楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

潜水艦

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ムン・ジェインはノ・ムヒョンの夢見た原子力潜水艦を実現できるか? 韓国の左派政権で軍事費が増える理由とは?

自主国防路線の文在寅政権 原子力潜水艦建造の可能性は(聯合ニュース)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、「自主国防」を旗印に軍の戦力強化を加速させる見通しだ。北朝鮮の核・ミサイル脅威に対しては、米国中心の巨大なミサイル防衛(MD)に組み込まれるよりも、独自の韓国型ミサイル防衛(KAMD)を構築することに力を入れるとみられる。

 文在寅大統領は選挙戦で、自主国防の一環として韓国軍が原子力潜水艦を保有する必要性に言及し、これに向け韓米原子力協定の改定に取り組む考えを示していた。原子力潜水艦を運用するには燃料として濃縮度20%以上の高濃縮ウランが必要だが、現行の同協定ではその生産が認められていない。 (中略)

 文大統領の原子力潜水艦保有論は単なる選挙用の発言ではなく、盟友だった故盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の自主国防路線を受け継いだものとの解釈もある。盧政権は韓国軍の戦力増強に積極的に予算を投じ、同政権下での国防予算増加率は年平均8%を上回っていた。原子力潜水艦の建造も検討していたが、初期段階で計画が外部に伝わり論争が起き、白紙化した。続く李明博(イ・ミョンバク)政権と朴槿恵(パク・クネ)政権下での国防予算増加率は4〜5%水準だった。

 文在寅政権も盧政権と同様に軍の戦力強化に力を入れる見通しで、韓国製新兵器の開発事業に拍車がかかるとの見方も出ている。文大統領は選挙戦で「任期中に国防予算を対GDP(国内総生産)比で2.4%から2.7〜2.8%に引き上げ、将来的には3%水準を目標とする」と表明していた。

 文在寅政権は、北朝鮮が発射した弾道ミサイルを空中で迎撃するKAMDの構築も加速させる見通しだ。KAMDは地対空誘導弾パトリオット、中距離地対空誘導弾(M−SAM)、長距離地対空誘導弾(L−SAM)、早期警戒レーダー、イージス艦などで構成され、2020年代初めに完成予定となっている。

 文大統領は選挙中、KAMDに加え、北朝鮮が弾道ミサイルを発射する兆候を探知して先制攻撃を加える「キルチェーン」を早期に戦力化すると繰り返し強調していた。文政権が海上配備型迎撃ミサイル(SM3)の導入を積極的に検討するとの見方もある。

 ただ、米国は自国が主導する広範囲なミサイル防衛に韓国が加わることを望んでおり、独自のKAMDとどう調和をなすかが関心を集めている。米国は北朝鮮だけでなく中国の脅威も念頭に、北東アジアで韓米日3カ国の巨大なミサイル防衛を構築する考えで、韓国政府がKAMD構築という方針を維持できるかどうか疑問もある。
(引用ここまで)

 韓国では左派政権になると軍事費が増大傾向になります。
 これは左派政権は自主国防を標榜するからなのですね。記事中にもあるようにノ・ムヒョン政権下では軍事費の伸びはこの10年よりも高かったのです。
 保守政権はより現実的であるという言いかたもできるかもしれませんが。
 ノ・ムヒョンのアメリカに対する戦時統制権返還要求なんかもこの文脈から行われたものです。
 戦時統制権返還に関しては国内向けの公約であって、実現するとは本人も思っていなかった節があるのですけども。

 この自主国防路線は常日頃からハンギョレあたりも語っていることで、韓国左派にとっては念願のひとつなのです。
 日本のヒダリな人々みたいに「軍隊がなくなったら世界が平和になるのに」みたいな能天気なおとぎ話を語るよりはよっぽど現実的だって言えますか。
 韓国の左派の場合はどちらかというと、「自主国防」というよりは「アメリカとの軍事同盟の離脱」が究極的な目標になっているのですけどね。
 お笑い韓国軍の象徴的な存在であるKF-X計画なんかも大元を辿ってみると、最初の左派政権である金大中政権時に遡ることができます。
 2000年代初頭からF-4/F-5の代替には国産戦闘機で……という構想があったというわけです。

