楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

大統領選挙2017

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保守か革新かで真っ二つに割れる韓国社会。弾劾が棄却されたらやっぱり「革命」か……

【社説】朴大統領側弁護士の野蛮発言、破局に向かう韓国の法治(朝鮮日報)
 もう一つ懸念すべきことは、今後大統領選挙が前倒しで行われた場合、政権を取る可能性の高い最大野党「共に民主党」の大統領候補者らが、誰も憲法裁判所の決定への承服を明言しないことだ。「陣営による政治を乗り越えたい」という新鮮な言葉で支持率が高まっている安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事もそうだ。安知事は報道関係者の親睦団体「寛勲クラブ」で行われた討論会で「(弾劾が棄却されたときの)国民の喪失感を考えると、たとえ憲法に基づいた決定であってもこれを尊重するとは明言しがたい」と発言した。大統領を目指す人物が法律に基づいた決定を尊重できないとはどういうことか。これではこの国は今後いったいどこに向かうのだろうか。

 安知事の発言は「憲法裁判所の決定に対する承服」を明言すれば、共に民主党の支持者が離れかねないとの懸念があるから出たものだという。共に民主党は弾劾の成立を確信しているそうだが、それでも「承服」という当然の言葉は党内で一言も口にできない雰囲気のようだ。このような政党が政権を取れば、この社会はいったいどうなるのだろうか。文在寅(ムン・ジェイン)前代表も「私は承服するが」とは言いつつ「民心と懸け離れた決定が下されれば、国民は容認できないだろう」などと述べ、承服しないことも一方でにじませている。

 朴大統領の弾劾を求める「キャンドル勢力」は堂々と「弾劾が棄却されれば革命」と主張しており、弾劾に反対する「太極旗勢力」は「弾劾が成立すればアスファルトを血が覆う」とためらいもなく口にしている。このように破局が少しずつ近づいているにもかかわらず、政治家たちは誰もリーダーシップを発揮できず、皆どちらかに迎合するばかりだ。この国の現状は本当に深刻だ。
(引用ここまで)

 アン・ヒジョンは最近になってぐっと支持率を上げてきた共に民主党の大統領候補のひとり。
 保守派にも響く政策や公約を挙げていて、パン・ギムンが大統領選を辞退したためにぽっかりと空いてしまった保守派の支持を大きく受けていることが影響しています。
 左派ではあるけども、「保守の気持ちも分かりますよ」というような話をしている人物です。

 ムン・ジェインが「不正に対して怒りを持って正義を貫くのだ」とぶち上げたときに「国家指導者の怒りは惨事をもたらす」と発言したということから、単純にろうそくデモに乗っかっている候補ではないことが分かります。
 保守派の支持もあり、一気に20%台にまで支持率を乗せてきて、あっという間にムン・ジェインの対抗馬として名乗りを上げたといったところでしょうか。

 だけども、その人物であってですら「弾劾が棄却されたらこれを尊重できるとは言い切れない」と言ってしまう。
 まあ、左派からの票を失わないためにもそういう発言も必要なんですかね。
 ちなみにムン・ジェインは「弾劾棄却時には私自身は受け入れるけど、国民がどう動くか分かりませんよー」みたいな言い方をしています。
 左に身を置いている以上、「革命」を欲してやまないというのは本音でしょうからね。
 政権を手に入れる際に、前政権を倒したという「正統性」を欲しがるのは儒教の影響だけではないのでしょう。
 左の根本的な思想として「革命無罪」があって、革命のためであれば暴力も無法も肯定されるというのが彼らの気分ですから。
 韓国人の「法治は自分には及ばない」という考えにこれが加えられると、民主労総のような暴力デモに陥るわけです。ムン・ジェインの「国民がどうするかなー」という発言は、この暴力デモが全土に広がることを期待している……と見るのは穿ちすぎですかね。

 世界における社会情勢のトレンドとして「同一国民同士の格差や思想によるデバイド(デバイドに相当する日本語が今ひとつ思い浮かばない。格差ではないのですよね、この場合)」がありますが、その最先端の形が韓国で見られると思いますよ。
 弾劾の可否を問わず。

