楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

現代の両班

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【ヘル朝鮮】韓国でついに「正社員の地位」が労働組合によって売買される時代に……【韓国経済】

【取材日記】正規職をダシにして商売した韓国GM(中央日報)
「韓国GMの正社員採用に8回志願した。資格も取ったが、ただ一度も書類選考さえ通過することができなかった。ところで、お金を渡したところ、合格させてくれた」

韓国GMの労組幹部にお金を渡して生産職の正社員になったA氏(33)が検察で陳述した内容だ。彼は「正社員になるためには5000万ウォン(約488万円)は必要」という話を聞いて彼女が結婚資金として用意したお金まで渡したという。ブローカーの通帳にお金を振り込んだA氏は、自身の通帳記録に「正社員へ行こう」という文字を残したという。

仁川(インチョン)地検のキム・ヒョングン特捜部長は「A氏のようにお金を渡して就職した人々は、合わせて5回以上韓国GMの採用試験から落ちた人々」とし、「捜査をしながら『どれほど切羽詰まっていればそのようなことをしただろうか』と思われ、(お金を渡した人々を)無差別に非難することはできなかった」と話した。

仁川地検が7日に発表した韓国GMの採用不正捜査の結果は驚くべきものだった。一言でいうと、悪臭が漂う腐敗の温床を見るようだった。業務妨害や勤労基準法の違反などの疑惑で合わせて31人が起訴された。彼らのうち5人が韓国GMの元・現職役員で、17人が労組支部長・代議員・事務局長など元・現職労組の中心幹部だった。

彼らが2012年から2016年まで裏金を受け取り、採用試験で合格させた人は123人に上った。同じ期間、全入社者(346人)の35.5%だ。採用の対価でやり取りしたお金は11億5200万ウォンだった。その中で75.7%(8億7300万ウォン)は労組幹部の手に入った。

非正規の下請け業者が社債を調達し、両親の老後資金や家の担保で融資まで受け、かろうじて用意したお金で韓国GM労組幹部は私利私欲を満たしていた。そのお金は生活費や賭博借金の返済金として使われ、億ウォン台の現金を家の天井に隠した。

検察によると、労組の雇用商売は会社と結んだ「親戚優先採用」規定のために可能なことだった。「定年退職および長期勤続者、在職中死亡あるいは災害などで退職した者の直系家族を優先採用する」という条項を悪用したということだ。そのため、「労組が推薦すれば無条件合格」という優先・特別採用の慣行ができた。

雇用労働部が昨年、企業2769社を対象に調査したところ、694社で韓国GMと同じ規定を設けているあることが分かった。雇用労働部は「公正な就職機会を剥奪し、労働市場の格差を拡大させる」として自律是正を勧告したが、それに従った企業は半分にもならない。
(引用ここまで)

 ……両班の戸籍売買ですね。
 李朝末期、両班が人口の7割を占めるようになった原因が没落した両班がその戸籍を売買したりなんだりで自称両班があほほど増えたせいなのです。
 楽韓Webでは大企業の労働組合員=両班説をかなり昔から唱えていますが、まさかこんな事態まで起きるとは……。

 記事中にある「親戚優先採用」というのは、ヒュンダイ自動車をはじめとした労組が結んでいるもので。
 工場正規労働者としての地位を世襲できるようにした条項のことです。
 この条項について楽韓Webでは2011年くらいから注目していました。
 当時から「こうしないと韓国人は不安なのだろうな」という話をしていましたっけ。

 なにしろ格差はアメリカと同等なのに、アメリカンドリームはない国ですから。
 実際に韓国で富豪とされているのは親よりも以前が創業していた企業の家族のみ

 こんな社会であれば、そこそこの地位を手に入れた人間はなんとかしてその地位を世襲させることに汲々としますわな……。
 どんな指標よりもこの世襲制度の存在がヘル朝鮮を象徴していると個人的には感じます。
 もう個人の力じゃよっぽどのことがないかぎり覆せない格差の固定化を目的としているのですからね……。

「ヘル・コリア」の恐怖 Voice S
室谷克実
PHP研究所
2016/5/6

韓国で宅配ピザチェーンの会長が「特別扱いをしなかった」とビルの警備員に暴行……普通の韓国人ですよね?