 さて、現在大宇造船海洋で製造されている3000トン級潜水艦であるチャン・ボゴIII(KSS-III)は以前から「エンジンを原子力推進にできるのではないか」という話が出ていまして。
 大型潜水艦も韓国の念願のひとつともいえるもの。
 記事中では北朝鮮云々が言われていますが、実際にはノ・ムヒョン政権下で計画されたこともあって、彼にとって「仮想敵国」である日本に対抗するのが目的であったのではないかと感じます。
 最初のKSS-IIIは2020年に戦力化予定となっています。
 ノ・ムヒョンの後継者たるムン・ジェインがKSS-III旗艦の就航に立ち会うというのもなかなか面白いところ。

 「自主国防路線」は大したものなのですが、韓国には実にありがちなことで夢を広げすぎなのですよね。
 なにしろ陸海空でそれぞれ「独自技術による3000トン潜水艦」に「独自技術による4.5世代戦闘機」に「独自技術によるレールガン搭載戦車」ですからね……。
 まあ、そういう路線であるからこそ「お笑い韓国軍」としての活躍ができるわけですが。
 個人的には自主国防路線をひた走ってもらいたいと考えています。ネタになるので。

知られざる潜水艦の秘密 海中に潜んで敵を待ち受ける海の一匹狼 (サイエンス・アイ新書)
柿谷 哲也
SBクリエイティブ
2016/10/14

「セウォル号沈没の真実が明かに! 韓国海軍の潜水艦と衝突していたのだ!!」……ああ、はいはい

文字、JTBCと単独インタビュー「セウォル号沈没の原因、軍潜水艦衝撃性 」(中央日報・朝鮮語)
ネチズン捜査隊「文字」がJTBCイ・ギュヨンのスポットライト単独インタビューで、「セウォル号沈没の原因は、軍潜水艦との衝突の可能性もある」と主張した。

25日午後放送されたJTBCイ・ギュヨンのスポットライトで「セウォル号沈没の原因は、外部からの衝撃にある。外部からの衝撃は、軍の潜水艦である可能性が高い」という主張を繰り広げた。これまでのセウォル号沈没の原因は、過積載や操舵未熟、整備不良で把握された。しかし、文字は「セウォル号はそれまで1〜2年運航しながら、過積載したことが一度や二度ではない」「ドスンと音がしてから、船腹まで傾いたという生存者の証言が多い」などの理由で外部からの衝撃がセウォル号沈没の原因だと主張した。 2014年6月シム・サンジョン正義党議員で公開した深度VTSのレーダー映像に基づいて衝突直後の船のような大型の物体が捕捉されたと分析した。セウォル号が突然方向を変更したポイントは水深が50メートルと、これまで「水深が浅く潜水艦が入らない」と軍も反論した。ただし、潜水艦とセウォル号直撃したという具体的な証拠は、この日公開されていなかった。文字は、JTBCを介して「軍は、当時のレーダー映像を公開しなければならない」と主張した。

この日、JTBCイ・ギュヨンのスポットライトは、通常の放送時刻である午前9時40分から80分延期され、10時20分に放送された。放送は文字がこの日4時16分に公開されるとしていた動画の歳月のX(SEWOLX)一部だけ公開した。文字は同日午後、Facebookを介して「本当に申し訳ありません。 8時間49分の映像ファイル自体が大きすぎて、アップロードにかかる時間が予想よりもはるかに長い時間がかかるね」と語った。この動画は、11時06分現在まで公開されていない。

文字は身分を隠して偽名でのオンラインコミュニティで活動しているネチズン捜査隊だ。 2013年、国家情報院の大統領選挙介入の証拠を世に発表した。また、2014年にはジョン・ソングン文化体育部長官内定者がTwitterに投稿政治偏向的な記事を収集して公開した。チョン氏は、国会の検証の過程で辞退した。
(引用ここまで)

 「あのスクープを連発したネチズンが、セウォル号沈没の原因を韓国海軍の潜水艦であると喝破」したって感じですかね。
 「文字」というのがハンドルネームなのかな。
 なんかこれ、構造的にどこかで見たことがあるような話だなぁ……と感じていたのですが。

 2010年に天安艦が北朝鮮の潜水艇に撃沈されたときの陰謀論ですね。
 一部の人間は北朝鮮の仕業であると信じずに、「米軍の潜水艦の潜望鏡が切り裂いたのだ」なんていう話を出してきましたっけ。
 その他に当時、「証拠として出された魚雷についているホヤは黄海には生息しない」なんて話も出ましたが、そもそもその「ホヤ」は生物ですらなかったというオチでした。

