2014年08月31日

利尻島「利尻ラーメン」案内。

まるい食堂1「利尻ラーメン」、皆さんご存じでしょうか? たぶん10人中9人は知らないですよね。けどこの前知り合いのラーメンフリークに、利尻島でラーメンを食べ歩いてきた話をすると、「ああ、利尻昆布が効いた・・・」と、ちゃんと知っていました。ラーメンファン10人中1人くらいはようやく知っているという?超マイナーなご当地ラーメン、それが利尻ラーメンです。

礼文島 澄海岬 すかいみさき日帰りなどほぼ不可能な最北の島という条件もあり、とにかく情報がほとんどない利尻ラーメン。今回利尻に行って出会った旅人が「おいしい店を知りたいときは、やっぱり「食べログ」で調べますね〜」なんて話してましたが、この方に限らず、今は多くの人がそうだと思います。ところが、利尻のラーメンに関しては、食べログを含めてネットでも情報誌でも、ほぼ情報は皆無の状況。よって私も、ネットや書籍の情報はほとんど持たずに食べ歩きました。

つまり私が利尻島・礼文島で食べ歩いた店の選定は、地元の人の話を聞いた、観光案内所に置いてあったパンフレットに載ってた(ただし店名しか書いてなく、ラーメンが置いてあるかどうかもわからない)、街を巡って見つけて直感で飛び込んだ、のどれかが大半。試しに店名をネットで調べても、営業時間や訪問者のレビューなどが全然出てこない。不便なようだけど、なにか食べ歩き旅の原点を思い出させるかのような・・・どこか清々しさを感じます。たぶん情報が発達してなかった昔はこんなふうに食べ歩くしかなかったんだろうなあ。
そして旨い店を発見したときは、事前にネットやラーメン本で調べて行ったときとはまるで違う情感、嬉しさにとらわれる。未知の土地での食べ歩きの楽しさを再認識させられました。私は2度の利礼訪問で計12軒食べましたが、その中でおすすめの店を以下に紹介します。

この高度情報化時代において、人口に膾炙することなく埋もれたままのご当地ラーメンなどまずありません。その意味で利尻ラーメンは、2014年現在でも全くと言っていいほど知られていない、「北海道最後(そして恐らく日本最後)のご当地ラーメン」といえそうです。


マルイ食堂3『マルヰ食堂』 利尻郡利尻町仙法志[せんぽうし]、仙法志集落の真ん中あたり

冒頭のラーメンの写真はこの店。(ラーメンを扱っている)飲食店があったら飛び込もうかな、と仙法志の集落をレンタサイクルで端から端までウロウロしていたのですが、集落で見つけた飲食店はこの1店舗のみ。外観は蕎麦屋ですが、北海道の田舎の蕎麦屋はラーメンもやってることが多いし、「ラーメンはありますか?」と聞こうと思い入店(携帯サイトで調べるなんてことはしないほうが楽しい。←そもそも載ってるのかも分からないけど)。しかし聞く前に店内の壁の品書きにラーメンの文字を発見。ヨシヨシ。店員は女性のみ。ラーメンは塩と醤油があり、味噌はナシ。塩ラーメンを頼みました。
マルイ食堂2調理中、おぉぉぉ〜昆布の匂いが店内を漂ってくる! 蕎麦屋で魚の乾物(+醤油)の匂いがするときは時々ありますが、これは魚じゃなくて昆布の匂い。ああ、利尻に来たんだぁぁっ!と嬉しくなってきます。
そしてラーメンとご対面。うぉぉぅぉ〜昆布の匂いが猛り立つ!! 「そう、コレ、コレだよ!!」と、まだ食べてもいないのに、島外者が利尻で期待する通りのラーメンが出てきたようで、とっても嬉しい気分になりました。しかも観光客向けに営業している雰囲気はまるでなく、素でこれを出しているところがまた高評価です。そして実際に昆布がしっかりと効いた味わい、ウマイ! これぞまさに利尻ラーメン、感動モノです。蕎麦屋らしく魚の味もする、この味は煮干しじゃなくて鰹かな。
さらに特筆すべきは麺。パッと見は白くて細めで、“利尻スタンダード麺”っぽいけれど、味はほかと違う。表面はツルッとしているけど、噛むと中心部がクニャッと軟らかくて粉の味が強い。他の利尻の店の麺のように、添加物のほのかな匂いや味がない。これは素朴でウマイ麺です。そう思ってよく麺を見ると、日清のラ王みたいに麺が3層構造になってます。なんだろ〜この店だけ違う製麺屋なのかな。
感動の食後、店員に話しかけ、謎がある程度解明。ここは自家製麺とのこと。そしてスープの素材は「昆布と、鰹と、豚骨と・・・」と言っていました。いやあ〜2時間で3軒目だったから腹が膨れて少し躊躇もあったけど、食べて大正解!!


かわ3『味彩 川一』 利尻郡利尻富士町鬼脇[おにわき]、鬼脇集落メイン通り沿い

仙法志と同じように、ラーメンを出す飲食店を求めて鬼脇の小集落を自転車でうろついていると、「利尻小学校」があって、なんで中心地でもないのにこの名称なんだ? と思いましたが、地元・鬼脇の方に話を聞くと、昔はここが利尻島の中心地だったそうです(今はフェリーターミナルのある「沓形」と「鴛泊」が2大中心地)。それが鬼脇村(当時は今より行政区が細分化されていた)の失政によって、北のほうにある鴛泊にどんどん中心機能が移っていったと、どこかさびしそうに話していました。利尻島の郷土資料館(旧鬼脇村役場、大正2年築)もここにあり、見てきました。
かわいち1さてその鬼脇地区にある『川一』。外観は宿屋がついでにやっている食堂スペースという感じもありますが、意外にも50席以上ある広い店内。品書きはいかにも中華の修業をした人っぽい感じ。しかし田舎の飲食店で多い「なんでもあり」とは違い、メニューがある程度絞り込まれていて、期待が高まります。トッピングがチャーシュー100円、ネギ200円というのは離島だから? 塩ラーメンを頼みました。
かわ2ほのかに鶏の匂いが漂ってきます。スープを啜ると、やはり豚というより鶏の味で、鶏と昆布が効いた、しっかり作り込んだスープが美味しいです。麺は白めで細めの、“利尻スタンダード麺”といえる、ほのかに添加物の匂いと味が漂う麺。他の利尻の店と同じく、ここも麩がのっています。


いそやきてい3『磯焼亭』 利尻郡利尻富士町鴛泊[おしどまり]、鴛泊フェリーターミナル前

ここは利尻に渡る前から、ラーメンが旨い店という情報を得ていました。しかし、フェリーターミナルのまん前という立地で、おすすめは海産物がたくさんのったラーメン、、、いかにも観光客ホイホイな感じがして、行こうかどうか迷ってました。まあ「やっぱり観光客ホイホイ的な店でした」という結論が出るのも悪くないな、と思い訪問。
磯やき亭1メニューのトップは「らーめん」。ヘタに3味出したりしてないところを見ると、ひょっとしたらイケるかも・・・とかすかに期待が高まりました。店内には海産物の匂いが漂う。海産物がのった「利尻ラーメン」が圧倒的人気らしいけど、店本来の実力をはかるため、基本の「らーめん」を頼みました。
磯焼き亭2さてどうだろう、業○用スープが出てくるのだろうか、などとドキドキしながら?待っていると、出てきたラーメンの姿を見て、これはなんとなく業○っぽさはあまり感じない印象。
スープを啜ると、やはり豚鶏野菜の一般ダシをとった醤油ラーメンです。旨い、旨いぞ! たぶん道内のラーメンフリークでも店名を知らない方が多いと思われますが、仮に北海道本土にあったとしてもラーメンが旨い食堂として名を馳せそうなほど、ちゃんとしたラーメンです。立地、あっさりスープ、麺、麩・・・利尻ラーメン入門編に最適な店かもしれません。これに海産物がたくさん載るとスープの味はどう変わるんだろ。
ここは生ウニ丼でも有名のようですが、結局利礼滞在中はラーメンオンリーで、ウニ食えなかった。。。利尻のウニは利尻昆布を食べて育ってるから当然旨いんだよ、なんて地元の人の話を聞いてたし、くぅ〜ウニも食べたかったよぅぉぅ〜(ウニの旬は夏)。・・・って冷静に考えたら「ウニ丼」は腹が閊えて無理だとしても、生ウニだけ食べるという手があったなぁ。。。
ちなみにネットや店内に書いていた営業時間だと朝7時〜になってましたが、10時に行ってもシャッターが閉まっていて、実際店が開いたのは10時20分ころでした。泊まった宿の方も、磯焼亭は朝やってないよ、隣りのさとう食堂(←ここもラーメンがある)は朝9時?でもやってるけど、みたいな話をしていました。


うお3『居酒屋 魚勝』 利尻郡利尻富士町鴛泊、鴛泊に1軒だけあるセイコーマートの近く

泊まった宿のオーナーがおすすめしていた店。訪問すると、まだ20時くらいなのに看板の灯りが消えてる。けど店内はたくさんお客さんが入ってるように見える。ん?今日は貸し切りなのかな、、、とりあえず入店してみる。店主に確認すると、客が増えすぎて回らないので外の灯りを消したとのこと。カウンター1席だけ空いていて、ラーメンを食べに来た旨を伝えると、時間かなりかかるけどいい? と特に拒否する様子はナシ。もちろん、お願いします!
うお2ここは漁師がやってる居酒屋で、当然品書きは居酒屋メニューそのもの。しかし「ラーメン(750円)」「イカ塩辛」「鶏唐揚げ」の3品のみに「おすすめ」の文字があり、しかも利尻昆布の小売までしてる。期待が高鳴ります。
さてそのラーメンのお味は・・・おーやっぱり和風ダシ、店主が言ってたとおりのあっさり味。魚と昆布の濁りのない醤油スープ、本土道北や札幌圏ではまずないタイプ。スバラシイ。やっぱり利尻のラーメンはこうでなくっちゃ! 大満足です。
うおかつ1お客さんだらけで忙しいせいか、(居酒屋なのに)ラーメン1杯だけ頼んで帰るせいか、帰りがけの応対は素っ気なかった。オヤジさんごめんね〜酒飲みじゃないし、今日5軒目だし、翌日もフェリー出発までの昼の2時間で3軒食べ歩く予定だったし、ラーメン以外を食べるヨユーがなかったのですヨ。。。


あじらく『味楽(みらく)』 利尻郡利尻町沓形[くつがた]、「ホテル利尻」の南東側の商店街内

地元の人にこれからラーメン食べに行くと言うと、「味楽ですか?」と聞かれました。地元では有名のようです。利尻を離れて家に帰った後、試しに「利尻ラーメン」でググると、一番上にミシュランガイド北海道版に掲載された店としてこの店の話が出てきました。えっミシュランに載ってたっけ・・・読んだはずなのに覚えてない(汗)。ミシュランではありませんが、旅行雑誌で紹介されていたのを以前見たことがあったので、ここは飛び込みではなく最初からリストアップしていました。利礼で唯一、ラーメン専門店を謳う店です。
観光シーズンの土曜の12時のせいか、広い店内が大混雑で(この地でも土日は普段より忙しいのかな〜どうなんだろ)、利礼で唯一の行列に出くわしました。メニュー表に「利尻昆布を大量に使ったラーメン」と、ウレシクナルことが書いています。「焼き醤油ラーメン」が一番人気らしいですが、ダシの味が分かりやすそうな塩ラーメンを頼みました。
調理過程は見えなかったけど、中華鍋にニンニクを投入して風味づけしたであろう味わい。昆布よりもニンニクを煽った風味が先行してきます。私が札幌人のためか、利尻に来てこの典型的札幌方式で作ったラーメンが出てきても、どうにも利尻で期待したい味ではなくて高評価になりづらいです。利尻で行った中で唯一、ここだけ麩がのってないし。間違いなくダシをちゃんと仕込んだ美味しいラーメンではあるのだけれど。とはいえ世間では「利尻昆布を贅沢に使ったラーメン!」と高評価のようだし、やはり利尻巡りの際はリストアップするべき店でしょう。
隣りのお客さんが頼んだ焼き醤油ラーメンを見て、店主はもしかして石狩の『雅』あたりで修業したのかな? なんて思いましたが、混みすぎてとても話しかけられる雰囲気じゃなかったし、実際のところは分かりません。ちなみに事前の情報では夜営業もあるようでしたが、店の壁には昼の営業時間しか書かれてません。木曜定休。


『まつや食堂』 利尻郡利尻町沓形
『味楽』のすぐ近所。ですが少し分かりづらいかも、訪問の際は地元の人に聞いたほうがスグかもしれません。まさに食堂系利尻ラーメンな味わいで美味しいです。もちろん麩がのっています。麺も利尻スタンダード、(他の多くの店と同じく)稚内から取り寄せていると言ってました。昼のみ営業、水曜定休。


DSC_0136『双葉食堂』 礼文郡礼文町大字船泊村字ノトウシ大備、船泊郵便局近く

地元・礼文島の方に「礼文のラーメンなら船泊[ふなどまり]の双葉食堂の塩ラーメンが絶対おすすめ! ○△(←稚内の有名店)なんか比べ物にならない!」と言われ、そこまで言われては行かざるをえません。
店の前に11時30分くらいに着きましたが、暖簾が掛かってなく、扉も閉まっていて営業している気配がない。私は全然知らなかった店だけど、旅人には割と知られた店のようで、店前で旅人が複数待ってます。話しかけてみると、鍵がかかってるけど店内に人の気配がするっぽいのでとりあえず待っているとのこと。こうやって見知らぬ人と情報交換するのも、いかにも旅って感じがしてイイですね。
そんなうちに、店主らしきオジサンが岡持ちを車に積み下ろししてるのが横に見えた。こちらに一言も声をかけることなく勝手口に消えようとしていたところ、聞いてみると今日は(出前の都合で?)12時30分くらいに開けるとのこと。都会ならきっと「なら張り紙くらいしろよ」などとネットで叩かれたりしそうだなぁなんて思いますが?、このユルさが田舎の魅力かもしれません・・・? 開くまでしばらく待ってようと、旅人同士で立ったままおしゃべりしていると、そのうちに「中で座って待っててもいいよ」と店内に招き入れてくれました。ぶっきら棒そうで意外に優しいところも田舎の人ってカンジでいいですね!?
DSC_0128店内はあっという間に旅人と地元の人で満席。人気なんですね。事前に「塩ラーメン」と聞いていましたが、品書きに「ラーメン」と「みそラーメン」はあるけど、「塩ラーメン」が見当たらない。聞いてみると「ラーメン」が塩ラーメンとのこと! 日本中のラーメン屋を見ても、「ラーメン」しか書いてない場合はまず9割以上が醤油味か豚骨味だし、それに塩味と味噌味の2味のみで醤油味が無いラーメン屋なんて、日本中食べ歩いてきた記憶を辿っても全く心当たりがありません。
DSC_0135そして出てきたラーメン。匂いは特に感じません。試しに鼻面をスープに近づけると、ほのかに鶏の匂いがしてきました。そしてスープを啜ると、鶏の旨味がパアッ!と広がります。おお、これは確かに○△よりもはるかに旨い!(爆) 麺もイイですね〜添加物風味のしない、素朴な味わいの美味しい麺です。自家製麺とのこと。麺もスープも、これは何度食べても飽きのこないであろう、シンプルな美味しさが光ります。
DSC_0129注目すべきは店内に掲げられた表彰状(写真参照)。発行が昭和36年! そんな昔からこのラーメンがあるのか! と驚きました。この北の最果ての島で、その当時でも既に呼称は「中華そば」とかじゃなくて「ラーメン」だったんだな、とか色々考えさせられました。


以下に私が実地踏査して得た、利尻ラーメンの特徴について概説しました。私が利尻・礼文合わせて食した12軒以外にも、まだラーメンを出す店はありそうだし、これを読んで利尻・礼文に行った方には、是非私が紹介した店以外も食べ歩いていただければと思います(未食のところでは、鴛泊フェリーターミナル2階の2店舗(『tsuki cafe』『食堂丸善』)、鴛泊『グランスポット』、鴛泊『かのう亭』、礼文『酒壺食堂』などでラーメンがあるよう)。ネットや雑誌に一切情報が無い未知の店に行き、新たなラーメンを発掘するのも、“日本最後のご当地ラーメン”利尻ラーメン巡りの楽しみの1つです。

◆昆布が効いたダシ。ご存じのとおり、利尻は高級昆布の産地。ちなみに礼文や稚内沿岸で採れる昆布も同じく利尻昆布と呼称するが、採れる場所によって質も値段も変わり、その中でも利尻島産が最高級品とされている。利尻島で採れる昆布にしても、西側と東側では全然質が違う、数キロ離れただけでも変わる、と地元の人の話。和風ダシを明瞭に感じるあっさりラーメンは北海道本土では釧路圏を除いてあまり見られないが、釧路ラーメンのように鰹がグッと来る味わいとは違い、やはり利尻独自のスタイルのラーメン、即ち「利尻ラーメン」と区分できる。
◆麺は半数の店が本土の稚内市から仕入れている。以前は鴛泊のフェリーターミナルの近くにあった食堂で製麺をやっていて、ウチもそこの麺を使っていた、けど廃業したので稚内から仕入れるようになった、という店の人の話が2軒あった。軽くウェーブがかった細めの麺。
◆ラーメンに麩がトッピングされている。私が利尻島内で行ったラーメン店9軒のうち、実に8軒が麩入りのラーメン。ちなみに北海道本土でも麩がのったラーメンを多少見かけるが、北海道と北東北以外でラーメンの具として麩はほとんど見かけない。以前東京のラーメンフリークを案内した際、道内の麩がのったラーメン屋の本の写真を見て、麩を指差して「これって何ですか?」と聞かれたことがある。麩自体は別に北海道だけのものではないが、確かに東京であの大判の麩を見ることは無いような気がする。
◆スープは1種類もしくは2種類の店が多く、「ラーメン」とだけ表記している店が見られる。北海道本土のラーメン店は9割以上が醤油・塩・味噌の3味があり、メニューに「ラーメン」とだけ表記している店は皆無に近く、これも利尻ラーメンの特徴といえる。

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【番外編】 利尻島・礼文島簡易観光ガイド

礼文島 西上泊さて利尻・礼文は一大観光地であり、ラーメンだけで帰ってはもったいない。以下は私の【利尻・礼文観光ガイド】をお伝えします。私は23歳以降はフツーの社会人になってしまいましたが?、それ以前は自転車で日本縦断したり、「青春18きっぷ」で日本中を放浪したりとかしていました(そのときに日本中のラーメンを食べ歩いた経験が、大きな財産になっています)。私は今はすっかりラーメンガイドになっちゃったけど、以前は観光ガイドという位置づけでした。
りしり元・北海道旅行ガイドの私に言わせていただければ、「礼文島8時間コース徒歩+桃岩荘連泊」、「夕陽時のオロロンライン」、「初夏の雨竜沼湿原」、「初夏の上富良野・日の出公園」、「開陽台、多和平」あたりは、一生に一度は絶対行くべき北海道の観光地です! (ちなみに雨竜沼なんて札幌から日帰りで行けるんだし、多くの札幌人が行ったことないどころか名前すら知らないのはホントもったいないです)
ちょうど2日前の新聞で、昨年度の北海道への観光客数が日本人・海外客ともに史上最高を更新したというニュースがありました。それだけ北海道の魅力が知れ渡っているということでしょう!