宅配ピザチェーン会長、ビル警備員に立腹し暴行(朝鮮日報)
 ソウル西大門警察署は3日、ビルの警備員に暴行を加えた容疑で、韓国2位の宅配ピザチェーン「ミスターピザ」を運営するMPK(Mr. Pizza Korea)グループのチョン・ウヒョン会長(68)に対し捜査を行っていると発表した。

 警察によると、チョン会長は今月2日午後10時ごろ、MPKグループがソウル市西大門区に新たにオープンした飲食店で食事を終え、出ようとしたところ、ビルの警備員(59)がビルの入り口のシャッターを閉めているのに気付いた。チョン会長は飲食店の従業員を通じ、警備員に「中に人がいるからシャッターを下ろさないように」と指示し、シャッターが開いた後、警備員を呼び出した。

 警備員はチョン会長に「ビルの中に人がいるとは知らなかった。申し訳ない」と陳謝したが、チョン会長は「私が中にいるのに、入り口を施錠するのか」と言いながら、警備員を押すなど暴行を加えたという。チョン会長は警備員に暴行した後ビルの外へ出て、その後警備員から話を聞いた同僚が警察に通報した。

 警備員は警察の事情聴取に対し「午後10時になったら、ビルの中に人がいても、正面入り口は施錠するのが原則となっているので、特に確認せずシャッターを閉めただけだ。いつも通りの業務をしただけなのに、頬を殴られるなど、侮辱的な暴行を受けた」と話した。一方、MPKグループの関係者は本紙の電話取材に対し「(チョン会長は)手を上げたが、周りの人がすぐに止めた。警備員とはもみ合い程度で済んだ。警察の取り調べを受けるほど大げさなことではないと思う」と語った。

 警察は「近日中にチョン会長を呼び出し、取り調べを行う予定だ」と話した。チョン会長は「警備員を呼んだのに10分近くも来なかったため、顔が合ってすぐ口論になり、その際に肩をつかんだのは認めるが、こぶしで殴打したり、頬を平手打ちしたりしたというのは事実ではない。事実関係はともかく、誤解を招く行動によって社会的に物議を醸したことはお詫びする」と語った。
(引用ここまで)

 韓国で業界2位の宅配ピザチェーンの会長が「自分がまだビルにいるにも関わらず、シャッターを閉めようとした」としてビル警備員に対して暴行。
 ふむ、文明人としては理解不可能ですが。
 韓国人の所行であれば充分にありえる行動ですね。
 当然すぎるというか、むしろそうでないほうが不思議です。
 そうでない場合なら記事になってもいいと思いますが、むしろなんでこんな当たり前の行動を報道しているんだろうという気持ちにすらなりますね。

 この人物は韓国で宅配ピザチェーンの業界2位会社を立ち上げた会長であると。
 多分に特別な人物なのですよ。
 どのくらい特別かといったら、時代が時代であれば貴族と同じ。いわば両班です。
 その両班たる人間が存在しているにも関わらず、ビルの警備員ごときがいつもと同じ行動を取っているのです。
 もちろん、彼はそういった両班がいることを理解していつもとは異なる特別扱いをすべきだったのですよ。
 両班様が出るまで勝手口を使わせるようなことなく、気持ちよく帰れるような心遣いが必要だったのです。

 それをこともあろうにシャッターを下げて、他の一般人と同じように帰れというわけです。
 そりゃまあ、両班である会長としたら激怒して当然でしょう。
 ボディガードを引き連れて足腰立たなくなるまで暴行されてもなんの不思議はなかったのに、押し問答だけで終わらせたなんてすごいですよ。

 ナッツ姫その父であれば、その場で殺すくらいしていたかもしれませんね。
 ビルやマンションの警備員なんてそんなくらいの存在なのですよ。
 韓国では。
 再度言いますが、韓国においてはなんら不思議な部分はないニュースですね。
 「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」なんていう日本の美徳は通用しないのです。
 現代の両班である彼らにとっては当然すぎる所行ですね。
 文明人である、という理解をするから間違うのですよ。
 「韓国」というフィルターを通すのであれば、当然なのです。
 彼らの言うところの「文化の違い」ですね。


