2010年03月23日

『あゆみ』リリース記念スペシャルインタビュー・【6人のわたしとあなた】その6

インタビュアー:佐宗杏菜
テーマ:image training 〜妄想族のテーマ〜





■この曲は何をきっかけにして生まれたのですか?
藤田 とにかく速い曲を作る、ってものすごく単純な考えで作り始めて、それを機にバンドの最速記録を作ろうってことになったのね。作り始めた当初はものすごく速かったの。

■これ以上ですか?
藤田うん。今の曲よりもっと速くて。“これ無理だろう”ってことで失速してったんだけど(笑)。この曲はねー……むちゃくちゃ悩んだんですよ。一番最後まで歌詞が出てこなかった。

■練りに練って作った曲なんですね。
藤田 うん。最終的に“妄想族”っていうひとつの言葉を作れたからよかったと思う。“妄想族のテーマ”ってタイトルも、バンドが限界に挑戦したって意味を込めて“〜Image training〜”ってつけたんだ。

■藤田さんが曲を作る上で一番大切にしているものはなんですか?
藤田 普通の自分っているじゃん? 外に出ていて、人と話したりする自分。と、もうひとりいるよね。俺はそのもうひとりの人が音楽をやりたい自分なんだけど。そいつはかなりの妄想族で、いつも妄想族の同志を募ってるの。だから聴いてくれる人にも、そのもう一人の自分を呼び起こさせたいって思いながら曲を作ってるんだ。もう一人の自分と、妄想する自分っていうのはいつも考えてるかな。

■ある時には二人だけじゃなくて、何人もいますよね。
藤田 そうそうそうそう! 何人もいる人ってすごく豊かでいいよね。誰かのために何かを考えるときって、いっぱい自分がいていいと思う。でも、誰かに何を言われても揺るがない自分っていうのはいなくちゃいけない。人からどうこう言われようが自分で決めればいい。って、こんな言葉だと簡単に言えるけど、それってものすごい難しいことだよね。現実って予想以上に荒波だから。現実だけで生きている人もたくさんいるけど、絶対に妄想族は自分の中にいるわけ。そいつをたくさん出して豊かに生きれば、現実に流されることはないと思う。だから妄想族ってそういう意味。みんなの中に必ずいる。

■誰しも妄想に救われてる部分は大きいのでしょうか?
藤田 なんか面白いこととか、音楽なんてまさにそうでさ。音楽好きな自分なんてもう、まさに妄想じゃん。現実ではないよね、確実に。だってライブに行くことだってさ、何か現実と違うことを求めるからでしょ? 音楽ってそういうことだと思うんだよね。あまりに現実過ぎる人って面白くないから。俺は二ついないと面白くないと思う。

■妄想は感情が豊かな面ということですか?
藤田 うん。妄想っていう言葉についてはすごく考えたんだけど。フリーターって、現実の人たちから見た妄想族たちを言う言葉だと思っているのね。仕事もちゃんとしないとかさ。そういうことだけで判断された一言でしょ。でもフリーターのやつがものすごく大きな夢を考えている可能性だってあるし。フリーっていう言葉は、そもそもすごくいい言葉だから。自由がある、猶予がある。そのときに考えてることが、俺はその人の人生の一大計画を考えてるときだと思う。まあ、30になっても40になってもフリーターの人って結構いるけど、夢を持つっていうことのために時間を費やしてるんだったらすごいことだと思うし。もんもんと家の中で引きこもってる人たちの中にだって、ものすごいことを考えてるやつがいるんだよ、たぶん。それに対してね、届くかどうかはわからないけど“立ち上がれ!!”って気持ちで、応援したい。

■応援歌なんですね。
藤田 応援歌です!これは完全に応援歌。妄想ってすごく不確かじゃん。何にもなってないでしょ? でも最後に想像になる。想像って結構確かなもの。妄想と想像ってやっぱりちょっと違うよね。想像っていうのは 思いやりで、相手のことを常にイメージすることだと思うから。俺はその曲の歌詞で三段階つけてるんだけど、衝動が起こって、妄想が起こって、最後に想像になる。その想像って言葉が出てくるまでにものすごい時間がかかった。最後まで妄想だったのね。でも妄想のままで本当に応援歌になるんだろうか、って考えて。ずっとね、そこを悩んでた。

■妄想と想像の決定的な違いとは。
藤田 たぶん妄想って自分の中だけにあるものなんだろうね。でさ、何か妄想したものを形にしたいって思ったときにもう一人対象がいて、初めてそれが想像になる。ちゃんとその人のことを考える。言葉は似てるけど、ちょっと違うよね。