 で、その弾劾裁判は27日に最終弁論で3月10日か13日に判決。最終弁論は24日の予定でしたが、パク・クネ陣営からの抗議で少し伸びました。
 弾劾棄却になったら韓国は際限のない混沌に叩きこまれることでしょう。
 そのあたりの事情もこみで弾劾が認められ、罷免されるとは思いますが……次のエントリに続く(予定)。

講談社現代新書がいろいろ安いような……。
文化大革命 (講談社現代新書)
矢吹晋

講談社
1989/10/20

韓国大統領選:極左VS.超極左の闘いへ。パン・ギムンの撤退で保守派に有力候補ゼロ

潘基文氏不出馬で「文氏1強」も 数々の波乱要素=韓国大統領選(聯合ニュース)
潘前国連事務総長の立候補辞退 大統領選の構図が急変(KBS World Radio)
 早ければ春にも実施される大統領選は文氏と潘氏の2強対決の様相を呈していたが、潘氏の出馬辞退により、選挙構図は文氏という「1強」と支持率10%前後の複数の候補という構図に変わり、複雑な展開を繰り広げる可能性がある。潘氏の支持基盤だった保守層と中道層を取り込むことが鍵になりそうだ。

 与党陣営は潘氏との連携を通じ、保守陣営の候補一本化を目指す戦略の全面的な見直しを迫られる。「ポスト潘基文」を早期に擁立し、有力候補に仕立て上げることが急務となった。

 共に民主党は文氏への待望論がさらに強まる中、安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事と李在明(イ・ジェミョン)城南市長が猛烈な追い上げを見せるとの見方が大勢を占めている。

 前回2012年の大統領選で文氏と野党統一候補の座を激しく争った安哲秀(アン・チョルス)氏がいる第2野党「国民の党」は野党陣営の反文派を最大限集めて勢力を拡大し、独自路線を歩みながら逆転のチャンスを狙うとみられる。

 与党セヌリ党と同党を離党した国会議員らが結成した新党「正しい政党」は態勢を立て直し、保守陣営での主導権争いを激化させるとみられる。

 与党陣営の候補者は事実上、セヌリ党の一部から擁立の動きが出ている黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相、正しい政党の劉承ミン(ユ・スンミン)元セヌリ党院内代表と南景弼(ナム・ギョンピル)京畿道知事の3人。三つどもえの構図になったとの見方が多く、両党の神経戦は激しさを増しそうだ。

 潘氏の不出馬宣言により、大統領選は保守系(セヌリ党・正しい政党)と左派系(共に民主党・国民の党)の対決構図が鮮明になったとの分析もある。
(引用ここまで)
JTBCが、世論調査会社の「リアルメーター」に依頼して全国の成人男女1000人あまりを対象に調査を行って、1日、発表したところによりますと、「潘前事務総長が候補から外れた状態で、大統領候補として名前が上がっている人物のうち誰を支持するか」という質問に対して、文前代表と答えた人が26.1%で1位、続いて黄大統領権限代行が12.1%で2位となっていました。
黄大統領権限代行の支持率は、同じ「リアルメーター」の先月23日と24日の世論調査の結果に比べて4.7ポイント上昇しています。
しかし、黄大統領権限代行については、国政介入事件によるいまの事態を招いた責任など、否定的な声も出ています。
また「支持する候補がいない」と答えた人の割合は7.2ポイント増え、この票の行方に注目が集まっています。
(引用ここまで)

 パン・ギムンの不出馬宣言でムン・ジェインの独走態勢が固まってしまった……という感じに。
 先週までの支持率としてはムン・ジェインが30%弱、パン・ギムンが20%弱。イ・ジェミョンが10%強、ファン・ギョアンが7%ほどといったところでした。
 ここからパン・ギムンが消えるので、保守層の票が迷走状態になっています。

 一応、現在の大統領代行であるファン・ギョアンが12%ほどの支持率を得ているのですが、ムン・ジェインと戦える支持率ではない。
 そもそもがファン・ギョアンは「パク・クネ一派」と目されていて、パク・クネ関連の人物はすべて処分されている現状の韓国社会では通用しないのは火を見るよりも明らか。
 ……現状で誰かと考えてみると、なんとアン・チョルスが保守派側として扱われるのではないかという恐ろしい事態に。