韓国で「報復的運転」をするのはどんな人間? → 統計を取ったら恐ろしい結果が……

韓国交通研究院「高学歴・高所得者ほど報復運転する」(朝鮮日報)
 学歴や所得が高いほど報復運転を行いやすい傾向にあることが分かった。

 韓国交通研究院が昨年12月、1030人のドライバーを対象にアンケート調査を行ったところ、大学院卒以上の学歴を持つドライバーの25.8%が「報復運転をやった経験がある」と回答した。ちなみに報復運転の経験があるとの回答は、大卒の場合13.2%、高卒以下は12.9%だった。

 所得別に見ると、年収8000万ウォン(約770万円)以上は17.8%、6000万ウォン(約570万)から8000万ウォン未満は16.3%、4000万ウォン(約390万円)から6000万ウォン未満は15.9%が報復運転の経験があると答えた。所有する車の価格は1200万ウォン(約116万円)未満が5.5%、1200万ウォンから2000万ウォン(約190万円)未満は13.8%、2000万ウォンから3000万ウォン(約290万円)未満は16.8%、3000万ウォンから4000万ウォン(約390万円)未満は17.6%、4000万ウォン以上は21.9%が報復運転の経験があると回答した。

 さらに自分自身を「社会的に成功した人間」と考えるドライバーほど、報復運転の経験が多かった。「自分はどちらかといえば成功した」と回答したドライバーは18.4%が報復運転の経験があると答えたが、「普通」と評価したドライバーは13.5%、「どちらかといえば失敗した」と回答したドライバーは14.2%にとどまっていた。

 研究を行った韓国交通研究院のソル・ジェフン研究員は「社会的地位が高く保有財産が多いドライバー、つまり社会的強者ほど報復運転に対するためらいが小さい傾向があるようだ。つまり報復運転は強者が弱者に加える暴力という側面があることが、今回の研究で分かった」とコメントした。
(引用ここまで)

 ここでいう「報復運転」っていうのは、たとえば割りこまれたら幅寄せ、延々と追跡といった嫌がらせをすること。最悪の場合にはぶち当てる。そういった運転のことをいいます。
 いや、しかし面白い統計だなぁ。

 ・学歴が高ければ高いほど。
 ・社会的に成功していると思われるパラメータが多いほど。
 ・自分が成功していると考える人間であればあるほど。

 攻撃的な運転になる。
 これ、韓国独特のものかもしれませんね。
 普通であれば「報復的運転はむしろ自分の身を危険にさらす」と考えて自重するものでしょう。
 日本ではアレな人たちが暴走していても、あるいは多少割り込まれたとしても一般的なドライバーは舌打ちほどはするかもしれませんが、スルーしているものです。

 でも、韓国ではそうではない。
 あの国では社会的勝者は両班的資質を入手するようで、身分の低い人間に対してはなにをしてもいいと考える。
 これまでそうされてきたから。
 あるいは親の代からそうしてきたから。
 社会的勝者には遵法意識は芽生えないし、いつまでたっても社会的な安全が担保されないわけです。
 そして弱者もそうなろうとする。でも、半ば以上身分は固定されている
 その結果が、靖国神社爆破未遂事件であり、仁川空港爆発物置き去り事件であるわけですよ。

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ナッツ姫の父、大韓航空会長がパイロットらに暴言。やっぱり子が子なら親も親。

「犬が笑う」 ナッツ姫父の暴言に大韓航空パイロット労組反発(朝鮮日報)
 大韓航空の副操縦士がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で、パイロットの苦悩について強調する書き込みをしたのに対し、韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長が強い表現で反論し、労使双方の衝突に発展している。発端となったのは、キム・スンギュ副操縦士が今月13日、フェイスブックで「(パイロットたちは)1カ月に100時間も働かないのに、億単位(数千万円)の年俸をもらっているため、不平等だという声がある。そこで、飛行前に何を準備しているのか見ていこう」として、飛行前の準備過程について紹介した。

 会社の規定では、飛行の1時間45分前までに出勤することになっているが、実際には事前に熟知しなければならない情報が多いため、自宅や滞在先のホテルで前日夜から準備し、飛行当日にも離陸の2時間30分前には出勤しなければならないという。

