本ブログでは研究開発マネジメントの実践に有用な知識を「ノート」としてまとめています。2010年にシリーズI、「ノート:研究マネジャー基礎知識」を開始し、2013年からはその改訂版(シリーズII)を書きました。2016年からさらにその改訂を行って(「研究開発マネジメントの実践と基礎知識」(ノート全面改訂))2019年5月に完結(シリーズIII)、現在は、さらにその改訂版(シリーズIV)を書き始めています。今回は、この5月に完結したシリーズIII「研究開発マネジメントの実践と基礎知識(ノート全面改訂)」の目次を整理しました。他の記事の目次は本ブログ記事目次・参考文献リスト・索引の最新版はこちらをご参照ください。

ノート全面改訂記事「研究開発マネジメントの実践と基礎知識」(2016年~2019年、シリーズIII
はじめに
2016.3.27)(全面改訂第1回)
ノート記事改訂の趣旨、研究開発マネジメントの現状
参考リンク

全面改訂1.1、研究開発とは
2016.5.1)(全面改訂第2回)
新しいことを扱い情報を得ようとする活動としての研究開発、マネジメントのポイント
キーワード:研究開発の必要性、研究開発活動と研究開発ではないこと
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全面改訂1.1.3)、研究とイノベーションをめぐる様々な考え方
2016.5.29)(全面改訂第3回)
Schumpeter
の考え方、それにとらわれない考え方、イノベーションにおける技術の役割
キーワード:新結合、創造的破壊、企業家、イノベーションの歴史的変遷、ビジネスモデル
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全面改訂1.2研究の不確実性をどう考えるか
2016.6.26)(全面改訂第4回)
研究対象(新しいこと)には不確実性がある、不確実性はどんなものでどこにあるのか(内部と外部)
キーワード:リスク、意思決定、因果関係、内部の不確実性、外部の不確実性、複雑系、行動経済学、セレンディピティ、創発的戦略、
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全面改訂1.2.3)研究の不確実性に関する様々な考え方
2016.7.24)(全面改訂第5回)
不確実性への対処、不確実性を減らす具体的手法
キーワード:内生的不確実性、外生的不確実性、知の探索、知の深化、コンピテンシー・トラップ、限定的合理性、両利き、組織学習、イノベーション・ポートフォリオ、リアル・オプション、創発的戦略、イノベーション実現メソッド、プロトタイピング、リーン・スタートアップ、MVP、デザイン思考、失敗を活かす
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全面改訂1.3研究開発活動に影響する環境要因
2016.8.21)(全面改訂第6回)
不確実性に影響する環境要因として重要な競争相手の存在、競争相手から得られる洞察
キーワード:環境要因、競争相手、ポーター、5つの力、SCP理論
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全面改訂1.3.3)研究開発活動に影響する環境要因と競争
2016.9.19)(全面改訂第7回)
競争に影響を及ぼす環境要因は変化する。競争に有利な状況をどうつくるか。
キーワード:競争戦略の問題点、ブルー・オーシャン戦略、非対称的モチベーション、破壊的イノベーション、セレンディピティー、競争相手の意図
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全面改訂2.1不確実性に着目した課題設定のすすめ
2016.10.16)(全面改訂第8回)
研究テーマ設定は、課題実現、ニーズ、市場への供給と競争の視点から考えるとよい。
キーワード:研究テーマ設定、どこに不確実性があるかの見極め、課題実現の不確実性、ニーズの不確実性、市場に届ける方法、競争に勝つ方法の不確実性、ビジネスモデル、アイデアの源、ニーズ志向、シーズ志向、カップリングモデル、破壊的イノベーション、持続的イノベーション、ローエン型破壊、新市場型破壊
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全面改訂2.1.3)研究テーマ設定を不確実性の観点から考える
2016.11.13)(全面改訂第9回)
不確実性がどこにあるか、その重要性を見極め、自分たちで解決できるかを考えて課題を決める。
キーワード:ファーストマイル、挑戦の要、コーイノベーション・リスク、魔の川、死の谷、ダーウィンの海
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全面改訂2.1.1課題実現の不確実性に関わるテーマ設定の特徴と注意点
2016.12.11)(全面改訂第10回)
課題実現(技術)以外の不確実性、効果的に学習することに注意、不確実性の大きい課題、小さい課題のバランスをとることが重要。
キーワード:課題実現の不確実性、技術の不確実性、研究部門、未知のこと、既知のこと、頭を使う、体を使う、他部署からの依頼、分業、学習、真のセレンディピティー、擬セレンディピティー、不確実性の程度、中核事業と新規事業のバランス、パフォーマンスエンジン、技術維持、イノベーションポートフォリオ
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全面改訂2.1.1.3)、技術的課題実現に関わるテーマ設定の注意点
2017.1.9)(全面改訂第11回)
課題を実現する研究開発の際には、単に技術的分野を分担するだけでなく、総合的な観点からイノベーションを推進することも必要。
キーワード:専門性、10年ルール、分業、技術維持、普及、死の谷、FFE、学習、不確実性

