楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

米韓関係

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韓国人「このままでは中国の勢力圏に組み込まれる。対抗策は日本と協力することだ!」……いや、それはもうないよ

【寄稿】韓国、このままでは中国の勢力圏に組み込まれる(朝鮮日報)
 韓半島(朝鮮半島)は米国・中国の力が「均衡もしくは緊張」を形成してきた地域だ。しかし今年に入ってからの北朝鮮の核交渉の進行を見ると、均衡が中国側に傾く兆しがある。今のところ表立って見える問題は北朝鮮の核の解決だが、水面下では、米中が北朝鮮の核をきっかけとして北東アジアの勢力再編というより大きな戦いを繰り広げている。これを見過ごすと、韓国は知らず知らずのうちに中国の影響圏へ編入されるか、もしくは捕獲されかねない。 (中略)

 中長期的には、米国との同盟関係を「北朝鮮以後」まで視野に入れつつ管理し、日本との安全保障協力もきちんとしなければならない。米国との同盟は中国の韓半島覇権掌握を防ぎ得る、最も確実な政策的装置だ。中国けん制を目標にしたアジア・インド・太平洋同盟の強化は、米外交政策における主流勢力の強力な合意事項だ。こうした人々と常にコミュニケーションを取り、韓国の戦略的価値と信頼度を高めなければならない。 (中略)

 それでも万一米国が韓半島から遠のいてしまったら、どうすべきか。故ズビグニュー・ブレジンスキー博士は著書『戦略的ビジョン』(Strategic Vision)で、北東アジアと韓半島において米国の影響力が衰退し、中国が躍進した場合、韓国が取り得る選択は対中便乗、独自の軍事大国化、日本との安全保障協力のうち一つだと示した。隣接する覇権国(中国)に便乗する戦略が、一方的な依存と自律性喪失に直結することは明白だ。中国に対抗し得る韓国の軍事大国化は事実上不可能だ。「米国なき北東アジア」を想定した場合、国際規範や自由民主主義を共有する韓日の協力は、中国の覇権を予防・けん制する効果的なカードとなる。国民感情が負担になるが、政府が先頭に立って大局的見地から韓日関係を前向きに管理・発展させなければならない。
(引用ここまで・太字引用者)

 ……いや、そう言われましても。
 ハンチントンが文明の衝突でも述べているように、基本的に韓国は中華文明圏の国なのですよ。
 なので最終的には中華圏に押し込まれる。
 過去2000年の歴史を見ても、1910年からこっちの100年ほどで日本の統治下、及びアメリカ(国連)の統治下、影響圏内にいたということがむしろ異例なのです。
 中国の影響圏に組み込まれていくことはあくまでも自然なことであって、韓国にとって恐れるような事態じゃないと思うのですけどね。
 よくてフィンランド化。普通なら衛星国化。巡り合わせが悪ければ北朝鮮と併せて「解放」されるなんて可能性もありますが。

 アメリカとしてもできれば中国を抑えこむために日米韓の疑似三角同盟を維持したかったというのが本音なのでしょう。
 何度か書いているように地政学的に見れば、日本と韓国を線で結ぶことは中国の太平洋進出を防ぐことのできるほぼ満点の選択肢ですから。
 日本にとっては「国と国としてまともな付きあいをしたいのなら、これを守れ」といって渡した慰安婦合意の黒幕としてアメリカが暗躍していたほどでしたから。

 その後は一時とはいえ、日本側はスワップ協定の協議再開だけでなくハイレベル経済協議までやってあげていたのですよ。
 ですが、パク・クネ政権の時点で釜山の日本総領事館に慰安婦像を置いてしまってアウト。
 ムン・ジェインはパク・クネ政権の対応を強化した形で合意を棚上げしようとしている。
 もはや日本側からは「日韓関係はうまくマネージする対象」となっている。
 本来なら慰安婦像の撤去は慰安婦合意の中の「努力目標」なので、それをアピールすればもうちょっとなんとかなると思うのですが。
 まあ、そもそも慰安婦合意の文言の中に「慰安婦像の撤去」って話がある時点で韓国の負けなのですけどね。努力しているかどうかを認めるかなんて日本側のさじ加減一つなんですから。