りしりレンタルサイクル★利尻島一周レンタサイクル
利尻のおすすめラーメン店は、島の各所に点在しています。せっかくだからレンタサイクルで島の外縁を1周しましょう! 1周53kmで、たいていの人は1日あれば回れるはずです。スバラシイ景色が至るところにあります。草原の真ん中にあるサイクリングロードを駆り、片側にどこまでも続く海を眺め、もう片方に名峰・利尻富士(標高1721m)を眺めながら、その自然まっただ中の景色がずぅっと続く。湧き水で喉を潤したりして、都会にいては体験できない清々しさがあります。レンタサイクルは鴛泊のフェリーターミナルの目の前にあり、ママチャリとMTBが選べます。8時〜17時、1時間400円、1日1500円。予約はできませんが、「(繁忙期でも)自転車もバイクもなくなることはほとんど無い」のようなことを言ってました。「17時過ぎそうなときは電話ください〜」なんて言われたけど、遅れてもいいんだろうか? まあモラルの問題ですかね!?
私は今夏の利尻訪問時は、初日はレンタサイクルで利尻島一周、2日目は原付を2時間借りて近場を巡りました。レンタルバイクはレンタサイクルと同じ場所でやっていて、50ccの原付で1時間1000円、1日3000円。二輪免許を持ってるなら50cc以上もあります。
ちなみにバイクも自転車も盗難防止鍵がついてません。燃料満タン返却どころか、燃料代の請求すらない。免許証の確認もナシ(←いいの?)。さすが田舎、ユルい! 至るところで感じるこのユルさが、離島の魅力をさらに高めます。人生初のバイク(原付)でしたが、大自然の青空の下、と〜っても気持ち良かったです! 最高すぎ!

りしり れいほうゆうすい★利尻必見スポット
利尻の見どころは「姫沼」「沼浦展望台」「甘露泉水」「麗峰湧水」など色々ありますが、具体的な行き先は現地の観光案内所で情報を仕入れてから決めればいいと思います(「ミルピス」はパンフに載ってなかったっけ?)。宿の人もみんな親切に情報を教えてくれるはずです。
ほかには利尻・礼文の至るところで見られる、昆布干し→回収作業の光景もラーメンに関わるし必見ですね。昆布干場は昆布の産地では普遍的に見かけますが、たぶん都会人はほとんど見たことないでしょう。私も釧路町で初めて見たときは、「なんでここ砂利敷いてこんな広く整地してあるんだろ?」なんて思いました。あれは昆布を干す場所だったんだなぁと後で気づきました。

da01★礼文島8時間コース徒歩+桃岩荘連泊
利尻島まで行って、礼文島に行かないのはもったいなさすぎます。礼文は私的に北海道観光では絶対に外せない、最ッ高の観光地の1つです(最もいい時期は貴重な高山植物が見られる6月〜7月上旬、ただしそれ以外でも十分イイです!)。地理的にも心理的にも日本最強の秘境宿といえる「桃岩荘」に泊まり、大感動の8時間コースを歩きましょう!(2泊必須) 北海道らしい大自然が、10時間超(※8時間以上かかるのが普通)の中に凝縮しています。da7 ももいわそう
ちなみに桃岩荘は普通の宿とはあまりに違い、事前情報なしで行くと後悔する可能性があるので(含み笑い)、事前情報を得ることは必須でしょう。田舎の宿といえばゆったりのんびりするイメージがありますが、桃岩荘ではのんびりすることはできない宿だと割り切って泊まる必要があります。フェリーターミナル→桃岩荘へは無料送迎があり(逆は無し)、しかもユースホステルなので一般の宿と比べると料金は安いです。
前回の礼文訪問時、礼文島をフェリーで離れる際、同じく桃岩荘にしばらく泊まっていた独り旅の女性が、桃岩荘の面々の見送りを船上から眺めながら、ずっとずっと泣きじゃくっていました。気持ちは分かります。とにかく日本でもあそこでしか体験できないことだらけです。

da1★利尻島・礼文島への行き方
北海道本土の稚内市から利尻・礼文へフェリーが出ています。稚内→利尻が片道2等2340円、利尻→礼文が960円、礼文→稚内が2570円。なお札幌などから車で行く際は、フェリーに車を載せる人はあまりいなく(バカ高いしあまり意味ない)、稚内に車を置いていくのが普通。稚内フェリーターミナル駐車場を1泊1000円で利用できますが、たいていの人は徒歩10分くらいのところにある公営?の広い無料駐車場(JR稚内駅のすぐ北側)か、そのすぐそばの道の駅の駐車場に停めていきます。
ちなみに利尻の鴛泊フェリーターミナルは2014年3月に新装されました(乗船券の券売機なんか要らないのに、、、)。2階に有料のインターネットコーナーがあり、ネットを使いたいときは利用できます。(けど余計な前情報は無いほうが楽しいかも。私もあえて名所もラーメンもさして調べずに利礼に行き、現地で見たり聞いたりして、意外な発見を楽しみました)
りしり4空路は、夏期は札幌の丘珠空港から利尻空港へ1日2往復出ています(夏期以外は1往復)。道外からなら、利尻に直接行く便はないので新千歳空港で乗り継ぐか(夏期のみ新千歳→利尻行きが就航、もしくは新千歳→丘珠まで陸路で移動)、羽田→稚内便の利用となります。なお礼文空港は休港中で、廃港になる見込みです(利尻島のほうが礼文島より倍の人口がある)。1泊くらいではとても利尻・礼文の魅力の全てを満喫することはできないでしょうが、2日しかとれないけど利尻ラーメンは食べてみたいという方がいたとしたら、空路を使えば東京からでも不可能ではありません。



※注 2014年8月24日の豪雨で、礼文島の至るところで崖崩れや地盤の緩みが発生し、公道も散歩道も閉鎖しているところが多いようです。訪問の際は事前に要確認。
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2014年08月30日

2014年実食分 旭川のおすすめラーメン店

笹寿司 東川町『笹寿し』 上川郡東川町南町1丁目2
東川の有名店『蝦夷』の目の前にある寿司屋のラーメンが旨い、みたいな話は前から聞いていました。入店すると、寿司のほかに定食、丼物、うどん、蕎麦と何でもある、典型的な田舎の食堂・・・こりゃダメかな、と思いつつも、ラーメンをおすすめメニューに挙げている手書き看板が出ていたことで、少しは期待を残します。醤油ラーメンを頼みました。
おおぉ、これはきっちり作り込んだ豚骨スープに見えるいい色合い。これはもしやイケるかも、とスープをすすると・・・「!!!」 旨い! 豚のコクがグワッとくる、しかしきちんと仕事を施しているようで、全然しつこさが無い。タレで濃いのではなく、ダシで濃い本物の味わい。ゴクゴクとスープを飲み続けてしまう。ええぇぇっ!? まさかこんな専門店以上のラーメンが出てくるとは、全く予想もつかなかった。これはあの帯広の『とん平』すら超える、「店の内外観と出てくるラーメンのレベルにギャップがある店」の筆頭です(とん平は改装しちゃったけど)。
どうやらこの店の長男が、千葉県の無化調ラーメン店で修業後に実家に戻り、ラーメンに改良を加え、劇的に旨くなったということらしい。塩ラーメンはハーブの香りがするとか。麺は地元・羽衣製麺の旭川麺だけど、どこか家系っぽいような印象もあるスープなので、太い麺を合わせても旨そうな感じがします。まあ関東そのままの味では推薦しづらいし、旭川的要素を加味するのはイイですね。
ともかく全く想像だにしてなかったハイレベルな味わい。いやはや全くもって驚きの店でした。乙部の『』と並ぶ、2014年2大驚愕店です。

『蝦夷』 上川郡東川町東町1丁目5
道外のフードテーマパークにも進出した東川の名店に久しぶりの訪問。「蝦夷ラーメン味噌」、野菜がたっぷり入って、観光客にもおすすめできる北海道らしい旨いラーメンです。旭川製麺の麺はかなり細く、旭川のなかでは最も細い部類。このボリュームあるラーメンなら少し太くしたほうが合いそうだけど、そこは何か狙いとかコダワリがあるのですかねえ。道の駅の裏の、表通りから一本裏手の目立たない場所にあるのに、シンプルな外観がいいですね〜特に派手な宣伝行為をしていないところが好感度高いです。

2014062012180000『さとう家』 旭川市東光12条1丁目2
まだこんな店が埋もれていたのか! 全然知らない店でしたが、相当に旨い店です。とにかく場所が分かりにくい。初訪時は夜に行って、材料切れなのか営業が終了していたのですが、夜だと照明が無いと発見が著しく難しくなります。しかし店内は広い! そして昼時とはいえ、20人以上入っている。さらに出前で店員が出入りしていたよう。この目立たない場所でこの盛況とは、味が良いことの証明です。
2度食しましたが、おすすめは味噌。甘塩酸のバランスが良い、コクのある味わい。もやしも合っている。欠点がほとんど見当たらず、旭川味噌の完成形といえます。

『特一番 東光店』 旭川市東光1条2丁目5
旭川の老舗・特一番は旭川に何店舗かありますが、たぶん経営はそれぞれ独立している? 白衣に身を包んだ母と息子?が手際良く作っています。出前もやっているようで、ホント昔の食堂という雰囲気。当然出てくるラーメンは旭川スタンダード、そしてウンマイです。いつまでもこの味と店の雰囲気を守り続けてほしいですね。

『火ぷり家』 旭川市東光3条7丁目1
店主は『らーめん蔵』に10年近くいたらしい。当然ラーメンはその系譜の味。チト甘いマイルドスープに、佐藤製麺の細麺がしっかり馴染んでウンマイです。店主は北見市出身で、いずれ北見に店を構えたいと意気込んでいるようです。それと若い女性の接客がワザトラシサもなく自然な明るい応対で、とても感じ良かったです。

2014081812540000『ありこま』 旭川市東光3条6丁目4
久しぶり3度目の訪問。創業からもう40年経つそうです。何年か前にご主人が亡くなられたそうで・・・今は奥さんが店主となり味を守り続けています。味ももちろん旨いのですが、それ以上に印象的なのが店主の動き。
かなり高齢の店主ですが、キビキビと動く姿は見事!! こんな光景は他で見たことない、必見です。あの年齢で、平ザルで麺あげて、盛りつけて、ラーメン出しての一連の動きを八面六臂にこなす。そんなにひどく混んでたわけでもないから、たぶんいつもこのハイスピードなんだろうなあ。次は混んでるときに行って見てみたい、って言うのは失礼でしょうか。。
何十年やってきて、もう動きが染みついているのでしょう。あまりにも素晴らしい動きに、その置かれている情況とかを色々思っているうちに、感動して不覚にも少し涙が出てきました。。他に女性店員が2名いましたが、完全に接客と片づけに徹しています。たぶん「私には(あのラーメン作りの動きの真似は)できない」って思ってるんじゃないかな。従業員の動き1つで印象がまるで変わるという好例、この店主の動きだけでもう店の雰囲気が3割増しくらいに良くなります。
他店を学びに見に行くラーメン店主は多いと思いますが、この店こそ従業員が見に行くべき店ではないか、札幌のラーメン屋の店主は東京に行くよりもありこまに行ったほうが勉強になるんじゃないか、なんて思いました。あの年齢の女性であれだけできるのに、若い従業員ができないなんておかしい。ある意味、旭川で一番のおすすめ店かもしれません。
ちなみに奥さんは栄養士だとかで、当然ラーメンの栄養にも気を遣っているのでしょう。

2014062013380000『粉もんず』 旭川市豊岡4条8丁目2
本来はお好み焼き屋ですが、ラーメンも本気で作っていて、店の方が強くオススメしています。小さめの丼になみなみと盛られたスープには、濃厚なダシが出ています。豚も、魚も、塩気も強い、濃くてショッパメの印象深い味わい。バランスは決して良くないけど、印象に残るし、本気で仕込んでいることが伝わります。旭川ラーメンをベースに、和歌山ラーメンと徳島ラーメンを合わせたような感じでしょうか!? ともかく専門店顔負けのレベルです。スバラシイ。

『夢想』 旭川市豊岡9条7丁目
閉店した『喜一』の跡地に開業。それにしても喜一旨かったのになあ、、、店主はどこ行ったんだろ。しかしこの店も喜一に劣らず旨いです。若い店主ですが、雑味のない丁寧な仕上がり。2度行きましたが、特に塩が良かったです。新人賞候補。

『味乃やまびこ 本店』 旭川市豊岡12条1丁目4
3度目の訪問。3回とも醤油しか頼んだことがありません、それだけ旨いから。豚と魚が混濁した濃いめのスープに、加藤の低加水麺。まさに旭川ラーメンのお手本です。麺茹でが手練の技って感じで、タイマーを使わず、茹で具合を目視しながら真剣な表情で平ザルで鮮やかにアゲています。さすがは加藤ラーメンの家系図に載っている直系店、誇りを感じます。

『と、圭』 旭川市豊岡2条3丁目3
事前に聞いた話では、店主は代が変わる前の『天金4条』でアルバイトし、そして実はあの旭川ラーメン界の重鎮といえる○○さん(←書いていいのかな?)の息子さんだという、まさに旭川ラーメン界のサラブレッド。変わった店名の由来は、メニューの裏に書いていたと思います。内容は忘れましたが(汗)。
じっくり煮込んだ豚スープ+醤油+表層の油が三位一体となってウンマイ! 色んな素材を入れてるって感じの味じゃない、余計なものをそぎ落とした生一本なスープです。チャーシューはモモとロースかな? 違うのが2枚入ってます。 前評判通りの、旭川の期待の新星です。

『よし乃 本店』 旭川市豊岡1条1丁目1
よし乃の本店は久しぶりです。よし乃は札幌にもありますが、経営は別のようでやっぱり味は違います。さすが本店、このもやしたっぷりの味噌ラーメンは盤石の旨さです。シコシコ玉子麺、一般の旭川麺よりもやや噛んだときの跳ねっかえりが強い食感です。昔は辛かったらしいけど、今は時代に合わせて甘くしているなんて話を聞きましたが、確かに辛さは控え目の甘辛味です。在札のラーメンフリークであっても、よし乃本店は必食といえるでしょう。
私が食べている間、後客が2人、3人、2人と立て続けに入ってきました。どうやって作るんだろ? と見ていると、大鍋に7人分の麺をバアッと入れ、平ザルで手際良く順々にチャッチャッチャッとアゲていました。見事な手さばき! 1人目と7人目では多少茹で加減は違うだろうけども(笑)。その後も続々と入店、さすがよし乃本店。2階席もあって、常連がハナから2階へ上がって行っていました。ところで2階にどうやってラーメンを運んでいるのでしょうね?? フツーに盆にのせて階段を上がって行くのかなあ。

『だるまや』 旭川市永山9条5丁目3
目立たない場所にひっそりと在ります。もう4回行ってますが、この店は6年くらい前にたまたま見つけて、飛び込みで食べて以来の私のとっておきの店で、たぶん誰も知らないだろうな〜なんて思いながら試しにググってみると・・・旭川のおすすめ店として挙げている人が複数いた・・・うーむ最近のラーメンファン恐るべし。
旭川ラーメンの中でも、ダシの主張するキリっとした無化調の味わいが光ります。私が家で一から煮出して作るラーメンとかなり似てる、なのでレシピは概ね想像できます。 私が作ったダシは、仕上げに化調をほんの少量振りかけると、バラけ気味の味が一気にまとまりますが、このスープは化調を入れる前の私のダシと同じような感じ、なので本当に無化調なのでしょう。たぶん化調を入れたほうがより旨くなるんじゃないかなと思いますが、そこは店主のコダワリがあるのだと思います。後味の悪さなど皆無の天然味が見事です。

『麺や 力道』 旭川市永山3条24 丁目
醤油色が濃くて、少ししょっぱめの味付けです。昔ながらの旭川ラーメンに磨きをかけたというイメージで好印象です。どこか『梅光軒』に似てる気もしたけど、けど結構違うなあ。

