楽韓Web

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米韓関係

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ムン・ジェイン「本来の約束では今年のTHAAD配備は発射台1基だけだったはずだ」→THAAD配備について反転攻勢へ?

THAAD発射台「年内に1基配備」 韓米が当初合意=文大統領(聯合ニュース)
「私は知らない理由でサード配置速くなった」... 文大統領電撃公開なぜ(ニュース1・朝鮮語)
Exclusive: South Korea president calls on China's Xi to do more on North Korea nuclear program(ロイター・英語)

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は22日、青瓦台(大統領府)で行われたロイター通信のインタビューで、在韓米軍への米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」配備について、大統領就任後に受けた報告によると当初の韓米間の合意では今年後半までに発射台1基を配備する計画だったと明らかにした。残り5基については来年度に配備するスケジュールだったと強調した。青瓦台関係者が伝えた。

 文大統領は「どのような理由で配備が加速化されたのか分からない」とした上で、「国内法と規定を適切に履行したのか確認することが重要だ」と述べた。

 THAAD配備のスケジュールについて韓米間の合意事項が公開されるのは今回が初めて。THAADの発射台は既に配備済みの2基に加え、4基が追加搬入されたものの青瓦台に報告されていなかった問題が明らかになり、本格運用の開始が大きくずれ込むことになった。
(引用ここまで)
ムン大統領は28日、訪米して29日から30日まで、ドナルド・トランプ、米国大統領と首脳会談を行う。現在、両国はTHAADの配置を巡って微妙な緊張関係が造成されている。

結果的にムン大統領がサード配置合意日程を公開したのは、このような状況をドア大統領が主導的に解いていくための「戦略的狙い」ことができる。

ムン大統領は、現在の環境影響評価など適法な手続きを経て、サド配置がなければならないと主張している。こうなると、米国が主張する年内サド配置は困難になる。

しかし、ムン大統領の今回の主張によると、米国が言う年内サド配置は、当初守らなければなら合意がなかった。もしドア大統領が言う合意が事実であれば、ドア大統領が韓米間の交渉において優位を占めることになるわけだ。
(引用ここまで)

 んー、なんというかうさんくさい。
 通常時でランチャー1基だけから導入するなんてことがあり得るのか。

 以前も書いたようにTHAADは6基のランチャーが揃ってワンセット
 それをわざわざ2基だけのランチャーを電撃的に導入したのは、北朝鮮がミサイル実験を繰り返している中、それに対抗するための装備が早急に必要だったから。
 いわば暫定措置として2基だけの導入を行ったわけですよね。
 本来であれば6基のランチャーを揃えてこそのTHAADシステムであるのです。

 でなければ、THAAD配備に関して遅れているという報告を聞いたトランプが激怒したという話は成り立たない。
 習熟のためであるにしても1基だけにする利点が見えない。フルセットでの導入が本来であって、1基だけ導入してそれを運用する意味がないのですよね。
 マウンティングをするための嘘……とまでは言わないまでも、なんらかの拡大解釈なんじゃないかなぁ……と感じます。

 現時点でアメリカからの反応はありませんが、あればまたレポートしましょう。

ミサイル防衛―日本は脅威にどう立ち向かうのか―(新潮新書)
能勢伸之
新潮社
2007/2/19

ムン・ジェイン「北朝鮮の核はブラフ。キム・ジョンウンは心の底では対話を求めているのですよ」……ダメだこりゃ

軍事演習中止なら核実験凍結 北朝鮮大使発言に「関連ない」=韓国(聯合ニュース)
【社説】北朝鮮に対する認識があまりにも甘い文大統領(朝鮮日報)
韓国外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は22日の定例会見で、北朝鮮のケ・チュンヨン駐インド大使が同国のテレビ局とのインタビューで、韓米合同軍事演習を中止すれば核・ミサイル発射実験を中止できると発言したことについて、「核実験は国連安全保障理事会決議など国際規範に反する不法行為で、北の脅威に対応する目的の合法的な自衛的軍事訓練と関連付けられる事案ではない」と述べた。 (中略)

 ケ氏は「一定の状況で核とミサイル実験の凍結条件を議論する意思がある」として、「例えば、米国側が暫定的であれ恒久的であれ大規模な軍事訓練を中止すれば、われわれも(核とミサイル発射実験を)暫定的に中止することが可能だ」と述べていた。
(引用ここまで)
 韓米首脳会談を1週間後に控え、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は複数の米国メディアとのインタビューに応じ、北朝鮮の核とミサイルに対する基本的な考え方を明らかにしている。それは要約して言えば「核廃棄を目標とはするものの、まずは核とミサイルの凍結を前提条件に対話を始める」というもので、「凍結を入り口、廃棄を出口」とするいわば2段階の解決策だ。文大統領はトランプ大統領との首脳会談でこの問題について意見を交換する意向を何度も語っており、またそのたびに「トランプ大統領の考えにも近い」と強調している。韓米両国は首脳会談に先立ちすでに事前の調整作業を進めているが、おそらく核問題の解決策とTHAAD(米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル」)などの問題では、すでに表面化している韓米間の意見の違いを首脳会談では何としても表に出さないようにするだろう。もしそれもできないようなら、韓米間の摩擦は本当に深刻なレベルにあると言わざるを得ない。 (中略)