 アメリカもその後、日米豪印のダイヤモンドセキュリティ構想による中国封じこめに転じようとしています。韓国にも加わってはどうかと打診したのに、ムン・ジェインが断ってきたりもしていることですし。
 なんの憂いもなく中国側に向かってもらって問題ないはずですけどね?
 三不の誓いまでしている状態なのに、なにが「このままでは中国の勢力圏に組み込まれる」なんだかって話ですよ(笑)。

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2016/6/24

対北朝鮮制裁破りの韓国による石炭輸入、アメリカは事前に把握済み。下院議員から「同盟国であろうともセカンダリーボイコットを加えるべき」との声も

対北制裁破り:北朝鮮産石炭情報、米国は昨年韓国政府に伝達済み(朝鮮日報)
米下院「北の石炭に関与なら韓国企業もセカンダリー制裁」(中央日報)
 北朝鮮産石炭の韓国持ち込みと関連し、韓国政府が米大使館経由で端緒情報を受け取っていたことが9日までに分かった。ワシントンの外交消息筋は9日、「米国側が、駐韓米国大使館を通して『ロシアで北朝鮮産石炭を積んだ船が韓国に向かった』と知らせた。当時、国家情報院(国情院)など韓国の情報機関は関連動向を把握していなかった」と語った。韓国外交部(省に相当)は、駐韓米国大使館から受け取った情報を関税庁に伝えたが、情報入手前に既に輸入申告の受付が完了しており、「北朝鮮産と推定される石炭」9156トンはすぐさま韓国国内で荷役が行われた。さらに、その後も韓国の外交・関税当局は北朝鮮産石炭の密輸疑惑にきちんと対応しなかった、という批判が持ち上がっている。(中略)

韓国の情報当局関係者は「かつてとは異なり、北朝鮮の動向を独自に追跡・監視する意思や能力もない。北朝鮮の動向報告が上層部に歓迎されるはずがない、という雰囲気もまん延している」と語った。
(引用ここまで)
米下院テロリズム・不拡散・貿易小委員会のテッド・ポー委員長(共和党)が8日(現地時間)、北朝鮮産と疑われる石炭の韓国への密輸に関連し、関与した企業が韓国企業であってもセカンダリー制裁(第3者制裁)を加えるべきだと述べた。米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(BOA)のインタビューでだ。

ポー委員長は下院の追加対北朝鮮制裁法案の準備状況について「休会期が過ぎれば本格的に推進される」とし「そのほかにも政府と国連が独自で加える追加の対北朝鮮制裁もあるだろう」と述べた。続いて「中国の金融機関だけでなく北朝鮮と取引する海外金融機関に完全な制裁を加える案について多くの言葉が交わされている」とし「北朝鮮に追加制裁を直接加えることも論議されている」と説明した。

「北朝鮮産と疑われる石炭の密輸にかかわった企業が韓国企業であってもセカンダリー制裁を加えるべきか」という質問に対し、ポー委員長は「そうすべきだ」と答えた。さらに「どの国も対北朝鮮制裁違反行為をやめるべきであり、すべての国は北朝鮮に資金が入るのを防がなければいけない」とし「そうでない場合、金融機関であれ国であれ国際舞台で代価を支払わなければいけない。例外はない」と強調した。 (中略)

ボルトン補佐官はある放送に出演し、「鄭室長と電話会談をしたが、(北朝鮮産と疑われる)石炭の密輸に対する韓国の捜査状況について話し、起訴を含めて韓国の法に基づいて適切に処理されると聞いた」と伝えた。

2人の相次ぐ発言は、ホワイトハウスと米議会がともに石炭密輸問題を深刻に受け止めているということを意味するという分析が出ている。韓国側に対北朝鮮制裁から離脱するなというメッセージを送ったもので、事実上の圧力という解釈もある。
(引用ここまで)

 アメリカ議会は北挑戦核問題に対してセカンダリーボイコットを使う気満々って感じです。
 対イランの制裁とあわせて、さらに中国、ロシアに対しての圧力として使えることもあるので、一石で何度もおいしい構造になっているからというのもあります。
 メディアからは実効性を問われていたりもしますが。
 ですが、韓国にセカンダリーボイコットを課すとしたら「同盟国であろうと、当事国の一角であろうとやるときはやる」というアナウンス効果が期待できるのではないかなと。
 少なくともこうやって下院議員からそう宣言するだけでもそれなりの効果があるってところでしょうかね。

