楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

慰安婦合意

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G20で日韓首脳会談→安倍総理「日韓関係の基盤は慰安婦合意」→ムン・ジェイン「韓国国民は情緒的に受け入れられない」

安倍晋三首相、慰安婦問題の日韓合意は「欠くべからざる基盤」 シャトル外交再開で一致(産経新聞)
 安倍首相は、日韓合意に関し「未来志向の日韓関係を築くために欠くべからざる基盤だ。難しい問題が全体の日韓関係に悪影響を及ばさないよう適切にマネージすることが共通の利益だ」と強調した。文氏は「韓国国民の大多数が合意を情緒的に受け入れられずにいる現実を認め、両国がともに努力して賢明に解決していきたい」と述べた。

 両首脳はまた、日中韓首脳会談の東京での早期開催でも一致した。北朝鮮については、安倍首相が「核・ミサイル開発を止めるには、外貨獲得源を遮断することが必要だ」と述べた。
(引用ここまで)

 ふむ、慰安婦合意に対する日韓の扱いの違いが如実に表れていますね。
 ムン・ジェインはあくまでも「韓国国民が受け入れることができない」という話を全面に押し出している。
 「情緒的に受け入れることができない現実を認め、両国が努力して賢明に解決していきたい」、すなわち日韓合意についてなんらかの再交渉を前提とした認識であると。
 ただ、シャトル外交を再開するというようにそれはそれとして、他の外交懸案は話し合うという方針のようですね。
 その一方で日本からは慰安婦合意について「日韓関係を築くために欠くべからざる基盤だ。難しい問題が全体の日韓関係に悪影響を及ばさないよう適切にマネージすることが共通の利益だ」と宣言。
 つまり、慰安婦合意こそが日韓関係の一丁目一番地である。これを無視することはできない、ということですね。

 そして、日韓関係に言及するときには常に出るようになった「マネージ」という単語。
 このマネージという単語、ムン・ジェインが政権に就いてから出るようになったのですよ。初出は5月の特使に対しての発言
 つまり、ムン・ジェイン政権との関係は「マネージ」していくべきものであるという認識であるということなのですね。

 ついで北朝鮮に対して安倍総理から「核・ミサイル開発を止めるには、外貨獲得源を遮断することが必要 」との話。
 開城工業団地や北朝鮮への団体観光を再開させようとしているムン・ジェインに釘を差したということですが、認識できているかどうか……。
 予想はされていましたが米韓首脳会談と同様、日韓首脳会談でもこれといって新しい話はなし。
 まあ、「マネージする」という観点からすればこれで当然なのでしょうね。

米韓首脳会談前に日本から揺さぶり。外務省次官「慰安婦合意の履行を。北朝鮮には対話より圧力」 駐韓日本大使「慰安婦合意は国際社会から高い評価を受けた、着実に履行を」

駐韓日本大使「慰安婦合意、国際社会で高い評価…着実に履行を」(中央日報)
日米外務次官が北朝鮮めぐり協議 日韓合意履行で連携強化を確認 文在寅・韓国大統領の訪米前に(産経新聞)
長嶺安政駐韓日本大使が韓日慰安婦交渉について「国際社会から非常に高い評価を受けた」と述べ、再交渉を求める声を一蹴した。

長嶺大使は27日、延世大同窓会館でアジア太平洋政策研究院の主催で開かれたフォーラムで「日韓慰安婦合意を着実に履行することが要求される」とし、このように話した。続いて「慰安婦合意の確実かつ着実な履行を日韓関係全体の適切なマネジメントの中に位置づけて進めたい」と話した。
(引用ここまで)
訪米中の杉山晋輔外務事務次官は26日、国務省でサリバン米国務副長官と会談し、北朝鮮の核・ミサイル開発への対応を中心に意見交換した。両者は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が29日にトランプ米大統領と初会談するのを前に、慰安婦問題に関する日韓合意の履行を含め、日米韓の連携を強める重要性を確認した。