 大韓航空パイロット労組は最近、37%(平均約480万円)の賃金引き上げを要求し、会社側と争っている。

 これに対し、趙会長は同じ日の午後、この書き込みに対し匿名でコメントを寄せた。趙会長は「専門用語がびっしり羅列されているが、99%は目新しいことではない」「飛行機は車の運転よりも簡単なオートパイロット(自動操縦)で操縦し、非常時だけにパイロットが必要になる。(書き込みの内容は)誇示が多い。これじゃ犬が笑う」とつづった。

 労組側はこれに対し、名誉毀損(きそん)訴訟などを検討する方針だ。
(引用ここまで)

 チョ・ヤンホといえば、大韓航空を支配下に置く韓進グループの創始者の息子。
 ナッツ姫の父。
 平昌冬季オリンピックの組織委員長。

 韓国でいうところの「ダイヤの匙をくわえて産まれてきた人物」です。
 ですから、こういった発言をしても当然です。韓国で財閥の会長といえば両班を越えてもはや王侯・諸侯といってもいい。
 傲慢であって当然。むしろ傲慢にならないほうがおかしい。
 ナッツ姫はこういった親から産まれてきたのですから、あの態度は当然なのです。純粋培養されているといってもいいんじゃないでしょうかね。

 とはいってもかつては韓国国内で5番手を伺おうかという規模だった韓進グループも、いまでは10位前後をうろちょろしている状況。
 でもって平昌冬季オリンピックがあの状況で、大韓航空は去年の営業利益こそ6000億ウォン以上出しているものの借金どぶ漬け体質で純損失は7000億ウォン規模。
 航空機購入で外貨負債が多いので、ウォン安が主因になっているようです。

 いま各国のパイロットが中国からのヘッドハンティングされているらしく、売り市場になっているのですね。
 そこで比較的賃金が抑えられている大韓航空のパイロットが狙われているという側面があるそうなのですよ。これは日航も同じ構造のようですが。

 王である財閥の会長に逆らって退職する人間が多いわ、ナッツ姫は(かつてであれば無罪になっていたような罪状でも)有罪食らうわ、会社は純損失を叩き出すわ、平昌オリンピックにスポンサーがあつまらないわ。
 そりゃまあ、暴言のひとつも出るでしょうね。
 古田博司教授は著書で「韓国は近代のさなかにある」って言ってましたが、その近代のさなかにいる傲慢な諸侯がインターネットを手に入れたらこうなるよねっていうお手本なんじゃないかな。



ナッツ姫収監のターン → 監獄ブローカーを召喚! → 快適な獄中生活でターンエンドだ

【萬物相】快適な刑務所暮らしを提供する「監獄ブローカー」(朝鮮日報)
「ナッツ姫が拘置所で不自由しないよう、商品券渡した」(朝鮮日報)
 大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長がいわゆる「ナッツ・リターン」事件で拘置所に収監された際、韓進グループ側に対し「拘置所生活で不自由しないよう便宜を図る」と持ち掛け、対価を受け取ったとしてブローカーの男(50)が逮捕された件で、ソウル南部地検は男から「韓進側の依頼を受け、拘置所の関係者に数百万ウォン(数十万円)相当の商品券を渡した」との供述を得て、捜査に乗り出したことが、4日までに分かった。

 男は検察の取り調べに対し「今年2月初め、趙前副社長が一審で実刑判決を受けた後、韓進側から先に連絡があった」として、上記のような供述をしたという。だが、韓進側は「拘置所生活に関連して便宜を図るよう男に依頼したことはなく、男がしたことは(韓進)グループとは無関係だ」と主張した。
(引用ここまで)
 いわゆる「ナッツ・リターン」事件で物議を醸した大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長の刑務所生活で便宜を図る代わりに事業利権を手にした「監獄ブローカー」が検察に摘発された。1997年の大韓航空機グアム墜落事故の時、遺族対策委員長をして大韓航空側から金銭を受け取って拘束された人物だという。誰がロビー活動を受けたのか、検察が見極めなければならない。これを機に「監獄ブローカー」の一斉取り締まりを実施し、こうしたことを根絶してほしい。犯罪者を生まれ変わらせて社会に送り出す刑務所で、違法や不正がまかり通ってはならない。
(引用ここまで)

