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宇宙開発

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韓国メディア「北朝鮮監視のために、民間情報や外国からの借り物ではなく独自の偵察衛星を確保しなければ!」……月探査とかよりもそっちの優先順位のほうが上じゃない?

【社説】北の核を監視する韓国独自の偵察衛星確保を急ぐ時(中央日報)
北朝鮮の6回目の核実験が秒読み段階に入った。米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は衛星写真を分析して「豊渓里(プンゲリ)核実験場が『装填、据銃』状態」と伝えた。金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が命令さえ出せばいつでも核実験ができる準備を終えた状態だ。 (中略)

しかし問題は、現在のところ北朝鮮の核実験に関する主な情報を韓国政府ではなく米国の民間団体「38ノース」を通じて入手しているのが現実だ。この団体は民間衛星情報を活用しているという。もちろん韓国の軍と情報当局はこれよりはるかに高解像度の米軍事衛星の映像・信号情報を受けている。昨年11月に軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を締結した日本とも衛星情報などを共有している。日本は韓半島(朝鮮半島)周辺に4基の静止衛星を運用し、北朝鮮を見つめている。衛星情報収集能力で韓国より一段階上と評価される。宇宙研究に着実に投資してきた結果だ。韓国当局も対北朝鮮映像・信号情報などを独自で収集するが、衛星情報は解像度が落ち、情報収集能力も制限的だ。

情報衛星を利用した情報収集能力はキルチェーンを通じた対北朝鮮核抑止力の核心であり、海上・空中作戦と国防体系・通信セキュリティー分野でも重要だ。偵察衛星・通信衛星・GPS衛星と空中早期警戒管制機などを利用して、北朝鮮のミサイル標的を探知するのは、探知−識別−決定−打撃とつながるキルチェーンの中枢神経でもある。したがって政府は昨日国会に報告した2018−2022年国防中期計画で、独自に北朝鮮地域を偵察する「偵察衛星映像情報体系」を構築することにし、そのためにドイツ・フランス・イスラエルなど外国の偵察衛星を借りることを打診しているという。かなり遅くなったが、衛星情報収集能力を一時的に増やす良い機会だ。

政府はこれをきっかけに国産衛星を確保する「4・25事業」の速度も高める必要がある。防衛事業庁は昨年、1兆ウォン(約950億円)を投入して2020−2022年に解像度0.3−0.5メートルの偵察衛星5基を戦力化する予定だと明らかにした。この日程は国防部情報本部が人工衛星戦力化事業を初めて要求してから3年近く遅延してきた。国家情報院が衛星管制権限を要求し、部処間の隔たりが整理されずに生じたことだ。

政府は部処間の隔たりを迅速に調整し、国産衛星開発・打ち上げ事業を積極的に進める責任がある。北核事態という厳しい状況で我々の生存のために、これ以上は外国の情報に依存するべきではない。情報戦の優位に立ってこそ、国際社会で誰も我々を無視できなくなる。情報こそが自主国防の核心だ。
(引用ここまで)

 北朝鮮を監視するのに、やっていることは民間の分析サイトから情報を買うこと。
 近い将来にやろうとしていることは外国の偵察衛星の一時借用。
 2020年以降にやろうとしているのが、自国所有の高精細偵察衛星の打ち上げ。

 現在はイスラエル製の光学機器を搭載したアリラン2号と、EADSから技術供与を受けたアリラン3号3A号、合成開口レーダーを搭載したアリラン5号が観測衛星としてしようされています。
 どれも地球観測がメインの役割で、専門の偵察衛星というわけではないのですね。

 で、イスラエル製の偵察衛星を借りて当座をまかなってから、2020年以降の国産衛星を開発・打ち上げしていく予定だと。
 2020年以降というのは、KSLV-2の打ち上げスケジュールが順調に行けばということなのかな。もうすでに試験打ち上げですら10ヶ月遅れがアナウンスされていますが。
 まあ、独自ロケットで他国のスケジュールによって左右されずに打ち上げたいのでしょうね。
 アリラン5号打ち上げのときはロシアに邪魔されたという経緯があるのですよ。
 逆にアリラン3号のときは開発が遅れてH-IIAの打ち上げを遅延させてくれましたけど。

