楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

月尾銀河レール

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なんとあの月尾銀河レールがまたリブート! 今度は30人乗りモノレールに挑戦!

欠点の多かった月尾レール、2019年開通へ(韓国日報・朝鮮語)
手抜き工事や民間投資事業の切り替えに失敗し、廃棄された仁川月尾銀河レールを交換する月尾軌道車両事業が2019年開通を目標に推進される。

仁川交通公社は、既存月尾銀河レール4つの駅と6.1劼猟垢気龍教咾覆匹旅渋なを活用して、30人乗りの中型モノレールとレールを新たに導入して設置する内容の月尾軌道車両事業を本格的に推進すると18日明らかにした。

17日月尾軌道車両事業と関連の基本計画の用役を発表した交通公社は、年末工事に着手して試運転を経て、2019年2月に開通するのが目標だ。モノレールの導入とレールの取り付け等には、約190億ウォンがかかるものと推算された。月尾銀河レールは建設費853億ウォンと、金融費用などですでに1,000億ウォン近く投入された。

京仁仁川駅と月尾島をつなぐ観光用モノレールに計画された月尾銀河レールは、2010年3月に竣工されたが、手抜き工事によって2015〜16年の駅と橋脚だけを残し、車両とレールは廃棄されたり撤去された。ユ・ジョンボク市長時代の2015年2月に民間資本事業に転換して推進したがこれも最近失敗に終わり、交通公社は金融ビジネスに変えて推進するという計画を出した。

交通公社は、多くの設置費と維持管理費が必要なリモート無人より観光ガイド、非常時の緊急措置などが可能なオペレーティング人材を投入する半自動方式を導入する方針だ。

交通公社は仁川地下鉄1及び2号線の輸送収益と月尾銀河レール施工者の韓信公営を相手に提起した損害賠償請求訴訟と関連した勝訴金、訴訟費用還付金、経常経費の削減などで事業費をカバーする計画だ。

交通公社イ・ジュンホ社長は「(既存事業が会社の技術・経験不足を選り分けることができなかった点を考慮して)商業運転されているモノレールの技術を保有している会社に限定入札したい」とし「新規車両の導入とシステムの改善工事、運用まで直接に我々が推進するが安定段階に達した時点で民間委託などに転換して、地域経済の活性化を図る」と述べた。
(引用ここまで)

 なんと月尾銀河レールが再度のリブートで今度は30人乗りの中型モノレールとして生まれ変わります(笑)。何度もレポートをリンクしていますが、楽韓Webでは現地リポートをしていますので、そちらもご覧ください。

楽韓さん、韓国を行く:月尾銀河レールはこうして廃墟になった

 この駅の中に放置されていた、写真ではちらっとしか見えない初代の2両編成70人乗りはアーバノート式のレールと共に撤去されて。 

 

 こちらの8人乗り小型タイプ事業破綻



 それよりも前にレールバイクとして生まれ変わらせようという構想もあったのですが、全区間で6.1kmは長すぎるということでこちらは構想のみで終了。

 で、今回は新たに30人乗りの中型モノレールとして敷設されると。
 30人乗りっていうのはちょうど上野動物園のモノレールの1両分ってところですかね。

 市としてはもう撤去したくてしょうがない感じなのですが、撤去費用もバカにならないのでなんとかして事業化したい模様です。
 こんなに固執するような事業でもないんじゃないかと思うのですがね。観光振興をすると約束した月尾島住民の怒りも怖いってところでしょうか。

 しかし、やっぱり仁川はやってくれる。転んでもただでは起きず、ネタを供給してくれる仁川。ありがたい存在です。

夕張再生市長 課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント
鈴木直道
講談社
2014/10/20

仁川の月尾島に観光用モノレールを作るよ! → 建造失敗 → レールバイクにしよう → 事業見通しできず → 小型モノレールにするか → また失敗……

月尾銀河レール→レールバイク→モノレール... 残ったのは凶物だけ(聯合ニュース・朝鮮語)
手抜き工事で開通できないまま撤去された仁川月尾銀河レールの後続の事業が混乱を経験し血税浪費の二の舞を演じている。

事業着手後10年間で建設費853億ウォンを含めて、金融費用まで約1千億ウォンの予算を浪費したが、責任を負う人はいない。

月尾島観光活性化のために企画された月尾銀河レール事業は、自由韓国党アン・サンス国会議員が仁川市長だった2008年7月起工式の後、本格的に推進された。 (中略)