 上の記事にあるように事前に警告していたこともあるのでやるんじゃないかなぁ……という感じもあるのですが、4:6でやらない可能性のほうが高いってところかな。
 制裁を課した場合には為替操作を禁止させたことに続いて、本格的に米韓関係が新時代を迎えることになるでしょうね。

 しかし、上の記事の情報当局者による談として「北朝鮮の動向を追跡・監視する意思や能力もない。報告が上層部に歓迎されないから」というのはすごい。
 ムン・ジェイン政権にとっては「北朝鮮についての悪い報告」はないものと同じなので、上げても意味がないってことか。
 ますますソ連的になってきたなぁ……。

とにかく面白い。「え、ノンフィクションだよね?」ってなりますわ。
北朝鮮 核の資金源―「国連捜査」秘録―
古川勝久
新潮社
2017/12/22

ムン・ジェイン、米朝関係の不調具合に「両国が約束を守らなければ、国際社会から厳しい審判を受けるだろう」と発言……おまえが言うか?

文大統領「朝米首脳、約束守らなければ国際社会の厳しい審判」 (聯合ニュース)
シンガポールを国賓として訪問している韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、6月の朝米(米朝)首脳会談を念頭に、「万が一、(朝米)首脳が国際社会の前でした約束を守らなければ、国際社会から厳しい審判を受けるだろう」と述べた。講演会「シンガポール・レクチャー」で演説した後、出席者からの質問に答えた。
(引用ここまで)

 「……おまえはなにを言っているんだ」
 と、iPhoneでこのニュースを見た際に、つい真顔でつぶやいてしまって電車の横にいた人に「なにこの人」って目で見られたわけですが。
 無意識って怖い。
 慰安婦合意を一方的に棚上げにして、ツートラック外交がどうこうとか言っている輩のセリフとは思えませんね。
 米朝首脳会談も言ってみれば慰安婦合意と同じ構造です。
 一方が一方を縛りつけるだけの約束。
 で、現状は韓国は慰安婦合意を棚上げにし、北朝鮮は約束を無視しようとしている。
 米韓首脳会談で唯一具体性のある成果であった朝鮮戦争での米兵遺骨返還についても、北朝鮮が協議をドタキャン。

北朝鮮、遺骸送還会談で米国に待ちぼうけを食わせる(中央日報)

 北朝鮮当局がアメリカの非核化に向けた本気度を過小評価していたといったところですかね。
 ゆさぶりをかけようとしているのでしょうけども。
 しかし、よりによって遺骨返還協議をドタキャン……か。
 アメリカ人の軍人に対する敬意の持ちようというものを勘違いしているなぁ。

 まあ、これを続けて「国際社会から厳しい審判を受ける」のはどっちだ、という話なのですが。
 ムン・ジェインの言うように米朝の両方が審判を受けるような事態になるんでしょうかね?

韓国保守派「米韓軍事同盟、日韓関係が切れたら韓国は吹き飛ばされる」……でも、それが韓国人の望みなんでしょ?

【コラム】「韓米同盟・韓日関係が切れたら韓国は吹き飛ばされる」(朝鮮日報)
国内の各メディアは競い合うようにして「延坪島を砲撃した北朝鮮の海岸砲台を閉鎖する」「軍事境界線一帯に配備された長射程砲を撤収する協議を始めた」などと報道している。一般国民は「北朝鮮は平和体制に関してまじめに考えているんだ」と思うだろう。しかし、筆者は「果たして北朝鮮がそのような協議に応じるだろうか。もしそうなら、韓国は先に何を譲歩したのだろうか」という疑問の方が先に立つ。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先日、「一部の専門家たちが朝米会談の結果を低く評価するのは、民心の評価とかけ離れている」とクギを刺した。恐ろしいほどの民心が動員されれば、一部の専門家たちは自己検閲をするようになってしまうだろう。このため、「全世界の人々が戦争の脅威、核の脅威、長距離ミサイルの脅威から逃れられるようにした」と言えば良く評価され、「核廃棄は行われず、対北朝鮮制裁は解かれ始めた。韓米同盟も揺らぐようになった。北朝鮮の世襲独裁政権と米国の選挙政権が競り合えば、時間は北朝鮮の味方に付く。北朝鮮は時間を引き延ばして核保有国の地位を得ることになるだろう。核廃棄ではなく核軍縮会談に変わるだろう」と見通せば危うくなる。

