楽韓Web

韓国に関する話題を面白おかしく、韓国の文化背景を含めて解説してしまうサイトです。

THAADミサイル

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北のICBM発射→THAADの追加配備に見るムン・ジェインの風見鶏具合……もしかして……なにも考えていないのでは?

韓国政府、北のICBM発射兆候を知りながらも「THAAD環境評価」発表(中央日報)
青瓦台(チョンワデ、大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は30日、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日の北のミサイル発射について、慈江道舞坪里(ムピョンリ)で発射があるという報告を2日前の26日に受けた」とし「(文大統領は)発射が差し迫っているという事実も鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台国家安保室長から事前に報告を受けた」と伝えた。また「北のミサイル発射後にあった韓米間の一連の対応措置は、ミサイル発射の事実を知らなければ準備できない内容」とし「国防部を含む韓国政府は北の挑発の動きを24時間綿密に注視していることを明確にしておきたい」と述べた。

28日午後11時41分に行われた北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星14」の2回目の試験発射を事前に認知していたということだ。その結果、文大統領は緊急国家安全保障会議(NSC)全体会議で「THAADの残余発射台配備をはじめ、韓米連合防衛強化および信頼性ある抑止力確保案を準備するべき」と指示できたということだ。事前に「北の追加挑発があれば米軍基地に保管されたTHAAD発射台4基を直ちに配備する」というカードもすでに準備中だったと解釈できる。

問題は、こうした状況の中、国防部が28日午前、星州(ソンジュ)ゴルフ場のTHAAD配備予定地全体(70万平方メートル)に対して一般環境影響評価を実施すると発表した点だ。一般環境影響評価には10−15カ月の時間がかかるだけに、政府の発表はTHAADの年内配備が事実上なくなったと受け止められた。

すなわち「THAAD早期配備」カードを取り出す準備をしながらも、「年内配備不可」を意味する一般環境影響評価の立場を公言したということだ。このためTHAADに対する政府の立場をわずか15時間半で覆す格好となった。
(引用ここまで)

 元々、朝鮮戦争の「戦勝記念日」である27日頃に発射するのではないかという話がありましたね。
 当日は技術的な問題があったかなにかで順延されたのだけども、28日の深夜に発射することになったと。 

 このミサイル発射について韓国大統領府は「26日の国家安全保障会議開催時点でその情報を知っていた」と発表。
 にも関わらず、28日には「THAADの環境アセスメントに1年以上かける」と発表していたのですね。
 で、28日の深夜に発射があって、それに激怒したムン・ジェインはTHAADの追加配備を宣言。
 わずか15時間で前言撤回せざるを得なかった。

 ミサイル発射実験があるであろう、と認識した上で環境アセスメント云々を言っていたのであれば、国民に対する裏切りではないのか、という話。
 それ以前に政治家としてその姿勢はどうなのっていう。グダグダのヨレヨレ。
 そもそもICBMの発射があるのではないかというタイミング直前でTHAADへの環境アセスメントを発表するという時点で政治的センスがないことを明白にしてしまっているのですよ。

 27日に発射がなかったから、見切り発車で宣言してしまったとしても発言、行動共に軽すぎる。
 ……戦略もなにもなしに、ただ単に言いたいことを言ってきただけなんじゃ……という疑惑がむくむくと湧いてきているのですが。
 最初に「THAAD追加配備!」って言い出した時点でそんな感じもあったのですが、この経緯詳細を見るとなおのこととそう思えてきました。

 自分の中で──
 「いや、国家元首だよ?」
 「なに言ってんの、アレはノ・ムヒョンの後継者だよ?」
 という話が戦っているのですが。
 成分が強いのは明らかに「ノ・ムヒョンの後継者」だよなぁ……。なにも考えていないっぽい。
 以前に書いた「鳩山政権が5年間続く」というのは卓見であったわけだ。


韓国政府「THAADの環境アセスは1年以上実施で配備は来年」→当日深夜に北朝鮮ICBM発射実験→ムン・ジェイン「臨時配備します」→プロ市民「配備できると思ったら大間違いだからな!」

THAADの配備完了 来年以降に先送り=韓米関係の懸案に(聯合ニュース)
文大統領のTHAAD配備決定に地元住民「朴槿恵政権と何が違うのか」(中央日報)
 韓国政府が28日、THAADが配備されている南部・星州の在韓米軍基地で進めてきた小規模環境影響評価を一般の環境影響評価に変更する方針を発表したことについて、米国はTHAADの年内配備という朴槿恵(パク・クネ)前政権時代の両国合意を正式に変更したものとして受け止める公算が大きい。