月尾島を一周する6.1 kmに渡って橋脚とレールが設置され、4つの駅が新たに建設されるなど、工事は順調に行われているようだった。

しかし、完成目標時期が2009年7月に対して数回延期が重なった2010年6〜8月の試験運行中、車輪破裂事故が続出、到底開通することができない状況に至った。

後に検察の捜査で明らかになった事実だが、政治功績のために絶対に工期が不足している状態で工事を無理に推進したことが手抜き工事につながった。

完成後も数年間放置され、悩みの種と化していた月尾銀河レールは、2013年12月に新しい運命を迎えることになる。

当時のソン・ヨンギル市長率いる仁川市は月尾銀河レールをレールバイクに切り替えることにして、翌年5月には民間企業ガラムスペースを優先交渉対象者に選定した。

バイク型の軌道車両は、電動・手動兼用のキャップを被せる形で、気象条件が非常に良くない場合を除いては、4シーズン運行が可能なように推進された。

しかし、ユ・ジョンボク市長が2014年7月に就任した後、レールバイクの計画は全面白紙化された。

仁川市はレールバイクが天気の影響のために運行の安定性を確保しにくく自転車を漕がなければならない特性上、中高年層の利用率が低下すると見られるとして2014年11月に小型モノレールへの事業転換を定めた。

優先交渉対象者の地位を維持したガラムスペースはレールバイクを放棄し、小型モノレール事業計画を再開した。

月尾銀河レールの車両1編成における定員は70人だったが、モノレールの定員は8人で設計して重量を減らした。

モノレールは仁川駅から出発して、月尾島郊外路線を運行する47分間、窓から月尾島の景色を鑑賞したり、一部の区間ではバーチャルリアリティを楽しむことができるように設計された。

事業施行機関である仁川交通公社、ガラムスペースによる特殊目的法人仁川モノレールは2015年2月に実施協約を締結して2016年8月に完成を約束した。

月尾銀河レールの旧車両・レール撤去作業が昨年末に仕上げされモノレール事業は軌道に乗るかのように見えた

しかし、モノレール事業も現在事実上霧散したのが実情である。

仁川交通公社は、仁川モノレールの資金動員力が落ちて事業を行うことが困難実情とし、最近協約解約を議決した。

仁川モノレールは資金力は十分だと、事業継続の意志を強く示唆しているが、双方間の信頼が崩れた状況で事業推進が正常に再開されるかは非常に不透明である。

問題は、10年間も空回りし続ける月尾銀河レールに代案がないという点である。

民間資本を投入せずに仁川市の財政事業のみでモノレール事業を継続するには、市の財政状況が劣悪である。

また、仁川モノレールと協約を解約すると工事費の支払いをめぐる法的争いが避けられないので、他の民間事業者を見つけることも容易ではない。

既存の橋脚と4つの駅を全て撤去して月尾銀河レール事業を全面白紙化しようとすれ莫大な撤去費用がかかる上に、月尾島の商人からの反発も激しい。

仁川市の内外では、橋脚の上に安全柵やアクリルの透明壁を設置、観光客が桟橋の上を歩いて、海の風景を眺めることができる「スカイウォーク」で造成する案もアイディアとして取り上げられている。

追加費用の負担を最小限に抑えながら、観光資源として活用することができるという利点があるが、たかだか公衆歩道を作成しようとしただけで、1千億ウォンの費用を無駄にしたのかという非難を避けられない。

仁川交通公社が後続対策もなく、民間事業者へと責任をたらい回しする間に銀河レール構造物は、月尾島景観を真剣に損なう凶物から抜け出せずにいる。

仁川平和福祉連帯は最近の声明で、「月尾銀河レール事業が10年目の蛇行を経験しているが、誰も責任を負っていない」とし「血税と行政力を無駄にした責任をとってモノレール事業を決定した交通公社の経営陣と取締役は辞任しろ」と要求した。
(引用ここまで)

 みんな大好き月尾銀河レールの時間だよー。
 記事タイトルの凶物というのは見苦しい姿を見せている遺物……みたいな意味ですかね。

 月尾銀河レールの経緯がざっくりとですが理解できる記事になっているのがありがたいです。
 他にも試運転中の事故はかなりひどい頻度で起きていて、リアルに「ダメだこりゃ」になったのですけども。
 その後、一時期レールバイクにしようという話があったことだけは知っていたのですが、その経緯が分かったのは新たな収穫でした。

 その後、新たな小型モノレールとして生まれ変わる予定という話は既報ですね。
 2両編成定員70名だったものが、最大3両編成で1両あたりの定員を8人とすることで大胆な軽量化に成功したというものでした。
 具体的にいうと、こんな姿になったのです。



