先日も質問を受けましたがRATEBUSTER!を使ってどう馬券を買ったらいいのかを整理して書ました。参考にして下さい。
購入するべきレースについて
目の前で競馬がやっているとすべてのレースを購入したくなるのがギャンブラー心情ですがRATEBUSTER!GOLDでシミュレーションすると買っていいレースといけないレースがあることに気がつきます。RATEBUSTER!の場合実際に行われたレースをすべてデジタルデータに置き換えて予想を行っています。ですからデジタルデータに置き換えることが出来ない不確定要素が多いレースが苦手なレースになります。
1.充足率
初出走馬は血統や調教タイムなどしか競走馬を評価する指標がありません。又キャリア1戦の馬は叩かれた2戦目で大きく変わり身があるかも知れません。初出走馬のレースより過去に同じコースで10戦している馬の方が競走能力が正確に測れることはあきらかです。RATEBUSTER!では全馬が過去4走以上している時の状態を充足率100%レースと呼んでいます。全馬が過去3走の場合は3÷4×100=75で充足率75%となります。購入推奨は充足率100%のレースで最低ラインは80%以上レースを購入することをお勧めしています。
2.競馬場
RATEBUSTER!過去のレースからこのコースはどの枠順、脚質が有利であるかなどを統計的に計算しています。ですから新中京競馬場のようなまだ実際に行われたレース数が少ない競馬場は苦手な競馬場となります。また浦和競馬場のような「ヤリヤラズ」が多い競馬場はデータ面からはその傾向が見えませんので苦手な競馬場となります。「ヤリヤラズ」とは八百長のことではなく馬主や調教師が今回勝負するのか、調教の代りたたき台としてレース使うかなどの作戦のことです。地方競馬では中央競馬のように最低ライン未満のデキで出走することが多くあります。
3.トラックバイアスの影響が多いレース
芝のレースは天候や開催が進むことによって大きく馬場の性質が変わって行きます。ダートのレースは水分量によって若干変わりますが芝のレースよりは影響が少ないようです。ダート戦>障害戦>芝戦 の順がデータの信頼度順になります。又、同じコースを走る続ける地方競馬の方がさまざまな競馬場やコースを走る中央競馬より信頼度が高くなります。
4.距離
スローペースなどの展開の紛れは大きな波乱レースにきっかけになります。ですからスローペースになりにくいレースの方が競走馬が能力通り走れるレースとなり短距離戦のデータ信頼度が一番高いと言えます。
短距離>中距離>長距離
5.不確定要素
初めて不良馬場、コースを経験する馬が多数出走するレース。デビューして間もない騎手が有力馬に騎乗する。休み明け馬が多く出走するレース。前走が外国、地方競馬場の馬がいるレースなど不確定要素が多く存在するレースはデータの信頼性も低くく苦手なレースとなります。
馬券種類の選定方法
1.控除率
ギャンブルの基本はテラ銭つまり控除率が低い場所で賭けを行った方が有利になります。配当に5%の給金が付く中央競馬の単勝、複勝。枠連、馬連、ワイドに5%の給金が付く「2連複キャンペーン」のレースは有利な賭け式と言えます。
2.コンピュータ競馬
人間は買い目数(組み合わせ数)が多くなればなるほどそのオッズが妥当であるのかの判断が出来なくなります。例えば特定の馬が単勝10倍が妥当であるかどうか判断できても3連単800倍が妥当であるかどうかは即座には判断出来ないと言うことです。RATEBUSTER!GOLDのようなコンピュターソフトを使って馬券を買う場合、競馬場にいる人間判断より確実に勝ることが出来るので買い目数が多い馬券ほど有利に働きます。
3連単>3連複>馬単>馬連>枠連>単勝
3.データ競馬
各馬の1着、2着になる確率が正確に求められる場合、買いの目の組み立てがより難しい「連複系」より「連単系」で馬券を勝った方が確実に回収率が良くなります。
3連単>馬単>単勝
4.合成オッズ
馬連と馬単の裏表を買うこと、単勝と1着馬固定の馬単総流しは同じことで同じ買い目を買うならオッズが高い方を買うことが控除率を下げることになり有利になります。
購入条件の選定方法
1.的中率の指定
単勝で的中率20%以上などと的中率の数字を指定するのは、6頭立てのレースと18頭立てのレースでは大きく意味合いが異なってきますので平均的中率による指定を行った方が理にかなっています。平均的中率とは出走頭数によってレースの基準となる確率を求める方法で6頭立てのレースは100÷6頭=16.66%が平均的中率になり、18頭立てのレースでは100÷18頭=5.55%が平均的中率となります。
2.期待値
期待値とは的中率とオッズから求める数値で的中率が20%は100÷20=5.0で単勝オッズが5.0倍の時に買えばプラスマイナスゼロになる状態で期待値100%と言います。期待値100%の時に買い続けても儲からないので期待値がもっと高い時だけ馬券を買うのですが、期待値200%以上などと数字を指定して買い目を絞ることより的中率自体を減算する買い方の方をお勧めしています。的中率の減算とは存在するであろう予想的中率の誤差分を予め引いてから損益分岐点オッズを計算して期待値を計算する方法で誤差の減算には平均的中率を使うことをお勧めしています。例えば18頭立てのレースで単勝20%の馬は予め予想的中率の誤差を減算して100÷(20−5.55)=6.9倍以上の時だけ馬券を買う方法です。
3.根拠の無い購入条件
馬券を実際に購入する場合、過去レースで十分にシミュレーションしてから購入を開始することをお勧めしていますが、根拠が無い購入条件は危険です。例えば過去の重賞戦をある条件でシミュレーションした時にいい結果が出た場合、RATEBUSTER!理論で重賞戦の結果だけが良くなる理由がありませんのでこのような条件はたまたま高配当が当たっただけと考えるのが妥当でしょう。危険な購入条件であると考えます。