 一般の環境影響評価には1年以上かかるとされる。今後の進捗(しんちょく)状況によっては評価期間が短縮される可能性があるが、年内配備は不可能になったとの見方が大半を占めている。
(引用ここまで)
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が29日に高高度防衛ミサイル(THAAD)発射台追加配備という決断を下したことに対し、THAAD基地に近い慶尚北道星州郡草田面韶成里(キョンサンブクド・ソンジュグン・チョジョンミョン・ソソンリ)の住民が反発している。 (中略)

これに対して「THAAD源泉無効共同状況室」はこの日、「THAAD稼動中断と装備撤去のない一般環境影響評価実施を反対する。北朝鮮のICBM級ミサイル発射を口実にしたTHAAD発射台追加配備を中断せよ」と促した。

THAAD配備撤回星州闘争委員会のパク・スギュ状況室長は「国民は眼中にもない、米国の強圧に基づく決定に対し非常に残念だと考える。THAADが北朝鮮の核に対する対応策という主張は国民に対する欺瞞だ。THAADで北朝鮮のICBMを防止できないのに文在寅政権までこのように国民を欺いて愚弄している」と主張した。

円仏教教務のカン・ヒョンオク韶成里状況室報道官もやはり「韶成里の住民たちは今回の政府発表に対し憤怒している。また、一方ではTHAAD装備を奇襲搬入した4月26日のようになるのではないかという不安感もある。朴槿恵(パク・クネ)政権と何が違うのかと思う。泣きたい子どもの頬を叩くようなもの」と述べた。

その上で「これまでは『見守ろう。ある程度は信じる』としていたが、もうわからない」と付け加えた。
(引用ここまで)

 28日には「環境アセスメントを徹底的にやるので年内配備は無理」という決定。
 で、その日の深夜に北朝鮮によるICBMの発射実験が行われまして。
 その翌日(というか未明)にはムン・ジェイン、怒りのTHAAD追加配備宣言

 な……なにを言っているのか わからねーと思うが(以下略)
 環境アセスメントを1年間やるとあれだけ宣言しておいてこれ。
 ムン・ジェイン政権の外交安保特別補佐官は「在韓米軍であろうと大統領であろうと法の上にいることはできない。神でさえもその規定を飛び越えることはできない」と堂々宣言していたほど。
 それを1日で手のひらクルー。
 記事にあるように星州に終結しているプロ市民は激怒状態。

 でもまあ、そもそもTHAAD配備に関しては韓国国民全体の世論調査では配備賛成のほうが多かったほど。
 反対なのは北朝鮮シンパばかりというのが実情だったのですよね。一方的な電磁波の測定実験に反対とかやっている連中は基本的にそれ。

 で、この連中は「配備が決定しようが絶対に検問を解かずに配備させないぞ」と怪気炎を上げているそうですよ。
 THAAD用の発電機の燃料搬入すら邪魔してきたこいつらを排除すらしてこなかったのは、彼らこそがムン・ジェインの鉄板支持層だったからなのですよね。
 さて、こいつらの扱いをどうするのか。そのあたりで「本気度」が分かりそうな感じです。

【ミリタリー選書27】BMD〈弾道ミサイル防衛〉がわかる 増補改訂版 (いま、すぐそこにある最大の脅威に備えよ)
金田 秀昭
イカロス出版
2016/12/6

ムン・ジェイン「北のICBMに対抗して残りのTHAAD4基の配備をする!」……「法律に則った環境アセスメント」はどうしたの?

文大統領、北の挑発にサド残り発射台4基追加配置指示(聯合ニュース)
ムン・ジェイン大統領は29日、北朝鮮のICBM(大陸間弾道ミサイル)級ミサイル発射にの対応措置として、韓米連合弾道ミサイル発射をはじめとする強力な武力示威を展開するように指示した。

また、サード(THAAD・高高度ミサイル防衛システム)の残り発射4基追加配置するようにした。

ムン大統領はこの日、午前、国家安全保障会議(NSC)の全体会議を招集した席でこのように指示したとユン・ヨウンチャン青瓦台国民疎通首席が明らかにした。

ムン大統領のこのような指示は、北朝鮮の今回のミサイル発射を朝鮮半島の平和と安定を害する重大な挑発行為と規定して「言葉ではなく行動」に対応するという強い意志を反映したものと解釈される。