 例えば文大統領は米CBS放送とのインタビューでも「対話優先」の基本的な考えを表明している。文大統領は「金正恩氏は核とミサイルでうそをついているが、(自分たちの安全に対する保証を)強く願っているのだろう」との見方を示した。過去にも北朝鮮の核とミサイル開発を「行き過ぎた見方」とする指摘は根強く存在した。つまり「北朝鮮にはそのような実力もないし、あったとしても脅迫用にすぎない」という考え方だ。このような考えに基づけば、北朝鮮に「政権と体制の保証」といった適当な見返りさえ与えれば、核開発を放棄するとの結論につながる。しかし今やこのような考えを持つのは韓国の太陽政策(宥和〈ゆうわ〉政策)論者以外にはいないだろう。 (中略)

 文大統領が本当に「北朝鮮は核とミサイルでうそをついている」と認識しているのであれば、その現状認識はあまりにも甘いと言わざるを得ない。米国政府と議会が「最も緊急かつ危険な脅威」との見方を示している問題を、韓国が「うそ」と考えているとすれば、これは言葉のミスというにはあまりにも考え方の隔たりが大きい。
(引用ここまで)

 北朝鮮からも揺さぶりにきてますね。
 「アメリカが(北朝鮮に対して脅威を見せつけている)米韓軍事合同演習をやめるのであれば、核とミサイル発射実験を暫定的に中止することができる」という話題を駐インド大使がしてきたと。
 太陽政策を金大中、ノ・ムヒョンから引き継いでいるであろうムン・ジェインにとっては対話の糸口をとにかく探りたいはずだと北朝鮮から見られているということです。

 さすがにこの口車に乗るようなことはなかったようですが。
 でも、ムン・ジェインの基本方針は「対話優先」であることに間違いはないのです。なにしろ「核実験・ミサイル発射を『凍結』すれば無条件でに対話する」と大統領本人が述べ、大統領府外交・安保特別補佐官はアメリカでそれに上乗せして「アメリカは核廃棄が条件だというが、米韓が歩調を合わせる必要などない」と断言しているのですからね。
 さらにムン・ジェインは「北朝鮮の核とミサイルはうそに過ぎない」とCBSとのインタビューで答えたとのことですが、なんとなくしっくりこなかったので原文をチェックしてみました。

Top 5 takeaways from S. Korean president's interview with Norah O'Donnell(CBSニュース・英語)
 So there is a possibility that Kim Jong Un continues to make the bluff with his nuclear weapons programs. But deep inside he is actually yearning or wanting dialogue.
(引用ここまで)

 「キム・ジョンウンは核兵器でブラフをかけているが、彼は心の内では対話を心底求めているのです」ってところですかね。
 ……。
 …………。
 ……うむ、ダメだこりゃ。

 そこ以外のインタビューも読んでみましたが、これは甘ったるい。
 スタバのバターミルクビスケットをトーストして、なおかつ生クリームを乗せたくらいに甘ったるい。
 これまでもいくつかの公約や発言から分かっていたことではありますが、肉声になるとなおのことムン・ジェインに現実把握能力に欠けていることがよく分かってしまうなぁ。
 北朝鮮を脅威であるとは毫ほども感じていないってところです。
 武藤正敏元駐韓大使は「ムン・ジェインは北朝鮮のことしか頭になかった」と書いていましたが、まさにそんな感じ。
 いや、ホントにダメだわ。あとでワシントンポストでのインタビューもチェックしなければ……。

Kindleで買ったので読んでみます。
韓国人に生まれなくてよかった
武藤正敏
悟空出版
2017/6/1


あとこちらも買ってきたので読みましょうかね。
韓国新大統領 文在寅とは何者か
澤田克己
祥伝社
2017/6/7

米外交専門家「ムン・ジェインのTHAAD配備遅延がさっぱり理解できない!」→それではムン・ジェイン側に視点を変えてみてみよう

米国外交専門家「北核脅威の前にTHAAD遅らせる韓国政府、理解できない」(中央日報)
米国保守派の代表的な外交専門家であるリチャード・ハース外交問題評議会(CFR)会長が20日、「北朝鮮が今進めていること(核・ミサイル開発)に直面している状況で、(韓国政府が)高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備を遅らせようとする論理は理解することができない」と述べた。

訪韓中のハース氏はこの日午後、韓国高等教育財団の招待で行った特別講演の中で「(THAAD配備を遅らせることが)北朝鮮に誤ったシグナルを送りかねないという点でも(misinterpreted by North Korea)心配だ」と述べた。ハース氏は「だが、これは韓国が決めなければならない問題であり、米国と協議をしなければならない問題」とも述べた。

