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韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

KSLV-2

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「韓国型ロケット」のスケジュール遅延発表、パク・クネ弾劾で任期に間に合わせる必要がなくなった模様

韓国型ロケット打ち上げ実験10カ月先送り 18年10月に(聯合ニュース)
 韓国未来創造科学部は22日に国家宇宙委員会を開き、韓国の技術で製作する韓国型ロケットの打ち上げ実験を当初の予定より10カ月先送りし、2018年10月に行うことを決定した。

 委員会は当初、基本エンジンとなる75トン液体エンジンを用いた試験機の打ち上げ実験を朴槿恵(パク・クネ)大統領の任期終了間際の17年12月に行う計画だった。

 未来創造科学部は先送りした理由について、75トンエンジンの燃焼器とロケットのタンクの開発中に発生した燃焼不安定性や溶接不良などの問題を解決するのに時間がかかったためと説明している。

 韓国型ロケットは20年6月の完成を目標に進められている。委員会は、この目標はひとまず据え置くものの、実験の結果を踏まえて必要なら調整するとしている。
(引用ここまで)

 以前から10ヶ月の遅延が噂されていましたが、それが公式に発表されました。
 んでは、アップデートされたスケジュールを見てみましょう。

・2016年05月 75トンエンジン点火試験
・2016年06月 75トンエンジン 燃焼試験(75秒)
・2018年10月 2段式KSLV-2試験打ち上げ
・2018年?月 韓国型月探査船打ち上げ(外国製ロケットによる)
・2020年06月 KSLV-2 1号機打ち上げ?
・2020年?月 KSLV-2 2号機打ち上げ(韓国型月周回船)
・2020年?月 KSLV-2 3号機打ち上げ(韓国型月探査船)

 KSLV-2の完成(打ち上げ)は2019年中だったように記憶しているのですが、今回の記事では「2020年6月」となっているのでそのようにしてみました。
 まだすごい勢いでの開発スケジュールなんですけどね。

 以前からパク・クネ政権の最後になる2017年末の試験打ち上げ予定だったのです。
 今回の弾劾騒ぎで花道に打ち上げる必要がなくなったこともあって、公式に遅延を認めることが楽になったという部分もあるでしょう。
 開発陣にとってはパク・クネの弾劾は福音になったということですね。

ロケットの科学 日本が誇るH-IIAからソユーズ、アリアン、長征など世界のロケットを完全網羅 (サイエンス・アイ新書)
谷合 稔
SBクリエイティブ
2013/4/15

 

韓国型ロケット開発者「パク・クネ大統領閣下の任期には間に合いません!」と悲鳴を上げる

「韓国型発射体の試験打ち上げ、朴槿恵政府任期内には不可能」(中央日報)
韓国型発射体の開発を総括している韓国航空宇宙研究院が、朴槿恵(パク・クネ)政府任期中には発射体の試験打ち上げは不可能だとする報告をしていたことが確認された。

5日、韓国国会未来創造科学放送通信委員会所属の金聖洙(キム・ソンス)議員(共に民主党)は、大田儒城区(テジョン・ユソング)の韓国科学技術院(KAIST)で開かれた国政監査で、韓国航空宇宙研究院がことし5月に未来創造科学部に報告した文書「計画に対する日程の遅延現況」を公開した。

韓国航空宇宙研究院はこの文書で、試験打ち上げ日程に関連して「約10カ月の遅延発生」としながら「現在の進ちょく状況と試験発射体適用エンジンの検討など技術的な分析結果に基づいて日程遅延を最小化し、現実的な打ち上げ日程(2018年10月)を提示および検討」と明らかにした。

朴大統領は2012年12月の大統領選挙テレビ討論で2025年に予定されていた月探査船打ち上げ時点を2020年に早めると公約していた。その後事業の再検討が行われ、当初計画された試験打ち上げ日程(2018年12月)は現政権任期中である2017年12月に1年操り上げられた。
(引用ここまで)

 今年7月の時点で「10ヶ月の遅延が決定的」とされていましたが、それが実際のスケジュールに反映されたわけですね。
 そもそもの来年12月の試験発射の目的自体が、パク・クネの任期に間に合わせるために本来のスケジュールから1年繰り上げられたものだったのですよ。
 元に戻ったというだけの話ではあるのですが。
 それが「大統領の任期には間に合わない」っていう報告である時点で草不可避。