ムン大統領は会議で「北朝鮮の戦略的挑発への対応措置として、韓米連合弾道ミサイル発射など、より強力な武力示威を展開せよ」と指示した。

ムン大統領はまた、サード残り発射台追加配置を含む、韓米間の戦略的抑止力強化案をすぐに協議することを指示した。
(引用ここまで)


 北朝鮮のICBM発射実験連発に対して、ムン・ジェインがTHAADで残っている4基のランチャーを配備するように指示したそうですよ。
 戦略的に冷静な判断だったのか、それとも対話方針を完全に無視されたことに対する怒りでついにぶち切れたのか。
 そんなんで配備決定するのであれば、これまでの「本来の米韓協約では最初に1基だけの配備予定だった」とか「環境アセスメントは2年かける」というような話はどうなったんでしょうかね。
 あれだけ「環境アセスメントは法律の問題でこれを避けて通るわけにはいかない」って合法を主張していたはずなのですが。
 ムン・ジェインの外交メンターは「環境影響を四季にわたって測定しなければならず、神でさえもこの規定を飛び越えることはできない」と発言していたほどですよ。
 いまさら超法規的措置を主張するのですかね?
 そもそも米軍はなんのためにTHAADを配備しようとしていたのか、というところまで遡って「自己批判」して「総括」しなくてはいけない事例じゃないですか、これ。

 もしもこれが君子豹変す、なのであれば手強い相手になり得るのですが……。
 ただ単になにも考えなしに「北朝鮮がそうくるならTHAADをフル配備しちゃうからな!」という発作的な対応にしかいまのところ見えないのですよね(笑)。
 そもそも中国のTHAAD配備に対する圧力をどうするつもりなのかとか。
 いまも星州でTHAADの発電機の燃料を納入させまいと検問しているプロ市民や、アメリカ大使館前でデモをやりはじめちゃった連中をどうするのでしょうね。はしご外しまくりじゃないですか。
 これらの選挙を支援してくれた「勝利者」たちをどう遇するのか。
 中国への対応をどうするのか。
 「合法である」「絶対に2年やる」としていた環境アセスメントをどうするのか。  わりと見ものではないかと思います。

韓国軍「THAADレーダーの電磁波を測定して影響を調べましょう」→プロ市民「一方的な測定反対! 中止しろ!!」→なぜか測定中止に……

THAAD:韓国国防部、活動家の抗議で電磁波測定を取りやめ(朝鮮日報)
【社説】THAAD電磁波測定を取りやめた韓国政府の体たらく(朝鮮日報)
 米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」のレーダーから発せられる電磁波について、韓国国防部(省に相当)はこれをTHAADが配備される慶尚北道星州郡で測定する計画を進めていたが、21日になって突然取りやめた。

 国防部が測定を行おうとした際、電磁波の有害性を訴え配備を妨害してきた複数の団体が理由を明確にしないまま「測定計画を撤回せよ」と要求し、国防部がこれを受け入れたため、この日予定されていた測定は無期限保留となった。THAAD配備に反対する団体や地元住民は「電磁波が自然生態系を破壊する」などと主張してきたが、その言い分を政府が受け入れ、解決策として一種の「公論化」を進める目的で今回の測定計画が持ち上がっていた。団体側の反発を受け測定を取りやめた国防部はこの日「現時点では電磁波の測定を改めて行う計画はない」とコメントした。 (中略)

 しかしどの団体も測定に反対する理由については明確にはしていない。現地の警察関係者は「電磁波に有害性がないことが知られると、どの団体も自分たちがTHAAD配備に反対してきた大義名分が弱まってしまうため、これを懸念して『何が何でも反対』と主張し始めたようだ」との見方を示した。
(引用ここまで)
同委員会が測定を拒否した理由は容易に想像がつく。国防部は昨年7月、グァムの米軍基地に配備されている同じレーダーの電磁波を測定した。星州郡のTHAADと地元の住宅地はおよそ1.6キロ離れているが、グァムにおいて同じ距離だけ離れた地点で電磁波を測定したところ、最大で1平方メートルあたり0.0007Wで、これは基準値とされる10Wのわずか0.007%だった。しかも星州郡のレーダーは住宅地よりも高地にあるため、上方に向けられるレーダーから出る電磁波を星州郡で測定すれば、これよりもさらに低い数値となるのは間違いない。委員会はこの事実、つまりファクトが明らかとなり、電磁波によって住民に健康上の被害などないことが知られるのを恐れているのだ。
(引用ここまで)