ハース氏の発言をめぐり、「韓国政府のTHAAD配備遅延決定に対するワシントンの不満を迂回的に表わしたものではないか」とも解釈されている。ハース氏はドナルド・トランプ大統領が外交安保関連の要人の中で、唯一「尊敬してやまない師匠」と表現した人物だ。ジョージ・H・W・ブッシュ政権では中東政策選任補佐官、ジョージ・W・ブッシュ政権では国務省政策室長を歴任した。

ハース氏は「北朝鮮がいま核・ミサイルを開発していること、また、潜在的にできることを考えてみると、THAAD配備は完全に正当化できる」と述べ、その正当性を強調した。中国の反発については「理解することができない。これは中国ではなく北朝鮮制御のためのもので、もし米国が中国を狙ったものなら、すでに数年前にそうしていた」としながら「THAAD配備が不満なら、中国は北朝鮮にもっと圧迫を加えるべきだ」と述べた。 (中略)

ハース氏は「トランプ大統領が化学武器を使ったシリアに軍事行動を取ったように、レッドラインを越えたらきっぱりと行動を取らなくてはならない」とし「北朝鮮の行動に変化があるべきで、(交渉には)期限を設けなくてはならない。北朝鮮に核・ミサイル開発の時間稼ぎをさせてはならない」とした。
(引用ここまで)
 ディック・ダービン議員「THAAD配備の予算を他に使うこともできる」「この事態が理解できない」
 ジョン・マケイン議員→韓国大統領府が面会拒絶
 トランプ大統領「THAAD配備をサボタージュだと!?」と激怒
 アメリカ外交専門家リチャード・ハース「THAAD配備を遅らせていることは理解できない」←new!!

 まともな視点から見れば「理解できない」となるのは当然ですね。
 北朝鮮は毎週のようになんらかのミサイル発射実験を行っている。
 核弾頭は充分な小型化ができていないにしても、生物・化学兵器を搭載することは充分に可能。
 いつ頭上に落ちてくるか分からない状況で、THAADミサイルはその盾となり得るのに4基のランチャーの追加配備を遅らせている。
 合理的な考えではない、となるのは当たり前のことでしょう。

 でもまぁ、ここで視点をずらして韓国側……というか、ムン・ジェインの視点から見てみるとどうなるか。
 ムン・ジェインの根本にあるのは親北の宥和政策のみ。閣僚の統一部長官候補は第一声として「開城工業団地を再開したい」とか言い出す始末。
 できることなら統一を自分の任期中に果たしたいくらいのことを胸に秘めていてもおかしくありません。

 その親北大統領が北にとって不利益となる防衛兵器の配備を許すかどうか。
 「自分の北朝鮮への気持ちをこの配備によって誤った方向で受け止めてもらっては困る」くらいのもんでしょう。
 であれば、可能なかぎりの難癖をつけて「四季においてそれぞれどのような環境への影響があるのかテストしなければならない」と1年以上の配備遅延を目論むことは不思議でもなんでもない。

 ただまあ、あと1週間で米韓首脳会談が開催される状況で、ここまで悪材料を用意できるというのはなかなか……こう、なんだろ……バカなの?
 就任当初から米韓首脳会談は模索されていたのだから、大きな判断はそのあとにしてもよかったように思うのですけどね。
 まあ、手札はもはや揃っている。ブタだろうと3のワンペアだろうと、その手札で「ワームビア氏死亡」+「自国民が捕らわれている」というフルハウスが揃っているトランプに戦いを挑まなくてはならないのです。
 おまけにいうならその「アメリカ人」は韓国系だったりもしますしね。
 ムン・ジェインの外交デビューまであと1週間です。

単に「デビュー」で検索して出ただけだけど面白いっすよ
フランスはとにっき 海外に住むって決めたら漫画家デビュー (RYU COMICS)
藤田里奈
徳間書店(リュウ・コミックス)
2016/7/31

北朝鮮に収監されていた米学生死亡でアメリカが戦争の大義名分ゲット、同時にトランプは「北朝鮮問題で中国の努力は効果がなかった」とツイート……

トランプ大統領「北朝鮮問題解決に習近平主席の努力は効果がなかった」(中央日報)
米学生死亡:米国で高まる「北への報復論」(朝鮮日報)
トランプ大統領は20日、ツイッターに「北朝鮮問題と関連して習近平中国国家主席と中国の努力を非常にありがたく考えるが、そうした努力は受け入れられなかった」と書いた。続けて「少なくとも中国が努力したということはわかる」と付け加えた。

140字の短い文面だが北朝鮮に抑留され帰還してから6日後に死亡したオットー・ワームビア氏(22)のショックが米国を強打した中で出てきた発言という点で注目される。これに先立ちトランプ大統領はワームビア氏を死に至らしめた北朝鮮の責任をより強く非難し、「残酷な政権」と規定した。

