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THAADミサイル

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国務省報道官「韓国のTHAAD配備は米国にとって重要な同盟の決定事項だ」→韓国「決定を覆すつもりはないけど2年の環境アセスは絶対に行う」……無能すぎる

トランプ大統領、THAAD緊急会議を異例に公開…韓国に「無言の抗議」(中央日報)
韓国高官「同盟の約束を変える意図はない」 THAAD巡り(聯合ニュース)
米国政府は8日(現地時間)、韓国政府の高高度防衛ミサイル(THAAD)追加配備保留決定をめぐり慌ただしく動いた。トランプ大統領は本人と関係があるコミー前連邦捜査局(FBI)長官の公聴会の証言があった昼12時、テレビを視聴せずTHAAD問題の議論に没頭した。

オーバルオフィス(大統領執務室)にティラーソン国務長官、マティス国防長官、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)を呼び、韓半島(朝鮮半島)の安保現況などについて集中的に協議したのだ。国務省のナウアート報道官は「この席ではTHAAD配備問題が議論された」と伝えた。週に1回ずつ国務長官や国防長官が報告のためにホワイトハウスを訪問するが、この日のように出席者と議題まで公開するケースは少ない。朝食会、ホワイトハウス会議が終わった後に記者会見した国務省の報道官の言葉にはトゲがあった。

「韓国政府のTHAAD配備延期決定に失望しているのか」(記者)

「そのように規定(characterize)したくはない。しかしそれ(THAAD)は米国政府にとって非常に(incredibly)重要なことだ」(ナウアート報道官)

ナウアート報道官は「これは『最高位レベル』で行われた対話であり、我々は同盟である韓国に献身している。その公約は確固たるものだ」とも語った。続いて「我々は(韓国の)状況とTHAADの追加配備中断について知っている(aware)」とし「しかし我々はTHAADがその当時、同盟の決定であったことを話していくつもりであり、韓国と緊密に協力する」と強調した。「協力」という言葉を使ったが、これは米国の(THAAD早期配備)立場を貫徹するという立場を曲げないことを強く示唆する発言だった。さらに「我々はある地点で北朝鮮との対話が再開されることを望むが、今は全くそこに近づいていない」と話した。

文在寅(ムン・ジェイン)政権が北朝鮮の核・ミサイル脅威に対して環境影響評価を省略するほど緊急なことではないとしてTHAAD配備保留決定をした点、北朝鮮のミサイル挑発が続いている状況で南北対話を強調している点に対する米政権の総体的な雰囲気が表れている。

これに対し韓国外交当局者は「きょう会議の結果を伝え聞いたが、我々には良い内容」と前向きに解釈した。しかしトランプ政権首脳部の動きは、2日にワシントンを訪問した鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長の楽観的な説明とは大きな隔たりがある。当時、鄭室長は「マクマスター大統領補佐官に韓国政府のTHAAD配備遅延経緯を詳細に説明し、(米国側は)十分に理解を表明し、感謝した」と述べた。「なら、韓国の立場(THAAD配備保留)を米国が受け入れたとみてもかまわないのか」という質問に「そうみるべきだろう」と答えた。

米当局者の社交的な発言を過剰解釈したり、「結局はトランプ大統領の思い通りに」進む現在の米国の権力システムに対する理解が不足しているという指摘だ。このままでは今月末にワシントンで開催される韓米首脳会談でTHAAD配備問題などをめぐり韓米間の摩擦が避けられないという見方も出ている。
(引用ここまで)
 韓国青瓦台(大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)は9日の記者会見で、米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備を巡る問題と関連し、「韓米同盟の次元で約束したことを根本的に変えようという意図はない」と述べた。

 鄭氏は、THAADの配備は次第に増している北朝鮮の核・ミサイルの脅威から韓国と在韓米軍を守るために決定したものだとし、「政権が交代したからといって、この(前政権の)決定を決して軽く考えるつもりはなく、米国と引き続き緊密に協議する」と強調した。

 一方で、配備に際して「国内的に必要な手続きを踏む」とし、「特に環境影響評価は合理的かつ合法的な方法で透明に進められるべきだ」と述べた。
(引用ここまで)

 ダービン議員の「THAAD配備に反対する意味が理解できない」「わたしなら山ほどのTHAADを配備してほしいと思うだろう」「韓国が望まないのならアメリカはTHAAD配備にかかる経費を他に回すことができる」といった発言からこっち、いらつきを隠さなくなってきましたね。
 何度も書いていますが、THAAD配備そのものは在韓米軍を守るものとして行われています。
 そのついでとして韓国全土の半分かそれ以上を守護できる防御兵器なのですよ。