全面改訂2.1.2、ニーズの不確実性に関わるテーマ設定の特徴と注意点
2017.2.5)(全面改訂第12回)
ニーズのないところに研究の成功はないが、顧客の真のニーズを知ることは容易ではない。どんな手法が活用できるか。

キーワード:ニーズ、片付けるべき用事、エスノグラフィー、行動観察、デザイン思考

全面改訂2.1.2.3)ニーズの不確実性に関わるテーマ設定において考慮すべきこと
2017.3.5)(全面改訂第13回)
ニーズに基づく研究テーマを考える際の注意点。誰のニーズか、市場規模、ニーズ発生のタイミングも考慮が必要。
キーワード:片付けるべき用事、クラウドファンディング、イノベーション普及、ユーザー・イノベーション

全面改訂2.1.3市場で成功するための不確実性をどう克服するか
2017.4.2)(全面改訂第14回)
市場で成功するには価値を市場に届け、収益をあげる仕組み(ビジネスモデル)と協力関係(エコシステム)をいかにうまく作るかが重要。
キーワード:市場、ビジネスモデル、エコシステム、協力、Vehicle for InnovationSource of InnovationCanvas、コーイノベーション・リスク、アダプションチェーン・リスク

全面改訂2.1.3.3)ビジネスモデルを考える際の注意点(2017.5.1
(全面改訂15回)
ビジネスモデル、エコシステムをうまく作るための様々な提案を紹介。作り上げたビジネスモデル、エコシステムの改善も重要。
キーワード:ビジネスモデル、エコシステム

全面改訂2.1.4やりたいことに基づくテーマ設定
2017.5.28)(全面改訂第16回)
研究者の興味に基づくテーマは直接的なビジネスへの貢献は期待しにくいかもしれないが、うまく進めれば企業にとって有益になりうるのではないか。
キーワード:3M、15%ポリシー、努力の娯楽化、マインドフルネス、暗黙知、社内政治、信頼、自由、宣伝、Partner of choice

全面改訂2.1.5テーマを選ぶ
2017.6.25)(全面改訂第17回)
実施するテーマを選ぶ際には、必要性、重要性、興味、実現性が重要。さらにポートフォリオを意識すべき。
キーワード:ハイルマイヤー(Heilmeier)の基準、ポートフォリオ、不確実性、資源配分

全面改訂2.2.1研究者の活性化
2017.7.23)(全面改訂第18回)
モチベーションに影響する因子には、欲求、環境や仕事の性質、仕事の進め方、期待、論理的あるいは非論理的な気持ちなどが影響する。それらをうまく組み合わせることが必要。
キーワード:モチベーション、外発的動機、内発的動機、欲求、ニーズ理論、Maslow、欲求階層理論、動機付け要因、衛生要因、職務特性理論、期待理論、ゴール設定理論、自己効力感、感情

全面改訂2.2.1.3)研究者の活性化とモチベーション
2017.8.20)(全面改訂第19回)
モチベーションに影響する要因には様々なものがある。置かれた状況や個人の考え方に応じてモチベーションを高める工夫をする必要があり、そのためにモチベーションの本質的理解が有用。
キーワード:モチベーション、エンパワーメント、心的活力、働きがいのある会社、外発的動機づけ

全面改訂2.2.2研究者の適性と最適配置
2017.9.18)(全面改訂第20回)
個人の適性にあった仕事を担当してもらうことには利点がある。そうした仕事の進め方を可能にするのが、多様性を尊重する考え方なのではないか。
キーワード:未知か既知か、頭を使うか体を使うか、適材適所、多様性、新規性、実行

全面改訂2.2.2.3)研究適性についての様々な考え方
2017.10.15)(全面改訂第21回)

