楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

鉄道関連

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韓国鉄道でまたも安全軽視、発がん物資満載の枕木をリサイクルして昇降台を作っていた……いつものことですよね?

【取材日記】ガムテープに「発がん」枕木、安全は二の次の韓国鉄道公社(中央日報)
「新道林(シンドリム)駅行くたびに刺激臭が鼻についた。こんなことした者を全員拘束して原状復旧しろ」

「『安全には問題ない』というKORAIL(韓国鉄道公社)職員を新道林駅のプラットフォームに毎日数時間、立たせておくべきだ」

1級発ガン物質が含まれ、リサイクルが禁じられている廃枕木をKORAILが再利用して新道林駅などに「ITX−青春」列車用プラットフォームと昇降台を作ったという報道につけられた読者コメントだ。

記者も初めて情報提供を受けたときは「そんなはずはない」と思った。ところが取材してみると情報提供そのままだった。KORAILは、取材初期は「廃枕木はそれほど多く使っておらず、有害性も高くない」と主張していた。だが、証拠写真や発がん物質の有害性を警告した関連法条文などを記者が提示すると、「工事費用を抑えて工事を急ぐなかで廃枕木を使うことになった」と認めた。

取材が本格化すると、KORAIL側は急いで専門機関に測定を依頼し、有害性が明らかになったら廃枕木を撤去すると明らかにした。報道がなければプラットフォームに漂う刺激臭が廃枕木のためだったということを国民が知らずにいるところだった。

KORAILの安全不感症は今回だけではない。先月はKORAILが不良漏電遮断機をきちんと修理せず、ガムテープで応急処置をしたまま列車を運行させていた事実が伝えられた<中央日報4月28日付「韓国急行電車、不良漏電遮断機をガムテープで固定して運行」記事>。報道直後、ある読者は漏電遮断機で火災が起きていた当時の列車写真をメールで記者に送ってきた。「列車外部の人気のない所で火事が起こったからまだ良かったが、利用客のたくさん集まる駅だったら大きな人命事故につながるところだった」という懸念からだった。
(引用ここまで)

 別にKORAILだけの問題じゃないだろうにね。
 韓国の経済性というのは多くの場合、安全性を無視・軽視することで達成されているのですよ。
 実際に韓国に行くと、そこここで安全係数が低くなっていることが分かると思います。

 大邱の地下鉄火災、三豊デパート崩壊、聖水大橋崩壊、牙山オフィステル崩壊春の道路陥没地下駐車場換気口崩壊etc.etc...。もちろん、セウォル号沈没事故は韓国そのものの象徴です。
 サムスンの半導体工場での白血病禍なんかもそうですかね。  もっともお金のかかる安全を軽視して、人の値段を下げることで発展してきた国なのですから。
 そうすることが当然というか。
 そうしなくてどうするって話なのですよ。

 それなのに、安全軽視でなにか起こったら「こんな後進国型の事故が、OECD加盟国の韓国で起こるなんて!」とか言い出す。
 重篤な事故は起こる確率が低いだけで、起こるときは起こる。
 そういった事故をどれだけ被害を低くできるかどうか、先進国であるかどうかのハードルだと思うのですよ。
 韓国はそういう意味で先進国未満、なのですよね。

 で、大事故が起きる度に「今度こそはマニュアルを遵守しよう」とか言い出して、半年もしないうちにぐだぐだとなるっていうね。
 KORAILだって同じことです。「大事故」の規模が3桁くらいになるまではこのままですよ。

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織
マシュー・サイド
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016/12/23

ガムテ万能:韓国の準特急列車で装置火災が相次ぐ → ガムテ補修で運行続行 → ガムテの色が丸見えなので……

韓国急行電車、不良漏電遮断機をガムテープで固定して運行(中央日報)
ITX(急行型電動列車)の漏電遮断機の役割を担っている主回路遮断機で火災が発生して列車が停止する事故が相次いで発生したが、運営会社のKORAIL(韓国鉄道公社)は遮断器の修理をまともに行わず、遮断機をガムテープで固定するだけの応急措置で列車の運行を続けていたことが分かった。

