4f103642.jpg「典座教訓赴粥飯法」平野正章より

釈迦があるとき、
帝釈天をお伴に連れて
郊外を散歩されたことがあった。
その時、郊外の良い景色のところに来て
地面を指して
「この地にお寺を建てるがよい」
と、仰せられた。
すると、お伴の帝釈天が
道端に生えている一茎草(一本の草)を採って
その地に挿して、
「これ、このとおり、立派に寺を建立いたしました。」
と申し上げ、
にっこりと笑ったとお経の中に示されているが、
この話は、
たとえ、一本の草、
私達が普段踏みにじっている道端の一本の草にも
広大なお寺に勝る不思議なはたらき、
恵みがあることを暗示された教えであると思う。