2005年07月

2005年07月28日

お暇でしたら

de07c0bf.gif8月5日はお暇ですか。金曜日。フライデーナイトなんですけど。

あー・・・・お暇ですね。はいきまり。



そしたら、是非来ていただきたい会議、というか、パーティがあるんですよ。

あたし、京都で配っているフリーペーパー、SCRAPのスタッフをしてるんですけど。あ、↓詳細です。
http://www.scrapmagazine.com/

このSCRAPが、生まれて1年たったのです。
ほんで、その記念といたしまして、

「歌って踊れる編集会議!vol.1」

を催します。やりー。



これは何かと言うと、
次号のSCRAPの企画を、みんなで飲んで踊ってひとつ考えませんか、
っていうものなんですね。

1階はライブハウス。
2階はバー。
騒いでもよし、ゆるりとしてもよし。

ひとりで来ても十分楽しめますよ。
そこで誰かと出会っていってください。
語らっていってください。
親友つくっていってください。


楽しい夜にしましょう。一緒に。

70名完全予約制なのですが、まだ募集中です。
よかったら、是非。


詳細です。↓

「歌って踊れる編集会議!vol.1」
日時:2005年8月5日(金) open 18:00 / start19:00
場所:ライブハウス 京都二条NANO & s.sense
料金:1500円(+1drink) 完全予約制 先着70名様限定

メールにてご予約を。
info@scrapmagazine.com





rasen816 at 01:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2005年07月25日

レクイエム

あたしが4月にサークルの勧誘をしてたときに、
隣に座って話を聞いてくれた女の子。
彼氏がほしいんです、と言っていた女の子。
漫画がすきなんです、と言っていた女の子。
お菓子食べ、と言うと、素直にぱくんと食べた女の子。
おおらかな子だな、とおもった。

彼女は結局、飲み会も説明会も、用事があって来られなかった。
だけど、「ごめんなさい、今度いきますね!」って顔文字つきでメールしてくれた。
あたしはめったに使わない星マークで、了解の旨を伝えた。
ええこじゃな、とおもった。


JR福知山の事故で、3人の同じ学校の生徒が亡くなった。
大学のホームページで彼らの名前を知る。

彼女の名前がそこにあった。
あたしはパソコンの画面を目の前に、かたまった。

彼女はこれからも、うちのサークルに来られない。




きょう、追悼式があって、それに出席した。

うちはキリスト教の大学なので、オルガンで音楽が流れる。
あたしは胸がしわっとする。

彼女がでっかいパネルになって、ピースしている。
彼女のお父さんはめがねをはずして、泣いている。



希望
未来
目標
胸がはちきれる思いです
悔やんでも悔やみきれません
志なかばにして
すべてを与え、すべてを奪いたもう神よ
天国から見ている
神の恵みがありますように
アーメン




左にはめがねをかけたスーツのおじさんがひとりで座っていて、
彼は賛美歌を、おそるおそるうたった。
きっと初めてうたったのだろう。
音程がはずれていて、蚊の鳴くような声だったが、
彼は確かにうたっていた。
死を悼む行為を見た。
ぐうっと胸がいたくなった。

あたしも賛美歌なんかうたったことないけど、
配られた楽譜を頼りにうたった。
左に負けず劣らず、音程が外れた。
だけどうたった。




あたしは、
死んでしまった彼女ではなく、残された人に対してうたっていた。

がんばってくださいなんて、
無理しないでくださいなんて、
口が裂けても言えるかよ。

だからもう、ただ音程のはずれたままうたうしかなかった。










rasen816 at 18:41|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 日々 

2005年07月24日

「間宮兄弟」の影響をうけ

50173e80.bmp「衣食足って礼節を知る」というのか、
「腹が減っては戦ができぬ」というのか。

とにかく、あたしは礼節を知ったというか、戦をしたというか、
端的に言えば、晩ごはんをつくったわけだ。
おなかが減ってなかったからね。
減ってたら、一刻も早く我に飯を!!と、コンビニでサンドイッチか冷麺か買っていたとおもう。
減ってなかったから、こんなに心に余裕ができていて、
どれ、ゴーヤでも炒めてみしょう、
と、こうなったわけだ。