27日、鉄道業界によると、今月17日、ITX−セマウル号が京釜(キョンブ)線梅浦(メポ)駅付近で25分間停止した。このため、該当の路線を通る他の13本の列車に最長一時間の遅れが出た。主回路遮断機に火災が発生し、列車への電力供給が止まったことが原因だった。ITXは2万5000Vの特高圧電流が流れる電車なので、安定した電力供給および異常電力遮断の役割を担う主回路遮断機が核心安全装置だ。

これ以前にも同様の事故が発生していたが、KORAIL(韓国鉄道公社)はこれについても主回路遮断機にガムテープで固定する臨時措置だけを施していたことが明らかになった。今月4日、ITX−セマウル号が京釜線永登浦(ヨンドンポ)駅付近で停止する事故が起きたが、これも主回路遮断機の問題だった。KORAILは当時、固定したガムテープが美観上、見栄えが良くないとの理由でその上にグレーのペイントまでした。このような臨時措置はKORAILで運行する23本すべてのITXで行われた。

匿名を求めたKORAIL関係者は「まだ無償メンテナンスの期間中だが、正式なアフターサービスを強く要請せず、KORAILが自主的に臨時措置だけを講じている理由が分からない」と話した。
(引用ここまで)

 ITXはKTXと同じプラットフォームを使用する準高速列車です。最大速度は時速180km。JR九州のかもめなんかと同じカテゴリですかね。



 KTXと同じプラットフォームを使うので、改札なしで出入り自由
 ITXは事前に特急券を購入する必要がある列車です……が、無賃乗車の温床となっていることが知られています。

 で、そのITXでガムテープで主回路遮断器を補修していたってありますが……たぶん真空遮断機が設置されていて、過電流を防ぐという装置のことなのでしょう。たぶん。
 ガムテープで補修できるもんなんでしょうかね。画像を見るとカバーの抑えに使っているというような感じですが……。

 ……で、「23本すべてのITXで行われた」ってさらっと書かれていますが。
 しかも、テープの地の色である緑のままだと見栄えが悪いのでグレーに塗装していたっていう。
 要するにそれはITX青春が製品として持つ固有の不具合ってヤツなんじゃないでしょうかね。
 記事中に「まだ無償メンテナンスの期間中だが、ロテムに正式なアフターサービスを依頼していない理由が分からない」という関係者のコメントがありますが。
 アフターサービスで修理するとなると、1編成の運行がどうこうのレベルではなくITXのすべてを運休させなければならないという事態になるので「ガムテープで補修」なんじゃないでしょうか。

 以前もKTXのメンテナンスカバーが開いたときに修理せずにガムテープで貼りつけただけで運行をしていましたが、あれは進行方向に向かってカバーが開くというすごい設計でエアブレーキとなっていましたね。
 あれと同じで、このITXでも設計思想が根本からダメっていう恐ろしさを感じます。

ニチバン 布テープ 50mm×25m巻 121-50 黄土
ニチバン
2008/9/26

なんとあの月尾銀河レールがまたリブート! 今度は30人乗りモノレールに挑戦!

欠点の多かった月尾レール、2019年開通へ(韓国日報・朝鮮語)
手抜き工事や民間投資事業の切り替えに失敗し、廃棄された仁川月尾銀河レールを交換する月尾軌道車両事業が2019年開通を目標に推進される。

仁川交通公社は、既存月尾銀河レール4つの駅と6.1劼猟垢気龍教咾覆匹旅渋なを活用して、30人乗りの中型モノレールとレールを新たに導入して設置する内容の月尾軌道車両事業を本格的に推進すると18日明らかにした。

17日月尾軌道車両事業と関連の基本計画の用役を発表した交通公社は、年末工事に着手して試運転を経て、2019年2月に開通するのが目標だ。モノレールの導入とレールの取り付け等には、約190億ウォンがかかるものと推算された。月尾銀河レールは建設費853億ウォンと、金融費用などですでに1,000億ウォン近く投入された。

