楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

安倍総理訪韓

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韓国メディア「ムン・ジェインに『内政干渉だ』と一蹴された安倍がトランプに泣きついた!」……小さいな、おい

文氏の「内政干渉」発言でビンタ食らった安倍氏、トランプ氏に「米韓演習は重要」(中央日報)
【社説】最近の安倍首相の対韓発言は度が過ぎている(朝鮮日報)
西村康稔官房副長官は記者会見で「具体的な対話内には言及しない」としつつも「両首脳から米韓軍事演習の重要性に対する言及があった。さまざまな角度から今後の北朝鮮への対応に関して奥深い協議をする中で、米韓軍事演習の重要性についての言及があった」と説明した。

「どちらから先に関連言及があったか」という質問に対し、西村氏は「誰が先にしたというわけではなく、すべての可能性について協議をする過程で出てきた」と明らかにした。

安倍氏は今月9日、平昌(ピョンチャン)で開かれた韓日首脳会談で「〔平昌オリンピック(五輪)のために見合わせている〕米韓合同軍事演習をこれ以上遅らせてはいけない」と主張すると、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「この問題は我々の主権の問題であり、内政に関する問題。(安倍)首相がこの問題を取り上げるのは困る」と反論した。

結果的に文氏からの反論を受けた安倍氏が5日後のトランプ氏との電話会談で関連内容に言及して同意を求めた格好だ。

西村氏は16日、フジテレビ系の番組に出演した席でも「(北朝鮮は)韓国だけの問題ではない。北朝鮮は日本、アジア、米国、世界中にとっても最大の脅威だ」としながら「そのような観点から安倍首相が文大統領との会談で米韓合同軍事演習を取り上げた」と述べた。
(引用ここまで)
韓米合同軍事演習についての立場はあいまいだが、さらなる延期が決まったわけでもない。そのため日本としては韓国政府の対応を忍耐を持って見守るべきだ。

 韓国と日本が首脳会談後にこのような論争を続けるのは、北の核問題解決にとってプラスにならない。また文大統領も会談で安倍首相の不適切な発言にしっかりと反論すればそれでよく、あえてその事実を公表すべきだったかという疑問も残る。しかしそれ以前に日本が他国の主権に関わる問題に干渉すること自体が不適切であり、日本はそのような態度からまずは改めるべきだ。
(引用ここまで)

 「安倍はムン・ジェインから『米韓演習は韓国の主権に関わることで、内政干渉だ』といわれてビンタをされたようなものだ」
 「ビンタをされた安倍はトランプとの会談で演習の話題を出して告げ口した」
 ということで「哀れな安倍」を演出したいのでしょう。
 今回も日本版では署名記事になっていないソ・スンウク特派員の心持ちとしては。

 ……そんな小さな構造で捉えているからダメなんだよ。
 むしろ、米韓軍事演習が韓国とアメリカだけの話ではないことがトランプによって裏書きされているようなものですけどね。
 対話に関しても散々、日米共に「対話のための対話では意味がない」という話はしている。
 逆にいえば「非核化に直結する対話=交渉」であればいいということでもあるのですが。
 水面下交渉もありでしょうね。というかないわけがない。

 でも、現状は検証可能な形での非核化へのタイムテーブルも示されていない。
 だからこそ、米韓合同軍事演習を再度延期するのはダメだって話をわざわざオリンピック開会式当日にしたんですよ。
 日本は黙ってみてろっていわれても、外交戦略上そうはできないし、ムン・ジェインがあわよくば再延期しようとあいまいな態度をとっているからこそ口を出しているわけで。
 安倍総理も「おまえんとこの大統領が無能じゃなければ口を出す理由なんかねえわ」くらいの気分でしょうね。
 口を出すなって言うんだったらうまくやれや、って話です。

北朝鮮核危機 全内幕 (朝日新書)
牧野 愛博
朝日新聞出版
2018/2/13

安倍総理が反対意見も多い中、あえて平昌に訪韓して得られた成果とは?

