楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

米韓関係

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中国「38度線越えなしなら北爆OK! 軍事介入もしない」 → 韓国人「38度線を国境扱いするな!」

中国環球時報「韓米が北朝鮮攻撃すれば軍事介入する」(中央日報)
中国紙「米国が北の核施設を攻撃しても中国の軍事介入は不要」(朝鮮日報)
【社説】米の北朝鮮核施設攻撃、中国容認の兆しは北への最後通告だ(朝鮮日報)

中国人民日報の姉妹紙・環球時報は22日、こうした内容の社説を掲載、「我々は北朝鮮を積極的に説得しているが北朝鮮が耳を傾けず、『北朝鮮の核・ミサイル発射と韓米軍事訓練の同時中断』を提案したが韓米両国が受け入れない」とし、このように主張した。

これに先立ち環球時報は、トランプ米大統領が21日(現地時間)、「中国は確実に北朝鮮の経済的な命綱であり、中国が北朝鮮問題の解決を望むなら解決するだろう」とツイッターでコメントした内容を紹介した。

同紙は「こうした状況で我々は一歩ずつ前進する漸進的方法を選択する必要がある」と強調した。続いて「米国が考慮する『外科手術式攻撃』に対して中国は外交的手段で反対する」とし「もし韓米両国が38度線を越えて北朝鮮に攻撃を加え、北朝鮮政権を転覆させようとすれば、中国も直ちに軍事的介入を進行するだろう」と伝えた。
(引用ここまで)
 同紙は「米国が北朝鮮の核施設に対し、『外科手術的な攻撃』をするならば、外交的手段で抑制することになるが、軍事的介入は不必要だ」と指摘した。これは北朝鮮が追加的な核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)による挑発を行った場合、米国の先制攻撃を容認する姿勢を示したと言える。

 しかし、「韓米両国の軍隊が38度線を超え、北朝鮮を侵略し、北朝鮮の政権を転覆させようとするならば、直ちに軍事的介入を行う」とし、「武力手段を通じた北朝鮮の政権転覆や韓半島(朝鮮半島)統一の試みは絶対に受け入れられない」とした。米軍が38度線を越えて中国と直接向かい合うか、中国の「緩衝地帯」である北朝鮮全体を占領しようとする場合にのみ軍事行動を取ると表明した格好だ。
(引用ここまで)

 環球時報が北爆許容ともとれる記事を書きました。それに伴って中国のレッドラインが明白にされましたね。

 1.アメリカによる核実験施設へのピンポイント攻撃は許容する。
 2.米韓合同軍が38度線を越えることがあれば軍事介入する。

 つまり、中国の立場としても「北朝鮮の核実験は許さない」という表明です。ただし、体制転覆は許さない。韓国主導の南北統一も許さない。米韓が38度線を越えることを許さない。これらのラインを越えては来るな、ということです。

 3本目の記事で朝鮮日報はこんな表現をしているのですが──
つまり、中国としてのレッドライン(禁止線)を示したのだ。今のところは韓国が休戦ラインを越える理由もないし、その必要もなく、可能なことでもない。しかし、中国であれほかの国であれ、第3国が現在の休戦ラインをあたかも不変の線のように規定し、そうしようとするのは容認できない。中国が韓半島(朝鮮半島)の永久分断を内心期待しているかどうかは分からないが、南北統一は結局時間の問題でしかない。
(引用ここまで) 

 容認できなければなんだというのだ。
 おまえらの都合なんて知ったこっちゃねえとばかりに、周辺国がレッドラインを定めていく様はなかなか面白いですね。

アメリカ「核実験は許さない。中国の圧力を期待するが、それができないなら単独行動
中国「原油供給は絞るけど効果は不明。核実験施設への爆撃ならOK。米艦が38度線を越えてきたら同盟に基づいて軍事介入」
日本「有事想定の下、難民対策・邦人待避に向けて青写真を作っておく

 唯一、ロシアがただ黙って国境の街に軍を進めているのが面白いところですが。
 もはや韓国の事情を聞き入れている状況ではなく、行動を取るべきシチュエーションにまで進んでいることが分かります。しかし、本格的に鯨に挟まれる海老と化していますね。

 中国が北爆許容にまでくるとは、正直なところ思っていませんでした。
 北朝鮮支援を噂されている瀋陽軍区=江沢民派との諍いが頂点に達したと見るべきか。切り捨てる用意(覚悟?)ができたと見るべきか。

