ものつくる日記

使いやすくておしゃれなデザインの漆器「楽膳-RAKUZEN」デザイナーの日記。開発のエピソードや漆器の豆知識など。日々思うことを書かせていただきます。

セレブな猫さんに!漆のフードボウル

今回はらく皿を猫さんのカリカリ皿にしてみたの回です。
漆器の良いところはなんといっても「抗菌作用」!
ペット用の食器をヒト用の洗剤で洗うのは、成分が強いから良くないのだそうです。
漆器はぬるま湯や水洗いでもばい菌の繁殖を十分に防いでくれるから安心。

こちらは完成後2か月ほどのらく皿・小サイズ。
漆の匂いを嫌がるかな!?と心配していましたが
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大丈夫!美味しそうに食べてくれましたー!
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別の猫さんも!漆の匂いは気にならないみたいです。
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ちなみにこの猫さんたちは兄弟。
毎日同じカリカリを食べてるそうですが、親子くらいの体格差があります笑

展示会や即売イベントでお客さまの2人に1人が発する
「ペット用ですか?」というお言葉。
いえ。本当はヒト用に作ったんです。

台形なのは大中小を重ねた時に美しく収納できるように。
そしてお子様や介護が必要な方が自立してお食事できるように
底に重心がある形状にしたのです。
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さらに台形の形はスプーンでお食事をすくいやすい形。
ご飯の最後の一粒まですくえる形です。
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大・中サイズも同様の形なのですが
収納時の美しさを重視した結果、小サイズだけは
サイズ感も縦横比のバランスもペットの食器に酷似してしまいました。
...でも福祉・介護関係者の方には評判の良い形なんですよ。

というわけで、これからは
セレブなペットさんの食器として提案してみようと考えております♪( ´θ`)ノ

ペットは大切な家族。
飼い主さんはらく皿の大・中を、そして
ペットさんは小を一緒に使ってみてはいかがでしょうか。
ペットさんの一生を一緒に過ごせるくらい、漆器は長持ちします。

漆塗りのらく皿は受注生産となっております。
どうぞお気軽にお問合せくださいませ。

節目の贈りものに。お名入れサービスをどうぞ!

オプションでRAKUZEN商品にお名入れサービスをしております。
お名入れについて詳細はこちら

出産祝い、結婚記念、ご長寿のお祝いなど、人生の節目の贈りものに。
世界にひとつの自分の名前入りのうつわ、贈られた方はきっと喜んでくれるはず!

写真は先日お客様に納品したお名入れ楽膳椀。
お子さまへの贈りものに、とオーダーいただきました。

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漆の色は赤漆、3文字で324円、納期は1週間でした。
お名入れした商品は楽膳椀・大・Soko-Hanaタイプ、カラー:黒×グリーン。

”息子も持ちやすいと喜んでいます”
と後日お客様から嬉しいコメントを頂戴しました。
デザイン・企画・営業・販売、全部ひとりでやるのは大変だけど
届いた商品を喜んでもらえると、やっててよかった!と心から思えます。
RAKUZENは買ってくださった方から後日コメントのメールをいただくことが多くて
ECのお客様で顔は見えないけど、PCのディスプレイ越しに人の温度を感じるようで
本当に本当にうれしいです。

お名入れは
一文字 108円(税込)
漆の色は金、赤、黒から好きな1色をお選びいただけます。
入れられる文字は”ひらがな”または”カタカナ”。
職人が本漆を使って手作業でお名入れしますので1客からOK!

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文字入れできる場所は平らな場所に限られます。

文字入れ可能な商品は
楽膳椀の底(6文字まで)またはトレイらく皿(文字数は応相談)の底となります。
らく皿のおもて面に文字入れは技術的には可能ですが
使用する面に文字を入れるとはげ落ちるのが早くなりますので、おすすめしません。

ぐいのみらく杯の底にも文字入れは可能ですが
底面積が少ないので最大2文字が限界です。(漢字不可)
2文字でもいいから文字入れしたいという方がいらっしゃいましたら
お気軽にお問い合わせください。その際はもちろん対応させていただきます。

文字入れへのオーダーは「お問い合わせフォームから」となっておりますが
面倒でわかりにくいご注文方法になってしまっているので...
他の商品同様にお買い物カゴをつけて文字数分だけ購入していただけるように
サイトを改良中です。少々お待ちくださいませね。