「安倍首相が失点」「北核の凍結が先」 韓日議員に温度差(聯合ニュース)
平昌五輪:大統領府が神経戦を異例の公開、尋常でない韓日関係(朝鮮日報)
平昌冬季五輪を機に実質的な南北関係改善への期待が高まる中、ソウル市内のホテルで第2回韓日議会未来対話が行われた。対話では朝鮮半島や北東アジアの平和定着に向けた対北朝鮮戦略を巡り、両国の国会議員らが活発な討論を行った。

 9日に開催された文在寅(ムン・ジェイン)大統領と安倍晋三首相による首脳会談で、安倍首相が韓米合同軍事演習を延期する段階ではないとして五輪後に予定通り実施するよう要求。文大統領は「内政問題」と反発した応酬が両国の議員の間でも再燃した。韓国国会のイム・ビョンシク副報道官によると、与党「共に民主党」の尹昊重(ユン・ホジュン)議員は「安倍首相が訪問したことには感謝するが、(ホスト国と)異なる発言をし、失点した」と指摘した。
(引用ここまで)
 平昌冬季五輪期間の韓日首脳会談や北朝鮮高位級代表団の訪韓で、韓日関係が尋常でない状況になりつつある。韓国大統領府は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が9日の安倍晋三首相との首脳会談で、「韓米合同軍事演習は韓国の主権問題だ」と線引きしたことを、その翌日に公表した。一方、日本政府や日本の各メディアは、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が文大統領を平壌に招いたことについて一斉に懸念を示した。 (中略)

 日本国内では、安倍首相の今回の訪韓をめぐって成果が挙げられていないという批判も出ている。

 大統領府は10日、異例ながら韓日首脳会談の内容を公表し、「安倍首相は『韓米合同軍事演習を延期する段階ではなく、予定通り行うことが重要だ」と、文大統領は『韓国の主権の問題であり、内政に関する問題でもある』と答えた」と伝えた。文大統領はまた、「安倍首相がこの問題を直接取り上げるのは困る」と述べたとも言われている。
(引用ここまで)

 違うんだよなぁ……。
 今回の安倍総理の訪韓は、この韓国側の視点から見るのであれば「あえて失点しに行っている」 のです。
 視点を逆転させると「韓国において失点することこそが、外交得点」なのですね。

 「米韓合同軍事演習を行うことが大事だ」とムン・ジェインに迫るということは、内政干渉だなんてことは百も承知の上での発言。
 「内政干渉だ」と言われるレベルで日韓関係を切り捨てるような行為をすることで、日米関係が強固であり、同じ方向を向いていることを示すことができる。

 さらにオリンピック開催を記念した大統領主催の夕食会に遅れて向かう
 主賓に待ちぼうけを食らわせた上で、ペンス副大統領と一緒に入場しても会場には入らずにフォトセッションを優先する始末。
 かつムン・ジェインに「オリンピックがあったからこそ様々な国の首脳がこうして集まることができた」なんて空しい演説をさせる。
 対韓国の心証を大事にするのであれば、こんなこたしませんよ。

 これらの安倍総理の訪韓時の行動が対韓国での外交失点であったとしても、なんの問題もない。そもそも具体的成果を挙げることが目的ではないのですから。
 以前に「訪韓することによって得られる絵が見えない」とちらっと話しましたが、それもそのはずで。
 訪韓によって韓国からなにかを得ようとしていないのだから当然です。
 わざわざ訪韓して、北朝鮮核問題においてアメリカとの共同歩調を韓国に見せること自体が目的であったとするなら、満点がつけられるのではないでしょうかね。

バナナを逆からむいてみたら
アーチャン・ブラーム
主婦の友社
2017/6/14

安倍総理「韓国に対北朝鮮での日米韓の連携や北朝鮮への圧力について申し入れる」と明言。平昌開会式出席こそが「ついで」だった模様

日米首脳、韓国に緊密な連携申し入れで合意(日テレNEWS24)
安倍首相は2日夜、アメリカのトランプ大統領と約1時間にわたって電話で会談し、来週、自身が韓国を訪問する際、韓国側に緊密な連携や、北朝鮮への制裁を履行する必要性について申し入れることで合意した。

