脊柱全般の病気

2012年01月16日

脊柱の弯曲異常

脊柱の弯曲異常には、背骨が左右に曲がる「側弯」と、もともと脊柱に備わっている自然な前後のカーブ(生理的前弯後弯)が正常範囲から逸脱した後弯過剰(減少)や前弯過剰(減少)などがあります。


〇後発年齢:10歳〜20歳、50歳〜

〇特徴的な症状(後弯の場合):あお向けに寝られない、歩く時に杖や歩行器が必要。

〇こんな人に多い特発性側弯症は思春期の女子骨粗鬆症や加齢変性による後弯症は高齢者



分類


<側弯症> (典型的なパターンは右胸椎カーブ、左腰椎カーブ)



ゝ’柔側弯症

構築性側弯症
(特発性、先天性、神経・筋性、神経線維腫症性、間葉系病変)



,竜’柔側弯症は疼痛性側弯や姿勢性側弯、脚長不等、股関節拘縮、精神反応(ヒステリー)による側弯などが含まれ、原因の除去により改善する点で構築性側弯と区別される。


△旅獣枩側弯症は、一次的あるいは二次的に脊椎の変形・回旋異常を認めるものであり、進行性である



構築性側弯症の中で最も多いのが、特発性側弯症で発症時期により次の三つに分類されますが、進行性

で年齢・成長過程により進行の程度はさまざまであり特に女子に多いのが特徴です。通常緩解することはないとされています。

原因は明らかでなく、他の側弯症の要因にあてはまらないことにより診断される疾患群です。


☆乳幼児期側弯症(0〜3歳)

☆学童期側弯症(3〜10歳)

☆思春期側弯症(10歳〜)



<*注>

最近では成長期に伴って背骨の弯曲が進む「特発性側弯症」や高齢者のいわゆる「腰まがり」は年々減ってきており、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や背骨の加齢変化による弯曲異常が代表的なものとなってきたいます。






検査&診断

特発性側弯症(思春期)は、ほとんどが学校の検診で見つかっています。脊柱側弯では背骨にねじれが生じるので、ポイントを知って注意深く観察すれば家庭でも見つけられます。

レントゲン検査を行えば脊柱側弯はわかります。側弯が見つかれば、正面像で、弯曲の上端と下端の椎骨の成す角度(コブ角)から「側弯度」を調べます。

10度以下は正常範囲内で、20度未満が側弯状態、20度以上になると側弯症という病名がつきます。

側弯度30度までは経過観察が行われますが、30度〜45度になると装具療法さらに45度以上になると肺の機能低下や心臓への負担が問題となるため、病院での手術が必要になってきます。


施術

カイロプラクティックの場合、適応範囲としては分類の機能性側弯症と構築性側弯症の中の側弯度30度以下の特発性側弯までです。

ただし、特発性側弯症は進行性ですので、効果としては進行を止める〜側弯角を半分まで改善する(半年〜1年)の範囲になります。



まず提携の病院で、脊柱全体を写したレントゲン写真を撮って来ていただき、その画像の分析から始めます。(画像分析には多少時間が掛かりますので画像をお預かり時に次の予約日を決めます)


そして施術時には、その分析した画像を見ながら体の歪みを整えていきます、機能性の場合はその原因を緩和する施術を行い、特発性の場合は特殊テーブルを使って長軸方向への牽引を掛けながら後方変異(背骨の曲がっている<凸側>の椎骨が後方に回旋変異している場合が多い)を矯正していき、部分と全体のバランスをより正常に戻していく施術を行います。




<脊柱後弯>


昔は結核性脊椎炎(脊椎カリエス)による背骨の変形が脊柱後弯を起こす代表的な原因でしたが、今はほとんどなくなっています。

また、畑仕事を続ける女性などに多く見られた、高齢者のいわゆる「腰まがり」も減ってきています。

現在、脊柱後弯を起こす代表的な病気といえば、骨粗鬆症です。椎間板や椎骨の加齢変化による「変性後弯症」が重なっていることもあります骨粗鬆症による後弯は椎体の圧迫骨折により起こります。