京仁仁川駅と月尾島をつなぐ観光用モノレールに計画された月尾銀河レールは、2010年3月に竣工されたが、手抜き工事によって2015〜16年の駅と橋脚だけを残し、車両とレールは廃棄されたり撤去された。ユ・ジョンボク市長時代の2015年2月に民間資本事業に転換して推進したがこれも最近失敗に終わり、交通公社は金融ビジネスに変えて推進するという計画を出した。

交通公社は、多くの設置費と維持管理費が必要なリモート無人より観光ガイド、非常時の緊急措置などが可能なオペレーティング人材を投入する半自動方式を導入する方針だ。

交通公社は仁川地下鉄1及び2号線の輸送収益と月尾銀河レール施工者の韓信公営を相手に提起した損害賠償請求訴訟と関連した勝訴金、訴訟費用還付金、経常経費の削減などで事業費をカバーする計画だ。

交通公社イ・ジュンホ社長は「(既存事業が会社の技術・経験不足を選り分けることができなかった点を考慮して)商業運転されているモノレールの技術を保有している会社に限定入札したい」とし「新規車両の導入とシステムの改善工事、運用まで直接に我々が推進するが安定段階に達した時点で民間委託などに転換して、地域経済の活性化を図る」と述べた。
(引用ここまで)

 なんと月尾銀河レールが再度のリブートで今度は30人乗りの中型モノレールとして生まれ変わります(笑)。何度もレポートをリンクしていますが、楽韓Webでは現地リポートをしていますので、そちらもご覧ください。

楽韓さん、韓国を行く:月尾銀河レールはこうして廃墟になった

 この駅の中に放置されていた、写真ではちらっとしか見えない初代の2両編成70人乗りはアーバノート式のレールと共に撤去されて。 

 

 こちらの8人乗り小型タイプ事業破綻



 それよりも前にレールバイクとして生まれ変わらせようという構想もあったのですが、全区間で6.1kmは長すぎるということでこちらは構想のみで終了。

 で、今回は新たに30人乗りの中型モノレールとして敷設されると。
 30人乗りっていうのはちょうど上野動物園のモノレールの1両分ってところですかね。

 市としてはもう撤去したくてしょうがない感じなのですが、撤去費用もバカにならないのでなんとかして事業化したい模様です。
 こんなに固執するような事業でもないんじゃないかと思うのですがね。観光振興をすると約束した月尾島住民の怒りも怖いってところでしょうか。

 しかし、やっぱり仁川はやってくれる。転んでもただでは起きず、ネタを供給してくれる仁川。ありがたい存在です。

夕張再生市長 課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント
鈴木直道
講談社
2014/10/20

あの仁川のモノレール、今度の今度こそ事業終了……費やしてきた予算は1000億ウォン以上、ネタとしての存在……Priceless

仁川月尾モノレール事業結局失敗に終わる... 残ったのは「凶物だけ」(聯合ニュース・朝鮮語)
仁川月尾島モノレール建設事業が、最終的に失敗に終わった。

モノレール事業は、血税の無駄事業標本に選ばれる月尾銀河レールの後続の代替事業として推進されたが、着手2年ぶりに再び原点に戻った。

仁川交通公社は17日、月尾モノレール民間事業者である仁川モノレールと事業協約を解約すると発表した。

民間事業者が事業費の調達計画を明確に提示していない工程もしっかり履行できないことが条約の失効理由だ。

交通公社は、「現在まで車両20台以上を生産して軌道施設の設置、駅の改善などの分野別の改善工事を90%以上完了していなければならないはずだが、どのような工程も実施していなかった」とし「事業者は、事業費の調達確認に必要な融資確約書も提出していなかった」と指摘した。 (中略)

仁川交通公社は2年前協約締結当時、仁川モノレールの技術力と財務能力を疑う懸念を一蹴し、ビジネスの成功を自信を持った。

工事は、条約締結当時報道資料を出し、「技術力・財政力・運営力など優先交渉者の事業能力の否定的な世論との懸念事項について十分に確認した後補完した」と強調した。

しかし、2年ぶりに仁川モノレールの事業遂行能力が劣るという理由で契約を解約することにより、民間事業者のための交通公社の事前検証がずさんたことを否定することができなくなった。
(引用ここまで)