 ムン・ジェイン政権がTHAADミサイル配備に反対する、ということはアメリカ軍を守ることに反対していることに他ならないわけで。
 「北朝鮮のミサイル攻撃があった際に最大の目標となるであろう在韓米軍基地を守ることを許さない」と宣言しているも同然なのです。
 米韓関係が軍事同盟として、もはや成立しない寸前まできている。
 8日にあったこの会議を公開したことや、国務省報道官が「失望したのか?」という問いに「そういった規定を行いたくはないが、THAADの案件はアメリカにとって重要なものだ」というように答えたことはその表明なのです。

 その会議、会見を「我々にとっていい内容」と受け取るとか……もうね。
 李朝末期かっていう。
 ムン・ジェインの志向性は明白に対米関係を切ることにあるので、そういう意味においてなら「いい内容」かもしれませんが。
 なにを言っても、どんなに圧力を加えても糠に釘。しかも、理解した上でのらりくらりしているのではなくて、そもそも理解していないっぽいという。

 9日にはようやく自分たちの置かれた立場を理解したらしく、下の記事の会見をしたのですが……。
 それでもTHAADの追加ランチャー4基分に関しての環境アセスメントをやめるつもりはないと断言。
 THAADミサイルの完全配備を1年以上遅らせることで得られるものってなんなんでしょうね。
 まあ、環境アセスメントも大統領の言い出した「聖公約」のひとつになってしまったわけですからね。
 そもそもこれを言い出したのが間違い。
 4基のランチャー追加について「調査を待つ」というスタンスであればよかったのに、「追加は間違いだ。環境アセスメントを絶対に行う」って宣言してしまったので引くに引けない状況に自らを追い込んでしまった。
 これでやめるって言ったら「軍の横暴を許すのか、そんな元首に投票した覚えはない」って話になる。
 かといって、このまま環境アセスメントを1年以上、ヘタをしたら2年以上続けることになったらアメリカからは三行半を突きつけられること間違いなし。

 なんというか……無能ですわ。
 とことんの無能さ。
 就任一ヶ月でここまでの無能さをさらしているのに、支持率は80%前後を維持しているという不思議さよ。

韓国人に生まれなくてよかった
武藤正敏
悟空出版
2017/6/1

ムン・ジェイン「THAAD追加配備は延期、撤去はなし」→アメリカ「配備延期も国会同意も理解不能」 → 中国「追加配備云々じゃなくてXバンドレーダーをどうにかしろ、早く」

「韓国は理解できない」「中国の勝利」…THAAD論争に不満を表す米国(中央日報)
高高度防衛ミサイル(THAAD)の追加配備を環境影響評価の後にするという韓国政府の方針に対し、米国では不満と懸念の声が出ている。 (中略)

ダービン議員は米保守系紙ワシントンエグザミナーにも「私が間違っていれば幸いだが、(文大統領が)北朝鮮を抑止するために米国よりも中国と協力するのが良いと考えているようだ」と述べた。ダービン議員は文大統領との会談内容を紹介し、「文大統領が私に『適切な過程を踏むことを望み、国会が同意すると考える』と述べたが、私は配備の延期も、議会同意の必要性も理解できない」と語った。 (中略)

外交専門誌フォーリンポリシーはこの日、韓国政府の措置を中国に対する譲歩であり、米国の北朝鮮ミサイルプログラム対応政策に対する直接的な無視だと評価した。同誌は、文在寅政権が対米関係を深刻に改編する意図はほとんどないとみられるが、長い韓米関係を傷つけ、中国に意味深長な勝利を抱かせる措置を取ったと分析した。

英フィナンシャルタイムズは米国の地域政策を挫折させるものだと評価した。ニューヨークタイムズは文大統領がTHAAD配備を一時中断させた翌日の北朝鮮のミサイル発射を取り上げながら、韓米の対北朝鮮政策の重大な亀裂(break)と報じた。 (中略)

一方、中国の環球時報とグローバルタイムズは「韓国がTHAAD問題を米中間で円滑に処理しようとする」と題した社評で、「韓国がTHAAD配備の速度を遅らせようとしているが、こうした遅延と取り消さない点はそれぞれ中国と米国に見せるためのものだ」と非難した。続いて「THAADの実質的な問題が解決されなければ韓中関係の苦痛は消えず、苦痛の相当部分は韓国側が責任を負うことになるだろう」と警告した。
(引用ここまで)

 アメリカに対しては「先行した2基のランチャーを撤去するようなことはない。追加分は環境アセスが必要だ」と述べて言い訳。
 中国に対しては「前政権が導入してしまったのでどうにもならない。でも、4基の追加は押しとどめた」と述べて言い訳。
 ムン・ジェインは「戦略的あいまいさ」を前面に押し出して、コウモリ外交を繰り広げようとしていたようです。

 でも、しっかりとアメリカにも中国にもその魂胆はばれているっていう。
 アメリカからは「配備延期も、国会からの同意が必要性も理解できない」「中国と協力したいと考えているようだ」と見透かされている。
 中国からは「追加配備がどうこうじゃなくて、そもそも大元の配備をどうにしかしろよ」って言われちゃう。
 はっきり言ってしまえば「あいまい外交」とやらは期限切れなのですよ。