まことにめずらしい。
卵以外の食材をフライパンに乗せるなんて、いつぶりだろう。おぼえていない。

それもこれも、いま読んでいる「間宮兄弟」のせいだ。
江國香織の小説だ。
やせていて、よっぱらったら「たしけてくえー」と鳴く明信。兄。
太っていて、女の子の前だと「テイスト」とかこじゃれた言葉をつかっちゃう徹信。弟。
もう、このふたりに夢中になっている。
居心地がよすぎて、何かとぎりぎりまで読んでいる。

このふたりは、もう、ほんとさえない男なんだけど、
すごく豊かなんだ。
たとえるならば、朝起きたら、コーヒーのにおいとバターのとける匂いがするような。
そんなささやかな贅沢。
ささやかな贅沢。
あたしはこれに、心底あこがれた。

だから、料理をしてみた。
濃い緑色のゴーヤを切ったら虹型になる。
ごま油の容器は、油の切れ具合がいい。
レタスはうすあまい。

なんかしらんが、いろんなことに気づいた。

花火といえば、間宮兄弟はスイカだそうです。
本間姉妹は緑茶と水ようかんだそう。
あたしんちは、公園で終えた帰りに、父さんがジュースを買ってくれた。
虫がぱらぱらひっついている自販機で。
父さんはいつも大股で、あたしの前をたばこをくゆらせながら歩く。
あたしは走るからなかなかジュースを飲めなくて、
止まっては飲み、飲んでは走っていた。
そしたらわき腹がいたくなるのだ。
そうそうそうだった。
おもいだした。