研究者の適性については様々な考え方がありますが、不確実性に耐えられること、協力できること、失敗から学べること、自律的であること、新しいことへの意欲があることが重要と思います。
キーワード:パーソナリティ、チーム

全面改訂2.2.3研究リーダー、マネジャーの役割
2017.11.12)(全面改訂第22回)
マネジャーに求められることは、他の人に影響を与え他の人の適切な判断と好ましい行動を促すことと考えられます。そのためには、ビジョンを掲げること、多様性を確保すること、コミュニケーション促進などが必要とされるでしょう。
キーワード:リーダー、マネジャー、ビジョン、TFL(トランスフォーメ―ショナル・リーダーシップ)、多様性、コミュニケーション、連携、調整、育成、指導、ロールモデル

全面改訂2.2.3.3)リーダー、マネジャーの役割とあり方に関する様々な考え方
2017.12.10)(全面改訂第23回)
リーダーのあり方に関する様々な考え方の紹介。様々な考え方を参考に状況に応じたマネジメントを考えて実行することが重要か。
キーワード:シェアード・リーダーシップ、シリアル・イノベーター、10X型リーダー、賢慮、グーグル

全面改訂2.2.4研究メンバーの育成
2018.1.8)(全面改訂第24回)
技術の高度化、技術伝承の必要性を考えると、研究者育成をうまく行なう必要性は今後高まっていくと考えられます。学習のメカニズムの理解に基づく効果的な育成を目指す必要があると思われます。
キーワード:育成、能力、学習、コルブの経験学習モデル、経験、ヤーキーズ・ドッドソンの法則

全面改訂2.3.1研究組織の構造
2018.2.4)(全面改訂第25回)
技術志向、機能志向、マトリックス構造など、組織の特性を理解した上で、状況に応じてマネジマントの方法を工夫していくことが必要。
キーワード:技術志向、機能志向、マトリックス、ピラミッド組織、フラット組織、ネットワーク組織、連携、エコシステム

全面改訂2.3.2研究組織の仕組み
2018.3.4)(全面改訂第26回)
組織運営の仕組みも研究開発の進め方を考える上では重要です。制御された自由を研究者にどう与えるかが重要な視点になると思われます。
キーワード:トップダウン、ボトムアップ、自由、制度、組織文化

全面改訂2.3.3研究組織の望ましい特性
2018.4.1)(全面改訂27回)
どんな特性を持つ組織が研究にとって好ましいのか。自律性と多様性があり、コミュニケーションが活発で、学習、協力ができること。それにより知識が創造できるような組織、ということになると思います。
キーワード:自律性、多様性、コミュニケーション、学習、協力、知識創造、SECIモデル、場

全面改訂2.3.3.3) 研究組織の望ましい特性に関する様々な考え方2018.4.30)(全面改訂28回)
研究組織の望ましい特性についての様々な考え方の基本は、
研究開発に携わる人々が自らの可能性を最もよく発揮できる組織特性、それを担保する「信頼」であると思われます。
キーワード:ビジョン、自律性、多様性、コミュニケーション、学習、実験、協力、信頼

全面改訂2.3.4研究組織の運営手法
2018.5.27)(全面改訂29回)
成果を引き出すための運営手法について考えました。特にコミュニケーションを促進するため、報告、連絡、相談、ミーティング、会議をうまく運営することが有効だと考えます。

キーワード:報告、連絡、相談、ミーティング、会議、アジャイル、スクラム

全面改訂2.4.1研究プロジェクトの運営
2018.6.24)(全面改訂30回)
研究プロジェクトの運営については、近年では、事前に綿密な戦略と計画を立てそれに従って進めることよりも、試行からの学習と臨機応変な方向転換を重視する考え方が増えてきているようです。
キーワード:不確実性、実験、試行、学習、見直し、方向転換、協力

全面改訂2.4.1.3) 研究プロジェクトの進め方に関する様々な考え方
2018.7.22)(全面改訂31回)
試行を重視するプロジェクトの進め方、計画重視の考え方、従来のプロジェクトマネジメント手法の得失を整理しました。
キーワード:創発的戦略、リーン・スタートアップ、デザイン思考、計画、プロジェクトマネジメント、ステージゲート

全面改訂2.4.2コラボレーションのマネジメント
2018.8.19)(全面改訂32回)
他組織とのコラボレーションの遂行では、分業と協力を分けて考えること、win-winの関係を維持できるようにすること、信頼を重視することが重要であると考えます。
キーワード:コラボレーション、協働、分業、協力、win-win、信頼、オープン・イノベーション、イノベーション・エコシステム、