『さいじょう』 旭川市春光1条8丁目2
もう創業40年以上になるんですね。東京に店を出したりもしている有名店。自ら店の看板に「伝説の塩ラーメン」などと謳うところはあまりそそられませんが、しかしやはり素材の味がうまく混淆した、さすがにウマイ塩ラーメンです。
増税後の6月に行きましたが、1杯580円ですよ! それでチャーシューはむしろ通常店より多め。麺の量も並か、少し多いくらいかも。これに和え物の小鉢まで付いてきて、ホント良心的です。今まで知らなかったけど、店名の由来は店主の名前が最上(もがみ)さんだかららしい。勝手に「西條」だと思ってたけど、違ったようで。

『てんてん』 旭川市末広1条3丁目1
ここもメチャ久しぶり。『天金』をリスペクトしているからこの店名になったと前に聞いたことがあります。いやあ、やはり旨い! 2度行ってホントに旨い店だと確証を得ました。天金と違って魚が効いてますが、この典型的旭川醤油味でこの旨さ、旭川人以外にも強く推薦するに値します。

『里宝亭』 旭川市北門町11丁目
惜しくも廃業した名店『蔦亭』の跡地の並び(蔦亭の店主の息子が道外でラーメン屋をやっているみたいなウワサを聞いたことがありますが、どこなんでしょう??)。駐車場に車が無かったから空いてるかと思いきや、中に学生がたくさんいた。大学の近所ですからね。
食べ終わった学生たちを見ていると、会計は自己申告で、伝票がないよう。いいですね〜地域に親しまれる店って感じで。具だくさんの味噌ラーメンに、須藤の白くてクセのない麺が泳ぎます。味噌ラーメン党に評判というのもうなずける出来映え。ちょっと酸味が強かったかな。

『うまみや蛍』 旭川市神楽岡4条4丁目3
神楽岡の隠れ名店に3度目の訪問。生姜がキッチリと効いた旭川醤油ラーメンがウンマイです。前より甘さが抑えられている感じがします。チャーシューの量が多く、しかもウマイのが高ポイント。

『ささき』 旭川市旭神2条2丁目16
一見の客はまず来ないであろう立地。豚魚野菜のやや濁りスープ、まさに昔ながらの旭川ラーメンが印象良いです。クラシカルな旭川ラーメンが食べたい方にイチオシです。 長年500円だったようですが、増税後から550円に値上げしました。3%増税で10%の値上げ、元々500円では苦しかったけど頑張っていたのでしょうね。

『ゑびす家』 旭川市旭神3条2丁目2
赤本の取材以来3年ぶりの訪問。移転して広くなりました。新メニュー「酢ラーメン」。名前のとおり、おもいっきり酢の味です。とにかく酢の味としか印象が無い。しかしその奥に素材の旨味が顔をのぞかせてくる。最後まで「酢、酢、酢!」で「旨い」という感想は無かったものの、けどなにかまた試してみたくなる、麻薬性のあるオンリーワンのラーメンです。酢好きは必食。
閉店時間が早い傾向がある旭川のラーメン屋の中で、24時まで営業というのはウレシイですね。前に取材に行ったときの話では、この長い営業時間でも店主の麓さんは必ず店に出ているようです。ちなみに平日の22時くらいに行きましたが、ほぼ満席でメチャ忙しそうでした(なので麓さんには声掛けず)。

2014062118240000『天金 4条店』 旭川市4条通9丁目
ラーメンの天金は旭川市内に2店舗あり、元々ラーメン村店とこちらとは別の人がやっていて、ところが2〜3年くらい前?に経営がラーメン村店をやっていた人に統一された、みたいな話を聞いていました。私は4条のほうしか行ったことがなく、ラーメン村店とは味が違うって聞いてましたが、なので比較ができません。(ちなみに4条店が本店だと思っていましたが、「天金の本店は4条店じゃなくて、居酒屋天金(4条7丁目)だよ」って地元の人が言っていました)
4条店、外観もやや小洒落た雰囲気に変わりました。天金のような老舗はもっと質実剛健な雰囲気のほうが合ってるんじゃないかなあ、、、などと思いつつも、まあ入りやすい店構えはイイですね。正油ラーメン、おー700円に値下げしている! 私が行ったのは春の増税後ですが、値上げか現状維持はあっても、逆に値下げした店なんて聞いたことがない。一気に好感度が高まりました。
さて味のほうは・・・やっぱり同じではないのかな。前はもっと武骨な雰囲気の生一本な味という印象だったけれど。しかし大枠では変わらないし、なによりこれも旨い!です。豚を長時間じっくりと煮出したであろうコクがグワッとやってきます。さすがの旨さ! 豚の油にマスキングされて、いつもよりマイルドに感じました。

『日の出食堂』 旭川市4条通21丁目
正油500円。今の旭川では珍しい、清湯に近い見た目。素材をコトコト煮出した、どこかほっとする味わい。『あさめし前田本舗』の味にどことなく似てる、けど前田本舗のほうはあっさりとはいえ現代的な印象のラーメンだし、こちらは完全に昔の雰囲気のラーメンだし、そう考えるとなんで似てるって感じるんだろう? 似てないはずなのに似てる、なんか不思議。民家を改装した店内も味があって、ずっと残ってほしい店ですね。

『麺や たけちゃん』 士別市南町東4区
士別市の南側の国道沿い。正油ラーメン、おぅぅ獣の匂いがする、獣臭を抑えていないラーメンは珍しい、北のほうでは滝川の『山家』とここだけじゃないかな。当然豚のコクがたっっぷりと湛えられた美味しいラーメンです。注文時にラードにするか背脂にするかを聞かれる珍しいスタイル。

『一なり食堂』 名寄市大通北5丁目
2度目。豚魚半濁スープのクラシカル旭川系な味わい、やはり旨い!麺は地元の米澤製麺、旭川麺に近い仕上がりでこれもウマイ。ちなみに所在地は大通ですが、かなり閑静な場所にあります。一見客相手ではない、名寄の隠れ名店です。


さて「旭川ラーメンの特徴」ってなんでしょう? ラーメンフリークなら即答できますよね。フリークじゃなくてもネットで調べれば分かります。
しかし、旭川ラーメンに限ったことではないですが、旭川ラーメンの説明としてよく見るような「豚魚スープに低加水麺・・・」「有名店は蜂屋、青葉、天金」とかだけじゃあ説明不足だと思うんですよね。そこで、ほとんどどこにも書いてない(たぶん)旭川ラーメンの特徴の補足をしたいと思います。

【★他地域のラーメンの影響を全くと言っていいほど受けていない】
最近、東京の方が出したラーメン本に「以前と比べ、日本中どこに行っても同じようなラーメンが増えてきた」とありました。これは北海道中・日本中食べ歩いている私も思っていたことで、日本中どこに行っても豚骨魚介、鶏白湯、二郎系など、東京に端を発したトレンドの味を見かけるようになりました。旅先で、その土地で今話題のラーメン屋に食べに行くと、豚骨魚介のつけ麺だったりとか、、、ツマラナイですよね。。。郷土料理たるラーメンから地域性が失われつつあるのは由々しき問題です。
しかし旭川は、他地域のラーメンの流入が著しく少なく、30軒食べ歩いても少なくとも29軒は「旭川ラーメン」が出てきます(嬉々)。函館、帯広、苫小牧などには、札幌系の味や、札幌の製麺屋の麺を使っている店はたくさんありますが(釧路は少なめだけど多少ある)、旭川は現在でもほぼ全ての店で、地場の製麺屋を使っています。スバラシイ!

【★厨房設備に「茹で麺機」や「てぼザル」をあまり見かけない】
旭川では、他地域で見るような茹で釜にテボリングを付けたりして、てぼで麺を茹でるといった光景はあまり見られません(山頭火系は除く)。茹で麺機は少なく、どこもたいてい昔ながらの麺茹で用の大鍋(←あれ名前あるのかな?) に麺を泳がせて、平ザルで麺をアゲています。なんででしょうね? 旭川麺は札幌麺に比べて茹で釜の中で麺が浮きやすいから?
旭川の低加水麺だと性質上、たっぷりの湯に沈ませて泳がせないと旨くない、っていう論理的な考えがあるのかどうか。あるいはみんなそうしてるから? 美意識? 私が札幌のラーメン屋で麺アゲをやってたとき、「M住製麺の麺はしっかりしているから(てぼの中で)もっとグルングルン掻き回しても大丈夫!」って先輩に言われましたが、旭川の麺の性質だと丁寧に扱わないと麺肌が荒れたり千切れたりしそうな気がします。
ついでに言うと「食券機を一度も見たことがない」(スバラシイ! ←もしあったらゴメンナサイ)、「卓上に黒コショーやおろしニンニクが無い」っていうのもあります。

【★メニューに「野菜ラーメン」がある店が多い】
道外のラーメン屋で「野菜ラーメン」というメニューはあまり見かけませんが、北海道は野菜王国のせいか結構多いです。その中でも旭川のラーメン屋は「正油野菜ラーメン」「味噌野菜ラーメン」「塩野菜ラーメン」がかなりの割合であります。調べたわけじゃないけど、山頭火系(にはあまり無い気がする)を除けば、実感的には8割以上は野菜ラーメンがあるんじゃないかなと。

【★いわゆる「ハズレ」が圧倒的に少ない】
いつだか「旭川ラーメンバーズ」の伊藤さんが、雑誌で「旭川ラーメンはハズレが少ない」と言っていましたが、これには完全に同意します。私も旭川市内で100軒以上食べ歩いていますが、とにかくハズさない。他の地域だったら「これならスーパーの生ラーメンのほうが安くていいよな〜」なんて思う店もありますが(失礼)、旭川でそんなふうに思った記憶はほとんどありません。どこに行っても旨い。これは、豚と魚を強めに打ち出した味ってのはマズくなりにくいという構造上の理由もあるし、なにより旭川人は旭川ラーメンに誇りを持っているから、作り手にも食べ手にも、手抜きのラーメンは許されないのでしょう!
そういえば東京のラーメン本に「1996年に開業した青葉(東京・中野)から始まった豚骨魚介味は、好みに関わらず誰もが美味しいと思う味のため、瞬く間に広がった」みたいなことが書いていましたが、いや青葉が最初じゃないよ、それよりはるか前から旭川は豚も魚も立たせた味を出してますから!

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2014年08月29日

日本一の蕎麦の町・幌加内「そばの花展望台」と併設手打ちそば店

1021道北の幌加内町(前は空知支庁だったから道央に分類されてたけど、今は上川地方に編入した)は、ソバの作付面積日本一の蕎麦のマチ。町内に蕎麦店が散在しています。その幌加内の政和地区北寄りに、蕎麦畑が一面に展望できる「そばの花展望台」があります。夏期はその展望台に、手打ちそば屋や蕎麦博物館が併設されます。公営じゃないのか、よく知りませんが、写真を見て分かる通りの素朴なディスプレイで、逆にいい雰囲気を出しています。

1020-1「蕎麦の生産地で、蕎麦畑を眺めながら、手打ち蕎麦を味わう」− なんてステキなんでしょう! ラーメンでも「小麦の生産地で、小麦畑を眺めながら、手打ちラーメンを味わう」なんてところがあればいいのにって思いますが、私の知る限りそのような1024ところは残念ながらありません(富良野の『とみ川』や、数年前に行った福岡県久留米市の『麦香麺 輪喰』が少し近いところはあります)。あるいは「味噌の産地で、味噌蔵を眺め匂いを感じながら、味噌ラーメンを味わう」とか・・・!? そんな生産地でしか決して味わえないようなラーメンがあるといいのにって思います。

1020-2話は戻って、この蕎麦畑展望台。併設されている蕎麦屋『きたむら』の主人に話しかけると、普段はソバ農家をしているとのことです。秋はソバの収穫があるから蕎麦屋はできないと。うーんますますそそられる話です。24時間いつでも便利なコンビニとは真逆の発想。ラベンダー畑のような派手さはないけれど、この一面に広がる蕎麦畑は、見せるために人工的に畑を作った感じではなく、なにかホッと気持ちが温かくなるような良い雰囲気です。

幌加内のさらに北部に行くと、日本最大の人造湖・朱鞠内湖があります。そのほとりに、「手打ちそばの宿 そばの花」という1日3組限定の宿があります。蕎麦の宿を作るなんて!そんな発想はありませんでした。そのうち泊まってみたい。蕎麦の宿があるのなら、ラーメンの宿があってもいいよなあ、とすぐラーメンに話を結びつけたくなってしまいます。試しに「ラーメンの宿」でググってみると・・・やはり1件もありませんでした。どなたか日本唯一の「ラーメンの宿」を作らないかなあ。
そば処 きたむら






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2014年08月28日

【北海道ラーメンよもやま話 vol.3】 地場産品のラーメンへの生かし方〜 むかわ町「ししゃもラーメン」

この前紹介した『パティスリー パサパ』は日高町(旧門別町)にありますが、その隣りにあるむかわ町(旧鵡川町)といえば、なんといっても「ししゃも」。時期になると商店の軒先にししゃもが大量に干され、圧巻の光景を醸し出します。当然ししゃもを使った料理店が散見され、ラーメンファンにとっては「ししゃもラーメン」がやはり気になるところ。

2014070913110000そのししゃもラーメンで有名な『潮騒』。一度行ってししゃもラーメンを食したことがありますが、また食べたくなって再び行ってきました。塩ベースのスープに、ししゃもが3本のっていて、しかもスープにもししゃもを入れているらしく、ししゃもの風味が全開です! ししゃもの少しクセのある味わいが塩スープに合わさり、まさに「クセがあるけどクセになる」って趣。

最近、札幌を中心に、本当に凝りに凝ったラーメンが増えています。けど「凝りすぎだよ、もっとシンプルなほうが旨いのに」って思うこともあったりします。。。そういったラーメンに比べ、このししゃもをラーメンにブチ込んだししゃもラーメンは、料理性の高い味とはいえないかもしれません。

だけど、ヘタに凝ったラーメンより、こっちのほうがよっぽど旨い。凝った作りが必ずしも高尚とはいえないと気づかされます。ソコソコ旨い鶏白湯や豚骨魚介よりよほど好き。ウマイウマイってむさぼるように食べてしまいました。もっともこの田舎の情景だからマッチするのであって、札幌市内でこういったものを出しても違和感ありそうですが。。。

この店のような、地元産品を生かしたラーメンは大歓迎です。北海道は素材王国。地元の旨い素材を使ったラーメンが、もっともっと出てきてもいい。鶏白湯や豚骨魚介を悪く言うつもりはありませんが、道外でも普遍的に食べられるような味では、道外のゲストは喜ばない。やはりラーメンは郷土料理ですからね。その土地で獲れたものを使って仕立てた「そこに行かなければ食べられない」ラーメンがもっと出てきてほしいものです。

日高界隈に行ったときは、鵡川でししゃもラーメンを食べ、お土産に門別でラーメンプリンを買っていく、というのがラーメンファンの新定番になるでしょうか!?


