プラスチック容器に鶏・豚埋没、3年経ってもミイラのようにならない腐らないまま(中央日報・朝鮮語)
23日午後、慶尚南道陜川郡ヤロミョンの鳥インフルエンザ(AI)家禽埋葬地。ここでは、2014年3月AIに予防殺処分した3万3186羽の鶏などを繊維強化プラスチック(FRP)貯蔵槽20に入れて埋没したところである。専門家と一緒に白の防護服を着て地面に埋め込まれた20個の貯蔵槽の蓋を開けてみた。瞬間鼻を突くひどい悪臭がマスクの間に漏れ入って息さえ困難であった。約3年が過ぎても、当時麻袋に入れて埋没したまま腐らない状態であった。袋の表面に鶏の見た目がでこぼこ飛び出し出腐敗がほとんど進まず、まるでミイラのように見えた。

口蹄疫埋葬地の状況もほぼ同じだった。12日午後、京畿道利川市ジャンホウォンウプの口蹄疫にかかった豚埋没地を尋ねた。簡易件水に入ると土地の上そびえる貯蔵槽が見えた。この貯蔵槽は2015年2月の口蹄疫で殺処分した豚100匹が含まれて埋められていたが、やはり腐っていなかった。

毎年ほぼ毎年恒例の行事のようにAIと口蹄疫が発生し貯蔵槽に家禽や牛・豚などを大規模に殺処分して埋没したが、2〜3年が過ぎても腐敗が進んでいないミイラのように残っていること本紙の取材で明らかになった。政府防疫マニュアル(SOP)などには「貯蔵槽に埋没した家畜は、6ヶ月の場合、液相に変わる」と書かれているが、実際にはそうではなかった。イヨンジン農林畜産食品部防疫管理課事務官は「当時の状況が緊迫して遺体の分解速度について洗練された研究を進めたり、別の影響評価せずに貯蔵槽を導入してみると、このような問題が生じたようだ」と話した。
(引用ここまで)

 韓国では数年前から殺処分された家畜が適切に埋却処分されておらず、地下水を汚染しているという話が出ていました。

香川ではうどん汁、愛媛ではポンジュース、韓国で蛇口をひねると出るものは?
 埋却地でまともな作業が行われていないことが最大の問題だったのですね。
 中には殺処分せずに生き埋めにしているようなところもあったようです。そのあたりでの韓国でのいい加減な話は2014年の口蹄疫発生時のエントリにまとめてあります。興味があればそれぞれのエントリにどうぞ。

 でもって3年前の鳥インフルエンザ(当時の史上最大の殺処分数)や、2年前の口蹄疫ではそれらの地下水汚染が問題になったために、FRP製の貯蔵槽が用いられるようになったのだそうですよ。
 生石灰で消毒し、殺処分した遺体と発酵微生物を入れてふたをする……という方式なのだそうで。
 2014年以降に取り入れられて、鳥インフルエンザ罹患疑いの4865万羽の鶏と、口蹄疫で殺処分された豚・牛の2279万頭がこのFRP方式で処分されたそうですよ。

 で、なにが起きたかというと。
 FRP貯蔵槽の中で生石灰が発酵微生物まで殺してしまってまったく腐敗が進まなかったと。
 FRP貯蔵槽はふたをしてしまって完全に密封状態。適度な空気の循環もなし。
 そりゃまあ……なあ。
 韓国にこういう専門家っていないんですかね。

 日本ではこういう埋却地に問題が出たっていう話は聞きませんが……。
 もっとも日本では韓国のように異様なほどに感染が拡大して、殺処分数も異常な数にはならないというのはそもそもの大きな違いでしょうけども。

失敗学のすすめ (講談社文庫)
畑村洋太郎
講談社
2005/4/15