 むしろKSLV-2への予算、もしくは月探査予算をこっちに持ってくるべきではないかって思うのですが。
 優先順位を間違えてないですかね。
 北朝鮮の核開発監視なんて韓国にとっては最優先に行うべきもので、20年前からやっててもおかしくない事業ですわ。
 いまさらKSLV-2のあとから偵察衛星打ち上げって。

人工衛星をつくる ―設計から打ち上げまで―
宮崎 康行
オーム社
2011/11/30

「韓国型ロケット」のスケジュール遅延発表、パク・クネ弾劾で任期に間に合わせる必要がなくなった模様

韓国型ロケット打ち上げ実験10カ月先送り 18年10月に(聯合ニュース)
 韓国未来創造科学部は22日に国家宇宙委員会を開き、韓国の技術で製作する韓国型ロケットの打ち上げ実験を当初の予定より10カ月先送りし、2018年10月に行うことを決定した。

 委員会は当初、基本エンジンとなる75トン液体エンジンを用いた試験機の打ち上げ実験を朴槿恵(パク・クネ)大統領の任期終了間際の17年12月に行う計画だった。

 未来創造科学部は先送りした理由について、75トンエンジンの燃焼器とロケットのタンクの開発中に発生した燃焼不安定性や溶接不良などの問題を解決するのに時間がかかったためと説明している。

 韓国型ロケットは20年6月の完成を目標に進められている。委員会は、この目標はひとまず据え置くものの、実験の結果を踏まえて必要なら調整するとしている。
(引用ここまで)

 以前から10ヶ月の遅延が噂されていましたが、それが公式に発表されました。
 んでは、アップデートされたスケジュールを見てみましょう。

・2016年05月 75トンエンジン点火試験
・2016年06月 75トンエンジン 燃焼試験(75秒)
・2018年10月 2段式KSLV-2試験打ち上げ
・2018年?月 韓国型月探査船打ち上げ(外国製ロケットによる)
・2020年06月 KSLV-2 1号機打ち上げ?
・2020年?月 KSLV-2 2号機打ち上げ(韓国型月周回船)
・2020年?月 KSLV-2 3号機打ち上げ(韓国型月探査船)

 KSLV-2の完成(打ち上げ)は2019年中だったように記憶しているのですが、今回の記事では「2020年6月」となっているのでそのようにしてみました。
 まだすごい勢いでの開発スケジュールなんですけどね。

 以前からパク・クネ政権の最後になる2017年末の試験打ち上げ予定だったのです。
 今回の弾劾騒ぎで花道に打ち上げる必要がなくなったこともあって、公式に遅延を認めることが楽になったという部分もあるでしょう。
 開発陣にとってはパク・クネの弾劾は福音になったということですね。

ロケットの科学 日本が誇るH-IIAからソユーズ、アリアン、長征など世界のロケットを完全網羅 (サイエンス・アイ新書)
谷合 稔
SBクリエイティブ
2013/4/15

 

韓国がNASAと協定締結……月探査船計画ってまだやるつもりだったんだ?

韓国、NASA「アポロ」の技術を活用して2020年に月探査(中央日報)
韓国と米国が宇宙探査技術を共有する政府間協定を締結した。これを受け、米航空宇宙局(NASA)が保有する先端技術も共有可能となり、2020年を目標に推進中の月探査船打ち上げ計画にも弾みがつく見通しだ。

未来創造科学部(未来部)は29日、米国政府とこうした内容の「韓米宇宙協力協定」を締結したと発表した。協定は宇宙探査と地球観測の分野での両国間の情報共有と協力の範囲などを盛り込んでいる。協定期間は10年で、延長が可能だ。未来部のパク・ジェムン研究開発政策室長は「韓米両国が宇宙開発協力を安定的に進行できる土台を用意した」と述べた。