『潮騒ラーメン 本店』
勇払郡むかわ町末広1丁目12、鵡川駅を出て右方向に徒歩8分
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2014年08月27日

【北海道ラーメンよもやま話 vol.2】 ラーメンが「ダシ」と「タレ」に分かれている理由。

2014070112470000←個人的に日本屈指の名店・愛知県名古屋市『真砂そば』の中華そば、670円。





いつだか、「ラーメン屋でラーメンを作るときって、なんでダシとタレに分けて、直前に合わせてるの? 最初から 一緒に入れてもいいんじゃない?」って聞かれたことがあります。

その1つの理由として、醤油味・塩味・味噌味それぞれのラーメンを作りやすくする、ってのがあります。3味出す店だと、ダシ寸胴にタレを入れると、ダシ寸胴が最低3本要ることになる。タレを後で合わせる方式であれば、ダシ寸胴は1本で済むことになりますね。もっともタレの種別毎にダシを変えているという手の込んだ手法をとる店もありますが、一般的にはダシは1種類か、せいぜい2種類でしょう。

もっともこれだけでは、道外に多い、ラーメンの味が1種類の店でもダシとタレを分けている理由が説明できませんね。最大の理由は、「タレを寸胴に入れて煮込み続けると、スープの味がどんどん煮詰まっていく」ことにあります。時間が経つにつれて味が変化(劣化)するのを抑えるために、タレとダシは別々にするのが普通です。(他には、タレ素材を煮込み続けるとそのタレ素材自体の味や香りも変わってしまうから、というのもありますかね)


しかし中には、ダシとタレを最初から一緒に混ぜている店も僅かに存在するようです。代表例は岐阜の「高山ラーメン」。高山市のラーメン屋は、ダシ寸胴に醤油ダレを最初から入れているそうです。じゃあ時間が経つごとにどんどん味が変わっていくんじゃないの? って疑問が生じますが、実際にその通りで、高山ラーメンの店は昼よりも夜のほうが味が濃いそうです。だから地元の人は自分の好みの味が出ている時間帯に店に行くとか。味を一定させようとする発想が無い、ってのも面白いですね。

私も高山ラーメンは、岐阜県と愛知県で5軒6杯食べています。そのうち、名古屋の『真砂』は非常に思い出深い店。私は10代のときに「青春18きっぷ」で日本中の有名ラーメン店を食べ歩きましたが、その中で「昔風の醤油味」とマクラコトバがつくラーメンを選べば、釧路の『まるひら』、山形県米沢市の『ひらま』、そしてこの『真砂』の3軒が非常に印象に残りました。

今は新千歳→セントレア行きの飛行機(LCC)が昔では考えられないほどの激安なため、これなら稚内や根室行くのと変わりないや、と先月久しぶりに名古屋に行くことにし、真砂に再訪しました。懐かしい、そしてやはりスバラシイ! 感動の味です。チリチリの麺も最高。行列に並んで食べた甲斐がありました。なんでこういう味が札幌にないんだろうな〜札幌にあっても絶対に流行ると思うのに。。。煮干し系ばっかりじゃなくて、この路線の味が来てほしい。

真砂の素晴らしさは、ラーメンだけでなく、その接客にあります。といってもホテルのような仰々しい、肩肘張った感じでは毛頭ない。居酒屋チェーンのように、わざとらしくデカい声で叫んだりもしない。時にタメ口も出てくるし、ヘタにへりくだるでもなく、本当に自然にお客さんにとって居心地のいい空間を醸し出しています。これこそ理想の接客だと思います。残念ながら札幌で真砂の接客に勝てる店はほとんどないでしょう。札幌のラーメン店の店主も、東京のラーメン屋に勉強のために食べに行ったりしている方がいますが、研修目的なら名古屋の真砂に行くことを強くオススメします! あの接客ができれば、売上が2割増しとかになるんじゃないかってすら思います。

ところで居酒屋チェーンのあの、客が帰る時の「ありがとうございましたぁぁっ!!」ってわざとらしくデカい声で叫ぶのって、ラーメン屋でもやってる店あるけど、誰が喜ぶんですかね? ま、言わないよりはいいのかもしれないけれど。他の従業員にも聞こえるようにと1人がいきなり大きな声で叫ぶんじゃなくて、全従業員が客の動きにアンテナを張り、ちょうどいいタイミングで各々が自主的に言うほうがずっと高尚だと思うのですが、いかがでしょうか。

2014070113450000ちなみに名古屋といえば「台湾ラーメン」が有名ですが、もう1つ名古屋には地ラーメンがあります。それが「薬膳ラーメン」(写真はその元祖店『好来(こうらい)道場』)。根菜類を中心に、あらゆる素材をごった煮した、滋味深い味わいです。
昔、爆食王さんが「札幌にも二郎系が来てほしい、あれは絶対に札幌でも流行る」と仰っていて、2014070113340000実際にその通りになったわけだから氏の慧眼恐るべしですが、私には「札幌で流行る道外のご当地ラーメン」は分かりませんが、単に「札幌に来てほしいご当地ラーメン」なら、文句なしに名古屋の薬膳系です。あの体がポカポカと喜ぶ根菜スープ、すっかり気に行っちゃって、7〜8軒くらい食べちゃいました。


・・・話が思いっきり逸れていますが、やはり真砂のダシ寸胴の中身は、醤油色に染まっていました。ところで北海道にも、最初からダシ寸胴にタレを入れている店はあるのだろうか? という疑問が生じました。私が知る限りでは、旭川にたった1軒あるのみです。そもそも北海道は3味あるのが当たり前だから、最初からタレをダシの中にぶちこむスタイルは考えもつきません。

ただ、これは別に聞き回ったわけではないし、私はラーメン屋の調理場をくまなく観察したりとかもあまりしないし、実際にはもっとあるのかもわかりません。「北海道で、ダシ寸胴に直接タレを入れているラーメン店」を知っている方がいましたら、情報いただければ幸いです。

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2014年08月26日

2014年実食分 道東(釧路、帯広、北見)のおすすめラーメン店

2014060813260000『くしろらーめん 柳苑』 釧路市住之江町11
いやあ〜まだこんな素晴らしい店が埋もれていたとは、釧路は本当に隠れ実力店の宝庫です。店名の通り釧路ラーメンの正統派で、醤油も塩もメチャクチャ旨いです。この店は以前、東京の新宿3丁目に路面店を出していたことがあり、私もそのときに食べに行ってますが、味は全然違います。やはり釧路の風土でないとこの味は出ないのかどうか。 塩ラーメンを食した際、店主が丼にスープを注ぐとき、平ザルに鰹の削り節をのせ、それにくぐらせて注いでいるように見えました(よく見えなかったから確証はないけど)。それゆえに?鮮烈な鰹風味が立ち上ります。
さらに特筆すべきは、道東製めんの手もみ風の特注縮れ麺。もう、感動的なほど旨いです。滅多に付けない10点満点。あっさりスープに合わせてこれほど旨い麺は、釧路以外の製麺屋では北海道中探してもまず見られません。
札幌人からしたら「昔ながらのあっさりラーメン」といったところの味でしょうが、札幌市内にこの店と伍すことができる昔風ラーメン屋が一体何軒あるでしょうか。たぶん1軒もないんじゃないかって思います。麺にしてもスープにしても、札幌の昔風ラーメン店が根こそぎ完敗になるのでは。具に椎茸というのは珍しいですが、麩とともにスープを適度に吸引して旨い。接客もとても良いです。

『らぁめん華』 釧路市星が浦大通2丁目9
割と新しい店。休日の昼時に行ったせいでほぼ満席。店員4人が全員女性でした。壁にはそれぞれの女性店員の写真と、手書き文字で各々のおすすめメニューが書いてある。子どもが書いた店員の似顔絵も貼られている。いやあこれはいいアイデアですね〜雰囲気良くなる。他店によくあるような、徹底的にこだわってるとか、有名人推薦の店とかいうのを書くよりも、こういうのをやればいいんですヨみんな。
和風ダシが香るスープに、満洲屋製麺所の細麺が踊る、典型的な釧路ラーメン。さすがは女性というべきか、丁寧に作られていて、大雑把さは微塵も感じません。 店外になぜかニンニクの匂いが強く漂っていましたが、誰かが頼んだ味噌ラーメン由来なのでしょう、たぶん。

『かしわ家』 釧路市昭和中央4丁目3
無化調あっさりの店ですが、味噌ラーメンがいわゆる「純すみ系」へとリニューアルしました。すみれで働いていた人に指導を受けたとか。何度も行っている店ですが、これまでのラーメンと全くベクトルの違う、まさにすみれの系譜の香りがする濃厚な味噌ラーメンでした。間違いなく旨いですが、もはや札幌圏では飽和気味の味なので、地元人(あるいはよほどのラーメンコレクター)以外には推薦しづらいけど、、、。前はクローズドキッチンでしたが、壁の一部が撤去され、半オープンになっていました。 調理場にS&Bの山椒の小瓶が置いてありました、味噌ラーメンの調理用ですね。

『麺屋 壱福』 釧路市鶴ヶ岱1丁目1
釧路の超絶技巧ラーメン店。魚ダシあっさりという構造は釧路ラーメンそのものですが、中身はまるで違います。現代的で非常に洗練されたラーメンで、大抵の釧路ラーメンの店と違って「昔風」といった言葉は全く似合いません。自家製麺になりましたが、これも非常に旨い。道東屈指の自家製麺です。
あえて言えばねぎが旨くなかったけど(行ったのは6月だから、ねぎの生育が悪かったよう)、そもそもこれだけ完成度が高ければ具など不要、スープと麺だけで十分イケるはずです。ちなみにつけ麺は濃厚らしいです〜もう4回行ってますが、他の味が旨すぎてつけ麺まで手が回ってません。

『あげ富』 川上郡標茶町桜3丁目2
標茶駅から少し南側の線路沿い。動物ダシを土台に、魚と昆布が香る本格派の味わいです。オバチャンの接客も一級品で、これは人気が出そうです。ラーメンを作ってるのは息子さんのようで、オバチャンは接客に徹していました。聞くと麺は釧路の道東製めんだそうです。冬は川湯温泉で営業しているとか。

『お食事の店 敦子』 目梨郡羅臼町礼文町10
知床の東側・羅臼にある店。雰囲気と外れた立地から、“観光客ホイホイ”の味がイマイチの店とは違う雰囲気で、しかも暖簾は釧路の名門・三原製麺。期待して入店しました。「羅臼昆布塩ラーメン」という非常にマニア心をくすぐるメニューがありましたが、初訪なので普通の塩ラーメンを注文。やはり分類としては釧路ラーメンの系譜で、非常にあっさりしたスープの中に魚のダシが効いていて旨いです。チャーシューもちゃんと仕込んでいる軟らかな仕上がりだけど、少し鮮度落ち気味でした。

2014060612500000『後楽』 北見市桂町1丁目
北見で評判の本格中華料理屋が、なんと昼の営業時間をラーメン屋に鞍替えしました。前から地元の玉ねぎを生かした「北見ラーメン」を出していて、前回の訪問時はラーメンメニューはそれだけでしたが、今は写真の通り完全にラーメン屋のメニューになっています。
ネギチャーシューを注文しましたが、中華屋のラーメンを丁寧に、丁寧につくったらこうなりそう、というような印象です。味噌だとどうなるんだろう、写真を見ても旨そうで気になります。 それにしても担担麺1200円ですか、一体どれだけ手の込んだものが出てくるのだろうかと気になります。

2014060613300000『麺屋 創介』 北見市北進町4丁目1
入店するといきなり煮干しの匂い! 2度目ですが、海老の効いたスープとか、かなり都会的、先進的なラーメン屋という印象。こういうタイプの店は本来地元客以外には推薦しづらいのですが、しかし派手な看板も出さず、接客も感じ良く、ラーメンの出来栄えも札幌の店と比べて全く劣らない、となると十分推薦に値します。

2014080614070000『すずや食堂』 北見市留辺蘂町泉
名著「いとしの大衆食堂」掲載店。醤油ラーメンを食しましたが、エッ、魚粉の味!? これは一般の魚ダシじゃなくて、魚粉の味に感じます。聞いたわけじゃないから確定はできないけど、昔ながらの食堂で魚粉のスープなんて聞いたことがない。
ところが「いとしの大衆食堂」を読み返すと、「宗田鰹の鰹節、煮干し、昆布を入れてじっくりだしを取る〜」と書いている。なんだろう〜魚粉と魚ダシ併用なのか、それとも私の舌の未熟によるものか。ともかく魚の効いた味なのは間違いなし、魚ベースのあっさりラーメンが好きな方におすすめです。

2014081517270000『赤えぞ』 中川郡本別町南1丁目
メチャクチャ久しぶりの訪問です。お盆の13時過ぎに行くと、店の外まで10人くらい並んでました。さすがは本別の名店。店構えもそうですが、店内も、簡易水洗すらない汲み取り便所とか、ダイヤル式の電話機とか、意図してノスタルジックさを「演出」2014081517160000しているのではなく、素でノスタルジックです。外の電光文字板なんか無いほうがいいのになぁ・・・。
横の旅行者が「オススメは何ですか?」と店員に聞いていて、「みそからラーメン」と即答していました。私もそのみそからラーメン(小辛)を注文。高齢の店主が中華鍋でつくっていました。出てきたラーメンは、白髪ねぎの上に赤いペーストが載っていて、そして肉厚のチャーシューが。
おーやはり旨い! 今時としてはそんなに濃くないけど、旨味がしっかり溶け込んだ味噌スープです。魚ダシが後追いしてきます。チャーシューも脂抜きされていてウマイ。赤ペーストは全然辛くなく、何が入っているのか知りませんが、もろみのような、魚の内臓のような、よく分からないけど特徴的で不思議な味わいがイイです。隣客のギョーザも大きくて旨そうでした。

『だるま』 帯広市白樺16条東7丁目
豚ベースに魚を加え、藤原製麺の麺を合わせた、旭川ラーメンに近い仕上がり。たぶん全国どこへ出しても旨いと言われる味だと思います。変に凝ってなく、安心の旨さです。帯広はレベルの高い店がホント増えたから、ここはそれほど知名度はないだろうけど、文句なしに旨い醤油ラーメンです。

『十勝拉麺LABO 小麦の木』 帯広市西13条南8丁目 帯広競馬場内
地麦料理の評判店が、帯広競馬場の十勝産品販売所「とかちむら」に移転しました。前はラーメンはたくさんあるメニューの1つという位置づけでしたが、移転後はなんとラーメン屋に鞍替えしました。店主が昔やっていた『北麺亭』はラーメン屋だったから、元に戻ったというべきか。
地粉ラーメン750円、かん水を含めて添加物不使用のじんわり美味しい麺です。適度にゴワゴワ感があって、なのに自然な味わいという非常に特徴的な麺。スープも豚と鶏がやわらかく効いた好仕上がり。何度食べても飽きないであろう優しい味わいです。ちなみに帯広競馬場は通常の競馬とは違い、「ばんえい」の世界唯一の競馬場で必見です。なお競馬開催時以外にも「とかちむら」はやっています。駐車場無料。

2014081518350000『中国料理・薬膳料理 春香楼』 帯広市西10条南17丁目
中国料理店ですが、メニューブックの最初にラーメンが来ています。基本のラーメン(老麺)は550円。チャーシューメン(又焼湯麺←叉の間違い?)の写真が、煮豚でない本物の「叉焼」っぽくて旨そう! 私は800円の「薬膳ラーメン」を頼みました。
薬膳といっても名古屋の薬膳ラーメンとは全然違います。具にはクコの実と、細切れ叉焼、そして牛蒡みたいなものが入っている、けど似てるけど牛蒡じゃないような? って思ってたら、これは「地黄」っていう生薬らしい。
特筆すべきは麺。かなり細い麺は蕎麦のように色づいている。それは中国の韃靼ソバを練り込んでいるかららしく、独特の風味が漂う。蕎麦のようだけど匂いは中華麺に近い。これに中華屋のダシが合わさり、ここにしか無い独特の味わいを醸し出します。なんとも珍しい味わいにハマリ、この日3軒目でこの後にもすぐ別の店に行くのに、大部分飲んじゃいました。

2014081612460000『離れ山翠庵』 河東郡音更町柳町南区3-7
人気の「黒らーめん」、結論から言うとスバラシイ出来! ラーメンが出てくると、燻した匂いがしてきます。札幌でも味玉から燻蒸香がする店はありますが、スープから燻した匂いがする店なんて記憶にありません。味わうと、醤油とダシと燻した匂いが見事なまでに同化しています。これはタレ自体に燻しの手法が入っているからこその一体感なんだろうな。「オトナの味」って感じです。燻しの技術をラーメンに応用した唯一無二の店、ラーメンの新たな可能性が開かれたとさえ言えます。
中太の縮れ麺も出来がとてもいい、だけど少し硬茹でかな? スープを弾き気味で、もう少しヤワめに茹でたほうがスープと馴染むでしょう。3度目の訪問ですが、もう間違いのない店、帯広の必食店と断言します。この目立たない場所で、ラーメン屋を示すものがのぼり1本しかないという、ひっそりとした営業スタイルも好感です。今は昼しかやってないようなので注意です。席に座るといきなり茹で玉子と食卓塩が出てくるのが面白い。

2014081711110000『百姓(笑)庵』 中川郡幕別町駒畠
なんと営業時間が日曜の11時〜14時のみの蕎麦屋。日曜定休じゃないですよ! 日曜しかやってないんです。この立地(幕別町の最南端の農村の小集落、幕別市街地よりも中札内村や更別村のほうが近い)と、ユニークな店名と併せ、非常に興味をそそられます。多くの人が行きたくても行けない、北海道一ハードルの高い飲食店かもしれません。地理的にも心理的にも、究極の秘境蕎麦店です。この日は夕方までに増毛(250km離れてる)までに行かなきゃならなかったのですが、日曜の昼に運よく車で十勝にいれる機会なんて二度とないかも、と強行軍で行くことに。そんなわけで11時の開店を待ってソッコウ入店しました。
もりを注文。色の濃い田舎仕立て。やはり蕎麦の産地でやるだけあって、味がしぃぃっかりとします。山わさびを自分で摺るというシステムが面白い、しかも残ったわさびは持ち帰り可能。店員も来客も地元の人ばっかり、どこか農村の人々の温かな雰囲気が出ていて居心地良いです。

2014081611340000『麦や』 上川郡清水町旭山
スサマジイ秘境うどん店。なんでこんな場所に店があるの? しかも表通りに全く案内看板が無い。噂は聞いていましたが、かなり周囲をウロウロしてようやく見つけました。感動的なまでのスーパー秘境店です。
地元ナンバーの先客1名。しかし店にいる間、ただの一度も目の前の道路を車が通らなかった! この立派すぎるハコだって相当お金を使ってるだろうに、これで利益が上がるわけがないでしょうに!? なんて思いましたが、最初から利益度外視でやってるんだろうな〜たぶん。
ぶっかけうどんを注文しました。麺肌が荒れ気味で、ツルっとした食感ではありません。しかし小麦を食らっている感があって、ツルっとしているよりもむしろ好きかも。久しぶりにうどん屋に行きましたが、ここ2か月くらいでラーメン屋ばっかり120軒くらい食べてたせいか(←アンタ食いすぎだよ)、一層旨く感じましたね。
家帰ってから位置関係をネットで確認しようとすると、なぜか「ぐるなび」に載ってる、これ有料掲載だよね? 訪問の際はぐるなびの地図をしっかり確認しなければ、100%迷います。けど迷いながら探したほうが、この超秘境店への感動度が上がるかも?
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2014年08月25日

日高町「パティスリー パサパ」のラーメンプリン

DSCN0656日高町(旧門別町)にある洋菓子店「パティスリー パサパ」。ここの「ラーメンプリン」がマスコミに何度か取り上げられており、気になって行ってきました。

DSCN0658写真のとおり、すごく手の込んだ出来! ラーメンの具材をカラメルやチョコでつくっています。ラーメンをプリンで表現した、なんとも巧緻な作品です。食べるのがもったいなくなります。焼き菓子バージョンもあり、どちらも見事な出来栄えです。ラーメンファンの手土産に最適ではないでしょうか。

「パティスリー パサパ Pasapas」
沙流郡日高町富川西3丁目 国道沿い、門別競馬場近く
DSCN0660
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2014年08月04日

