2008年02月12日
彼女の魅力は三角筋? 徳弘正也
彼女の魅力は三角筋? 徳弘正也 全1巻
私立大奥学園は小中高を通した全寮制の名門女子校。しかし、突然10人の男子生徒を高校に入学させた。その狙いはだらしない男子生徒を見せて、ウーマンリブ(死語)を啓発するためだった。
そのたくらみを知った男子生徒は学外の女子生徒を使っていろんな楽しみを女子生徒に教えていくが・・・「ホワッツおにゃん子」
女子生徒の憧れで1、2年時にミス柳田高校になった萩尾もと子。しかし今年はグラマラスな手塚奈保子が対抗馬として上がって自分の地位があぶなくなった。そこで自分のことを好きな手塚兄を使って策略をめぐらすが、萩尾弟は奈保子を好きになって・・・「彼女の魅力は三角筋?」
自分自身の修行のために拳法の名門「巌流島高校拳法部」に入部した佐々木宗一郎。しかし、そこはかつての名もなく堕落しきった部になっていた。実力で部長になれることを知った宗一郎は、部長である宮本に対決を挑むが・・・「軟派巌流島」
ジャングルに捨てられた子供チンパンジーに育てられてスクスクと育ち、立派な青年に。しかし・・・「ジャングルの王者たーさん」
進学校にあってただ一人ボクシングの練習を続ける藪木。大事な三年生を受け持つことになった新任の先生早見優子はそんな藪木をただ一人応援するが、進学校の三年生から抗議が・・・そして試合の日・・・「卒業」
放射能汚染で人類の90%が死滅。残った人々も殺戮を繰り返す、そんな時代に一人の男が・・・「セイントケンちゃん」
番長グループとけんかを繰り返す城山五郎。そんな五郎のことを好きになった早乙女京子だったが、けんかの原因が番長グループにいる幼馴染の由美を立ち直らせるためだと知り、失恋。しかしそんな京子に由美の魔の手が・・・「そんじょそこらのLOVE STORY」
美人に夕飯を招待された不細工二人組。しかしそれには連続殺人犯につながる秘密が・・・「美女は肉料理がお好き」
徳弘正也初期短編集。1984年から86年までの作品。今日から4作品ほど「狂四郎」で一躍ブレイクした徳弘正也だけど、初期のイメージは二言で下品でエロ。この短編集も基本的にはそんな感じ。
「ホワッツ〜」は、大まかなストーリーはこんな感じだけど、その中で剣道に打ち込む主将の織江と、学校の方針は気に食わないけど、男子生徒のやり方も気に食わない硬派な森田の恋愛ストーリーが主。そしてうまく下品なギャグを挟みながらもベタだけどきれいなラストで終わらせている。面白い。
「彼女の魅力は〜」今だに覚えている短編。兄が萩尾姉を好きなあまり・・・そして萩尾弟は奈保子を慰めるために・・・そしてオチ。これもギャグマンガとしてすばらしい。
「軟派〜」は硬派なはずの佐々木まで下品とエロなギャグで進めて行ってオチ。ちょっと予想できるオチだけど、それまでの流れが良いのでオチまで流れるように読ませてくれた。
「〜たーさん」は二発目のヒット作となったターチャンのプロトタイプ。でもその面影はなく、ショートで下品、以上。
「卒業」は青春ギャグマンガ。人から非難されても応援を続ける優子、その期待に応えようとする藪木だが・・・オチがたまらない。
「セイントケンちゃん」、セイヤのような題名とケンシロウを思わせる時代、姿のショートギャグ。もうオチが命。
「そんじょそこらの〜」。これが一番面白い。ギャグは抑え目で青春ラブコメになっている。でも所々に出るギャグは強烈。しかしストーリーもうまい。これは是非読んでほしいなぁ。
「美人は〜」苦手なカニバリズムなのでパス。
全体的にいえるのは、下品でエロだけでなくストーリーがしっかりしていること。そしてオチまでうまく流れているので、読み弛みがない。この実力はすばらしいと思う。短編をこれだけうまく作れるのは凄いと思う。
この短編集は徳弘正也ファンだけでなくギャグマンが好きにもお奨めの一冊。
彼女の魅力は三角筋