 宇宙開発はどうしても国威発揚のために行われる部分があって、政治日程に左右されるのはやむを得ないともいえるのですが。
 特に韓国の場合は対北朝鮮との威信争いもあるので、プチ冷戦的な争いが起きてもしょうがない。
 米ソの宇宙開発競争のミニミニ版みたいなものですね。

 さらにいえばパク・クネには退任後に残せるレガシーがなにもない。
 そういう部分もあって宇宙開発に注力していたのでしょう。
 ノ・ムヒョンもイ・ミョンバクも財閥偏重や魚ロボットみたいな負のレガシーはあっても、まともなレガシーなんてないっちゃないですが。

 月探査のスケジュールもまともなものにしてあげればいいと思うのですがねぇ。
 あのローバーとかひどすぎる……。 

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)
大鐘 良一 / 小原 健右
光文社
2011/8/5

韓国のKSLV-2は液酸液水で停滞する日本の宇宙産業をすべて奪い取る。なぜならKSLV-2はケロシンロケットだから!

【安全保障】遅々として進ま韓国型ロケット日本に追いつくチャンス逃し(週刊東亞/朝鮮語)
日本は反対であった。自国の衛星だけ打ち上げなければならないためだ。H-2は打ち上げるほどに赤字が積もった。これから抜け出そうと、2012年に打ち上げ価格を半分に下げた。そうして薄利多売市場を作ってみようとしたのだ。その時、韓国側の依頼でH-2が韓国アリラン3号衛星を打ち上げた。しかし、まっすぐ日本国内の反対世論が多くなると、日本は外国の衛星を低価格で発射する事業を断念した。このためH-2は、経済的に失敗した悩みの種となった。

日本の不幸はそれだけではない。技術が不足しているせいで日本の水素エンジンは完璧な1段目が製造できなかった。水素エンジンを小さくして1段として備えるべき力を出せなかったのだ。このため、わき腹に「ブースター」と呼ばれる固体燃料ロケットをつけなければならなかった。ブースターをつけた発射体は素晴らしく見えるものの、現実には実力不足を告白していることになる。米国の会社も似たような措置を取った。安価なロシアは石油エンジンを導入して1段を作り、2段からの水素エンジンを使用している。(中略)

韓国航空宇宙研究院(航宇研)は70t建て石油エンジンを作成し、これにKSLV-2ロケットを製作して試験発射みた後、そこから発見された問題点を解決して最新型マーリンエンジンに次ぐ石油エンジンを開発することにした。しかし、航宇研は失敗が怖くてあるかKSLV-2ロケットに入る石油エンジンの開発を続けて減速ている。しっかりとした石油エンジンの開発に量子ジャンプをして、水素エンジンに向かって走って行く身動きできなくなった日本の宇宙産業を握るという夢がどんどん遠ざかっているのである。その間、昔ながらの方法で銀河3号を作った北朝鮮は光明星4号を自力で打ち上げた。
(引用ここまで)

 韓国の東亞日報にトンデモロケット評論が掲載されていたのでピックアップしてみましょう。

 ・水素エンジンは技術的に難しく、日本のH-IIは失敗した。
 ・H-2は経済的にも失敗したロケット。
 ・海外からの受注も韓国のものを最後に成功していない。
 ・受注失敗は日本国内から反対の声が上がったから。
 ・H-IIは出力が足りないから両脇にブースターを装備している。
 ・水素エンジンを採用したために動けなくなった日本の宇宙産業を韓国のケロシンロケットが奪い取る。
 ・しかし、KARIは失敗が怖いのでエンジン開発を減速している。

 うちの知っているH-IIA/H-IIBとはずいぶん違うなぁ(笑)。
 補助ブースターが「出力が足りないから」って。まあ、100%の間違いではないけど。
 で、停滞している日本の宇宙産業を韓国のケロシンロケットが奪い取るんだそうですよ。
 若干、心の治療が必要な人なのかもしれませんね。