■だれかの存在が妄想から想像になる鍵?
藤田 そうだと思うよ。そういう意味で、俺は一人では生きていけないなっていつも思ってる。その曲の歌詞にずーっと出てこなかった二行っていうのが最後のほうにあるんだけど。“想像しよう君が笑うそのために何が出来るのか”って、それを言いたかった。そこを考えて、出せたときに“あっ、意味があった曲だな”って。

■深いですねー。
藤田 いやー、そうですよ(笑)。このアルバムを作るってことに全てをかけてるから。俺はこういう風に音楽をやるのが自分の役割だと思ってる。だからとにかく考えるよね。ものすごい妄想だよね。妄想族会員募集中です。

■じゃあ、私が立候補します(笑)。
藤田 お願いします。入ってください妄想族に。

■妄想とは実現するものなのでしょうか?
藤田 何で妄想するかだよね。なんか妄想って言うとさ、すごい固定概念だけど“下心”みたいな。どうしてもこうエロい方向にいっちゃうのね。でもそれって結局さ、自分の中で叶えたいものなんでしょ? エロいとかそういうイメージってなんでするのかっていうと、人にあまり言えないことを妄想って言うからじゃない? おおっぴらに出来ないっていうか、自分の中でほわーって出てきて、なんかむにゃむにゃしてて。それをそのまま終わらせてしまっては本当にただのスケベ野郎だけど、例えばそれがimagineになるんだったらすごいじゃん。人に言えるし立派で。だから下心は大事だと思うんだ。下心って、別に全然エロくない。だって下に心があるなんていいことじゃん。全然浮ついてないってことでしょ? なんかもやもやしてるんだって、とにかく。でも、それが何かになるときがある。きっと。

■妄想という言葉には、なぜかエロいイメージがありますよね。
藤田 ね。なんでそうエロいことになったかっっていうのは誰かに聞いてみたい。もう“〜Image training〜妄想族のテーマ”を男の子の友達に聴かせるとね、大体の人が“これはエロい曲なんだ!”って言うの。全然エロくない、真剣に作りました。やっぱり妄想は大事だと思いますよ。恋人がしおれていくのは、妄想がなくなっていくからだと思うし。そうやって妄想をしなくなると、どんどん想像力もなくなっていくんだろうね。だからその一歩手前にある妄想っていうのに注目すれば、もっと気づくことがあるかなと。常にトレーニングしていきたい。

■トレーニングというのはどんなことをしているのですか?
藤田 常にエロい気持ちを持つ(笑)。ごめん、エロいとはちょっと語弊があるか。下心! 俺は常に何か起こるかもって期待しながら生きてる。ほら、別に男女関係じゃなくてもさ、こうなんか、懸賞に応募して“当たるかも!”みたいな。楽しく生きるための下心。俺、なんかそういう風に人生を楽しんでいる人がうらやましいのね。正直でいるために何が必要かって言ったら、下心を出していくことだと思うんだ。隠せば隠すほど嘘つきになっていくわけだから。“ただのスケベで終わるな!”って言いたい。

■藤田さんはアーティストとしてどんどん下心を出していけるので、この仕事が天職ですね。
藤田 そうです! いい歌を書くやつほどむんむんですよ。やっぱ下心がないとこの仕事はできないからね。隠そうと思えばいくらでも隠せるけど、そしたらどんどん曲がってっちゃうし。歳をとるごとに色んなことを覚えて、あれはだめ、これはだめっていうのが増えていくと、色んなことが限定されちゃうし。人付き合いも、恋愛もそう。でも縮めたくない何かがあるから、常に妄想していくのが大事だと思ったんだ。

■妄想というのは童心のようなものなのでしょうか?
藤田 そうだと思う。童心ってすごい大事だよね。だって俺、高校生のとき妄想しまくってたよ? もうなんでもかんでもいい風に考えてたから、ちょっと叶わないだけでものすごく嫌だった。今思えば、そういう悔しい気持ちとかも大事だよね。だからイメージトレーニングをやめてはいけないと思うんだ。

■なるほど。
藤田 最近思うんだけど、電車で漫画読む大人増えたよね。世の中には漫画読む大人を否定する人がいるけど、それは間違ってますよ。漫画を読むって大事なことだと思う。その人たちにとっては現実への捌け口なんだよね。逃避じゃないんだろうけど。人間には、現実と違うものを常に触っていたいって欲求があるから。あの人たちにとってほんの小さな下心の捌け口が漫画だと思うし。今になればおじさんがエッチな新聞のページを、満員電車で“ばん!”って広げて読んでるのも結構分かる! 現実が現実であればあるほど、それに対する逆のベクトルっていうか、反発するものは必要になってくるんだよね、どうしても。