 今回の「韓国海軍の仕業だ」というのは、パク・クネ政権下で行われたということからよりその罪を強くしようというところから発しているんじゃないかと感じますね。
 韓国の混乱をより長引かせようとする勢力から発せられているものではないかと。

陰謀論の正体!
田中聡
幻冬舎
2014/7/3

韓国で「原潜保有すべし」との声が拡がる。北朝鮮のSLBM配備を言い訳にする模様

原子力潜水艦、論議が再浮上(東亞日報)
盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時代の2003年、軍は2020年までに4千トン級の原子力潜水艦3隻の建造計画(別名「362事業」)を秘密裏に推進したが、関連内容が流出して中止となった。海軍関係者は25日、「当時、計画が実現していたら、原子力潜水艦2隻が戦力化され、北朝鮮の核の脅威への対応に役立っただろう」と話した。

韓国は、3千から4千トン級の潜水艦用小型原子炉を開発できる能力を備え、韓米原子力協定の改正で20%未満のウラン濃縮も可能だ。このため、フランスのリュビ級(2500トン)やバラクーダ級(4千トン級)原子力潜水艦を数年内に建造できるという見方もある。しかし、中国、ロシアが反発するうえ米国を説得することが、韓国軍が原子力潜水艦を保有するうえで最大の難関だ。
(引用ここまで)

 東亞日報にかぎらず、「韓国型原潜製造をすべきだ」という話が延々と出ています。
 先週に北朝鮮がSLBMの発射実験についに成功したあたりから激しくなっているのですが、それ以前から韓国では「念願」といってもいいほどに原潜保有を願っている節があります。

 記事にもあるように、ノ・ムヒョン政権時に秘密裏に建造が計画されていたことがありました。
 原潜にかぎらず、「核」を兵器として持つことに異常なまでに執着を見せているのです。
 2004年にIAEAにばれたウラン濃縮実験なんかもその一環。
 大国として認めてもらいたい渇望なのではないかと思われるのですが。

 現在、1番艦が大宇造船海洋で建造されている3000トン級のチャンボゴIII級ですが、まだ後期製造型の動力がどのようになるか不明です。韓国メディアでは盛んに「源泉になるのでは?」とか「原潜にすべき」というような声が聞こえてきます。
 一応、韓国海軍からは「原子力潜水艦を建造する予定はない」というアナウンスはあるのですが。
 チャンボゴIII級をこれから原潜にするっていうのは現実的ではないですが、新規設計ならありえなくはない。
 小型原発についてはすでにロシアから流出した設計図を保有しているという話もあります。

 THAADミサイル配備と同様に「北朝鮮の軍備増強に対応」を隠れ蓑として、韓国が原潜建造に着手する可能性は笑い事ではなくありえるのですよ。
 北朝鮮のSLBM(や銀河3号)が数度の失敗を経て成功したように、です。

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お笑い韓国軍:現代重工業、大宇造船に巨額の損害遅延金……魚探装備のアレは軍も関与してたのに?

造船業界放散分野に最大遅滞賞金賦課予定(アジア経済/朝鮮語)
軍当局が現代重工業、大宇造船海洋ら防衛産業分野に最大遅滞賞金を請求​​することが予想される。構造調整が進行中で、これらの造船会社には泣き面に蜂となった格好だ。

26日、防衛事業庁によると大宇造船海洋は1590億ウォンを投入して建造した最新の水上艦の構造にする統営艦を納品することにした。しかし、統営艦の船体固定ソナー(HMS)と水中無人探査機(ROV)などが要求性能を満たしていないことが判明し、教範(ILS)までの配達できないとして海軍は、2013年12月に納入を拒否した。このため、戦力化が遅れた。統営とは、当時建造の過程で納品不正疑惑で性能が落ちるHMSが装着されているために、目標物を正確に見つけられない状況にあった。

このため防衛事業庁は先月8日、軍需調達分科委員会を開催して大宇造船海洋に遅滞賞金900億ウォンを賦課した。遅滞賞金は放散企業が納品期限を守らない場合、防衛事業庁から請求される一種の罰金である。

現代重工業も事情は同じだ。現代重工業が生産した潜水艦3隻の生産過程で、衛星通信アンテナの欠陥が発生して海軍に引渡時期が遅くなり、「天道文学的な罰金」を課せられる見込みである。現代重工業は、最新鋭の214型潜水艦(孫元一艦及び鄭地及び安重根)3隻をそれぞれ2007年、2008年、2009年、海軍に引き渡した。しかし、潜水艦の衛星通信アンテナに重大な欠陥が発生した。