 思ってたよりも展開が速くてちょっと困惑中。
 25日に核実験がなくても、予防的な北爆ですらありえる状況になってきましたね。

しかし、すごいタイミングで発売されたもんだ。
戦争にチャンスを与えよ (文春新書)
エドワード・ルトワック
文藝春秋
2017/4/20

訪韓したペンス副大統領「北朝鮮は大統領の決意を試すべきではない」 マクマスター補佐官「この問題に対応すべき時が来た」

「北朝鮮は米国を試すべきでない」 米副大統領が警告(日経新聞)
北朝鮮問題、「対応すべき時が来た」 米大統領補佐官(CNN)
 ペンス氏は、核放棄に向けた北朝鮮の行動を待つ米国の「『戦略的忍耐』は終わった」と指摘。北朝鮮の核開発阻止に向けた中国の役割に期待を示しつつも、中国が影響力を行使しないのなら「米国が同盟国と行動する」と述べた。シリアやアフガニスタンへの攻撃で「トランプ大統領は力と決意を示した」とし、「北朝鮮は大統領の決意を試すべきではない」と北朝鮮を強くけん制した。

 ペンス氏は「韓国と100%行動を共にする」と韓国防衛への決意も訴えた。
(引用ここまで)
ワシントン(CNN) 米国のH・R・マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は16日、北朝鮮の核開発計画への対応について、「全ての選択肢が俎上(そじょう)にあり、調整と展開が進んでいる」と述べる一方、米国は軍事力の行使を望んでいないと強調した。

マクマスター補佐官はABCテレビの番組の中で、「米国およびこの地域の同盟国やパートナーが敵対的政権によって核兵器の脅威にさらされる事態を、大統領は容認しない。同盟国やパートナーと連携し、中国のリーダーシップによって、幅広い選択肢を確立する」と語った。

同補佐官によると、選択肢の提示に当たっては、米国家安全保障会議(NSC)と国防総省、国務省および情報機関が連携し、「このような不穏当な行動パターンが続いた場合」、トランプ大統領が行使できる状態とする。

「この問題に対応すべき時が来た。平和的に問題を解決するため、今こそ軍事的選択肢を除くあらゆる行動に出るべき時だ」とマクマスター補佐官は述べ、「今後数週間、数カ月のうちに、我々のすべてにとって絶好の機会が訪れると思う。武力衝突に至らない範囲で行動を起こせば、最悪の事態は避けられる」と予想した。
(引用ここまで)

 大統領、副大統領、大統領補佐官といったアメリカの首脳が「オバマの時代とは変わったのだ」という宣言をしているのですね。
 民主党政権の時代は終わりを告げ、共和党の時代が戻ってきたのだと。
 中国に対しても主張すべきを主張する。
 韓国に対しても、おそらくは日本に対しても協力を要請してくることでしょう。

 マクマスター補佐官のいうように「武力衝突に至らない範囲で行動を起こす」ターンがまだ続く。「今後数週間、数ヶ月」の間は中国に圧力をかけさせるし、ボールはしばらく渡しておく。
 ただし、核実験や大陸間弾道ミサイルの実験をするようであれば話は別だ、と。

 ただ、北朝鮮もそれを受けてなにもしないわけにはいかないのですよね。
 国内には不満がたまりまくっている。なんらかの強烈なアピールで政権は強い指導力を持っているのだということを見せつける必要があるのです。
 核実験をして「我々はいまや核保有国となった」という宣言をしなければならない。

 当分は我慢比べであるというのが実際なのでしょう。
 トランプは「中国が圧力を加え、問題を解決する」ことを求めているのであって、単純に圧力を加えることだけを求めているのではない。
 問題を解決することが重要であり、それが中国にできないのであれば「我々は独自に問題を解決する」と宣言している。
 アメリカ大統領の言葉は軽くない。軽くあってはならないのですよ。
 これを覆すようであれば、今後の任期はすべてそうして言葉を覆すという前提で対応されてしまう。
 いつまで中国にボールを持たせておくか、という見切りが問題ですかね。
 マクマスター補佐官の言葉によれば「今後数週間、数ヶ月間」とのことですが。

デビュー30周年記念 『“破壊王"橋本真也 ゼロワン激闘録』 FIGHTING TV サムライ×Gスピリッツ DVD BOOK vol.1 (タツミムック)
辰巳出版
2014/8/6