 状況を楽観的に見なければ「守旧冷戦勢力」「平和の足を引っ張る」と攻撃されてしまう世の中になったが、勇気を出して文大統領に紙上で質問をしようと思う。米朝会談直後、トランプ大統領の口から「金ばかりかかって挑発的な戦争ゲームである韓米合同軍事演習の中止」という言葉が出てきたのにもかかわらず、文大統領は「熱い心で祝い、歓迎する」と述べた。このような重大発表に対して全く相談がなかった。事前に知ることもできなかった。それなのに、支持者たちの表現を使うと「百万ドルの笑顔」を浮かべていたとしたら、韓米合同軍事演習中止は文大統領が内心望んでいたことだったのだろうか。これまでは保守世論の反発を意識し、こうした心の内を見せてこなかったのだろうか。

 韓米合同軍事演習中止は在韓米軍撤退に帰結する可能性もある。韓国人は米軍撤退を受け入れるほど金正恩委員長の善意を信じてもいいのだろうか。何よりも文大統領の目標は非核化にあるのか。それとも北朝鮮との関係改善にあるのか。関係改善により非核化が実現して戦争がなくなるのか。核を保有している北朝鮮と共存が可能なのか。そして、核武装していない韓国は韓米同盟まで解消してしまった時、どのような状況に直面するのか。国民の生命と財産を守る責務がある文大統領は正直に答える義務があると思う。 (中略)

 脱北した黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記は生前、「金日成(キム・イルソン)主席は韓国のことを両班(官僚階級)がかぶっていた帽子に例えた」と話していた。帽子を結びつける2本のひもは韓米同盟と韓日友好関係だ。帽子のひもを切ってしまったら、韓国という帽子はたちまち風で吹き飛ばされるだろうという意味だ。
(引用ここまで)

 日本とアメリカは、韓国をブルーチーム側につなぎとめるための帽子の紐のようなものであった、という話。
 まあ、これは実際そうであったのは間違いないところ。
 20世紀初頭から21世紀初頭まで日本の統治下、アメリカの統治下を経て韓国はいわゆる自由主義側にいたわけです。
 北に対抗するため極端な反共産主義を掲げていたことが原因。
 ロッキー4の上映が禁止された理由が「共産主義者がこんないい暮らしをしているわけがない」というものであったという話を聞いたことがあります。ドラゴがドーピングをして科学的トレーニングを積んでいるというシーンが問題になったそうですよ。
 1985年当時の韓国の認識では「共産主義者は貧しい描写がされていなくてはならない」ということだったのでしょう。反共意識の苛烈さを物語るエピソードですね。
 まあ、この上映禁止の話の真偽は確認していないのですが。

 ただ、韓国の歴史を鑑みてみればこの100年というものが異例だったのですよ。
 日本が統治し、アメリカの監督下にあったという状況がむしろ特殊な期間だったといえるのです。
 ハンチントンも「韓国は中国文明の支配下にある」と指摘しているように、本来は中国側についている国だったのです。
 100年間の歪みが元に戻ろうとしているだけですよね。

 保守政権であったパク・クネからして天安門でスリーショットを撮ってもらってご満悦なんてシーンがあったほどで。反アメリカ、中国回帰は韓国という文明の持つ当然の帰結なのです。
 最後の最後に「これを守れるんだったらつきあいを継続してやるよ」という最後通告だった慰安婦合意も実質的に反故にしているわけで。
 もう日本もアメリカも韓国の行く末を生暖かく見守ることしかできないのですよ。