 さすがに苦笑するしかなかったですけどね。
 橋脚はそのまま生かして、レールを撤去してこのモノレール用のレールを敷設して2016年8月に「月尾モノレール」として開業予定でした。

 駅の建物なんかはけっこう立派なものなのですよ。詳しくは楽韓Webによるレポートをご覧ください。

 楽韓さん、韓国を行く:月尾銀がレールはこうして廃墟になった

 それなりに立派なものなので撤去にも相当な金額がかかるとされています。
 1月に訪韓した際に見てこようと思って下調べをしたのですが、まだ開業していないということしか分かりませんでした。
 実際には小型モノレール事業も破綻していたそうです。

 なんというか、案の定……って感じです。さすが仁川市。ありがとう仁川市。いつもネタを供給してくれて。
 そういえば仁川フューチャーシティも名称が「仁川スマートシティ」になってから以降の話をとんと耳にしないのですが、どこに行ってしまったのでしょうね。

廃墟本 THE RUINS BOOK
中田薫 / 中筋純
ミリオン出版
2016/2/22

セウォル号事故からもまったく変わらない韓国の形 「モノレール → 鉄くず」「国産ヘリ → 欠陥隠蔽」 ……

853億ウォン投入された月尾銀河レールが結局廃棄…責任はだれが負う?(中央日報)
【社説】国産ヘリ「スリオン」の欠陥、適当主義が問題だ=韓国(中央日報)
 2008年に華麗な祝砲とともに「韓国初の都心観光用モノレール」のタイトルを付けて登場した月尾銀河レール。広報映像で車両は運転士もおらずに空中を浮かぶようだった。だが2016年に月尾銀河レールは手抜き工事により屑鉄のかたまりに転落した。

月尾銀河レールに投入された事業費は総額853億ウォン(78億円)。失敗の原因としては工事期間が不足した状況で行事進行のために無理に工事を進めた点が主原因に挙げられる。

施工便宜のために単一杭現場打設方式を選択したが、橋脚163個のうち59個を測量した結果、実際の位置と設計図面上の位置の誤差は39〜999ミリメートルあり、許容誤差の15ミリメートルを大きく超えていたことがわかった。

また、遠心力強化のための「カント」も設置されなかった。衝撃を吸収する緩和曲線は曲線区間34カ所中3カ所だけ設置された。

事故が起きるのは当然のことだった。2010年の試運転中に案内輪の破裂事故が5回発生した。同年8月には破損した案内輪が路上の通行人に当たり人命被害も発生した。

数百億ウォンの予算が虚空にまかれたが責任を負う人はない。月尾銀河レール事業遂行機関である仁川(インチョン)交通公社職員8人が警告など懲戒を受けたのがすべて。
(引用ここまで)
国産機動ヘリコプター「スリオン」(KUH−1)にまた欠陥が見つかり軍部隊への納品が全面中断されたが、技術力より慢性的な隠蔽と適当主義がより大きな問題だ。年初に米国で実施した結氷テストの101項目のうち29項目を満たせなかったが、防衛事業庁はこれを国防部に報告もせず、国会の対政府質問の過程で明らかになった。 (中略)

 予定されたテスト過程で欠陥が確認されたにもかかわらず、これを隠しながら関係者だけで甲論乙駁していたというのは問題になるしかない。
(引用ここまで)

 月尾銀河レールはセウォル号以前ですが、構造は同じ。
 なにがあっても誰も責任をとらない。  スリオンの氷結問題も似たような話。今日明日にでも氷塊が生じてエンジンを傷める可能性があったのに、隠蔽を続けていた。「氷結なんて起きるわけがない」=「過積載での転覆なんて起きるわけない」ってアレ。

 セウォル号沈没事件後は「マニュアルを遵守しよう」とかなんとか言い出していましたが。
 70年間こんな風にして国家運営してきたのだし、それが成功体験となってきた。
 やめるわけがないのですよ。
 指摘されるなり、事故が起きるなりしたら「運が悪かった」で終了。次に行くと。

 国が成長する過程であればそういうこともあるでしょう。日本も公害大国として知られていましたし。
 でも、韓国はすでに先進国の一歩手前まで来ているはずの国。いつまで経ってもケンチャナヨで「後進国型事故」を起こし続けて「お笑い韓国軍」を演じているわけにもいかないはずなのですがね。

 もし、韓国がそこから卒業するようなことになると楽韓Webで取り上げるネタが少なくなってしまうので痛し痒しではありますが。
 なくなることはないと確信してはいますけどね。


未完成だった韓国の月尾銀河レール、旧車両とレールをスクラップにして来年開業!