韓国に北朝鮮核問題以外の大きな危機、明日15日に為替操作国認定も

米国の「為替レート操作国」指定から韓国は外れるか(ハンギョレ)
【コラム】韓国は為替操作国ではないが…(中央日報)
 米中首脳が貿易不均衡解消のための「100日計画」に合意し、14日(現地時間)に発表される米財務部の為替レート報告書に関心が集まっている。

 専門家たちは中国と共に韓国も為替レート操作国(深層分析対象国)に指定される可能性が低下したと見ている。「100日計画」の詳しい内容が不明なため断定はできないが、米国の貿易赤字縮小のための両国の協力により、貿易軋轢が弱まる局面に入ったためだ。今回の首脳会談を契機に、世界の交易と金融市場にもひとまず薫風が吹くという予想が出ている。

 韓国は昨年10月、米国財務部により中国・日本・ドイツと共に為替レート操作国の前段階である“観察対象国”に分類された。中国は為替レート操作国の指定要件である対米貿易黒字200億ドル超過のみが該当したが、韓国は経常黒字の国内総生産(GDP)3%超過も含め2項目に該当した。外国為替買い越し額のGDP2%超過項目には該当しなかったため、為替レート操作国には指定されなかった。だが、米国の指定基準が恣意的であることに加え、要件変更の可能性も提起され緊張を解くことはできない状況だった。
(引用ここまで)
韓国は2016年の対米貿易収支黒字規模が277億ドル(約3兆190億円)に達し、経常収支黒字がGDP比7%を越えているため、米国の立場では要注意国家に分類されている。だが、為替の動きや外国為替市場の介入規模で見ると、韓国を為替操作国とみるのは難しい。

韓国の場合、2009年以降、ウォンの実質価値が上昇し続けているが経常収支黒字規模が持続的に増加した。つまり、ウォン価値を人為的に下げて経常収支黒字を高めてきたとする根拠がないということだ。また、外国為替市場に介入してウォン価値を人為的に下げようとしたこともない。筆者の研究によると、最近の韓国の経常収支黒字の増加は、高齢化や原油価格の下落、景気低迷など別の要因によるものだ。

韓国政府はこのような点等を根拠に、韓国が為替操作国と見なされる可能性は低いと判断してきた。だが、トランプ大統領が当選した後、事情が変わった。もうすぐ発表される4月の米財務省報告書では、韓国を含む複数の国家が為替に対する介入根拠がなくても為替操作国に指定されるのではないかとの懸念が出ている。これを反映したからか、為替が急変動するなど市場の反応も尋常ではない。国際決済銀行(BIS)によると、韓国はことしに入って2月まで、自国貨幣の実質価値が主要27カ国中で最も高くなった国だ。為替が過度に先反応する側面があるのだ。
(引用ここまで)

 北朝鮮核問題もあるのですが、明日未明あたりに発表されるであろうBHC修正法によるレポートも韓国の命運を握っていますね。
 フィナンシャルタイムズブルームバーグスタンダード&プアーズあたりから「中国よりも韓国・台湾のほうが為替操作国認定される恐れが高い」と指摘されていました。
 実際にアメリカがポイントとしてあげている以下の3つの条件──

 1)対米貿易黒字を200億ドル以上積み上げている
 2)経常収支黒字額が当該国のGDPの3%以上である
 3)持続的な為替介入が認められる(外貨購入額が対GDP比での2%以上)

 この辺をちらと解説しているエントリもあるのでごらんくださいな。

韓国政府がなにを言おうともアメリカからの「為替操作国認定」が確実な理由

 現在、中国は1のみが該当していて、今回か次で監視国からすら外されるのではないかという話。北朝鮮への圧力とバーターで外されるのではないかという推測もありますね。
 それと同様に、北朝鮮への攻撃をする代わりに韓国への指定もないかもしれません。