この日の発言はトランプ政権発足後初めて21日にワシントンDCで開かれる米中外交安保対話を翌日控えて出てきたものだ。CNNはトランプ大統領の発言が北朝鮮の核問題解決に向けた対中圧迫をさらに強化するという意味であったり、さらにはこれ以上中国に依存しないで独自の解決策を模索すると示唆したものと解釈できると分析した。
(引用ここまで)
 北朝鮮に1年5か月にわたり拘束され、今月13日(現地時間)に昏睡状態で解放され帰国した米国人大学生、オットー・ワームビアさん(22)が、帰国から6日後の19日に死亡した。トランプ大統領は同日「残酷な北朝鮮政権を糾弾する。オットーさんの不幸な運命は(北朝鮮)政権が犯した悲劇」と声明を発表した。マケイン米上院軍事委員長も「米国市民のワームビアさんが金正恩(キム・ジョンウン)政権に殺害された」と強く非難した。

 ワームビアさんの死に対し米国国内で怒りの世論が高まっているため、今月末に予定されている韓米首脳会談では米国が対北朝鮮制裁強化を主要議題として扱うとの見方が出ている。 (中略)

ティラーソン国務長官は同日「残りの3人の米国人を釈放するよう求める予定」と述べた。
(引用ここまで)

 いま、アメリカがもっとも得がたいものはなにか。
 それは戦争の大義名分です。
 イラク戦争で「大量破壊兵器を隠し持っているイラクを叩かなくてはならない!」ってアレをやってしまったもので、戦争しづらい状況になっています。
 できたとしてもトマホーク巡航ミサイルによる空爆がいいところ。
 北朝鮮は核開発・ミサイル実験を繰り返していることから大量破壊兵器を所有していることは間違いありませんが、2回続けて同じ名分を使うのは難しい。
 しかも、1回前のそれはいろいろ大失敗に終わっている。

 それでも北朝鮮はどうにかしなくちゃいけないというというわけで、中国に協力を依頼してみたりしたのですが。
 どうもそれもうまく行っていない模様。「100日の期限」にはまだ時間があるものの次の手を考える必要があったのは間違いないところ。

 そこに飛びこんできたのが、オットー・ワームビア氏が意識不明の状況で釈放され、その6日後に亡くなったという今回の事件。
 アメリカからしてみたらカモがネギしょって麺汁持って、麺棒抱えてやってきたようなものです。
 さらにまだ数人のアメリカ人が北朝鮮に捕らわれていることがクローズアップされました。
 「自国民の保護のため」という口上は、古今の戦争へ突入する理由ランキングで不動の1位。
 それができないのであれば国家の体を為していないと国民から突き上げられるのです。

 逆にいえばなんで北朝鮮はそんなものを提供したのか。
 収監していたのだから「囚人として教化を行っている」って言い訳で10年以上、ずるずると時間をかけることもできたはずなのですけどね。

 「習近平の努力は効果がなかった」というツイートは、イコールで「もう北朝鮮問題で中国の協力は必要ない」という宣言に他ならないわけで。
 時計の針が大きく進んだように思えます。

北朝鮮とのケンカのしかた (祥伝社文庫)
豊田有恒
祥伝社
2003/4/20

韓国人「ムン・ジェイン政権って日本の鳩山政権に似てない?」

【コラム】米国は現在の韓国を理解できるだろうか(朝鮮日報)
 沖縄は日本によって国を奪われ、民族的アイデンティティーまで失った。植民地時代を経験した韓国人は、沖縄にぼんやりとした感情的な絆を感じる。その後、沖縄をさらに3度取材した。しかし、見て回れば回るほど、沖縄に向ける視線は冷静になっていった。沖縄の民族的痛みより、安全保障上の価値の方がはっきりと浮き彫りになってきたからだ。

 韓日は歴史問題で対立しているが、安全保障上の利益は共有している。共に米国側に立ち、北朝鮮・中国と向き合っている。地球上で北朝鮮の核の恐怖を現実に感じている、二つの国だ。沖縄は、日本にとって最も重要な前方基地であると同時に、韓国にとって最も重要な後方基地だ。 (中略)

 ところが、この問題に感情的な対処をした日本の首相がいる。鳩山由紀夫首相だ。後に西大門刑務所で膝をついて謝罪し、韓国では「日本の良心」といわれるが、日本では「戦後最悪の首相」に挙げられる。かつて自民党政権は、沖縄の都心部にある普天間基地を、沖縄本島北東部に位置するサンゴ礁の海岸へ移すと米国に約束した。鳩山首相は、政権獲得後、これをひっくり返した。サンゴ礁を埋める米軍基地を「自然に対する冒涜(ぼうとく)」と表現した。その発言は、同盟に対する冒涜だった。鳩山首相は、代替候補地として沖縄最西端の離島を示した。滑走路があるだけの、事実上の無人島だった。日本国内からですら「米軍は人ではないのか」という批判が起こった。