2014年(2013年含む)実食分 道央、道南のおすすめラーメン店

2014062612010000『嶋』 爾志郡乙部町緑町
乙部町役場の目の前にある、豚骨塩ラーメン専門店。この地方で塩1種類で営業とは驚き。民家の軒先にのぼりが出てるけど、暖簾が出てない。やってないのかな? と思いましたが、よく見ると入口は裏と書いてある。裏口に回ると、「営業中」の小さな札が。入ると、狭い! 道内最狭クラスの店内です。座席はパイプイス8席、狭いからみんな体を縮めて食べている。2014062612000000品書きは塩とんこつラーメン、大盛り、チャーシュー丼、ビールの4つのみ。壁には営業時間が11時〜14時、23時〜25時(!!)と書いてある。ここまでで既に驚きの連続ですが、ラーメンが出てきてからさらに仰天。
見た目は名前の通りの白濁スープですが、匂いが全くしない。試しに丼に鼻を近づけると、それでも豚の匂いが全くしない。ところがスープを口に含むと、プワァ〜ッと豚骨の風味が広がる! 味はどう考えても豚骨を煮出した白濁スープなのに、匂いもクドさも全くない。頭の中に「!!!」と「???」が駆け巡りました。豚骨のどの部位をどう煮出したらこの味になるんだろ? プロの作り手に食べてほしい味です。ともかく相当に旨い豚骨スープであることは間違いありません。
チャーシューもまた特徴的で、なんというかケモノ肉を食らっているという言葉が合うような、スープとは逆に噛むと豚の匂いを感じる軟らかな仕上がりで、量もかなり多め。麺はスープやチャーシューに比べるとやや凡庸さを感じるかな。
ともかく驚きの連続でした。60代の店主とは思えない、孤高のスタイル。札幌からだと乙部は相当に遠いですが、絶対に他にないワンアンドオンリーなラーメン屋なので、わざわざ行く価値は十分にあります。強いて言えば苫小牧の『鳥よし』のスープに少し近いかもしれませんが、私にとってはあの有名店の鳥よしですら霞むくらいのディープインパクトを受けました。

『麺や 壱』 檜山郡江差町字中歌町
江差のいにしえ街道にできた新しい店。塩が店長のおすすめと書いてあったので塩を注文。調理場を見ると、タニコーの茹で麺機が据え付けられています。ここまで函館市内で2日間で7軒食べ歩いた中で、一度も見かけなかった茹で麺機がこの田舎にあるのはなんか不思議です(まあ函館ではマイナーな店ばっかり行っていたからというのもあるけど)。 中華レンジの炎にチャーシューを直接あてつけ炙ってました。これは先日函館の『無限』でも見かけたやり方。メニューには油そばもあるし、現代的で研究してそうなことが伝わってきて、ラーメンを食べる前からこれはイケそうだなと直感しました。
そして実際に旨かったです。やはり現代的な、動物に海産物を加えたスープ。丁寧に作っていることが伝わります。チャーシューも炙った効果が生きていてウマイ。麺は添加物風味がチト出てしまってるけれど。デフォで味玉が入ってるのもいい、これで650円なら満足満足。
あのチャーシューの炙り方を見て、『一文字』あたりで修業したのかな? と思いましたが、聞いてみると独学とのこと。函館であのやり方を見て「よし俺も」って思ったんですかね。

『龍青』 亀田郡七飯町桜町2丁目
元々湯の川にありましたが、桔梗へ移転し、さらに七飯に移転。塩ラーメン、見た目にも丁寧な仕事が伝わるキレイなビジュアル。鶏の匂いがしてきます。食べてもやはり鶏風味。函館の中華屋の中では間違いなくトップクラス! ホント旨いです。豚清湯も多い函館の中華屋ですが、ここはかなり鶏寄りの味です。接客も温かな感じで良いですね。コーヒー無料サービスが珍しい。 七飯駅から歩いて20分くらいだったかな?

2014062514460000『なかみち食堂』 函館市中道1丁目3
名著「いとしの大衆食堂」に掲載されていて、気になって行ってきました。場所は五稜郭公園の北側だけど、少し分かりづらいです。閉店した『洋食屋さんのらーめん』の旧店舗の斜め向いです。・・・って言っても分かる人いないですよね(汗)。
大盛りメニューで知られる店のようです。この古びた外観に、店員は男性2名。ぶっきらぼうな感じかと思いきや、意外に丁寧な接客。 平ざるでタイマーを使わずに麺をアゲているところに、長年の経験を感じさせます。
函館の老舗の塩にしては珍しく、完全に濁ったスープ。ダシの味がしっかりします。麺も函館スタンダードと違い、クニャッとした食感の麺で、添加物臭さも感じず、スープにしっかり馴染んで旨いです。麺線が長めで、ズルズルすすって食べます。500円ですが、さすが大盛りで有名な店だけあって麺の量がかなり多い。チャーシューもちゃんと仕込んだ味わい。満足の一杯です。

『ゑびす庵』 函館市本町7
以前紹介した五稜郭の『やぶ源』のすぐ近くにあり、こちらも蕎麦屋。ここもかなり良質なラーメンを出しています。塩ラーメンを頼むと、店員同士で「ラーメン」という掛け声が。「ラーメン=塩ラーメン」なところはやはり函館。
スープは豚鶏魚のあっさり味。なんとねぎが別盛りで出てきました。なんとなんと秋刀魚節が入っているらしい、北海道全体を見てもスープに秋刀魚を使うところって数軒しか知らないです。麺は道産小麦100%の自家製らしいですが、昔から道産小麦で自家製麺やってたわけじゃないだろうから(たぶん、、、創業から国産小麦だとしたらちょっとしたニュースかも)、近年始めたのですかね。余計な添加物風味もなく、素朴でウマイ麺です。あまり触れられてないけど、函館の老舗蕎麦屋はラーメンもやってるところが多い、しかも旨いのです。

『しお家』函館市本町10
22時から営業開始という珍しい店。函館の飲み屋街には深夜に開くラーメン店が数店舗あり、これも函館ラーメンの1つの特徴? 入店すると、酔客だらけ、、、まあ飲み屋街だからしょうがない。しかし調理場の焜炉の上に、でっかい寸胴が2本のっていて、ちゃんと作っていそうだなって感じがします。
塩ラーメン、実際にちゃんと作った味。手元の資料には動物や野菜のダシと書いてるけど、これ海産ダシも入ってるよね? 函館の清湯塩で和風の味がするところって少ないですが、この和風ダシが自然と効いた塩ラーメンはウマイです。
そういえば道外のラーメン本に「函館は海産ダシが効いた塩ラーメン」なんて書いてたけど、これは嘘八百! 新しい店はともかく、函館の老舗で釧路みたいに海産ダシを強く感じる店は少ないデス。たぶん港町のイメージからの誤解なんでしょうね。

『無限』 函館市花園町24
入店すると、あっこの人見たことある。そうだ、一文字の店長だ。一文字のプロデュースか独立かは知りませんが、雰囲気からしたら独立っぽい、製麺屋の麺箱もあったし(一文字は自家製麺になったはずだから)。塩ラーメンを頼みましたが、様々な素材が溶け込んだキリっとした味わいで上質です。さすがの旨さ。ただ麺が、、、前の一文字でもこういう麺だったから好きなんだろうけど、個人的には合っているとは思えません。意外にもモツラーメンがおすすめらしい。
ガタイの良さの割にはにこやかで感じ良い店主です。キャッシャーが少し離れた場所にあってやりづらそうなレイアウトだけど、混雑する時間帯はほかにも店員居るのかな。

『なんでや麺』函館市湯川町3丁目8
湯の川の隠れ名店に3度目の訪問。暖簾はさがみ屋。函館は札幌の製麺屋を使っている店が多いですが、札幌人としては函館に行って札幌の味を食いたいとは思わないので、函館の製麺会社にエールを送りたいところです。是非旨い麺作って、営業頑張って、地元の顧客を奪い返してほしいものです!?
前回は味噌、今回は塩を注文。中華鍋もありましたが、塩は雪平鍋で作っていました。添加物控えめでも、ダシの味がしっかりしてちゃんと作った味です。そして鮮度の良いチャーシューも旨いです。

『麺屋 翔』 函館市亀田本町47
五稜郭駅前。あっさりとこってりから選べ、あっさり塩、こってり醤油、こってり味噌におすすめの表記。こってり醤油を注文しました。背脂が浮き、名前の通り濃厚な味わいのスープ、しっかりとした味で旨い。肉厚のチャーシューもイイですね。完成度は間違いなく高い!けど、惜しむらくは札幌でも似た味があり、函館で是非食べたいと思う味ではないかな。麺も西山だし。地元人以外はあっさり塩を頼んだほうがいいのかもしれません。

『鶏旬』 北斗市七重浜8丁目
ケイシュンと読むようです。私のような古い人間(?)は旬をジュンと読んでしまいますが(私の中学時代の漢字辞典には「シュン」という読み方は載ってなかったことを覚えている)。鶏料理屋ですが、昼の営業時間帯はラーメンをおすすめしています。鶏の旨味がよく出た塩ラーメン、焦がしたチャーシューも美味しい。ラーメン専門店と比べても見劣りしません。スープやチャーシューに比べて麺はやや劣るかな。

『こだわり』 山越郡長万部町長万部76
メチャ久しぶりの訪問。前は看板に「ラーメンとカレーの店」って書いていたはずだけど、その看板がない。たぶんカレーやめたんだろうな、と思いながら入店すると、普通にカレーもある、、、なんだろう〜ただ看板が経年劣化で外れてしまったとかなのかなぁ。
醤油ラーメン、鶏の匂いがプウンと香ります。スープをすすると、鶏スープに鰹とも煮干しとも違う魚の風味(アゴらしいです)が軽妙に混じり合い、食欲をそそる仕上がりです。麺は自家製、余計な添加物風味がしなくて、とてもいい味わい! 600円に値上がりしていましたが、この味で600円なら喜んで出します。

『清洋軒』 室蘭市舟見町1丁目6
昭和10年に屋台から始まった、室蘭の老舗にして超実力店。住宅地に溶け込んだ立地といい、雰囲気といい、ラーメンといい、釧路の『まるひら』とダブります。まるひらは改装して新しい店舗になってしまったそうですが、、、ここは昔のまま。動物+和風ダシの好バランスあっさり味、そして余計な混ぜ物の味がしない自家製麺。これぞラーメン! っていう正道の味。知名度はまるひらのほうが高いかもしれないけれど、知名度ほど差はない。室蘭では絶対に外せない店です。

『麺家 みつか』 登別市新生町3丁目
今年オープンだったかな? 新しい店です。塩ラーメン750円、キラキラ☆って感じの(←私の頭の中のイメージ)丁寧に作っていそうなルックス。そして実際に丁寧に作っていることが伝わる味わい。ウマイですね〜。自家製麺も余計な添加物の味がしなくてウマイけど、ちょっとアシが早かったような。メニューの先頭は味噌だったので、味噌を食しに再訪確定です。

『銀兵衛』 沙流郡日高町字厚賀119
サラブレッド街道にできた新店。無化調らしいです。醤油を食しましたが、おーなにやら海産物系の独特の匂いが漂っている。素材は書いてなかったから何を使っているかは不明だけど、貝と昆布が混じり合ったような独特の味がします。ダシの濃さは十分ですが、無化調なので全然しつこくない。これは他にない味で注目です。実際に海の近くですが、海の素材で喰らうラーメンという印象です。
ところで日高地方って、馬産業に関わる人が日本中から来る場所なのに、名物となるラーメンが皆無に近いですよね。だから蕎麦屋の『いずみ食堂』が寡占を通り越して独占になっている。日高でハイレベルな、かつ道外人の耳目をひくようなラーメン屋ができれば、繁盛間違いなしなのに! って個人的に思います。

『らあめんの村役場』 苫小牧市日吉町1丁目7
2度目の訪問。女性店主です。イマドキの濃い味ではないのですが、しかし健康に留意して作っているかのような、人工的な感じがしない自然な味わいです。派手さはないけど確実にウマイです。後から客が断続的に10人くらい入ってきました。この目立たない場所でずぅっと続いてるのも、それだけ根強いファンがいるのでしょう。

『喜多屋』 苫小牧市糸井149
とり潮ラーメン700円。鶏と貝がちゃあんと出ていてウンマイです。道央圏のあっさりラーメンは概して札幌プリプリ麺でやっていることが多く、合ってないなあと思うことが多いのですが、ここはカネジンですがプリプリ麺じゃなく、スープにマッチングしています。味玉もしっかり調理されてる仕上がり。香ばしいチャーシューが4枚も入ってます。私は昼に行きましたが、いわゆる二毛作ラーメン店なのかな?

『六文銭』 苫小牧市啓北町2丁目11
久しぶりの訪問。店主はもう60代に入ったようですが、豚鶏野菜のじんわり旨いラーメンを作り続けています。調理場が丸見えな店舗の作りですが、フルオープンだとヘタなことはできないと意識が高そうに感じて好感度高いですね。奥で店員がモヤシのヒゲ根を取っているところが見えました。丁寧な仕事が光ります。

『小貫修三』 苫小牧市明野新町6丁目31
札幌から苫小牧に移転したこの店。苫小牧東部は札幌以外にしては珍しく人口激増地帯だから、今後の発展の可能性が高い地域ですね。移転して自家製麺もやるようになりました。さがみ屋の麺とメニューによって使い分けているそうです。のれんに自家製麺の文字とさがみ屋の文字が一緒に書かれているのが面白い。
鶏白湯塩、単純に濃さだけでいえば今時にしたらそれほどでもない。けれど、本当に丁寧に作ってることがスグにわかります。素材由来の良い香りがしてくる。店主の狩野(かりの)さんと話すと、強制的に香りを付けるようなことはしないなんて言ってましたが、とにかく素材の味を本当にしっかりと生かし切っているという印象ですね。さすが和食の達人です。鶏白湯を突き詰めるとこういう味になるのでは、単純に濃さだけで勝負する時代はいずれ終わるんじゃないかな、なんて思えてくるラーメンです。

『王将』 千歳市本町5丁目2
千歳市内にはウンマイ店がたくさんあります。その中で「一番旨い店」は議論の余地がありますが、私が「一番好きな店」はやっぱりココです。移転前から数えてもう7回行ってます。中華鍋で煽って風味付けした赤味噌スープに、もやしや木耳などの野菜がたんまり盛られ、いわゆるサッポロラーメン好きには感動ものの旨さです。ウマイ!タマランです。人気停滞気味の西山麺ですが、やはりサッポロラーメンに西山麺や森住麺は最高にマッチングします。たぶん麺の量は通常店より多めなんじゃないかな。
基本ラーメンが850円というのは値段だけ見ると高く思えますが、その分一杯のボリュームがかなりあります。一般的な九州ラーメンの倍は食べ応えある、だから値段だけを見て高いって言わないで!ってカンジです。

『時来也』 千歳市稲穂1丁目2
久しぶりに行きました。「味噌らーめん匠」850円をチョイス。おお山椒の風味! 自分にはチョットスパイス強すぎる感はあるけど、しかし丁寧に作ったウンマイラーメンです。鶏白湯で味噌味だったら北海道トップクラスでしょう。チャーシューも柔らかくウマイです。メンマは漂白したような匂いがしてイマイチかな。
さがみ屋ののぼりがあったけど、麺これさがみ屋じゃないよね? 自分の頭の中を巡っても、さがみ屋でこういう麺は1つもない、北海道熊さんあたりというならわかるけど。その後ネットで調べると、やはりさがみ屋と熊さんの麺を使い分けてるとのことでした。

『IORI』 千歳市住吉1丁目2
赤本の取材以来3年ぶりに訪問(混んでいたので山野内さんには声掛けず)。辛味噌ラーメンがメニューにありました。麺が自家製になったそう。すみれ系で自家製麺って初かも。自家製麺で熟成プリプリ麺って難しいから、あの煽りスープには合わないんじゃないのかな? なんて思いながら食しましたが、こりゃあ旨い! しっかりと腰があって、それでいて味わい深い麺。自家製でもこういう麺が作れるんですね。なにか自家製麺の新たな可能性を知った気がします。辛味噌スープも、ただ辛くしただけじゃない、辛みの中に味わい深いスープです。増殖し続ける純すみ系の中でもトップクラスの一角でしょう。

『梅乃家』 千歳市末広4丁目1
千歳で蕎麦といえばこの店。昔、蕎麦を食べに行ってメチャ旨かったですが、数年前からラーメンも提供するようになりました。蕎麦屋のダシを生かしたあっさり味がウンマイです。鴨でも入ってるのか、未経験の香りがします。ちなみにここはうどんもメチャ旨いです。しっかりと鍛えた生一本なうどん、私的に全道ベスト5に入るうどんです。

2014062813150000『桃園 駒里』 千歳市駒里491
駒里小中学校の目の前。「小学校」でもなく「中学校」でもない、「小中学校」なところにその田舎度が伝わります。社台の馬産関係者くらいしか来ないんじゃないか、ってくらい長閑な場所にある秘境ラーメンです。雑誌によると千歳駅前の 2014062813020000『桃園』の店主が店を弟子に譲り、自身はこの場所で店を開いたそう。
店内にはセミプロっぽいイラストがたくさん!貼られている。それにしても異常な数が貼られています。聞くとこの店の常連の作品らしいですが。通常の3味もありますが、一番人気というタンタンメンを注文しました。かなり黒々としていて、見た目も味も一般の担々麺とまるで違います。だから表記が「啖啖麺」なのかな。担々麺は人生で数回しか食べたことなく評価が難しいですが(ってかこれは担々麺に分類していいのかな、中華はよく知らないので不明)、ともかくあんかけ醤油で、辛くて、ひき肉とザーサイと行者ニンニク?が入っている旨辛な味わいです。