 最初にこの「電磁波測定中止」というニュースを聞いたときに、楽韓さんの頭の上にはいくつもの疑問符が浮いていたものでしたが。
 ちらっと「まさか実際の数値が出たら自分たちの主張ができなくなるから?」とも思ったのですが、自分の中の常識が「いや、さすがにそこまでの壮絶なバカはいないだろ」って打ち消してしまったのですよね。
 いやぁ、まさかそこまでのアレな人々が本当に存在しようとは。
 韓国ウォッチングは闇が深い。

 放射脳な方々は福島の計測数値を信じないなんてことをよくやるのですよ。
 「測りかたが間違っている」とか「そもそも嘘をついている」とか。この場合はそうじゃないですからね。
 さすがに「電磁波測定されると我々に不利だからやめろ」とは明言しないものの、言葉を濁しているっていうのはそういう意味ですから。
 彼らは元々、THAAD反対の名分として「電磁波で農作物やミツバチが全滅する」というものがあったのです。
 それに対して当時の国防部長官が「じゃあいっちょ私が浴びてみせよう」なんてこともやってましたね。
 というわけで実際の数値が測定されてしまうことは都合が悪いのですよ。

 さて現状、THAADへの電力供給ができておらず、間に合わせの発電機による電力供給が続いているのですが。
 その発電機への給油をさせまいと反対派が検問を行っているのだそうですよ。
 作業をしているのは在韓米軍なので、韓国の警察も見て見ない振り。
 沖縄の基地反対派と放射脳の悪いところを併せ持った……という感じですかね。
 ちなみに地元の人間ではなくてプロ市民が集合しています

 ついでに「THAADについて環境アセスメントを2年間続ける」と表明している韓国政府にとっても具合が悪いのでしょうね。
 影響がない、とされる数字が出てしまったら配備を進めないわけにはいきませんから。
 そのあたりの「都合」が重なって、「測定自体を中止させればいいんだ!」ということになったのでしょう。
 実に韓国らしい姿であるといえると思いますよ。

基地反対運動は嫌いでも、沖縄のことは嫌いにならないでください (ワニブックスPLUS新書)
知念章
ワニブックス
2017/3/8

韓国与党代表、中国大使に「THAAD配備はよろしくなかった……そもそも大した実用性もないのです」と媚びた発言、中国からの報復回避には言及せず……いい人材が揃ってるなぁ……

THAAD:韓国与党代表、中国大使に「実用性が誇張されている」(朝鮮日報)
【社説】THAADが誇張された?韓国与党代表の甘い安保認識(中央日報)
 韓国の与党「共に民主党」の秋美愛(チュ・ミエ)代表は6日、邱国洪・駐韓中国大使と会談し「率直に言って、高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備プロセスについて中国が強く懸念しているという点を十分に理解している。THAADの実用性については、政治的・外交的に誇張・過熱がある。われわれはもう少し冷静に考えるべき」と語った。

 邱大使の表敬訪問という形で行われた今回の会談で、秋代表は「民主党や文在寅(ムン・ジェイン)大統領、韓国大統領府(青瓦台)もTHAAD配備プロセスがなぜこうも急に、韓国国民も知らないまま進んだのか、非常に気になっている。この点について中国側に、隣国として理解を求める外交的努力がほとんどなかったという点について、よく理解していることも事実」と語った。これに対し邱大使は「THAAD問題は今や韓中関係において最大の難題。われわれ双方の共同努力で、この問題も合理的に解決策を見つけ出すことができると考えている」「文大統領が就任した後、韓中間系は、再び正常化して新たな発展を迎えることができる重要な転機に差しかかっている」と語った。
(引用ここまで)
共に民主党の秋美愛(チュ・ミエ)代表が昨日、邱国洪駐韓中国大使に会って発言した内容は耳を疑わせているようなものだ。「THAAD体系の実用性が誇張されている」とし「THAAD配備に対する中国の懸念を十分に理解する」という発言は外交的修辞が加えられたとしても政府与党代表の発言にしてはあまりにも無責任で甘い安保認識を反映しているためだ。