安倍首相「韓国とも緊密な連携について申し入れていくと。制裁を各国と共に履行していく必要性について話していくことについて、(トランプ大統領と)合意をしたところです」

これは安倍首相が平昌オリンピックの開会式に出席するため韓国を訪問し、文在寅大統領と会談する際に申し入れることを確認したもの。

また、慰安婦問題をめぐる日韓合意について「日本の立場を文大統領にしっかり伝えたい」と、トランプ大統領に説明した。
(引用ここまで)

 もはや安倍総理も毫ほども隠そうともしませんね。
 「平昌に行くついでの日韓首脳会談」ではない。むしろ、日韓首脳会談こそが主たる目的であり、北朝鮮に譲歩し続けているムン・ジェインに一言もの申すのがペンス副大統領と安倍総理の役割

 毎日新聞あたりが社説で懸命に「訪韓の主目的は平昌開会式出席だ」としていても、けっきょくはこう。
 米韓合同軍事演習もオリンピックで止められているということで、時期的にも悪くない。
 アメリカ政府からしてみたら「これは五輪停戦というだけだ」くらいの意識でしょうね。
 でも、明白に韓国……というか順北派であるムン・ジェインは米韓合同軍事演習の「無期」延期を目論んでいる。

 そこに楔をぶっ刺しに行く、というわけですね。
 ここまでやってもまだ「韓国が譲歩するだけの南北対話」を続けるのであれば、もうそれは無視するしかない。
 韓国政府は否定していますが、トランプ大統領の「物乞い」発言からまもなく半年。そのいらつき具合はピークになっているんじゃないでしょうか。
 韓国政府から承認手続きまで経ていたビクター・チャの駐韓大使就任すら、アメリカ政府は「北朝鮮への軍事対応に反対」という理由から蹴ったとされているほど。
 むしろ韓国に対して怒髪天を衝いても不思議じゃないくらいのところまできているように見えます。

 来週はサムスン電子副会長のイ・ジェヨンへの判決もあり、開会式もあり、日韓首脳会談・米韓首脳級会談もあり。忙しい一週間になりそうですね。

韓国大統領府「安倍訪韓は未来志向を強調した説得の成果だ」→ 同日 →菅官房長「訪韓は慰安婦合意の履行を直接要求するため」

安倍首相の平昌訪問 韓国大統領府の説得で実現=未来志向を強調(聯合ニュース)
菅官房長官「安倍首相、平昌五輪前に文大統領と会って慰安婦合意の履行を要求」(中央日報)
日本の安倍晋三首相が平昌冬季五輪期間中、朝鮮半島を取り巻く4大国(米国・中国・日本・ロシア)の首脳として唯一訪韓を表明したのは、青瓦台(大統領府)を中心とする韓国政府の粘り強い説得があったためだ。 

 旧日本軍慰安婦問題を巡る韓日合意の扱いを巡り、両国が立場の違いを見せる中、安倍首相の来韓の可能性は低いとの認識が今月初めまで広がっていたが、北朝鮮問題での連携や過去の歴史を越えた未来指向の協力関係を強調したことが実を結んだ。 (中略)

 青瓦台だけでなく、韓国政府も安倍首相を平昌に招くために積極的な支援を行ったもようだ。政府関係者は、自民党の竹下亘総務会長と接触し、安倍首相が平昌五輪の開会式か、閉会式に必ず出席する必要があると説得したという。

 同関係者は平昌五輪を機に両国の首脳が会談し、慰安婦問題を越えた未来指向の協力関係について議論しなければ、両国関係の改善は容易ではないと強調したという。
(引用ここまで)
平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)開幕式への出席を表明した日本の安倍晋三首相がこの出席を機に文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談を行い、韓日慰安婦合意の着実な履行を要求することが発表された。