 ま、北朝鮮が攻撃されても、為替操作国認定されても韓国にとっては致命傷ですから、バーターにされても意味ないですけどね。

〈新版〉本当にわかる 為替相場 マーケット参加者の心理学から経済指標の読み方、最新の予測ツールまで
尾河眞樹
日本実業出版社
2017/1/1

韓国人「アメリカが北爆を勝手に決めたりするな! 朝鮮半島は我々が統制しなければならないのだ!!」……その実力がないから武力か圧力かの二択になってるんでしょ

【社説】韓半島危機、ワシントンと調整して韓国が統制するべき(中央日報)
韓半島(朝鮮半島)危機説が拡散する一方だ。米国戦略資産が東アジアに継続して集まっていることから普通ではない。ロナルド・レーガン空母戦団とボノム・リシャール強襲揚陸艦戦団に加えて、オーストラリアへ向かっている途中でUターンしたカール・ビンソン空母戦団まで合わせて3個の空母級戦団が韓半島周辺海域に集結している。在日米軍基地にステルス機F−22・F35Bが30機余り、F/A−18戦闘機が60機余りなど、100機近くの空中戦力が拡大配備されたという。ヴィンセント・ブルックス在韓米軍司令官が24〜26日ごろに予定されていた米議会軍事委員会公聴会に出席せず、韓国に留まることにしたことも注目されるほかない。米国がドナルド・トランプ大統領の命令で「すべてのオプション」を準備中だとするハーバート・マクマスター国家安保担当大統領補佐官の発言が実際の行動につながるような局面だ。

だが、このような動きを北朝鮮の核・ミサイル除去のための北朝鮮先制打撃に向かう過程だと早合点してもらっては困る。これは核実験や長距離ミサイル発射のような北朝鮮の挑発を静かに見守ってばかりはいないという米国の確固たる意志を示す政治・軍事的圧迫手段とも見ることができるためだ。北朝鮮打撃は軍事的にはもちろん、外交的にも簡単なことではない。 (中略)

このような状況で何よりも重要なのは、米国の北朝鮮打撃を同盟国である韓国と共同で決めるか、韓国の同意の下で進められるようにすることだ。韓国政府は外交的・軍事的にワシントンと緊密に協調して韓半島の危機状況を共同で統制しなければならない。いかなる対北朝鮮オプションも韓国の同意なく米国が一方的に進めてはいけないという確固たる原則によって、韓米が緊密に足並みをそろえて任務にあたらなくてはならない。そうしてこそ不安に思っている国民を安心させることができる。

核とミサイルで挑発する北朝鮮を圧迫する時は厳しく行わなければならない。だが、韓国の首都圏が北朝鮮と相対しているという事実も忘れてはならない。韓米間の対北朝鮮共助という原則により、韓半島の危機状況は私たちが統制するという意志を示す時だ。
(引用ここまで)

 「韓半島(朝鮮半島の韓国での呼び方)についての決定をするのは韓国でなければならない」という主張が韓国から出ることが多いのですね。
 民族の運命を決めるのは我々でなければならないと。
 ついでにいえば北半分も公式見解としては韓国の領土なのだから、主権が及んでいるのだと主張したいのでしょう。

 その実力が韓国にないから頭ごなしで中国に「圧力かけろよ」交渉しているのだし、中国にそのつもりがないのであればアメリカが単体でやるしかないとなっているのですよ。
 がたがた言うんであれば、いますぐ北朝鮮の核問題を止める叡智を授けてみせろとシャア気味に言いたくもなりますわ。

 「話し合いで〜」とかいう連中も同じですね。
 その「話し合い」である六者協議が延々と行われたり行われなかったりしている間にも北朝鮮は核開発を進めてきたからこそ、こういう事態になっているわけで。
 もはや中国の圧力か、アメリカの軍事力でしか止めることはできないというのが現実。

 韓国がいくら「同民族なのだ」って主張したところで、実際には別の国。
 中谷前防衛大臣が言っていたように、「韓国の支配が及ぶ地域は朝鮮半島の南半分」だけ。
 韓国の言い分なんて北朝鮮にとっては(利用できる分には利用するだろうけど)関係ないし、そもそも70年以上も別の国でやってんだからもはや完全に別の国。
 分かれてから3世代が過ぎようとしていて、「同じ地域であったことを覚えている」住民なんて双方ほとんどいない。

