なんだか、オトナの事情とやらでずいぶんご無沙汰になってしまったが、
オレはいまサントドミンゴからセビリアに向かう定期船の船内にいる。
定期船というのは、世界各地の主要な港の間を結んでいる定期客船で
交易品を運ぶことはできないんだが、速くて安全な旅を保証してくれる。
もちろん、寝落ちの心配もない。(笑)

<定期船内>
案内人と
座っているだけで目的地の港まで連れていってくれるので、オレは
海事任務の戦地への移動や武器の補給で重宝させてもらっている。
戦闘艦で移動すると速度が落ちるし、いったん水兵を下ろして
商船で移動すると、また訓練しなおさなくてはならないからだ。
あと、鉄や砲弾といった材料の交易品の状態では運べない大砲や
ピザ等の戦闘糧食を持って移動できるのもありがたい。

<定期船内>
給仕と
「いらっしゃいませ、ランゾさん。定期船の旅はいかがですか?」
イスパニア人(だと思う)の給仕が話しかけてくる。 こいつは
人の名前をきちんと覚えていて、アパルトメントにいる残念な
守衛さんとは大違いだ。(笑)
「あぁ、悪くない。 ラムとバカリャオのコロッケを頼む。」
そう答える、オレ。 オレはこのバカリャオ(干しダラ)のクロケット
という、水で戻した後ほぐした干しダラと茹でて潰したジャガイモを
混ぜた団子にパン粉をつけ油で揚げた、このイベリア料理が好物だ。
だが、たしかこのジャガイモというやつ、最近インディアスで
見つかったばかりの貴重品のはず…まあ、美味いからいいがな。

<定期船内>
客席で
客席でバカリャオのコロッケをつまみながらラムをあおる。
最近、定期船は航海技術の進歩からか季節風に関係なく年中運行される
ようになった。 海賊どもや嵐を心配することもなく快適な旅ができる
…こういう「世界の進歩」なら大歓迎だ。

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- やぶにらみ航海日誌(ランゾ船長の日記)
