 先日、仁川の月尾銀河レールがリブートされた「月尾モノレール」事業が頓挫しそうだ、というエントリをお伝えしました。
 仁川交通公社は「月尾モノレールの事業者がどうなるかは分からないが事業自体は継続する」というようにコメントを出していたのですが。
 やっぱり終了しましたので、ご報告までに(笑)。

 聯合ニュースの記事コメントでは10年前に月尾銀河レールを計画した当時のアン・サンス市長(現在は自由韓国党(旧セヌリ党)所属の国会議員)に対して「アン・サンスを撤去作業に参加させろ」みたいなものが多いですね。
 アン・サンスは非朴派で、前回の総選挙では無所属で出馬(後にセヌリ党に合流)していたのですが、もはや保守派というか自由韓国党議員は誰であろうとも断頭台に送るべき存在なんでしょう。

 それ以前に仁川市長時代にこの月尾銀河レールだけではなく、仁川タワーや仁川エイトシティといった事業が死屍累々であることを批判されてのいるのかな。
 記憶の奥底に先進デザイン都市を標榜していた仁川ミラノシティ計画というものがあったような感じなのですが、あれもどこに行ったのやら……。


 画像は仁川を訪れたときに撮影してきたもの。これが6.1km、廃墟として続いているのですね……。

 これまで月尾銀河レールについては建設費や金融負担で100億円以上が費やされてきたのですが、できあがったものはなにもなし。
 いや、楽韓Webでネタになるという重要な仕事をやってのけましたか。
 韓国ウォッチャーにとっては本当にありがたい存在でした。
 まだ事業者の技術に問題があって云々ということが名誉毀損であるというような訴訟沙汰がいくつか残されているのですが、とりあえず事業自体はこれで棺に入ることになるようです。

Newton 古代遺跡の七不思議 3大ピラミッド
科学雑誌Newton
株式会社ニュートンプレス
2016/9/26

韓国人「助けて、ソウルのすべてが老朽化して追いつかない!」……地下鉄、道路、橋、下水道、すべての補修には7兆ウォンが必要?

[老いていくソウル]20年過ぎた老朽地下鉄走って道路は陥没(聯合ニュース・朝鮮語)
[老いていくソウル]古い地下鉄変え道路・橋梁の手入れを(聯合ニュース・朝鮮語)
[老いていくソウル]O卦犹楡濱鞍に最低7兆ウォン... 市民の負担で(聯合ニュース・朝鮮語)
釜山地下鉄1号線の換気扇と電車が衝突、一部区間で運転見合わせ(中央日報)
11日午後3時22分、釜山(プサン)都市鉄道1号線沙下(サハ)駅と堂里(タンニ)駅の間の地下換気扇の一部が壁から脱落し、老圃(ノポ)駅から新平(シンピョン)駅へ向かっていた地下鉄にぶつかった。この事故で電車の一部のガラスが割れた。

釜山交通公社は、直ちに地下鉄の運転を見合わせ、乗客約150人を暗い線路に沿って堂里駅に避難させた。この中では怯えて泣き出した子供もいた。だが、人命被害はないと伝えられた。
(引用ここまで)

 最後の釜山地下鉄の事故のニュースは「仮留めしておいた換気扇が風圧に押されて脱落した」ということなのですが。
 大容量の換気扇への取り替え作業中にこんなことになったということです。
 この記事にはないのですが死者はなく、軽傷者2名という事故としてはそれほど大きなものではなかったのです。
 この事故自体は韓国でよくある安全不感症のそれなのですが、釜山地下鉄1号線は開業して32年ということもあって、じわりと老朽化がきているのかなぁ……という感じで調べはじめたところ、聯合ニュースの記事が見つかりました。
 長いので全体引用はしませんが、興味があればGoogleの機械翻訳でも読めると思います。Google翻訳で出てくる「ハスグァンロ」というのは下水道のことです。