 韓国の言い分は考慮されたとしても、無条件に聞き入れられる話ではないのですよ。
 ……北朝鮮核問題を分析するブログみたいになっちゃってるな、しかし。

ちょっとこの本買ってくる。
韓国左派の陰謀と北朝鮮の擾乱
コウ・ヨンチョル
ベストセラーズ
2017/3/25

ティラーソン米国務長官「シリア爆撃は北朝鮮への警告でもある」と北爆を示唆

米が北朝鮮に圧力 国務長官、対抗措置を示唆(日経新聞)
米国は北朝鮮の体制転換目指していない−ティラーソン国務長官(ブルームバーグ)
シリア攻撃は警告、対北朝鮮行動の必要性で中国と一致=米国務長官(ロイター)
ティラーソン国務長官は9日の米テレビ番組で、先のシリアへの攻撃を引き合いに「国際合意に違反し他国への脅威になるなら、いずれかの時点で対抗措置をとる」と話し、国際合意に反してミサイル発射を繰り返す北朝鮮を強くけん制した。米海軍は8日、当初予定を変えて朝鮮半島周辺に向け原子力空母カール・ビンソンを派遣した。

 ティラーソン氏は9日、米ABCテレビなどに出演し、米のシリア攻撃を北朝鮮はどう受け止めるべきかと問われ「他国への脅威となるなら、対抗措置がとられるだろう」と述べ、北朝鮮への警告の意味があると示唆した。一方で「我々の目的は朝鮮半島の非核化と明確にしている」と強調し、一部で伝わる北朝鮮の体制転換が目的ではないとの考えを示した。

 同氏は先の米中首脳会談での協議にも触れ「緊張感は高まり、なんらかの対応をせざるを得ない状況だと(中国側は)はっきり理解したはずだ」と述べ、北朝鮮問題での中国の対応を促した。

 米海軍はシンガポールを8日出港した空母カール・ビンソンを朝鮮半島に向けて派遣した。米メディアによると、オーストラリアに向かう当初の予定を変更した。米海軍は声明で「西太平洋における米国の権益を守る。一番の脅威は北朝鮮だ」と強調。北朝鮮を抑止するため「米軍のプレゼンス(存在感)を示す」狙いがあると明かした。

 マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は9日、米FOXテレビに出演し、米空母の動きについて北朝鮮による一連の挑発に対する用心のためだなどと説明した。その上で「大統領は米国民と同盟国への脅威を取り除くためにあらゆる選択肢をとる準備がある」と述べた。
(引用ここまで)
 アメリカとしては「北爆の可能性」をオプションとして堅持し続ける。
 「シリアと同様に対抗措置を執る準備がある」と宣言したも同然です。

 シンシアリーさんが言うところの「韓国が領土として主張している北朝鮮をアメリカは攻撃するはずがない」というのは、韓国が北朝鮮の核問題を解決できる実力がある場合にだけ成り立つ話なのです。
 もはや、アメリカは韓国にその実力がないことを知っています。だからこそ、トランプは「北朝鮮問題を中国がケアしないのであれば、我々は独自の路線を執る」とインタビューで発言したのです。
 1994年も同様に北爆寸前まで行きましたが、カーター元大統領が北朝鮮で金正日と会談したことで沙汰止みになりました。
 このときも韓国が関与した動きはありませんでした。
 後日になって金泳三が「あれは私が阻止した」とか言っていましたけどね。

 トランプの今回の発言は韓国の頭越しのものですが、それを当然として世界は受け止めています。
 北朝鮮の核問題はすでに韓国が関与できる問題ではないのです。

 まあ、だからといって「いま北爆は何パーセントの確率なんだよ」とか言われても困るのですけどね。
 今回の話は「この絵の全体の構図は北爆のオプションを指し示している。長嶺駐韓大使はその対応のために帰任した。その傍証はいくつかある」という「構図の説明」をしているのですよ。

 その傍証はトランプの北朝鮮、および中国へのコメント
 それを受けたかのような長嶺大使の帰任のタイミングと素早さ。
 長嶺大使が会談を要求した相手
 長嶺大使が駐韓米軍司令官と会談したこと。
 空母カールビンソンが予定を変更して韓国に向かったこと。
 米中首脳会談で共同声明が出なかったこと。
 そして今回のティラーソンの発言。
 アメリカの大手マスコミも韓国に来ている、なんてのもそうですかね。

 これでなんの用意もしていなかったら平和ぼけと批判されるでしょう。
 アメリカの北爆を可能性があるものとして受け取り、そのための準備を充分にすべきなのです。

井沢氏が「日本人は戦争に備えるとそれが現実化するという言霊に縛られている」と指摘してから20年以上。ようやく準備を怠らないようになった……というわけです。
穢れと茶碗 日本人は、なぜ軍隊が嫌いか (祥伝社黄金文庫)
井沢元彦
祥伝社
1999/2/20

