しました」と嘆くものの、日本にとっては好機到来

韓経:【社説】中国に続いて日本との関係も悪化一途、東アジア外交で蚊帳の外か=韓国(中央日報)
東アジアで韓国の外交が深刻な危機に直面している。高高度防衛ミサイル(THAAD)に対する中国の報復が露骨化する中、好転の兆しを見せていた日本との関係も悪化の一途をたどっている。現政権で冷え込んだ関係が続いてきた韓日両国は2015年末、慰安婦の合意を通じて関係改善に向けて出口を開いた。また、昨年8月からは中断していた通貨スワップ再開交渉を始め、11月には韓日軍事秘密情報保護協定も締結した。

しかし最近、野党を中心に広まっている慰安婦合意および情報保護協定廃棄要求は、回復に向かっている両国関係に冷や水を浴びせている。野党は「崔順実(チェ・スンシル)ゲート」を口実に現政権のほとんどすべての政策を覆す態勢だ。さらに先月30日に釜山(プサン)のある市民団体が日本領事館前に新しく慰安婦少女像を設置したのは、両国関係を回復不能レベルに悪化させるかもしれないという点で懸念せざるを得ない。慰安婦合意で日本が要求した少女像撤去が実現されるどころか、新しい少女像が設置されたというのは、両国間の新たな葛藤の原因になるのが明らかだ。

国際関係で永遠なる敵も友もないというのは常識だ。その時々、何が長短期的な国益に最善かに基づいて態度が変わるしかないのが外交だ。第2次世界大戦当時に銃口を向け合った日本と米国が、最近の安倍首相の真珠湾訪問に見られるように、最も近い同盟国になったのを見てもそうだ。ところが唯一韓国だけが日本との関係で過去の歴史から一歩も抜け出せずにいる。さらに、すでに政府間で合意した事項まで変えようというのは外交慣例上あり得ない。政界はあたかも日本とのすべての関係を断絶するかのように衝動的だ。韓日関係は韓米関係の一つの軸であるうえ、自由民主主義と市場経済の理念を共有する価値同盟だ。慰安婦問題はすでに数回にわたり謝罪と補償が行われた過去の問題であるだけで、絶えず新たな紛争の導火線になることはできない。被害者という事実が一度存在したからといって永遠に何かの請求権が存在すると主張するのは無理がある。

大統領業務停止でそうでなくとも外交の空白が懸念される状況だ。すでに先月予定されていた韓日中3カ国首脳会議は延期された。現政権が力を注いできた対中外交はTHAADをきっかけに水の泡となっている。対日関係まで悪化すれば韓国は東アジアで蚊帳の外に置かれるのを免れない。100年ほど前の朝鮮の鎖国政策を今また繰り返すのか。
(引用ここまで)

 韓国経済新聞は基本的に保守系。というわけで、保守側から見た現在の韓国は相当な危機であるということが理解できます。
 もはや外交的に韓国は日米の環に入ることはできないところまできている、ということが危機だからこそ理解できるというべきか。
 民衆は「ろうそくデモでパク・クネを大統領の座から引きずり下ろした!」「韓国の民主主義マンセー!」という喝采を叫んでいる中、中国はほくそ笑んでいる。
 自らなにをするでもなく、望んだとおりの展開になった。
 そのパク・クネの施策であるTHAADミサイル配備もGSOMIA締結も反故にされるでしょう。日米合作だった慰安婦合意はもはや言うまでもない。

 ですが、もはや流れがはじまってしまった以上は止まりようがない。
 せめてイ・ジェミョンがいなければ、共に民主党からの大統領候補となるであろうムン・ジェインの言説も過激化せずに済むのですが、もはや過激なことを言ったもの勝ちになっている韓国ではパク・クネのやったこと、言ったことはすべて否定せざるをえない。
 そうしなければ大統領選に勝てない以上、無限に過激化するしかないのですよ。

 次の大統領選挙で大統領が決まった瞬間、韓国にとっての戦後が終わるのです。
 ムン・ジェインはノ・ムヒョンの系譜を継ぐ政治家ですが、ノ・ムヒョンの念願であった戦時統制権返還が実現することでしょう。
 そして韓国の保守政治家は殺されるのです。
 少なくとも政治生命はなくなるでしょうね。さすがに紅衛兵に吊し上げを食らうようなことはないでしょうが……ないと願っていますが。

 おそらくこれからの3期15年ていどの韓国は左派の天国となるでしょう。
 少なくとも2期10年は間違いない。
 日本にとっては悪くない10〜15年になるとは思いますけどね。
 鈴置氏の新年コラムの話に続く。

文化大革命 (講談社現代新書)
矢吹晋
講談社
1989/10/20

韓国でトランプと会談できるのはいったい誰? スーパーレイムダックのパク・クネ?