 だからこそアメリカは政権交代前に強行配備を行ったのだし、中国は配備同意からこっち有形無形の圧力を加えている
 いま、韓国が米中に対して必要とされているのは、今後の任期である5年間にどちらについていくのか。どのようにして振る舞っていくのかという宣言なのです。
 THAADミサイルはその踏み絵として利用されているのですね。なので、外交の象徴としてその問題を熟知しておくことが必要なのに、外交部長官候補は「THAADなしでどうやって北朝鮮から身を守ればいいと思います?」という質問に対して沈黙してしまうレベル

 でもまぁ……選択肢としてはこのまま「あいまいさ」を継続していくしかないのだろうとは思いますけどね。
 究極的には中国を選択せざるを得ないのですし、アメリカは在韓米軍撤退に向けて作業を進めていくことになるでしょう。
 おそらくそれを5年かけてやるんじゃないかな、とは思います。

ムン・ジェイン政権、実は外交の基本方針も決まっていない模様……THAAD問題の「戦略的あいまいさ」は継続中?

THAAD:韓国外交部、大統領府の「戦略的あいまいさ」で混乱(朝鮮日報)
 韓国大統領府が終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題について「戦略的あいまいさ」を維持していることから、対米・対中外交の実務を担う外交部(省に相当)内では「発せられるサインに混乱がある」という声が上がっている。

 外交部は現在、今月末に行われる韓米首脳会談と来月初めの主要20カ国(G20)首脳会議を機に行われる韓中首脳会談に向けて同時に準備している。韓米首脳会談準備のため主な当局者が既に渡米・帰国しており、今月中旬には韓中首脳会談の予備協議も行われる予定だ。対米・対中外交の中核的懸案であるTHAAD問題の「整理」が急がれる状況にある。

 ところが、外交部関係者は6日、「米国は『THAAD配備の決定を覆すつもりか』という疑念を抱いており、中国では最近の流れに喜びながらも『THAADを完全に撤回するのかどうか見守る』という反応だ。正直言って、我々としては大統領府がどのような最終的な決定を下したのか、あるいは下していないのかよく分からない」と言った。別の関係者は「国防部の魏昇鎬(ウィ・スンホ)国防政策室長が報告漏れ問題で問責されているのを見て、徹底して大統領府の指示に基づいて仕事をすべきだと思ったが、その指示が明確でない時がまだある」と語った。

 先月31日、大統領府がディック・ダービン米民主党上院院内総務との面談で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「従来の決定を変更したり、米国に別のメッセージを伝えたりしようということではない」と言った時、外交部内では「THAAD配備の決定を変えるものではないと米国を安心させたのではないか」との見方が優勢だった。だが、環境影響評価の強化・住民公聴会・国会での議論などで「THAAD配備年内完了」という従来の韓米合意が守られないと予想されていることから、大統領府の真意がどこにあるのか、外交部も神経質になっている。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインがパク・クネ政権から引き継いだものはActiveX撤廃だけと書きましたが、もうひとつあったようです。
 THAAD配備に対する「戦略的あいまいさ」 も引き継いでいたようですね。

 おととしの3月、「我々はTHAAD配備問題については『戦略的あいまいさ』をもって対応している」って国防部長官が言い出したときにはなんとも言えぬ馬鹿馬鹿しさを感じたものでしたが。
 公言せずに各国に対応するのであればともかく、「我々はあいまいさを前面に押し出していくのだ」って言っちゃっているっていう。
 そりゃアメリカもゴリ押しで配備決定させて、ゴリ押しで実地配備しますわ。のらりくらいに対抗するにはゴリ押しが一番効きますからね。

 ただ、このムン・ジェイン版あいまいさが政府内部に対しても行われているらしく。実務担当者が「どんな戦略に基づいて動けばいいのか分からない」と嘆いている、と(笑)。
 そりゃ、「米韓首脳会談ではTHAADのことは議題から外しましょう」とか言い出すわけです。現実的には方針がなにも決まっていないんじゃないかって感じです。

 どうやらアメリカに対しては「パク・クネ政権で配備されてしまった2基のランチャーに関してはそのままでいいけども、追加の4基に関しては認めずに環境アセスメントを行う」とする。
 で、中国に対しては「追加の4基を認めませんでした!」って報告する模様です。
 そんなものをアメリカも中国も認めるんでしょうかね。

 アメリカは「ランチャーが足りなくてミサイル迎撃ができずに在韓米軍に被害が出たらどうするつもりだ」と言うでしょうし、中国からは「THAADミサイルが配備されたら中韓関係は一瞬では破壊されると宣言していた」と言われておしまい。
 そもそも中国が嫌がっているのはTHAADに付随するXバンドレーダーの配備であって、迎撃ミサイルシステムではないですからね。

 とは言っても月末には米韓首脳会談、そして来月にはG20で中韓首脳会談、もしかしたら日韓首脳委会談もあるかもしれないという情勢。
 「まだ就任して間もないので戦略が決定していません」とか中学生の「考え中です」みたいな答が外交で通用するわけもなく。

 そういえば「日本への最終兵器」みたいな扱いになっているカン・ギョンファ外交部長官候補はまだ国会からの承認を得ることができていないのですね。間もなく就任から1ヶ月になろうというのに外相も経済担当相も決まっていないっていう。

ムン・ジェイン「米韓首脳会談ではTHAAD配備問題は協議しない。議題からも外す!」……無理筋じゃね?