 杉山、サリバン両氏は北朝鮮問題で「今は対話ではなく、圧力をかけていくことが必要」との考えで一致。杉山氏はサリバン氏に日本人拉致問題について説明し、連携して早期解決を目指すことを確認した。
(引用ここまで)

 ふむ。
 米韓首脳会談を前にして、日本側からの慰安婦合意を再交渉するつもりもないし、破棄すればそれなりの対応を取るという宣言ですね。
 韓国からは「ツートラック外交」とやらを対日外交の基本とすべきという話が盛んに出てきていますが、日本側はそうはいかないと。
 慰安婦合意こそが日韓関係の最初にあるものですよ、というスタンスになるのでしょう。
 ついでにいえばアトランタの総領事が「慰安婦は売春婦であった」という発言も、たまたま出たものとは思えません。探針を出して反応を探っている……とでもいうべきか。
 あ、これは「韓国の反応」ではなく、その他の世界、特にアメリカの対応がどうなるかということです。

 そもそも慰安婦合意自体がアメリカの外交方針である日米韓の対中国包囲網を形成するためのものでした。
 韓国(パク・クネ政権)がアメリカからなにを言われても「日本とは組めない。なぜなら歴史認識ガー、慰安婦ガー」と垂れ流し続けてきた言い訳を封印するための切り札として、アメリカが裏書きすることで慰安婦合意が形成されたのです。
 日韓の外相同士による発表の直後に、ケリー国務長官(当時)から歓迎の意向が出されています。その際にも「国際社会に対し、この合意を支持するように呼びかける」「アメリカは日韓両国と地域、地球規模での課題で協力し続けることを楽しみにしている」とのコメントがあったほどです。
 ついでに「日韓合意の精神に則って、アメリカの韓国系団体も慰安婦像を設置する運動をやめてくれ」なんていう国務省副報道官の発言もありましたね。

 そのアメリカの意向を覆してまで、あるいは徹底的に無視してまで慰安婦合意を再交渉、もしくは破棄まで持っていけるのか。
 さらに言うのであれば慰安婦合意を破棄することは、天安門でスリーショットを撮られるのと同じくらいに明白なレッドチーム入り宣言と受け取られる事柄であると理解しているのかどうか。
 もはやTHAAD配備問題でレッドチームに片足突っこんでいるような状況ではありますけどね。

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浜内 千波
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2012/11/1

ムン・ジェイン「日本政府に法的責任と公式謝罪を求める」→菅官房長官「慰安婦合意で最終的かつ不可逆的に解決済み」

韓国大統領「慰安婦問題、日本は謝罪すべき」(聯合ニュース)
菅義偉官房長官「おわびは日韓合意で表明している」 韓国大統領の慰安婦問題謝罪求める発言に(産経新聞)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日付の米ワシントン・ポスト紙のインタビューで、旧日本軍慰安婦問題を巡る2015年末の日本との合意について、「前政権で行われた日本との慰安婦合意は韓国人、とりわけ被害者に受け入れられていない」と述べた。

 また、問題を解決するポイントは「日本政府がその行為について法的な責任を負い、公式に謝罪すること」と話した。ただ、この一つの問題で韓日関係の進展が妨げられてはならないと強調した。
(引用ここまで)
 菅義偉官房長官は21日の記者会見で、韓国の文在寅大統領が米紙のインタビューで、慰安婦問題の「解決の核心」として日本の法的責任と謝罪を求める発言をしたことについて「一昨年の(慰安婦問題をめぐる)日韓合意は最終的で不可逆的な解決であり、日韓両国で確認している」と述べた。その上で「日韓合意で、政府として心からのおわびと反省の気持ちを表明している」と指摘し、改めて謝罪する必要はないとの考えを示した。

 菅氏は日韓合意について「着実に実施されることが重要であり、引き続き韓国側に対し粘り強く、あらゆる機会をとらえて合意の着実な実施を求めていきたい」と述べた。
(引用ここまで)