『らーめん周』 千歳市自由ケ丘3丁目3
千歳の隠れ名店。入店すると煮干しの匂いが! 4年ぶりくらい?に来ましたが、相変わらず和風ダシがバランスよく効いた旨い塩ラーメンです。もっと有名になってもいいはず。ただ麺の添加物臭、、、若森食品が廃業したので西山になったようですが、これは相性良くないです。麺を変えればグ〜ンと旨くなりそう。

『らぁめんや』 恵庭市島松仲町1丁目12
島松駅から徒歩圏内ですが、こんなとこにラーメン屋が?と思えるような目立たない場所にある、マチの秘境ラーメンです。豚骨野菜と濃厚魚介のWスープというような表記があり。2度行き、くろらぁめんと味噌を食しましたが、双方とも“業務”っぽさのない、ちゃんと作ったラーメンで美味しいです。暖簾が若森で、のぼりが小林。若森は廃業したので小林の麺なのでしょうか。

『チャイニーズキッチン 味彩』 江別市野幌美幸町32
旧店から数えてもう7〜8回は行っているお気に入りの店。5月に行くとメニューが変わっていました。函館塩ラーメン、ちゃんと函館っぽい塩ラーメンになっています。札幌圏で函館ラーメンを打ち出す店はここくらいですかね?(過去に何軒かあったけどみんな撤退しちゃったような) ちなみに私の一押しは辛味噌です。

『昇龍』 江別市元町11
江別市民にとっては有名店の一角だと思いますが、江別市民以外の知名度はほとんどないというアンバランス知名度の店(?)。ダシや煽り風味よりも、味噌自体の風味が先に来る、手づくり感がある味噌ラーメン。ここはかなり昔から自家製麺で、添加物を抑えた自然な麺がマッチングして、素朴な旨さを醸し出しています。

『春日食堂』 岩見沢市春日町1丁目1
昔、一度醤油を食してあまりピンと来なかったのですが、「春日は味噌に限る!」というウワサを聞いて、再訪しようと思っていました。しかしその後何度行っても開いてない、、、どうやら長期休業していたようですが、この度正式に復活したようで、行ってきました。
相変わらず分かりづらい場所(スーパーの裏手)。外観はあまり変わりませんが、店内は改装したようで新しい。店員は若い男性2名。J-POPの軽快なメロディが、、、昔の春日食堂を知る人間にとってはなにか違和感あるけど、まあいいか。当然味噌を注文。西山の5玉入り袋麺を開けて麺を取り出していた、、、品質管理が成されているともとれるけど、そのへんの定食屋みたいでなんか興ざめします(ここは名前は食堂だけどラーメン専門店)。
と、ここまではあまり旨そうなラーメンが出てくる雰囲気はなかったのですが・・・しかし旨い! フライパン作業によって味噌臭さを飛ばした札幌味噌ラーメン。香ばしくて、脂っこさもなくて、オーソドックスなスタイルながらよく出来ています。ヘタなニューウェーブ系の店よりよっぽど好き。ずっとこの味を守り続けてほしいものです。

『味軒』 岩見沢市日の出町13
岩見沢の国道を走っていると、えええぇぇぇ〜味軒がある!! いつの間に復活したんだ??? と飛び込む。どうやら去年オープンしたようですが。味軒といえば岩見沢人のソウルフード、そしてやっぱり味噌でしょう! と味噌を注文。大昔に食ったきりで全然覚えてなく、おお味軒の味だ!とはいきませんでしたが、しかしチェーン店チックな店の雰囲気にしては本格的な味噌ラーメン。十分に「ウマイ」の部類でしょう。あとはチャーシューなしで770円という価格設定がどう捉えられるか。

『MASA蔵』 岩見沢市7条西11丁目
マサゾウと読むそう。のぼりがないし、店内が見えないし、一見ラーメン屋っぽくないです。よく見ると外観に「海老」の文字が書いている。流行の海老系の店ですね。ただ私のような田舎っぽさを愛する人間?は、地方に行って都会で出てくるような味を食べたいと思いません。地方でそういう味を出されても、よっぽど旨くない限りは推薦しづらい。
しかしこの店は「よっぽど旨い」です! しっかりとした豚醤油スープに、甲殻類の風味がグワンと効いています。原価かかってそうなフルボディの味わい。醤油なのになんか味噌みたいな味もする、海老か蟹のどこかの部分に由来してるのかな?
地方都市で、一見さんがあまり来ない場所で、先進的なメニューに絞って、という今後が少し心配なスタイルではありますが、岩見沢でもトップクラスの味なのは間違いありません。

『こっこ家』 石狩郡当別町弥生51
所用で当別の街中をウロウロしていると、あれぇ〜こっこ家がある! 入店し店主に聞くと、あの山の中の秘境から街中に移転してきたそうです。秘境好きにとっては少し残念。相変わらず鶏鶏鶏なあっさりスープ。鶏好きは必食です。

『惣太郎』 石狩郡当別町白樺町58
当別の駅の北側にツルヤというホームセンターがありますが(最近「ホ−マックニコット」に屋号を変更)、その隣にできた新店です。居酒屋メニューが充実し、西山の灰皿があるという、地方にはありがちだけどラーメンフリークには受けが良くなさそうなスタイル。しかし接客は良いし、なかなかいい雰囲気の店内です。
味噌ラーメンを食しました。黒ゴマ、白ゴマ、生姜、玉ねぎなどが入っている、しっかり調理した感じが伝わってくる仕上がり。赤味噌と黒味噌を加えたような?味噌味で好きなタイプです。店内に燻した匂いが漂ってたけどなんの匂いだろ?

『麺屋 たっか』 砂川市東1条南10丁目3
ラーメンの隠れ里・砂川にまた新店ができました。自家製麺のようです。最近は札幌以外でも自家製麺増えていますね〜。そのせいかラーメン600円と、今時の新店にしては安めの設定。居抜きじゃないのか新しい店内です。調理場を広くとったのは正解でしょうが、新品もしくは新古品の立派な設備がたくさん並んでいて、メチャ金かかってそう、1杯600円でいつ償却できるんだ? などと余計な心配をしてしまいます(もちろん客単価が600円なわけじゃないけど)。
和風ダシが効いた醤油ラーメン、丁寧に作ってますね〜。トンガッタ先進的な味は都会でやったほうがいいだろうし、この年齢層を選ばず楽しめそうな味は良さそう。けど意外とこの界隈に和風ダシが前面に出たあっさり味ってないから、それがプラスになるかマイナスになるか、今後の地元客の反応がどう出るのでしょうかね。
ちなみにここに行った週は旭川で11軒食して、この日も旭川で3軒食した後にここに寄ったのですが、旭川で一度も見かけなかった黒コショーが卓上にありました。黒コショーが置いてあるラーメン屋って札幌圏のみなんですかね〜あまりちゃんと確認したことないからよく分かりません。今度からは食べ歩きの際は卓上の調味料もチェックしようかななんて思います。

『ふかがわ らぁめん道場 きわみ』 深川市音江町広里681
西岡の『きわみ』に行くと、えっ、看板がない!? ネットで調べると、深川に移転したらしい。知らなかった〜そうか店主の地元に戻ったのね。早速訪問し、醤油を注文。
小さめの丼に、鶏と和風ダシがよく出たスープと、自然な味わいの麺が入ってます。西岡時代とけっこう違うなあ〜けどウマイです。いい意味で素朴さを増したというか。素朴さを感じさせつつも、ダシはしっかりと効いている。焼いた揚げがいいアクセント。
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2014年08月03日

おすすめ市販ラーメン関連本紹介。

時は高度情報化時代。有用なラーメン情報もあれば、さして必要とされないラーメン情報まで、玉石混淆の情報が飛び交う現在です。これだけあらゆるラーメン情報が氾濫する中で、良質な情報を選り、自分(皆さん)のものとするためにはどうすれば良いか。
その1つの方法として、「良質なラーメン本を紹介する」ことを思いつきました。良質なラーメン本を読み、良質なラーメン情報を手に入れることのお手伝いができれば幸いです。


414『いとしの大衆食堂 北の味わい32店』 北海道新聞社 2013年11月 1500円+税
北海道のラーメンのレベルは、年々上がる一方。特に札幌は凄まじく、「なぜこれほどの味を出していて話題にならない?」と思うことが多いです。レベルが高すぎるから、ソコソコ旨い程度では完全に埋没してしまう状況です。
その一方で、これはラーメンに限ったことではないかもしれませんが、市販のラーメン本や雑誌のラーメン情報の質は、むしろ落ちる一方のように感じます。これホントに取材してるのかなあ? と疑いたくなるような文章が増えた。「店主が徹底的にこだわったラーメンが絶品」なんて、そんな文章なら空想でも書けるでしょう! 綿密な取材をし、その店の魅力が存分に引き出されているような、プロ魂を感じる本ってないかなあ、とか考えていたところで、出会ったこの『いとしの大衆食堂』。
読み始めて数ページで、「そう、コレ、コレだよ!!」と快哉を叫んでしまいました。店主の気持ちとか考えとか、あるいは技術とかが、余すところなく引き出されている。著者の愛情によって、廃れつつある食堂文化が、ここに見事に息を吹き返した、そんな印象さえ受けました。ラーメンの話も結構載ってます。私が今までに読んだ北海道関連本の中では、『北の無人駅から』と並ぶスーパーおすすめ本。北海道で飲食店関連の売文を書く方は必ず読むべき本、と言っておきましょう。

2014071522190002『ぐる麺 ぐるめん 釧路の麺類食べ歩き』fit編集室 2013年9月 648円+税 
釧路のフリーペーパー「fit」が釧路のラーメン・蕎麦・うどん等を紹介した麺本を出版しました。4大ラーメンの中でももっとも情報量が少ない釧路ラーメンについて知ることができる貴重な本です。ちなみにfitは地域フリーペーパーですが、ラーメンについても結構載っており、釧路市立図書館3階の郷土資料室にバックナンバーが置いていて、私も釧路ラーメンを調べる際に何度か利用しています。

2014071522190000『十勝・釧路 男子ラーメン』ソーゴー印刷 2012年8月 500円+税
『十勝・釧路 女子ラーメン』ソーゴー印刷 2012年8月 500円+税
似た装丁で2冊同時発売し、片方が男性向け、片方が女性向けという珍しいラーメン本。ラーメンフリークが作ったという感じじゃなく(けど逆にそれが好感度高い)、専門性の高い内容ではないけれど、特に男子ラーメンのほうは店主の気持ちとか店の雰囲気とかが見事に引き出されていて、とても出来がいいです。これって文章の素人が書いた感じじゃないなあ、って巻末を見ると、「スロウ」を出版してる会社の本なんですね。どうりで文章が巧いと思った。男子・女子で分ける企画は面白いけど、普通に地域(帯広・釧路)で分けたほうが使いやすいかな(汗)。
ちなみにこの本と『ぐる麺』は、試しに釧路図書館の蔵書検索で調べると所蔵がありました。札幌の図書館にも赤本こと『とっておき北海道ラーメン50』があったし、キコウ本を手に入れたいときは図書館を探すのもいいかもしれません。

ラーメンをつくる人の物語』エイチエス 2014年1月 1300円+税
たぶん札幌のラーメン好きは大体見ている本だと思いますが、札幌以外の方にも是非おすすめしたい本です。札幌の実力ラーメン店の店主の素顔が、生き生きと表現されています。普段行くラーメン店の店主が、なぜラーメン屋になったのか、普段何を考えてるのか、苦悩してることなど・・・。ラーメンに対する理解がより深まります。このような優れた書き手の方に北海道のラーメン店のガイドブックを作ってほしいなあって思います。

2014071522190001『小樽あんかけ焼そば事典』小樽商科大学江頭ゼミ 2013年9月 352円+税
『おたるラーメン事典』小樽商科大学江頭ゼミ 2010年 非売品
意外と知られてないですが、小樽はあんかけ焼きそばが多い街。小樽のあんかけ焼きそばを出す63店舗(!)を、小樽商科大の学生が取材し、紹介しています。私は小樽のコンビニでこの本を買いました。大学のゼミが飲食店の本に関わるとは面白いし、飲食店の活性化の一助になりうるし、こういった取り組みは大歓迎ですね。
ラーメン事典のほうは非売品。『一番』や『麻ほろ』へのインタビュー記事(濃い!)とか、貴重な内容が書かれています。小樽商科大学で無料で配っていて、私は2年前くらいにゲットしました。(そのときでもう配布分は無くなるって言ってましたが、、、)

ご当地ラーメンの地域ブランド戦略』新評論 2009年2月 2500円+税
ラーメンでの街おこしは日本中で企画されてますが、その成功事例を分析したマジメな本。北海道でも至る所でご当地ラーメンの創生が企図されていますが、もちろんそういった取り組みは歓迎だし、応援したいけれど、失礼ながら大抵は「失敗しそうだな〜」って思っちゃいます。日本中で定着しているご当地ラーメンって、大抵は自然発生的に広まったものだから。「作られた」感のあるご当地ラーメンは、なかなか定着しない。ではどうすれば成功するのか、私には分からないけれど、、、この本はそれについて示唆をくれます。

『永福町大勝軒 草村賢治 奇跡のラーメン店は、どのように誕生したか。』 旭屋出版 2008年12月 1500円+税
東京の超有名店・大勝軒(永福町のほう、つけ麺の元祖とは別の店)の創業者の本。長きにわたって超一線の評価を得るために、どのような努力や取り組みをしてきたか、参考になり、また努力の大切さを改めて感じさせてくれます。

『佐野実のラーメン革命』 朝日新聞出版 2009年9月 1100円+税
先日惜しくも亡くなられた、ラーメンの鬼・佐野実氏が東京のラーメン店を食べ歩いて紹介した本。超一流の作り手の本だけに、やはり視点が違います。ここのスープには○○を加えたほうがもっと旨くなるとか、分かりやすくも非常に専門性の高い内容です。特にプロの作り手にとっては大いに参考になるでしょう。

『1日300人が行列する人気ラーメン店のつくり方』同文館出版 2008年6月 1700円+税
ラーメン店の経営者向けの本。ラーメン店専門のコンサルタントが書いているだけに、大仰なタイトルですが内容は確かです(壁やメニューに色々書き連ねることを推奨していますが、これは書き方次第でむしろ印象を悪くするので要注意かと)。
ほかに私が持っている経営者向けの本としては、『はじめよう小さな飲食店』『トマトが切れれば、メシ屋ができる 栓が抜ければ、飲み屋ができる』『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』あたりは名著です。

『食品の裏側』東洋経済新報社 2005年11月 1400円+税
食品添加物のプロが書いた、添加物についてこれ以上なく分かりやすく書かれた本。読後、すごく勉強になったと思う反面、どこか「読まなきゃよかったかも・・・」というような、知らなくていいことを知ってしまったような気持ちも併せて感じさせる、禁断の書といった趣。間違いなく名著なのに、読後に何とも名状しがたい虚脱感のようなものを感じさせる唯一の本というか、なんと言えばいいのか・・・。ともかく名著です。


私は道外のラーメンガイドブックも多数持っていて、良書がたくさんあります。『ラーメンマップ千葉』はプロのフードライターが書いた本で、内容の濃さは圧倒的。
『ベスト・オブ・ラーメン栃木』と『独断的にいがたラーメン列伝』は私のお気に入り双璧。ですが両方とも10年以上前の本なので、情報が古くなっています。しかしこういう優れたラーメンガイドブックが北海道にもあってほしいなあ、と切に願います。

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2014年08月02日

2014年(2013年含む)実食分 豊平区、南区、清田区、白石区、厚別区のおすすめラーメン店

本当はおすすめ店の数をもっと絞りたいのですが、ハイレベルな店が多すぎて絞れない。これほどの味を出していて、なんで知られてないの? って店がたくさんある。札幌のあまりのレベルの高さに感嘆しつつも、ここまでの味を出していながら知られてない店が多いのはホントもったいないと思います。札幌のマスメディアには、この素晴らしさをしっかりと伝えられるようになってほしいですね。
店が多すぎるから、文章を短くしようと思ったのですが、特徴的な店が多くて、短くまとめるのはなかなかムズカシイです。


『虎』 清田区北野3条3丁目
もはや清田区屈指の人気店ですね。通算7〜8回行っているけど、最初のころと比べてホントに旨くなりました。味の進化に合わせて客が増え続けています。既存店でも、努力次第でいかようにも変われるという好例ですね。基本は濃いラーメンが多いですが、「虎そば」は豚も鶏も使っていないというあっさり味。

『超星 SUPER STAR』 清田区北野2条3丁目
東区から移転。移転前とメニューががらりと変わり、地域性を見越して鶏白湯の3味を中心に据えました。それももちろん旨いのですが(3味食べた中では塩がおすすめ)、夜限定で出している豚骨ラーメンがすごい! スサマジク旨い豚骨ラーメンです。北海道屈指を通り越して、日本屈指の豚骨ラーメンです。少なくとも私が日本中のラーメンを食べ歩いてきた中で、ここまで旨い豚骨ラーメンは九州にも関東にもほとんど記憶にない。

『大和』 清田区北野5条2丁目
あらかじめ言っておくと、ここはラーメン屋ではなく蕎麦屋です。しかしそのコスパに衝撃を受けたため載せます。もりが400円、しかも量は他店の1.5倍以上はある。修業先は釧路の『宮嶋』、私も行ったことがありますが釧路屈指の本格派の蕎麦屋です。蕎麦も、つゆも、値段が安いからって品質が悪いなんてことが一切ない。なぜこれが400円? あまりにも素晴らしすぎます。