850億ウォンの月尾銀河レール、最終的にはスクラップ(TBS/朝鮮語)
不良施工により完成した後、6年間開通できなかった仁川月尾銀河レールが最終的に金属スクラップとして販売されます。 853億ウォンがかかった月尾銀河レールは、最終的に光を見ることはなくなります。代わりに小型モノレール事業が推進されており、追加で190億ウォンを与えることを許可される見込みです。
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仁川市中区仁川駅から月尾島までを循環する予定だった月尾銀河レール。
2009年に開かれ、仁川世界都市祝典のために853億ウォンをかけて作ったが、手抜き工事などの問題に開通が無期限に延期されました。
その過程で施工を相手にした損害賠償請求訴訟と新しい事業者選定などのノイズを経験しました。
展示性事業の代表的な事例として数えられ、どのようにリサイクルするかを置いて行ったり来たりしていた仁川市は小型モノレールを設置することとしました。
最終的には850億ウォンを超える市民の血税はそのまま金属スクラップへとなります。

<電話録音>仁川交通公社の関係者
「世界で唯一の生産中止車両ですよ。部品供給もままならないし、ASもダメ。けっきょく、活用する術がありません。しかたありませんが廃棄します」

記者
「月尾銀河レールの赤の信号は、素晴らしい緑に変わることはありませんでした。去る11日から月尾銀河レールの本格的な解体作業が開始されています。 6.1kmに及ぶレールと5台の電車は、金属スクラップに分類されて販売される予定です」
新たに導入されている小型モノレールのために190億ウォンをかけて鉄道と電車70台を生産す​​ることになります。

既存の駅舎や橋などはそのまま使用することになりますが、海風に腐食されたところがあるために改装を経て来年春頃に開通する予定です。
議論が整理されている手順であるが、市民を乗せないまま血税だけを無駄にしたという非難を避けることは難しいようです。tbsキム・ジョンアです。
(引用ここまで)

 月尾銀河レール改め、月尾モノレールの追跡記事。
 さすがに6、7月に試運転して、8月に開業は無理だったようです。
 現在のスケジュールでは橋脚やら駅をメンテナンスしてから、来年の春頃に開業予定。

 で、現在駅の中に旧型車両が保存……というか放置されているのですが。
 レールを撤去して、かつ旧車両も撤去してスクラップにするということですね。
 旧車両はY字型レールという独自のものを採用していたらしく。それが車体を大きく振動させていた原因のひとつとのことなのです。
 なぜそんなものを採用したのだ……。



 で、こっちの新型車両なのですが画像のものはまだ車両だけで、下のレールのようなものはただの台です。普通の挟みこむタイプのものになるそうですよ。
 しかし、何度見ても面白いなぁ……。

 そのメンテナンス費用と新型レール、新型車両の総計が190億ウォン。
 まだまだ紆余曲折が見れるんじゃないかなー。

行ってみた 乗ってみた 世界の電車 〜日本と世界のユニークな通勤電車たち
有限会社リナ・エ・ジュンコ・インターナショナル
三浦 陽一 (著), 三浦 陽介 (イラスト)
2013/12/22

韓国のあのモノレール、再起動 → 車両小型化(?)で8月開通! → なお、元の施工業者等は全員……

 ……どこから話の切り口を持っていけばいいのやら……。
 えーっとまず、韓国の仁川は月尾島(ウォルミド)という島がありまして。朝鮮戦争時に国連軍の反攻がはじまった島です。仁川上陸作戦の上陸地点ですね。

 そこに月尾銀河レールというモノレールが敷設されまして。全長6.1kmほどのものなのですが、観光地として知られている月尾島を上から見渡せるということで観光資源として期待されていたモノレールなのです。
 これが手抜き工事で完全破綻。楽韓Webでいい肴レポートさせていただきました。

楽韓さん、韓国を行く:月尾銀河レールはこうして廃墟になった

 これを去年の頭くらいから改良して開通させるという話が進んでいました。
 とにかく軌道部分がダメということでレールはすべて撤去。橋脚は大丈夫ということでそのまま活かして利用するという方針なのだそうです。
 車両も小型軽量化したそうですよ。

「完成後6年間止まったまま」の月尾銀河レール8月開通(文化日報/朝鮮語)