THAAD:韓国大統領府、韓米首脳会談議題からTHAAD外しを提案(朝鮮日報)
 韓国大統領府が今月末、米国で開催される予定の韓米首脳会談で、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)を正式な議題から外す考えを米国側に伝えたことが6日、分かった。THAADのような敏感な問題で確執を深めるよりも、北朝鮮の核問題などの懸案に集中しようという趣旨だという。

 大統領府関係者は「THAAD配備に関連した『国内的措置』が進行中であり、これはTHAAD撤回を意味するのではないということを米国側には既に伝えた。韓米両国の安全保障当局者の間で互いに理解している事案なので、首脳会談の議題からはTHAADが外されると思う」と語った。

 これについて、米国はひとまず「理解できる」と述べたが、最終的な合意はまだだという。

 これに関連して、外交消息筋は「首脳会談の議題から外されるとしても、トランプ大統領が記者会見で質問を受ければ関連発言をする可能性もあるので、それに備えている」と述べた。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「THAAD問題は韓米間で緊密に協議している」という原則的な言及にとどめると言われている。
(引用ここまで)

 ……いやいや。
 THAAD配備問題こそが、いまの韓国の対米、対中外交の本筋でしょ。
 すなわち、どちらに付くのか。 THAAD配備はその踏み絵なのです。

・先月31日にはムン・ジェインの元にアメリカのダービン上院議員が訪れて「防衛兵器であるTHAADを排除しようとすることは理解できない」と述べた。

・1-3日には韓国大統領府の国家安保室長がアメリカを訪れて、マクマスター大統領補佐官と会談してTHAAD配備問題について「韓国の行動を理解する」と言葉を引き出した。

韓国「THAAD配備撤回は絶対にない」(中央日報)

 ただし、このときも「その決定を支持する」とか「同意する」ではなく、あくまでも「理解する」まで。

・ついで5日には米韓連合司令官とミサイル防衛局局長(まさにTHAAD関連の最高責任者)が予定になかった大統領府訪問をした。

米THAAD責任者、青瓦台を急きょ訪問(中央日報)

 相次いで米国議会の重鎮やミサイル防衛局長が韓国を訪れて現状の確認や、大統領府への訪問を繰り返している。
 大統領補佐官との会談でもTHAAD配備の話は中心議題となっていた。

 今月末の米韓首脳会談でTHAAD配備の問題が話し合われないとしたら、それこそ不自然ですわ。
 本当に避けて通ることができるんでしょうかね。
 いま韓国政府がTHAAD配備を「国内問題」にしようとしていることは、「たとえいまこの瞬間、在韓米軍に向けて北朝鮮のミサイルが飛んできても防御することを許さない」って宣言していることなのですが。

 たとえ議題から外すことができたとしても、問題を先送りにしてよけいにこじらせるだけだと思いますけどねー。


ムン・ジェイン「THAADはなにがなんでも配備させない!」と宣言、まずは「環境影響評価」で1年延期

THAAD、年内の韓国実戦配備は難しく(中央日報)
【社説】THAAD環境影響評価は手続き順守か、配備の妨害か(朝鮮日報)
北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応するための在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)年内実戦配備が難しくなった。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が5日、THAAD配備予定敷地(慶北星州ゴルフ場)に対し、軍当局が当初計画した小規模環境影響評価ではなく正式環境影響評価をするよう指示したからだ。住民公聴会などの手続きがない小規模環境影響評価の場合は最大6カ月で終わるが、正式な環境影響評価をする場合は1年ほど時間がかかる。完全なTHAAD砲台を構成するにはレーダーと統制センター、発射台6基が必要で、そうなってこそ実戦配備という概念が適用される。厳格な環境影響評価が行われる場合、結局、実戦配備は来年夏以降になる見通しだ。

