楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

羅老

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羅老ロケットが韓国に残したもの……「冷静なメディア」?

羅老ロケット3号機打ち上げの結論(コスモグラード)
> 羅老ロケットは今回の3号機を持って打ち止めが決まっており、これから韓国は次の宇宙ロケットであるKSLV-2を、独自に開発する道を歩もうとしてい るが、韓国は羅老ロケットの開発の中でどれだけのことを学べたのだろうか。少なくとも衛星打ち上げに使える固体ロケットの技術、フェアリングの技術は得ら れただろうし、また「宇宙ロケットを造って運用するとはどういうことか」という漠然とした感覚的なものも得られてはいるだろう。しかし、羅老ロケットの開 発費は累計5000億ウォン(日本円で約400億円)と伝えられるが、果たしてその金額に見合うものであったのだろうか。

 もっとも、韓国のメディアは以前、第1段がロシア製であるにも拘らず「羅老ロケットは純韓国製」と嘯いていたから、似たような論理を以ってして「羅老ロケットはロシア製」と揶揄されることも分からないではない。五十歩百歩ではあるが。

 羅老ロケットの1号機の打ち上げ前の韓国メディアの報道はひどいもので、大言壮語が多く、また宇宙ロケットとは何かということすら分かっていないような 内容の記事が多かった。それが今では見違えるほど正確になり、ずいぶん冷静な、中には自虐的な論説も出てくるようになった。

 KSLV-2の開発を進める中でメディアが冷静であるということは、堅実なロケット開発を進める上で、あるいは開発の是非を含めた健全な議論を進める上で、貴重な土台となるだろう。
(引用ここまで)

 うーん。ちょっと……違うかな。
 3号機打ち上げに際してメディアが冷静だったというか、冷静にならざるをえなかったのはKARI(韓国航空宇宙研究院)が2回の失敗の時、特に1回目の打ち上げの時には「あれはロシア製なんだ!」って死ぬ思いでアナウンスしたせいです。
 それまではこのコラムにもあるように、韓国メディアは「ロシアの協力を得て、独自技術で作り上げた我が国独自の宇宙ロケット」みたいな話をバンバンしていたのですよ。
 ま、韓国メディア自体もKARIの説明に乗ったというのもありますけどね。「ロシアだ、ロシアのロケットがよくなかった!」っていうようにして報道したと。
 その結果、開発の現実を見なくなったつもりがたまたま現実を直視せざるを得なくなってしまったというだけかなぁ。 

 そんなわけで韓国メディアがしおらしくなってしまったのはメディアが目覚めたわけでもなんでもなく、単に「ロシアから1段目購入」という実際の話を隠してきたKARIが失敗の責任をロシア側になすりつけようとしただけ。
 ま、なすりつけようとしたこと自体は失敗しているんですが。
 そのおかげで韓国人は真実を知ってしまったと。それだけのことなのですよね。
 ま、400億円かけて行われた一連の打ち上げが韓国にどんな影響を及ぼしたか、それは何十年か先に判断が下るというのは実際のところでしょう。
 ただまぁ……半分くらいはもう見当ついちゃっているっていうのもアレですが(笑)。

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北朝鮮の人工衛星軌道投入成功で韓国による「10大ロケット開発国」の夢が破れる?

北ミサイルで韓国は10番目ロケット開発国の夢破れる?(中央日報)
> 北朝鮮が12日午前、長距離ロケット「銀河3号」の打ち上げに成功したと発表したことにより、韓国の「10大ロケット開発国」または「10大宇宙クラブ」入りの夢がかなわなくなる可能性が出てきた。(中略)

当初、韓国教育科学技術部は羅老が2009年と2010年の失敗を経て3回目の打ち上げに成功すれば、自らの力でロケットを打ち上げ、衛星を軌道に乗せた世界で10番目の国になると説明してきた。いわゆる「宇宙クラブ」の10番目のメンバーということだ。
(引用ここまで)

 ああ、これで「世界で10番目に軌道投入に成功した国」は北朝鮮になってしまいました。
 おそらくはイランからの技術移転で正確性を増したというところなのでしょうが。
 というか、「10大ロケット開発国」「10大宇宙クラブ」なんて韓国でしか言わないよね(笑)。20-20クラブとか、20-50クラブと一緒で。

 まあ、その一方で「事実上のミサイル」って連呼するのもアホっぽいのですが。
 弾道ミサイルのプロトタイプではあると思いますが、目的はどう見ても衛星の軌道投入なんだから素直にロケットって呼んで、かつ国連安保理決議違反であることを明白にすればいいと思うんだけどなー。
 ま、「事実上のミサイル」っていうほうが分かりやすいんでしょう。

韓国独自の技術で作られていた羅老の2段目になぜかフランス製の部品が?

