作家の中島らもさんが亡くなりました。52歳でした。飲んで階段で
転び頭を打ったのが原因とのことです。残念です。

今夜、すべてのバーで
『今夜すべてのバーで』は中島らも自身がアルコール性肝炎(実際は
アル中に近い)にかかった時の体験談的小説です。確か平成何年かに
出版され何かの賞を取ったと記憶しています。
きちんと中島らもの小説を読んだのはこれが初めてだったのですが
読んですぐに思い出したのがの阿佐田哲也の『麻雀放浪記』。

映画やマンガ(マガジンで連載中)にもなった有名な小説ですが、
小説の2巻か3巻で主人公の坊や哲は”ヒロポン中毒”と”唐辛子中毒”に
なってしまうのです。ヒロポンは戦時中の痛み止めとして使われた麻薬
なんで小説等に書かれることも多いと思いますが唐辛子中毒なんて初めて
聞きましたね。どんな感じかというと...立ち食い蕎麦屋に行って備え付け
の唐辛子を缶ごとソバに入れて真赤にしたスープを飲んだり最後には唐辛子
自体を直接胃に流し込むようになるまで食べてしまうようになるのです。
そうしてないと身体も心もやっていけないようになる。中毒症状というもの
がまさに説明されていましたね。
さて、『今夜、全てのバーで』は題名から分る通りアルコール中毒の話です。
こちらは"らもさん"特有の案外と明るい描写ですがやはり凄まじいところもあります。
トリス(サントリーの安いウィスキー)をゴボゴボッと直か飲みする
話とかアルコールばかり飲んでいると食べ物を食べなくなり
新陳代謝能力低下で髪の毛が抜けないのにドンドン細くなっていく話等々
体験したことが無ければ書けない描写が多いですね。
アル中直すために行った病院を抜け出しワンカップを飲むとポッと
胃に明かりがつくという描写は象徴的なアルコールシーンだったと思います。

様々な生き方がありますから中島らもが不幸だったなどとは
言うつもりはありません。ただ出来ればストレートジャンキーがテーマでない
話(音楽等)をこれから一冊新たに書いてもらいたかったしスゴイ作品を書ける
センスがある方だったと思います。かなり淋しいですな。
らもさん、今日は本当に久しぶりにトリスで乾杯しますよ。
冥福を祈ります。
--------------------らもさん、ありがとう-----------------------
20代の半ばウィスキーやジン等の強い酒を相当な量を飲み続けた
ことがありました。味わうというより内臓で飲むという感じで胃の腑
から強烈に広がるアルコールの作用を感ずることで飲むこととしていた
のです。こういうことを続けると普通のお酒(ビール&日本酒&ワイン等)
がお酒という感じがなくなり強いスピリッツばかり飲むように
なります。食事量も減ってきて体重が随分と減ったことを憶えています。
身体に良い訳ありませんね。痛い目もこうむりこうした飲み方をサッパリ
止めたのですが"らもさん”の小説も役立ってるんですよ。ありがとう。
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