 前回の大統領選挙でもアン・チョルスは立候補を取りやめてムン・ジェイン支援に回ったのですが、選挙日当日になぜかアメリカに向かうという謎の行動を取ったのでした。
 本当に僅差での敗北だったので、ムン・ジェイン陣営は「当日も支援してくれれば勝てたのに」と恨み節ともとれるようなコメントを出していたのです。

 そんな経緯もあるので、ムン・ジェインの対抗勢力としてアン・チョルスはなきにもあらず……といったところなのですが。
 さすがにいまの韓国社会で保守派の候補として担ぎ上げられるのは自殺行為です。
 かなりの小賢しさを持つ人間なので、アン・チョルスは出馬しないんじゃないかなぁ……と思われます。
 ムン・ジェインとイ・ジェミョンの共に民主党同士の一騎打ちみたいなことになりますかね。
 極左と超極左の闘いですわ……。

この1冊で韓国問題丸わかり!Part.2―――やっぱりこの国はホントにおかしい【歴史通増刊】
ワック編集部
ワック
2016/11/4

米韓国防長官「なにがあってもTHAADミサイルは配備する」 → ただし、次期政権では覆される模様

韓米国防長官「THAADは計画どおり」で一致、上半期にも配備(東亞日報)
李在明氏「李承晩は親日売国、朴正熙は独裁者」(朝鮮日報)
韓民求(ハン・ミング)国防部長官とジェームズ・マティス米国防長官は31日、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備をはじめ北朝鮮の核・ミサイル脅威の対応能力を持続的に強化することで合意した。

両長官は同日午前20分ほど電話会談を行い、このような内容を骨子とする堅固な同盟態勢の維持を再確認したと、国防部が明らかにした。

最近、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射脅威と関連して両者は、北朝鮮が韓米両国の転換期的状況を誤認していつでも挑発を強行する可能性があると見ている。国防部関係者は、「両者は、戦略爆撃機の韓半島出撃など米国の強力な拡大抑止(Extended Deterrence)と堅固な連合防衛態勢で北朝鮮の挑発を抑止し、有事の際には即時に圧倒的に対応できる万全の態勢を維持することで一致した」と明らかにした。

「限韓令」(韓流禁止令)など中国の対韓報復措置にもかかわらずTHAADは計画どおり配備するという点も再確認した。軍関係者は「両国長官がTHAADを支障なく配備することで意見が一致した」とし、「早ければ今年前半期に(THAAD1砲台が)配備できるだろう」と話した。
(引用ここまで)
李市長は韓米両国の国防長官が米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備を計画通り進めることで合意したことについて「特定の国に従属して屈辱的な態度を取れば、この国は存続が難しくなる。必ず撤回すべきだ」と主張した。
(引用ここまで)

 マティス国防長官とハン・ミング国防部長官が訪韓前に電話会談。
 で、「中国からどのような報復があろうともTHAADミサイルを配備する」という意思を確認した、と。
 まあ、独立国であれば当然の話ではあるのですが。
 決定した国防関連の問題を他国の介入によって曲げたとなれば、その他国の属国であることが確定してしまう。
 独立国であればそれだけは避けたいところでしょう。

 ただ、次期政権はどうなるか不明。
 ムン・ジェインは「次期政権で考えるのが適当だ」とかいう訳の分からない話をはじめている。次期政権担当者は自分がなる可能性が一番高いのに。
 パン・ギムンは不出馬決定。THAADミサイル配備を支持していた唯一の有力候補でしたが。
 イ・ジェミョンは「慰安婦合意もGSOMIAもTHAADもみんな反対じゃ!」という考え。引用した記事についてはまた別途取り上げます。
 アン・チョルスは配備決定当時に「国民投票で決めよう」とか言い出してましたね。

 ムン・ジェインはノ・ムヒョン直系の左派です。
 ノ・ムヒョンは在任当時、「アメリカから戦時統制権を奪い返すぞ!」って言い出して日本を含めた周辺国から「ダメだこりゃ」と匙を投げられた人物でした。
 その系譜を継ぐということは、反米であることに間違いありません。
 反米のていどがどのくらいかは不明ではありますが……。