漆塗りを習う・16回目

漆塗りを習う・13回目の金継ぎの続きです。

写真の片口は相馬焼の窯元で陶芸体験をしたときに作ったもの。
片口の縁にギザギザの模様を彫ったら
手が触れたときにトゲトゲして痛い手触りになってしまったので
修理じゃないけど模様部分にサビを埋めて金継ぎします。

乾いたサビを#2000の耐水ペーパーで水研ぎします。
粗いペーパーだと陶器の表面に傷がついて本末転倒。なので目の細かいものを使用。
サビ表面のバリが取れたらOKです。
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研ぎすぎてしまいました・・・これはダメな見本ですね。
研いだ箇所にヘラでサビを重ね塗りします。(今日は2回目)
凹みが大きい箇所は「サビ埋め→耐水ペーパーで研ぐ」
この作業を3回、4回と繰り返します。
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深い(大きい)凹みには細いヘラでサビを塗る
浅い(小さい)凹みには刷毛の方がサビを塗りやすいそうです。
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2回目のサビ付けが終わりました。
室で乾燥させます。
今日はここまででした。
金継も、これまでの漆塗り作業と同様に同じ作業の繰り返しが多いです。
根気が要りますね〜
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自分だけのオリジナルカラー漆器をどうぞ

RAKUZENのうつわにお客様ご希望の色で漆塗りをいたします。
オリジナルカラーの漆だけでなく
お椀の縁に金を蒔いて高級感を出したい、なんてオーダーも可能。

職人がひとつひとつ手作りするので少ロットでも制作が可能です。
オンラインショップの定番カラーよりは2〜3割高になりますが
1個から承りますので、お名入れと併せて
大切な方への出産祝い、ご結婚祝い、お誕生日祝いなどに
世界にひとつの漆器をプレゼントされてみては。
きっと一生ものの贈り物になりますよ!

ウェブサイト内、カラーオーダーのページはこちらです。

ご予算に応じたご提案もいたしますので
ご希望のイメージがございましたらお気軽にお問い合わせくださいね。

写真は先日お客様に納品したオリジナルカラーのらく皿・大サイズです。
トレイの全面を「石目塗り」にしました。
カラーは赤と黒を1枚ずつ、制作期間は約3ヶ月でした。
お値段は1枚\30,000でした。
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石目塗りはぐいのみ「らく杯」でも採用している塗り方です。
漆に灰粉や地の粉を混ぜて塗ると、石の肌目のようなざらっとした質感になります。
表面に傷が付いても目立ちにくく、灰粉を混ぜてあるので丈夫です。
職人が手間暇かけた本物の漆器でありながら普段使いがしやすい!
なんとも魅力的な漆塗りの技法ですね。

石目塗りのらく皿、お客様にも大変喜んでいただけました^ ^

漆塗りを習う・15回目

今日でついにお椀が完成です!
漆塗りを習いはじめて9ヶ月目にしてようやく!
この数ヶ月ずっと地道な、似たような作業の繰り返し。
漆器づくりって根気のいるものだなと身をもって実感しました。
漆器に馴染みのない人にも触れて欲しい世界だなと思いました。
体験して自分ごとになってはじめて
どうして漆芸が日本を代表する伝統工芸なのかわかった気がします。

さて、本題です。

〈磨き・1回目〉

拭き漆をして乾燥させると、うっすら茶色い膜がかったような色になります。
茶色を磨いて取り除いていきます。
前回(12回目)の作業と似たような作業ですね。
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「呂色磨粉クリーム」にサラダ油を混ぜて、脱脂綿で磨きます。
サラダ油は滑りをよくするためだそうです。
磨くうちに拭き漆の茶色が脱脂綿に付いてきます。
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時々ティッシュで拭き取り、茶色い膜がどれだけ取れたかを確認します。
磨き終えたら、最後に
磨粉クリームだけを擦り付けて、ティッシュで拭き取るとピカピカに!
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〈仕上げの拭き漆・2回目〉

1回目の拭き漆よりもテレピン油を少なくした生漆で拭き漆をします。
これはティッシュで塗りました。ティッシュは便利でよく使います。
漆芸にティッシュって意外です。偏見だと職人さんに苦笑されそうですけど。
ティッシュでしっかり拭き取ってから、室で乾かします。
拭き取り残しがあると茶色い膜が濃く出て乾いてしまうので、丁寧に拭き取ります。
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上塗りのあとに拭き漆をする理由を先生に聞いてみました。
上塗りだけだと強度がいまひとつなのだそう。
上塗りの上に拭き漆を数回重ねることで
上塗りした漆が固まり丈夫になり、さらに艶が増すのだそうです。
機能性と見た目、どちらにとっても必要な作業なんですね。

