2011年08月29日

心因性腰痛

近年わかってきた、原因不明の腰痛、治りにくい腰痛の背後に、心の問題がかかわっているケース。


〇好発年齢:15歳〜

〇特徴的な症状:慢性腰痛があるが、検査をしても原因が見つからない

〇こんな人に多い:仕事での満足度が低い、家庭内に不和がある、不安を抱えている、いつも憂鬱で気分が晴れない



どんな病気?

<精神的なストレスが腰痛を招くことがある>

さまざまな検査を行っても腰痛を引き起こすような骨の異常や病気が見当たらないなど、原因が不明なまま、慢性的な腰痛を訴えるケースの中に「心因的腰痛」がかなり含まれていることが近年注目されてきています。

また、慢性腰痛を訴える患者さんの80%に抑うつ状態が見られるともいわれ、ストレスや心の問題が腰痛に大きく影響していることは否定できません。

人間関係のストレス、仕事関係の緊張や不満、家庭内の不和など、さまざまな問題がストレスとなって腰痛を増悪させていると考えられます。




施術と対策


実際腰痛のみならず、体の不調でカイロプラクティック等に見えられる患者さんの中には大なり小なり「心のれが体の症状として現れている状態」(心身症)的な方がかなりの割合で見受けられると思われます。

もちろん、問診・検査でカイロ療法で手に負えないと判断した場合は、心療内科などを先に受診されることをお勧めいたしますが、ほとんどの患者さんの場合はカウンセリングの時間を長めに取り、マニピュレーションで体の緊張を緩和させたのち、背骨を調整して自律神経の働きを回復させる施術や室内を少し暗くして行う自律神経訓練法、また腹部を暖めながら行う呼吸訓練法などで体と心の状態を安定させていく施術を何回か続けられると症状の方もだんだん取れていく方がほとんどです。


ただし、このような状態の患者さんは、施術者への「信頼と安心感」がベースにないと、どんな施術を行っても効果が出にくいので、患者さんと先生との相性も大切な要因となってきます

rakutaikan at 18:28│Comments(0)TrackBack(0) 背骨に関する考察! | 腰や背中の症状

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