今回の協定は韓国と米国が政府レベルで宇宙協力のための「ワンショット協定」を締結したということに意味がある。今までは国内の宇宙開発の責任を担う韓国航空宇宙研究院と韓国天文研究院、韓国科学技術院(KAIST)などがNASAなどと個別に協定を締結しなければならなかった。しかし政府間協定の締結で今後は個別機関同士の協定を締結する手続きを簡素化または省略できる。未来部の関係者は「NASAは米政府の承認を受けた後に海外機関と個別協定を結んでいる」とし「韓米宇宙協力協定の妥結で個別協定の締結時間も大きく短縮されると期待される」と述べた。

両国の「1号協力事業」は未来部が推進中の月探査船の打ち上げとなる見込みだ。未来部は2020年の月探査船打ち上げを目標に今年から3年間に1978億ウォン(約180億円)を投入する予定だ。これとは別に2965億ウォンを投入し、韓国型ロケットの開発にも取り組んでいる。韓国航空宇宙研究院のチェ・ギヒョク月探査研究団長は「米国はアポロプロジェクトなどを通じて月探査分野で膨大な情報と技術力を蓄積しただけに、深宇宙通信技術分野などで少なからず支援を受けることができるだろう」と述べた。

今回の協定で韓国は米国と宇宙協力協定を結んだアジア最初の国となった。米国はその間、ロシア・フランス・カナダなど10カ国と宇宙協力協定を締結した。ロシア・ブラジル・ウクライナ・アルゼンチンを除いて欧州の国に協定国を制限している。日本・中国政府も宇宙開発に関して米国と機関間の協定を結んでいるが、政府間協定はまだ締結していない状態だ。

未来部の関係者は「米国がそれだけ韓国の宇宙開発技術力と発展の可能性を高く評価しているという意味」と説明した。これとともに「その間、探査船の打ち上げなど宇宙探査関連技術をロシアに依存してきた状況から抜け出し、情報共有の窓口をさらに多様化する契機になるという点でも意味が大きい」と話した。

韓米宇宙協力協定は2010年から推進されたが、その間、特に進展がなかった。しかし朴槿恵(パク・クネ)大統領が訪米した昨年10月、両国首脳が協定締結の推進に合意し、急速に進展した。当時、朴大統領はワシントンDC付近のNASAゴダード宇宙飛行センターを訪問し、宇宙開発協力を強調した。
(引用ここまで・太字引用者)

 あれ、まだやる気あったんだ。
 こちらのエントリで韓国の主たる宇宙開発のタイムスケジュールを掲載しているのですが。
 最初の2018年に外国製ロケットで月探査船を打ち上げるという話は、KSLV-2の遅延と共になくなったんでしょうかね。
 今年の4月の段階ではいまだに「2018年に打ち上げる予定の〜」と言っていたのですが。
 どっちにしても、2016年末の段階で要求スペックも目標とする探査内容もなにもないのだったら、そこからたった3年ちょいでなにができるのかって話なんですが。

 以前から「NASAがルナインパクター計画に韓国を引き込んだ」とか、何度も「韓国の宇宙開発の技術力を評価しているのだ」という主張だけは出てくるのですが、そもそもルナインパクター計画ってなんなのよっていう話なのですが。
 luna impactorで検索しても「月に隕石がぶつかって云々〜」みたいな話しか出てきませんし、lunar impactor koreaで検索をかけても同様。
 ルナインパクター云々の記事の出た2012年初頭から「米韓共同で月探査をするのだ」と延々と言っているのですが、青写真がなにも出てこないのです。
 記事では「月に水があるかないかを、韓国の優れた小型衛星の技術で探査するのだ」とかいう話でしたが、もうすでに月に水があるなんてことは発表されていますし。

 でもまぁ、2020年に打ち上げるのが最初の月探査船であれば、ハナからKSLV-2で打ち上げることもできるかもしれませんね。
 NASAの技術協力の下、韓国の独自技術で製造される月探査船。そしてそれがKSLV-2で打ち上げられる。なかなか見てみたい光景ではあるのですけどねぇ……。
 失敗したらチェ・スンシルのせいとかにできないものでしょうか?

