一枚一枚脱いでいくさまを
写真で表すのは難しいですね
撮影しながら
もちろんこれら今置かれている状況に
いささかの興奮は覚えながら
ずっと僕の中にあったのは
目の前の女性が
何を想いながら何を考えながら
どんな気分で
脱いでいるのだろうかということと
割りと引いてというか
少し冷たいぐらい落ちついて
音を感じ、 視線を動かし、 黙々と撮っている
自分に向けて
なぜかという問いでもあったような
でもこうやって文字に起こして
写真に触れていると
確実にそこにその時の熱量があるのが
不思議ではあるんです
脱いでるさまが一連の流れが残せていれば
成功と少しは言えるのかもしれません
脱ぐという行為だけ
それを黙々と言葉を発することもなく
レンズを通して言葉にする
そんなあるような無いような空気感が
わずかでも出てればいいし
少なくとも翔子さんにその瞬間を
思い出してもらえば
満足なのかもと思いました
おしまい