『赤松』 清田区美しが丘2条2丁目
最近、鮭ラーメン専門店へと鞍替えした実力店。店内には鮭と何かが混じり合ったような匂い・・・なんの匂いだろう。ともかく香ばしい。味噌も醤油も、鮭ダシがしっかりと出ていながら、強すぎるというほどではなく、そして鮭以外のダシもしっかりと効いている秀作です。鮭を巧く使った料理性の高いラーメンと言え、こういう北海道らしい店は推薦しやすいです。各地の物産展に出てもウケそう。 ちなみに店主は矢沢永吉のファンで、ルックスがいかにもそれっぽいです。

『麺屋 ふくじゅ』 清田区美しが丘3条2丁目
もう7回か8回行ってます。この界隈はラーメン店が至近距離に4店舗並んでいる激戦区。その中でこの店が一番知名度が低いかもしれませんが、ひょっとしたら実力は一番かもしれません。ダシの濃さが半端じゃないのに、無化調なのか全然しつこくない。なにをいただいても外れナシです。トマトラーメンも素晴らしい。

『謙正』 清田区北野5条5丁目
苫小牧に移転した『小貫修三』の跡地に入店。気に入って5回も行ってしまいました。あっさり・こってり何を食べてもイケますが、どれかといえば味噌かな。清湯ベースの中にしっかりと旨味があり、適度なスパイシー感が食欲をそそります。苫小牧の『らーめん極』の味噌に少し似てる、極で修業したのかな?とも思いましたが、他の味は似てないので、偶然でしょうかね。

『麺処 蓮海』 清田区真栄4条1丁目2
今年3回行きましたが、その中では味噌ラーメンが圧倒的に旨かったです。素材の旨味がガーンと出た、それでいてしつこくない仕上がり。つけ麺が話題になりがちの店ですが、豚魚のつけ麺がこれだけ他店で増えた中で、この圧倒的に旨い味噌は映えます。別の日に食べたつけ麺はコクも弱いしショッパくてイマイチだった・・・平岸店ではメチャ旨かったから、出来が悪いときにあたったのかな。関係ないですが、この店の裏手のほうにある『田舎そば たちばな』の蕎麦が好きです。

『麺や 炙』 清田区北野7条1丁目
通算で5回か6回行ってます。動物の濁りスープに煮干しを加えた味わいでハイレベル。世間では豚骨魚介が流行っていますが、ここは豚骨魚介というよりも「豚骨煮干し」と言ったほうが合っていそうな仕上がり。鍋焼きラーメンもイイです。いつ行っても空いているのが気になるけど、、、まあ場所的に一見の客はあまり来なそうですね。

『札幌ラーメン いしい』 白石区本通4丁目北
前は定食屋でしたが、昨年ラーメン店にリニューアルしました。3度行きましたが、味噌が素晴らしくウマく、文句なしに赤本掲載候補となります。白湯ベースとのことで、札幌ラーメンを謳うんだったら清湯じゃないの? と思いつつも、たぶん店主はこれが一番旨いと思ってやっているのでしょう。それ以外は完全に札幌ラーメンの作りです。生姜やにんにくが適度に効いてます。味の付いた半熟玉子が1個まるごと入っている。

『タンメン 緑一色』 白石区本郷通3丁目南
麻雀好きが反応しそうな店名。けど店内もラーメンも緑色じゃないし、「なんでミドリイッショクなんだ?」と思う人がいるかも。麻雀は中学生以来やってないから、リューイーソーなんて言葉はもう忘れかけてました。パイタンメンとチンタンメンがメインのようで、前者を注文。白湯なのでタンメンというより長崎チャンポンに近いかも。野菜のうまみが溶け込んで旨いです〜。札幌にはあんまりない味でオススメです。
店主に話しかけると、麺は西山の特注とのこと。けど太くて、味がギュッと詰まってて、一般的な西山の麺とイメージが全然違ってイイ麺です。ただ硬茹ですぎる、、、まあ札幌人の嗜好からしたらこの程度はフツーなのかもしれないけど、長崎の麺のようにやわめに仕上げたほうが合いそうです。

『子鹿』 白石区本通16丁目南
私的札幌4大穴場ラーメン店の1つ。やはり旨い! 豚骨醤油味を札幌方式で風味付けしたウンマイ醤油ラーメンです。塩も丁寧に作っていて本当ウマイですよ〜。

『あび』 白石区南郷通18丁目北
今年3回行きました。通算では10回くらいかな。札幌ラーメンの名店です。ホルモンラーメンとか、カキラーメンとか、何を食べてもイケます。常連との会話が聞こえて、店主はもう60代に入ったらしいです。けど高齢の店主にありがちな古臭い味は一度たりともなかったです。

『麺屋 響』 白石区平和通11丁目南
『白樺山荘』で修業したっていう話をどこかで聞きました。けど白樺とは札幌ラーメン系っていうのは共通だけど、味は全然違う。こっちのほうがはるかにオススメです。しっかりと濃い札幌味噌ラーメン、しかし単調な濃さではなく、しっかりと調理していることが伝わってきます。後日再訪し、今度は醤油を食しましたが、味噌とはタイプの違う味。しkしこれも濃くてウンマイです。

『拳』 厚別区厚別西5条6丁目
前とメニューが変わってました。今回は「豚醤油ラーメン」をチョイス。揚げニンニクとゴマの香りが食欲をそそります。無化調の店だけあって、スープのインパクトはない。けど、食べ進むうちにどんどん旨くなってきます。チャーシューは焼いてるのか燻してるのか、香ばしさが漂っていて、クドくもないし良い出来です。

『いそじ』 豊平区月寒東5条18丁目8
私が大好きだった(過去形なのは店舗増やしてから味がおかしくなったから)『けやき』で修業。昔のけやき譲りの丁寧な仕込みが伝わります。けど同じじゃない、添加物を抑えて、素材の旨味で勝負した札幌味噌ラーメンです。一般の大味な札幌味噌ラーメンが苦手な人はここへ是非!

『櫻島 月寒東店』 豊平区月寒東5条11丁目
櫻島の支店はできたり閉めたりしてますが、今度は東北通に登場。オネエサンの接客がすごくいい、接客のいい櫻島は初めてです(笑)。そしてキレイな店内。アイキョウを振りまくのが全てとは言わないけれど、どの店だろうと掃除は絶対にヤルベシです、カウンター周りがホコリまみれの某店を観光客に推薦したいとは思わない。心地よい店内のためか、本店と同じ作り方だと思うけど、雰囲気が良いせいかいつも以上に美味しく感じました。

『心繋』 豊平区月寒東5条8丁目5
知り合いのラーメンフリークから「シンワ行きました?」って聞かれ、なにそれ?って聞くと、東北通にできた店で、東京の『BASSOドリルマン』で修業した人がやっているとか。それにしても札幌のラーメンファンの口からBASSOドリルマンなんて店名が普通に出てくるとは、最近の札幌のラーメンマニアの情報量オソルベシです。むしろラーメンサイトの類を全くと言っていいほど見ない自分のほうがオイテケボリを食らっている感じがします。
繋はケイとかつなぐとかは読むけど、ワとは普通読まないから、当て字なんでしょうね。3度行きましたが、あっさり系も濃厚も、さすが東京の一流店にいただけあって文句なしの旨さです。

『さんげつ』 豊平区月寒東4条18丁目1
2度目。前はあんかけ焼きそばは隣りの同経営の店舗で提供していましたが、同一店舗での提供に集約されていました。基本のメニューは塩ラーメンとあんかけ焼きそばのみ! 現在札幌唯一の塩ラーメン専門店かも(あったらゴメンナサイ)。ラーメンのほうを頼みましたが、やわらかく良いコクが出ている白湯スープを、中華鍋でしっかりと風味付けしている(見てなかったけど味からしてたぶん、、、)という珍しいタイプ。これは他にない味でウンマイです。全てにおいて愛想のない接客も今時珍しい!?

『麺屋 高橋』 豊平区月寒東1条19丁目
豚骨魚介が評判の行列店ですが、夜メニューに「札幌味噌」が登場しました。おー調理場から炎あがってる! 今まで高橋で見たことのない札幌ファイヤー製法で作られたラーメン、一口目は「ん?」って思いました。もっと大味なのを想像してたから。しかし、食べ進むごとにどんどんどんどん旨く感じていきます。添加物に頼った味じゃなく、素材の良さを生かしたという印象。高橋らしく魚も効いてます。全粒粉が入った麺も旨い。いやあこれは札幌味噌ラーメンの進化系といっていいでしょう、食べ始めよりも食後の満足度が非常に高い一杯です。

『くきつ』 豊平区月寒東1条10丁目
くきつといえば、市内に不動産やガスを扱っている会社があるなあ、なんて思いながら入店(関連があるのか否かは不明)。醤油を注文。鶏ベースのようです。女性が作っていましたが、鶏清湯にありがちな線の細い味じゃない。しっかりと鶏の味がしてくる。こりゃあ旨いぞ! 女性店主の店では北海道で五指に入るかも。しかしスープというか油が熱すぎるのが惜しい。熱すぎて折角の丁寧に作ったスープの味が分かりづらいです。

『King Boo』 豊平区福住2条4丁目2
『ブタキング』の店主が開いた醤油ラーメン専門店。なんでこの郊外でこんな入りづらい雰囲気の店にしたんだろ、、、まあウワサに聞く限りでは策士の店主なので、なんらかの意図があるのでしょう。ラーメンをすすると、「えっ、家系の味!?」と驚きました。って、よく考えたらブタキングの店主の修業先は家系でしたね、すっかり記憶が飛んでました。
家系に分類されるであろうスープの旨さもさることながら、この手打ち風の平縮れ麺もウンマイです。まるは製麺ののぼりがあったけど、こんな福島県あたりの麺みたいなのを作る技術があるんですね〜素晴らしい。家系と同じく、メンマは入ってませんでした。個人的にラーメンにメンマはあまり必要性を感じないので、メンマ無しの店がもっと増えてもいいと思ってます。

『黒山』 豊平区西岡4条6丁目1
質実剛健って感じの外観。シンプルながら旨いラーメンが出てきそうなオーラが漂っていて期待大。そして実際にウンマイです。黒山味噌と普通の味噌があり、私は普通の味噌を食しましたが、深い味わいの味噌ラーメンが秀逸です。麺も森住で、まさに札幌ラーメンの正道。減りつつある札幌味噌ラーメンですが、いやまだまだ輝きを放ち続けていることを、最近の札幌を食べ歩いていて実感します。
ところで店内の至るところに「王道」って書いてあって、この言葉が好きなんでしょうね〜割とよく使われる言葉だけど、私はラーメン本に文章を寄稿するときは「王道」という言葉は使いません。辞書で王道の意味を調べると「楽な道。近道。」とか書かれてるから、いい言葉だとは思えなくて。余談でした。。。

『麺や 琥張玖』 豊平区西岡4条8丁目4
ここ、イイです! 個人的にかなりの高評価。札幌ラーメンをベースとしながらも、独自性を歩んでいて、かつメッチャ旨い。それは観光客とか地元以外のラーメンフリークに強く推薦できる理由となりますね。観光客が行くには遠い場所だけど(汗)。(けど新千歳空港から高速バスで1本で行ける場所です) 豚骨魚介とか鶏白湯とかは、もはや日本中いたるところにあるから、よほど旨くない限りは推薦しづらいから。
3回行きましたが「キムチ煮込みらーめん」が出色。ただキムチをのせただけじゃなくて、名前の通り煮込んでいて、スープにしっかり馴染んでいる。とにかく他にない旨さです。通常の味噌ラーメンも、しっかり濃いのに、どこか上品さが漂う丁寧な仕上がり。ハーブの香りがするチャーシューも旨い。個人的には余裕で赤本掲載候補です。

『らーめん 彪』 豊平区平岸3条3丁目1
帯広の『みすゞ』で修業した人がこの辺に店を出したという話を聞いて、たぶんココだよね?と入店。イチオシは味噌らしいので味噌を注文。おおぉ〜派手さはないけど、丁寧に調理したウンマイ味噌ラーメンです。けどみすゞっぽさは全然ないなあ? この店じゃないのかな?
後日再訪し、今度は醤油。あれ、これはみすゞっぽいぞ? やっぱりこの店なのかなあ? 真偽は結局不明ですが。ともかく店の居心地もいいし、おすすめです。 ちなみに私は2回とも昼に行きましたが、どうやら二毛作店のようです。

『千太』 豊平区平岸3条9丁目9
数年前まで中央バス札幌バスターミナルにあったこの店が、平岸で再開しました(知らなかったけど少し前まで平岸の別の場所でひっそりとやっていたらしい)。入店すると、えっニンニクを煽った香り!? えぇ〜ここって鶏あっさりスープの店だよね? 味変えたの? なんて思いましたが、どうやら別の客が注文していた味噌ラーメン由来だったようで。そうか塩と味噌で作り方が全然違うのね。私が頼んだ塩は、まさに以前食べたあの千太のやわらか〜い味で安心しました。あっさりじんわり、ホントに丁寧に作った美味しいスープです。

『楽山』 豊平区豊平4条3丁目1
ここも超濃度の豚骨醤油。これほど旨いのにたいして話題になってない(気がする)なんて、札幌ってどんだけレベルが高いんだよって思います。豚骨ベースと、豚骨魚介ベースがありますが、両方ともスサマジク旨いです。

『孫子』 豊平区豊平2条1丁目
東京・高田馬場の『海老そば けいすけ』で働いていた店主が、地元に戻って開いた店だそう。私も高田馬場で食べたことがありますが、味はまるで違います。全く似ていない。しかし3味とも個性的でウマイです。いわゆる札幌式製法ですが、鮭節を加えた独特の味を醸し出しています。
店主に「高田馬場のけいすけもそうですが、東京ってほとんどの店で食券機入れてますよね〜」って話しかけると、「ちょっと迷ったけど、入れなかった」との返答。大正解、エライ! 座布団2枚! ってカンジです!? ちなみに住所は豊平区ですが、すすきの駅から歩いて行ける距離です。

『飛燕』 豊平区中の島1条9丁目4
思えば4年前に開業してからしばらくは、私の周りの人の評価は極めて高いのに、立地とか他にない味わいだとかの要素があり、あまり客が入らない日々が続き、廃業の可能性もあった店。しかし、いいものはやはり認められるようで、今ではすっかり知られる店になりました。嬉しい!
新作「飛塩」。ここの普段の油膜なしの塩ラーメンと違って、いわゆる札幌式製法で作った油の張ったラーメンです。飛燕のスープに札幌方式が合うのか? と最初は懐疑的でしたが・・・旨い! あの繊細なスープに油が加わり、しっかりした味わいなのにしつこさ皆無、とにかく独特の風味を醸す。似た味はどこにも存在しない。そして縮れの強い添加物控えめの麺もベストマッチ。「札幌ラーメンなのに、札幌ラーメンじゃない。札幌ラーメンじゃないのに、札幌ラーメン」というコピーが思いつきました(意味不明?)。

『ひなた』 南区澄川5条4丁目4
何年か前に知り合いのラーメンフリークと2人で食べに行った際、2人とも「旨い、けどチト甘い。甘さを抑えてほしい」と全く同じ感想でしたが、今年行くと、あれっ、甘くない! メニュー表が前と変わってたけど、味も変えたのかな? 今年2回行きましたが、ともかく2回とも大満足。もう開業から10年以上経ち、円熟の域に達してきた感じがします。修業先は『山頭火』で、その影響は多少は感じるけれど、しかし同じ味はほかにない仕上がり。「似たような味の店がない、かつメッチャ旨い」というのは、強く推薦できる理由となります。

『がじゅまる』 南区澄川6条4丁目3
前情報ゼロで入店。入るなり、やたら元気で大きい声の接客が印象的。いいですね、こういうイイ雰囲気の店なら、たとえ味がイマイチだったとしても叩かれにくいよネ。なんて考えながら「淡麗中華そば 塩」を注文。・・・って、旨いじゃないですかぁっ!! 疑ってスミマセン!? 無化調あっさりにしてはダシの濃さは十分。いろんな魚の味がする。このテのラーメンは札幌に増えたから、その中でもこの店を選んでもらえるように、これからも味の研鑽に励んでほしいですね。 コープさっぽろの裏手にあります。

『中華そば 真壁六郎太』 南区澄川4条7丁目3
自衛隊前駅の目の前。なにやらインパクトのある店名。10食限定の和風しょうゆを注文。おおぉ〜あっさりじんわり美味しいスープです。昔ながらの醤油ラーメンが好きな人に合いそう。それでいて現代的な感じもする、丁寧につくった良作です。
けど、個性的な店名、中華そばというネーミングとか、ラーメン屋っぽくない外観とか、どうだろう? 駅前とはいえほとんど地域住民しか来なさそうな立地だし、地域に親しまれる印象を打ち出したほうがよさそうな感じはします。けど接客や店内の雰囲気はいいですね、常連が付きそう。

『しんぼる』 南区石山1条6丁目1
『丸鶏庵』の店主がやってる新店。丸鶏庵のほうは弟子に譲ったのかな? それとも経営は一緒? その辺はよく分かりませんが。味は丸鶏庵とは全然違います。券売機のメニューの先頭は「鶏しろ」。鶏白湯ですね。派手さはないけど、これが旨い! 素材のふくよかなうまみがしぃぃぃっかりと出ています。
私は今年も道内外いろいろ食べ歩いていますが、比較しても札幌はホントレベル高すぎ。ウチからだと遠い場所ですが、気に入ったので3回も行っちゃいました。ボリュームはあまりないですが、そのためか650円と安めです。

『しんがり』 南区石山2条6丁目
店名看板のない謎の店ですが(ラーメンを食っているイラスト看板が目印)、ネット時代の恩恵もあり、客は入っています。修業先は『純連』ですが、ここの出身者にしては珍しく、完全に独自の路線を行ってます。
基本はまぜそば1品のみ。単純な料理のように思えて、しっかりとウンマイところはやはり店主の調理技術でしょうか。それ以外にも限定メニューを出していて、私の訪問時は味噌ラーメンがありました。この系統の風味はするものの、キャベツが入っていたりとか、濃い味の大きなチャーシューが2枚入っていたりとか、とにかく独自要素が強い店。話題になるのもうなずけます。


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2014年08月01日

2014年(2013年含む)実食分 中央区、北区、手稲区、西区、東区のおすすめラーメン店

ご無沙汰してました。。。ずっと仕事が忙しくて、ラーメン食べ歩きは月間10軒前後程度の低空飛行が続いていました。が、仕事が落ち着いてきたのを見計らって、5月は48軒食し、6月は71軒、7月は56軒と、急激に増えてきて絶好調です!?