〈研磨剤でまた磨いて、完成〉

2 回目の拭き漆を室で乾かしたら
また呂色磨粉クリーム+サラダオイルで磨きます。
作業内容は1回目の磨きと同じなので割愛します。

仕上げの「拭き漆→磨き」作業は1回だと塗膜と艶が弱く
一般的には2 回以上、最大3回まで繰り返すそうです。
回数が増えるほどぴかぴかになるかと言えばそうではなく
4回繰り返しても3回目以上の艶は出ないそうです。

こちらのお椀は2回目の磨きを終えて、完成となりました。
外側はグリーンの拭き漆、内側はモスグリーン(白みグリーン)の本塗りです。
記念にお椀の底に文字を入れました。
文字色はピンクです。乾く前は本当に鮮やかな色ですね。
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文字が乾いたもの。落ち着いたピンク色になりました。
どこにもないオリジナルカラーの楽膳椀が完成しました。うれしい!!
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ゴールデンウィーク休業のお知らせ

いつも合同会社楽膳をご利用いただき誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら下記日程を休業とさせていただきます。

〈ゴールデンウィーク休業〉
2017年5月3日(水)〜5日(金)


・5/2(火)AMまでにご注文で支払方法を
「代金引換」または「PayPal」をご選択のお客様は
 5/2(火)PM発送とさせていただきます。

・5/2(火)までにご注文で支払方法を「銀行振込」をご選択のお客様及び
 5/2(火)PM以降にご注文のお客様は
 5/8(月)以降に順次対応させていただきます。

・「RAKUZEN」オンラインショップの在庫は実店舗の在庫も兼ねております。
 そのため実店舗で売切となった場合、ウェブサイト在庫に反映されるまでの
 タイムラグが生じます。在庫切れの際は何卒ご了承ください。

・ゴールデンウィーク期間中は交通渋滞等の事情で
 宅急便の配達に遅延が生じることがございます。何卒ご了承くださいませ。

漆塗りを習う・14回目

今日は前回とは別の器を直していきます。

釉薬で表面がつるつるしていない、マットな素焼きの器は
マスキングをしてから直します。
漆の色が器に色移りして茶色くなってしまうのを防ぐためです。

この器は茶色の模様だから漆が付いても目立たなさそうですが^ ^
縦に筋状の亀裂が入っています(目立つように鉛筆でなぞってあります)。
亀裂の箇所に生漆を流し込むと、漆が接着剤になるそうです。
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マスキングしたところ。
外側と内側の亀裂に沿って、亀裂だけを残して周りにセロハンテープを貼ります。
地味で時間のかかる作業ですが、こういう作業はわりと好きです。
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テレピン油で薄めた生漆を亀裂に沿ってのせます。
漆がひび割れ部分に染み込むまで少し待ちます。
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ちょっとわかりにくいですが、漆が染み込んで外側の亀裂に茶色がにじんでいます。
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今度は外側のひび割れ部分にも生漆をのせて、また少し待ちます。
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漆が染み込んだら漆を拭き取って、マスキングを剥がします。
見た目には最初の写真と大差ないですが、亀裂にはちゃんと漆が入っています。
これを室で乾燥させると、漆がひび割れた箇所をくっつけてくれます。
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金継の金色の模様は、この直した場所に金で目隠しして
さらにおしゃれに見せてる、リメイクデニム的な価値ですね。
今日はここまででした。

4月17日は臨時休業とさせていただきます

〈4月の臨時休業のお知らせ〉
平素はRAKUZENオンラインショップをご愛顧いただきありがとうございます。
誠に勝手ながら下記日程は臨時休業とさせていただきます。
 2017年4月17日(月)

休業日もご注文は承っておりますが、商品の発送およびお問合せへのご回答等は休業日翌日以降に対応させていただきます。お客様には大変ご迷惑をおかけ致しますが何卒ご了承いただけますよう、お願い申し上げます。

「RAKUZEN」オンラインショップの在庫は実店舗の在庫も兼ねております。そのため実店舗で売切となった場合、ウェブサイト在庫に反映されるまでのタイムラグが生じます。在庫切れの際は何卒ご了承ください。

漆塗りを習う・13回目

今回から新しく「金継ぎ」を習い始めました。
お気に入りの食器に限ってすぐ壊してしまう自分は
(←楽膳椀を作ったのもこの性格がきっかけです。
誤って滑り落とさないお椀がほしいなと思って...)
ずっと金継ぎをやってみたかった。ようやく願いが叶います