 韓国の保守派もまもなく息絶えることですし、日韓に有効なコネクションもほとんどない。
 先週、金鍾泌が亡くなったというのは象徴的な出来事だったなと感じますわ。

ムン・ジェインがロシア帰国から風邪でダウン……重病かとの憶測も。一方、マティス長官が訪韓して念願の戦時統制権返還に言及

米国防長官との会談も中止、心配される文大統領の健康状態(朝鮮日報)
文大統領に重病説 米国防長官との会談まで中止、W杯独撃破もコメントなし…(ZAKZAK)
 文大統領は24日にロシアから帰国して以降、4日以上も公式のスケジュールをこなしていない。26日に釜山で行われた6・25戦争(朝鮮戦争)関連の行事も、天候悪化を理由に参加を取りやめた。その前日の25日にも、予定されていた首席・補佐官会議が開催されなかった。青瓦台はこれについて「参謀陣を含め、休息したほうが良いとの理由で会議を開催しなかった」と説明した。さらに文大統領がこの日から2日間の休暇を取ったため、文大統領は今週のスケジュールを一切こなさないという形になった。

 このため、政界では「経済や北朝鮮問題など国内外で至急の懸案が山積している中、1週間も公式スケジュールをこなしていないということは、文大統領の健康状態が思ったより深刻なのではないか」との憶測が流れている。とりわけ、習近平中国国家主席との会談前に韓国を訪れたマティス米国防長官との会談までキャンセルしたことをめぐり、異例だとの反応が出ている。
(引用ここまで)

 ふむ。ドイツ戦の勝利にもコメントなし。
 そしてマティス国防長官との会談もキャンセル。かなり木曜日から日曜日までのスケジュールをすべてキャンセルしている、とのこと。
 かなり気になりますね。
 あのポピュリストがドイツ戦勝利という絶好の機会にコメントを出すことすらしなかった……か。

 そして今回、マティス国防長官とは戦時統制権返還についても語られる予定だったのです。
 戦時統制権返還はノ・ムヒョン政権からの言ってみれば念願です。
 自主国防につながり、北との統一に障害となる在韓米軍撤収のための第一歩となるものです。
 ノ・ムヒョン後は、イ・ミョンバク、パク・クネと保守政権が続いてしまったために棚上げになりました。
 そのため「積弊勢力による妨害」くらいに言われている部分でもあるのですよ。

 ムン・ジェインの選挙公約のひとつでもあります。
 そのとっかかりとなるマティス長官との会談はいわば「聖公約成就への栄光の第一歩」となるはずの晴れの舞台。
 ここにすら出席しなかったというのはだいぶ気になるところ。
 ムン・ジェインは日韓関係にとって、そして韓国経済にとって大事な人物です。
 健康問題で政権が変わるというようなことがないように祈っていますよ。

 さて、戦時統制権返還については米韓国防長官会談で語られています。あと続々と中止されている米韓合同軍事演習についても話し合われた模様。

韓米国防長官会談…戦作権早期転換を議論(中央日報)
韓国の宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官は28日、ソウル国防部庁舎で米国のジェームズ・マティス国防長官と会談し、「遅くとも2022年までに戦時作戦統制権(戦作権)を転換する方法について議論しよう」と提案したと複数の韓国政府消息筋が伝えた。2022年は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の任期が終わる年だ。これに対し、マティス長官は「10月に米国ワシントンで開かれる第50回米韓定例安保協議会(SCM)で協議しよう」と答えた。現在、戦時の韓国軍の作戦権は韓米連合司令部が持っている。有事の際には韓国軍の指揮権限が米軍隊長(韓米連合司令官)に渡される構造だ。

韓国政府は当初、文大統領の任期内の戦作権還収を推進したが、昨年7月に「早期に達成する」に修正した。当時北朝鮮の核ミサイル挑発が続き、戦作権還収目標時点設定において融通を利かせたのだ。だが、今春以後、北朝鮮が対南挑発の中止を約束し、韓半島(朝鮮半島)の軍事的緊張が大きく緩和されていると判断し、戦作権還収時点を「任期内」に再び具体化したと解釈される。 (中略)

韓米の国防長官は共同メディア報道文で「戦作権転換の準備に相当な進展があることに注目する」として「今後韓半島の安保状況の変化を十分に考慮しながら戦作権転換に必要な条件を早期に満すように協力していく」と明らかにした。