【社説】朴槿恵・トランプ会談、本当にどうなるのか(朝鮮日報)
 トランプ氏は朴槿恵(パク・クンヘ)大統領とも電話して「米国は韓国を守るため、しっかりとした強力な防衛体制を維持するだろう」「揺らぐことなく、韓国と米国の安全保障のため最後まで一緒にやるだろう」と語った。韓国をめぐる安全保障政策に関して否定的な言動ばかりが伝えられていた中で出てきた、意味ある言及だ。しかし、形式的な修辞という印象を与えるのも事実だ。米国は、朴大統領に関する韓国の政治状況をつぶさに把握している。こうした状況で、両国間の協議のレベルや密度がどうなるか心配だ。当面、新しい米国大統領との韓米首脳会談がどうなるか、自信をもって言える人間はいない。

 韓国の政治状況は、短期間では整理が難しい方向へと流れている。だからといって、外交や安全保障まで支離滅裂にはできない。トランプ氏は韓国と韓半島(朝鮮半島)情勢の流れを知らず、韓国もトランプ氏を知らない。トランプ氏の独特の世界観を正確に把握できていないので、米国の新たな外交政策について見当がつけられない。「米国優先の新孤立主義」に代表されるトランプ氏の考えと、そのような立場を取らせる背景を、十分に理解することが急務だ。

 米国のような巨大な国、議会が強力な国は、大統領が変わったからといって対外政策が急変はしない。ただし、トランプ政権の外交・安全保障チームの候補に挙げられている人物の中には、ジョン・ボルトン氏など強硬なタカ派が少なくない。ボルトン氏は軍事力の使用を排除しない人物だ。「米国優先」と「強硬介入政策」が結び付いた場合に備えなければならない。

 米国のある安全保障の専門家は、トランプ氏の当選後、本紙のインタビューに応じて「私が韓国の外交・安全保障の責任者なら、米国にのみ安全保障を依存する韓国の国防構造をすぐに作り直すだろう」と語った。こういう言葉が米国の専門家の口から出てきたということは何を意味するのか、考えてみる必要がある。米国人が見ても、韓国の安全保障の米国依存は甚だしい。そのため、米国の大統領選挙の結果に国全体が仰天している。決して正常とはいえず、いつか本当に驚かされる事態が起こりかねない。米国ばかりを見て暮らしている韓国国防部(省に相当)の首脳陣と韓国軍の指揮官から、まず率先して深く考えるべきだ。
(引用ここまで)

 今回のいわゆるチェ・スンシルゲートが暴露されたタイミングがこれまた最悪で。
 内政面では経済面での決定がなにもできないでいる状況。
 なんとかしたいのはやまやまでも、首相も経済担当相も更迭予定でなにもできない。
 新首相も未定、新経済担当相も未定

 アメリカの大統領で次期大統領が決まるのに外交的にもなにもできない。
 一応、電話会談はしたということですけども、米韓会談とかまずあり得ない状況になっている。
 次期大統領がヒラリー・クリントンだったらオバマ路線の継続っていうことで外務官僚に任せておくこともできたかもしれません。
 しかし、現実はトランプに決まっちゃったものだから、いろいろと話し合わなければならない。

 でも、カウンターパートとなる国家元首がレイムダックで外交的な話ができない。
 本人はまだやる気満々っぽいけど、外交案件を持ち帰ってきても国会で全否定されるのが見えている。
 かといって、代行となるであろう新首相はどう見てもカウンターパートではないし、そもそも当分決まりそうにもない。
 完全に政局争いになってしまっていて、内政も外交も完全に停滞するであろうことは目に見えてる。
 ……どうするんでしょうね、これ。

 しかし、安倍総理の「じゃあ、17日にニューヨークで会いましょう」はすごかったな……。
 このフットワークの速さだけでも信頼に値すると思いますよ。

すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法
菅原洋平
文響社
2016/7/27

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