 ソウルの地下鉄、道路、橋、下水道などが老朽化しており、補修の必要性が高まっているとのこと。
 地下鉄は当初耐久期限として15年が制定されていたということなのですが、後にその起源自体が撤廃。
 もっとも古い車両は29年が経過したものだそうで。
 たしかに地下鉄火災はあり得ない頻度で起きているのですよね。先月起きたチャムシルでの地下鉄火災も28年経過した車両から火が出たもの。ちなみにオーバーホールしたばかりだったという話です……。

 道路では埋没している下水管が老朽化して水漏れし放題。

 ソウルで道路陥没事故が5年間の年平均771件発生したが、このうち下水道が原因となるものが74%であった。

 2012年から2016年まで、ソウルの道路陥没事故は合計3857件であり、下水道による問題が2853件である。特に、2012〜2013年には下水道が原因となる割合が全体の89%に達した。
(引用ここまで)

 韓国の道路では春になる度に凍結していたものが溶けはじめて無数の陥没が生まれます。春の季語として取り入れられてもおかしくないほど。
 ちょうど2年前にカップルが道路に吸い込まれた動画はなかなかの衝撃作でしたが、ソウルのどこであろうともあれが起こる可能性があるということですね。

 さらに漢江にかかっている橋のうち、敷設から30年以上経過しているものが9つ。
 点検整備に充分な予算がない……と。

 その予算ですがソウルは1000万人が住む巨大な都市であるために、他の自治体よりも予算的には恵まれています。一方でそんな巨大都市において一気に老朽化問題が噴出しているために、さすがに予算が足りていない。
 試算では7兆ウォン、あるいはそれ以上とも。
 政府予算からは「ソウルは潤沢な予算があるのだから、他の都市に示しがつかない」という言い訳で予算が付かず、ソウル特別市単体で補修のすべてを行わなければならないとのこと。

 東京ではオリンピック開催に向けて、そのあたりの補修整備も行われようとしていますが……。
 そうだ、ソウルでも2回目のオリンピックを開けばいいんじゃないでしょうかね(猿知恵)。

インフラ事故 笹子だけではない老朽化の災禍
日経コンストラクション
日経BP社
2013/10/28

「2階建てKTXの開発をごり押し」に見る韓国のトップダウンによる意思決定とその弊害

「韓国型2階建て高速鉄道車両」、無理な開発推進が議論に(中央日報)
国土交通部と関連業界が20日に明らかにしたところによると、コレールは昨年11月に韓国鉄道技術研究院、車両メーカーの現代ロテムと「韓国型2階建て高速鉄道車両開発に向けた共同研究業務協約を締結した。今年末までに2階建て高速鉄道車両製作技術を独自確保するという内容だ。2階建て高速鉄道車両はフランスや日本などではすでに運営中だ。

だがコレールはこれに先立ち2015年9月に開かれた関係機関会議で2階建て高速鉄道車両を導入・運営する計画はないと明らかにしている。コレール関係者は「当時2階建て車両は一般車両に比べ乗降時間が長くかかるなど1駅当たりの停車時間が長くなり全般的な列車運営計画に支障を与えかねないという問題が提起された」と話す。

しかし昨年5月に洪社長が就任して雰囲気ががらりと変わった。洪社長は建設交通部鉄道局長、国土海洋部交通政策室長、韓国鉄道技術研究院長などを歴任した。彼は就任後2階建て高速鉄道車両開発を最優先課題に掲げ、「線路増設せずに旅客輸送量を画期的に増やせる方法だ。導入計画を任期中にまとめる」と明らかにした。

問題はこれに先立ち国策研究課題として推進された同内容の2階建て高速鉄道車両開発計画が2015年6月の政府評価で、成果目標の未達性や研究実績の提示が不十分などの理由で落第点である49点を受け全面中断された点だ。当時課題を評価した国土交通部傘下国土交通科学技術振興院のキム・テファン鉄道室長は「専門家8人が評価をした。国策研究課題評価で50点台を受けるケースも珍しいが40点台を受けたというのはほとんど研究を進めていなかったという意味」と指摘した。ところがこの課題はまさに洪社長が鉄道技術研究院長だった2011年に出したアイデアから始まったのだ。 (中略)