 ああ、普通。
 楽韓Webでナッツリターンの話題が出てから何度も語っていますが、財閥の長といえば李氏朝鮮の両班と同じ。
 両班といえば、なんだってできるというのが当然です。

 もちろん、時代が下っているので以前よりは権力はなくなっていますけどもね。
 以前であれば、大宇の会長のように4兆円を持ち逃げしても捕まらなかった。
 捕まったとしても大赦でさっさか釈放。

 それに比べたら「獄中生活を快適なものにする」なんて普通。
 当然に過ぎますね。

 看守に便宜を頼むために、多額の現金を包んで交渉するブローカーがいてもなんの不思議もありませんね。
 昨日や今日に腐敗度数が低くなったわけでもないのですから。

 パク・クネはこういった「非正常」をまともにしようとして、公約で「非正常の正常化」を唱えたのですが。
 SKをはじめとした財閥会長を特赦することで元の木阿弥になりそうです。 


 

ナッツリターン:執行猶予判決からたった一ヶ月でナッツ姫の復帰を示唆

【記者手帳】韓進会長、ナッツ姫経営復帰示唆でひんしゅく(朝鮮日報)
 「もうこんな言葉が出てくるの? 国民に嫌われそう」「裁判もまだ終わっていないのに、反省文はどこに行ったの?」「どんな専門性? 客に横暴に振る舞う専門性を生かしてやるということ?」

 18日、インターネット上にはこうした批判的なコメントが少なくとも1000件近く書き込まれた。韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長が先ごろ、フランス・パリで韓国人記者らと会った席で「3人それぞれの役割と専門性を最大限に生かす」と述べ、子女の経営参加と経営権継承に言及したことを受けたものだ。

 趙会長の3人の子女のうち、長女である趙顕娥(チョ・ヒョンア)大韓航空前副社長は、自社機内で客室乗務員のナッツの出し方に怒り同機を引き返させて離陸を遅らせた、いわゆる「ナッツリターン事件」の責任を取って昨年末に経営から退いたため、現在、長男の趙源泰(チョ・ウォンテ)大韓航空副社長と次女のチョ・ヒョンミン同社専務だけが経営に携わっている。そのため、趙会長がわざわざ「3人」とことわったことに対し「趙前副社長の経営復帰を示唆したもの」との見方が広がっている。

 趙前副社長は先月22日、ソウル高裁で懲役10月、執行猶予2年の判決を言い渡された。高裁は執行猶予を付けた理由について「被告が反省しており、全ての役職から退いたことなどを考慮した」と説明していたが、判決から1カ月もたたないうちに本格的な経営復帰をほのめかす発言が飛び出したのだ。

 ある大企業グループの社長は18日、記者に対し「趙会長が本当にそんなことを言ったのか」と問い返した。つい最近まで、韓国財界は趙前副社長のナッツリターン事件で世論の批判が高まり逆風にさらされたため、そんな悪夢が繰り返されるのではないかとヒヤヒヤしている様子だ。

 実際に、財界では趙会長の発言に対し「判決から1カ月もたっていないのに、父親としての情に勝てず趙前副社長の経営復帰を示唆したのは拙速ではないか」との指摘が多い。ネット上でも「まだそういう時期ではない」という声が圧倒的だ。中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの流行の影響で消費が冷え込み、ただでさえ経済状況が厳しい中、言葉に十分注意する必要があるだろう。
(引用ここまで)

 分からないでもないというか、韓国の財閥会長の立場としては当然こう思うでしょうね。
 「貴族である我々がいつまで反省しなければならないのだ」と。
 比喩でもなんでもなく、財閥の長というのは韓国では貴族なのです。
 10大財閥が韓国経済の75%を牛耳っていて、雇用はわずか4%。
 そのピラミッドの頂点に存在している財閥会長とその娘ですから。意識としては当然こうなるのですよ。

 なにをしてもいいし、なにをしても許されるはずだと。
 ちょっと反省したフリをして、車椅子に乗って法廷に出ればすべてが精算されるのだと。
 実際にパク・クネが大統領に就任前はなにをしても特赦で犯した罪自体がなくなっていたし、たとえ有罪判決が出てもすぐに仮釈放でうやむやだった。
 民主主義国家としてはどうかと思いますが、現代の両班である彼らはそういった恩恵を受けて当然という韓国の文化背景があったのですよね。