アメリカも中国も韓国をまるでいないものとして扱ってる……コリアパッシングの時代が到来

韓経:【社説】北朝鮮問題、安倍氏だけと電話会談したトランプ氏…韓国は「透明国家」になったのか(中央日報)
【時視各角】韓国がのけ者ではないと?(中央日報)
韓国が国際社会ののけ者に転落したという「コリアパッシング論」が広がっている。強大国が韓半島(朝鮮半島)の主要懸案を取り上げながら当事者である韓国を排除しているという話だ。その根拠のひとつが米国大使の長期空席だ。米国がどれだけ軽んじて大使すらも適時に送らないのか。リッパート大使が離任したのは1月20日。3カ月になろうとするがだれが有力という話すらないのが現実だ。 (中略)

外交当局はこうした見方に目を剥く。特に外交部首長である尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は憤慨しているようだ。尹長官は先月末の幹部会議で「いつになく韓米間の疎通は緊密だ。現実と異なるコリアパッシングの話が出ないようにせよ」と指示したという。

すると外交部は翌日のメディア会見で「韓国など主要大使職が6カ月以上空いたことは多かった。これを韓国重視か否かと関連づけるのは間違い」と主張した。

果たしてそうだろうか。結論から言えば「事実自体は合っているが真実ではない」が答だ。歴代駐韓米国大使は22人。任務交代時に後任者の赴任が遅れたために6カ月以上空席だったのは6回だ。額面上「6カ月以上空いたことがあった」という主張は事実だ。だが一皮剥いてみれば話が変わる。

初めての空席事態となったのは1955年。ウィリアム・レイシー大使が李承晩(イ・スンマン)大統領との対立による5カ月で退くと、米国はわざと9カ月間空席にした。不満の表示だった。

残りの5回は例外なく1〜2カ月以内に後任者が決まった。赴任が遅れたのは議会の承認聴聞会が遅れたためだった。例えば前任者の離任から2カ月後に任命されたドナルド・グレッグ大使は「イラン・コントラ事件」との関与容疑で聴聞会に立つことができず8カ月遅れて赴任しなければならなかった。残りの大使もすべて同様の理由でソウル行きが遅れた。結局韓米対立がない限り今回のように後任者が決まらなかった時はなかったという話だ。それでも外交部は何の問題ないかのように主張する。真相を知らなかったとするなら無能であり、知っていてそうしたのなら欺瞞したわけだ。
(引用ここまで)
日本経済新聞は昨日付の社説に「韓国大統領選は真の国益踏まえた論戦に」を掲載した。韓日米共助の重要性を強調した社説ではあるが、韓国を訓戒するような印象を拭うことはできない。4日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「日本が韓国に差し伸べた手」という社説を掲載した。85日ぶりに長嶺安政駐韓日本大使を帰任させたのは日本の責任ある決定というものだ。一方で韓国には苦言を呈した。韓国人の心情は理解するが、韓日慰安婦交渉を破ったことは非常識であり、韓国は日本の和解ジェスチャーに応じる返事をするべきだというのが要旨だ。 (中略)

なぜ韓国が外交舞台で「仲間外れ」にされて外国メディアの訓戒の対象に転落したか。われわれ自らが招いたことだ。米国と中国の間で「均衡外交」をすると言って韓米同盟の価値をないがしろにしたような、「右往左往外交」がこのような状況を作り出した。
(引用ここまで)

 2番目の引用記事を書いた韓国経済新聞は現在の韓国では異端とされている保守派の新聞。
 以前からパク・クネ政権の中国傾倒を批判していました。だからこそこういう記事が書けるのでしょうね。まあ、今の韓国ではあくまでも異端ですが。

 さて、このところ韓国では「中国からもアメリカからも距離を置かれてしまっている。もちろん、日本からも」というように、いわば「コリア・パッシング論」が語られています。
 「鯨の間にはさまれたエビ」が復活したかのように。
 以前は「もはや韓国はエビではない。イルカほどの存在感はある国だ」とか「外交の成果で韓国はモテモテ!」とか「あいまいさこそが我々の戦略だ」とか言っていたのですが。