こうした状況でも洪社長はコレールに赴任して再び失敗したプロジェクトを押しつけているのだ。その上、政府評価で落第点を受けた張本人である現代ロテムに特恵的な購入の約束までしたことがわかった。洪社長は最近メディア懇談会で「韓国型2階建て高速鉄道車両の開発が成功裏に完了すればコレールが買うことにした。運行はできなくても私の任期中に契約まではできるだろう」と明らかにした。

しかしコレールが新しい高速鉄道車両を購入するには政府の厳格な管理下で国際入札を経なければならず、彼の購入の約束は事実上特定業者に特恵を与えるという意味と解釈される余地がある。国土交通部関係者は「鉄道車両の需要先であるコレールが積極的に出ているため社長が変わる前に早く売ろうと現代ロテムが急いで製作に乗り出している」と話した。
(引用ここまで)

 以前にちらっと「2階建てKTXが導入される」という話は書いたのですが。
 そのエントリにも「車高がトンネルを上回っているって話があって、合格点をもらえなかったのだけども解決したのかな?」と書きました。
 その技術評価が記事にもありますが、かような点数だったのです。

 ただ、実際にKTXはソウル−釜山間はかなり混雑している状態でして、解決すべき状況ではあるのです。例の超振動SRTもその緩和のために導入されたという経緯があります。
 なので増便等なしで乗客を増やせる二階建て列車は解決策としてありかなとは感じます。

 記事によると当時、2階建てKTXを提案した部長が社長に昇格したのでゴリ押しで導入しようとしている、とのこと。
 韓国ではトップダウンが基本で、トップが替わるとなにもかもが変化するということがよくあります。
 ポスコがM&Aで関連会社を増やしていった(そして現金が枯渇していった)時期があるのですが、それは当時のイ・ミョンバク政権の意を汲んだ会長が就任したからだったのですね。
 これと同じことが起きているのだ……ということなのです。

 ……なんとも言えないなぁ。
 というのも、「2階建てKTXが技術的に未達である」という評価自体がKORAIL(韓国鉄道公社)の社内抗争の結果として生まれた可能性もあるからなのです。
 もちろん、実際にダメだった可能性もありますけどね。

 儒教的に上の人間の意向に逆らえないのが韓国社会の仕組みです。
 サンフランシスコでのアシアナ航空機事故は韓国の風習で年下のパイロットが上司に遠慮してサングラスすらできなかった、ゴーアラウンドを宣言できなかったことが原因だとされています。
 上に立っている人間はなんだってできるのが韓国社会なのですよ。

儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇 (講談社+α新書)
ケント・ギルバート
講談社
2017/2/20

 

【動画あり】韓国人「新しい高速鉄道SRTの揺れが異常で怖すぎる」「網棚から荷物落ちた」と非難囂々 → 運営会社「安全には問題ありません」

期待集めた水西高速鉄道、ひどい揺れに乗客の不満相次ぐ(朝鮮日報)
「韓国高速鉄道(KTX)より安くて時間も短縮されるというので大いに期待していたが、実際に乗ってみたらあまりに揺れがひどくてがっかりした」

 先月の旧正月連休に水西高速鉄道(SRT、水西発の高速鉄道)で釜山まで往復したキムさん(40)はこのように話し、「高速走行中ずっと左右にひどく揺れたので不安を感じた」と付け加えた。

 昨年12月に正式に開通したSRTに対し「車内の揺れがひどすぎる」という乗客からの不満が相次いでいる。インターネットでも「揺れがひどくて網棚の荷物が落ちてきた」「揺れのせいで酔ってしまった」などといった感想が続々と書き込まれている。