 海外からの受注も順調ではないにしても、何件か積み上がっている。
 韓国の「識者」の認識がこのくらいバカ揃いであってくれれば楽なのですけどねー。



【知ってた】韓国型宇宙ロケット、試験発射を10ヶ月延期【案の定】

韓国型宇宙ロケット、試験発射を10カ月延期(朝鮮日報)
前倒しを決定する政治、前倒しできない技術の蓄積(朝鮮日報)
宇宙技術、巨額投資で急成長する中・日・印に大きく後れを取る韓国(朝鮮日報)
 韓国型ロケットは3段式で、10年から総額1兆9572億ウォン(現在のレートで約1750億円)を投じて開発が進められている。政府は20年の本発射に先立ち、75トン級の液体エンジンと7トン級の液体エンジンを搭載した2段式の試験用ロケットを17年12月に打ち上げる計画だった。

 航空宇宙研究院の開発責任者、コ・ジョンファン氏は会議で、エンジンと燃料・酸化剤タンクの開発が当初の計画より10カ月遅れており、試験用ロケットの発射をその分延期せざるを得ないと説明した。

 これに先立ち、趙光来(チョ・グァンレ)航空宇宙研究院長は8日のマスコミインタビューで、開発した75トン級液体エンジンについて「均一に燃焼できない問題があったが、最近解決した」と伝えた。だが、すでに予定された開発日程より10カ月ほど遅れている。また、ロケットの体積の大半を占める燃料と酸化剤タンクの製作も難航しているという。ある大学教授は「韓国は造船や重工業で培った溶接技術があるため簡単に考えていたが、実際のロケット製作では薄いプレートを溶接した部分が一定の厚みを維持することができず難渋した」と説明した。

 試験用ロケットの発射が延期されることで、本発射のスケジュールも不透明になっている。韓国型ロケットは1段目に75トン級エンジン4基、2段目には1基、3段目には7トン級エンジン1基をそれぞれ搭載する。そのエンジンや燃料・酸化剤タンクは個数が異なるだけで、試験用ロケットと同じ製品だ。
(引用ここまで)
 韓国独自のロケット開発は当初からスケジュールの短縮で困難に直面した。2011年時点での事業案は、18年12月に実験用ロケットを打ち上げ、20年、21年に衛星打ち上げを行うというものだった。月を周回する軌道には23年に到達。月面着陸船は25年の打ち上げが計画されていた。

 しかし、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が大統領選の過程で「2020年に月に太極旗を翻させる」との公約を掲げ、スケジュールが急きょ前倒しされた。最初の案が示されてから2年で実験用ロケットの打ち上げ時期は朴大統領の任期満了前の17年12月に1年繰り上げられた。本ロケットの打ち上げも19年12月、20年6月へと1年3カ月早められた。月面着陸船に至っては、5年繰り上げられ、20年に打ち上げるとされた。無理だという意見が大勢だったが、政府は計画を押し切った。未来創造科学部関係者は「開発を統括する航空宇宙研究院は予算が十分に保障されれば、スケジュールの短縮が可能だとの立場だった」と話す。

 専門家は技術の蓄積が進まない状況で、無理にスケジュールを守ろうとすれば、ロケットの打ち上げ失敗だけでなく、技術を蓄積する機会も逸することになると懸念する。
(引用ここまで)

 うーん、残念。
 ごりごりにごり押しして、パク・クネの任期中に無理矢理に試射するっていうパターンで見たかったのですが。
 パニック映画なんかでもパターンのひとつですよね。タワーリングインフェルノとか。納期と予算に間に合わせるために指定した素材とは違うものを使って問題が出る。で、そこから大脱出がはじまるというアレ。
 あれをこっそりと期待していたのです。

 どう見てもパク・クネの任期内に間に合わせるためだったので、試射には大統領自ら出席していたでしょう。
 そこでガワだけはどうにか間に合わせて、問題の残るエンジンを搭載したKSLV-2が登場……という感じだったですかね。いや、残念。現場はまともな判断力を持ち合わせていたようです。
 あと、なんだかんだで自分たちの手で開発してるのですね。タンク溶接は大変でしょうががんばって。