全面改訂2.4.3プロジェクトの方向転換と中止
2018.9.17)(全面改訂33回)
研究開発においてプロジェクトの中止や方向転換は必須のものであるにもかかわらず、なかなか実行は難しいようです。うまく中止、方向転換するには人間の心理的抵抗をなるべく小さくすることが必要でしょう。
キーワード:中止、方向転換、失敗、ピボット、予測市場、死前検証

全面改訂2.4.4可視化による運営のマネジメント
2018.10.14)(全面改訂34回)
創発的な研究開発では、
「現在どこにいるのか」という現状認識と、「それに基づいてどこに進むべきか」という判断が重要と考えられます。その認識のため、どんな不確実性があって、それがどう変化するかをわかりやすくまとめることは有意義だと思われます。
キーワード:可視化、Canvas、ダッシュボード、HOPE実験テンプレート、確実性の推移表

全面改訂2.4.5失敗を避ける
2018.11.11)(全面改訂35回)
研究開発に伴う失敗は、重要ポイントの見落とし、イノベーションの本質の理解不足、思い込み、現状維持、能力の過信、不完全な実行の仕組みなどが原因と考えられます。まずは失敗を避けられるという過信をしないことが重要でしょう。
キーワード:失敗、見落とし、現状維持、過信

全面改訂2.4.5.3) 失敗の様々な要因
2018.12.9)(全面改訂36回)
さまざまな失敗原因についての考察を集めました。失敗原因は様々ですので、事例や様々な視点からの考察から学ぶことも必要と考えます。

キーワード:失敗、衰退の5段階、幹部の脱線、判断のバイアス、チーム、最初の段階

全面改訂2.5.1研究成果を生かすために必要なイノベーション普及の考え方
2019.1.6)(全面改訂37回)
研究成果を使ってもらうための重要な視点であるRogersのイノベーション普及学をレビューしました。
キーワード:Rogers、イノベーション普及、採用者カテゴリー

全面改訂2.5.1.3) イノベーション普及に関連した様々な考え方
2019.2.3)(全面改訂38回)
イノベーション普及論の限界、キャズムへの発展などを議論しました。普及の考え方は有効ですが、
Rogersのモデルは製品の変化を考慮しない単純化されたモデルである点には注意が必要でしょう。

キーワード:イノベーション普及、キャズム、ネットワーク

全面改訂2.5.2得られた知的資産の活用
2019.3.3)(全面改訂39回)
暗黙知を含む知識の移転、特許の活用など、研究によって得られた知的資産を活用して、新たな知識の創造につなげていく努力はますます必要になっていくと思われます。
キーワード:暗黙知、形式知、知識伝承、知的資産、ナレッジマネジメント、特許

全面改訂3.1まとめ(不確実性に基づく研究マネジメント)
2019.3.31)(全面改訂40回)
研究開発を不確実なものと捉え、重要な不確実性をうまく減らしていくことが研究開発をうまく進めるために必要なことだと思います。その視点で特に重要なポイントをまとめました。
キーワード:不確実性、研究マネジメント

全面改訂3.2不確実性マネジメントシート
2019.5.1)(全面改訂41回)
不確実性に基づく研究マネジメントの実践のための、「研究テーマを選定するための不確実性検討シート」と、「研究テーマ遂行シート」の2つのツールを紹介しました。
キーワード:不確実性、ツール、シート


シリーズIV(現在改訂執筆中)記事
「研究開発マネジメントの知識と不確実性に基づく研究マネジメント」
ノートIV第1回:はじめに2019.5.26)<対応するシリーズIII記事:第1回
シリーズIIIとは構成も若干変えて、不確実性に基づく研究マネジメントの視点で全体をまとめます。シリーズIVの予定と、シリーズIIIとの対応リンクを入れました。
キーサード:不確実性


ノートIV第2回:1.1研究開発とは?
2019.6.23)<対応するシリーズIII記事:第2回
新しいことを扱い情報を得ようとする活動としての研究開発、マネジメントのポイント。
キーワード:研究開発の必要性、不確実性、研究マネジメントがなすべきこと、イノベーション


シリーズII「ノート記事改訂版」(2013-4目次はこちらの後半を参照ください。
シリーズI「研究開発マネジメントノート」(2010目次はこちら