北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射に成功して2日で行った発言だからだ。対話を強調した文在寅(ムン・ジェイン)大統領さえ韓米連合ミサイル演習を米国に先に提案し、20カ国・地域(G20)首脳会談出国に見送りにきた民主党指導部に「累卵の危機なので足取りが重い」と言うほどの厳しい現実を政府与党の代表だけが認識していなかったわけだ。

秋代表は「和気あいあいだった会合の雰囲気」を自慢するのではなく、北朝鮮が核とミサイルをあきらめるように北朝鮮への石油供給中断など、より積極的な中国の行動を邱大使に要求すべきだった。中国は国際社会に対する約束とは違い、北朝鮮に実質的な影響力を行使せずにいる。その一方で、防御用兵器であるTHAADの配備撤回を繰り返して要求し、報復を続けている状況に対しては一言の指摘があったのか聞きたい。
(引用ここまで)

  ムン・ジェイン本人も大概やばい人間なのですが、共に民主党の代表であるチュ・ミエもかなりやばい。
 先日、「THAADがあるから北朝鮮と戦争になる」という発言をしていたのを見て「ん、こいつだいぶ香ばしいぞ」と認識を新たにしたのですが。

 それ以前にも「慰安婦合意は無効であり、再交渉すべきだ」という発言をしていました。

韓国与党代表「慰安婦合意は無効、再交渉すべき」(聯合ニュース)

 ちょうど6月の半ば頃の発言です。
 そのちょっと前くらいからムン・ジェイン政権はあくまでも「再交渉に向かう」という言葉を封印していたときだったので、「これはどういうことだろう」と思ったことがあるのですよ。
 大統領とは異なる発言をして、あえて圧力をかけるという方式をとっているのか。
 それとも、ソウルの日本大使館前での水曜集会に参加して気分が高揚してこういう話をしてしまったのか。
 どうも後者だったようですね。

 この状況で中国大使に向かって「THAAD配備について誤りがあったのは確かです」というような話だけをして、韓国企業に対する中国当局からの圧力を撤回させる話をまったくしていない。
 共に民主党という政党はどこを向いて政治をしているのかと問われてもおかしくない事態です。
 なんか既視感があるなぁ……と思ったら、李氏朝鮮末期の役人が清からの圧力に対してへいこらしていた風景とほぼ一緒なのですね。

 現状認識が甘いというか、なにも理解できていないというか。
 共に民主党は人材の宝庫だなぁ……。

いい人材が集まる、性格のいい会社
佐藤 雄佑
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
2017/2/1

中国&ロシア「地域を不安定化するTHAAD配備に反対。圧力も継続する」→韓国人「許されることではない!」

「中国・ロシア、声を一つにして韓国THAAD配備反対…韓半島対話で解決」(中央日報)
(朝鮮日報)
中国の習近平国家主席とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が韓国の高高度ミサイル防御(THAAD)体系配備に共同で反対したと中国メディアが報じた。

4日、中国国営「新華社通信」によると、この日、中露首脳がロシア・モスクワで会談した席でこのような合意をした。習主席とプーチン大統領が韓半島(朝鮮半島)問題を対話で解決することで意見を一致させたと同通信は付け加えた。

習主席は会談前に公開されたロシアメディアとのインタビューでも「THAAD配備は地域の戦略均衡を崩し、韓半島の非核化と地域の平和および安定を阻害する」と主張した。習主席は、ロシアと中国の関係は「歴史上、最も親密だ」とし、ロシアと中国が引き続きTHAAD配備を反対していくことを強調した。
(引用ここまで)
今週末にドイツで開かれる韓中、韓ロ首脳会談でも、THAAD撤回を迫ってくる可能性が高い。中ロは、米国の影響力拡大を防ぎたいという立場でしかこの問題を見ていない。THAADは在韓米軍を北朝鮮のミサイルから保護するための防御兵器だ。またTHAAD配備は、韓国が軍事主権の観点から決定したことでもある。だが「防御用」「軍事主権」という側面は、中ロの眼中にはない。

 中ロは、北朝鮮が核を持ってでも現状を維持する方が、北朝鮮の体制が不安定化するよりまし、と判断している。北朝鮮は、中ロがまさにこういう理由から国連の北朝鮮制裁にも消極的で、THAAD配備に反対していることを知っている。北朝鮮は、この間隙(かんげき)を突いてミサイル能力を増大させ、ついには大陸間弾道ミサイル(ICBM)保有を宣言するに至った。北朝鮮がこうなったことに少なからぬ責任がある中ロが、「THAAD配備反対」のようなのんきなことを言うのであれば、韓国はTHAAD配備以上の措置も取り得るということを認識させるべきだ。