1−3日(現地時間)に緊急訪米した鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長はマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)に会い、手続き的な正当性を確保する環境影響評価実施の不可避性を説明し、米側も理解するという立場を明らかにしたという。
(引用ここまで)
 THAADはそもそも同盟国である米国が在韓米軍とその家族を北朝鮮のミサイルから守るために配備を要請してきたものだ。在韓米軍は大韓民国を守るために存在している。またTHAADが配備されれば、結果的に韓国の国土のほぼ半分が防衛範囲に入り、その費用も米国が負担する。ところが韓国が環境影響評価を理由に配備を遅らせたとなれば、同盟国である米国との信頼に傷が付くのは間違いない。しかもTHAAD配備に反対する声が出た理由はただ一つ、中国が反対しているからだ。今回のようなことが前例となれば、今後も何か複雑な問題が起こるたびに前に進めなくなのではないか。

 米国防総省ミサイル防衛局のシリング局長が突然韓国にやって来たが、これはTHAAD配備をめぐり韓国で混迷が深まる今の状況と間違いなく関係があるはずだ。また米民主党のダービン院内総務は先月31日に文大統領を表敬訪問した際「韓国を守るTHAADをめぐって韓国国内でさまざまな問題が起こっていることは理解できない」と述べた。このような考え方は米国人だけが持っているわけではない。
(引用ここまで)

 「環境影響評価を実施する」という名目でTHAADの実戦配備を1年間に渡って延期させる。
 で、その次は国会で批准するからといって延期させるのでしょう。
 なんだかんだでムン・ジェインの任期中はすべてTHAADの配備はできずに終わりそうですね。

 民主党の国防予算を担当しているダービン上院議員がムン・ジェインに向かって「THAADを配備しないのであれば、その分の予算を他に使うことができる」と言い放ったのは、最後通牒だと思ったのですが。
 ムン・ジェインはそう受け取らなかったようです。
 記事中にあるように、THAADは純粋に防衛兵器であって在韓米軍が必要として持ちこんだ装備であるにも関わらず、国家元首が率先してそれを妨害している。
 その行動が防衛ミサイルの配備だけではなく、米韓関係そのものを否定しようとしていることに気がついているのかいないのか。

 ダービン上院議員は聯合ニュースのインタビューで語る前にほぼ同じ言葉をムン・ジェインに対しても話していたのですが、韓国大統領府はその言葉を「重要なものだとは思わなかった」と公開しなかったのです。
 つまり、逆説的に「この言葉が重要なものである」という認識ができていたからこそ、公開しなかったわけですけどね。
 さらにいえば、ムン・ジェインが米韓関係を否定しようとしていることに気がついていながらそうしている、ということが理解できるわけです。
 「最初の外遊先はアメリカだと誰が決めたのだ。私は北朝鮮に向かう」と言って憚らなかっただけあって、完全に反米であることを明らかにしたということですね。
 来月には訪米したいとか言っているようですが……。

 そういえばロサンゼルス級原潜も釜山港に現れたそうですよ。
 オールスターキャストですなぁ。

Amazonの著者近影が面白すぎて草生えるww
韓国現代史 大統領たちの栄光と蹉跌 (中公新書)
木村幹
中央公論新社
2008/8/25

ムン・ジェインがTHAADミサイル撤去に向かえば、アメリカは米韓軍事同盟の破棄の準備をはじめる

【寄稿】文在寅政権にとってはTHAADも「清算」対象なのか(朝鮮日報)
THAAD:米議員「韓国が配備不要なら予算を他に回せる」(朝鮮日報)
 思ったより早かった。運動圏(左翼系の学生運動グループ)上がりの政権が発足すれば、選挙期間の戦術的中道化を立ちどころに捨て去るだろうということは、ある程度予測されていたことだった。しかし、こんなにも早く「運動圏の本性」をあらわにするとは思ってもみなかった。思ってもみなかったということ自体が愚かなのかもしれない。

 旅客船「セウォル号」の沈没事件、国政壟断(ろうだん、利益を独占すること)事件−鄭潤会(チョン・ユンフェ)文書事件の再捜査、国定歴史教科書の廃棄が取り上げられたかと思うと、さらには共に民主党の高高度防衛ミサイル(THAAD)対策特別委員会による「THAAD聴聞会の開催」と「THAAD配置の即刻中断」を求める要求が飛び出した。これまで温めてきた「積弊清算」を着々と進めているのだ。「積弊」はもちろん清算しなければならないが、THAADが「積弊」のように見なされるのは問題だ。こうした勢いが将来いつまで続くのかということが、今後の韓国と韓半島(朝鮮半島)の運命を左右することになるだろう。 (中略)

THAAD問題を例に挙げるとすれば、「THAAD配置に対する絶対反対」が新勢力の最高綱領、すなわち本音だ。しかし、「必要によって」は、この本音をすっかりと覆い隠し、代わりに建前だけを表現することがある。THAAD配置に対する絶対反対の代わりに「問題を次期政権に任せて公論化しよう」といった具合に音階を引き下げるのだ。(中略)