 次期政権で韓国はもう破滅するんじゃないかってくらいのところまで追いやられる可能性があります。
 なので、任期を全うできたらそれだけでけっこうな実績になると思うのですが……。
 まあ、破滅に近い状況になるでしょうね(笑)。

最強 世界のミサイル・ロケット兵器図鑑
坂本明
学研プラス
2015/4/28

速報:パン・ギムン、大統領選不出馬を宣言 → 有力候補はサヨクかつ反日主義者だけに

[現場映像]潘基文、大統領選挙不出馬電撃宣言(YTN)
 パン・ギムンが今日の午後、緊急記者会見を開いて大統領選への不出馬を宣言しました。
 実弟と甥が贈収賄容疑で逮捕・起訴された上に、パン・ギムン本人が韓国に戻ってからこっちすべての行動がマイナスの意味にとられていました。
 特養ホームを訪問しておばあさんにおかゆを食べさせるシーンでなぜか自分がよだけかけをしてみたり、空港特急のA'Rexに乗ろうとした時に自販機にお札を2枚一緒に入れようとしたことで「庶民コスプレ」と嘲笑されたり。
 あ、韓国の自販機は複数の紙幣を入れることができないのです。たとえICカードへのチャージであろうとも。
 最高権威者である元慰安婦からの面会拒絶も効いたかもしれませんね。

 これで支持率2位だった候補者が消えて、1位のムン・ジェイン独走態勢は強化されるでしょう。
 保守派は本当に誰もいなくなってしまいました。
 慰安婦合意を覆すことを言明したことでナヌムの家への訪問を赦された正しい政党のナム・ギョンピルは保守派ですが支持率は表記なしのレベル。
 現状だとムン・ジェインとイ・ジェミョンの一騎打ちって感じですかね。そのあとを数字が消えないレベルでアン・チョルスが追うってところです。
 ほぼオール左翼で反日オールスター。
 ……朝鮮日報が「韓国はみんな狂った!」って書いても不思議はないか。

戦後リベラルの終焉 なぜ左翼は社会を変えられなかったのか (PHP新書)
池田信夫
PHP研究所
2015/4/6

韓国保守派が「韓国はみんなが狂った、まともな人間なんていない!」と叫ぶ

【コラム】韓国はみんな狂っている、まともではない(朝鮮日報)
 先週、サムスンの李在鎔(イ・ジェヨン)副会長の拘束令状を棄却した判事に「電話テロ」が殺到した。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS、会員制交流サイト)は、ありとあらゆる悪口と人身攻撃であふれかえった。大衆の暴走が攻撃性を帯びて暴力化するのは、今に始まったことではない。

 少し前、改憲の報告書を批判した最大野党「共に民主党」所属の議員に対しても「文字テロ」が行われた。数千通の中傷メールや、後援金額より事後処理費用の方が高くつくといわれる「18ウォンの後援金」が殺到し、電話番号を変える議員が続出した。攻撃を主導したのは、文在寅(ムン・ジェイン)「共に民主党」前代表の熱烈な支持者らだった。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代に「紅衛兵」役を果たした「ノッパ(盧武鉉支持者)」部隊が復活したかのようだった。

 驚くべきは文・前代表の対応だった。文氏は支持者に自制を訴えるどころか、文字テロをかばった。「政治の公人であれば、メッセージを受け取ることもあるだろうと理解しなければならない」と、被害に遭った議員を訓戒した。易地思之、立場を変えて考えてみる。文・前代表は、反対者に自分の携帯電話の番号を公開していても、そう言うだろうか。数千人が電話をかけてきて悪口を浴びせても、笑っていられるだろうか。

 今の時点で、文・前代表は大統領に最も近い人物だ。しかし大統領というポストの重みから考えると、危なっかしく思う部分は一つや二つではない。公務員の雇用を80万人分つくるという公約がそれだ。この構想には「元祖」が存在する。デフォルト状態に陥ったギリシャだ。

 ギリシャの悲劇は、およそ30年前にポピュリズム政権が成立したことで始まった。「官製雇用」政策が始まったのもこの時期だ。ギリシャは数十年にわたり、国が借金までして公務員の給与の支払いに苦しんだ。その結果、コメディーのようなことが起こった。人口1100万人のギリシャで、国営放送局の職員の数はCNNテレビより多かった。鉄道当局の赤字があまりに多額で、いっそ乗客をタクシーに乗せて運んだ方が安くつくというほどだった。そもそも持続不可能な政策だった。