 韓国人いわく米中間でうまく舵を取り、大国間のバランサーとしての存在感を増していたはずなのですが、気がついたらパッシングされていた。なにを言ってるのか分からねーと思うが(以下略)。
 韓国がいっていたところのバランサー外交であれば、こうなるのは自明の理なのですよ。
 自分がなにも失うことなく、大国から少しずつ利だけをかっさらうというわけでの行動なのですから。

 中国からは経済的利益を、アメリカからは軍事的庇護を得て、さらに日本を叩いて国民の不満から目をそらさせたりしていた。
 これでなにもかもがうまく廻る、この世の春を2年ほど謳歌していたのですが。
 アメリカからは「THAADミサイル配備」を押しつけられ、中国はその配備反対を押しつけられ、日本からは慰安婦合意を押しつけられた。
 利益だけを得てまわり続けられるわけがないのですよ。
 なにかを得るのであれば、なにかを失う。その損得勘定でどうにかプラスに持っていく、というのが外交の原則なのです。
 そんな原則すら無視。そして自らのプリスティージを勘違いして(下のマンガのように)、バランサーのつもりで行動してきた結果が現状なのですよね。

2012紳士の国

 パッシングされて当然。
 「国家元首が不在だから」とかそんな理由だけではないのですよ。
 アメリカ(と日本)、中国のどちらにつくのか最後通牒がつきつけられているのです。

 韓国は原則として海洋国家ではないので中国につくと考えているのですけどね。
 近い将来であればムン・ジェインならまず間違いなく中国を選ぶ。アン・チョルスであれば「バランサー外交」を継続(そしてどちらからもパッシングされる)、といったことになるのかな。

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帰任した駐韓日本大使、在韓米軍司令官、在韓アメリカ大使代理と相次いで会談。なお、韓国大統領代行や国防部長官から拒絶のまま

在韓米軍司令官らと対北連携強化確認…長嶺大使(読売新聞)
 長嶺安政・駐韓大使は6日、ソウル市内でビンセント・ブルックス在韓米軍司令官、米国のマーク・ナッパー在韓代理大使と会談し、弾道ミサイル発射などを繰り返す北朝鮮に対し、日米韓の連携強化が必要との認識で一致した。

 日米外交筋が7日明らかにした。

 長嶺大使らは、北朝鮮の核ミサイルに実践的に対応するため、日米韓の合同訓練を戦略的なレベルに引き上げる重要性について一致。米側は日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)が日米韓の枠組みでも重要だと指摘した。
(引用ここまで)

 長嶺駐韓大使がソウルで在韓米軍司令官、在韓米国大使代理と会談。
 その一方で韓国の国防部長官と統一部長官は面談を拒絶
 この対比、すごく面白いですね。

 何度も韓国人に当事者意識がないという話をしていますが、このコントラストがそれを如実に描いています。
 最初から大使は「大統領代行、統一部長官、国防部長官と話をしたい」と宣言して帰任した
 この3人と会うのに「慰安婦合意の履行を求める」わけがない。
 それなのに韓国政府は「格が違う」だの「外交的欠礼」だのを言い訳にして会おうとしない。
 あるいは韓国政府にはアメリカ側から情報が行っていない、という事態も考えられますかね。
 さすがにそれはないと思うのですが……。それにしても、これだけ当事者意識がないのはなぁ。

 その一方で在韓米軍司令官、在韓米国大使代理といったアメリカ側の当事者とはすぐ会談ができる。
 日米で今回の事態についての共通意識がある、あるいは情報共有が確実にできているということなのでしょう。
 北朝鮮と戦闘状態になるのであれば、日本もその当事者の一員であることは間違いありません。
 その際の邦人脱出についての話なんかも出たのでしょう。

 こういった情報収集については「大使」という肩書きは役に立つのです。
 大使代理であるとどうしても後回しにされてしまう。なので、この事態においては大使の肩書きがどうしても必要であったので帰任させた。
 当初から「この帰任は有事に備えたものである」と楽韓Webでは語っていましたが、それがこの会談で裏付けられたように思えます。

 有事が起きるかどうかはともかくとして、その備えであると。
 しかし、それにしたって韓国政府に当事者意識なさすぎると思うのですがね。
 うーん、本当に蚊帳の外にされているのかなぁ。あるいは「どうせあと1ヶ月で終わりの政権だし」くらいの勢いなのか。
 ただ単にものが見えていないだけなのか。ちょっと分からないですね……。