私立大奥学園は小中高を通した全寮制の名門女子校。しかし、突然10人の男子生徒を高校に入学させた。その狙いはだらしない男子生徒を見せて、ウーマンリブ(死語)を啓発するためだった。
そのたくらみを知った男子生徒は学外の女子生徒を使っていろんな楽しみを女子生徒に教えていくが・・・「ホワッツおにゃん子」
女子生徒の憧れで1、2年時にミス柳田高校になった萩尾もと子。しかし今年はグラマラスな手塚奈保子が対抗馬として上がって自分の地位があぶなくなった。そこで自分のことを好きな手塚兄を使って策略をめぐらすが、萩尾弟は奈保子を好きになって・・・「彼女の魅力は三角筋?」
自分自身の修行のために拳法の名門「巌流島高校拳法部」に入部した佐々木宗一郎。しかし、そこはかつての名もなく堕落しきった部になっていた。実力で部長になれることを知った宗一郎は、部長である宮本に対決を挑むが・・・「軟派巌流島」
ジャングルに捨てられた子供チンパンジーに育てられてスクスクと育ち、立派な青年に。しかし・・・「ジャングルの王者たーさん」
進学校にあってただ一人ボクシングの練習を続ける藪木。大事な三年生を受け持つことになった新任の先生早見優子はそんな藪木をただ一人応援するが、進学校の三年生から抗議が・・・そして試合の日・・・「卒業」
放射能汚染で人類の90%が死滅。残った人々も殺戮を繰り返す、そんな時代に一人の男が・・・「セイントケンちゃん」
番長グループとけんかを繰り返す城山五郎。そんな五郎のことを好きになった早乙女京子だったが、けんかの原因が番長グループにいる幼馴染の由美を立ち直らせるためだと知り、失恋。しかしそんな京子に由美の魔の手が・・・「そんじょそこらのLOVE STORY」
美人に夕飯を招待された不細工二人組。しかしそれには連続殺人犯につながる秘密が・・・「美女は肉料理がお好き」
徳弘正也初期短編集。1984年から86年までの作品。今日から4作品ほど「狂四郎」で一躍ブレイクした徳弘正也だけど、初期のイメージは二言で下品でエロ。この短編集も基本的にはそんな感じ。
「ホワッツ〜」は、大まかなストーリーはこんな感じだけど、その中で剣道に打ち込む主将の織江と、学校の方針は気に食わないけど、男子生徒のやり方も気に食わない硬派な森田の恋愛ストーリーが主。そしてうまく下品なギャグを挟みながらもベタだけどきれいなラストで終わらせている。面白い。
「彼女の魅力は〜」今だに覚えている短編。兄が萩尾姉を好きなあまり・・・そして萩尾弟は奈保子を慰めるために・・・そしてオチ。これもギャグマンガとしてすばらしい。
「軟派〜」は硬派なはずの佐々木まで下品とエロなギャグで進めて行ってオチ。ちょっと予想できるオチだけど、それまでの流れが良いのでオチまで流れるように読ませてくれた。
「〜たーさん」は二発目のヒット作となったターチャンのプロトタイプ。でもその面影はなく、ショートで下品、以上。
「卒業」は青春ギャグマンガ。人から非難されても応援を続ける優子、その期待に応えようとする藪木だが・・・オチがたまらない。
「セイントケンちゃん」、セイヤのような題名とケンシロウを思わせる時代、姿のショートギャグ。もうオチが命。
「そんじょそこらの〜」。これが一番面白い。ギャグは抑え目で青春ラブコメになっている。でも所々に出るギャグは強烈。しかしストーリーもうまい。これは是非読んでほしいなぁ。
「美人は〜」苦手なカニバリズムなのでパス。
全体的にいえるのは、下品でエロだけでなくストーリーがしっかりしていること。そしてオチまでうまく流れているので、読み弛みがない。この実力はすばらしいと思う。短編をこれだけうまく作れるのは凄いと思う。
この短編集は徳弘正也ファンだけでなくギャグマンが好きにもお奨めの一冊。
彼女の魅力は三角筋
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