 文大統領は少し前の訪米で、連邦議会上下両院の議員と会って「(THAAD配備を)ひっくり返す考えはない」という立場を表明し、米国側の懸念を和らげた。文大統領が中ロの首脳と会い、米国に言ったのとは違う話をしたら、韓米関係は深刻な局面に至ることになるだろう。THAAD配備は避けられないということを堂々と説明し、強力な北朝鮮圧迫へ一緒に乗り出そうと要求できなければならない。
(引用ここまで)
 中露にとっては北朝鮮のミサイルの脅威よりも、はるかにTHAAD配備……というかXバンドレーダーのほうが脅威に決まっているでしょ。
 実際問題、北朝鮮のミサイルが中露に向かう可能性なんてほとんどない。
 むしろ、アメリカが北朝鮮を空爆した際に出るであろう難民のほうがよっぽど問題ですわ。
 実際に、4月の半島危機ではロシアは国境に軍を向かわせたという話ですしね。

 アメリカが在韓米軍の安全を企図して韓国にTHAAD配備を決めたように(そしてその安全を邪魔する韓国政府に対して怒り心頭であるように)、中露も自国軍隊の有利さを捨てることはできないというだけの話。
 記事中にあるように「THAAD配備以上の措置も取り得るということを認識させるべきだ」みたいなことができるんだったらとっくにやってますわな。
 アメリカからの圧力にも屈せず、中国からの圧力にも屈せずに独自の外交ができるようならとうの昔にノ・ムヒョンが提唱していたようなバランサー国になれてますよ。
 ことあるたびに「韓国は発展途上国の気持ちも、先進国の気持ちも分かる扇の要だ」みたいな話をするのですが、本当に韓国がそこまでの立場であるのならもっと他に振る舞いようはあるのですよね。

 こういった危機、有事にこそ本当の実力が試されるのです。
 そして、その現場にいる国家元首がムン・ジェイン……か。まあ、韓国人がいうようにムン・ジェインがとてつもなく有能であれば、この事態も切り抜けることもできるんじゃないですかね。

 楽韓Webはムン・ジェイン政権を応援してます!

ネットランナー 2004年 8月号付録 フィギュアコレクション ネトヴィネ ちゆ12歳
ソフトバンククリエイティブ
2014/2/6

韓国人「中国のTHAAD報復でいいことがあった。それは素顔の中国を見ることができたことだ」……え、いまさらそれ?

【コラム】中国の「素顔」が韓国にもたらすチャンス(朝鮮日報)
 中国で続く終末高高度防衛ミサイル(THAAD)関連の報復措置はあまりに稚拙なものだ。ビタミンが含まれているという理由でキャンディーを医薬品として通関するように指示されたり、商品に表示された日付(例06−19−2017)からハイフン(−)を取り除かないと通関できないと言ったりだ。国際社会のリーダーたるG2(二大国)と呼ぶには情けない水準だ。さらには、小学生を動員して反韓デモや韓国商品不買運動まで展開した。

 専門家の多くはTHAAD問題が韓国に意外なプレゼントをくれたと語る。いつかは直面することになる中国の素顔を少しでも先に体験し、備えを固めることができたからだ。もう一点付け加えることがある。中国の素顔を韓国がうまく利用しさえすれば、別の意味で「中国特需」が来るかもしれない。現在中国が見せる素顔を韓国のみならず全世界が見守っている。冒頭に触れたドイツ企業の韓国進出はそうした観察の結果だ。 (中略)

 韓国はこれからどうやっていくかが重要だ。アジア市場を狙う世界的企業の韓国誘致に死活を懸けるべきだ。規制改革と積極的な市場開放、税制優遇などが伴わなければならない。また、施行から4年目でようやく効果を上げ始めた「Uターン企業支援法」(海外進出企業の国内回帰支援に関する法律)の実効性を高めていく必要もある。製造業の海外工場の雇用が10%(29万人分)回帰しただけでも、韓国の青年失業者の60%の雇用問題が解決される。雇用創出にもたついている場合ではない。
(引用ここまで)