 全く同じ狂気の沙汰を、韓国でもやろうと言う。それも、次期大統領の可能性が最も高い候補が公約をして掲げたのだから、絶句する。公務員を80万人雇おうとすると、どんなに少なくとも年に30兆ウォン(約2兆9000億円)以上はかかる。カネを都合する奇跡のような方法でもあるというのか。

 今、韓国は国が理性を失いつつあると感じる。大統領になるという指導者らは、権力欲に目がくらんでいる。政治家は扇動し、大衆は集団狂気を噴出させている。理性が行方をくらまし、憤怒と感情、アブノーマルがのさばる国になった。全てが滅びようとしているかのようだ。 (中略)

 しかし、朴大統領は「過去」にすぎない。より大きな問題は「未来の大統領」たちだ。大統領の座をめぐる競争に参加した大勢の候補が、皆そろって無責任な方向へ疾走している。軍服務期間を短縮し、ソウル大学をなくすという。韓国国民全員に130万ウォン(約12万7000円)ずつ分配すると言う候補もいる。みんな理性を失った。まともではない。

 問題は、国全体が非正常に慣れ、あまりにも無感覚になっている点だ。無責任な公約が守られるだろうと信じる人もいない。むしろ、自虐的・扇情的であるほど、大衆の人気も高まる。大衆は近視眼的な利己主義に走り、政治家は迎合する。誰も冷静に国の未来を考えない。

 国は「他殺」されないという。これは、外敵が来る前に、内部の矛盾のせいで自滅するという意味だ。古今東西、人類史において国が「自殺」する原因は共通している。利己主義とポピュリズムだ。大衆が目前の利益に駆られ、支配エリートが迎合するとき、国は衰亡する。韓国は今、そんな状態にある。
(引用ここまで)

 タイトルに若干、PV稼ぎの臭いがするものの実際の韓国の保守派による叫びでもあるのだろうな、と感じます。
 反日オールスターである候補者たちはよりポピュリストであろうとしてとんでもない公約をばんばん打ち出す。
 兵役はいまのところ最短で10ヶ月で終了するという話になっています。

 その他の公約もヘリコプターマネーをばらまく。
 失業者に月30万ウォン支給する。
 公務員で雇用を80万人増やす。
 ソウル大学をなくす。
 慰安婦合意は破棄だ、あるいは再交渉だ
 THAADミサイルの配備は取りやめるという候補もいれば、次期政権で再確認というような候補もいる。
 日韓GSOMIAに関しては言及している候補が少ないですかね。

 現状はムン・ジェイン、パン・ギムン、イ・ジェミョン、アン・チョルスまでが実質的な大統領候補。それ以外にもいろいろと泡沫候補はいるのですが、3月にも大統領選と言われている中では時間がなさ過ぎます。
 ソウル市長のパク・ウォンスンは立候補をしないという宣言をしてしまいました。
 この中であえて保守派と呼べるのはパン・ギムンくらいなもの。

 ノ・ムヒョンも泡沫の支持率2%から大逆転したから云々という話も最近になって出てくるのですが、まあよっぽどのスキャンダルがないかぎりはムン・ジェインで決まりでしょう。
 ムン・ジェインは記事中にあるようになにやらもはやすでに大統領気分でいる模様。
 「トランプ当選のお祝いをするのは私だ」なんて発言もありました。

 アメリカの大統領選挙中に一部に「トランプも当選して実際の大統領になればまともになるだろう」なんて話をしていた「良識派」もいたのですが、実際に当選してやっていることをみればそれが正常化バイアスであったことがよく分かります。
 個人的なことをいえばほんのちょっとそういうように思っていた……というか期待していた部分が自分にもなくはない。でもまぁ、WWEに出演していた様子を思い出して「そりゃないわ」と思い直したものですが。
 過激な公約をして当選した候補はそのアイデンティティを守るために自分の公約に縛られざるを得ないのです。
 ムン・ジェインが話していることも、そのまま公約として実行されると見るべきでしょうね。
 嬉々として日本に「慰安婦合意は再交渉だ」とか言ってくるのですよ。
 まだまだ安倍政権は続いているでしょうから、どんな塩対応をするのかちょっと楽しみだったりもします。