検査&診断

後弯があっても症状のない場合もありますが、神経を圧迫すると痛みや麻痺などが現れます。高度な後弯では、内臓への圧迫などの問題が生じる場合もあります。

脊柱後弯自体は、レントゲン検査の側面像確認できますが、神経症状を起こしている原因を調べるためには、ほかの加齢性(変性)疾患と同様の検査が行います。


施術

病院などでは脊柱後弯があっても、痛みなどの自覚症状がなければ、あまり重要視せず特別な治療は行いませんが


カイロプラクティックの場合は、「背骨を整えるが基本」一部分の歪みでも、脊柱全体のバランスを崩す原

因に成る
と考え、今は症状として現れていなくても、その状態が継続して続くといずれ脊柱全体の歪みを生み

出し「筋肉の拘縮」「関節可動域の減少」「神経経理機能の低下」「さまざまな不調」などを引き起こすものと考えます。



そのため、骨病理(病院で西洋学的病名がついているもの)以外の背骨全体のバランスを重視

て、脊柱後弯(カイロプラクティックでいうの胸椎の後弯過剰・腰椎の前弯減少)だけでなく胸椎の後弯減少や

頚椎の前弯過剰・減少、腰椎の前弯過剰・減少など、背骨全体のバランスをとって行く施術がまず基本になります。

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2011年11月14日

感染性脊椎炎

「高齢者社会となり糖尿病の方など、感染に弱い状態にある人が増えているため、細菌感染による背骨の病気は、けっして過去のものとはいえません。特に抵抗力が低下しているときには、注意が必要です。」




〇好発年齢:55歳〜

〇こんな人多い:糖尿病、重症肝障害、動脈硬化のある人  ・高齢者  ・抵抗力の低下した人

〇特徴的な症状:化膿性脊椎炎では、高熱を伴う腰や背中の痛み
           
           結核性脊椎炎(脊椎カリウス)では、だるくて微熱が続く






化膿性脊椎炎


化膿性脊椎炎は、おできを起こすような細菌が背骨に感染して起こります。


椎間板に近いところは細菌がすみやすい環境で、しかも見つかりにくいため、原因不明の発熱とされがちなので、注意を要します。


患者さんは抵抗力の低下した高齢者に多く、糖尿病や癌などの病気のある人、経管栄養の状態にある人は、感染に弱いため、化膿しやすいといえます。

大腸炎、肺炎、胆のう炎、扁桃炎、卵巣炎などの病気をした人が、その病原菌はら起こすこともあります。




<タイプと症状>

ほとんどは、高熱と腰や背中の激痛を伴って発症します
(急性型)。 発熱や痛みの程度が弱いもの(亜急性型)や慢性的な痛みのあるもの(慢性型)もあります。

重症化すると麻痺が起こります。最近は、感染が疑われると抗生物質が用いられるため、慢性型になって見つかるケースもあります。



<検査&診断>

各種感染症が原因による首や腰の痛みは、抗生物質などの薬物治療が必要になりますので、カイロプラクティックの適応外となります。 病院では主に次のような手順で治療が行われます。


整形外科では、まずエックス線検査を行い、確定診断には、MRI検査骨シンチグラフィーが行われます。骨シンチグラフィーでは、全身の炎症がチェックできます。


早期に見つかれば、抗生物質による薬物療法が基本です。併せて、局所の安静をはかるため腰椎コルセットや頚椎カラーなどの装具を用います。


椎間板や椎骨の破壊が進んでいる場合は、手術が必要になります。たまった膿や病巣部を取り除いてきれいにし、その後に自分の骨を移植して固定します。






結核性背椎炎


結核性脊椎炎は、昔「脊椎カリエス」とよばれていた病気で、結核菌によって起こります

多くは、かつて感染した結核菌が背骨に潜んでいて、高齢になって抵抗力が落ちたときに発症するものです

結核による骨関節炎は全身に起こりますが、頻度が高いのは腰部や胸部の骨です




<症状>

患者さんがまず訴えるのは、腰や背中など「局所の鈍い痛み」ですが、そのほかだるい微熱が続くべてもやせてくるなどが特徴的な症状です。

進行すれば、脊柱の後や脊髄麻痺も起こりますが、現在ではそのような例はまず見られません。




<検査&診断>

ツベルクリン反応で結核菌感染を調べエックス線検査MRI検査などを行えば診断がつきます。ただし、結核自体が減っているため、気付かれにくいことがあります。

多くの場合、すでに膿が多量にたまった状態で見つかるので、手術によって膿と病巣部分を徹底的に取り除、あとには骨移植をして固定します。こうした治療で、今は完治することができます。






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2011年10月21日

破壊性脊椎症

腎臓病や糖尿病の合併症などで腎不全になり、長期透析を受けている人特有の病気で背骨の中でも、主に頚椎に異常が起こります。


〇好発年齢:45〜70歳

〇特徴的な症状:首(うなじ)の痛み、手足のしびれ、麻痺

〇こんな人に多い:血液透析を長く続けている、高齢で透析を受けている




どんな病気?