一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート (角川書店単行本)
上原 善広
KADOKAWA / 角川書店
2016/7/1

韓国人がようやく「あれ、朝鮮半島って開戦前夜っぽいの?」と気づいた模様

【社説】先制攻撃か電撃交渉か、予断を許さない韓半島情勢(朝鮮日報)
 最近になって韓半島(朝鮮半島)情勢を懸念する声が徐々に高まっている。実際に今日開催される米中首脳会談でも北朝鮮問題が重要な議題の一つになるようだ。北朝鮮に対するいわゆる「戦略的忍耐」と呼ばれる政策を放棄したトランプ大統領は「中国が北朝鮮問題を解決しないのであれば、われわれがやる」とまで明言した。またホワイトハウスのスタッフたちもこれまでの北朝鮮との交渉について「時間の無駄だった」などと指摘しているという。米国におけるこれら一連の発言だけを見れば、北朝鮮に対する先制攻撃が本当に近づいているかのような印象を持ってしまう。これに対して一部ではトランプ大統領の発言について「ビジネスマンの習性」との見方もある。交渉を自分たちに有利な方向へと導くための一種の脅しというわけだ。本当に先制攻撃をやるなら極秘に準備を進めるはずであり、事前に手の内を見せることを疑問視するこのような見方にも確かに一理はあるだろう。

 しかしトランプ大統領が繰り返し語る内容を軽く受け流すのは危険だ。 (中略)

 一方でトランプ大統領が突然180度局面を転換し、電撃的に北朝鮮との交渉に乗り出すこともあり得るだろう。外交政策に詳しい識者の多くはむしろこちらの可能性に注目している。軍事攻撃を行った後の情勢を見極めるのが難しいというのがその理由だ。ただしもし過去と同じく核開発の凍結と支援の再開で合意すれば、これは北朝鮮の核保有を事実上認める最悪の結果になってしまう。あるいはもしかするとこれ以上に深刻な取引が行われることもあり得るかもしれない。いずれにしても韓半島情勢が一瞬たりとも予断を許さない状況にあるのは間違いない。

 韓国の次の大統領は、当選した翌日から安全保障政策におけるこれら一連の重大な決定を下さねばならないが、現在の候補者たちの中には外交・安全保障政策でしっかりした考え方を持つ人物は一人も見当たらない。もしかするとこのことが韓国にとってはもっと不幸なことかもしれない。
(引用ここまで)

 昨日くらいからようやく韓国メディアにおいても「あれ、もしかして俺たちやばくない?」みたいな論調が出てきました。
 いや、ホントにようやくなんですが。
 それでもまだ当事者意識にかけるというか。
 今日になってアメリカのシリア空爆があったことも加わって、なにやら傍観している感じですね。
 北爆があったら自分たちが被害を受ける可能性が高いということをまるで考慮に入れていない。
 まあ、当事者意識があったらソウルに配備されている高射砲がただの鉄の管だったなんてことにはならないか。

 それでもこれらの話と日本大使帰任を結びつける話はまったくもってないのです。
 結びつける能力がないというか、見たくないので見えていないのでしょう。
 帰任した長嶺大使が会見を申し込んだのが「大統領代行、統一部長官、国防部長官」であることを考えたら、その帰任がなんのためなのか理解できそうなものですが……。
 「今日発表の明日出国」なんていう大使の帰任スケジュールと、会見希望の相手を見ればその理由が慰安婦合意の履行要求であるなんて話が実際なのかどうか……分からんかね、これ。

 トランプ大統領の「中国がやらないのなら我々は独自に動く」という言葉や、北朝鮮のミサイル発射時のティラーソン国務長官の「もうこれ以上話すことはない」という発言だけであれば口三味線である可能性もうかがえますが。
 周辺国である日本がこうして動いていることが補助線になりそうなもんですけどね。

 なお、米中首脳会談は初日が終了したところで、まだ共同声明もなにも出ていない状態。
 初日は顔合わせで明日の会談こそが北朝鮮問題にしても本番でしょう。
 シリアの空爆があったことで可能性は少し落ちたのではないかという思惑もあるようですが、逆に「ないと思われているタイミングこそ動く時」である可能性もあります。
 どちらにしても空爆のみであれば両面作戦といえども可能でしょうしね。

 どちらにしても、ポスト冷戦の終わりのはじまりです。

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2017/4/7

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