 こうした建前作戦が功を奏したのか、運動圏は5月9日の大統領選挙で勝利した。一度勝ちさえすれば、今後は運動圏の一人天下となるだろう。こうなれば、運動圏は再び本然の最高綱領、すなわち「THAAD」配置に対する絶対反対」「THAAD配置の即刻中断」に戻らなければ、それこそおかしなことなのだ。従って、運動圏が政権を取るやいなや本性をあらわにし「私がいつTHAADの配置を公論化しようと言ったのか、今すぐ中止して撤回すべきだ」と大声を張り上げて出てきたのは、何も驚くべきことでもない。変革運動・変革運動圏は、これまでもおおむねこのように振る舞ってきたのだ。 (中略)

 引き続き追い立てて行き付く所まで行ってみるとした場合、その「行き付く所」とは一体どんな所なのか、概ね見当は付いている。運動圏が常に主張してきた内容があるからだ。THAAD配置の撤回、韓米合意の取り消し、韓米同盟の漂流、親中路線、作戦指揮権の還収、韓米連合司令部の解体、法的安保装置の廃止、開城工業団地・金鋼山観光の再開、太陽政策(対北朝鮮宥和〈ゆうわ〉政策)の深化、などがそれだ。大概こうした路線になることは想像できる。
(引用ここまで)
 先月31日に文在寅(ムン・ジェイン)大統領と面会した米国のディック・ダービン上院議員(民主党)が「韓国が終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を望まないのなら、米国はTHAADの予算を他のことに使うことができる」と文大統領に話していたことが1日分かった。(中略)韓米両国の合意に基づいて搬入されたTHAADの発射台4基について、韓国大統領府(青瓦台)が真相調査を指示したことに対する不快感の表れだとみられている。

 ダービン議員のこの発言は、31日に青瓦台で同議員が文大統領と40分にわたり面会した後、聯合ニュース英語版とのインタビューに応じた際に飛び出した。ダービン議員は「『米国は厳しい予算状況に直面し、さまざまプログラムを削減している。韓国がTHAADを望まないのなら(THAAD配備と運用に必要な)9億2300万ドル(約1030億円)の予算を他のことに使える』と文大統領に話した」と明らかにした。(中略)

 ダービン議員はまた「私が韓国に住むとしたら、北朝鮮が戦争を起こした場合に韓国に打ち込む数百発のミサイルから国民を守るために、可能な限り多くのTHAADシステムが欲しいと思う」と述べ「なぜ(韓国では)そのような感情が議論を支配しないのか理解できない。私は国家の安全保障と防衛が(議論を)支配すべきだと考える」と主張した。
(引用ここまで)
 上の記事は保守派ジャーナリストからの寄稿で、THAADミサイルの追加配備前に掲載されたもの。
 与党側からはすでに「THAADなんか撤去させるぞ」という怪気炎が上がっていたとのこと。
 当然、ムン・ジェインもその方向性で行くに違いないという予測で、まったくもってその通りであったというお話。

 「当選して大統領に就任すれば現実路線を行くだろう」という論説もいくつかありましたが、そんなわけはない、というのは当初から指摘済み。彼らは自分たちの思想が空虚な状態であるならば、現実をその思想に近づけるくらいのことをする輩なのです。
 保守政権であったこの9年ちょっとでたまりにたまった恨を晴らすために、そして自らの政権が易姓革命的に正統であることを証明するためにも客観的に見たらあり得ないことをいくらでもするでしょうね。

 で、アメリカの有力な議員が「韓国がTHAADを望まないのであれば、その予算を他のことに使うことができる」と発言したとのこと。
 防衛兵器であり、在韓米軍のみならず韓国人の生命と財産を守ってくれるはずのTHAADミサイルに対してそこまで拒否反応を示すのであれば、相応の対応をするしかないという宣言ですね。
 THAADミサイル撤去を要請するのであれば、その行き着く先は米韓軍事同盟の破棄まである。というか、本質論はそこにしかない。

 防衛兵器であるTHAADミサイルを、中国が嫌がっているからという理由で国会で審議して、撤去という結論になったらどうするのか。
 それが韓国という国の価値をどう変動させていくのか、という議論になるべきなのですが。
 この騒動はIMF管理下に置かれるどころの騒ぎではないと思うのですけどね。
 アメリカは「韓国からの撤退」をオプションのひとつにしています。THAADはその踏み絵となっているのですが。
 そのことを理解しているのかいないのか。理解していないわけがないと思うのですけどね。

 ムン・ジェインがTHAADを撤去してもアメリカが韓国側に留まってくれるほどに、韓国に価値があると考えているのであればこの行動も理解できなくはない。
 ですが、そもそも本当に韓国にそこまでの価値があるのか、という問題が生じてくるのですが。
 あるという側にオールインしているのでしょうね。