世界はなぜ月をめざすのか 月面に立つための知識と戦略 (ブルーバックス)
佐伯和人
講談社
2014/8/20

韓国型ロケット開発者「パク・クネ大統領閣下の任期には間に合いません!」と悲鳴を上げる

「韓国型発射体の試験打ち上げ、朴槿恵政府任期内には不可能」(中央日報)
韓国型発射体の開発を総括している韓国航空宇宙研究院が、朴槿恵(パク・クネ)政府任期中には発射体の試験打ち上げは不可能だとする報告をしていたことが確認された。

5日、韓国国会未来創造科学放送通信委員会所属の金聖洙(キム・ソンス)議員(共に民主党)は、大田儒城区(テジョン・ユソング)の韓国科学技術院(KAIST)で開かれた国政監査で、韓国航空宇宙研究院がことし5月に未来創造科学部に報告した文書「計画に対する日程の遅延現況」を公開した。

韓国航空宇宙研究院はこの文書で、試験打ち上げ日程に関連して「約10カ月の遅延発生」としながら「現在の進ちょく状況と試験発射体適用エンジンの検討など技術的な分析結果に基づいて日程遅延を最小化し、現実的な打ち上げ日程(2018年10月)を提示および検討」と明らかにした。

朴大統領は2012年12月の大統領選挙テレビ討論で2025年に予定されていた月探査船打ち上げ時点を2020年に早めると公約していた。その後事業の再検討が行われ、当初計画された試験打ち上げ日程(2018年12月)は現政権任期中である2017年12月に1年操り上げられた。
(引用ここまで)

 今年7月の時点で「10ヶ月の遅延が決定的」とされていましたが、それが実際のスケジュールに反映されたわけですね。
 そもそもの来年12月の試験発射の目的自体が、パク・クネの任期に間に合わせるために本来のスケジュールから1年繰り上げられたものだったのですよ。
 元に戻ったというだけの話ではあるのですが。
 それが「大統領の任期には間に合わない」っていう報告である時点で草不可避。

 宇宙開発はどうしても国威発揚のために行われる部分があって、政治日程に左右されるのはやむを得ないともいえるのですが。
 特に韓国の場合は対北朝鮮との威信争いもあるので、プチ冷戦的な争いが起きてもしょうがない。
 米ソの宇宙開発競争のミニミニ版みたいなものですね。

 さらにいえばパク・クネには退任後に残せるレガシーがなにもない。
 そういう部分もあって宇宙開発に注力していたのでしょう。
 ノ・ムヒョンもイ・ミョンバクも財閥偏重や魚ロボットみたいな負のレガシーはあっても、まともなレガシーなんてないっちゃないですが。

 月探査のスケジュールもまともなものにしてあげればいいと思うのですがねぇ。
 あのローバーとかひどすぎる……。 

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)
大鐘 良一 / 小原 健右
光文社
2011/8/5

韓国人「中国に押されて量産品で戦えない……そうだ、高価な宇宙産業に参入しよう」

【コラム】宇宙産業の育成、強小企業育てる時=韓国(中央日報)
国際的な景気不況で韓国内の産業界にも暗雲が立ち込めている。困難に直面した国家経済の突破口をつくるための戦略の1つとして宇宙産業に注目することを提案する。

韓国は過去40年間余りにわたりエネルギーと人材が大量に必要とされる装置型で発展してきた。しかし最近になって中国をはじめとする新興国の追撃により深刻な困難を経験している。この問題を解決していく対策として、少量の技術集約的な部品産業の育成が切実だ。少量の先端部品の分野は成功すれば世界第1〜3位の市場競争力を確保し、後発走者の追撃も怖くない。宇宙産業が代表的な少量・高品質の部品産業だ。一例として地上で使うベアリングはいくら高くても1個あたり数万ウォンである一方、宇宙空間で使われるベアリングはその1000倍〜1万倍にもなる高価格品だ。

宇宙強国を象徴するスペースクラブは人工衛星や宇宙センター、宇宙発射体(ロケット)を備えた国だけに資格があるが、大韓民国は11番目の加入国になった。しかし全世界の宇宙産業で韓国が占める割合は0.5%、15億ドル(約1億4000万円)に過ぎない。幸い政府は2014年から予算を大幅に増額し、今年は7464億ウォン(約690億円)を宇宙開発分野に投じる。次世代の観測衛星と通信衛星を開発して新型発射体の技術を確保する方針だ。2020年には月探査衛星も発射することを決めた。