 米国は、胸の内をすぐには現さない。レトリックに本心を隠すことがある。このとき、米国政府からはこんなコメントが出た。「同盟の意味は、特定の基地の場所をめぐる問題より大きい」。日本政府は、沖縄の基地問題が深刻であっても同盟は揺るがない、という意味で捉えた。しかし、特定基地の地域的な問題で同盟を揺るがしてはならない、という警告とも読める。結果的に、日本政府が間違っていた。米国の真意を読み取った鳩山首相は、あたふたと以前の合意案にUターンしたが、ヒビが入った米日関係は元には戻らなかった。

 鳩山首相は、米国と対立する一方、中国に接近した。中国は、鳩山首相が引き起こした米日の不協和音を、交響曲のように聞いたことだろう。当時、日本でこの問題を取材していて、中国の恐ろしい本性を知った。親中も何もあったものではない。米日関係が悪化した隙を突いて、尖閣諸島で日本の既得権を揺るがしてしまったのだ。民間漁船で日本の公権力に挑戦し、次いでその事件を外交対立に引き上げ、ここを紛争地域にした。米日間に隙が生じたまさにその瞬間を狙って入り込み、周到綿密に国益をかすめ取った。それが2010年のことだ。7年間で中国の本性が変わったとは思わない。 (中略)

 少し前、「現在韓国の星州をめぐって起きていることは、2010年の沖縄と似ている」という記事が本紙に載った。沖縄の現場を見てきた立場から、この記事に共感した。ところが、そんな現象よりも重要なことがある。その現象を眺める米国と中国の視線だ。米国は、本当に韓国の事情を理解するだろうか。韓国は、米国の発言を自己流に曲解しているのではないだろうか。中国は、韓国を応援しているのだろうか。もしくは、韓米関係の隙間に入り込んで何かつまみ食いしようとしているのだろうか。米国も中国も、本性は変わらない。韓国が知らないだけだ。
(引用ここまで)

 楽韓Webでも盛んに「ムン・ジェイン政権は民主党政権だった日本に相似している」という話をしていますが、韓国でも同様の論評があるようですね。
 コラム中の「韓国のTHAAD問題で起きていることは2010年の沖縄と似ている」という言及のある記事はこれ。

サードみると... 米日同盟揺るがし「普天間基地事態」が思い出される(朝鮮日報・朝鮮語)

 普天間基地問題で「最低でも県外」だの「腹案がある」だの「トラストミー」だの言っていた結果、日米関係が戦後最悪の状況になったことが書かれています。
 ちょうどTHAAD配備問題で揺れる米韓関係の映し鏡ではないかという話ですね。

 まあ、相似の関係にあるのはTHAADと普天間だけではありませんけども。
 外交、福祉、エネルギー政策がまったくもって同じに見えています。
 ただ、首相交代や解散総選挙でガラガラポンのできる日本と違って、韓国の大統領制は弾劾されないかぎり任期の5年間を全うせざるを得ない。
 これが辛いところですね。

 ん? あまりしんどさが伝わっていない感じですか?
 じゃあ、ちょっと言葉を変えて言ってみましょうか。

 「鳩山政権が5年間継続する」

 ……うわ。
 自分で書いておいてなんだけど、破壊力すごい……。
 でもまぁ、ムン・ジェイン政権に対する支持率は80%前後、地域によっては99%以上になっているところもあるとのことなので、韓国人は幸せなのでしょうね。
 韓国人が幸せならそれでいいじゃないですか。

崩壊 鳩山政権 理想と現実の溝、欠如した自覚 (朝日新聞デジタルSELECT)
朝日新聞
朝日新聞社
2010/9/2

韓国のTHAAD配備サボタージュにトランプが激怒、月末の米韓首脳会談ではどうなる?

「トランプ、サード韓国の配置めぐる議論に激怒した」(聯合ニュース・朝鮮語)
ドナルド・トランプ米国大統領がTHAAD(高高度ミサイル防衛システム)の韓国配置問題をめぐる議論に「激怒」したものと把握されたと韓国政府関係者が17日(現地時間)発表した。

この関係者は聯合ニュースの記者と会い、トランプ大統領が8日、ホワイトハウスの執務室であるオーバルオフィスにレックス・ティラーソン国務長官とジェームズ・マティス国防長官を呼んで、韓半島の安保状況などを議論する場でTHAAD遅延論議に激しく怒りを露わにしたと伝えた。

チョン・ウィヨン国家安全保障室長が韓国時間で9日、大統領府春秋館でブリーフィングをして、「政府は韓米同盟次元で約束した内容を根本的に変えようとする意図はない」と緊急会見に出たのもこのようなホワイトハウスの状況を把握した後に出てきたと関係者は説明した。

特にチョン室長は会見で「THAADは北朝鮮の漸増する脅威から韓国と在韓米軍を保護するために決定した」とし「政権が交代したからといって、この決定を決して軽視しないものであり、米国と引き続き緊密に協議する」と強調した。