暗闘 (幻冬舎単行本)
山口敬之
幻冬舎
2017/1/26

韓国大統領候補ムン・ジェインが釜山の慰安婦像を電撃訪問「日本は強硬措置をとってきた。裏合意があるに違いない。絶対に再交渉だ!」と怪気炎を上げる

釜山平和の少女像撫でたムン・ジェイン(毎日新聞・朝鮮語)
「日本は少女像設置に対する報復措置として、日本大使と釜山総領事館を召喚し、両国の通貨スワップを中断する前例のない高強度報復措置を取りながら、韓国がまるで詐欺でも働いたかのように主張している。次に、両国間で何を合意をしたのか(政府は)堂々と明らかにする必要がある」と指摘した。

ムン前代表は、「お金10億円が重要なのではなく、日本の法的責任認定と公式謝罪が問題の本質と核心と国民は思っている」とし「少女像が孤独にならないように一緒に関心を持って見守っていこう」と述べた。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインが全国遊説を開始しています。すっかり「大統領候補」ですね。
 で、金曜日の20日には釜山を訪れて遊説していたのですが、予定になかった慰安婦像を訪問したのだそうですよ。
 「慰安婦像を守るぞ!」と盛り上がっているボランティアたちと言葉を交わして、上のような話をしたと。

 これまでの話を合わせると……

 ・慰安婦合意には裏合意があるのではないか。政府は合意形成のすべてを公開しろ。
 ・日本は法的責任を認めず、公式謝罪がなかった。これを求めて再交渉する。
 ・10億円が慰安婦像撤去の代金であるというならそんなものは返金しろ。
 ・そもそも合意はパク政権へのチェ・スンシルによる国政介入があった際のものだ。
 ・元慰安婦たちも認めていない合意なのだ。

 うむ、揺らがないな。
 まあ、ここで揺らいでしまったら過激な言説で売っているイ・ジェミョンあたりに支持率を詰められることになるので、退きようがないのですけどね。
 最近の支持率調査ではひとりだけ30%を超えて抜け出した状態なので、ここで引いたら元も子もなくなるのです。 
 もっとも、彼の本性は革命を欲する共産主義者なので、そこから見ても憎き日帝主義者たちを許すわけにはいかないのですが。

 故ノ・ムヒョンが成し遂げることができなかった、韓国の真の革命をやり遂げることのできる人物として注目に値しますよ。
 世界が極右化するとされている中、真逆の方向に走り出すのですからオリジナリティに溢れていますよね(棒)。

文化大革命 (講談社現代新書)
矢吹晋
講談社
1989/10/20

韓国大統領選が本格化、公約で「兵役を18ヶ月にします!」「だったら1年で」「それならこっちは10ヶ月!」と際限なくエスカレートする模様

【社説】兵役期間短縮を公約に掲げる次期韓国大統領選候補者たち(朝鮮日報)
 韓国大統領選挙戦が徐々に本格化しつつある中、立候補が予想される候補者たちがポピュリズム的な公約に次々と言及している。城南市の李在明(イ・ジェミョン)市長は若年層、高齢者、農林漁業関係者、障害者など2800万人に年間100万ウォン(約9万7000円)の給付を行う「基本所得制」と呼ばれる制度の導入を公約として掲げた。またソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長も児童、青年、高齢者に月30万ウォン(約2万9000円)を給付するよう主張している。最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表は高齢者向けの基礎年金支給対象の拡大に加え、その額も10万ウォン(約9700円)上乗せし、さらに失業中の若者には月30万ウォン、児童には10万−30万ウォンの給付を行うと言い出した。