防衛事業不正政府合同団(団長金箕東検事長)は、各潜水艦の引き渡しと衛星アンテナの欠陥修正時期である2010年末まで計算し、遅滞賞金を課す必要があるという立場である。合同捜査団による捜査の結果に応じて、この日付を適用してすべての計算をすると現代重工業に課される遅滞賞金は最大8000億ウォンを超えるであろうというのが防衛事業庁内外の見方だ。

現代重工業にはさらに引き渡された潜水艦3隻の燃料電池の問題も存在している。2014年上半期になってようやく修理を終えたが、遅延時間を計算すると燃料電池による遅滞賞金だけでも1兆ウォンを超えることが分かった。結局、現代重工業が支払う遅滞賞金を単純合計する場合、総事業規模1兆2700億ウォンを超えているという計算が出てくる。

一方、大宇造船海洋の最近3年間の防産分野の売上高は、2012年3100億ウォン、2013年2980億ウォン、2014年4160億ウォンであり、現代重工業は、2012年4200億ウォン、2013年2300億ウォン、2014年4400億ウォンである。

軍関係者は、「造船業界が難しいという点を勘案し、遅滞賞金が加算されても可能な限り減免を検討していないか」と述べた。
(引用ここまで)

 昨日、ちらっと書いた現代重工業の遅延損害金がすごい額になっているというお話の続き。
 大宇造船海洋が建造した水上救難艦・統営にも遅延損害金を請求すると言うことになっているそうです。
 例の魚探のアレですね。
 でも、あれは魚探を撤去してしまって、本来の要求性能のソナーはまだ搭載されていないはずなのですけどもね。
 まあ、それで損害遅延金が900億ウォン。

 でもって、現代重工業には衛星アンテナと燃料電池の問題で、どちらも本来であれば引き渡し不可能な状況のまま納入したということで納入後の回収完了日までを遅延と考えるそうですわ。
 その結果、衛星アンテナの欠陥で8000億ウォン。
 燃料電池の欠陥で1兆ウォン。
 足して1兆2700億ウォン……え?
 まあ、なんか計算式があってそうなるんでしょうかね……。とりあえずは1兆2700億ウォンとしておきましょうか。

 さらにこれに昨日エントリを書いた尹奉吉の騒音問題による800億ウォンも加わって、最大で1兆3500億ウォン。
 それに対してここ3年の防衛産業関連の売上が総計1兆900億ウォン。利益じゃないですよ。
 もう、防衛産業に携わるのをパスしたくなるような話です。

 そういえばKF-Xの損害遅延金もとんでもない額になるという話がありましたが、あれはほとんど免除されることに決まったそうです。
 今回も現代重工業、大宇造船海洋も同様に免除されるんじゃないでしょうかね。
 特に大宇造船海洋の統営艦の魚探騒ぎ軍OBの手による部品の入れ替えが大きな要因ですし。

 けっきょくのところ、天下り先を確保したい軍と、軍との癒着状態を続けたい企業側のなあなあで終わると思います。


お笑い韓国軍:214型潜水艦、5番艦の尹奉吉も納入拒否されていた → 建造担当の現代重工業は賠償金がえらいことに……

「尹奉吉艦」まだ引き渡しができていない……なぜ?(チャンネルA/朝鮮語)
造船業界の構造調整の余波が、韓国海軍の戦力強化にも直撃弾がされています。
現代重工業が建造している1,800トン級潜水艦「尹奉吉艦」が納期を5ヶ月以上遅らせており、海軍への納入が遅れています。

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キム・ソンジン記者です。

[レポート]
過去2014年に進水した1,800トン級5番潜水艦尹奉吉艦。

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1年間、海において性能試験評価をした後、海軍に引き渡される予定でした。
しかし、大小の欠陥に加え、潜水艦の核心である騒音測定基準を通過できずにおり、5ヶ月以上実戦配備が持ち越されています。
現在、納期遅れに対して現代重工業が支払わなければならない賠償金は約8百億ウォン。
過去に建造した孫元一艦と鄭地艦、安重根艦などの燃料電池と、衛星アンテナの欠陥まで合わせれば、遅滞賠償金だけで1兆2千億ウォンを超えています。