ルポ 絶望の韓国 (文春新書)
牧野愛博
文藝春秋
2017/5/19

「THAADの追加配備」問題で軍部に圧力をかけるムン・ジェイン政権

THAAD:韓国大統領府の「指摘」に戸惑う国防部(朝鮮日報)
【社説】韓米首脳会談直前にTHAADで大立ち回りの文大統領(朝鮮日報)
 国防部の複数の関係者は「大統領府が発射台問題になぜこれほど執着するのか理解できない」などと口をそろえる。韓国軍のある関係者も31日「これまでTHAAD配備で問題となってきたのは、中国がXバンドレーダー設置に強く反対しているからで、今回のように突然発射台が問題となった理由が理解できない。非常に困惑している」などとコメントした。在韓米軍も「韓国における大統領府と国防部の問題に関心はない」としながらも「発射台が10基、あるいは20基あってもそれ自体が重要な問題ではない」との考えをすでに示しているようだ。 (中略)

 国防部が大統領府国家安保室に報告した文書の中で、発射台に関する記述が簡略化されている理由も、発射台の数自体はさほど重要な問題にならないとの認識があったからとみられる。ところが大統領府はこれを「意図して記載しなかった」と解釈しているのだ。国防部は報告書の中で「年内にTHAADの運用能力を完成させる」と記載したが、国防部にとってはこれが残り4基の追加配備を前提としていることはあまりにも明白なことだったのだ。 (中略)

 また国防部関係者の間では、大統領府が何らかの政治的意図を持ってこの問題を取り上げたとの見方も語られている。今後の国防部トップ人事が国防改革を加速化する火種として活用される可能性があるからだ。
(引用ここまで)
基本的に4基の発射台が韓国国内に持ち込まれていることは4月末の時点ですでに周知の事実だったはずだが、大統領府安保室長がこのことを今まで知らなかったというのはどう考えてもおかしい。もし知らなかったのが事実なら、それ自体が非常に深刻な問題だ。大統領府は「国防部が何かを隠した」と主張するが、新しい大統領のご機嫌取りに忙しい国防部が何か隠し立てをして得るものがあるだろうか。また近く新しい国防長官が任命されれば何を隠しても当然すぐ明らかになるのに、今更誰が何の理由で何かを隠すというのか。

 そもそもこの問題の発端については「軍事関係の専門用語に対する理解の食い違いからくる誤解」との見方に説得力がある。大統領府によると、当初、鄭安保室長は韓長官に「4基が追加で配備されたのか」と確認したという。これが事実なら、韓長官はこれを否定するのは当然だ。軍事面における配備という言葉は、すでに運用可能な段階にあることを意味するからだ。このような誤解があったとの指摘に対して大統領府は、後から「配備」という言葉を修正した。この日(31日)韓長官が「ニュアンスの違い」と説明したのも、このことを言っていたようだ。

 国防部はこの日も「『THAAD1個砲台を展開した』という言葉で全てを報告した」と解釈しているなどと説明した。軍の関係者ならそれもある意味当然のことだ。1個砲台は6基の発射台で構成されており、うち2基はすでに配備されているのだから、残り4基もすでに韓国国内に搬入され、配備を待つ状態にあることを今更説明する必要がないと考えたとしても何ら不自然ではない。 (中略)

在韓米軍基地と韓国を守る武器体系の問題については、これまで韓国が中国の顔色を伺ってきたこともありただでさえ長い間混乱が続いた。しかも今度は大統領までが否定的な考えを表明したのだから、これに対して米国がどのような反応を示すか今更言うまでもない。このような韓国における混乱を意識したのか、米国防省報道官も「THAAD配備は非常に透明な形で行われた」と即座にコメントした。いずれにしてもこのままでは韓米間の対立が取り返しのつかない状況となる恐れも排除できなくなってきた。新政権もそのような現状を当然理解しているはずだが、なぜ問題をここまで大きくしたのか気になるところだ。
(引用ここまで)

 ざっくりとですが、昨日楽韓Webで書いていたこととほぼ同じ見解が述べられていますね。
 そもそもが6基ワンセットであるTHAADミサイルを配備したのであって、4基の発射台は追加されたものではないという認識の国防部。
 それに対して大統領府は4基はあくまでも追加されたものであり、国防部がその報告を意図的に上げてこなかったという認識でいる、と。

 これをきっかけにして大統領府は国防部に対してマウンティングを行いたいというのが実際のところなのでしょう。
 南スーダンで弾丸が足りなくなったときに、現地判断で自衛隊に貸し出しを依頼したように軍部には現実的な人間も多いのです。実際、あのときは近隣にいて5.56mm弾を持っている組織は自衛隊だけでしたしね。
 アメリカとの軍事同盟すらをも切りたがっているであろうムン・ジェイン政権にとって、軍部は目の上のたんこぶになりかねない。

 こういう形で軍部への圧力をじわじわと増やしていこうというのが、大統領府の意向なのでしょうね。少なくとも現状では国民の支持もありますし、無数のお笑い韓国軍につながる不正もあった。
 「不正の多い軍を改革するのだ」と言い出したら、誰も止められない状況であるのは間違いなところですが……。

週刊ニューズウィーク日本版 「特集:コリア・リスク」〈2017年5月16日号〉 [雑誌]
ニューズウィーク日本版編集部
CCCメディアハウス
2017/5/9

ムン・ジェインが「軍からTHAADの追加配備の報告がなかった、どういうことだ!」と叱責する理由とは?