 SRTを運営する(株)SR側も、揺れに関する苦情が多いことを認めた。だが正確な原因はつかめていない状態だ。SRの関係者は「自動車を例に挙げれば、道路の舗装状態やタイヤなどさまざまな要因が乗り心地に影響する」として「線路や車輪の状態が揺れに影響を与えていると考えられるが、現時点では正確な原因を明確には説明できない」と話した。

 一部の専門家はSRTの揺れについて、車両自体の特性が影響している可能性があると指摘する。同じ区間をSRTに乗って通過した場合とKTXに乗って通過した場合では、SRTのほうが揺れがひどいという乗客が少なくないからだ。

 SRT用の車両には、2009年に登場した「KTX山川」の改良型車両が使われている。KTXの車両としては、フランスのアルストム社のKTX(第1世代)と現代ロテム社のKTX山川(第2世代)が使われている。韓国国土交通部(省に相当)によれば、乗り心地に影響する車内の振動は、KTXよりKTX山川の車両のほうが大きいが、車両の安全に関係する車両下部の振動はアルストム社の車両の方が大きいことが分かった。国土交通部の関係者は「かつて韓国鉄道公社(KORAIL)もKTX山川の車両を導入した当初、揺れがひどく、重い物体を車両に積んで振動を抑えたこともあった」と話した。 (中略)

 国土交通部とSRは、揺れの問題が安全性には影響しないとの立場だ。国土交通部は「時速270キロ以上で走行時、基準値以上の揺れが5秒以上続く場合は列車が自動的に減速し、特定区間で揺れが続けば問題の区間の制限速度を一時的に引き下げているため、安全には大きな問題がないはずだ」と説明した。

 ただ、列車下部の振動はリアルタイムで記録され、基準値を超えれば自動的に減速するが、車内の揺れや騒音など乗り心地に関する部分は明確な基準がないのが実情だ。野党「共に民主党」のチョン・ヒョンヒ議員は「車内の揺れによって乗客が不便や不安を感じることのないよう、乗り心地に関する基準を設定し、乗り心地を改善する方法を一刻も早く考える必要がある」と指摘した。
(引用ここまで)

 水西〜釜山にかけて新たに開設された高速鉄道がSRTです。
 ボトルネックとなっているソウル市内の在来線を避けて新線を設置して、ソウル〜釜山間の高速鉄道を増設しようという試みですね。
 韓国鉄道公社(KORAIL)ではない、民間業者による高速鉄道ということで注目されていました。
 使用しているのは車両はKTX山川の改良型。加速性能が上昇しているそうです。

 ただ、始発の水西駅がソウルの南にあって観光客にとっては若干使いづらい位置にあるのですよ。
 今回の釜山行きで使おうかとも思ったのですが、最終日で空港への乗り換えが多くなるのが危険だと判断して乗らなかったのですよ。

 失敗したなー。
 高速走行時の揺れがKORAILのKTX山川よりもひどいということは、この動画よりもひどいということですからね。


 やはり新しいものには食いついておくべきだったか。
 韓国で撮影された動画がありましたので掲載しておきます。


 すっげ……。

 しかし、国土交通部とSRの言い訳が面白いですね。
 「乗り心地が悪く、揺れすぎていて乗客が恐怖を覚える。網棚から荷物が落ちてくる」という話に対して、「危険のある揺れがあれば減速するので安全面では問題ない」って。
 バストサイズにコンプレックスを持っている女性に「授乳はできるから問題ない」って機能面の話をしているくらいに意味がない。

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2016/5/30

地下鉄火災では運転士を信じない韓国人。では、有事では政府のいうことを信じるのか……?