29日、菅義偉官房長官はこの日午後の定例記者会見で、韓日首脳会談を来月9日、平昌五輪開幕式に先立って五輪会場近くのホテルで開く予定だと発表した。

菅官房長官は「(韓日)合意は国と国との約束であるから、韓国側が一方的にさらなる措置を求めてくることは全く受け入れられない」とし「韓国側に実施を強く求めるのは当然だ」と主張した。
(引用ここまで)

 日米中露のうち……というか、全世界を見渡しても唯一「本当の首脳」が来るのは安倍総理だけ。
 というわけで青瓦台がその功績を鼻高々に喧伝しているようですね。
 「安倍総理が訪韓するのは青瓦台から『未来志向の日韓関係を』という説得が功を奏したため」ってな感じでしょうか。
 以前から楽韓Webでは韓国側は政府もメディアも「新措置を要求したのはともかく、ツートラック外交は有効に働いている」というような勘違いをしていると指摘していましたが。
 それがそのまま報道されているってところです。

 だけども、そんな記事が出たのと同じ日に菅官房長官が「平昌近くで行われる首脳会談は慰安婦合意の履行を直接求めに行くものだ」と言ってしまうというね。


 5分10秒くらいからの質問です。

 ま、実際問題として日本にとっては慰安婦合意こそが未来志向の日韓関係の礎であり、履行なしにはなにも進まないというスタンスで間違いない。
 韓国にとっては未来志向の日韓関係とは日韓通貨スワップ協定だったりするのでしょうけども。

 施政方針演説でも分かるように、韓国に対するプライオリティは年々下落しています。ついに「重要な隣国」ですらなくなり、「国際約束、相互の信頼の積み重ねの上に、未来志向で、新たな時代の協力関係を深化させていく」国になった。
 約束を守り、信頼が積み重ねられなければ未来志向はない、ってことですよ。

 「未来志向」の言葉を巡ってアンジャッシュのコントのような状況になりつつありますね。

アンジャッシュ渡部の 大人のための「いい店」選び方の極意 (SB新書)
渡部 建
SBクリエイティブ
2018/1/5

安倍総理訪韓に対する各社の社説をチェックしてみた……東京新聞が相変わらず大独走

首相平昌出席へ 溝を乗り越える対話を(東京新聞)
毎日新聞は訪韓について社説なし
(社説)首相訪韓へ 平和を築く決意の場に(朝日新聞)
首相平昌五輪へ 慰安婦合意の履行を求めよ(読売新聞)
首相の平昌出席 合意は変わりようがない(産経新聞)
 国と国との約束は当然守るべきだが、といって「合意は一ミリも動かさない」(菅義偉(すがよしひで)官房長官)というかたくなな姿勢はどうか。

 女性の人権についての問題は、国家間の合意だけでは解決できない精神的な面もある。

 安倍首相は、一五年の日韓合意の中で、慰安婦の女性たちに「日本国の首相として心からおわびと反省」を表明した。これを首脳会談の席で再確認してはどうか。

 双方の主張は平行線になるかもしれない。それでも今回の訪韓は、日韓首脳が信頼関係を回復するための一歩となるだろう。
(東京新聞・引用ここまで)
 日韓両政府の関係を立て直すうえでも、首相の訪韓は好ましい。この機を逃さず、文在寅(ムンジェイン)大統領と腹蔵のない意見交換を図り、異論があっても自然に対話できる関係を築くべきだ。(中略)

 日韓双方が汗をかき、困難な決断をした合意であり、尊重すべきだ。元慰安婦らの心の傷をいかに癒やすかが合意の本質だったことも忘れてなるまい。

 ただ、政府が合意しても、不幸な歴史をめぐる国民感情をときほぐすには時間を要し、その過程では両政府の不断の行動の積み重ねが求められる。

 その意味で安倍政権が、合意ですべてが解決したかのように振るまうのは適切ではない。

 文政権も、朴槿恵(パククネ)前政権を批判するあまり、当時できた合意を突き放すなら無責任だ。

 両政府とも率直な対話を厭(いと)わず、それぞれが自国民に向かって両国関係を前進させる価値を説く機会を増やすべきだろう。
(朝日新聞・引用ここまで)
 国家間の合意を一方的に見直すという国際常識に外れた文政権の新方針が発表されたばかりだ。