 10ヶ月遅延させても前のスケジュールにすらなっていないので、まだまだごり押しなのですが。
 ちなみに今回遅らせる前のスケジュールは以下の通り。

・2016年05月 75トンエンジン点火試験
・2016年06月 75トンエンジン 燃焼試験(75秒)
・2017年12月 2段式KSLV-2試験打ち上げ → 2018年10月へ変更 new!!
・2018年?月 韓国型月探査船打ち上げ(外国製ロケットによる)
・2019年?月 KSLV-2 1号機打ち上げ
・2020年?月 KSLV-2 2号機打ち上げ(韓国型月周回船)
・2020年?月 KSLV-2 3号機打ち上げ(韓国型月探査船) 

 月探査船は18年に打ち上げ予定だったのですが、果たしてどうなることやら。
 全体のスケジュールの立て直しも知りたいものです。



韓国製75トンエンジン75秒の燃焼試験に成功 → 1年半後には試験打ち上げ → その2年後には月上陸船打ち上げ

韓国の月探査、2020年目標にこだわるべきでない(中央日報)
2020年の韓国の月探査目標まで満4年しか残っていない。果たしてこの計画は可能なのだろうか。国民の耳には依然として夢のように聞こえる話だ。ロシアの1段目ロケットを導入して打ち上げた「羅老(ナロ)」も2回の失敗の末、2013年になんとか成功した。韓国型ロケット開発が成功しても、ロケットに搭載される月軌道船と着陸船を開発する課題も残っている。「羅老」で経験したように、軌道船を搭載した韓国型ロケットが2020年に1回目で成功するという保証もない。航宇研と所管部処の未来創造科学部は「可能だ。最善を尽くす」と話している。

韓国型ロケットを利用した月探査計画は2020年を目標に1段階(2016−2018年)と2段階(2018−2020)に分けて進行している。まず1段階の目標は「国際協力型の試験用月軌道船開発および打ち上げを通じた月探査自力基盤の確保」だ。計1978億ウォン(約180億円)の予算が投入される。2018年に米航空宇宙局(NASA)の協力を受け、外国のロケットに国内で独自の技術で製作した試験用月探査船を搭載して打ち上げる。航宇研はこのために現在、試験用月軌道船の開発、深宇宙通信地上局の構築などを進めている。

2段階の目標は「月軌道船と月着陸船の独自開発および自力打ち上げ」だ。航宇研は2020年に月軌道船のためのロケットと着陸船用ロケットを数カ月間隔でそれぞれ打ち上げる計画を立てている。高さ2.3メートル、幅1.9メートルの軌道船(太陽光電池を開いた場合は7.5メートル)は月面の写真撮影、着陸船との交信などが主な任務だ。着陸船は月軌道を回って逆推進で月面に着陸し、月探査をする無人探査車ローバーを下ろす。ローバーは韓国科学技術研究院(KIST)が製作中だ。

軌道船と着陸船を載せて月に向かうロケットが、8日にテストした75トンエンジンとすでに開発を終えた7トンエンジンからなる韓国型ロケット(KSLV−2)だ。軌道船と着陸船を一つにして打ち上げる方法もあるが、75トン4基がクラスター形態に入る300トン級ロケットでは合計重量1100キロにのぼる軌道船と着陸船を打ち上げることはできない。韓国の技術開発レベルではまだ1段目ロケットを300トン級規模以上にするのは難しい。

月探査事業の2段階にも難題が少なくない。開発にかかる予算の確保とNASA・米国務省の協力などだ。航宇研は月着陸船の着陸地点を地球から見ることができる月の前面にすることを希望している。しかしNASAは韓国と協力の前提条件として、米国がこれまで研究できなかった月の後面に着陸することを望んでいる。また国務省は月軌道船に入る固体型ロケットエンジンが韓米ミサイル協定の範囲を超える規模だとして協力に難色を示している。

予算も問題だ。NASAとの共同作業のために2段階研究開発企画とその後に続く5000億ウォン規模のプロジェクトに対する予備妥当性調査を始めなければいけない。しかしまだ時期も決まっていない状態だ。さらに、すでに2014年に翌年の研究のための400億ウォン規模の予算申請が国会の拒否で全額取り消しになった。昨年も400億ウォンを申請したが、今度は政府が200億ウォン削減した。すべて2020年の月探査を目標に計画された予算だった。

これに関し企画財政部の予算担当関係者は「2020年の月探査は大統領公約事項で明らかにした主要事業であるだけに、2020年を目標にする全体日程には影響を及ぼさないよう今後の予算執行で優先的に配慮する」とし「月探査計画の遂行を通じて韓国の航空宇宙技術だけでなく膨大な後方技術が大きく飛躍することになるだろう」と述べた。