【萬物相】地下鉄で火災が起きても運転士を信じない韓国人(朝鮮日報)
 22日朝、ソウル地下鉄2号線で火災が発生した。2両目の下段部から炎と煙が吹き出してきた。9両編成のこの電車は駅に入ろうとしていたところだった。運転士は車内放送で「安全な列車内に待機してください」と呼び掛けた。その後、運転士は管制センターから指示を受け、乗客にすぐ外に避難するよう指示した。緊急停止から避難を指示するまで3分かかった。ところが煙を目にした乗客たちはすでに手動でドアを開け、列車の外に避難していた。運転士が正しかったのか、あるいは乗客の行動が正しかったのだろうか。

 乗客は「火が出ればまず避難すべきではないのか」と抗議した。これに対してソウル・メトロは「状況が分からないまま避難すればもっと危険だ。運転士はマニュアル通り対応した」と反論した。旅客船「セウォル号」沈没事故のトラウマだろうか。セウォル号では船長が乗客に船内にとどまるよう指示したため、犠牲者が拡大した。日本にも「津波トラウマ」がある。2011年の東日本巨大地震当時、ある小学校の教師と児童80人が津波に巻き込まれ犠牲になった。近くの裏山に避難する時間は十分にあったが、児童の数をチェックし避難場所について検討しているうちに幼い命が津波にのみ込まれてしまったのだ。

 日本の「防災白書(2016年度版)」は救助には3段階があると説明している。まず自分の命を自分で守り、次に隣同士で助け合い、その上で救助隊の助けを待つというものだ。つまりマニュアルは必要だがマニュアルを無条件に信じるわけにもいかないということだ。われわれは船長も運転士も信じられなくなったため、そもそもマニュアル自体が意味をなさなくなった。ただ本能に従い各自で自分を守ることが最善と考えるに至ったのだ。そう考えるともし地下鉄火災のレベルではなく、戦争といったより大きな混乱に巻き込まれたとき、韓国軍統帥権者の指示を国民は信じてその通り従うだろうか。
(引用ここまで)

 先週の地下鉄火災の話題。
 運転士の「待機してください」という支持を信じることなく、乗客が自らの判断で動いてしまったというものでしたね。

 駅間で線路に出るしかない状況であれば「まずは指示に従って……」というのも正しい話でしょうけども。
 この場合は車両が駅に到着していたのですよ。
 で、乗客がホームドアまで抜けたあとに、備え付けの消火器を使って消火作業までもしていたっていう。
 だったらまあ、逃げるべきでしょうよ。

 というか、韓国社会はもはやそうなってしまったのですよ。
 上からの支持は頼りにならないし、真実かどうかも分からない。であれば自らの判断で逃げるかどうかを決めるしかない。
 テグの地下鉄火災でもそうでしたし、セウォル号も同様。
 朝鮮戦争で南進を食い止めるためにソウルの橋を落としたなんてのもそれに当たりますかね。もっとも橋を落とし切れずに自国民を殺しただけに終わったのですが。

 そもそも「ウリとナム」というものは、そういった情報の相互伝達範囲でもあったのですね。
 李氏朝鮮ではころころと法令が変更されていて、昨日までの税制はああだったのに今日からはこうなったというようなことが日常茶飯事。
 というか両班によって好きなように決められていた。
 そこで上から伝達される前に情報を入手して身内だけに知らせようと対抗手段を持つようになった。

 その情報伝達範囲こそがウリの起源であると考えています。
 もちろん、現代の情勢変化があるのでそれなりに変質はしていますが。ウリの感覚の始原はそこにある。
 マスコミや政府の発表ではなくネットの情報を信じるとする率が、韓国では異様に高いのもウリとナムが情報共有が大本であったからではないかなと。

 このところの韓国ではその感覚を強める出来事はあったけども、その逆はなかった。むしろ政府への信頼を損ねることばかりでしたからね。
 基本的には逃げの一手なんだろうなぁ……。

責任のあるものからまず逃げる「先逃」の風習についてはこちらをどうぞ。
 ディス・イズ・コリア 韓国船沈没考 (産経セレクト)
室谷克実
産経新聞出版
2014/7/18

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楽韓WebのBlog版。今年中にはドメイン含めて移行予定。

うちはそこらにありがちなゼノフォビアライクなところとは異なっており、文化的・文明的背景をもって「なぜこのようになっているのか」を解説して、大いに韓国を楽しんでしまおうというコンセプトの元に2002年から設立されているサイトです。単純に韓国が嫌いなかたは他を見てもらったほうが満足できるんじゃないかと。

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