2011年08月07日

腰椎椎間板ヘルニア

  [若い人にも多い強い腰痛、坐骨神経痛の原因]


どんな病気?


<椎間板の一部が飛び出して神経を圧迫し、痛みを引き起こす>

好発年齢:15歳〜65歳

特徴的な症状:腰から下肢に痛みが響く、 前屈、座位がつらい

こんな人に多い:〇前かがみの姿勢で長時間作業をしている
          〇座り続けることが多い
          〇腹筋や背筋が弱い、肥満している



背骨(脊柱)は椎骨が縦に重なって形成されています。その椎骨と椎骨の間にはさまっているのが椎間板です。椎間板は中心部にゼリー状の「髄核」(ずいかく)があり、周囲を「線維輪」(せんいりん)という丈夫な組織が取り囲んでいます。 椎間板は、背骨に加わる衝撃や体重を緩和するクッションの役割を担っています。 

この椎間板に強い圧力が加わったり、線維輪の弾力性が低下すると、破れたり、ひび割れて髄核が脱出することがありますこれが椎間板ヘルニアで、腰椎に起こるものを「腰椎椎間板ヘルニア」といいます。また椎間板ヘルニアは、その状態によって次の四つのタイプに分類されます。

)栂慣拭Э餝砲線維輪を押し出して突出させている状態
脱出型:髄核が線維輪を突き破って飛び出している状態
穿破脱出型:髄核が線維輪と後縦靭帯を破って脱出している状態
ね稽ッ出型:飛び出した髄核が遊離し、移動してしまっている状態




原因

腰椎椎間板ヘルニアは、強い腰・下肢痛を起こすことで知られていますが、その原因は、飛び出した椎間板が後方にある神経根を圧迫するためです。さらに、周囲に炎症が及ぶため、激しい痛みを引き起こすのです。


ではなぜ、ヘルニアが起こるのでしょうか?

一つは、椎間板はタイヤのように内圧が高くなっていますが、その内圧が異常に高まったために髄核の脱出が起こってしまうというものです

もう一つの原因は老化によるものです。椎間板が老化すると、ゼリー状の髄核の水分が減少して弾力性が低下したり、線維輪の弾力低下や亀裂が起こりやすく成ります。

こうした状態の椎間板に、激しい運動や力仕事で強い負荷がかかることや、腰椎を支える背筋や腹筋の筋力低下、肥満などが引き金となり、脱出が起こるのです。 ただし椎間板の老化は単に加齢というより、先天的な要因や椎間板の代謝異常も関係していると考えられています。




症状の特徴

腰椎椎間板ヘルニアの代表的な症状は、急性の激しい腰・下肢痛です。 さらに、脊髄から枝分かれして下肢に伸びる坐骨神経に連なる神経根がヘルニアによって刺激・圧迫されると、いわゆる「坐骨神経痛」が現れます下肢に響くような痛みやしびれなどの症状です。

これらは感覚神経が障害されたことによるものですが、運動神経も障害を受けると、下肢の筋力低下が起こります。 またまれに馬尾に障害が及ぶと、排尿・排便の異常が現れることもあります。

痛みやしびれなどの症状は、前かがみになったり、椅子に座ったときに特に強くなります。これは前記の動作で椎間板の内圧が高くなり、ヘルニアが後方の神経根をより強く刺激・圧迫するためです。

*立っている時と椅子に座っている時とでは、椎間板の内圧は椅子に座っている時の方が約1.4倍高くなります。




鑑別

同じように腰痛を起こす代表的な病気の脊柱管狭窄症との、鑑別のポイントとしては脊柱管狭窄症が高齢者に多く、後屈(後ろに反る)で痛みが出るのに対し、腰椎椎間板ヘル二アは若い年代に多く、前屈(前に曲げる)で痛みが起こります。


  〜斡   下肢伸展挙上テスト(SLR)  エックス線異常   で代 

            
椎間板ヘルニア\限あり痛みが出る
          ⇒枩(痛みが出る)
          なし
          だ珍塲


脊柱管狭窄症 \限なし症状が軽くなる
          陰性(痛みが出ない)
          あり
          す睥霄





検査と施術


まず問診で、年齢や職業、痛みの状態や下肢痛の有無を確認します。比較的若い方で、腰に負担の掛かる仕事をしている人が腰から臀部、太腿の裏までしびれるような痛みを訴えている場合は腰部椎間板ヘルニアの可能性を疑います。

次に運動分析で体を前や後ろに曲げたり、腰をひねったりしてもらい可動域や痛みの誘発される姿勢を確認します。また腱反射や感覚神経の検査、筋力低下の有無も確認します。

さらにケンプテストやSLR(下肢伸展挙上テスト)で神経根の圧迫が確認されれば、腰部椎間板ヘルニアの可能性が高いと判断し、提携の病院で腰部のMRI検査を受けて頂きます。(エックス線検査では、骨を確認できても椎間板や神経を見ることができないからです)


提携病院のMRI検査で腰部椎間板ヘルニアと診断されれば、MRI画像を見ながら施術を行います。(どの程度のヘルニアが腰椎の何番目と何番目の間に出ているのか? 右側か左側か? 外側か内側か?などを確認)



当センターでの椎間板ヘルニア(頚部・腰部)の施術方法は、コックス療法・マッケンジー療法・ヘルニア還納体さらし固定、を患者さんの状態によってさまざまに組み合わせて行います。


その中でも、当センターでのヘルニア施術の基本と成るのが、局所部分(ヘルニアの出ている部分)をピンスポットで牽引することの出きるマクマニステーブルを使ったポンプ式コックス牽引テクニックです。このテクニックは、病院などで行う骨全体をゆっくり上下に引っ張る牽引とは違い、ヘルニアの飛び出している箇所をピンポイントで狙って瞬間的に椎骨と椎骨との間を開いてやることにより椎間板の内圧を下げて、飛び出したヘルニアを中心部に吸い込んでいくテクニックです。


このコックス療法に12段回あるマッケンジーテクニックや、後縦靭帯でヘルニアを押し込む運動、背筋や腹筋を鍛える運動を含んだ6種類のヘルニア還納体操腹空内圧を上げ神経根への圧迫を和らげるさらし固定などを組み合わせて行う椎間板ヘルニアの施術は、重症の方でもほぼ一ヶ月以内には痛みや痺れを激減または消失させることが可能です。









rakutaikan at 17:09│Comments(0)TrackBack(0) 背骨に関する考察! | 腰や背中の症状

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