匿名を求めた宇宙科学界の関係者は「2020年の月探査目標は朴槿恵(パク・クネ)政権に入ってから従来の計画より3−5年繰り上げられた」とし「2020年を宣伝的な意味の目標と考え、計画より遅れても充実した研究開発のために着実に進めていかなければいけない」と指摘した。
(引用ここまで)

 おっと、引用部分にはないのですが75トンエンジンの75秒間燃焼試験は成功したんですね。
 これはすごい。まあ、これから生じるであろう異常振動を解決することはできるのか、本当に推力は75トンあるのかとかいろいろ疑問はつきませんが、とりあえずはめでたい。
 前回の燃焼試験は燃焼というよりは、実質的には点火テストでしたからね。

 さて、韓国の宇宙開発タイムテーブルを見てみましょうか。
 まず、ロケット。
 来年12月までに今回のエンジンを1基だけ搭載した1段目と、開発完了している7トンエンジンを2段目に搭載した2段式の試験用ロケットを打ち上げる。
 で、2019年には75トンエンジンを4基クラスタ化した1段目、75トンエンジン1基の2段目、7トンエンジンの3段目という3段式のロケットであるKSLV-2の1号機を打ち上げる……と。

 その一方で月探査船の計画もあります。
 まず、月軌道周回船を2018年(かつては2017年だったのだけども遅延中)に外国製ロケットで打ち上げる。
 なお、探査船のスペックはいまだ未定
 で、それとは別に「NASAの協力の下、韓国の独自技術で作り上げた」月周回船と月探査船を製造して、KSLV-2の2号機、3号機で打ち上げる……ここまでがざっと判明している状況です。

 もちっと見やすいように一覧をまとめましょうか。

・2016年05月 75トンエンジン点火試験
・2016年06月 75トンエンジン 燃焼試験(75秒)
・2017年12月 2段式KSLV-2試験打ち上げ
・2018年?月 韓国型月探査船打ち上げ(外国製ロケットによる)
・2019年?月 KSLV-2 1号機打ち上げ
・2020年?月 KSLV-2 2号機打ち上げ(韓国型月周回船)
・2020年?月 KSLV-2 3号機打ち上げ(韓国型月探査船)

 無理だ。
 これまで切り離しシステムのあるロケットすら作ったことのない人たちに、エンジンの点火テストから試験打ち上げまでさせるっていう時点でデスマーチなのにねぇ……。
 一期5年ぽっきりの大統領制だから、短期間で成果を出すことを求められるというのは分からないでもないですが。
 無理なものは無理。

 現場では最初から遅延するか失敗するかは織込済みなんだろうけどなぁ……。 



2018年、韓国は月探査船を打ち上げる……なお、まだスペックは確定していない模様

韓国初の「月探査船」に搭載される科学ペイロード3つ選定(中央日報)
2018年の打ち上げを目指している韓国初の月探査船に搭載する科学ペイロード(積載物)として、広視野偏光カメラ、月磁界測定器、ガンマ線分光計が選定された。

韓国未来創造科学部はことし1月初め、搭載体選定委員会の公募を通じて提案を受けた9つのペイロードのうち、世界科学界への波及力と国内開発の可能性などを考慮して最終的に3つの機器を選んだと19日、明らかにした。

試験用月軌道船は月から高度100キロの極軌道を1年以上飛行して月面着陸地の選定のための地形探査や月資源探査、月面および周辺環境の研究を主な任務としている。

未来創造科学部は現在、550キロ級の「試験用月軌道船」を開発していて試行錯誤をできるだけ少なくするために米国と緊密に協力している。

特に、27日から29日まで3日間行われる第2次韓米宇宙協力会議で両国政府は韓国の月探査計画の具体的な協力案について話し合う予定だ。
(引用ここまで)

 前提を書いておくと韓国の月探査計画は2段構えになっていまして。
 当初2017年に予定されていた月探査計画が2018年に遅延していて、これは月の極軌道を周回するもの。
 打ち上げはESAかNASAかは不明なのですが、アメリカで〜といっているからNASAに委託するんでしょうかね。少なくともKSLV-2による打ち上げではありません。
 探査船は「韓国独自技術」で製造されるもので、NASAの技術協力の下に製造されます。
 ……いや、韓国の独自技術っていうのはそういうものなんですって。