「血液透析の合併症で、主に頚椎の骨や軟骨が破壊される」



「破壊性脊椎症」は背骨に異常たんぱくが沈着するために骨形成に異常が起こり、骨や軟骨が破壊される病気です


破壊性脊椎症は「アミロイドーシス」という病気で見られるほか長期間にわたって血液透析を受けている患者さんに起こることがわかっています。


血液透析が要因となって起こる背骨の病気を総称して「透析性脊椎症」といいます。血液透析が原因となるのは、透析膜を通過できない異常たんぱくが血液中に残り、これが脊椎や椎間板に沈着するためです。

そのため骨代謝に異常が起こって、骨や軟骨が破壊されてしまうのです。



また、透析の患者さんには「腎性骨異栄養症」も多く見られます。骨形成に必要なカルシウムの吸収や骨への定着が悪く、骨粗鬆症の人も多いのです。こうした条件が重なって骨の代謝異常が起こるため、骨や軟骨の破壊が進みやすい傾向があります。


病変は頚椎に発生するケースが圧倒的に多く腰椎や胸椎はまれですでも第4、第5頚椎に多くみられます


症状のほとんどは首の痛みです。骨が破壊されて頚椎がずれたり、椎間板の破壊で椎体同士がくっついて変形したために、神経根を刺激・圧迫することもあります。この場合は首から腕にかけて痛みが走ったりしびれたりします。 脊髄が圧迫された場合は、麻痺が起こることもあります


そのほか、後縦靭帯(こうじゅうじんたい)や黄色靭帯に異常たんぱくが沈着して靭帯が厚くなったり、隆起して、脊髄を圧迫することもあります。 この場合も麻痺症状が現れます。





検査&診断


検査ではレントゲン撮影を行い、頚椎の破壊の程度を確認しますしびれや麻痺が起こっている場合は、神経と脊髄の状態を調べるためMRI検査が必要です。


問診で血液透析を受けている人の場合は、この病気を疑いますが、頚椎椎間板ヘルニアなど、ほかの病気との鑑別も重要です



破壊性脊椎症は、

早期:椎体の縁にわずかな骨の破壊が起こる。この段階ではまだ症状がないことが多く、経過を観察する。

進行期:椎体の広い面に骨の破壊が及ぶ。椎間板の破壊も進み、椎間板腔(椎体と椎体の間)が狭くなる。

末期:骨の破壊が進み、椎間板の消失や椎体のずれが起こってくる。


3段階に分類されます。末期になると、骨や椎間板の破壊がかなり進行してきますが、神経・脊髄障害がなければ、保存療法で経過を観察します。


ただし、脊髄圧迫症状があるときは、病院でずれた頚椎を整復して徐圧し、金属性の器具などで固定するなどの手術が必要になってきます





<一言アドバイス>

透析技術の進歩で昔より破壊性脊椎症は起こりにくくなっていますが、長期に(10年以上)血液透析を受けている人は、定期的に頚椎の検査を受けられることをお勧めします。

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2011年09月28日

リウマチ性脊椎炎

関節リウマチの患者さんは手指をはじめ、多くの関節に障害起こります。それが脊椎で起こるのが「リウマチ性脊椎炎」です。ときに重篤な事態を招くこともあるため、首の異常や危険な兆候には注意が必要です。



〇好発年齢:35歳〜

〇特徴的な症状:首や後頭部が痛む、首が回らなくなる。

〇こんな人に多い:関節リウマチの進行した人・罹患期間の長い人、(関節リウマチは女性に多い)



どんな病気?<関節リウマチが進行して脊椎に波及する>

関節リウマチは「自己免疫疾患」の一つで、患者さんの多くは女性です
。自己免疫疾患とは、免疫機能の異常により、自分の体の組織を敵とみなして攻撃してしまうために起こる病気です。関節リウマチでは関節が攻撃対象となります。

関節リウマチでは関節の「滑膜」(かつまく)が攻撃を受けて炎症を起こし、関節が徐々に破壊されていきます。滑膜は、関節を包んでいる関節包(かんせつほう)の内側にある膜で、関節液を生産し、関節のなめらかな動きを助けています。

炎症は手指の関節から始まり、進行するに従って全身の関節に及びます。この炎症が脊椎に起こったものを「リウマチ性脊椎炎」といいます。リウマチ性脊椎炎は、関節リウマチの進行した患者さんに起こりやすく、半数に発生していることがわかっています。