 日韓合意は、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を明記している。だが、文政権は「真の問題解決にはなり得ない」と決めつけ、日本に「自発的な真の謝罪」などを期待すると発表した。

 合意の骨抜きを図る内容で、許されるものではない。日本が日韓外相会談などで抗議し、合意の履行を求めてきたのは当然だ。

 韓国の女性家族相は韓国紙のインタビューで、慰安婦を支援する財団の年内解散にまで言及した。こうした合意の白紙化に向けた無責任な動きに、首脳会談でクギを刺す意味は小さくあるまい。(中略)

 韓国は首相訪韓を歓迎しているが、首脳会談が成果を生む保証があるわけではない。リスクを取る訪韓となるのは避けられまい。

 首相は、文氏と物別れとなることを恐れずに、是正を求めるべき点はきちんと要求しつつ、日韓協力の拡大も目指す必要がある。

 文氏には、慎重論がある中で訪韓する首相の決断の重みを真剣に受け止めて、前向きな対応をすることが求められよう。
(読売新聞・引用ここまで)
 首相が隣国で開かれる五輪で「選手団を激励したい」というのは本来なら自然なことだろう。

 快く訪韓できる環境を損なってきたのは、ひとえに韓国に原因がある。

 首相は五輪出席に合わせ、文在寅大統領と首脳会談を行う予定だ。産経新聞のインタビューに答え、慰安婦問題の日韓合意で文政権が示した新方針に対し、「受け入れることはできない」と直接伝えると語った。

 あたり前のことだが、「最終的かつ不可逆的な解決」をうたった合意は変わりようがない。 (中略)

 文政権は、歴史問題と外交や経済関係は別などとしているが、約束を守らぬ国との信頼関係など築きようがない。

 首相訪韓に対し、自民党の外交関係の会合でも見直しを求める意見が出るなど、批判と危惧があるのは確かだ。日韓合意を履行せず、北朝鮮の五輪参加で融和に前のめりの文政権に日本が妥協したと誤って受け取られかねない。

 安倍首相は批判を承知で行く以上、文氏の態度を変えさせる強いメッセージを発しなければなるまい。腰の定まらない外交姿勢では足元をみられる。
(産経新聞・引用ここまで)

 毎日新聞が社説を出していないのは不思議なところ。
 前から感じていたのですが、毎日新聞は極左的な陣営と保守的な陣営が同居している感じなんですよね。「社としての意見が出せない」のかもしれません。
 読売と産経の社説の方向性はほぼ同じ。
 ペンス副大統領と共同歩調を見せて決裂しても構わないから、言うべきことを叩きつけろという話です。

 で、朝日と東京もほぼ同様。
 「合意ですべて解決したなどとは思うな」という方向性。
 そもそもそれが間違いなのですけどね。
 政府間交渉としては「最終的かつ不可逆的」にすべて解決。あとは韓国がどうするかは韓国に任せるけど、二度と政府間でこの問題を持ち出すなというのが慰安婦合意の本筋です。
 ま、それをどう扱うかでメディアの本質が浮き彫りになるので、リトマス試験紙としても作用しているという部分があって面白いところ。

 それよりも東京新聞の「もう一度『おわびと反省』を再確認してはどうか」が突っ走りすぎですごい。
 「最終的かつ不可逆的に解決」でも足りない。
 こういう意味において韓国人をバカにしているのは左派なのですよ。
 「日本は大人の対応をすべき」って話は、相手を子供扱い、おみそ(おまめ、ごまめ、あぶらっこ)扱いしているということを理解していない。

 むしろ、「韓国はまともな大人になれ」と言うべきなのにね。

韓国リスク 半島危機に日本を襲う隣の現実 (産経セレクト)
室谷克実 / 加藤達也
産経新聞出版
2017/12/30

ペンス副大統領が安倍総理と日本で会談してから、共に韓国に向かう理由とは?