さてさて「間宮兄弟」の続きでも読もうかね。

rasen816 at 21:44|PermalinkComments(2)TrackBack(0) だれかの作品 

2005年07月20日

わかりやすい失敗

「ごはんたいてきて」
と、言われた。
バイト先でのことである。
「どれくらいですか」
「6合」


きちんと軽量カップで6合はかる。
そしてそれをとぐ。

といでもといでも、水は白くにごる。

みんなどれくらいで妥協してんのかなあ

と、ぼんやりしながらとぐ。



米の話。
とぐ際に、米と米をぶつけあって、傷をつけあったほうが、
おいしいご飯が炊けるらしい。
ついた傷の中に水が入り込んで、ふっくらするらしいのだ。

哲学の先生は、その話をしたあとに、
「人間もそうですよ」
と、言った。

あたしはこの先生を大好きだ。



そんなことを思い出しながら、炊飯器に設置。
たきあがるのを待つ。



「きょう米炊いたのだれや」
仕事をしていると、上司にそう言われた。

「あたしっすけど」
いやな予感がする。

「おかゆじゃねーかよ」
怒っている。

「まじっすか」

「まじ」

「まじっすか」

「まじだよ。もー俺、ごはん炊けないやつがいちばん嫌い」

「うわあ、ごめんなさい」


見ると立派なおかゆに仕上がっていた。
どうやら内蓋をしなくてはならなかったらしい。




「もーいいじゃないっすか、そんな怒んなくて」
「おかゆもおいしいよ」
そう言ってくれた人がいた。




ひさしぶりにこんなわかりやすい失敗をした。
そしたら、わかりやすい怒りと、わかりやすい慰めに会えた。

これは懐かしい、とおもった。
だけど、あたしはもう二十歳になるので、泣いたりはしない。



がしゅがしゅ洗ったせいか、米は存分に水を含んでいた。


rasen816 at 19:17|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 日々 

2005年07月18日

ダルメシアン 仕事を語る

早い朝、
散歩をする。
いつも自転車で通る通学路を、
今朝はあるく。


ある立派な一軒家の前にさしかかる。
和風なおうちで、脈絡なく植物が育てられている。

玄関に、それはもう背の高いダルメシアンが、後ろ足でたっていた。
しなやかな筋肉と、白に黒の浮かんだ皮に
目をうばわれる。

隣には、三毛の猫が、同じようにたっている。
すこしくたびれた様子。
ダルメシアンとくらべることにより、ますますくすんで見える。




「せやからな、俺は人間を喜ばせることが仕事やねん。
 エンターテイメントやねん。
 それでおまんま食っとんねん」

ダルメシアンは、関西弁だった。

「なるほど」

「おまえもな、自分のなにが売り物になっとんか、つうことを考えや。
 ほら、いつも見てるやろ。
 俺がお手したくらいで喜ぶ人間を。
 あの程度でやつらは俺にジャーキーくれんねんで」

「そうだよな」

「でも、これは媚売ってんのんちゃうで。
 エンタテイメント売るのと、媚売るのはちがうことや。
 俺は媚でおまんま食うほど、困っちゃおらんからな。
 わかるか」

「わかる。
 ・・・俺も、さがしてみるわ。
 自分の売り物」

「そうしいや」



ふたりはあたしに気づいてない様子で、
それから三毛の売り物は何にするかを話し合っていた。



そういう夢を見た。


恋人にその話をすると、

かっこいいなダルメシアン

と、言った。

rasen816 at 11:40|PermalinkComments(1)TrackBack(0) 日々 

2005年07月14日

おっぱいと夏みかん


1年前、授業で、向田邦子の短編を購読した。

その中で、胸の大きな女の人が出てくるものがあった。
向田邦子はその胸のことを
「夏みかん」
と表現していた。

その女の人の名前は、峰子だったか睦子だったか、
もしくはどちらでもなかったか、
ぜんぜん思い出せないのだが、
先生が彼女のことを
「ムネコ」
と間違えて言ったのは、記憶にがっつり刻み込まれている。

そのまま何もなかったかのように授業は進んだ。
だけど、友達とあたしはつぼにはまってしまい、
どうにかなりそうなくらい笑った。
笑い声を抑えるのに必死で、
その必死さがよけいにおかしくて、
かなり長い間笑った。
そういうこともある。

笑いがおさまってから、あたしはムネコのことを考えた。
きっと、つやつやした顔をして、よく笑うんだろう。
なんたって、夏みかんだもの。




きょう、レポートや試験や課題のことを考えながら、
あたしは階段を降りていた。
午後5時ごろ。

うしろから
「らーん!」
という声がした。
振り返ると、友達の女の子が駆け寄ってくるところだった。

体の大きさにくらべてやや大きいその胸が、
上下にゆれていた。

それはまったくいやらしくなく、とても健康的だったので、
あたしは少し見とれてしまった。

「疲れた顔してんなー」
と言う彼女の顔は、ぴかぴかしていた。






彼女と別れたあと、
なんだかあたしも陽気になってしまい、
首をぐるぐる回した。

すると、空が見えた。
ひさしぶりの青空。
今朝ふとんを干したことを思い出す。

きょうのふとんはふかふかしとるわ、きっと。

そう思うとよけい陽気になった。






あの授業以来、胸のふくよかな人は、夏みかんのイメージである。
陽気で、つやつや、ぴかぴか。

おっぱいとは、そういう胸のことを言うんだろうな
と、おもう。






rasen816 at 19:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日々 

「PINK」

7dfb39a7.LZZZZZZZ岡崎京子のまんがを、何度も読んでしまう。



きのう、授業で
「自分の好きな作品、どれかひとつをみんなに紹介してください。
なるべく、読みたい・観たい、と思わせるようにね」
という課題で当てられていて、
発表してきました。

選んだのは岡崎京子の「PINK」。






あとがきで、岡崎京子はこう言っています。
「すべての仕事は売春である」


知り合いに、お金をもらってセックスをしている子がいました。
あたしは驚いてしまい、
「そんなん辞めな」
と言いました。
「なんで?」
その子はそう言いました。

あたしは何も言えませんでした。

あ、ほんまよ。
なんでじゃろ。

そう思ってしまったからです。




いけないのは、
「売春は悪いことじゃない」
とおもうことではなくて、
「売春は悪いことだ」
と何の疑いもなく、教えられるままに思い込んでしまうことなのだと思います。