宇宙産業が短期間で少量の多品種技術の集約業種に発展するためには次のような政策が必要だ。最初に宇宙開発予算の現実化だ。2015年基準で国内宇宙予算は国家R&D予算の3%、GDPの0.03%で日本・フランスの10%水準だ。これを最低3倍以上に増額しなければならない。2番目、核心戦略品目の国産化支援だ。「宇宙級」認証制を導入して価格比重の高い核心部品から国産化に向けて乗り出なければならない。3番目、宇宙技術の専門企業の指定だ。企業と優先開発品目を連携して強小企業を育てなければならない。指定企業については果敢な財政支援と認証制度で自生力を育てる必要がある。

宇宙産業に対する関心を喚起するために韓国宇宙技術振興協会は未来創造科学部と韓国航空宇宙研究院の協力を得て来月11日〜16日に国立果川(クァチョン)科学館で「国家宇宙開発成果特別展」を開催する。韓国の宇宙開発の歴史と未来ビジョン、企業の新開発製品など多様な展示品が披露される。「宇宙産業」というロケットを打ち上げて安定した軌道に乗せなければならない時がきた。
(引用ここまで)

 宇宙用の部品は確かに高価だけど、それで商売ができるってもんでもないけどなぁ……。
 高価だから利幅が高いとかそういうわけでもないし。軍事用よりも精度がさらに出す必要があるからおのずと高価になるというだけで。
 企業にとっては技術的なチャレンジであったり、技術力のアピールであったりするから引き受ける。
 もちろん、それなりに利益は得ているのでしょうけど。
 多くの場合で量産品ではないから巨額の利益は得がたい。

 そもそも絶対的な技術力を持つ中小企業なんて韓国には存在していないし、なんかの産業に極度に特化した技術屋も存在し得ない。彼らがなりたいのはサンジャンニム=社長様であって、技術屋とかではないのですよ。

 だいたいにして、韓国で宇宙産業が立ち上がったとしても、お笑い韓国軍のようにベアリングの品質保証書を偽造して爆発させるのがオチですわ。単価が高い部品なんて大好物ですからね。
 これが起きることは保証できます。なんだったら保証書を書いてあげてもいいですよ。

米ソ宇宙開発競争
山崎雅弘
六角堂出版
2014-03-13


韓国のKSLV-2は液酸液水で停滞する日本の宇宙産業をすべて奪い取る。なぜならKSLV-2はケロシンロケットだから!

【安全保障】遅々として進ま韓国型ロケット日本に追いつくチャンス逃し(週刊東亞/朝鮮語)
日本は反対であった。自国の衛星だけ打ち上げなければならないためだ。H-2は打ち上げるほどに赤字が積もった。これから抜け出そうと、2012年に打ち上げ価格を半分に下げた。そうして薄利多売市場を作ってみようとしたのだ。その時、韓国側の依頼でH-2が韓国アリラン3号衛星を打ち上げた。しかし、まっすぐ日本国内の反対世論が多くなると、日本は外国の衛星を低価格で発射する事業を断念した。このためH-2は、経済的に失敗した悩みの種となった。

日本の不幸はそれだけではない。技術が不足しているせいで日本の水素エンジンは完璧な1段目が製造できなかった。水素エンジンを小さくして1段として備えるべき力を出せなかったのだ。このため、わき腹に「ブースター」と呼ばれる固体燃料ロケットをつけなければならなかった。ブースターをつけた発射体は素晴らしく見えるものの、現実には実力不足を告白していることになる。米国の会社も似たような措置を取った。安価なロシアは石油エンジンを導入して1段を作り、2段からの水素エンジンを使用している。(中略)

韓国航空宇宙研究院(航宇研)は70t建て石油エンジンを作成し、これにKSLV-2ロケットを製作して試験発射みた後、そこから発見された問題点を解決して最新型マーリンエンジンに次ぐ石油エンジンを開発することにした。しかし、航宇研は失敗が怖くてあるかKSLV-2ロケットに入る石油エンジンの開発を続けて減速ている。しっかりとした石油エンジンの開発に量子ジャンプをして、水素エンジンに向かって走って行く身動きできなくなった日本の宇宙産業を握るという夢がどんどん遠ざかっているのである。その間、昔ながらの方法で銀河3号を作った北朝鮮は光明星4号を自力で打ち上げた。
(引用ここまで)