 ようやく探して写真が見つかりまして。
 これです。

wolmirail

 ……画像は文化日報から。
 「ゴンドラやん!」っていうつっこみをすべきなのかどうなのか。つっこむべきところは果たしてそこでいいのかどうか。いろいろと悩みどころです。
 長さ3m、幅1.7m、高さ2.15m。8人乗り。自動運転車両。これを3両編成で最大時速15kmで走らせるそうです。
 元の車両は35人乗り2両編成だったそうです。だいぶ軽くなったのは間違いないですかね……。
 これが今月、来月と試運転予定で8月に開業予定。ちなみに試運転のニュースは見つかりませんでした。

 さて、その一方で大本のモノレールで手抜き工事をした業者と、その手抜きを黙認して監督業者が逮捕されて裁判にかけられていたのですが今年の4月に地裁で無罪判決が出ました。

月尾銀河レール不良施工...阪神公営無罪(文化日報/朝鮮語)

 使えないにしても、倒壊するほどのものではないので無罪、だそうです。
 なので、黙認して仁川市に虚偽資料を提出していた監督業者も無罪。850億ウォンが費やされた事業で。

 さて、その一方で仁川は慢性的な交通渋滞に悩まされていまして。公共交通機関の開通が待たれていたのです。
 その待望の地下鉄2号線が来月末に開業予定だったのですが、試験運転中に追突事故を起こしまして。

7月開通予定の仁川都市鉄道2号線、試験運行中に追突事故発生(中央日報)

 この際の関係者コメントが「手動モードだったから追突したのであって、本番ではATSが作動するから大丈夫」というもので。なにが大丈夫なのかさっぱり分からなかったのですが、まあそういう事故がありましたと。

 こちらがその地下鉄2号線。画像は下のソウル新聞記事から。

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 んでもってこれらの仁川の公共交通機関を取り仕切っているのが仁川交通公社というとこでして。
 ここの社長が地下鉄2号線建設やら月尾モノレールの再起動を取り仕切っていたのです。
 最近、甥をコネ入社させたことが判明しましてばっくれました。

仁川交通公社社長辞意表明...キャリア社員に甥採用議論(ソウル新聞/朝鮮語)

 もうね、この国はどこからどうつっこめばいいものやら……。
 とりあえず新しいモノレールは「月尾モノレール」という名称になっていることだけをお伝えして記事を締めたいと思います。

廃墟本 THE RUINS BOOK
中田薫
ミリオン出版
2016-06-22

 

楽韓さん、韓国を行く:月尾銀河レールはこうして廃墟になった

 A'REXが「空気鉄道」と呼ばれていたのは知らなかった。
 確かに、1両に数人しか乗客がいなくて「うわ、これは楽でいいや」とか思っていたのですが。他の観光客はどうやって仁川国際空港〜ソウルを行き来しているんでしょ。まだバス使ってる人が大半なのかなー。
 A'REXは仁川〜ソウルを8000ウォンとかで行けるし、 出国時にはソウル駅のカウンターで飛行機のチケット発券ができるので便利なんですけどねー。

 さて、その仁川。
 韓国ウォッチャーには「あの仁川」で通じてしまう、仁川に行ってきました。 
 仁川、ネタをありがとう。仁川よ、永遠に。

 ちなみに仁川国際空港は仁川駅とは関係ないところにありまして。空港から直接仁川駅には行けません。連絡船に乗らないとダメなのですね。
 その仁川ですが韓国で随一の中華街だったりもします。

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 ……というか、華僑を仁川にだけ封じこめたというべきでしょうか。 その政策は正解だったと個人的には思っているのですが。ジャジャ麺の発祥の地、でしたっけ?

 仁川駅まではソウルから地下鉄1号線に乗って約1時間。
 この仁川でどうしても見たかったものがあります。
 いや、エイトシティーではなく。

 仁川駅から徒歩で行ける範囲に月尾島という島がありまして。
 朝鮮戦争で連合軍がソウルを奪還するために行った仁川上陸作戦の開始拠点です。どちらかというとウォルミドという名称のほうが知られているかもしれませんね。

 そこにちょっとした廃墟が存在します。

 月尾銀河レールです。
 月尾島は観光地で、月尾銀河レールはその月尾島の外周を仁川駅からぐるっと回る観光用モノレールとして計画されました。

 レール、車輌、駅。
 すべてが完成した段階で、「危険すぎて使い物にならん」ということで破棄されました。
 ボルトを使うべきところを溶接で済ませたり、レールがぐねぐねに曲がっていたりと、ちょっとやそっとの補修ではいかんともしがたい状況で廃棄せざるを得ない。
 昨今韓国を騒がせている原発の不正部品やら、KTXの枕木やら、南大門の伝統技法なんかの集大成としてレポートすべき対象かなと思ってやってきました。