 李在明市長の提案を実現するには年間28兆ウォン(約2兆7000億円)、朴元淳市長の提案だと同じく20兆−35兆ウォン(約1兆9000億−3兆4000億円)の予算が必要となる。現行の基礎年金には年間10兆ウォン(約9700億円)、基礎生活保障(生活保護)には9兆ウォン(約8700億円)が投入されている。現状でもヌリ課程(満3−5歳に対する教育・保育課程)に必要な4兆ウォン(約3900億円)をめぐって毎年激しい議論が行われているが、これに加えてさらに大規模な福祉を行うとなれば、その財源をどうするか当然説明すべきだが、候補者たちは財源については何も語らない。われわれが先進国に比べて福祉が不十分であることは事実だ。ただそれでも2000年の時点でGDP(国内総生産)の4.5%だった社会福祉関連の支出は、昨年は10.4%にまで増加している。福祉が拡大するペースがこのように非常に早いにもかかわらず、ここからさらにバラマキ競争に熱を上げているようでは、逆に経済も財政も破綻させ、最終的には福祉全体のレベルを下げる結果をもたらしてしまうだろう。

 このポピュリズム競争には兵役期間の短縮も当然入ってくる。文氏は現在21カ月となっている兵役期間を18カ月にまで短縮するとしており「最終的には1年ほどとすることも可能」と主張している。これに対して李在明市長は「10カ月」と突然言い出したが、これではギャンブルの駆け引きで賭け金を上げるのと全く同じだ。批判を受けた文氏は「1年というのは募兵制と同じく、国防改革が実現したときに初めて可能となる長期目標だ」などと説明に追われた。いずれにしても兵役期間短縮問題は、今や福祉のバラマキと並んで選挙の際に必ず公約として浮上するようになった。
(引用ここまで)

 韓国の大統領選が本格的になってきましたね。
 ある候補が「1万ウォンだ!」と叫んだら「じゃあ、こっちは2万ウォンだ!!」と叫ぶ。
 「3%増やす!」と言ったら「こっちだったら5%増やしてみせる!!」と叫ぶのです。

 肉体美だったら体脂肪率0%と自称し、植林技術なら1分間に1000本の苗木を植えることのできる強烈な技術を持っていると自称するのですよ。
 実際にできるかどうかはともかく、声高に叫び続けるのです。

 実際の公約でも2002年の大統領選挙ではイ・インジェが6%の経済成長率を唱えたのを見て、ノ・ムヒョンは「私なら7%の経済成長を実現してみせる」と腹立ち紛れに言い出したのです。
 もちろん、根拠はありません。本人がそう述懐してました

 兵役を短くする公約が出たらなら、「18ヶ月!」、「1年間!」、「ええい、それなら10ヶ月!」とエスカレートする。
 福祉も「年間100万ウォンだ!」だの「こっちなら月間30万ウォン!」と競い合う。
 兵役では必要となる戦力をどうするのかとか、福祉なら財源はどうするのかとか一切なし。
 ま、有権者もそれらの公約が実現されるなんて露ほども思っちゃいないのですけどね。

 パク・クネは「基礎年金を全員月額20万ウォン増やします!」と老人優遇政策を出したおかげで当選できたとされています。
 実際には限られた層にだけ増額したのですが。
 それだけでも財源はどうするのかと大騒ぎになりました。

 今回の福祉金額大戦で必要な予算はざっと30兆ウォンほどとされています。
 韓国の国家予算が400兆ウォンを超えたというニュースが去年の年末に出てきました。
 その7.5%に相当する金額を財源なしでどうこうしようと言っているのだから剛毅です。
 どうせ言いたい放題しているだけで財源なんて必要ないのですから、考えていないのですけどね。

韓国徴兵、オレの912日 兵役体験をコミカルに綴る赤裸々ノンフィクション (impress QuickBooks)
チュ・チュンヨン
インプレス
2014/8/22

韓国大統領最有力候補ムン・ジェイン「親日清算を行い、きれいな韓国にしてみせる」と豪語……それって北朝鮮になるってことですよね?

独立から72年たった2017年に「親日清算」を掲げる文在寅氏(朝鮮日報)
韓国の最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)元代表がこのところ「親日清算で主流・既得権勢力の積弊を清算したい」と、「親日清算」を連日強調している。1945年の独立から72年がたち、肝心の親日当事者は存在しない。そんな中でまたも出てきた「親日清算」カードに対し「20世紀の問題意識から抜け出せずにいるのではないか」という指摘もなされている。 (中略)

