2011年11月14日
感染性脊椎炎
「高齢者社会となり糖尿病の方など、感染に弱い状態にある人が増えているため、細菌感染による背骨の病気は、けっして過去のものとはいえません。特に抵抗力が低下しているときには、注意が必要です。」
〇好発年齢:55歳〜
〇こんな人多い:糖尿病、重症肝障害、動脈硬化のある人 ・高齢者 ・抵抗力の低下した人
〇特徴的な症状:化膿性脊椎炎では、高熱を伴う腰や背中の痛み
結核性脊椎炎(脊椎カリウス)では、だるくて微熱が続く
化膿性脊椎炎
化膿性脊椎炎は、おできを起こすような細菌が背骨に感染して起こります。
椎間板に近いところは細菌がすみやすい環境で、しかも見つかりにくいため、原因不明の発熱とされがちなので、注意を要します。
患者さんは抵抗力の低下した高齢者に多く、糖尿病や癌などの病気のある人、経管栄養の状態にある人は、感染に弱いため、化膿しやすいといえます。
大腸炎、肺炎、胆のう炎、扁桃炎、卵巣炎などの病気をした人が、その病原菌はら起こすこともあります。
<タイプと症状>
ほとんどは、高熱と腰や背中の激痛を伴って発症します(急性型)。 発熱や痛みの程度が弱いもの(亜急性型)や慢性的な痛みのあるもの(慢性型)もあります。
重症化すると麻痺が起こります。最近は、感染が疑われると抗生物質が用いられるため、慢性型になって見つかるケースもあります。
<検査&診断>
各種感染症が原因による首や腰の痛みは、抗生物質などの薬物治療が必要になりますので、カイロプラクティックの適応外となります。 病院では主に次のような手順で治療が行われます。
整形外科では、まずエックス線検査を行い、確定診断には、MRI検査、骨シンチグラフィーが行われます。骨シンチグラフィーでは、全身の炎症がチェックできます。
早期に見つかれば、抗生物質による薬物療法が基本です。併せて、局所の安静をはかるため腰椎コルセットや頚椎カラーなどの装具を用います。
椎間板や椎骨の破壊が進んでいる場合は、手術が必要になります。たまった膿や病巣部を取り除いてきれいにし、その後に自分の骨を移植して固定します。
結核性背椎炎
結核性脊椎炎は、昔「脊椎カリエス」とよばれていた病気で、結核菌によって起こります。
多くは、かつて感染した結核菌が背骨に潜んでいて、高齢になって抵抗力が落ちたときに発症するものです。
結核による骨関節炎は全身に起こりますが、頻度が高いのは腰部や胸部の骨です。
<症状>
患者さんがまず訴えるのは、腰や背中など「局所の鈍い痛み」ですが、そのほか「だるい、微熱が続く、食べてもやせてくる」などが特徴的な症状です。
進行すれば、脊柱の後弯や脊髄麻痺も起こりますが、現在ではそのような例はまず見られません。
<検査&診断>
ツベルクリン反応で結核菌感染を調べ、エックス線検査、MRI検査などを行えば診断がつきます。ただし、結核自体が減っているため、気付かれにくいことがあります。
多くの場合、すでに膿が多量にたまった状態で見つかるので、手術によって膿と病巣部分を徹底的に取り除き、あとには骨移植をして固定します。こうした治療で、今は完治することができます。
〇好発年齢:55歳〜
〇こんな人多い:糖尿病、重症肝障害、動脈硬化のある人 ・高齢者 ・抵抗力の低下した人
〇特徴的な症状:化膿性脊椎炎では、高熱を伴う腰や背中の痛み
結核性脊椎炎(脊椎カリウス)では、だるくて微熱が続く
化膿性脊椎炎
化膿性脊椎炎は、おできを起こすような細菌が背骨に感染して起こります。
椎間板に近いところは細菌がすみやすい環境で、しかも見つかりにくいため、原因不明の発熱とされがちなので、注意を要します。
患者さんは抵抗力の低下した高齢者に多く、糖尿病や癌などの病気のある人、経管栄養の状態にある人は、感染に弱いため、化膿しやすいといえます。
大腸炎、肺炎、胆のう炎、扁桃炎、卵巣炎などの病気をした人が、その病原菌はら起こすこともあります。
<タイプと症状>
ほとんどは、高熱と腰や背中の激痛を伴って発症します(急性型)。 発熱や痛みの程度が弱いもの(亜急性型)や慢性的な痛みのあるもの(慢性型)もあります。
重症化すると麻痺が起こります。最近は、感染が疑われると抗生物質が用いられるため、慢性型になって見つかるケースもあります。
<検査&診断>
各種感染症が原因による首や腰の痛みは、抗生物質などの薬物治療が必要になりますので、カイロプラクティックの適応外となります。 病院では主に次のような手順で治療が行われます。
整形外科では、まずエックス線検査を行い、確定診断には、MRI検査、骨シンチグラフィーが行われます。骨シンチグラフィーでは、全身の炎症がチェックできます。
早期に見つかれば、抗生物質による薬物療法が基本です。併せて、局所の安静をはかるため腰椎コルセットや頚椎カラーなどの装具を用います。
椎間板や椎骨の破壊が進んでいる場合は、手術が必要になります。たまった膿や病巣部を取り除いてきれいにし、その後に自分の骨を移植して固定します。
結核性背椎炎
結核性脊椎炎は、昔「脊椎カリエス」とよばれていた病気で、結核菌によって起こります。
多くは、かつて感染した結核菌が背骨に潜んでいて、高齢になって抵抗力が落ちたときに発症するものです。
結核による骨関節炎は全身に起こりますが、頻度が高いのは腰部や胸部の骨です。
<症状>
患者さんがまず訴えるのは、腰や背中など「局所の鈍い痛み」ですが、そのほか「だるい、微熱が続く、食べてもやせてくる」などが特徴的な症状です。
進行すれば、脊柱の後弯や脊髄麻痺も起こりますが、現在ではそのような例はまず見られません。
<検査&診断>
ツベルクリン反応で結核菌感染を調べ、エックス線検査、MRI検査などを行えば診断がつきます。ただし、結核自体が減っているため、気付かれにくいことがあります。
多くの場合、すでに膿が多量にたまった状態で見つかるので、手術によって膿と病巣部分を徹底的に取り除き、あとには骨移植をして固定します。こうした治療で、今は完治することができます。