本日習ったこと
(おまけ)文字入れ
金継ぎ・サビ付け

〈おまけ・文字入れ〉

ついに完成した四分一(しぶいち)塗りのトレイ。
初めての作品なので、作った年月を記念に入れることにしました。
文字色は白漆。
蒔絵を描くときに使う「蒔絵筆」を使います。細いー
蒔絵筆の最高級品はネズミの毛で作られるのだそうです。
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2017年3月と手書きしてみました。
漆で書いた感触は、水彩絵の具をチューブから出して
水を加えないでそのまま使ったときのような固さでした。
文字を乾かしたらトレイの完成です!うれしい!
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〈金継ぎ・サビ付け〉

修理品。縁が欠けたコーヒーカップと小皿です。
使える範囲での壊れ方をしているので、なんというか貧乏くさく...切ない。
でもお気に入りだから捨てられずに使ってきた食器たち。
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素焼きなど、表面がマットなものは漆の茶色が染みてしまうそうです。
なので、修理箇所の周りをマスキングします。
釉薬がかかっている(表面がツヤツヤした)ものはマスキング不要です。
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強め(漆多め)の錆を作ります。
砥の粉と水を混ぜて→そこに生漆を3回くらいに分けて混ぜます。
生漆を一気に混ぜると分離して混ざらないので注意です。
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小さいヘラを使って修理箇所に錆を塗ります。
DIYなどで使う補修用パテのような感じです。
錆はいちどに分厚く塗ると乾かないので
”薄く塗って、室で乾かす”を何度か繰り返して欠けた箇所を埋めていきます。
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カップも小皿も一度の錆付けではキズが埋まりませんでした。
室で乾かして、次回また錆を塗り重ねます。
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本日はここまででした。

いつも漆塗りを教えてくださっている「一心堂」さんでは
希望があれば金継ぎ教室をしてくださるそうですよー!

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漆塗りを習う・12回目

お椀内側の本塗り工程、今回は

研ぎ→上塗り
研ぎ→油胴摺り(あぶらどうずり)
仕上げの拭き漆(1回目)
を習いました。

〈研ぎ→上塗り〉

中塗りして、室で乾かしたお椀です。
刷毛目が目視できます。
#800の耐水ペーパーで水研ぎして、刷毛目を無くしていきます。
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水研ぎすると漆の艶がなくなり、白っぽくマットな質感になります。
下地が出ないように気を付けながら、椀内側全体を研ぎあげたところ。
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モスグリーンの漆で「上塗り」します。
漆を塗る前には、器表面と刷毛の中のホコリ取りを入念に行います。
塗ったところにホコリが付いて乾いてしまうと、また研ぎ直しになってしまいます...
以後の工程では研ぎ作業がたくさんあるので
上塗りは漆を若干厚めに塗るのがコツ。
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室で乾燥させます。

〈研ぎ→油胴摺り〉

室で乾燥させた椀の内側を、前回より細目の耐水ペーパー#2000で水研ぎします。
研ぎの途中。研いでいくうちに刷毛目がはっきり見えてきます。
この刷毛目がすべて無くなったらOK。
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砥の粉とサラダ油を混ぜたものを脱脂綿に含ませて
研ぎあげた椀内側にまんべんなく擦り付け、磨きます。
この工程を「油胴摺り」というそうです。
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#2000の耐水ペーパーで水研ぎしたときの細かい研ぎ跡が
表面にはまだ残っていて、この研ぎ跡を消すための工程です。
そのため、この工程でも上塗りした漆の層が少し削り取られます。
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内側全体をごしごし磨いたら、今度は表面の油分を落とします。
砥の粉だけを内側に擦り付けて、それをティッシュで拭き取ります。
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すると表面に艶が出てぴかぴかに!
一気に「漆器」らしい表情になりました。
テンションの上がる瞬間です。
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〈仕上げの拭き漆・1回目〉

テレピン油と生漆を混ぜて、油胴摺りをした部分に拭き漆します。
漆を塗ったら、漆の茶色がなくなるまで、しっかりと拭き取ります。
色が残らないくらい拭き取ってしまっても漆の塗膜はきちんとできるのだそう!
かえって漆の拭き取り残しがあると
乾いたときにせっかくの色漆が茶色くなってしまうので注意だそうです。
画像は右が油胴摺りし終えた椀、左が生漆を塗って拭き取る前の状態。
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室で乾かします。

本塗りもいよいよ終盤です。
もうすぐ完成です
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