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[電話インタビュー:防産業界関係者]
「(現代重工業が)施設と人材を維持できていないのです。今になって規定を満たすことができなかった、時間が足りなかったなどと言い訳しても、それは話にならないでしょう。」

防衛事業庁は二日前に尹奉吉艦が水中放射騒音テストに最終合格したとして5月末には海軍に引き渡されると明らかにした。
しかし、信頼が落ちた現代重工業はもちろん、競合他社の大宇造船も造船産業構造の調整に前途が不透明な状況となっています。
SLBMなど、北朝鮮の潜水艦の脅威がますます大きくなっているが、これに立ち向かう私たちの潜水艦戦力の拡充能力は足踏み状態にあるという懸念が高まっています。
(引用ここまで)

 なんだ、単にいつもの214型じゃないですか。
 韓国で214型潜水艦の建造を主導しているのは209型で実績を重ねていた大宇造船海洋ではなく、現代重工業なのです。
 韓国海軍に納入される214型は9隻が予定されていて、うち6隻が現代重工業によるもの。初期の3隻はもうグダグダ。
 そして大宇造船海洋が建造した4番艦の金佐鎮をはさんで、今度は尹奉吉もグダグダ。
 潜水艦建造を大宇造船海洋の専任にするのではなく、現代重工業にも経験を積ませたいという意向もあったのでしょう。

 ただ、そもそも潜水艇くらいしか建造したことがなかった現代重工業に、なんでいきなり1800トン級の潜水艦からスタートさせるんだって話なのですが。
 こうなった主因は海軍からの天下り先の確保なのですけどね。

 その結果、遅延賠償金だけで1兆2000億ウォン。それ以上であるとの話もあります。
 1-3月期は10四半期ぶりに営業黒字を記録することができたのですが、それも連結子会社のおかげ。
 本体はろくに受注もなし
 そしてその額は3252億ウォン。このままの黒字を4四半期、つまり1年続けても遅延賠償金だけで吹き飛ぶ額です。

  まあ、夢の3000トン級建造もありますからこれからもがんばって〜。



韓国人「韓国は世界で5番目の潜水艦輸出国となった!」……でもそれって……

国内「潜水艦」の最初の輸出...世界5番目の潜水艦輸出(YTN/朝鮮語)
潜水艦は、海軍の主要な戦力です。この潜水艦を韓国が初めてインドネシアに輸出します。かつて2011年に受注をし、その最初の船の進水式が行われました。
パク・ジョンヒョク記者が報道します。

韓国で潜水艦では初めて輸出する1,400トン級潜水艦です。合計3隻をインドネシアに輸出するために全体の規模は、1兆3千億ウォン。中型車7万3千台を輸出するのと匹敵する規模です。
2011年にインドネシアから受注したものですが、今回初めての潜水艦が完成したのです。これにより、韓国は英国とフランス、ロシアとドイツに次いで世界で5番目の潜水艦輸出国となりました。

シン・ユンギル・大宇造船海洋特殊船事業本部長「大韓民国初の輸出にされたのと、世界で5番目に韓国が潜水艦輸出国になったという点で……」

全長61mの船体に40人が乗ることができ、1万海里を途中で寄港せずに運航することができます。
釜山港とアメリカLA項を往復することができる18,500 km以上を潜水したままで運航することができるという話です。

2003年と2009年と、韓国はインドネシアのの潜水艦の性能改良事業を推進してきました。そのため、私たちの技術に対する信頼が築かれているのです。
伝統的な通常型潜水艦強国であるフランスやドイツ、ロシアなどとも技術力で対等だという評価です。

リャミザルド・リャクドゥ/インドネシア国防長官「インドネシアにおける潜水艦の運用開始は、我が海軍戦力に大きな助けになると考えています」

今回初めての進水式を開いた潜水艦は、来年3月からインドネシア海軍に引き渡される予定です。
(引用ここまで)

 韓国がインドネシアに向けて潜水艦を輸出することになったのです。

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 これで韓国は「世界で5番目の潜水艦輸出国」になったそうなのですが。
 ……これ、209型なのですよね。ドイツで設計されたものです。

submarine2
 台の前に「209 CLASS」とありますね。

 しかし、引用部分を見ても「ドイツ設計の209型である」という言及はゼロ。「韓国の技術力が評価された!」と自尊心を膨らませているのですが。
 ただ、「嘘でした」はちょっと言い過ぎなので自重しておきましょうか。輸出していることは間違いないんだしなぁ……。
 ドイツも「ライセンス代金がもらえるなら209型なら韓国に輸出させてもいいか」くらいの感じなのでしょうね。