「親日清算」はブレーンの提案ではなく、文氏自身が「強力に推進したい」と自ら持ち出した話だといわれている。

 文・元代表は、17日に開かれた自らの対談集『大韓民国が問う』の出版記念懇談会で「6月抗争(1987年6月、大統領の直接選挙制を要求して起きた民主化運動)で民主政権が樹立されていたら、独裁勢力のルーツといえる親日に対する清算も一緒にできただろう。軍部独裁政権が延長されたせいで、朴正煕(パク・チョンヒ)体制が韓国社会を支配し、その体制が生んだのがまさに朴槿恵(パク・クンへ)政権」と主張した。

 同書でも、文・元代表は「親日勢力が独裁軍部勢力や、安全保障にかこつけたエセ保守勢力に、その時その時で仮面を変えただけ。親日から反共へ、あるいは産業化勢力へ、地域主義を利用した保守という名前へ、本当に偽善的な虚偽の勢力」「親日行為に対して、確実に審判を受けさせなければならなかった。なのに解放後も独裁勢力とくっつき、またもぜいたくな、いい思いをしたではないか。民主化がなされたなら、独裁時代に享受していた部分について代価を払うべきなのに、今もなおいい思いをしている」と主張した。

 文・元代表は普段から「現在の既得権体制は親日から始まった」という認識を強く持っているという。ある関係者は「いきなり投げ掛けられた話ではなく、文・元代表の意思にして所信」と語った。実際、文・元代表は2012年の大統領選挙でも「親日清算をしたい」という表現を何度も使った。当時、文氏の陣営では「真実と和解委員会」を設置して「政権交代後、盧武鉉政権で終わらせることができなかった過去史整理作業を締めくくりたい」と言っていた。 (中略)

文・元代表側の関係者は「“親日清算”という表現は、文・元代表が自ら持ち出した話。内部では『あまりにも過去の話ではないか』という意見もあったが、本人が確固とした思いを持っている事項」と語った。

 このような文・元代表の「親日」発言に対し、セヌリ党などからは「親日を行った人物は既にみんな死んだのに、何を清算しようというのか。その子孫まで探し出して『連座』させようというのか」という指摘が出ている。
(引用ここまで)

 まあ、「親日清算」は韓国の国是……というか、朝鮮民族全体の念願のようなものでもあるのですよ。
 ですが、実際には朝鮮戦争で活躍した将校はそのほとんどが旧日本軍出身者。
 現在の大財閥もそのほとんどは併合時代になんらかの形で商売をしていたところが母体となっている。
 親日派=チンイルパ=チニルパは韓国では売国奴的な意味を持つ侮蔑の言葉ですが、実際にはそのチニルパこそが現代の韓国を作り上げたものですらある。

 楽韓Webでは何度か「下手をすると北朝鮮主導の併合もありえる」と書いてきているのは、親日清算に関して北朝鮮は純化した存在であり、「道徳的」な視点からは上の存在だからなのです。
 ノ・ムヒョン政権時代には唐突に韓国そのものを北朝鮮に捧げたりするような行動に出るのではないかとひやひやしていたのですけどね。
 いや、あれは本当になにをするのかわからない人物でしたよ。

 で、そのノ・ムヒョンの系譜を継ぐ政治家たるムン・ジェインも「親日清算」をその公約のトップに置かざるをえないのですよ。
 北朝鮮のように純化されていない韓国を自分の手で清算する、北朝鮮のようになるというのは彼ら左翼の念願でもあるわけです。
 いまらに日本共産党は「革命」をその党是から外すことがないように。

 で、朝鮮日報、セヌリ党ら保守勢力はムン・ジェインが政権を奪取することに恐れを抱いている、というわけですね。
 ろうそくデモにおけるテーマソングである「これが国か」でも、その歌詞の中で朝鮮日報もセヌリ党もパク・クネやチェ・スンシルと変わらない輩だとされています。
 政権が変われば吊るすからなという整理券を渡されているも同然。
 朝鮮日報は社説を連発して「このままではとんでもないことになるぞ!」と警告しているのですが。
 こんな「国のかたち」を作り上げてきたのは、韓国人そのものではないですか。

 もはや流れはある一点に向けての形を明確にとっているので、流れ自体を変えることは不可能ですよ。
 できるとしたら、多少方向性を変化させる……くらいですかね。
 ろうそくデモの現場に出てきたギロチンにかからないようお祈り申し上げますわ。

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2013/11/21
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