羅老号また打ち上げ延期、フランス製部品で問題生じる=韓国(サーチナ)

 なにが滑稽って「1段目こそはロシア製だが、他の部分はすべてが韓国独自の技術で作られている」とかなんとかマスコミが言っていたのに、この体たらくだってことですよ。
 こんなんだから「韓国独自の技術で云々」なんて書かれていても、常に眉唾で見ていなくちゃいけないわけです。

 ま、宇宙開発に関しては「独自開発云々」はすべて嘘だっていってもしまっても間違いはないでしょうけども。
 韓国人というものは今年になってからですら、KSLV-1を「独自技術で製造」っていえるくらいにメンタリティが強いので。
 2021年打ち上げ予定の「独自技術で製造されるKSLV-2」のエンジンはウクライナで設計されたものでしたしね。

羅老:「韓国製」の2段目に異常で発射中止、年内の打ち上げは不可能に

羅老:「韓国製」の2段目に異常で発射中止、年内の打ち上げは不可能に(SBS/韓国語)

 4時の発射は2段目の異常発生で中止。
 その原因を探るために1段目と2段目を切り離す必要があるので、もう一度組立棟に戻って分解。
 年内の発射は不可能になったそうです。
 羅老の発射に合わせて準備を進めてきたはずの銀河3号こそいい面の皮ですわ。

羅老:明日29日午後4時に発射予定、その後約10年に渡って発射場の使用予定なし

韓国ロケット「羅老」 今度こそ…あす最後の挑戦(中央日報)
北朝鮮のミサイル発射計画、来月発表か(朝鮮日報)

 羅老ことアンガラロケットの試射シークエンスが近づいて参りました。明日の午後4時だそうです。
 んでもって、ひとつまた羅老宇宙センターについて新しい情報があったのでピックアップ。

> この日、「羅老」は発射体組立棟から発射台までの1キロの距離を1時間30分かけて無振動車両で移された。
(引用ここまで)

 以前に「なんであんな風になってんの……」って唖然としたぐねぐね道ですが、組立棟から1キロあってそれを1時間半かけて運搬しなくてはならないというね。
 韓国人にとって宇宙開発なんてほとんど縁がなかったので、こういう仕様でもしょうがないかなとは思うのですが。

 あと、これもちょっと面白かったです。

> 韓ロ技術陣は発射台に到着した「羅老」と発射場のケーブルマストという装置連結して電気・ガス供給系統を点検した。異常はなかった。続いて午後4時ごろ「羅老」を垂直に立て、韓ロ技術陣は打ち上げ成功を祈りながら拍手した。(引用ここまで)

   あれですね、「韓ロ技術陣」って大事なことなので2回言ったのですね(笑)。
 実際には点検どころか触らせてすらもらえていないのでしょうが。

> 韓国産ロケット(KSLV−2)は2021年までに開発される予定であり、その間、羅老宇宙センターで予定されている打ち上げはない。
(引用ここまで)

 韓国インターナショナルサーキットかそれ以上の放置プレイをされるそうです。
 ロシア製のロケットを打ち上げるために建設されて、それが終わったらほぼ10年間、なんの予定もなし……か。
 技術がないのは首がないのと一緒だなぁ。

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羅老打ち上げ:原因パーツは他にあったので交換する予定。詳細日時は教えてもらえないので再打ち上げ期日はアバウトに決めました

羅老号打ち上げ延期、原因は連結ポートの不良(東亞日報)
羅老号:異常の原因はゴムリングではなく別の部品(朝鮮日報)
> 韓国教育科学技術部(省に相当、以下教科部)は5日「宇宙ロケット羅老号の打ち上げ延期の根本的な原因は、ロケットの1段目にヘリウムガス注入 口を接続させるためのロシア製部品の欠陥だということが最終的に確認された」と発表した。羅老号の打ち上げは、ロシアから新しい部品が到着してから作業を 進め、今月17日以降に打ち上げが可能になる見込みだ。 (中略)

 韓ロ両国の技術陣が、問題のアダプターブロックに新しいゴムリングをはめてヘリウム注入試験を行ったところ、またもガス漏れが確認された。アダプターブ ロックを別のものに交換して再試験を行うと、それ以上ガスは漏れなかった。ロシアに持ち込んだゴムリングも、分析の結果、不良品ではないことが判明した。 教科部の盧京元(ノ・ギョンウォン)戦略開発官は「ロシア側もこれを認め、アダプターブロック全体を新品に替えることに同意した。しかし、新しい部品が完 成して韓国に到着するまでにどれだけかかるか、確定させるのは難しい」と語った。

 このため教科部は、打ち上げ基準日をまだ確定していない。盧開発官は「打ち上げ日は今月24日より前、という方針に変わりはなく、少なくとも打ち上げ1週間前には公表したい」と語った。
(朝鮮日報より引用ここまで)
>羅老号の打ち上げ中断原因が明確に明らかにされる前に打ち上げ予備日から性急に決めたのではないかという一部の指摘に対し、教科部側は、「アダプ ターブロックは1段エンジンのようにロケットの推力を左右する中核部品ではなく、ロシアから部品を持ち込んで交替する状況まで想定して、打ち上げ予備日を アバウトに決めた」と説明した。
(東亞日報より引用ここまで)

