エッセイ

2009年06月13日

セガのゲ〜ムは世界いちィィィィ! サムシング吉松

 セガのゲ〜ムは世界いちィィィィ! サムシング吉松 1〜3巻

 セガを誰よりも愛する作者の瀬が好きに寄る瀬が好きの人のための自虐的1Pギャグエッセイ。

 セガサターンマガジン、ドリームキャストマガジン、ドリマガなどに1998〜連載中?のものや他の雑誌に掲載されていたものの寄せ集めエッセイマンガ。

 数々のゲームハード機を出すものの任天堂に常に負け続け、唯一勝てそうだったサターンは新参者のプレステに敗れて今度はソニーにまで負け続け・・・そんなセガを愛する作者が、今まで出たゲーム機を擬人化(というか顔の部分がマシーン)にして自虐的に描いている。

 メガドラ兄さんにサターン、そしてなぜかドリームキャストは女の子。そしてこの中ではサターンよりも古いのにハンドゲームのためかゲームギアは小学生に。
 ずっとセガの自虐的ギャグが続く中、そこはやはりセガファン。対抗相手のミスなどをチクリちくりとするのも得意で、例えば初期PS2に愚不具合があったとして回収騒ぎがあったんだけど、それを皮肉ってPS2の初期型のことを初期ロット初期ロットと馬鹿にしたりしていた。
 まあ負け続けだから、せめてこういうところでも何か言いたかったのかと。

 主にセガで起きたことをパロディ化してあるので、セガのゲーム機の歴史が少し分かるかも。

 そのほかにも作者が好きなプロレスエッセイやアニメエッセイも付いている。

 おそらくこのまんがを楽しめるのは生粋のセガファン、しかもメガドラ時代からセガを愛している人だけだと思う。自分はサターンからだったけど、それでもセガを・・・
 そんな人にお奨め。


セガのゲームは世界いちぃぃぃ! (SB comics)セガのゲームは世界いちぃぃぃ! (SB comics)
著者:サムシング吉松
販売元:ソフトバンククリエイティブ
発売日:1999-10
おすすめ度:5.0
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2009年05月13日

ミズシネマ みずしな孝之

 ミズシネマ みずしな孝之 全3巻

 出不精の漫画家みずしな孝之が映画を見てその感想をエッセイ風ギャグマンガに仕上げるショートエッセイ。
 2巻には作者が所属するお笑い?劇団「うわのそら注意報」(月刊少年ジャンプ)のエッセイを収録。

 2001〜2007年に月刊ジャンプで連載していた映画エッセイ。

 まあどの雑誌にも映画エッセイはつきもので、月刊ジャンプの場合はファミ通でゲームエッセイの連載を持っているので白羽の矢がたったのかな?

 まあエッセイの面白さは置いておいて、注目すべき?は筆者の似顔絵の微妙さ。なんとなく特徴を捉えているけど、なんとなく似ていない。例えばジャッキー・チェンの場合は特徴はデカ鼻とたれ目。これでなんとなくジャッキー・チェンだと分かるけど、これをジャッキー・チェンといったら可哀想では・・・といった感じ。
 マット・ディモンなんて全く似ていない。最近だとそれを自分の劇団でネタにしているらしい。

 そういうところに面白さを見出すのはちょっと変かな?

 「うわのそら〜」に関しては現在も他の雑誌(4コマ誌)で似たようなものを連載しているけど、この劇団に全く関心がない人間には面白さが全く伝わらない。なんか作者の自慰的漫画に感じて個人的には残念。

 似てない似顔絵に興味があるなら是非。


みずしな孝之のミズシネマ (2) (愛蔵版コミックス)みずしな孝之のミズシネマ (2) (愛蔵版コミックス)
著者:みずしな 孝之
販売元:集英社
発売日:2005-09-02
おすすめ度:5.0
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2009年05月03日

