2010年03月

建築家

日付が連番ですが、あとでまとめて書いているので実際の日時とはズレがあります。ご了承下さい。


 親父さんから紹介された建築士の方とお会いしました。


スタジオA主宰 建築家 TM氏


 親父さんは現在、大臣認定構造計算ソフトを開発している
会社を経営していて設計業務はしていないのですが
そのオフィスがあるビルを手がけた建築家が木造住宅も
やっているから頼んでみたらとTM氏を紹介してくれました。

 TM氏と会い、経歴ファイルを頂き、自己紹介をお聞きしながら
なんか凄そうなのが出てきたなと思いつつも
話をしてみると非常に話しやすく、話も合う感じだったのと
前建築士ともめた時の話をし、TM氏の法解釈を聞いた上で
「この人ならおかしな事は言わないだろう」と感じたので
設計業務や料金について確認した後、プランをお願いする事に
しました。

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 一応、ここまでの間に自分達で作ったイメージをCADで
図面に起こして資料として用意しておいたのでそれを渡した所
「意図する事は大体この図面から読み取れます」
と言って頂けました。
そして基本的にはそれの発展系で、また、不便な点や
好ましくない所は意図を踏まえた上で提案して頂く形で
プランニングし、またそれを叩き台として一緒に作って
いきましょうと言う所で今日はおしまいです。

ありえない

 親父さんからの返答。
即答で「ありえない」

「斜線制限は場所によって検討するべきもので、a点で検討されたものがbc点でも適用されるのはおかしい」

ということでした。

 この数日後に親父さんから紹介され設計を任せることになった
別の一級建築士にも同じ事を言われたので、やはり最初の
建築士の言い分はおかしいようです。


 これを受け、この事を叔父に告げると
「知り合いに建築士がいるならその人に頼めばいい」
「俺に義理立てして話もってこなくてもいいんだぞ」
と言われたので、一旦叔父と建て替えを切り離す事にしました。

設計は友人の親父さんが紹介してくれることになったので
その方と話を進める事にして、
叔父は他所で設計した図面でもやってくれると言う事なので
設計が終わってから改めて、工事を叔父に仕切ってもらうか
別の工務店に頼むか検討しようと思います。

斜線制限

叔父が頼んだ建築士、はっきり言ってダメでした。
法解釈がぐちゃぐちゃ

問題になったのが斜線制限に関して。

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建築基準法 第56条
建築物の各部分の高さは、次に掲げるもの以下としなければならない。

1項一号
当該部分から前面道路の反対側の境界線までの水平距離に、同表(に)欄に掲げる数値を乗じて得たもの

2項
前面道路の境界線から後退した建築物に対する前項第一号の規定の適用については、
同号中「前面道路の反対側の境界線」とあるのは、「前面道路の反対側の境界線から当該建築物の後退距離
(当該建築物(地盤面下の部分その他政令で定める部分を除く。)から前面道路の境界線までの水平距離のうち
最小のものをいう。)に相当する距離だけ外側の線」とする。
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わかりやすいように例を作りました。
その建築士が言った事を説明します。

 

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このように道路に対して斜めに家を建てるとします。

第56条1項一号にある(に)欄の数値は一般的な1.25とします。

a点、b点、c点の高さはそれぞれ5,000、最小後退距離は1,000ですので

a点の斜線制限は
(前面道路反対側の境界線までの水平距離5,000+2項後退距離1,000)x1.25=7,500

b点の斜線制限は
(前面道路反対側の境界線までの水平距離6,000+2項後退距離1,000)x1.25=8,750

c点の斜線制限は
(前面道路反対側の境界線までの水平距離7,000+2項後退距離1,000)x1.25=10,000


このようになるはずです。

しかしその建築士は


「斜線制限は一番距離が近い場所のものが全てに適用されます」


と言い、abc問わず、この面は全てaの斜線制限に収まる範囲で
設計しなければならないと言い出しました。


明らかにおかしい。
斜線制限に関する法律の冒頭、最初の最初に書いてある
56条1項一号が完全にディスられてます。
「当該部分から」これが意味するところは何でしょう?

 この建築士の言うとおりに設計するとかなり苦しい設計に
なりそうですし、なによりこのまま信用なぞ出来るわけも無く。

 ネットで散々調べて、法令も何度も読み返しました。
しかし、やはりこの建築士の言い分が当てはまる
文章は見つかりません。
叔父にも意義を唱えたのですが
「あっちは専門家なんだから間違った事はいわないだろう」
と、とりあってくれません。


ここで叔父に対する信頼感も大幅ダウン。

あっちが専門家だと言い取り合ってもらえないなら
他の専門家に聞いてみよう。と言う事で
丁度大学の理工学部建築学科に在籍していて、構造設計事務所で
バイトもしている友人がいるので状況を話し、判断してくれる
当ては無いか聞いてみました。

 休校中で教授には聞けなかったとの事ですが
彼の親は一級構造建築士。
専門は構造ですが、昔は一般住宅も手がけていたし法律が違う訳では
ないのでわかるだろうと「ちょっと親父に聞いてみるわー」と言い
話を持っていってくれました。

建て替え決定

叔父に建て替えの事を話しました。
「みんなでしっかり建てた家だから、手直しで済ませてもいいんじゃないか」
と言われたのですが、ぺこぺこになってる柱を見せると
「開けてみないとわからないけど、2階でこんなになってると
下は大変そうだなぁ。建て替えで考えるのもいいかもしれないな」
と言って頂いたので、建て替える方向で話を進める事にしました。

 建て替えるにあたり、どこに頼むか…ですが
この叔父は請負の大工ではありますが自分で総括して家を建てた事も
何度もあったので、近所と言う事もあり、工務店を開いている叔父では
なくこの叔父にお願いすることにしました。

となるとまずは設計、ですが。
叔父も建築士の資格は所有しているのですが、専門の人に任せた
ほうがいいと言われ、叔父が知り合いの建築士に話を持って行くこと
で合意し、建て替えに向かって本格始動となりました。

建て替え検討

我が家は築34年。

 基本的に躯体はしっかりしていたのですが、人が住んでいなかった
期間が数年あり、その時に一部の柱がシロアリにやられて
ぺこぺこになってました。

 家として色々使い辛い所もあり、シロアリにやられた所が不安でも
あるので、第一子が産まれた時から「この子が小学校に上がる頃には
建て替えたいねー」と妻と話していたのですが、昨年第二子が誕生。
手狭になったので真剣に建て替えを検討する事にしました。

 私の母方の家系は代々大工。
祖父は生前は江戸川区の小岩で工務店を営んでおりました。
叔父の一人は我が家から徒歩3分ほどの所に住んでおり
自宅には作業場や材木置き場等もあります。
もう一人の叔父は現在錦糸町で工務店を営んでおります。

我が家もこの三人の大工が建てた家なので、建て替えにあたり
近所に住む叔父にまず相談に行くことにしました。

 

はじめまして

はじめまして。
37歳で2児の父、仮名「らすなん」と申します。

家を建て替えるにあたり、経験した事、考えたこと等を
残しておきたいと思い、ブログを始める事にしました。

つたないブログですが、よろしくお願いします。

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