韓米の国防長官は韓米合同軍事演習猶予の原則を定めた。(中略)韓国国防部の関係者は「米国の外交的努力と韓国の対北朝鮮政策に役立つ時にのみ合同演習を猶予することにした」と説明した。合同演習を止めて発生する戦力の空白は、韓国軍の単独訓練で埋めるというのが韓国国防部の方針だ。 (中略)

マティス長官は宋長官との会談に先立ち、「米国は現在の在韓米軍の規模とその水準を維持していく」と強調した。米ドナルド・トランプ大統領の在韓米軍撤収意向に関する発言を収拾しようとするメッセージだ。
(引用ここまで)

 米韓共に戦時統制権返還についてはかなり前向き。
 在韓米軍撤収に関しては「規模と水準を維持する」というコメントこそあったものの、統制権も考慮にいれるとアメリカは「韓国の防衛」そのものについてかなり及び腰になっているのは間違いないですかね。
 そして韓国政府もそれに乗じている感じ。
 ムン・ジェイン政権終盤には大きな動きがあってもおかしくないかな、といったところですかね。

朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか 「戦後再発見」双書
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2017/12/20

アメリカ外交シンクタンク「韓国は在韓米軍なしで中国、北朝鮮、日本とどう対峙していくのか?」

韓半島専門家「韓国人、在韓米軍なく朝・中・日にどう対応するのか疑問」(中央日報)
「トランプ大統領が韓米連合訓練を一方的に中断すると発表し、在韓米軍の撤収も望むと述べた。同盟国にこのようにするのは正しいやり方ではない」。マイケル・グリーン米戦略国際問題研究所(CSIS)上級副所長の指摘だ。

ボイス・オブ・アメリカ(VOA)放送は15日(現地時間)、こうした内容のグリーン氏へのインタビューを放送した。グリーン氏はホワイトハウス国家安保会議(NSC)アジア担当補佐官を務めた韓半島(朝鮮半島)専門家。

グリーン氏は「(6・12米朝首脳会談の)共同声明の内容はあまりにも弱い。非核化の過程について比較的詳しく合意したクリントン政権とブッシュ政権のジュネーブ核合意、9・19共同声明にはるか及ばない」と評価した。また「北朝鮮の非核化の可能性は懐疑的であり、北朝鮮政権も米国の体制保証を絶対に信頼しない」と話した。

在韓米軍問題については「在韓米軍が撤収して韓米同盟が終われば、中国にどう対応するのだろうか。日本と北朝鮮にはどうするのか。韓国人が自ら問うべき」と述べ、在韓米軍の重要性を強調した。一部で提起されている韓半島での戦争リスクが大幅に減ったという主張に対しては「北朝鮮が核兵器や生物・化学兵器を使用する場合、数百万人が犠牲になるため戦争を防ぐことが最優先」と前提にしながらも「北朝鮮体制を保証するからといって戦争を防ぐことはできない」と述べた。

その理由として「北朝鮮政権は今まで米国と合意したことをすべて否定した。北朝鮮は米国の体制保証を信頼しない。体制保証要求は同盟の軍事力を弱めるためのものだ」と説明した。

また「トランプ大統領は韓国に対韓安保公約を履行する積極的な意志がない」とし「青瓦台(チョンワデ、大統領府)は米国防総省と議会、シンクタンクなどと協力し、同盟強化に力を注ぐべき」と助言した。
(引用ここまで)

 CSISのマイケル・グリーン副理事といえば楽韓Webからは「慰安婦合意を主導した張本人」と名指しされている人物です。
 東アジアにおけるフィクサーとでも言うべき、決して小さくない影響力を持っています。
 アメリカの対アジア外交政策のベースを作っているのがCSISであるといっても過言ではないんじゃないでしょうかね。
 ただ、トランプ政権になってからはけっこう影が薄いように感じています。

 マイケル・グリーンにとっても今回の米朝首脳会談での共同声明は意外だったということでしょうかね。
 すっかすかであるというのは共通認識で、それをこれから埋めるのかどうかというのはまた議論があるという感じ。楽韓さんは「これからポンペイオとボルトンによって埋められるのだろう」と考えていますが。