 慰安婦合意を再交渉するか破棄するかということを脇に置いておいて、日韓関係は進展させようという以前からの「ツートラック」「用日」を貫こうとしている模様です。
 ここでも「謝罪が必要だ」という話はしていますが、その一方で「それによって日韓関係が停滞してはいけない」と話をしています。
 実際、カン・ギョンファが就任直後の会見で慰安婦合意について「再交渉」とも「破棄」ともいわずに、「まず当時の外交がどのようなものであったか再検証しなければならない」と言い出しています。

慰安婦合意:韓国新外相「ひとまず協議と分析が必要」(朝鮮日報)
 康京和長官は、韓日慰安婦合意を再交渉するかどうかについては、「ひとまず協議と分析が必要だろう。慰安婦問題という大きな懸案はそのまま話し合いを続けていき、両国関係の別の面は未来志向的に発展させなければならない」と述べた。
(引用ここまで)

 ま、再検証でもなんでも韓国国内でやってくれている分には問題ないのですが。
 その結果を日本に強いることはできないと知るべきですかね。

 菅官房長官の記者会見で述べている「日韓合意は最終的で不可逆的な解決であり、日韓両国で確認している」「すでに政府として心からのおわびと反省の気持ちを表明している」で終了なのです。
 ここで効いてくるのが、合意後に韓国側から要請されていた「謝罪の手紙」をきっぱりと断ったこと。
 あそこでほいほいと「お願い」を聞き入れていたら、今回も「追加の要請」を断れなくなっていた可能性があるのです。
 「あれはいいと言ったのに、今度はできないとはどういうことだ」と。
 逆にあそこで断ったからこそ「追加措置は一切御免被る」という話を強く出せる。
 外交カードっていうのはこう使うという好例ですね。

「ぐずぐず脳」をきっぱり治す! 人生を変える7日間プログラム (集英社学芸単行本)
黒川伊保子
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2016/8/23

ムン・ジェイン政権「慰安婦合意再交渉に役立つ人物を任命」→50分後「やっぱさっきの発表文取り消しで」……そこから見えてくる事実とは?

「慰安婦合意再交渉」 間違って言及…長官候補者発表を2度した青瓦台(中央日報)
朴洙賢(パク・スヒョン)青瓦台報道官は午後2時15分、鄭氏について「女性が安心して働くことができる環境を作り、韓日の旧日本軍慰安婦合意再交渉などの緊急懸案についても支障なく解決できるものと期待する」と述べた。「長官人事ブリーフィング」という題名の報道資料にも該当の文面があった。これは慰安婦合意再交渉を既成事実化したような発言で、再交渉に対して明確な方針を打ち出していなかったこれまでの政府の立場とは異なる内容だった。

朴報道官は「事実上、慰安婦合意の再交渉に重点を置いて述べたものなのか」という記者団からの質問に「再交渉は韓日間のさまざまな政治的状況によって進められるべき問題。根底にはそのような考えが流れているという説明で理解してほしい」として即答を避けた。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、大統領選候補時代に再交渉を主張していたが、就任後は言葉を控えている。安倍晋三首相との2回の電話会談はもちろん、特使が両国首脳に面会する過程でも再交渉や合意破棄という単語は出てこなかった。

文大統領は「われわれ国民の大多数が情緒的に合意を受け入れられない現実を認めつつ、両国が知恵を集めて改善することを希望する」と数回述べるにとどまっていた。

女性部が慰安婦関連の事業を行うと説明しているが、合意の主務部署は外交部だ。青瓦台のこの発表後、外交部当局者は当惑を隠せなかった。

結局、青瓦台は午後2時57分、権赫基(クォン・ヒョクギ)春秋館長を通じて「女性家族部長官候補に対する説明の中で、最後の一行を削除して改めて内容を発表する」と公示した。3分後、朴報道官がマイクを握り「慰安婦合意再交渉」という部分を省いた説明で指名事実を再発表した。