韓国、米THAAD追加配備に衝撃 文氏知らされず(日経新聞)
大統領府、わずか一日で「意図された報告不足」の結論... 高強度国防改革につながるか(聯合ニュース・朝鮮語)
韓国政府は30日、在韓米軍が地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)の発射台4基を韓国に追加搬入していたと発表した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は韓国国防省がその事実を大統領府に報告していなかったとして、真相究明を指示した。韓国でTHAAD配備を巡る混乱が長引けば、米軍のTHAAD運用構想にも影響する可能性がある。

 大統領府によると、文氏は29日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長から報告を受け、「非常に衝撃的だ」と語った。文氏は韓民求(ハン・ミング)国防相に電話して、4基の追加搬入の事実を確認したという。

 大統領府の関係者によると、4基が韓国に搬入されたのは文氏の大統領就任前だった。だが、国防省は新政権発足後、機会があったにもかかわらずその事実を大統領府に報告しなかったという。

 文氏は米軍による追加搬入について、誰が国民に非公開とし、なぜ新政権に報告しなかったのかについて徹底した調査を指示した。国防省は「26日に安保室長に報告した」と弁明したが、大統領府は「その事実はない」と突っぱねた。

 THAADは北朝鮮の核・ミサイルに対処するため、朴槿恵(パク・クネ)政権時代の昨年7月、米韓両軍が配備を決めた。米軍は今年3月から韓国に装備の搬入を始め、4月26日には配備先である南部の慶尚北道・星州(ソンジュ)の敷地に発射台2基とレーダーを運び込み、すでに運用が始まっている。発射台は6基で運用する体系で、4基が追加配備されればシステムが完成する。
(引用ここまで)
ユン・ヨウンチャン青瓦台国民疎通首席は31日、春秋館のブリーフィングで「大統領府はサード発射4基追加搬入報告不足の関連調査を行った結果、国防部が4基追加搬入事実を報告書で意図的に不足していることを確認した」と発表した。

ムン・ジェイン大統領がハンミング国防部長官に直接電話をかけてサード追加搬入事実を確認して、民政首席室に真相調査を指示してからわずか一日で意図的にサード追加搬入事実を報告していなかったと結論を下したのだ。 (中略)

大統領府がわずか一日で「意図的レポートが見つからない」を発表したのは示唆するところが少なくない解釈が出ている。
(引用ここまで)

 THAADミサイルはXバンドレーダーと6基の発射台がセットである、というのは当然の知識だとのこと。
 そもそもがそういう形で持ちこまれている、アメリカでも運用されているということなのでしょうね。
 日経の記事にもそのようにありますし、韓国で先行の2基が導入された際にも「後から4基が足されて〜」という記述がいくつかのメディアでありました。
 確か朝日新聞だったような気がするのですが……。

 つまり、4月に配備を強行したときはその必要があって最低限の装備として2基だけを実戦配備したということなのですね。
 北朝鮮からの脅威云々よりは、政権が切り替わる前に既成事実を作っておきたかったというほうが大きいかもしれませんが。
 どちらにせよ、後日に追加となる4基の配備があることはすでに分かっていたことなのです。

 ところが、ムン・ジェイン政権はまるでそれを「軍がなんの報告もなく、4基のTHAADミサイル発射台を導入した」というような話にしようとしているのです。
 後ろの聯合ニュースの記事では調査命令からわずか1日で「軍が報告を上げなかったのは意図があってのこと」というレポートが大統領府に出されています。
 「お笑い韓国軍」と揶揄されるくらいに不正による装備品の劣化が問題になっていたのは間違いないので、これを機会に綱紀粛正をという意図もあるのかもしれませんが。
 それよりも一気にTHAADミサイルを撤去させようという意図が濃いように思えます。

 ムン・ジェインは大統領選挙期間よりも前から「THAADミサイルについては次期政権に判断を任せる」と言い続けてきました。
 実際にはTHAADミサイルを撤去したいという気持ちが見え見えでしたが、北朝鮮の脅威から韓国を守る「防衛兵器」に対して撤去を宣言するわけにもいかないという現実面もあったのでしょう。国民の多数が配備に賛成してもいましたしね。
 当選前後からは「配備について国会での採決が必要だ」とか言いはじめています。軍事同盟を組んだ相手が配備した兵器について、国会での採決ってどういうことなんでしょうかね。
 新兵器が持ちこまれる度に国会採決が必要になるのですかねー。
 いまこそ「誰しもが満足する腹案」を披露するときだと思うのですが。

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