 ただ、パク・クネが就任からこっち行った数少ない実績が「財閥の会長社長であろうとも罪を犯したらそれなりの扱いをする」ということなのですよね。実際に財閥会長が収監されてもすぐ仮釈放が当然だったのに、それすらやっていません
 ちょうどそのさなかに起きたのがナッツリターン事件だったので、「今度こそは奴らを罰することができる!」っていう空気が生じて、復讐ともいえるほどのバッシングが起きたわけですよ。
 ただ、彼らはあくまでも貴族ですから。
 そういう一般に広がる空気を読めていないのでしょうね。


ナッツリターン:供述のすべてが嘘まみれ、ナッツ姫の逆ギレ騒ぎだった

大韓航空前副社長がまたウソ? 航空機移動中と認知(聯合ニュース)
チョ・ヒョナ、航空機が移動中なのを知りながらナッツリターンさせていた(ハンギョレ)

 大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長(航空保安法上の航空機航路変更などの罪で起訴済み)が離陸直前だった自社機を引き返させて機内サービスの 責任者を降ろした事件で、趙氏がこれまでの主張とは異なり、航空機が出発のため移動しているのを知っていたことが16日までに分かった。

 聯合ニュースが入手した起訴状によると、先月5日(米東部時間)、米ニューヨークのケネディ国際空港から仁川に向かう大韓航空KE086便のファースト クラス席に搭乗していた趙氏は、女性乗務員のナッツの出し方が間違っていると責め、「ひざまずいて(サービスのマニュアル)探せと言っている。サービスマ ニュアルもまともに知らないのなら連れて行かない」と怒鳴った。その後、ファーストクラスの入り口まで行き、機内サービスの責任者であるパク・チャンジン 事務長に向かって「飛行機をすぐに止めろ。この飛行機は飛ばさない。直ちに機長に飛行機を止めるよう連絡しろ」と、停止を指示した。

 同機はすでに空港の第7ゲートから誘導路方向へ進んでいるところだった。そのためパク氏が、滑走路に差し掛かっており止めることはできないとして引きと めたが、興奮状態の趙氏は「関係ない、私にたてつくのか、誰に向かっての口答えか」「私が止めろと言っている」などと3〜4度大声を上げた。

 これまで趙氏は航空機が動き始めていたか分からなかったと一貫して主張し、航空保安上の航空機航路変更の罪を全面否認してきた。

 趙氏はマニュアルを自分で確認してようやく、女性乗務員がマニュアル通りのサービスを行い、勘違いをしていたのは自分だったことに気付いた。すると、今 度は怒りの矛先をパク氏に向けた。パク氏が最初からきちんと答えなかったために女性乗務員が怒られることになったとしながら、「責任はあんただ、降りろ」 と怒鳴り、パク氏を力任せに入り口の方へ押しやった。 (中略)

 起訴状によると、調査初日の先月8日、趙氏は大韓航空の常務(起訴済み)に電話をかけ、報道で航空法違反の有無が取り上げられているとしながら、最終決 定は機長がしたものだと言い含めた。また、世論の沈静化を図るため、事件は趙氏でなくパク氏によって引き起こされたという趣旨のうわさを、乗務員でつくる 組織を通じて流すことも指示した。常務は指示に従うとし、電子メールで状況を随時報告した。
(引用ここまで)

 キャビンアテンダントのサービスがマニュアル通りのものであったことは既報ですが。
 最初は「チーフパーサーがマニュアルをタブレットPCから見つけられなかったので激怒した」ってことになっていたのですが、実際にはそうではなかったと。
 マニュアルを自分で確認して、CAのサービスが正しかったことを知ったら逆ギレで「すべておまえが悪い!」とパーサーを叩きだしたっていうのが真相だった。
 で、「飛行機が滑走路への向かっていることは知らなかった」としていることも嘘で「走り出していようがなんだろうが知ったこっちゃない」と、機を戻したというのが真相。
 国土部の聴取に対して自分が根回しはしていなかった、常務がすべてやっていたという話も嘘。

 隅から隅まですべて虚偽。
 当初、大韓航空は「副社長はサービスを充実させるための、当然の行動を取っただけである」っていうリリースを発表していましたが。
 いやぁ、ここまでメチャクチャだったとはちょっと想像が及ばない話でした。