青瓦台関係者は、これを「ミス」とし「(発表文が)再交渉を既成事実化するという誤解を与えかねないとの指摘があり修正した」と説明した。
(引用ここまで)

 女性部=女性家族部という省庁がありまして。イルベなんかでは蛇蝎のように嫌われているところですね。「女性部に回す予算があったらあれができたこれができた」みたいなことがよく書かれています。
 で、その女性部長官候補を発表した際に、「新長官は慰安婦合意の再交渉にも役立つ人物である」という文言があったと。
 で、50分後に「あの文言はなかったものとする」という再発表があった。

 うーむ、よく分からない。
 あえてやったのか。
 それとも本当にただのミスなのか。なんとも言いがたいレベル。

 ただのミスだとしたら恐るべきマヌケさで。
 この政権の手腕というか、実力を如実に現している事例だと思われます。

 ただ、あえてやったというのであれば一種のメッセージではあるのかなぁ……とも思えるのです。
 すなわち、「我々から「慰安婦合意は再交渉」という文言は前に出すつもりはない」という表明ですね。
 あくまでもムン・ジェインは「韓国国民がこの合意を受け入れられない」と言うに留める。
 それ以上は踏み込まないで、日本政府の情(この場合は韓国のジョンですね)に頼って「再交渉を日本側から言い出す空気を作る」という方針であることを見せているのではないか……とも受け取れる。

 まあ、それはすでにこれまでの安倍総理とムン・ジェインの電話会談、特使であるムン・ヒサンとの会話外交部の公式見解、さらには二階とムン・ジェインの会話なんかでも「韓国国民は受け入れられない」と繰り返していることから見て取れていたものなので、わざわざこんな回りくどいやりかたをする必要はないのですよね。

 要するにただのミスであろうということ。
 つまり、そのていどの政権運営手腕しかない、ということなのです。

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稲田防衛相が「日本は慰安婦合意の義務を果たした」と安保会議で言い出した理由とは?

稲田防衛相「日本は慰安婦合意の義務を履行した」(中央日報)
稲田朋美防衛相が3日、「日韓慰安婦合意は最終的であり、日本はすでに合意に基づく義務を履行した」と明らかにした。

稲田防衛相はこの日、シンガポールで開催された第16回アジア安全保障会議(シャングリラ対話)でテーマ発表をした後、「韓日米の連携がうまくいかない原因は何だと思うか」という質問に答えながらだ。

稲田防衛相は「安倍首相の執権後、日韓間にはいくつか懸案があった。すべて解決していない」としながらも「(慰安婦問題は)最終的に合意した」と述べた。続いて「私たちは役割と義務を果たしたと考える」とし「(慰安婦合意は)すでに韓国の以前の政府(朴槿恵政権)と解決した」と強調した。

稲田防衛相は「(慰安婦問題は)国家間で解決された事案であり、合意に基づき未来を眺め、より良い関係を構築するよう努力しなければいけないと考える」とし「韓国と米国、韓国は協力するべきであり、3カ国の協力があってこそ北朝鮮の核問題を解決することができる」と述べた。 (中略)

稲田防衛相は安倍首相の側近で、靖国神社参拝に積極的な右翼政治家だ。
(引用ここまで)

 なんでこのタイミングで「日本は慰安婦合意を履行している」という発言があったのかと思ったのですが。
 それも稲田防衛相がわざわざ。
 タイミングというよりは安全保障会議という場で、かつ質問が日米韓の連携がうまくいかないのはなぜかと問われたというところに意味があるのかなと。
 慰安婦合意は防衛関連マターでもある、ということなのですね。

 そもそもパク・クネがアメリカに対して「日米韓の三者で中国に対抗することはできない、なぜなら日本は慰安婦問題をはじめとした歴史問題を解決していないから」というエクスキューズを延々と述べていたのです。
 おまけに「歴史問題解決がなければ日韓首脳会談はしない」とか言い出していたわけです。
 アメリカとしてはその言い訳を封じる必要があったのですね。
 それがアメリカが慰安婦合意を主導した最大の理由だと思うのですが。