平昌五輪、「韓vs米日」の対決の場に変質か(中央日報)
「慰安婦合意をどうするつもりなのか問い、北朝鮮との対話ムードには釘を刺しに行く」。

日本の安倍晋三首相が平昌(ピョンチャン)五輪開幕式への出席を突然決めた理由について25日付の日本メディアがこのように分析した。

朝日新聞は安倍首相の平昌行きを「慰安婦合意に否定的で北朝鮮との融和路線に傾いている文在寅(ムン・ジェイン)大統領との直談判に臨む」と表現した。 (中略)

北朝鮮の核・ミサイル挑発の渦中に開く平昌五輪が韓半島(朝鮮半島)周辺列強の利害がぶつかる国際政治の激戦場に変質している。

刀を研いでいるのは日本だけでない。韓国の同盟国である米国も同じだ。米国も日本のように平昌五輪を契機に北朝鮮に対する国際社会の圧迫戦列が乱れることを懸念している。

米国代表団を率いて訪韓するマイク・ぺンス副大統領は日本側に「安倍首相が一緒に(平昌に)行ってくれたら非常に助かる」とSOSを出したという。また「トランプ米国大統領の意向」としつつ「米国と日本が共に韓国に行って韓・米・日の対北朝鮮共助を確認しよう」というメッセージが伝えられてきたのもこの頃だった。そして、このようなメッセージが安倍首相の平昌行きの決断に大きな影響を及ぼしたということだ。

実際、ホワイトハウスは23日(現地時間)の会見で「ぺンス副大統領は金正恩(キム・ジョンウン)が五輪期間にメッセージをハイジャックしないか深刻に懸念している」、「ぺンス副大統領は『メッセージ』という側面で五輪が(北朝鮮の)2週間の宣伝戦に変質しないようにするだろう」と強調した。 (中略)

これに関しては平昌五輪を契機に韓国で韓・米・日の最高位(米国は副大統領)3者会談が開催されるかもしれないという報道も出てきた。米国側が要請したというこの会談がもし実現すれば北朝鮮に対する圧迫を強調する米・日と南北対話の動力を五輪以後も継続しようとする韓国の間に神経戦が行われる可能性もある。 (中略)

「平昌五輪でなく平壌(ピョンヤン)五輪」という非難に巻きこまれたくなかったとすれば最低限、対朝共助パートナーである米国と日本にでも事前に明確に共感を得なければならないという指摘だ。

「南北対話を支持する」というトランプ大統領のリップサービスを過剰解釈したということだ。

特に命をかけて朝鮮戦争に参戦した国家を中心に招集された16日のカナダ・バンクーバー外交長官会議が代表的だ。よりによってそのような席で康京和(カン・ギョンファ)外交長官が北朝鮮に対する人道的支援を再開するという意欲を示さなければならなかったのかという指摘が出ている。米国・英国・日本の長官がその場で口をそろえて「時期尚早」と反対したという場面は韓国外交の孤立した姿を示唆している。
(引用ここまで)

 「ペンス副大統領+安倍総理 VS. ムン・ジェイン」という構図にするために、安倍総理の訪韓があったのではないか……とのこと。
 トランプ大統領の名代であるとはいえ、ペンス副大統領だけではちょっと押しが足りないというのは実際のところでしょう。
 G7で見てもメルケルの次に長期政権を続けている首脳ですからね。
 対北圧力を増すための援軍としてくるのであれば、これほどありがたい存在はないってところでしょうか。

 昼のエントリで「米軍参謀本部が『オリンピックが終わったら即合同軍事演習だ』と語っているのは、対北圧力というよりは韓国に向けた圧力である」という話をしていましたが。
 韓国政府は……というか、ムン・ジェインはオリンピックが終わっても南北協議を続けたい。
 何度も「朝鮮半島では戦争を起こさせない」「韓国の許しなしに誰も朝鮮半島で戦争を起こせない」と発言していますが、なんとしてでも北朝鮮を守るという決心があるのでしょう。
 以前から「北朝鮮が核開発を凍結したら、軍事演習を縮小する」とムン・ジェイン政権の外交特別補佐官であるムン・ジョンインが発言しています。
 オリンピックが終わったあとにも軍事演習をしないことで、北朝鮮に核開発の凍結を促したいというのが韓国政府の意向。