 人というのはこういう事件を目にしたときに、自分の中の常識で推し量ろうとしますよね。
 うちもそれは同様で、「財閥の子女は現代の両班」であるという認識はあったのですよ。ですから相当に無理筋を通そうとしていたのであろうということは頭では理解していたのです。  それでも、どうしても自分の中における常識の範囲内で事件を見てしまうもので。

 でも、考えてみたらハンファの会長は自分の息子のけんかにボディーガードを引き連れて出て行ったりしていましたし、ポスコの重役は大韓航空機の中で大暴れしていました
 李氏朝鮮の両班が現代に蘇ったとしたら、このくらいやっても普通なのですよね。

 そういう文化的な背景をちゃんと考えれば「サービスマニュアルを知らないのなら連れていかない」とか、「この飛行機は飛ばさない」みたいな機を私物化しているところまで予想できたはず。……いや、無理かなぁ。さすがにここまでメチャクチャだと。
 まあでも、ウォッチャーとしてはこういう「財閥のトップによる横暴な態度」というものの具体的な事例が入手できてちょっとありがたいです。

ナッツ姫の妹、被害者のパーサーに「必ず復讐する」と誓っていた

ナッツ前副社長の妹「復讐する」が報じられ急ぎ謝罪(聯合ニュース)

  大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長が自社機内で乗務員のナッツの出し方に激怒し、機内サービスの責任者を降ろして離陸を遅らせた問題で、同氏の 妹である趙顕ミン(チョ・ヒョンミン)大韓航空専務が31日、「復讐(ふくしゅう)する」というメッセージを姉の携帯電話に送っていたことが報じられ、あ わてて謝罪した。

 ある韓国紙の31日付朝刊によると、顕ミン氏は姉が検察に出頭した17日、「必ず復讐する」とのメッセージを姉の携帯電話に送った。検察が顕娥氏の携帯電話を押収し内容を確認していたところ、このメッセージが見つかったとされる。

 復讐の相手は定かでないが、顕娥氏の暴行や暴言を暴露した機内サービス責任者を指しているのではないかという推測がある。事件が外部に漏れた経緯を明らかにして責任を問うか、事態の収拾に関係した役員・社員を問責する意図だったとも考え得る。   

 顕ミン氏は31日、短文投稿サイトのツイッターに、「今朝の新聞に報じられた記事のために、本当に何とも申し上げられないほど申し訳ない気持ち」「すべて、子どもじみた私の過ち」と書き込んだ。

 航空業界の関係者からは「今回のナッツリターン事件後の大韓航空側の行動から、財閥の素の顔が明らかになったといえる」との声が上がる。別の関係者は「大韓航空の社員は『復讐する』というメッセージにずいぶんと動揺したと思う」と話した。

 顕ミン氏は17日の電子メールで、事件をきっかけに明らかになった大韓航空の問題点について「組織文化やこれまで会社が間違った部分は、ただ1人の人に よりつくられたものではない。全役員・社員の過ち」と述べた。このメールは、創業家の責任を社員に転嫁しようとするものという批判も生んだ
(引用ここまで)

 「必ず復讐する」

 現代の両班である財閥の3世の立ち位置というものがよく分かる話ですね。
 17日といえばもはや進退窮まっていた時点ですよね。路上で弱りまくった姿で、報道陣になにを聞かれても「申し訳ありませんでした」って答えていたあのときです。

 もう、ナッツ姫自身はもうどうにもならない。
 大韓航空にどこまで累が及ぶのか、ナッツ姫が逮捕されるのかどうか。起訴されるのは前提として拘束されるのか在宅か。
 罪がどこまで認定されるのかが問題になっていた時点。

 それでも「必ず復讐する」っていえる。
 両班だなぁ……。
 いまはこうやって騒動になっているけど、最終的には復讐するってことができるという宣言なのでしょう。
 自分たちはそれをできる人間であるという宣言でもありますね。

 李氏朝鮮時代の両班による行動の類例というものをこれまでの楽韓Webではピックアップしていないのですが、これから財閥関連の話を取り上げていくことが多くなるでしょうから、どこかで書いておいたほうがよいかなと思います。
 いやぁ、理不尽ですよ。

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