犬ぐらし 遠藤淑子

 犬ぐらし 遠藤淑子 全1巻

 ペット可のマンションを購入、これを気に再びイヌを買おうかとペットショップに言ったのが運のつき。そこに居た予防接種三回済み、エサ一か月分プレゼント、値段が半額になっている小さなケージの中で暴れまわる姿に情にほだされたのが運のつき。買ってしまった肺鋳物の予想通りの大暴れの犬に・・・そんな作者と愛犬ナナの犬飼い奮闘記エッセイ。

 ヤングアニマル増刊嵐に2001〜05年に連載された犬エッセイ。

 数年前まで犬を飼っていたし、犬エッセイは見つけたら無条件で飼うことにしているけど、今回の犬ナナは凄かった。
 暴れる、拾い食いをする、他の犬に鳴く・・・考えられるだけのダメな行為をして、それを治そうにも治らない。しかもベタベタされるのも嫌と言う、半分戦いのような、育児のようなイヌとの生活。

 自分のところのイヌも最初は拾い食いをしたけど、もう口の中から何回も取り出したりして何とか収まった。鳥のミイラを口から取り出したときの気持ちといったら・・・しかしそういうのをまた犬って見つけるのうまいんだよなぁ。

 そんなある意味ダメイヌのようなナナだけど、やはり作者にとっては愛犬。その愛情をどこかそこかに感じて欲しい。

 犬好きの人にお奨め。犬を飼っている人、飼った事がある人なら作者の苦労もわかるかも。


犬ぐらし (ジェッツコミックス)犬ぐらし (ジェッツコミックス)
著者:遠藤 淑子
販売元:白泉社
発売日:2005-05-27
おすすめ度:4.0
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2009年04月22日

東京帝国さのりん劇場 高塚さのり

 東京帝国さのりん劇場 高塚さのり 全1巻

 司書房に集まる様々な編集部員の笑える行動や変な行動を、漫画家?高塚さのりが4コマエッセイ風に仕上げる。

 月刊ドルフィンというエロ漫画雑誌で1992〜2003年と十年を超える(まだ続いてる?)連載を続ける本当に編集部の私的4コマ。
 これ、何が凄いって月刊誌で巻末奥付け4コマという目次の横についている4コマ、つまりつき1本だけの4コマでも10年続ければ単行本が出せるということ。

 内容は・・・内容という駄洒落にもならない駄洒落を言いたいくらい無い。というか、編集部員の自己満足的な4コマなので、編集部員や当時その漫画を読んでいた人が楽しむものなんじゃないかなぁ。
 ワゴンセールにあって、2冊100円の数合わせに買ったものなので(値札にそんなしるしがあった)、まあ仕方ないか。
 悲しいのは、値札が2枚貼ってあって、500円から100円へ。その100円の値札に赤いマジック(2冊50円のしるし)・・・自分が買わなかったら誰か買ったんだろうか・・・

 自分はほんのカバーをしおりにするクセがあって、それでどこまで詠んだか分かるんだけど、この漫画は17P・・・今回はさすがに読んだけど長かった。

 月刊1本で10年連載して単行本化したということに価値がある漫画だと思う。


東京帝国さのりん劇場 (TSUKASA COMICS)
著者:高塚 さのり
販売元:司書房
発売日:2003-08
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2009年04月12日

女いっぴき猫ふたり 伊藤理佐

 女いっぴき猫ふたり 伊藤理佐 全2巻

 ゆる〜い独身生活を送る漫画家伊藤理佐、家族は猫が二匹だけ。実家に帰れば初孫に浮かれる両親から相手にされず、どんどんその生活は・・・そんな伊藤理佐の自虐的エッセイマンガ。

 先ごろというか2年前に吉田戦車と結婚した伊藤理佐の最後?の独身エッセイ。

 伊藤理佐自信はバツイチで、それ以降の一人なのに自力で家を建てたり、とにかく寂しい独身生活を売りにしていた漫画家だった。この作品もそんな一作で、しかもニャコとクロの二匹の猫への愛にもあふれている。

 まあ内容はいつものように面白いんだけど、これは伊藤理佐という漫画家をずっと追いかけてないと分からない部分もあるのかも。
 西原理恵子なんかもそうだけど、エッセイ漫画も描く漫画家さんを十年以上追いかけていると、その人のいろいろなものが見えてくるので、それも含めてエッセイマンガがさらに面白くなってきてるのかな?