 その経緯を思い知らせるというか、ムン・ジェイン政権に向けての日米からのメッセージではないかなと。
 それ以外にこのタイミングで言う意味がないのです。
 ムン・ジェイン政権になって、おそらくすでに慰安婦合意への経緯を入手……というか、見ているはずなのですね。
 パク・クネ政権があれほど国内から吊し上げを喰らっておきながらも、最後の最後まで慰安婦合意を遵守する姿勢を見せ続けていたのにはそれなりの理由が存在すると思うのですよ。
 その鍵はやはりアメリカが握っているというアピールであると考えれば、若干の唐突さがあるこの発言も納得できるかなという気はします。

防衛省(新潮新書)
能勢伸之
新潮社
2012/7/14

韓国高等裁判所「慰安婦合意の文書公開が国益を失うかどうか、実際に見てチェックする」……これは非公開の予感

慰安婦合意の交渉文書公開 裁判所が見て判断(KBS WORLD Radio)
韓国市民団体「韓日慰安婦合意文書、隠さずに公開を」(中央日報)
2015年末に韓国と日本の間で行われた「慰安婦合意」について、交渉文書を公開するよう命じた判決への控訴審の初公判が行われ、裁判所は、文書を非公開で閲覧したうえで、公開するかどうかを判断すると明らかにしました。
韓国と日本の間の慰安婦合意をめぐる交渉文書の一部を公開するよう命じたソウル行政裁判所の判決に対して、韓国政府はことし1月23日、これを不服として控訴しました。
外交部は1日、開かれた控訴審の初公判で、交渉文書が公開される場合、国益を害する恐れがあるという主張を繰り返しましたが、裁判所は、交渉文書を非公開で閲覧したあと、公開するかどうかを決めることを明らかにしました。
朴槿恵前政権と日本政府の間では慰安婦合意のため、12回にわたって局長級協議が行われましたが、日本政府が慰安婦の強制連行を認めたかどうかは、明確にされていません。
(引用ここまで)
市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」と「民主社会のための弁護士会」は1日、ソウルで記者会見を開いてこのように明らかにした。この席には慰安婦被害者である李容洙(イ・ヨンス)さん(90)らも参加した。

市民団体はこの日の記者会見で「政府が旧日本軍慰安婦交渉文書をこれ以上非公開として隠すべきではなく、直ちに控訴を取り下げるべき」と明らかにした。続いて「政府次元で被害者の意思や国際人権基準に反する合意過程について全面的に調査するべき」とし「これを通じて関連者に責任を問い、被害者の声を直接聞くべき」と求めた。
(引用ここまで)

 ふむ。
 「慰安婦合意文書」というよりは、合意に至るまでの交渉内容がどのようなものであったかを公開しろということですかね。
 今年の1月頃に、その判決がありまして。基本的に公開せよというものだったのですね。
 で、それに対して韓国政府は「公開は国益を損なう」として控訴していたのです。
 今度は裁判所が実際の中身を見てから韓国政府の「公開は国益を損なう」という主張が実際にはどうであるかを検討する、ということになったということですか。

 韓国では2005年に日韓基本条約の議事録の一部が公開されて「個人賠償はすべて韓国政府が行うと言っていた!」等の事実が暴露されるに至ってけっこうな韓国人がけっこうな衝撃を受けていたのですが。
 公開されればそれと同じような、あるいはそれ以上の衝撃を受けるような予感がしています。
 おそらくアメリカが介入していることが描かれているんじゃないかなぁと。

 韓国では三権は分立しているのだという建前になっていますが、加藤達也氏への判決言い渡し前に外交部からの圧力があったことが明らかにされたことを見ても分かるように、政府からの影響を多分に受けています。
 慰安婦合意に関しては基本的に覆す方向の現政権なので、裁判所が見てそれに役立つようであれば公開。
 そうでなければ非公開となるのではないでしょうかね。
 たぶん、非公開になるんじゃないかという気がします。

