◆会社概要
三酸化アンチモンでシェア約7割の首位。
グローバルニッチであり、世界的な経済成長の恩恵を長期で受けることが期待できる。

自動車や家電、事務機器、建築物などの軽量化のため金属材料⇒樹脂への置き換えが進んでいるが樹脂は燃えやすいため、難燃助剤として三酸化アンチモンが樹脂に添加されている。

⇒ プラスチック需要が増すと三酸化アンチモンの需要も増すことから、プラスチック系の化学株の業績が参考になると思われる。


◆懸案事項
三酸化アンチモンは、発がん性もあり健康上の被害の面から規制が強化される。今後、他の材料にとってかわられてしまうリスクがある。(ここは未調査)

◆中間決算および事業セグメント
なお、同社の事業は、2017.9(中間)においては、
アンチモン事業:  289 / 3,895
金属粉末事業:    525 / 3,441
であり、売上こそアンチモン事業が主力であるが、利益面では金属粉末事業が主力となっている。

◆割安さ
アンチモン事業、金属粉末事業ともに好調であったため、通期予想の営業利益が1330に上方修正済。

当初の予想営業利益が
上期 500
下期 500
であり、上期実績 828に下期予想 500を足しただけのものである。
下期分の独自増額は加味されていない。よって、ほぼ達成可能とみる。

想定時価総額は 13.3億 x 10 = 133億円
現在の時価総額が 101億円であり、30%の上昇余地がある。

◆同業他社
三酸化アンチモンの国内主要企業は、日本精鉱・山中産業・東湖産業の3社のようである。三酸化アンチモンは納入先メーカの要求する品質が高く、海外業者では達成できないことから、現在のところは上記の国内業者に強みがある模様。

◆将来性
四季報に
茨城県・つくば工場で軟磁性材向けの金属粉生産ラインを増強。中瀬製錬所のブレーキパッド潤滑剤向け硫化すずの生産開始は、来期以降にずれ込み

とあることから、下期および来期に向け、売上利益が落ちる可能性は低い。

ただし、三酸化アンチモンは100%を中国、ベトナムに頼っている状況であり、輸入価格の上昇に注意したい。また、アンチモン市況に大きな影響を受けるため、過去数年の売上・利益の動向から、将来の予測が立てにくい。

◆大量保有報告書について

(株)川嶋
https://www.kawashima-group.co.jp/
非鉄金属卸売業
政策的投資、長期保有による安定株主

過去、16回に渡り大量保有報告を提出し、市場内にて株を取得している。同業他社から見ても、何らかの強みを持っていることが伺える。

1−    川嶋    変更報告書    2017/09/08
2−    川嶋    変更報告書    2017/06/28
3−    川嶋    変更報告書    2017/05/01
4−    川嶋    変更報告書    2017/01/13
5−    川嶋    変更報告書    2016/12/06
6−    川嶋    変更報告書    2016/11/18
7−    川嶋    変更報告書    2016/09/21
8−    川嶋    変更報告書    2016/07/13
9−    川嶋    変更報告書    2016/07/01
10−川嶋    変更報告書    2016/06/23
11−川嶋    変更報告書    2016/06/08
12−川嶋    変更報告書    2016/05/31
13−川嶋    変更報告書    2016/05/18
14−川嶋    変更報告書    2016/04/14
15−川嶋    変更報告書    2016/03/01
16     川嶋    大量保有報告書    2016/02/24

また、福田金属箔粉工業が筆頭株主であるが、これは当時筆頭株主であった双日から市場外で取得したもの。

市場で大きなシェアをもっていることからか、他に理由があるのかは不明だが、同社の株主となっておきたい同業他社が複数いることが注目に値する。(財務情報に現れない、何らかの優位性が隠されている可能性がある)