 ゴムリングの破損が原因ではなく、燃料やヘリウムを注入するアダプターブロックに不具合があって、それが原因でゴムリングが破損した……ということのようです。

 記事中では まるで韓国側が原因追及をしてつきとめたかのような話になっていますが、セキュリティの観点からして韓国側研究員が1段目に近づくことは許されていないはずです。
 なもんで、まるで見てきたかのように言っていますがこれはまず間違いなくロシア側からの受け売りでしょう。
 「こうこうこうやって原因を追及して判明した」という話を聞いただけのものを、そのままプレスリリースしたものと思われます。

 で、件の連結ポートのアダプターブロックもロシアから予備パーツを持ってきて、ロシアの技術陣が交換してテストをするというだけ。
 1段目は支持タワーもろともの輸入となっているので、韓国側が手を入れられる場所でもないし。
 部品がいつ届くのか、届いた後に交換がいつになるのかも知らされていない。だから「アバウトに予備日を決めた」のではなく、アバウトに決めざるを得なかったのでしょう。
 ロシア側が作業して「直ったよ、打ち上げは○○日ね」って指定されて、それをまた発表するだけ。
 なんともまぁ、簡単なお仕事ですね(笑)。

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ナロ:故障箇所も修繕もロシアだけが手にし、次の発射予定を立てるのもロシアという『韓国製ロケット』

俎上に上がった韓露「不平等契約」(韓国速報)
> 26日、韓国航空宇宙研究院などによれば、韓国は羅老号3次発射延期の直接的契機になった1段ロケットと発射台連結の部分の異常現象を糾明することに主導的に参加できない。

 朴ジョンジュ航宇研発射体推進機関室長は、「ロシアが作る1段部品は非公開が原則なので、材質、大きさ、破損程度を確認できなかった」と話した。 すなわち羅老号異常糾明と改善・補完措置、今後の発射日まで、私たちはロシアの処分を待つだけという話だ。

 これは2004年10月も締結された「羅老号開発のための韓露技術協力」の条項のためだ。韓国は2002年、羅老号開発着手当時、1段ロケット技術を確保するのが急務と判断して、米国、日本など発射体先進国を相手に技術移転の意思を打診した。

 だが、大多数の国家が自国の核心技術保護のために、韓国との協力を拒否した。ひたすら経済不況にさまよったロシアだけが提案を受け入れた。

 しかし、ロシアもまた1段ロケット、特に液体エンジン技術の移転を拒否した。当初国内で一緒に組み立てることにした1段ロケットは、韓国が完成品を購入する形式に契約が変わった。

 ロシアが液体エンジンなど1段ロケット製作から組み立て、点検、保守に至るまで、韓国の接近を徹底的に遮断する方式で契約が成り立ったのだ。
(引用ここまで)

 既報ですがKSLV-1の1段目には韓国人は基本的に触れることができません。
 喉から手が出るほどに欲しいであろうRD-151にはもちろん、たとえ今回の発射延期がゴムパッキンの破損であろうとなかろうと1段目に関する以上は韓国側には関係のない話なのです。
 なので、今回の延期もどのくらいの期間、延期になるのかとかまったく韓国側には分からない。
 ロシア側のリリースを鵜呑みにして、そのまま発表する以外に手がないのですよね。

 でも、それは別に「不平等」ってわけでもなく。
 そういう契約を取らざるをえなかった残念な状況を残念に思うしかないのですよ。
 自国に技術がないんだもん。
 アストリウムにも遅延補償金を要求できなかったのと同じことですよね。

羅老3号機、1段目のヘリウムガス漏れで3日以上の打ち上げ延期

韓国ロケット、打ち上げ延期…ヘリウムガス漏れ(中央日報)
> 26日の韓国メディアによると、韓国航空宇宙研究院(航宇研)はこの日午前11時、全羅南道高興郡の羅老宇宙センターで緊急記者会見を開き、「羅老に異常が見つかり、打ち上げの準備を中断し、延期することにした」と明らかにした。

 金承祚(キム・スンジョ)航宇研院長は「ヘリウムガスを注入しても圧力が十分に上がらず、詳しく調べたところ、圧力によってガスが漏れるのを発見した」 とし「正確な原因を確認し、問題点を補完した後、また打ち上げの準備に入るには、少なくとも3日ほどかかる」と説明した。 当初の打ち上げ予定日は26日から31日までで、この期間内に問題点を解決できなければ来月に延期されることになる。
(引用ここまで)

 あら、残念。
 1段目の故障なので、支持タワーもろとも下ろしてキャリアであの山道を延々と組立棟に戻ってから修復作業。
 でもってさらに山道を行って射場に戻るわけですね。
 ……絶対に非効率的だろ、これ。
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