日本の「情報と外交」 (PHP新書)
孫崎 享
PHP研究所
2013/7/5

韓国政府「慰安婦合意は韓国人が受け入れられない。両国が共同で努力し、問題を賢く克服しなければ」……そんなお願いは聞けないね

政府「慰安婦合意は、我々国民の多数が許容できない現実を認めなければならない」(聨合ニュース・朝鮮語)
慰安婦合意で韓国新政権が初の公式見解 「現実認め賢く克服を」(聨合ニュース)
韓国の外交部当局者は29日、国連のグテレス事務総長が安倍晋三首相と懇談した際、旧日本軍の慰安婦問題を巡る韓日の合意を支持する意向を表明したとする日本側の発表と関連し、「(韓国)国民の大多数が情緒的に受け入れられていない現実を認め、両国が共同で努力し、問題を賢く克服していくことを望む」とする政府の公式見解を明らかにした。

 「国民の大多数が情緒的に受け入れられていない現実」との見解は文在寅(ムン・ジェイン)大統領が11日、安倍首相との電話会談で言及した表現を公式化したものだ。

 韓国の新政権発足後、慰安婦合意に関する政府の立場が公式に出されるのは初めて。

 外交部は文政権発足前まで慰安婦合意について、「両国間の合意として尊重され、履行されなければならないというのが政府の立場」としていた。

 今回は合意の破棄や再交渉には言及しなかったが、合意の履行や尊重にも触れなかった。韓国内での反対世論を認めながら、協議を通じて両国が歩み寄れる方策を探りたいという新たな立場を示したものと解釈される。

 日本政府は慰安婦合意に盛り込まれている「最終的かつ不可逆的な解決」を強調し、再交渉は不可能との立場を示してきた。
(引用ここまで)

 ……知らんがな。
 韓国国民がどんな気分であろうと、どんな意向であろうと知ったこっちゃない。
 そんなものは純粋に韓国の国内事情であって、慰安婦合意においてなんら関係ないのですよ。
 日本政府は直接民主主義で政権を獲得した韓国政府と合意に至ったのであって、その約束を違えるのであればそれなりのペナルティを覚悟しろって話ですわ。

 まだ再協議にも破棄にも言及していないというのは、「できるのであれば日本側から申し出てきてほしい」というようなことなのでしょう。
 パク・クネ政権の全否定を存在意義としているムン・ジェイン政権の成り立ちからしても日本に対して再協議なり、破棄なりを言い渡したいのは間違いないのですが。
 というか、本来はしなければならない政権のはずなのですが。
 安倍総理との当選直後の電話会談でも今回と同様に「国民が許容できない」としかいえなかった。

 国際社会に「最終的かつ不可逆的に解決」という認知がされてしまっている慰安婦合意を覆すことは、政権発足後の外交の初手としてはよろしくないという認識があるからなのでしょう。
 日本政府が韓国政府と手を取り合って再交渉をしてもらいたい、というのがムン・ジェイン政権の目論見なのですよ。
 今回の「共同で努力し、問題を賢く克服〜」という文章は、翻訳してみればいわば日本に対しての懇願ともいえる文言なのです。

 でもまぁ、日本側からそんな働きかけをする理由はなにもないので、やらないでしょうけどね。
 そもそも世論調査で見ても合意見直し反対が多数
 できるわけがないのです。

 ちなみに上の韓国版聨合ニュース記事では160ほどのコメントがついています。数個取り上げると……

 ・はい、いよいよ国が正常に戻り始めるんだ。
 ・交渉内容を公開して不適切なら無効にしましょう!
 ・503番(訳注:パク・クネの収監番号)が合意したもので100%無効です。
 ・当然交渉破棄しなければならない。破棄しなければムン・ジェイン政府はチニルパ政府となる。取り返しのつかない課題になる。