 で、記事タイトルにもなっている「在韓米軍なしで韓国はどうするつもりなのか」ってことですが。
 ……なんとかするんじゃないですか?
 そもそも韓国の左派は伝統的に自主国防論が強いことで知られています。ムン・ジェインも軍事費を25%上げることを表明しています。
 最初に戦時統制権返還が唱えられたのはノ・ムヒョン時代。
 同時期に独自の原子力潜水艦を建造しようと計画し、アメリカの圧力で潰されたなんて話もあるほどです。
 北と対等になるには自主国防こそが肝になるというか、アメリカ軍こそが邪魔になっているというのが彼らの思想なのですね。

 ムン・ジェインが就任したあとの13年間は左派が牛耳ることでしょう。
 10年後くらいにはそれに反対する保守勢力も細々とした存在になっていることでしょうね。
 その期間中のどこかでムン・ジョンイン特別補佐官が述べるように「大統領が拒絶して」米軍が撤収することになるのでしょう。
 ノ・ムヒョンに対してブッシュ政権は「あいつはどこか頭がおかしい(から放置しておこう)」くらいの扱いでしたが、今回はアメリカも韓国から撤退を希望している。
 まさにWin-Winというヤツですよ。

 マイケル・グリーン的には飯の食い上げなので、危機感を抱いているでしょうけどね。

「あいつを米朝会談に関与させるな」とまで嫌われたムン・ジェイン、シンガポールに向かう気満々でホテルの下調べ中なう……

米朝の仲介役を自任する文大統領に米紙「任せてはならない」(朝鮮日報)
韓経:青瓦台、シンガポールで南北米首脳会談準備?(中央日報)
 米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は28日(現地時間)、北朝鮮と米国の仲介役を自任する文在寅(ムン・ジェイン)について「任せてはならない」と主張した。同紙は「文大統領が米国の利益を代弁しているかは不透明だ。文大統領は非核化に向けた単純な措置に対しても、北朝鮮に補償(支援)を与えるべきだとして米国を圧迫している」と指摘した。

 同紙は社説で、文大統領が「段階的・同時的な非核化」という北朝鮮の主張を受け入れたことについて「これは、北朝鮮が核実験場訪問の許可といった段階的な措置を取っただけでも支援をすべき、ということを意味する」と主張した。

 WSJは「文大統領は、経済支援をすることで金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を手なずけることができると信じているが、米国と日本にとって核弾頭ミサイルは実際的な脅威だ」として「トランプ大統領は対北朝鮮制裁の効果が出る前に、文大統領の要請によって(米朝)首脳会談に合意し、てこの力を弱めた」と指摘した。さらに「首脳会談は米国の国益に直結するため、米国の安全保障よりも別のことを優先する韓国の大統領に、下請けのような形で首脳会談の過程や結果を任せてはならない」と主張した。 (中略)

ワシントンのある消息筋は「韓米vs北朝鮮ではなく、ともすれば『韓国・北朝鮮vs米国』という構図になりかねないとの懸念が示されている」と話した。
(引用ここまで)
青瓦台(チョンワデ、大統領府)が文在寅(ムン・ジェイン)大統領のシンガポール訪問を念頭に置いて現地に職員を派遣したことがわかった。シンガポールでは6月12日に米朝首脳会談開催が予定されているだけに今回の派遣が南北米首脳会談と終戦宣言の可能性と関連があるのかどうかに関心が集まっている。

30日の外交消息筋によると、青瓦台は行政官級の職員をシンガポールに派遣し宿舎などを物色中であることがわかった。外交消息筋は「文大統領のシンガポール訪問の可能性に備え、プレスセンター設置に向けた仮契約などの目的で青瓦台関係者が派遣されたと承知している」と話した。青瓦台がプレスセンターを事前に物色しているという事実は文大統領が米朝首脳会談の時期にシンガポールを訪問し、南北米3カ国首脳会談をしたり3カ国による終戦宣言をする可能性があることを意味する。
(引用ここまで)