いっかい、自分の頭で考えること。
それを怠ってしまったら、人を納得させることなんてできるわけない。




「あー何かいいことないかなー」
「ねー」
「お金欲しいなー」
「ねー」
「いい暮らししたいなー」
「ねー」

何かあたしは
なんだかすごく悲しくなって
そんなお金欲しければ
カラダ売ればいいのに
と思った




何度も読み返すのですが、まだ答えが見つからない。



お金が欲しい欲しいと愚痴るOLと、
稼いだお金でバラの花を買って微笑むホテトル嬢。
どっちが幸福なんだろう。

rasen816 at 02:23|PermalinkComments(3)TrackBack(1) だれかの作品 

2005年07月09日

課題「最期の晩餐」

あなたは最期に何を食べたいですか。
もしくは、キリストの最期の晩餐についてでも、
誰かの最期の晩餐でも結構です。
800字以内。自由に書いてください。


続きを読む

rasen816 at 22:00|PermalinkComments(0)TrackBack(1) だれかの作品 

2005年07月08日

ロンドンで

ロンドンで、50人以上が亡くなった。
負傷者は700人を超えた。

地下鉄には、人がたくさんいたのだろう。
ませた女の子も、
音楽好きな青年も、
料理の上手なおばちゃんも、
きっといたのだろう。

そこで、爆発が起こった。
突然、起こった。


あのね。
あたしには、わからないんだ。
何がわるいだとか、こうするべきだとか、
あたしには、わからないんだ。



でも、
もしもあたしがそこにいたら?
もしもあたしの大切な人がそこにいたら?



あのね。
あたしには、わからないんだ。
何で、そんなことができてしまうのか、
あたしには、わかんないんだよ。


何のために?
何のためなんだよ。
それは、人の命よりも大事なことなの。
人の命よりも大事なことって、なんなの。


rasen816 at 23:29|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 日々 

願い事

昨日は七夕でしたね。
何を願いましたか。


この質問を、昨日何人かにしてみました。
「何をおねがいするの」


「自分ひとりで何でもできるようになれますように」
ほほう。

「蘭ちゃん(あたしです)に半年振りに会えますように」(メールで)
会いましょう。

「無病息災。家内安全」
しぶい。

「彼氏できますように」
そうだなあ。


食堂に、笹が飾ってありました。
そこの短冊から、ちょっとだけ拝借。

「組み手が強くなりますように」
男前なのかどうなのか。

「サークル続けられますように。合宿行けますように。ラケット返ってきますように」
何があったんだ。

「20万手に入りますように」
気持ちはわかる。




恋人にも、この質問をしてみました。
「別に、ねえなあ」

あたしもです。



去年は何を願いましたか。
覚えてますか。

あたしは覚えています。
食堂の笹に、短冊をぶらさげました。

「独立できますように」

経済的に、ではなく、精神的に、です。
自分ひとりの足で、きちんと立ってやる。
そう思っていました。

1年前、あたしはあまりにも不安定で、だれかにしがみつかないと立っていられなかった。
それが悔しくて、情けなかった。


あたしはいま、どうにか立てているような気がします。

そして、気がつきました。
あたしが立てているのは、倒れそうになったとき、ぐい、と手をひっぱってくれる人がいるからだということ。
そんな人たちがいるから、あたしは勇気を出して、また立ちあがることができるのです。
あたしも誰かが転びそうになったら、
おっとっと
とか言って、抱きとめてやりたい。
そんで、笑ってやりたい。


なんだ、独立よりも、こっちの方が断然いいじゃないか。
ねえ。



願い事は、今年はしませんでした。
かわりに、ありがとうとおもいました。



rasen816 at 10:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 日々