 韓国の東亞日報にトンデモロケット評論が掲載されていたのでピックアップしてみましょう。

 ・水素エンジンは技術的に難しく、日本のH-IIは失敗した。
 ・H-2は経済的にも失敗したロケット。
 ・海外からの受注も韓国のものを最後に成功していない。
 ・受注失敗は日本国内から反対の声が上がったから。
 ・H-IIは出力が足りないから両脇にブースターを装備している。
 ・水素エンジンを採用したために動けなくなった日本の宇宙産業を韓国のケロシンロケットが奪い取る。
 ・しかし、KARIは失敗が怖いのでエンジン開発を減速している。

 うちの知っているH-IIA/H-IIBとはずいぶん違うなぁ(笑)。
 補助ブースターが「出力が足りないから」って。まあ、100%の間違いではないけど。
 で、停滞している日本の宇宙産業を韓国のケロシンロケットが奪い取るんだそうですよ。
 若干、心の治療が必要な人なのかもしれませんね。

 海外からの受注も順調ではないにしても、何件か積み上がっている。
 韓国の「識者」の認識がこのくらいバカ揃いであってくれれば楽なのですけどねー。



韓国の宇宙開発=理念なし、コンセプトなし、技術なし、予算なし……

【宇宙強国の夢シリーズ3回目]韓国の宇宙産業、世界0.7%……「よちよち歩きレベル」(ニューシス/朝鮮語)
宇宙産業は軍事・安全保障領域を越えて高付加価値と良質の雇用を創出する新成長動力として浮上している。しかし、我が国の宇宙産業がグローバル市場に占める割合はまだ1%にも満たない。技術力と資本の投資規模、専門人材など多くの点でまだよちよち歩きの水準という指摘も出ている。

11日、未来創造科学部と航空宇宙研究院によると国内の宇宙産業の規模は、2014年基準2兆4778億ウォンで世界市場の0.7%を占めた。分野別では韓国は衛星利用サービスが2兆2439億ウォンで、全体の90.6%と集計された。
現代経済研究院アン・ジュンギ先任研究員は「グローバル宇宙市場は2005年から年平均約10%ずつ成長している中、韓国は世界市場でのシェアが1%にもならない」とし「市場構造も衛星の活用サービスに過度に偏っており、宇宙機器製造分野の成長は遅滞されている」と診断した。
航宇研ファン・ジンヨウン未来戦略本部長は、「韓国はムグンファ衛星など海外で購入した衛星を利用した放送通信サービス産業などの衛星活用産業が大部分を占めている」とし「ロケット、衛星開発などの国家宇宙技術開発関連産業は、初期成熟段階にある」と説明した。

韓国の宇宙産業は規模だけでなく、技術力も主要国に比べて劣勢だ。特に、韓国全体の技術力は米国を追いかけているが、宇宙産業技術力の格差は次第に拡大していることに深刻性がある。
国家科学技術知識情報サービスによると、韓国の航空宇宙分野の技術は2014年基準の最高技術国である米国に比べ68.6%であり、技術格差は9.3年であった。
特に、韓国と米国との間の航空宇宙技術格差は、2008年の7.4年から2014年の9.3年に拡大した。同じ期間、韓米産業全般の技術格差が6.8年で、4.4年縮まったことと対比される。また、韓国の全体の技術力は中国に比べて1.4年ほど先行しているものの、宇宙航空技術に関しては中国(米国との格差5.0年)に比べて4.3年遅れをとった。