また、脊椎の中でも半数以上が上部頚椎に起こります特に「環軸関節」(かんじくかんせつ)にこの病態が最も強く現れます。環軸関節は第一頚椎(環椎)と第二頚椎(軸椎)から成る一番上の関節で、頭部を支える重要な部位です。

炎症によって環軸関節を取り巻く関節包がゆるんだり、周辺の骨が破壊されたりつぶれることがあります。特に問題と成るのは、環椎を支える軸椎の突起(軸椎歯突起)が細くなったり折れたりすると、環椎が前方あるいは後方へずれて亜脱臼してしまうことです。

そのほか、炎症が進んで滑膜が増殖すると腫れて大きくなり、脊髄を圧迫することもあります。




症状の特徴

関節リウマチになると関節に腫れと痛みが現れますが頚椎が障害された場合の症状は、首から後頭部にかけての鈍い痛みや運動制限などです。最初のうちは疲れた時だけ現れますが、進行すると常に痛みが起こるようになります。首を前後に曲げたり、回すときに特に痛みが強くなり、しだいに動かしにくくなってきます。

頚椎の亜脱臼や骨破壊で骨がずれたり、滑膜が増殖すると、脊髄への圧迫による症状が出ることも少なくありません。手足のしびれやこわばり歩行障害などです。文字が書けない箸が持てないなど手指の細かい動作ができなくなることもあります

さらに、上位頚椎に炎症が起こった場合は、位置が脳に近いことから、下位脳神経や延髄に影響が及ぶことがあります。下位脳神経には顔面神経や舌下(ぜっか)神経、舌咽(ぜついん)神経などが集中しているため、めまいや舌がもつれるなどの下位脳神経症状が現れます。

特に注意をようするのが延髄圧迫症状です。延髄は、呼吸や心拍など、生命維持に不可欠な機能を維持する役割を担っています。そのため延髄麻痺が起こると、突然死の危険があります。呼吸が苦しい、心臓がドキドキするというような症状が出たときは、緊急手術が必要となります。

ほかに、ずれた頚椎によって椎骨脳底動脈が圧迫されて血流が阻害されると「椎骨脳底動脈不全」を起こすこともあります。ひどいめまいや立ちくらみなどの症状が出たときは、椎骨脳底動脈不全が疑われます。




検査と治療

このように長期間関節リウマチの治療を受けている患者さんで、首や後頭部の痛みや運動制限のある方は期的に頚部レントゲン検査を受けられることをお勧めします。この場合、通常の正面、側面の画像に加えて首を前屈・後屈させての撮影(最大屈曲・最大伸展)や正面から口を開けた状態での撮影(開口環軸)を行うことによりで環椎、軸椎の状態がよくわかります。

またレントゲン検査で亜脱臼や歯突起の異常などが見られた場合は、MRI検査で神経、脊髄、延髄への圧迫具合などを調べます。

症状が首や後頭部の痛みだけの場合は保存療法で様子をみますが、リウマチ性脊椎炎の進行はリウマチ自体の悪化が深く関係しており、リウマチの症状が鎮静化してくると、頚椎に起こった病変も進行が止まることが明らかになっていますので、日常生活で首に衝撃を与えないよう注意してリウマチ治療を行っていくことが大切になってきます。

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2011年09月21日

骨粗鬆症による脊椎骨折

【強い腰・背部痛で高齢者の生活をおびやかす】


〇好発年齢:50歳〜

〇特徴的な症状:特に誘因もないのに、突然激しい腰背部痛が起こる。背中が丸くなった、身長が縮んだ。

〇こんな人に多い:閉経後の女性、特に小柄でやせた人・ステロイド薬を長く服用している・ささいなことで骨折した経験がある。



どんな病気?

「もろくなった椎骨がつぶれるように骨折する」

骨は、骨を構成する組織の破壊(吸収)と形成という新陳代謝を絶えず行っています。「骨粗鬆症」は、この新陳代謝のバランスが崩れて、破壊される骨のほうが形成される骨より多くなってしまうために起こる病気です。

骨量が減って骨の組織が粗くスカスカになり、骨折しやすくなるのです。

骨粗鬆症自体には自覚できる症状はほとんどなく、検診で見つかる以外は、ほとんど骨折などが起きたことで発見されます。

骨折が起こりやすい部位は、背骨脚の付け根(大腿骨頚部)手首の骨です。骨粗鬆症による骨折は、ちょっとした転倒や打撲などで容易に起こることがありますが、背骨では、押しつぶされることによる圧迫骨折や骨折に伴う変形が徐々に進むのが特徴です。

