こんにちは。
RAKUZENデザイナーのおおたけです。
ご覧いただきありがとうございます。

ツヤツヤぴかぴかの漆器、キレイなまま使いたいな。
キズが付いたらがっかり、キズをつけそうで怖くて使えない...
漆器って美しいな使ってみたいな、でも...↑やっぱりやーめたという方にこそ
使ってほしいRAKUZENの「デニムなうるし

漆器を長年使ううちにキズが付いたり
塗装が剥げてきたりするのは仕方のないこと。
それでもやっぱり、キズが増えたらがっかりするもの。
キズや剥げが漆器の味になるように
キズが増えたらむしろ愛着が増すのが「デニムなうるし」!

今日はそんな
★「デニムなうるし」の作り方を大公開します!★
キズ=味の理由がここに!

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下地の状態。
昔ながらの下地の技法で「布着せ」といいます。
木の器に綿や麻の布を貼ることで強度がアップします。
この布の質感をいかして色落ちデニムの風合いを出しています。

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濃淡の異なる3色の青漆を3層に塗り重ねて作ります。
明るいブルーがいちばん下の層、暗いブルーがいちばん上の層になります。

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こちらはいちばん上の層、暗いブルー。
乾く前は空色で明るいですが、乾くと藍色になります。

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いちばん上の層=暗いブルーの上に
ある粉を蒔いてマットな、深い色合いにします。←企業秘密
マットな質感にすることで多少のキズなら目立たない漆器になります。

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イメージはこんな感じ。
色落ちしていないインディゴデニム。

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粉を蒔いた器を研ぐと、下の層のブルーが出てきます。
左が布着せをしてある箇所、右が布着せなしの場所(椀の側面)のイメージです。

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ブルーの濃淡が出るように研ぐとデニム風の漆器になります!
手作業なので1点ずつ濃淡の風合いが異なります。
履き込むうちにデニムが色落ちしたイメージ。

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10年20年と長く使っていくうちに
★キズが付いた→下の層のブルーが出てくる→キズが新しい模様に
★縁など擦れやすい場所→下の層のブルーがだんだんと出てきます

デニムの色落ちと同じく、使う人のクセでブルーの出かたは変わるから
使うほど表情が変わって愛着が増していきます。

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以上の制作工程を見て、お気づきでしょうか。
昔ながらの技と材料だけで作られているんです。
(青い漆は合成塗料じゃありません、漆に青い顔料を混ぜたものです)
漆器作りの伝統技術や素材を今の空気に合わせてデザインした漆器。
いいモノを長く大切に使いたい、そんなあなたにぜひ使っていただきたい漆器です。

デニムなうるし
red
blue
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