2015年01月03日

金色の

義妹の伏せた目の、うわまぶたがきれいなほのかな金色で、きれいだなとおもう。
この子はとなりに座ったやさしげな、私のひとつ年下の男の子の妻になると言う。
彼は彼女の顔をときおりのぞきこみ、小さな声で会話をする。そのときだけ、彼は彼女の名前を呼び捨てにする。

私は自分の化粧ポーチの中にあるアイシャドウについて考える。
あれを買ったのは去年の三月、友人の結婚パーティのときに、ワンピースを着て、美容院で髪の毛をきれいにしてもらって、そのあとふらっと寄ったデパートで買ったのだった。
私の一重まぶたに、お姉さんが金色と深いチョコレート色を乗せてくれて、よくお似合いです、と言ってくれて、私はそれを買ったのだった。
自分がなにか、よいものになった気がしたので。

ふつかよいを治めるには、つまるところ時間と水分しかないというのを聞いた。
コーヒーを飲んでも、お風呂に入っても、頭痛薬を飲んでも、あまり意味がないという。
今年30になる私は、何度もふつかよいを繰り返し、そのことをもうじゅうぶんに知っている。
ほとんどの痛みは、時間と水分でしか治まらないことを知っている。
紛らわすことはできてもそれは前借りでしかない。あとでまた、ツケを払わなきゃいけない。利子をつけて。

お酒を飲むときらきらして、世界が鮮やかに輝き出す。
でも過剰摂取されたきらきらは澱のようにつもって、頭の中で痛みに変わる。
ふつかよいは、水分でそれをうすめて、時間が過ぎるのを待つしかない。
もししらふできらきらが見えたとして、過剰摂取したその種のきらきらはどのように変化するんだろうか?


rasen816 at 22:37│Comments(0)TrackBack(0)

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