背骨は椎骨が積み重なって構成されていますが、もろくなった骨がその重みに耐えかねて圧迫骨折でつぶれたり、骨折に伴って椎体が変形してしまうのです。

そのため、患者さんは思い当たる原因がないのにがんこな腰痛や背部痛に悩まされ、生活に支障をきたしているケースが多いのです。

また、発見や治療が遅れると症状が悪化して日常の動作が不自由になったり、寝たきりを招いたりすることから、深刻な問題となっています。




症状の特徴

骨粗鬆症が原因で起こる脊椎骨折では、多くは突然、腰や背中の痛みに襲われます。しりもちをついたり、転倒するなどのきっかけがあれば、本人も気づきやすいのですが、思い当たる原因がないいまま、急激な痛みが起こることもよくあります。


<急性期の症状>

あるとき突然、背中や腰に強い痛みが起こります。前かがみになったり、動作をするときに特に痛みが強くなります朝、起床時に。背中や腰が痛む のも特徴です。また、寝返りが打てなくなったりあお向けに寝ることができなくなったりします。こうした症状が2〜3か月間続きます。


<慢性期の症状>

つぶれた骨が固まると、通常、痛みは治まりますが、背骨の変形が進み、圧迫骨折が重なると、背中が後方に弯曲して丸くなったり背が低くなることもあります

中には、急性期を過ぎても腰痛や背部痛が続いたり、しびれや感覚鈍麻(かんかくどんま)、麻痺などの神経症状が現れることもあります。これを遅発性神経麻痺」(ちはつせいしんけいまひ)といいます。骨がつぶれたり変形して、脊髄や馬尾・神経根を圧迫するためです。特に椎体の後ろ側がつぶれると、脊髄や馬尾・神経根を圧迫しやすくなります。

また、つぶれた骨の内部の血管が圧迫さえ、血流不足に陥った骨が壊死して「阻血性椎体圧潰」(そけつせいついたいあっかい)がおこった場合も、激しい痛みが続いたり、遅発性神経麻痺が起こることがあります。




検査と診断

問診で痛みやしびれなどが起こったきっかけの有無、いつから症状が続いているかなどを確認します。特に、中高年の女性で閉経している人小柄できゃしゃな人ステロイド薬を長く服用している人骨粗鬆症による骨折の可能性が高いので、先に病院でレントゲン検査やMRI検査を受けることを勧めることになります。 

骨折などの外傷はカイロプラクティック療法の適応外ですので、病院等で治療を行って頂きますが骨粗鬆症における骨折の再発などを防ぐための食事療法、運動療法、日常生活の注意点などのアドバイスは次のようになります。


<食事療法>

骨の形成に欠かせない栄養素は、カルシウムビタミンDマグネシウムです。 カルシウムは、成人で1日600〜700mgが必要とされていますが、骨粗鬆症の人はより積極的にとることが必要です。カルシウムは乳製品や大豆製品、小魚、野菜に多く含まれています。

ビタミンD肝臓や腎臓でで活性化され、「活性型ビタミンD」となって、腸管でのカルシウムの吸収を高めます
魚介類やきのこ類に多く含まれるほか適度な日光浴によって体内で合成されます

マグネシウムは、カルシウムとの相互作用で骨の強化や骨折予防に役立つと考えられています。マグネシウムは海藻類やナッツ・豆類に多く含まれています。

そのほか、カルシウムの吸収を妨げるリン」や「ナトリウム」(塩分)の取りすぎにも注意が必要です。「リン」は加工食品やスナック菓子、炭酸飲料などに多く含まれています。



<運動療法>

骨を形成し、強さを維持するには、適度な運動で骨に刺激を加えることも必要です。 激しい運動をする必要はないので、ウオーキングや水泳など、自分が無理なく続けられるものがよいでしょう。骨が弱くなっているので強い負荷をかけたりせず、また、転倒などに注意してください。


<日常生活>

骨粗鬆症によって骨がもろくなっていると、特別な衝撃がなくても骨折を起こすことがあります。ましてや、転倒などの事故で大きな衝撃が加わることは、骨折の危険性を高めることになります。

したがって、身の回りから転倒事故を招く要因をなるべく排除することが大事です。

足をひっかけやすい電気製品のコードを部屋に横切らせたり、床に物を置かないようにし、階段には滑り止め、風呂場には手すりを付けるなど、工夫してください。



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