 でもまぁ、ちょっとした危惧はあったのです。
 「上野動物園のモノレールみたいな規模だったらお話にならないよなー」とか。ま、その場合は第2目的地があったのですが。

 というわけで、ソウルから約1時間。
 仁川駅を下りて右に向かうと「超シベリア鉄道」なる日にあせた願望図が。日本の形がひどい。

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 そこから20mも行かずに月尾銀河モノレールの駅だったのですが……あまりにも大きくて逆に目に入らず。
 「どこなんだろう……」と探してしまう始末。
 ええ、想定していた以上に大きかったのです。

 これが仁川銀河駅です。

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 ……ね?
 下に人がいて、左下端にバスが見えるので、対比で大きさが分かると思います。
 ゆりかもめの新橋駅よりは小さいかなぁ……という感じでしょうか。

 駅入り口。入れません。
 そりゃそうか。

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 路線図です。月尾島を1周しているというのがよく分かると思います。島内に駅は3つ。実はバスがこのモノレールの下を通っているので、乗ってみてみましょう。

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 バスの座席からの画像。月尾公園駅。ここから二手に分かれる分岐点となる予定の駅でした。
 現在は1階が駐車場になっています。

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 ここも入れなかったのですがアップにすると駅に監視カメラやスピーカーまで設置されているのが見えます。

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 反対側からも1枚……でっかいな、おい。

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む、構内になにか見えたような……。

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 車輌が格納されたまま放置されていました。イタタタ……。

 もうひとつだけ駅を行ってみましょう。
 えーっと、月尾文化街駅……かな。

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 こちらは小型の駅です。
 韓国の駅としては珍しくバリアフリーが考慮されていたのですね。まあ、それ以前に考えることがあったようですが。

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 駅(になるはずだった廃墟)と空。
 
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 さて、レールを辿って仁川駅まで戻ってみましょう。
 これを全部、廃棄……か。

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 レールの下には歩道と自転車道が整備されていました。イ・ミョンバクの遺産ですね。

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  自転車道にしても細すぎない?

 レールを下から覗くとこんな感じ。素人目にはどこがダメなのか分かりませんが、ダメなんでしょうね。

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 途中にはこんな感じで韓国庭園がありまして。
 上から庭園を一望することができたのでしょう。構想では。たぶん。

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 ちなみに来年のアジア大会開催予定都市でもあります。大丈夫なんかな、ここ……。

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 いやぁ……思いの外、規模の大きな廃墟でした。画像では分からないと思いますが、橋脚もかなり大きなものでした。
 これを地方自治体があきらめるというのは相当な負担だったと思います。
 総工費75億円で最初から廃墟だった総延長6.1kmのゴミ。 

 韓国の技術とか、 職人の志向とかがよく分かりました。
 これまで「なんでこんなことが起きるんだろう」と思っていて、「おそらくは『職人がいないから』であろう」という推測を立ててはいたのですが、今回実際に見てみてすとんと胸に落ちるものがありました。

 誰も技術とかそういったものに興味がないんですよ。
 ここまで建造してしまって、誰も「このままじゃ強度が足りないんじゃないの?」とか疑問に思わない。
 そういう国なのですね。 

いつもの韓国的手抜き工事で「すべてが危険」と判定されたモノレールの事業断念へ

75億円投じた月尾銀河レール、事業断念へ(朝鮮日報)

 仁川市のアレですね。
 全線の工事が完了したあとに手抜き工事が発覚。
 開業前に破棄が決定していたのですが、それが本決まりになったと。

 まあ、聖水大橋あたりと比べてマシになったとも言えるかもしれませんね。
 これまでの韓国であれば、人死にを出してどうにか止まったというところであったと思います。
 少なくとも今回は開業させずに、死者を出さなかったわけですから。
 それでも、そもそもそんなものを作ってしまうような社会だからこそ、原発やら軍事装備品でも利潤を優先した不正部品を作ることができる。
 原発と軍事品でできるなら公共交通機関でできないわけないですよね。悪い意味で。

 仁川市としてはなんとかしてレールに手を入れて使いたいようですが、こんなものに手を入れてもなぁ……とは思います。
 ある意味、韓国の象徴としてモニュメント的に保存すればいいんじゃないかな。

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