 ムン・ジェインが「南北会談がなによりも優先する」という姿勢を見せ、有耶無耶のうちにキーリゾルブ、フォールイーグルといった米韓合同軍事演習をキャンセルするのではないかと。
 それに対抗するのが日米の首脳ということになるのだ……という絵ですかね。
 対北圧力を継続させるためにというお題目ならありかもしれない。

軍事のリアル(新潮新書)
冨澤暉
新潮社
2017/11/17

周囲の反対も織り込み済みで決定された安倍総理訪韓、得られるものは……?

党内の反対も計画通り…安倍首相「平昌出席」の裏に綿密な計算(朝鮮日報)
 平昌五輪開会式への参加を表明した日本の安倍晋三首相が、参加表明を前に、自国の世論に配慮しつつも実利を取るために入念に布石を打っていたことが分かった。首相官邸、自民党、外務省が一丸となって動いていたのだ。

 安倍首相は23日午後、右翼性向の産経新聞とのインタビューで「平昌五輪に出席する」と初めて表明した。国内世論をなだめるために、首相の平昌五輪出席に反対する人々が最も好むメディアを通じて訪韓を表明したものとみられる。安倍首相は同時に、自らに近い自民党議員と会い「訪韓反対の声が出れば、韓国へのけん制になる」と根回しした。批判を承知で平昌に行くという姿勢を強調するためだ。

 外務省は安倍首相の平昌五輪出席を韓国にすぐには伝えず、翌日の午前6時30分、産経新聞が配達されてから、駐日韓国大使館に電話で「事後報告」した。読売新聞は「韓国政府があらかじめ韓国メディアに情報を流せば韓国メディアが『友好ムード』をアピールするため、それを避けるためだった」と書いた。 (中略)

 10日に行われた年頭記者会見で文大統領が「慰安婦問題は終わっていない」と発言したときが一番のヤマ場だった。日本国内でこの発言に反発する世論が高まり、首相官邸と外務省では首相の平昌五輪出席に反対する意見が強くなった。しかし、同日に米国が日本の袖を引いた。米国はペンス副大統領の訪韓を発表し、水面下では日本に「米国と日本が共に平昌を訪れ、北朝鮮への圧力強化での連携を見せつけよう」と働き掛けたのだ。
(引用ここまで)

 産経新聞と読売新聞の記事からこういったストーリーを組み立てたようですが。
 10日のムン・ジェインによる新年記者会見で「慰安婦合意の棚上げ」が発表された際には駐韓大使の再召還まで噂されていた中、タイミングを見計らっていた……あるいは平昌冬季オリンピックに伴う訪韓をどう見ているかという世論調査の結果を見据えていたのかもしれませんね。
 平昌冬季オリンピックへの出席についての調査があったのはTBS系列のJNNによるものと、産経新聞・FNN合同世論調査

 JNNでは──

・出席したほうがよい 45%
・欠席したほうがよい 37%

 FNN・産経新聞では──

・出席すべきだ 49.5%
・出席する必要はない 43.1%

 大差ではありませんが「出席したほうがよい」という世論調査の結果も手伝っての決断といったところでしょうか。

 個人的には支払うコストの割には得られるメリットが少ないのではないかと感じているので訪韓には反対なのですが。
 どちらにせよ、首相が決断したのであれば見守る以外ありません。
 首脳会談でムン・ジェインに対してどれだけのことを叩きつけられるか。そのあたりが評価の基準になるでしょう。
 慰安婦合意、北朝鮮核問題、徴用工問題……まあ、話すべき問題は少なくはないので。

 韓国メディアに「友好ムード」を作り上げられるのを避けるために韓国側への通知を遅らせるなんてあたり、首相、あるいは首相周辺は韓国のことをよく知っていると思われます。
 対決姿勢を明白にすることができれば……とは思いますが、アメリカの手前それも難しいかな。

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