 自虐的アラフォー漫画家(当時)のエッセイ好きにお奨め。っ手範囲せまっ。

 この漫画はネット漫画なんだけど、その連載中にすでに自虐ではなくなってたのか・・・お幸せに。

(敬称略)


女いっぴき猫ふたり (ACTION COMICS)女いっぴき猫ふたり (ACTION COMICS)
著者:伊藤 理佐
販売元:双葉社
発売日:2006-01-12
おすすめ度:4.0
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2009年02月08日

しゃべくり大王 米沢りか

 しゃべくり大王 米沢りか 全1巻

 少女漫画か米沢りかの学校時代のこと、番組収録のこと、バストアップのこと、地味に痛い話、霊の話などのエッセイ漫画。

 平成4年〜7年にかけてララDXなどに掲載されたエッセイを一冊にまとめたもの。

 エッセイマンガは自分が大好きなジャンルの一つで、特に大御所漫画家さんの子供時代の話は時代を感じさせてくれるものが多くて面白い。
 この人の中学時代の話では、「バッグに入らない荷物は風呂敷にいれなければならない」「中等部の生徒は白牛乳しか飲んではいけない」「女子は常にティッシュを携帯しなければならないので、学校にトイレットペーパーが無い」・・・など時代錯誤というか、この時代だからこそあった決まりというのが面白い。

 他にも痛い話として、目にシャーペンの芯が入った話とかこの人無駄に痛い思いばかりしてる。
 そして最後の話が霊番組の収録に行った話。当時有名だったじくう和尚だったかな?その人の集団で喫茶店であのかっこうでコーヒーをすする話や、様々なヤラセなど、当時から胡散臭かったけどやっぱりだったんだなぁという話も。あの当時の霊番組を知っている人なら納得の話。
 そういえばこの当時のエスパー伊東はどちらかというとマジメな超能力者という設定だった。それが今や・・・芸人。

 20歳より上の人にはけっこう楽しめるエッセイマンガだと思う。しかし、10代だと異次元のような話ばかりかも。


しゃべくり大王(キング) (花とゆめCOMICS)
著者:米沢 りか
販売元:白泉社
発売日:1995-07
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2008年11月07日

でがらしTV 赤星たみこ

 でがらしTV 赤星たみこ 全1巻

 漫画家赤星たみことそのダンナが会話形式で、TV番組やそのとき起こった世間の世相を切るTV評論エッセイ。

 1993年〜97年までTVライフに連載された分を収録。

 こういう昔のエッセイを今読むのはけっこう楽しい。特に時事問題を絡めてあると、懐かしさとその後の変遷などいろんな後日譚を知っているのでさらに楽しくなる。

 オウムとか猿岩石とか松田聖子と神田正輝の離婚とかいろいろあるけど、その中でも一番変遷があったのは当時誠意大将軍といわれた羽賀賢二だよなぁ。
 あのあとすったもんだあったあと、結局逮捕という結果に。まだ裁判は終わっていないので本当のことはどうか分からないけど、それをこの当時の作者は「一番の弱者」と言ってた。
 でも逮捕されてから、梅宮家を脅してたと梅宮父が言ってたり、結局弱者じゃなくてテレビを利用しただけじゃんという結果に。

 こういうのがあるから時事的なエッセイは面白い。そういうことを如実に現しているエッセイ。
 でも、93年〜97年の記憶がある人で無いと楽しめないかな?