『巌窟王』 東区北28条東8丁目1
日本中のラーメンにおいて、札幌ラーメンにしかない特徴といえば、中華鍋に油やニンニクなどを投入してスープを煽った風味(函館とか道内の他地域でも時折見られるけど)。香味油を浮かべた香りのよいラーメンは他にもありますが、その場で高火力で火入れして香ばしさを引き出す手法は札幌ならではです。元は中華の手法ですが、中華屋で極上の香りというのは経験したことがなく、札幌ラーメンの進化が勝っています。
その札幌式製法の中でも、際立った香りの良さを出しているのがこの店。話を聞くとここの店主は某一大ラーメンチェーンの幹部だった人で、当然ラーメンに関する知識も豊富ですが、しかし独立して出した店は、肩肘張らない親しみやすい店舗(麺屋ナントカとかいう店名にしなかったのは正解でしょう)で、昔からの札幌式製法を踏襲した味。
ここのラーメンの香ばしさは突き抜けています。そして食欲をそそる風味が付けられた味わい深い混濁スープ。あらゆる製麺屋を見て選んだ、マルカツ製麺の特注麺。とにかくこの醤油味は必食です。『銀波露』の店主とも昔一緒に働いていたらしく、「大坪クンは〜」なんて言ってました。
今の札幌には、豚骨魚介や鶏白湯の超ハイレベルな店が沢山ありますが、それらはまず道外で流行し、後に札幌に流入した味で、いわば外来種。いくら旨くとも、道外で先に流行した味を「これが札幌の旨い店だ!」と自慢するのは少し気が引ける思いもあります。この店のように本来の札幌ラーメンを追究した店はどんどん出てきてほしいですね。
・・・けど一番最近に行ったときは、なんか風味が弱いし、麺はやたら硬かった、、、気になる。

『味の源八郎』 東区東苗穂13条3丁目
東苗穂のいわゆるサッポロラーメンの穴場店。特にリピート派ではない私が4回も食べに行っているのは、それだけウマイからです。昼時の混雑時に行くと、八面六臂に調理をする店主が見れます。他の従業員に露骨に叱声が飛ぶのも、今時あまり見られない光景。それだけラーメン作りに真剣ということなんでしょうね。昔からある店でカネジンの麺を使っているって珍しい気がする。

『橙 オレンジ』 東区東苗穂6条2丁目
白石の1号店は閉店したみたいですが、こちらはまだやってます。元がスープカレー屋だけあって、いろんなスパイスが効いた独特の風味を醸し出しています。スパイシーラーメンの新たな可能性を感じさせてくれる店です。具にもギョウザ、揚げ玉、オクラとホント独創的! しかもちゃんとスープに合っている。

『吉山商店』東区東苗穂3条2丁目
吉山といえば味噌!で、醤油は前に一度食べてあんまりピンと来なかったのですが、久しぶりに醤油を食べると、旨くなってました! コクが増してるし、麺も明らかに違う、前みたいに添加物臭さを感じる麺じゃなくてホント旨かったです。

『一番星』 東区丘珠町486
通算7〜8回行ってます。これほどの味を出していて、なぜ知名度が上がらないのかがサッパリ分かりません。味噌ラーメンの超実力店です。ジャンラーメンもウンマイ。

『ぐれん』東区伏古13条4丁目
店主は豚骨スープが大好きらしく、マー油の浮いた臭みの無い豚骨スープが非常にイイです。ここももっと有名になっていい。

『麺や 亀陣』 東区北47条東8丁目
基本の清湯醤油・塩の名称に「コーチン」が入ってました。店主の高木さんに聞くと、鶏を名古屋コーチンに変えたとのこと。鶏が変わったせいか、前よりも鶏の風味が強くなったように思います。鶏を中心とした、あらゆる素材が奏でるハーモニー。そして麺も素晴らしい。札幌でこのような手もみ風で手づくり感のある自然な麺はどこにもないです(釧路の「道東製めん」に割と近い麺がある)。もちろんカン水臭さなんてない、それでいて旨みがギュッと詰まっています。
もはや改めて(地元のラーメンフリークには)説明する必要もない超実力店ですね。もし亀陣を知らない地元以外の方(もしくは地元でラーメンフリークじゃない方)がこの記事を読んでたら、あっさり系好きならこの店は絶対にリストアップすべき店ですよ!

『四十一番』 東区北41条東1丁目
元和食の板前が送り出す、札幌味噌ラーメンの名店。ややとろみがあるのだけれど、なに由来なんだろ? それと相変わらず麺はかなり細く、札幌式製法の店では札幌最細でしょう。数ある札幌ラーメン店の中で、この2点が四十一番の際立った特徴と言えます。それと女性の接客がとても明るいです。

『麺 あやめ』 東区北33条東13丁目
新道を車で走っているとき、仕事のいいアイデアが浮かんで、忘れないうちにメモしよう! と徳洲会病院のところで曲がって裏手に車を停めると・・・あれ、こんなトコにラーメン屋あったっけ? 次この辺来たときに行ってみよう、と家帰ってからネットで営業時間を調べると、蓮海にいた人がやっていると書いてあった。これは行かねば、と訪問。
塩ラーメンを食しましたが、一風変わった魚の味がするところは蓮海と一緒ですが、しかし味は別物。他店に似た味は全く思い浮かばず、かつ味わい深い仕上がり。
麺はさがみ屋でなかなか旨いのですが、完全なあっさり味のために添加物風味が出ちゃってて少し鼻につきます。まあ敏感な人が気にする程度だとは思いますが。さがみ屋はもはや札幌の製麺屋のトップブランドと言ってもいいですが、あっさり系に合わせる麺でこれは旨い!と思ったことは、濃厚系と比べて相対的に少ないです。まあ年々旨くなっているから、今後に期待ですね。

『三ツ和屋』 東区北33条東5丁目
『山嵐』で修業したらしいですが、確かに3味あるうち豚骨はそれっぽい味です。ただし細麺を採用しているとか、若干違うところもあります。深夜帯営業の店では札幌一かもしれない旨さ。味噌は豚骨とは全然違い、中華鍋をシャカシャカ振って香りづけした味。これは山嵐グループには全くない味で、山嵐以外でも修業経験あるのかな? 豚骨が話題になりがちでしょうが、味噌も相当な旨さです。

『ほっぺ家』 東区北11条東6丁目
中心部から東区役所の裏に移転。和食出身者が送り出す、ホンットに丁寧に作られたラーメン。しかし和食出にしてはダシは強めで、誰が食べても美味しいって思いそうな、しっかりとしていて、かつしつこさ皆無の味わい。何を食べても素晴らしくウマイです。

『きちりん 鶏白湯店』 中央区大通西9丁目
鶏清湯の名店『きちりん』が送り出すセカンドブランド。きちりんって、限定メニューはまず出さないし、1つの味に磨きをかけるって印象だったから、セカンドブランドの出店は意外でした。
イメージよりも魚が効いている鶏白湯塩味。しかしエグさは皆無。これだけダシがしっかりしているのに、人工的な印象が皆無なところはきちりんと一緒。さすがです!

『ひるがお 札幌店』 中央区南4条西5丁目
東京のせたが屋グループが札幌に路面店を出すなんて! 札幌はいろんなラーメンがある割に、道外勢は厚い壁に阻まれて撤退を余儀なくされる店が多いような気がしますが?これほどの旨さを出していれば根付くんじゃないかな。
清湯塩、白湯塩、味噌と3度訪問し食しましたが、当然というかメチャンコ旨いです。多店舗展開をしている店で超本格派の味の店ってなかなかないですが、ここは間違いなく本物。あおさのりって清湯塩に合うんだなあ。

『支那そば マルキン』 中央区南2条西8丁目
地鶏支那そば。見るからに美味しそうな色合いですが、やはり圧倒的に旨い! 珍しくスープ完飲してしまいました。鶏と和ダシのコクがしっかりと溶け込んでいます。麺は無かん水らしいですが、当然余計な匂いもなく、それでいて味はしっかりします。これほどの味を出しているのに、イマイチ知名度が上がらないのはもったいないデス。

『麺屋 すずらん』 中央区南5条西4丁目
すすきのにはラーメン屋の数の割に本格的なラーメン店が少ないですが、ここはオススメです。鶏塩をいただきましたが、丁寧にダシをひいていることが伝わります。自分の好みからいったら少し甘いけど。味噌もオススメらしく、再訪確定です。
厨房にスモークチップが置いてあって、なにに使うんだろ? と思ってましたが、味玉を噛むと燻した香りがして、ああこれか〜とわかりました。ラーメンに燻しの技を使うところって北海道では珍しいですね。

『めだか』 中央区南28条西10丁目
私的札幌4大穴場店の一角。いつ廃業してもおかしくなさそうな店構えだけに、まだやってるのかなぁ、とドキドキしながら?訪問。おーやってる! この古臭い店構えが逆にイマドキ新鮮です。
洋食出身のオヤジ(下斗米さんっていう名前らしい)が作る味噌ラーメン、やはり旨い! チャーシューも仕込みの技術を感じる好仕上がり。それにしても通算4回訪問して、他客を見たことが一度もないです。1日何杯くらい出るんだろ。

『旭川ラーメン むら山』 中央区南6条西17丁目
知り合いのラーメンフリークから、「旭川の『天金』の村山さんが独立して、札幌に店を出した」という驚愕の情報が! 開店してからだいぶ経ってからだけど行ってきました。確かに看板通りの滋味深い旭川ラーメンです。けど「旭川の天金と同じ味!」って聞いてたけど、えぇぇ〜そんな似てないよぉ〜。天金はもっと豚が唸るほどに来る味なハズ。作ってる人が同じだから、味も同じっていうイメージなのかな? とはいえ旨いのは間違いなく、久々に出た札幌における旭川ラーメンの有力店です。

『狼スープ』 中央区南11条西1丁目
基本は味噌ラーメン専門店ですが、行くたびにメニューや味がビミョーに違ったりする。いい加減安定してよ、なんて思いつつも、変化が気になってついつい毎年行ってしまい、店主の術中にはまってる感じです。
基本はショッパメの味噌ラーメン。言い方を変えればキレがある。けどコクもある。そして香ばしい。いろんな要素が高い次元でまとまってる味噌ラーメンです。スープがモタッと舌についてくる感じもあるけど、じゃがいもでも入っているのかな? 限定の中華そばを今月は何日と何日に出す、みたいな張り紙がありました。

『麺屋 潤焚』 中央区南11条西7丁目1
旨い! 今流行りの濃厚豚骨魚介醤油味ですが、和食出身らしく、超濃厚にして余計な味が全然しない。欲を言えば魚粉に頼るんじゃなくて、もっと自然にスープに魚を溶け込ましたほうが好きかな。
それにしても札幌の豚骨魚介はスサマジイ旨さです。『楽山』『つけめんshin』『らーめん佳』『麺屋高橋』とココ、この5軒行けば十分でしょう。この5軒の壁は高すぎる、後発の店は札幌で豚骨魚介はやらないほうが賢明かも。。。

『二郎 札幌店』北区北6条西8丁目
札幌に二郎直系が! 時代は変わったもんです。まさに二郎系の本家って感じの味です。ひるがおといい、けいすけ(系)といい、道外勢が徐々に札幌に浸食してきてますね。北大前に家系の店も新たにできたらしいし、6月にはすすきのに天下一品もできたらしいし(両方ともまだ行ってないけど)、地元勢も負けじと互いに切磋琢磨していってほしいですね。

『麺匠 きさらぎ』北区北35条西10丁目3
隠れ名店『きゅうてん』の跡地に入店。きゅうてんはどうしたの?とここの店主に聞くと、ご主人がお亡くなりになられたようで・・・。この主人はきゅうてんとは無関係だそうです。しかしラーメンの傾向は少し似ていて、添加物を控えた鶏魚のあっさり味でウンマイです。

『麺処 ゆうじ』 北区新琴似8条8丁目
相変わらずウマイです。貝の風味漂う鶏白湯塩。『胡桃舎』『黒帯』『雪月花』『桃福』と並ぶ新琴似五強でしょう。

『ななし』 西区琴似1条1丁目6
店頭には前は無かった券売機が鎮座・・・オイオイ。まあ店のレイアウトからいったら券売制のほうがオペレーション的にはいいんだろうけど、何か釈然としない。しかし、ラーメンは相変わらず素晴らしく旨いです。旭川ラーメンは全国で見られますが、ここは日本屈指の旭川ラーメンと断言します。

『ふくや』西区二十四軒3条4丁目
かな〜り前の話ですが、『飛燕』の前田さんに、ふくや行きました? って聞かれて、そういえば『ななし』のオヤジが500円ラーメンの店を出したってどこかで聞いたなあ、と訪問。確かにななしのオヤジがいました。味はななしよりも昔風にシフト。じんわりウンマイ、500円とは思えないクオリティの高さ。今時500円でこれだけ本格的なラーメンが味わえるなんて、ななしと共にホントに素晴らしいです。

『中華そば すずもり』 西区二十四軒3条5丁目
『弟子屈ラーメン 二十四軒店』(発寒店に統合)の跡地にできた店。なんと醤油ラーメン一本勝負。いろんな素材がバランス良く出たウンマイ醤油ラーメンです。ネットで営業時間を調べた際に、弟子屈出身って書いてたのを見たけど、同じ醤油メインでも弟子屈とは結構味が違います。
後日、弟子屈ラーメンに訪問した際に、この店の話をすると「いやウチじゃなくて、○△にいた人だよ」って言ってました。やっぱりネット情報ってガセもあるから注意しないといけませんね。けど○△よりもはるかに旨いです、研究したんだろうなあ。

『らーめん麺魂(めんそーる)』 西区八軒6条1丁目
居酒屋の二毛作で昼のみの営業。作っているところは見てなかったけど、居酒屋ラーメンに多い雪平鍋とかで調理した味じゃない。しっかりと煽って良い風味を付けた味噌ラーメンです。もやしが生っぽいとか、チャーシューが少しクドいとかはあるけど、しかしかなり見どころのあるラーメンです。
そういえばここの近所の名店『麺や蘭句』の前を通りかかったとき・・・えっ!? 看板がない! 聞くと廃業したんですね・・・残念すぎる。

『爐』 西区発寒3条5丁目3
札幌駅前の老舗有名店がいつの間にやら西区に移転。昔は有名だったけど、ここ10年くらいはあんまり名前を聞かなくなったような気がしますが、引き続き営業しています。真っ黒な「スペシャルラーメン」1030円、海産物の独特な旨味が溶け込み、ここにしかない味を出しています。

『麺屋 丸鶏庵』 西区山の手6条6丁目2
店長が変わってもメチャウマ! 正式名称忘れたけど、海老の味噌ラーメンが最高です。札幌らしい味で、かつ超ハイレベルというのは、強く推薦できる理由になります。

『竹本商店 つけ麺開拓舎』 手稲区富丘3条2丁目10
手稲に移転してデカイ店になりました。移転前は未訪のため、今回が初訪です。本店は秋田で、私が持ってる東北のラーメン本によると、店主は元々札幌の人で、秋田で開店した当初は西山製麺だったそうです。今は自家製麺で、伊勢海老つけ麺がウリのよう。
おぉ、こりゃあ海老と豚骨がガシッと効いて旨いです! 大手資本が入ってそうな店の内外装からは、旨そうなラーメンが出てきそうに思えませんでしたが、しかしこれは文句なしにハイレベル。もはや札幌では海老系ラーメンが増えすぎで、そこそこ旨い程度では推しにくいですが、この旨さなら十分推薦に値します。

『札幌みその』 手稲区前田6条10丁目2
東京の『けいすけ』グループがプロデュースした味噌ラーメン専門店。けいすけ出身といえば豊平区の『孫子』もそうですが、孫子と違って完全独立ではないようです。東京から来た外来種が、味噌ラーメンの本場でどこまでやれる? なんて思っちゃいましたが、旨かった! 札幌味噌の秀作、文句なしに旨いです。
ただ、接客の声は小さくて聞こえなかったし、前客が食券機の前で両替か詰まりか何かでしばらく右往左往していて、一声かけてやればいいのになんて思いました。一声あるかないか、たったそれだけのことでも、差は大きい。

『かとうらーめん 本店』手稲区前田5条6丁目
メチャ久しぶりです。前の訪問時は加藤一族の方が作っていましたが、今回は違う人が作ってる(この方も一族の血縁なのか無関係なのかは不明)。しかし相変わらず旨い! 加水抑えまくりの粉味麺に、豚と鯵の濃いスープ。まさに旭川!な旨さです。これほど旨いのに、なぜかあまり話題にならない気がするのはもったいない限り。

ramen_club at 23:45|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)  
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