当時、ヘザー・ナウアート国務省報道官は、韓国政府がTHAAD配置敷地のための戦略環境影響評価を経た後、追加配置するかどうかを決定することに方針を定めた後、初めて開かれたホワイトハウスでの会合をブリーフィングしながら「韓国政府の決定に失望したのか」という質問に「そのような性格を規定つけしたくはない」とし「しかし、THAAD関連事項は、米国政府にとって非常に重要なことだ」と答えた。

続いて「これ(THAADミサイル論議)は最高位級レベルで行われた対話であり、我々は同盟国である韓国に献身している。その公約は確固たるものだ」と述べた後、「私たちは、その状況とTHAADの追加配置中断について知っている」と付け加えた。

しかし、政府関係者のこのようなホワイトハウスの温度の把握が正確であれば、今月末に迫った韓米首脳会談でTHAAD配備をめぐる陣痛が予想よりも大きくなることがあるという見通しも提起される。

両首脳の共同合意文には問題が含まれるかはまだ不透明だ。
(引用ここまで)

 「トランプが韓国政府によるTHAAD配備サボタージュに激怒」というニュースの英語ソースも探してみたのですけど、ほぼなかったですね。
 どうやらこの聯合ニュースのスクープである模様。

 トランプ大統領の激怒も当然で「北朝鮮の脅威から在韓米軍を守るために導入に合意した」はずのTHAAD配備を、その国家元首が阻んでいるわけですから。
 これを怒らずしてなにを怒るのか。
 なんのための軍事同盟なのかと怒りますわ。

 さて、記事中のチョン・ウィヨン国家安全保障室長の会見には続きがありまして
 「それでも環境アセスメントは合理的、かつ合法的に実施されるべきだ」と宣言しています。
 ついで先日、ムン・ジョンイン統一外交安保特別補佐官によって「北朝鮮が核開発・ミサイル実験を中断したら合同軍事演習は縮小」「アメリカと歩調を合わせる必要はない」「THAAD配備の環境アセスメントは法に則ったものだ。神さえもそれを飛び越えることはできない」「防衛兵器の配備問題ひとつで米韓同盟が崩れるわけがない」という発言がありました。
 あとになってから(2日以上経過してから)、韓国大統領府は「この発言は学者としての個人のものである」と警告しましたが、それでも「大統領府の立場とは異なる」とも言っていなかったりします。

 ムン・ジェイン本人も「環境アセスメントはやる。絶対にやる」と宣言しています。
 これだけ言ってしまった以上は、ここで退くわけにはいかないのですね。
 現在の高い支持率は「言ったことを行う」という面に支えられている部分があり、言葉に嘘があるとなれば反落せざるを得ない。
 「国民の支持」によって野党を無視して閣僚を強行任命したりもできているのですが、高支持率がなくなればそれもできなくなる。
 だから、THAADミサイルのランチャー4基追加配備に対しては絶対的に環境アセスメントをしなくてはならないのです。
 たとえアメリカがなんと言おうとも。

 でも、アメリカ側も退くわけにはいかない。
 北朝鮮にアメリカの若者を殺されたこともあり、「北朝鮮の脅威から韓国と在韓米軍を守るための防衛兵器の配備を拒むとは何事だ」と言わざるをえない。
 韓国側からは「月末の米韓首脳会談でTHAAD配備問題は議題にしないようにしましょう」というお願いが出ているようですが。
 これだけこじれた問題を脇に置くという手法を使う可能性は逆に増えたように思います。
 ただまあ……それでなにかが解決するわけでもないのですけども。
 それでも、決定的な米韓決裂を大統領就任からわずか50日で迎えなくても済む、という解決手段ではありますけどね。
 なんらかの形でTHAAD配備問題を扱うにしても、それほど強い扱いではなくなんとなーく「そういう問題も存在しているよね」みたいな微妙な扱いにするんではないかと思われます。
 とはいえ、相手はトランプだからなぁ……。

なんかなにを出せばいいのかよく分からんので楽天スーパーセールのバナーでも貼っておきます。

ムン・ジェイン政権がとことんやばい。表現を超えるくらいのやばさ。アメリカは早くも匙を投げかけてるほど

「北朝鮮が核・ミサイル活動中断すれば韓米軍事訓練の縮小可能」(中央日報)
THAADに続いて文正仁大統領補佐官…冷めたワシントン(中央日報)
ムン・ジョンイン「対米発言」論議(ソウル新聞・朝鮮語)
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の統一外交安保特別補佐官を務める文正仁(ムン・ジョンイン)延世(ヨンセ)大学名誉特任教授は訪問先の米国で16日、「北朝鮮が核・ミサイル活動を中断すれば米国の戦略資産展開を含め韓米合同軍事訓練を縮小できる」と話した。また、「北朝鮮の非核化がなければ対話できないという米国の条件に韓国が合わせる必要はない」と主張した。 (中略)

ワシントンでは文特別補佐官のこの日の発言が韓米首脳会談を10日後に控え北朝鮮の核問題に対する韓国政府の役割空間を広げ韓米両国の世論を喚起させようとする次元から出たとみている。だが、最近米国人学生のオットー・ワームビア氏が北朝鮮に17カ月間にわたり抑留され昏睡状態で帰国したことに対し米国内の世論が悪化した状況で米国政府が新たな北朝鮮へのアプローチを出すには条件が良くないという分析も出ている。