宇宙産業に対する政府の投資も微弱である。ユーロコンサルタントによると、韓国の宇宙開発予算は2014年基準4億5900万ドルで、米国(347億4200万ドル)の1.32%に過ぎない。また、中国(45億6900万ドル)と日本(26億200万ドル)に比べても10.0%、17.5%にとどまっている。また、ロシア(87億2800万ドル)、フランス(30億2600万ドル)、ドイツ(19億6000万ドル)、インド(10億2600万ドル)などと比較しても法外に足りない。
韓国の宇宙開発予算は絶対比重のほか、経済規模に比べても低い。国内総生産(GDP)比の宇宙開発予算の割合を見ると2014年基準で韓国は0.3%(訳注:0.032%の間違い)。ロシア(0.47%)、米国(0.2%)、フランス(0.11%)、ドイツ(0.05%)、インド(0.05%)、中国(0.04%)、イギリス(0.03%)など主要国よりも少ない。

国内宇宙産業人材の現状も先進国との格差が大きくなっている。それぞれの国の航空宇宙産業協会によると韓国の宇宙産業人材は2013年基準で846人で、これは米国の20万1100人、ヨーロッパ3万6184人、イギリス8921人、ドイツ8400人などを大きく下回っている。
アン・ジュンギ先任研究員は「韓国の宇宙開発部隊(KARI)の人材も、米国航空宇宙局(NASA)の4.0%、欧州宇宙機関(ESA)の3.2%、日本(JAXA)の46.8%程度に留まっている」と説明した。

このほか、韓国国内の宇宙産業分野への参加企業は、宇宙関連の年間売上高が10億ウォン未満が全体の3分の2と、零細な水準であることが分かった。
ファン・ジンヨウン本部長は「エアバス、ボーイング、ロッキード・マーチンなど世界の宇宙産業は、宇宙関連の売上高が10兆ウォン以上、宇宙関連の人材1万人以上の超大型企業からの売上高数百億ウォンの中小企業まで、さまざまな企業が宇宙産業の生態系を形成している」とし、 「しかし、国内には韓国航空宇宙産業(KAI)、ハンファ、KTなど、いくつかの起業が参加しているが、宇宙関連の売上高が10億ウォン未満の企業が全体の62%を占めるなど、ほとんど零細な中小企業で構成されており宇宙産業生態系活性化に限界があるだけに、政府当局の積極的な育成政策と支援が切実だ」と付け加えた。
(引用ここまで)

 まあ、韓国は小国ではないにしても、中堅国であることは間違いないでしょうね。
 GDPで見ても人口で見ても。
 その国が宇宙開発を自前で一揃えするって話をしているのですから、なんらかの理念があってしかるべき。
 「こうやって世界各国のロケットによる商業衛星打ち上げに対抗する」とかなんとか。

 コストがどのくらいになって、中型衛星の需要に応えられます……みたいなアナウンスがあってもいいと思うのですよ。
 もうすでに自前でロケットを打ち上げられる国が10ヶ国あるのだから、後発国としては独自性を打ち出す必要があるのですよね。

 でもやっていることはスケジュールありきの開発。月頭に「10ヶ月は遅れるんじゃないの?」っていう報道はあったけども、そこから公的なアナウンスはなにもなし。
 北朝鮮を見るまでもなく宇宙開発は国威発揚の部分も少なくないですが、そのためだけっていうのは韓国の現状において厳しいですわな。
 すべての輸出シーンが停滞しているので、新たな輸出(他国からの衛星打ち上げ需要)のダイナモとして使いたい……というところなのでしょうが。
 その割には競合国が多すぎるし、他が強すぎるのですよ。

 2年後にスタートするはずの月探査もさっぱり理念とかコンセプトが見えてこない。
 「大統領が公約で言っちゃったからやってみるか」くらいにしか見えないのですよね。
 「宇宙強国の夢」とやらをかなえてどうなりたいのかっていう姿が全然見えてこないのです。


【知ってた】韓国型宇宙ロケット、試験発射を10ヶ月延期【案の定】

韓国型宇宙ロケット、試験発射を10カ月延期(朝鮮日報)
前倒しを決定する政治、前倒しできない技術の蓄積(朝鮮日報)
宇宙技術、巨額投資で急成長する中・日・印に大きく後れを取る韓国(朝鮮日報)
 韓国型ロケットは3段式で、10年から総額1兆9572億ウォン(現在のレートで約1750億円)を投じて開発が進められている。政府は20年の本発射に先立ち、75トン級の液体エンジンと7トン級の液体エンジンを搭載した2段式の試験用ロケットを17年12月に打ち上げる計画だった。

