いわゆる、ベンチャーキャピタルと言われるものの中に東京中小企業投資育成(株)というのがある。これは、政府系の機関のようで、中小企業の育成発展を助ける為というのが活動趣旨のようで、利益重視の民間のベンチャーキャピタルとは一線を画すようだ。

【表1.東京中小企業投資育成 2002〜2006の動き】
会社 コード 市場 上場日
2006 10 20 一正蒲鉾 2904 JQ 1989.2.7 11.35 9.7
  10 4 第一化成 4235 JQ 2003.2.27 25.76 20.62
  8 31 JDC 4815 マザーズ 2002.12.5 5.08 2.93
  6 6 エムケー精工 5906 JQ 1989.9.19 9.65 8.21
  5 11 アピックヤマダ 6300 東証2 1994.10.14 5.26 3.97
  2 15 グラウンドフィナンシャル 8783 JQ 2006.2.10 - 6.67
2005 12 19 竹内製作所 6432 JQ 2002.12.12 9.41 7.02
  12 9 一正蒲鉾 2904 JQ 1989.2.7 12.93 11.35
  9 28 コスモバイオ 3386 JQ 2005.9.27 - 20.05
  8 4 シベール 2228 JQ 2005.7.29 - 5.13
  6 27 エムケー精工 5906 JQ 1989.9.19 10.65 9.65
  6 27 サンコーテクノ 3435 JQ 2005.6.22 - 9.13
  5 25 JDC 4815 マザーズ 2002.12.5 6.56 5.08
  5 17 アピックヤマダ 6300 東証2 1994.10.14 6.27 5.26
  3 18 きもと 7908 東証1 1994.1.21 7.67 5.27
  3 18 竹内製作所 6432 JQ 2002.12.12 10.42 9.41
2004 8 4 タカセ 9087 JQ 1989.12.25 7.01 8.01
  6 29 竹内製作所 6432 JQ 2002.12.12 13.04 10.42
  2 2 綜研化学 4972 JQ 2001.4.20 6.67 5.65
2003 8 13 アトミクス 4625 JQ 1988.6.14 9.57 7.97
  6 26 一高たかはし 2774 JQ 2003.6.20 - 8.55
  5 2 第一化成 4235 JQ 2003.2.27 27.24 25.76
  3 18 日本風力開発 2766   2003.3.14 - 6.5
  3 3 第一化成 4235 JQ 2003.2.27 - 27.24
  3 3 キタック 4707 JQ 1998.10.2 5.71 4.69
2002 12 25 サンシティ 8940 東証1 2002.12.20 - 5.05
  12 18 竹内製作所 6432 JQ 2002.12.12 - 13.04
  12 5 日本プラスト 7291 JQ 1990.12.7 11.3 9.92
  11 26 放電精密加工 6469 JQ 1999.10.1 11.19 9.91
  9 19 アルフレッサ(福神の時) 2784 東証1 2003.9.29 5.13 4.13
  9 5 オイレス工業 6282 東証1 1989.12.19 8.27 6.98
  8 30 ハイビック 7845 JQ 2002.2.1 5.35 4.33
  8 30 タカセ 9087 JQ 1989.12.25 9.78 8.01
  8 30 東栄リーファーライン 9133 JQ 1990.11.28 6.33 5.09
  7 4 ツインバード 6897 東証2 1996.2.20 6.2 5.2
  6 21 千代田インテグレ 6915 東証1 1991.4.15 5.79 3.28
  3 27 放電精密加工 6469 JQ 1999.10.1 12.19 11.19
  3 1 アルフレッサ(福神の時) 2784 東証1 2003.9.29 - 5.13
  2 7 ハイビック 7845 JQ 2002.2.1 - 5.35
※大量保有報告書より(2001より以前はデータなしの為不明)。赤枠は既に売却を開始してる銘柄

◆特徴
・新興市場の小型株に投資する
・売買は主に長期保有で、売る場合でも極端な売り崩しはない。
・業種は特に意識せず幅広く投資する
・売却は年に1回程度に留める(2002年のみ、2回やったことがあり)

◆最長保有銘柄
アトミクス(上場:1988.6.14)・・19年保有

◆最多売買銘柄
3回:竹内製作所

上場時(2002.12.18):13.04→1回目(2004.12.12):10.42→2回目(2005.3.18):9.41→3回目(2005.12.19):7.02

◆上場後の売買開始タイミング
ハイビック(2002.2.1上場)→2002.8.30(5.35→4.33)・・半年後
アルフレッサ(2003.3.1上場)→2002.9.19(5.13→4.13)・・半年後
竹内製作所(2002.12.12上場)→2004.6.29(13.04→10.42)・・1年半後
第一化成(2003.3.3上場)→2003.5.2(27.24→25.76)・・2ヶ月後

※保有割合が多い場合は、上場後すぐ売ってくることもあり

◆保有割合(上場時)
最小割合:サンシティ(5.05)
最大割合:第一化成(27.24)

◆新規IPO株
保有割合が多すぎる第一化成を除く、以下の銘柄はIPO時より売却していない。

サンシティ(2002.12.25上場)
日本風力開発(2003.3.18上場)
一高たかはし(2003.6.26上場)
サンコーテクノ(2005.6.27上場)
シベール(2005.8.4上場)
コスモバイオ(2005.9.28上場)
グランドフィナンシャル(2006.2.15上場)

恐らく今後も急激な株価上昇がない限り、大きく売ってこないだろう。そして、長期に渡って保有するはず。。(竹内製作所は上場時から17倍になっているにも関わらず、まだ7%保有している)

◆パフォーマンス
政府系の機関の為、パフォーマンス追及が主ではない。にしても、その目利きについては中々目を見張るものがある。特に5年以上の中長期投資においては、大きく成功しているものも見られ、そのスタンスは参考にできるかもしれない。

上場直後に買った場合のパフォーマンス(大体の目視)

第一化成(2.5倍)
JDC(2倍)
グラウンドフィナンシャル(25%)
竹内製作所(17倍)
コスモバイオ(60%)
シベール(70%)
サンコーテクノ(80%)
きもと(1.1倍)
綜研化学(5倍)
一高たかはし(1.5倍)
第一化成(2.5倍)
日本風力開発(1.5倍)
キタック(80%)
サンシティ(11.7倍)
放電精密加工(90%)
ハイビック(7倍)
ツインバード(60%)
千代田インテグレ(2.7倍)

※上場が10年以内で、チャート上確認できるものだけ。

◆総括
全てがうまくいくわけでなく、長期投資として失敗してるものもある。セカンダリとして乗る場合は、対象の中で会社の業績の伸びが期待できるものを選びたい。

直近に上場したものは、総じてパフォーマンスが悪いが昨年の新興市場暴落の影響が大きいと考えられる為、業績に期待できるなら積極的に買えばチャンスかも。