 大宇造船海洋はこの209型を延々と9隻も作ってきたので、けっこうな実績があるのです。同型の209型を世界でもっとも製造している会社となっています。
 正確にいうとトルコ海軍は209型を14隻を保有しているのですが、209型は排水量でいくつかバリエーションがある上に取得時期も離れています。トルコはバリエーションが異なるものを6隻と8隻、製造しているのです。

 実際に209型の次世代艦である214型も現代重工業が製造した1〜3番艦まではあの体たらくでしたが、大宇造船海洋の手による4番艦である金佐鎮はいまのころ目立った問題を起こしていません。うちが知らないだけかもしれませんが。
 少なくとも騒音問題以外に「ボルトが緩む」とか「スクリューにひび割れが」とかそういった問題はないように記憶しています。騒音問題は214型の機種固有の問題のような気がします。

 209型は1970年代に製造された通常型潜水艦なので2世代以上前のものではありますが、1400トンクラスであれば中堅国にとってはまだまだ使えるんじゃないかなぁ……と思います。
 狙い目は悪くないとは思いますが、それでも「世界で5番目の潜水艦輸出国」ねぇ……。

潜水艦 誰も知らない驚きの話 その戦闘能力から、最新メカ、艦内生活まで――

お笑い韓国軍:あの214級、要求騒音基準をクリアせずに運用されていた

お金で済ました 1800トン級 ‘騒音’ 潜水艦実戦配置(KBS/朝鮮語)
<アンカーコメント> 潜水艦の戦力としての核心は、隠密性と生存性を高めることができる潜航能力です。
ところが、韓国海軍最新鋭潜水艦の「水中騒音」が基準値を超えたにも関わらず、数十億ウォンの賠償金だけ払わせたまま、実戦配置されていたことが確認されました。
ファン・ヒョンテク記者です。

<リポート>
去る5月、実戦配置された4隻目の1800トン級潜水艦、金佐鎮艦です。
最長2週間の潜航が可能となっており、作戦中の騒音を最小限に抑えられるというのが軍の説明でした。
ところが配備されている1800トン級潜水艦4隻すべて「水中騒音」が基準値を超えたまま、実戦配置されたことが明らかになりました。
最大で基準よりも40デシベル以上の値が測定されたりもしました。

「水中騒音」は魚雷や機雷攻撃に口実を与える致命的弱点で、基準自体が軍事機密です。
それでも軍当局は騒音基準を作戦要求性能に義務的に含ませる代わりに、ドイツ潜水艦製作会社に約80億ウォンの 損害賠償金を払わせることで終了しました。

キム・シチョル(防衛事業庁スポークスマン):「損害賠償金を請求する理由は企業に対して騒音基準値に近付けるように誘導するためです」

今後も問題です。
海軍は2020年までに、1800トン級潜水艦5隻と3000トン級潜水艦3隻を追加導入するのに、今回の騒音基準を 「作戦要求性能」に含ませなかったのです。

<インタビュー>アン・キュバック(国会国防委員)「潜水艦の核心性能を確保するためには、水中放射騒音を要求性能条件 (ROC)に反映してこれを充足するようにしなければなりません」

これら潜水艦12隻を配備するために投入される事業費は7兆ウォンを越えます。

KBSニュースファンヒョンテクです。
(引用ここまで)

 当初から214型には騒音問題が延々と取り沙汰されていまして。
 ギリシャに納入されたドイツのHDW社で組み立てられた1号艦も水漏れやら騒音騒ぎでえらい騒ぎだったのでした。
 韓国でも騒音が出るということで20ヶ月に渡って修理中でしたね。

 他にも不具合はありまくっていたのですよ。
 電池の不具合があって、かつそれを知っていたけど天下りのために採用しただの、ボルトがかみ合わないのでドイツから技術者を呼んだけど直せなかったので初期に製造した3隻はまったく動かせなかっただのありました。
 お笑い韓国軍の本領を忌憚なく発揮してくれた潜水艦でもあるのですよ。