 でもって、そのデータをフィードバックすることで2020年には上陸船を搭載した月探査船を打ち上げる予定。
 こちらはKSLV-2によって打ち上げる予定になっていて、上陸船には探査用のローバーを搭載する予定になっています。
 もちろん、こちらの月上陸船も「韓国独自技術」で製造が予定されており、具体的にはNASAに依頼するものと思われます。

 んで、再来年のいつ頃に打ち上げるかのスケジュールはまだ明らかにされていないのですが、年末にするにしても1年7ヶ月しかない段階で「搭載する機能」なんかをえっちらおっちら選んでいる段階だっていうね。
 ま、実際には「製造を依頼するだけ」なんで気楽なものなんでしょうが。
 いまだに「なんで韓国が月探査をやるのか」っていう理念がさっぱり見えてきていないのですが……まあ、やりたいからやる……というだけでもいいとは思いますけどね。
 さらに言うのであれば、実際の理由は「パク・クネの公約だから」というだけなのですが。



パク・クネの任期ギリギリの2017年までに韓国独自の宇宙ロケットが打ち上がる模様

韓国独自開発のロケット、来年12月に試験打ち上げへ(朝鮮日報)
 韓国の技術のみで開発する初の宇宙ロケットが来年末に試験的に打ち上げられる。韓国でのロケット打ち上げは、2013年1月30日の羅老号(KSLV−1)の3回目打ち上げ以来となる。

 韓国航空宇宙研究院の趙光来(チョ・グァンレ)院長は先月28日、南部・全羅南道高興郡の羅老宇宙センターで記者懇談会を行い、「衛星打ち上げと月探査に向けて開発中の韓国型ロケット『KSLV−2』のエンジンテストのため、来年12月に羅老宇宙センターから試験用ロケットを打ち上げる計画だ」と明らかにした。

 この韓国型ロケットは2010年から総額1兆9572億ウォン(現在のレートで約1960億円、以下同じ)を投じて開発が進められており、搭載重量1500キロ、全長47.2メートルの3段式。高度600−800キロの軌道に衛星を投入できるようにすることが目標だ。2020年に月探査機と月面着陸機を月に送るのにも使われる。

 試験用ロケットは、本来3段からなるロケットのうち、一番下の1段目を除く2段目と3段目のみで構成される。試験用とはいえ、大気圏を抜けて高度229キロまで打ち上げられる初の韓国産宇宙ロケットだ。「韓国型ロケットの中核となる75トン級エンジンと7トン級エンジンの性能を点検する」(趙院長)という。

 航空宇宙研究院は現在、羅老宇宙センター内に試験場を設けてエンジン燃焼試験を行っている。開発に5025億ウォン(約504億円)が投じられた羅老号は中核となる1段目ロケットをロシアから輸入したが、今回の韓国型ロケットは全体を韓国の技術で開発する。航空宇宙研究院のハン・ヨンミン・エンジン試験評価チーム長は「大量生産される一部の部品やセンサーを除き、全て韓国の研究陣が製作する」と説明している。開発には150人余りの研究者とハンファテックウィンなどの企業が参加している。
(引用ここまで)

 75トンエンジンのクラスタ化が必要となる三段ロケットではなく、75トンエンジン単体の2段目と7トンエンジンの3段目だけで試験打ち上げをする予定、と。これが2017年年末。
 予算の問題からスケジュールを後ろ倒しにするのではないかとも言われていましたが、どうやら本気でパク・クネの任期中に試験打ち上げを行うつもりのようです。

 しかし、その試験打ち上げまであと2年もないのに75トンエンジンは燃焼試験すらしていないという状況。
 開発フェーズとしては「試験施設が完成した」ところです。

 さて、韓国が液体ロケットを作って打ち上げるのは14年前のKSR-3以来はじめて。
 KSR-3の試験打ち上げもエンジンの出力不足(と重量オーバー)で予定高度の半分もいかずに試験は失敗しています。
 打ち上げることだけはできた、というものだったのですよね。
 しかも、このときの開発メンバーはKSLV-1こと羅老をロシアから輸入することになって解散。技術の継続性はゼロです。