文特別補佐官はこの日、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備と環境影響評価をめぐる議論に対しても、「在韓米軍も、韓国の大統領も韓国の法の上にいることはできない。四季にわたりどのような環境影響があるのか測定されなければならず、神でさえもその規定を飛び越えることはできない」としてTHAAD配備を1年以上延期する可能性があることを示唆した。 彼は「THAAD問題が解決されなければ韓米同盟が壊れるという話があるがそれのどこが同盟か。防衛的武器体系ひとつで同盟を崩せるのか」と反問したりもした。文特別補佐官は続けて、「今回の韓米首脳会談で韓国が米国を驚かせることはないだろうし、戦時作戦権還収問題も議題に上らないだろう」と予想した。
(引用ここまで)
米国の反応は冷たかった。国務省のエドワーズ報道官(東アジア・太平洋担当)は17日(現地時間)、文特別補佐官の発言に対する中央日報側の質問に「私たちはミスター文(Mr.Moon)の個人の見解と見ている」とし「韓国政府の公式政策が反映されていないはずだ。韓国政府に確かめてほしい」と答えた。戦略資産の展開と合同軍事訓練の縮小が文在寅大統領の提案だと文特別補佐官が明らかにしたことに対し、これを韓国政府の公式立場として見なさず、受け入れることもできないという考えを公開的に表明したのだ。

当初は「韓米合同軍事訓練などは韓国を保護して韓半島の安定を守ろうという目的で、40年間にわたり定例的かつ公開的に実施してきた訓練」という要旨の答弁を準備していたが、「ミスター文の個人の見解」という言葉に変えたと伝えられた。
(引用ここまで)

 ムン・ジェイン政権がやばい。
 当初から「当選するだろうけども、すごいことになるよ」という話は延々してきました。
 あのノ・ムヒョンを継ぐ政治家だからとんでもないことになるからね、という話をすることによって対峙する覚悟を決めようと考えていたのですが。
 余裕でその上をぶっ飛んでいくくらいのやばさ。
 向かい合おうと思って前を向いていたら斜め上を飛んでいたって感じ。

 先日はムン・ジェイン本人によって「核開発とミサイル実験を中断するなら無条件に韓国政府は北朝鮮と対話する」との宣言に続けて、今回は「統一外交安保特別補佐官」がアメリカで同様の発言。
 そしてさらに「アメリカの戦略に韓国が歩調を合わせる必要はない」とまで追加発言。
 さらにさらにTHAADミサイルの4基のランチャー追加配備については「絶対に1年間は環境アセスメントを行う」と断言。

 やばい。
 こちらの想像の上をはるかに越えていくやばさ。
 すでに「アメリカと歩調を合わせない」って宣言した時点でまだ就任から40日経過しただけ。
 残り任期は4年10ヶ月以上。
 段階を踏むとかそういうことなしに、いきなり屋上まできて「まだまだ行くぜ!」って言ってる状況です。

 どこまで行くのか、あるいはどこまで行ってしまうのか。
 しかも、その方向もまるっきりアメリカに背を向けて中国を向いているというわけでもない。
 どこを向いているかというと北朝鮮なのですよ。北朝鮮擁護というか、北朝鮮に対して融和姿勢であるのは間違いないだろうとは思っていましたが。
 統一部長官が記者会見で「開城工業団地再開が必要」って話をしていたことも含めて、まさかここまで最初からクライマックスとは。

 最後の「THAADが配備できないからって米韓同盟が崩れるわけがない。防衛兵器ひとつで崩れるとはどんな同盟だ」っていうセリフも相当にやばい。
 別にアメリカはTHAAD配備だけをどうこう言っているわけではなく、在韓米軍を守る防衛兵器すら配備させようとしない韓国政府の姿勢に対して不信感を持っているという話を理解していないところがやばい。
 アメリカの国務省報道官による唖然とした対応もちょっと面白いですが、それもやむなしって感じですね。

 ……いやもうホント、すごい。
 こちらの予想の上限をふたつか3つ以上超えているスピードです。
 本当にこれで月末に米韓首脳会談するつもりなのかってレベルですよ。

小説 仮面ライダー電王 東京ワールドタワーの魔犬 (講談社キャラクター文庫)
白倉伸一郎
講談社
2013/7/25

ムン・ジェイン、アメリカの重鎮議員の面会を拒否していた。就任当初から反米意識が全開である理由とは?