 まあ、「名誉あるろうそく革命」にまだまだ酔いしれいている段階、というところでしょうかね。
 現実を知るのはもうちょっと先、といったところです。

韓国人に生まれなくてよかった
武藤 正敏
悟空出版
2017/5/26


慰安婦合意を巡って日韓の外交戦が再燃、国連を引きこんだ日本が「維持」へ一歩リード……しかし、逆から見てみると「慰安婦合意の維持」が意味するものとは……

慰安婦合意 韓日対立「再燃」の兆し(聯合ニュース)
「慰安婦合意」を維持しようとし、国際世論戦始めた日本(中央日報・朝鮮語)
 安倍首相が国連事務総長に慰安婦合意に関する話を持ち出したのは、国連の拷問禁止委員会が慰安婦合意の見直しを勧告したことへの対応とみられる。国連の拷問禁止委は今月12日、旧日本軍慰安婦問題を巡る2015年の韓日合意について、「合意は歓迎するが、被害者に対する補償や名誉回復、真実究明、再発防止策などは十分とはいえない」と見直しを勧告した。

 また、韓国新政権の再交渉要求をけん制する側面もあるとみられる。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は安倍首相との電話会談で、「国民の大多数が慰安婦合意に対し情緒的に受け入れられないのが現実だ」と発言。文大統領の特使として日本を訪問した文喜相(ムン・ヒサン)氏も日本政府に同様の趣旨を伝えた。

 安倍首相としては慰安婦合意が国際社会から「歓迎」を受けていることを強調し、韓国側が再交渉または破棄の要求をしづらくする意図があるとみられる。

 韓国政府はグテレス氏の発言について、具体的な立場を示していない。海外メディアが伝えた国連事務総長の発言について、論評を発表するのは芳しくないと判断したとされる。
(引用ここまで)

 聯合ニュースの記事は韓国版もあるのですが、そちらは1700コメントほど。
 今朝のニュースのほうのコメント数は3300超え。
 両方で5000コメントを超える衝撃ニュースとなっています。

 まあ、実際に韓国人にとっては大ニュースなのでしょうね。
 「世界大統領」として崇め奉ってきた国連事務総長から2代連続して「合意を歓迎する」という発言を引き出してしまったわけですから。

 ただ、「慰安婦合意を維持しようとして外交戦をしかけてきた」というのはちょっと違う気がしますね。
 むしろ、慰安婦合意を維持することについては客観的に見れば韓国を利する行為ですよ。
 慰安婦合意破棄は完全にレッドチーム化するために必要な儀式とすらいえますからね。
 「慰安婦合意を生け贄にしてレッドチーム加入を召喚、攻撃表示にしてターンエンドだ!」と宣言したら韓国は終わるのですから。
 まあ、これは客観的に見たときの「韓国の終わり」であって、韓国人が主観的に見たら「はじまり」なのかもしれませんが。 シヴァ神的な意味で。

 合意維持も現在の韓国の国内事情から地獄。
 かといって破棄することも地獄。
 当分は「再交渉」という旗竿を振りかざしているだけ、というのはとりあえず賢い選択かもしれません。
 ただ、「ろうそく革命」とやらを信仰してきた韓国人にとっては耐えがたい話ではあるのもまた事実。
 韓国人からのコメントの9割以上は「こんなもの破棄しろ」だの「パク・クネ政権がゴミだった証拠」みたいな扱いですからね。

 この慰安婦合意は日本の外交カードになり得るものだったので、結ぶこと自体が(韓国にとっては)間違いだったのですよ。
 楽韓さんは慰安婦合意に対して最初から賛成していました。でも、さすがにここまで効き目があるカードになろうとは思っていなかったですね。
 この「維持だ」だの「破棄だ」っという面で外交戦が続くと、それはそれでまた新たな面白い展開が見られると思うのですが……それはまた近日中に書きましょう。


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