 ちなみに何でこの本を取り上げたかというと、もしかして小室の名前が挙がってないかな?と思って。まだまだ全盛期じゃなかったからダメだった。

でがらしTV


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2008年09月26日

来訪者 浪花愛

 来訪者 浪花愛 全4巻

 妻が漫画家をしている夫婦にやってきた小さな来訪者。それは二人の子供。一姫二太郎を授かった夫婦(というよりも母の)子育てエッセイ。

 20年目にして三度目の単行本化を果たしたアニパロ漫画家(オリジナルの漫画を読んだことない・・・)浪花愛の子育てエッセイ。
 ちょうど姪っ子が今2歳半くらいなので、あるあると思いながら楽しく読める。
 本当に普通の夫婦が経験する、ある意味誰もが経験する子育てをかなりリアルに描いていると思う。

 ただちょっと違うのは母親が漫画家だったこと。しかも当時ではまだ珍しい同人系・・・なので家庭にあるビデオはアニメ、本は同人誌・・・子供がまずはまるアニメは普通アンパンマン、偉大なりアンパンマン。しかしこの家庭はもちろんアンパンマンにもはまるけど・・・

 そして、これからうちの姪っ子も経験するであろうパンツ練習とか、幼稚園とか、小学校とか・・・これからのこともけっこうためになる。20年たった今でも(細かいところは変わるけど)大きな子育ては変わらないもんだなぁ。

 もう一つ思ったのが、西原理恵子の子育てエッセイ「毎日かあさん」を20年後のがんじ(息子)が読んだらどう思うんだろう。そう思うと20年後までも生きてなきゃ、絶対ネタにするぞあの人。

 そういえば親が漫画家で子供が漫画家っていう家って少ない?姉妹や兄弟は多いみたいけど。
 自分の記憶のなかでは大島やすいち(バツ&テリー)家族が一家で漫画家をしているのが珍しい?

 かなりの歳まで連載されていたので、子育て中の人には参考になって必見かも。

来訪者 4 (4) (TOEN COMICS)


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2008年08月26日

そして人生とはなんだ 藤臣柊子

 そして人生とはなんだ 藤臣柊子 全1巻

 作者である藤臣柊子がフィールヤングに連載しているエッセイマンガの4作目で1998年から2001年までを収録。

 基本的に本人の日常や旅行、思ったことなんかをつらつらと書いている。しかしショートエッセイなのに話があちこちに飛んで読み辛いことも。
 本人が自分で書いているように鬱が入っているとか脳みそ系とか、そんな感じのところはちょっとだけ感じられるけど、鬱を楽しんでいるような感じもしなくもない。

 鬱を持っている漫画家さんの作品を幾つか読んだことがあるけど、その中で一番ゆるいといったら失礼か。
 桜玉吉さんや外にも物凄いものを読んできたからなぁ。桜玉吉さんは元気かな、作品読んでて一番心配な人。

 面白かったのは懐かしのY2K問題のことが描かれていたこと。当時2000年にコンピューターが全部止まるとかって物凄い話題になってた。結局ほとんど何も起こらずに済んだ。その前段階の話。
 あれからもう8年なんだ。

 時事的なことはこれくらいかな?

 エッセイ漫画好きなら面白いかも。自分としてはちょっと微妙だった。

そして人生とはなんだ (Feelコミックス)


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2008年08月22日

働くおねえさん 藤臣柊子

 働くおねえさん 藤臣柊子 全1巻

 仕事や恋愛に悩む代のOL諸君!!君らの悩みに私が答えよう!

 あえて内容は表紙の言葉にして見ました。

 恋愛悩み相談エッセイの形をとっているんだけど、実はOLの恋愛話を披露して、作者は1〜2コマでダメだしをしているだけ。悩みになんて全然応えてないし、それ以前に解決している話ばかり。

 密かに片想いをしていた部下が会社を辞めて田舎に帰ってしまいました。という話に、もっと前に好きって言えばって・・・やっぱり単なるダメだし。

 なのになんで表紙の言葉なんだろう・・・

 不思議なマンガだ。

 なぜこのマンガを買ったかというと、確か作者がこの当時4コマ誌に連載していてそれが妙に面白かったので、買ったんじゃなかったかなぁ。あとは今や漫画評論家のと文筆業しかしてない?いしかわじゅんの奥さん(当時)だったのも面白そうだという気持ちにさせたのかも。
 でも・・・失敗か?この後数作彼女のマンガは買うけどどれも・・・

働くおねえさん (幻冬舎文庫)


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