朝日新聞「文政権は米議員に冷たい」、青瓦台は否定(朝鮮日報)
【社説】マケイン米上院議員の訪韓取りやめ、尋常でない兆候だ(中央日報)
 米共和党の重鎮、マケイン上院軍事委員長が、先月予定されていた来韓計画を取りやめていたことが分かった。文在寅(ムン・ジェイン)政権が韓国を訪問する米国の議員らとの面会を拒否するなど消極的な対応を見せたため、米国側から不満が噴出しているとの指摘も出ている。

 日本の朝日新聞は15日、韓米関係筋の話を引用し、マケイン氏が5月28日に予定されていた訪韓を取りやめたと報じた。

 消息筋によると、マケイン氏は韓国で文大統領との面会を希望していたが、青瓦台(韓国大統領府)が最後まで面会を確約しなかったという。5月に来韓したソーンベリー下院軍事委員長やガードナー上院外交委員会東アジア太平洋小委員長も文大統領に面会できず、韓民求(ハンミング)国防相らと会談した。

 朝日新聞は、文在寅政権が、来韓する米議員との面会を拒否したりごく短時間の面会に終わったりするなど消極的な対応を見せているため、米国側が態度を硬化させ始めたと報じた。

 ダービン上院議員も5月30日に文大統領と面会する予定だったが、多忙との理由で直前に断られた。韓米関係の悪化を懸念した外交部(省に相当)の仲介で31日に短時間の面会が実現したが「メガワティ元インドネシア大統領は、元職なのに1時間も会った」との不満が米国側から上がったと朝日新聞は伝えた。

 朝日新聞は「文大統領が『韓米同盟を重視する』との姿勢を示しているが、米国側では文大統領の真意を疑う声も出始めている」と書いた。
(引用ここまで)
米国共和党の大物ジョン・マケイン上院軍事委員長が文在寅(ムン・ジェイン)大統領側の冷遇を懸念して訪韓を取りやめていたという報道が出た。昨日、日本のメディアによると、先月末に訪韓を予定していたマケイン委員長が文大統領との面会が確約しなかったことから訪韓を取りやめたということだ。これを受け、外交部側は「面会の要請が受け付けられて一週間後、大統領と会うことが可能だと通知したところ、マケイン側から他の日程が決まったとして訪韓を取り消した」と釈明した。

理由はどうであれ、北核危機とTHAAD対立が依然としてくすぶっている中で、米大物政治家の訪韓が不発に終わったというのは残念なことだ。5選上院議員であるマケイン氏は2008年、米大統領選で共和党候補に選出された米国の代表的な保守派政治家だ。今は北核対応とTHAAD配備を含み、米国防政策を左右する強大な権力をもつ上院軍事委員長だ。

特に、彼は高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の配備をめぐって韓国側に有利な声を出してきた人物だ。「韓国がTHAADの費用10億ドル(約1109億円)を負担せよ」と主張するドナルド・トランプ大統領の発言が出た後に「その費用は米国が出すもの」と釘をさした人がマケイン氏だ。それだけではなく、THAAD対立で中国側の報復が猛威を振るうと、「韓国を困らせることをやめよ」と公開的に警告したのも彼だった。

結局、韓国が積極的に声をかけるべき人が訪韓を取りやめたというのはただごとではない。
(引用ここまで)

 何度も何度も書いていることですが、ムン・ジェインはノ・ムヒョンの同志であり、その遺志を継ぐ政治家なのです。
 どのようにして対米・対日外交を行うかを予測することは、ノ・ムヒョンがやろうとしてきたことを見ればそれほど難しいことではないと思われます。
 というか、この1ヶ月ちょっとの様子を見れば誰だって分かるとは思うのですけどね。

 極端な北朝鮮宥和政策の持ち主で、そのために対米・対日、そして対中国であってですらも犠牲にしかねない政治家です。
 もちろん、それは北朝鮮出身で朝鮮戦争から逃げてきたというプロフィールも大きく作用しているとは思いますが。
 というか、その部分によってノ・ムヒョンの強化版とすらなりえているというか……もうすでにな っているというか。

 もはや、まともな外交関係は対日・対米共に望めないと思われます。
 ノ・ムヒョンは2006年に日本の竹島周辺の測量船に対して撃沈命令を出していたことが知られています。
 それにともなう特別談話は本来、宣戦布告に等しいものであったとすら言われています。側近に止められて普通のものになってしまったのですけどね。
 また、古田博司教授はノ・ムヒョンが退任直前に北朝鮮との併合を宣言するのではないかと心配していたほどでした。
 ゲーツ元国防長官からは「ちょっと頭のおかしい人物」とされていましたね

 ただまあ、ノ・ムヒョンは就任当初はそれほど反米・反日を明白にしてはいませんでした。
 それに比べてムン・ジェインは就任してすぐにこの状態。
 いわば10年の時を置いてノ・ムヒョン政権を引き継いだ状態ともいえるわけです。本人は2007年のノ・ムヒョン退任からやり直している意識ってところじゃないでしょうかね。
 はっきりいって、どこまでエスカレートするのかちょっと想像もつきませんわ。
 北朝鮮のいう連邦制の統一(一国二制度的なもの)までやっていても不思議ではないです。

いや、ホントすごかったんですって……。
韓国が世界に誇る ノ・ムヒョン大統領の狂乱発言録
坂 眞
飛鳥新社
2006/12/28

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