 航空宇宙研究院の開発責任者、コ・ジョンファン氏は会議で、エンジンと燃料・酸化剤タンクの開発が当初の計画より10カ月遅れており、試験用ロケットの発射をその分延期せざるを得ないと説明した。

 これに先立ち、趙光来(チョ・グァンレ)航空宇宙研究院長は8日のマスコミインタビューで、開発した75トン級液体エンジンについて「均一に燃焼できない問題があったが、最近解決した」と伝えた。だが、すでに予定された開発日程より10カ月ほど遅れている。また、ロケットの体積の大半を占める燃料と酸化剤タンクの製作も難航しているという。ある大学教授は「韓国は造船や重工業で培った溶接技術があるため簡単に考えていたが、実際のロケット製作では薄いプレートを溶接した部分が一定の厚みを維持することができず難渋した」と説明した。

 試験用ロケットの発射が延期されることで、本発射のスケジュールも不透明になっている。韓国型ロケットは1段目に75トン級エンジン4基、2段目には1基、3段目には7トン級エンジン1基をそれぞれ搭載する。そのエンジンや燃料・酸化剤タンクは個数が異なるだけで、試験用ロケットと同じ製品だ。
(引用ここまで)
 韓国独自のロケット開発は当初からスケジュールの短縮で困難に直面した。2011年時点での事業案は、18年12月に実験用ロケットを打ち上げ、20年、21年に衛星打ち上げを行うというものだった。月を周回する軌道には23年に到達。月面着陸船は25年の打ち上げが計画されていた。

 しかし、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が大統領選の過程で「2020年に月に太極旗を翻させる」との公約を掲げ、スケジュールが急きょ前倒しされた。最初の案が示されてから2年で実験用ロケットの打ち上げ時期は朴大統領の任期満了前の17年12月に1年繰り上げられた。本ロケットの打ち上げも19年12月、20年6月へと1年3カ月早められた。月面着陸船に至っては、5年繰り上げられ、20年に打ち上げるとされた。無理だという意見が大勢だったが、政府は計画を押し切った。未来創造科学部関係者は「開発を統括する航空宇宙研究院は予算が十分に保障されれば、スケジュールの短縮が可能だとの立場だった」と話す。

 専門家は技術の蓄積が進まない状況で、無理にスケジュールを守ろうとすれば、ロケットの打ち上げ失敗だけでなく、技術を蓄積する機会も逸することになると懸念する。
(引用ここまで)

 うーん、残念。
 ごりごりにごり押しして、パク・クネの任期中に無理矢理に試射するっていうパターンで見たかったのですが。
 パニック映画なんかでもパターンのひとつですよね。タワーリングインフェルノとか。納期と予算に間に合わせるために指定した素材とは違うものを使って問題が出る。で、そこから大脱出がはじまるというアレ。
 あれをこっそりと期待していたのです。

 どう見てもパク・クネの任期内に間に合わせるためだったので、試射には大統領自ら出席していたでしょう。
 そこでガワだけはどうにか間に合わせて、問題の残るエンジンを搭載したKSLV-2が登場……という感じだったですかね。いや、残念。現場はまともな判断力を持ち合わせていたようです。
 あと、なんだかんだで自分たちの手で開発してるのですね。タンク溶接は大変でしょうががんばって。

 10ヶ月遅延させても前のスケジュールにすらなっていないので、まだまだごり押しなのですが。
 ちなみに今回遅らせる前のスケジュールは以下の通り。

・2016年05月 75トンエンジン点火試験
・2016年06月 75トンエンジン 燃焼試験(75秒)
・2017年12月 2段式KSLV-2試験打ち上げ → 2018年10月へ変更 new!!
・2018年?月 韓国型月探査船打ち上げ(外国製ロケットによる)
・2019年?月 KSLV-2 1号機打ち上げ
・2020年?月 KSLV-2 2号機打ち上げ(韓国型月周回船)
・2020年?月 KSLV-2 3号機打ち上げ(韓国型月探査船) 

 月探査船は18年に打ち上げ予定だったのですが、果たしてどうなることやら。
 全体のスケジュールの立て直しも知りたいものです。



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