 原則的にやや保守派であるウォールストリートジャーナルから、米朝交渉にムン・ジェインを関与させるなとの意見。
 まあ……ねえ。
 アメリカ政府から「韓国は非核化問題に深入りするな」と言われるほどに、問題があるということなのでしょう。
 それでなくとも北朝鮮を押し切る必要がある交渉の場に韓国がからむと、局面が複雑になってしまいますからね……。
 できるだけ単純化してCVIDをいかにして短時間で達成するかということを押しつけるしかない。
 それを横から「北朝鮮は誠意を見せている」だのなんだの首を突っこんでくる輩がいてうざったくてしかたがないというのが本音なのでしょう。
 トランプ大統領が米韓首脳会談が終わり、ムン・ジェインが帰国した日付に合わせる形で米朝首脳会談の中止を発表したのはそういった事柄と無関係ではないと見ています。

 そこまで忌み嫌われているムン・ジェインですが、6月12日に自らシンガポールに向かう気満々。
 大統領府職員がホテルの下調べをしているとのこと。
 北朝鮮の走狗ですからね。
 キム・ジョンウンの行く場所ならどこでも顔を出したいのでしょう。

 アメリカにとって敵は北朝鮮だけではなかった、なんて事態にならなければいいのですがね。

アメリカ政府が「北朝鮮の非核化に韓国は首を突っこんでくるな」と「要請」……うざかったんだね

米国が韓国に要請「非核化問題に深入りするな」(朝鮮日報)
イ・ナギョン「米国、韓国に非核化も深く入らないように要請」(中央日報・朝鮮語)
 欧州を歴訪している韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相は27日(現地時間)、ロンドンで特派員および記者団と昼食会を開き「米国が、非核化問題に関して韓国はあまり深く入り込まないでほしいという要請を行った」と語った。
米朝首脳会談の中心的議題である「北朝鮮の非核化」は、米国と北朝鮮が直接協議したいという趣旨で、韓国が深く介入して北朝鮮に誤ったシグナルを送る状況を懸念したものと解釈されている。


李首相は27日、「金正恩(キム・ジョンウン)委員長の段階的非核化と米国のCVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)は歩み寄れるか」という質問に対し「文在寅大統領も、(2回目の南北首脳会談の記者会見で)非核化の案を細かくは語らなかった」という趣旨の回答を行い、続いて「板門店宣言の『完全な非核化と核なき韓半島(朝鮮半島)を目標にする』という表現も、米国と協議した内容」「韓国が乗り出すことで事態がこじれかねないという問題もあるが、米国にハンドルを渡すのがいいという判断から、韓国政府は発言を控えている」と語った。
(引用ここまで)
 引用時に改行を整えています。

 北朝鮮のキム・ジョンウンが窮して韓国にSOSを投げ、さらに米朝首脳会談が開催される前に3回目の中朝首脳会談が開催されるのではないかとまでされています。
 六者会議に参加している国のうち、ロシア、日本以外の4カ国が主導権を争っている感じですね。
 でも、今回に関していうのであれば主役はアメリカと北朝鮮。
 北朝鮮は主役というか悪役というか微妙なところですが。

 そこに北朝鮮のアシスタントとして首を突っこもうとしているのが韓国。
 アメリカに多少なりともアドバイスする立場にいるのが日本。
 少しでも分け前を多くとろうとしていて場を乱しているのが中国ってところですかね。

 実はこの中でもっとも立場が弱いのは韓国なのです。
 アメリカと軍事同盟を結んでおり、かつ今回の米朝交渉が軍事関連で以上、アメリカの意向を無視して北朝鮮のアシストをすることはできない。
 それでも独自でできることをしよう、ということで行ったのが第2回の南北首脳会談であり、その後の「朝鮮半島の完全な非核化を再確認した」というコメントであり、CVIDについてモゴモゴ言っているという状況なのですよ。

 ただ、アメリカとしたらその動きはうっとうしいことこの上ない。
 北朝鮮と1対1の戦いに持ちこみたいのに、周りをハエのようにムン・ジェインが飛び回っている。
 堪忍袋の緒が切れたアメリカから「いいからちょっと黙ってろ」と言われたのが今回というわけですね。まあ当然か。
 「核保有国よりも強大なムン・ジェイン保有国」とやらの現実はこうだ、ということでもありますね。
 これでもまだ「ドライバーは韓国だ」とか言ってシンガポールで米朝首脳会談に首をつっこんだりするんでしょうか。

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