 韓国では最初から現代重工業が製造していて、かつ鋼板も韓国製。
 そりゃあ……まあ、そうなるでしょうってもんです。

 記事からは騒音問題の原因が動作音なのか、スクリュー由来のキャビテーションノイズなのか分かりませんが、まあおそらくは後者なのでしょう。
 「基準よりも40デシベルも大きい」となっていますが、基準値が分からない上に、デシベルは相対値(距離の自乗で減衰する)のでどれくらい大きな音なのかはちと不明。

 「魚雷戦で致命的」とあるから、キャビテーションノイズでしょうね。
 ちょっと前に韓国の214級のスクリューに無数のひびが入って交換したという話もありましたし。

 で、その騒音問題に対して韓国海軍は8億円ほどの賠償金を受け取って終了にしたと。
 いや、以前から比べたら進歩したんじゃないですか?
 イスラエル製の軍事衛星で納入が遅れたときも遅延金を要求できる立場だったのにしなかったことに比べたら、進歩といえるんじゃないでしょうかね。
 たとえ、これから追加取得する214型と、3000トン級に関しては騒音について要求しないことになったとしても。
 ドイツとしても「うるさいからとりあえず8億円支払ってやれ。その分、次からの艦に上乗せすりゃいいや」ってなところでしょう。

 しかし、3000トン級に関していつものように「韓国の独自技術で建造」って言っていたんですが、やっぱりドイツと共同開発(というかライセンス生産? 設計依頼?)だったのですね。
 ま、案の定ですが。

 追記:誤読してました。3000トン級については「騒音はROCに入っていない」というだけでした。


お笑い韓国軍:ボルトの緩みで214型潜水艦が稼働していなかった件

Submarines: South Korea Becomes a Potential Threat To China(Strategy Page)
韓国が「潜水艦隊」規模拡大、「中国の潜在的リスクになる可能性」と米軍事情報サイト・・・ただし、「騒音」など品質問題抱える潜水艦も=中国メディア(サーチナ)
3隻のKSS-2(ドイツから技術移転されたもの)はヒュンダイ重工業によって建造された。独自の潜水艦建造能力を手に入れようとしていた韓国人にとっては悔しいことに、この3隻の潜水艦は性能に問題を抱えていた。
不良品と貧相な建造能力によって、これらの潜水艦はうるさく発見され安いものとなっていた。この問題により、2010年のほとんどをこの3隻の潜水艦を稼働させることができなかった。
韓国にとって大きな事業となっていたにもかかわらず、これは非常に恥ずべきことであった。潜水艦建造というものは高度に専門化された事柄であり、正確性が必要とされるのだが韓国は自国による建造を2000年からしか行っていなかった。
この韓国によって建造された3隻のドイツ型214級潜水艦は2008年までに就役した。ドイツからのライセンスを受けていたものの、多くの部品は韓国国内で製造されていた。2006年にはこの214級に使われていたボルトが緩くなったり、破断したりする問題が明らかになった。ドイツが要求する仕様を韓国国内のサプライヤーが満たすことができなかったために生じた問題であった。
この問題を解決するためにドイツの専門家が呼ばれ、2011年には収束をみている。
(引用ここまで)

 全体的には韓国の潜水艦が中国に対して驚異になるかも知れないと記事ですが、214級の障害について書かれていたところがありました。
 サーチナの記事はおおまかにはあっているのですが、誤解を呼ぶ部分があるかもなーということで、ざっくりと抄訳しておきました。

 ボルトの緩み、破断についてはほぼ既知のお話でしたが、この問題が2011年には解決していたことがはじめて分かりましたのでとりあえずピックアップ。
 ついでに言うと、ボルトを正規の仕様にしただけでは解消できずに本体側にも改修型必要だったというオチだったのですけどね。

 さらっと読んだだけでは若干、時間軸がなんか変なんじゃないって思うところもありますが。
 補足しておくと1番艦の孫元一の就役が2006年で、3番艦の安重根の就役が2008年ということです。
 要するに孫元一は最初からどうしようもなかったってことです。

 これから分かることは兵器に限らず、技術移転を受けても設計図をもらおうともそれだけじゃダメだってことですね。
 なにか問題が生じて原因究明しようにも、なにが悪いのか分からないので大本の技術者を招聘するしかない。
 そういう風にはなりたくはないな、とは思いますね。
 まあ、そういうようにしか生きられないのだからしかたない……ともいえるかもしれませんが。
 こんな人たちが今度は「独自技術」で3000トンクラスの潜水艦建造を目論んでいるのですよね……。

 そういえばバッテリー駆動の問題は解決したんですかね?


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