 ……遅!
 ようやくそのあたりのチャイナリスクに気がついたっていうだけの話を延々と書かれてもな……。

 そもそも中国の素顔なんて全然変わってないし、それをいうんだったら数百年素顔のままでしょ。
 その「素顔の中国」の持つさまざまなリスク要因と、コストの両方を天秤にかけて釣り合っていたかどうかを見ていただけ。
 日本企業はコストに見合わないと判断して中国脱出して東南アジア進出や国内回帰してきたのがこの数年間。
 その一方で韓国は去年前半だけで絶対額で日本の1.5倍以上、相対額で6倍以上を中国に投資してきたわけで。
 そんな簡単に足抜けできるわけがない。だからこそ中国もTHAAD問題で強気に出ているのですし。

 それ以前に中国から韓国企業が撤退したとしても、その行き先が韓国になるかどうかは微妙なところ。
 韓国には強烈なコリアリスク=労組がいて、それが13年間も跳梁跋扈することが決定的なのですから。それをよく知る韓国企業が戻るわけないですわな。

米下院議員「韓国はTHAAD配備か在韓米軍撤収かを選択すべき」→中央日報「感情的で極端な欲求だ」……え、まだ気がついてないの?

文大統領が到着した日、米下院議員「THAADか米軍撤収か選択するべき」(中央日報)
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が米国を訪問した28日(日本時間)、米下院で「韓国は高高度防衛ミサイル(THAAD)と在韓米軍のどちらかを選択するべきだ」という極端な要求が登場した。

この日の下院外交委員会の会議で共和党のスティーブ・シャボット議員は「文大統領の最初の措置の一つはTHAAD配備を遅らせたことであり、これは大きな失敗だと考える」とし「米国の軍隊を危険にさらした」と批判した。

シャボット議員は「トランプ大統領も最近、米国の軍隊がそこで安全でないと感じるという話をした」という発言もした。続いて「我々は韓国に選択させなければいけない」とし「韓国が最も精巧なミサイル防衛システムであるTHAADを持って自分たちと我々の軍隊を防御するのか、そしてミサイルシステムと我々の軍隊を持つのか、それともミサイルシステムも我々の軍隊も持たないのかという選択だ」と話した。シャボット議員は「鮮明な選択でなければいけない」と強調した。

その間、韓国がTHAAD配備決定を覆せばトランプ政権は在韓米軍を撤収する可能性もあるという懸念を米シンクタンクの一部の専門家らが表明したことはあった。しかし米下院議員が公開会議で韓米同盟の根幹である在韓米軍の撤収に言及したのは極めて異例だ。THAAD配備遅延に対する米国議会の強硬な立場が感情的な発言で飛び出したと分析される。 (中略)

この日、外交委に出席したヘイリー米国連大使は、THAAD問題に対する立場を尋ねるシャボット議員の質問に対し、「個人的には円満に解決されるとみる」としながらも「しかし米国の軍隊を保護することに好意的でない何かを見る瞬間、大統領が行動するものと私は理解している」と答えた。
(引用ここまで)
war_missile
 いや、極端な話でもなければ、感情的な話ですらないでしょ。
 アメリカ人、特に在韓米軍に出向している兵士の親だったら、こう思っているのが当然なくらい。

 北朝鮮がアメリカ人大学生を殺すような国であることはもう充分に知られている。
 その国のすぐ隣に米軍が駐留している。
 その北朝鮮がいつ暴発してくるかわからない中、アメリカ軍はその攻撃を防ぐ防衛兵器を配備したはずなのに韓国政府がそれを邪魔している。
 この構造はアメリカ側から見たら「おまえらも敵なんだな」という認識を持たれて当然のもの。

 ムン・ジェインに面会した上院議員からも「THAADミサイル配備の延期も国会の同意も理解できない」と言われているし、外交シンクタンクからも「遅らせている論理が理解できない」と言われてきた。
 トランプ大統領は配備遅延に激怒したとされている。

 ここまで条件が揃っていて、ムン・ジェインが訪米してきた日に下院議員から「THAADか在韓米軍か」っていう話が出て、選択肢を突きつけられることが「感情的な話」なのかどうか。
 むしろ、ごくごく普通の反応でしょう。
 一般的なアメリカ人ならそういう反応をすべき状態であることを、韓国人が認識できていないという恐ろしい状況になっている……ということなのですが。
 朝鮮日報はそれを理解できていないっぽいなぁ……。

自分の「異常性」に気づかない人たち 病識と否認の心理
西多 昌規
草思社
2016/11/25

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