 そして、KSLV-2の予算総額は約2兆ウォン。今日のレートで2000億円ほど。

 H-IIの開発費用は2700億円。
 アリアン5だと70億ユーロ。今日のレートで9200億円ですかね。
 どちらも地道に宇宙開発を継続してきた経験を持つ国のロケットで、これだけの費用がかかっています。
 開発経験ゼロの国がこの予算でどうするんでしょうかね……。

 まあ、圧縮成長ができるんだったら大丈夫なんじゃないでしょうかね。きっと。
 いまだになんのための宇宙開発なのか、さっぱり理解できないのですけども、きっとそれも気のせいです。

この本が最新理論を読みやすく書いてます……宇宙開発とは関係薄いけど(笑)。


羅老号打ち上げ成功から3年……韓国の宇宙開発の実力とは?

[集中診断]ナロ号の成功から3年……韓国の宇宙探査どこまで?(KBS)
羅老号が韓国の宇宙開発の歴史に大きな一線を引いて、正常に発射されてから明日(30日)で3年になります。
アメリカやヨーロッパなどの先進国は先を争って火星と深宇宙探査に出て宇宙開発に拍車をかけています。
韓国も2020年までに、独自のロケットで月探査に乗り出す計画だが、まだ行く道が遠いです。 (中略)

轟音一緒に真っ白な蒸気が勢いよく噴き出てきます。
韓国型ロケットの心臓であるエンジン試験のシーンです。
外国の技術に依存していた羅老号の時とは違って、独自の技術でロケットを作るのが目標です。
現在、3段ロケットに載せる7トンのエンジンと1 、2段目のロケットに書き込む75トンのエンジンの燃焼器試験が順調に進行中です。

<インタビュー>ハンヨウンミン(航空宇宙研究院のエンジン試験評価チーム長):「エンジン7トンも国内で作り、両方って。現在の韓国型ロケットに必要な技術は、国内で十分に開発できると考えています」

韓国型発射体は、2020年を目標にした月探査計画に最初に使用されます。
独自の発射体で軌道船を打ち上げて月周辺情報を収集して、続いて着陸を月に着陸させて月面を探査するというのが政府の計画です。
しかし、後発走者である韓国の宇宙技術レベルはまだ道半ばに過ぎません。
宇宙関連予算は、中国や日本に比べて10分の1に過ぎず、専門的な研究人材も不足しています。

<インタビュー>チョ・グァンレ(韓国航空宇宙研究院長):「研究者とかエンジニア、生産に従事している方々がいたらいいのに、まだその部分が十分でないことが残念です。」

無限の可能性がかかった宇宙開発競争で生き残るために長期的かつ持続的な投資と支援が伴われます。
(引用ここまで)

 前半はESAとNASAの火星探査の話題なのでざっくりカットしました。

 さて、7トンエンジンと75トンエンジンの開発を平行して行っているというのは何度か出てきていますが、7トンエンジンは写真のようなテストの様子が見られるのですよね。

7t_engine_test

 つい先日も、100秒連続の燃焼を成功させていましたし。
 でも、75トンエンジンはなんにも情報なし。
 さかんに「開発はしている」とか「試験設備を完成させた」とかいう話は出ているのですけども、部品レベルですら出てきたことがないのですよ。
 7トンエンジンと使用時期が違うというのであればそれも理解できるのですが、同じKSLV-2に使うはずなのです。
 ……不思議ですね(オブラート適用済)。

 もうひとつの話題は月探査船。
 2017年には国外(アメリカ?)のロケットに「韓国独自の月探査船」を打ち上げてもらって、月軌道上から探査。
 2020年にはKSLV-2で月着陸船を打ち上げ、月探査用のローバーでさまざまな調査を行う……というのが公表されていた最新のスケジュールのはずなのですが。
 2017年ってもう来年なんですけどね……。

 月探査船もなんにも出てきてないなぁ。去年の5月には「予算が1ウォンすらついていない!」って騒いでいたのですが。
 NASAが韓国の技術力の高さに着目したはずだったのですが。

 いろいろ闇が深そうというか、お笑い韓国軍の二の舞にならなければいいのですけどね。


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