■なんかエロい新聞をおおっぴらに広げている人がかっこいい人に見えてきました(笑)。
藤田 ま、あんまりよろしくないけどね(笑)。

■人に迷惑をかけるのはいけないですよね。
藤田 そうそうそう。それが大事ですよ! 妄想は人に迷惑をかけちゃいけない!。

■同志の前だったらOKかもしれませんね。
藤田 うん。だからもう、一つの部屋に集まればいいんだよ。

■だから妄想族を募ってるんですね!
藤田 そうだよ! 集まったらすごい力が生まれるんだって! だから、妄想族って名前をつけたんだ。一人のためじゃない。自分のために妄想するんだけど、だれかと一緒に妄想したり、誰かのために妄想するとエネルギーが生まれる。それを曲で、なんとか出したいっていうことだから、もうむちゃくちゃ速い曲で、ギターをギンギンに歪ませて。今までやったことないアプローチでやってみようと思ったんだ。

■では改めてこの曲のテーマを教えてください。
藤田 現実と妄想とエロ。

■エロもはいります!?
藤田 エロは大事だと思うけどね。初めてちょっとエロにかすったような曲だから。まあ単純にイメージトレーニングをしましょうってことです。トレーニングはやめちゃいけないからね。

■現代社会と照らし合わせてしまうのですが、今は不況とかで大変ですよね。
藤田 おばちゃんですか(笑)。

■あはは(笑)。不況で大変な人たちにもこの曲を聴いて欲しいですよね。
藤田 そう、そうだよね! でもさ、俺説教はいけないと思う。なんか諭したりとかじゃなくて、その、正直になろうよってことかもしれないね。ニュースになるのはお金が廻ってない不況だけど、本当の不況っていうのは下心を抑えてしまう世の中のことなんだと思う。楽しいことをするためだったら、自分のリスクも負わないっていうときってあるじゃん。きっとそれがバブルだったと思うんだけど。結局みんな隠しちゃってる。みんながそんなに楽しいことを求めなくて、あんまり想像しなくなってきてる。本当に信じられない事件って多いけど、それって結局想像力がないからだと思うんだよね。だって、人を殺したらどうなるかなんて単純に分かることだしさ。そういうのも麻痺しちゃうってことは、みんな想像力が衰えてきてるってことだと思うから。やっぱり素直に。下心を全開にしていくってことだよね。エロなんて思いっきり出していけば間違った方向にはいかないんだもん。

■みんなに愛がある妄想を。
藤田 うん。トレーニングをしましょうってことですよね。これに関しては悩んだけどよかった、ここまで辿り着いて。まあ妄想族は永遠に不滅だからね。

■はい! 妄想族がいなくなったらもう終わりですもんね、人間として。
藤田 そうそうそう。妄想族は群れてものすごい力を発揮するからね。自分の気持ちをさらけ出せばいいんだよ。そうすればきっと仲間が増えていくから。独りじゃないって分かったときは強いからね。

■ありがとうございました、とてもいい話を。
藤田 こちらこそ! ありがとうございました。






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2010年03月17日

『あゆみ』リリース記念スペシャルインタビュー・【6人のわたしとあなた】その5

インタビュアー:服部友里江
テーマ:コイバナ



■『あゆみ』を聞いて、春みたいな柔らかいイメージと始まりのようなイメージがしたのですが、RAVEにとって『あゆみ』とはどんなアルバムでしょうか。
藤田 原点回帰のようなアルバムです。今回のアルバムはレコードを作ってお店に出してっていうのから少し外れて、またもう1度自分達だけの力で全部のものを作ってということをやりたくて。ずっと一緒にやってきたメンバーが辞めるってことになって、そういう意味でも、みんなそれぞれに想いがあるアルバムです。

■新しいとは違う?
藤田 俺は常にファーストアルバムを作りたいって考えてるのね。ベースが辞めるってことで大きな別れでもあるんだけど、でも始まりなの。だから決別とか別れに対しての気持ちを歌ってることが多いアルバムなんだけど、全体的に俺は春のような気持ちがするっていうのを目指してたの。

■1曲1曲の個性が強いですよね。
藤田 それも意識したんだよね。例えば名刺。名刺ってものすごく自分のことを簡単に書くけど、俺はちょっと書きすぎてるなと思って。6曲くらいで丁度いいなと思ったの。今回のアルバムは朝から夜になるようにしたし、また1曲目に返ってもいいようにもしたし、流れもちゃんとできたなって。

■最小限で伝えたいことを伝えられた?
藤田 俺、歌詞を書く時間は半年くらいかけてるやつもあるのね。その期間分の気持ちを3分半くらいにして伝えたいの。人間の集中力って6曲くらいが限界だと思うから、書いた年月をまるっと最後まで聴いて欲しくて、今回は6曲だけ。でも今までのアルバムの中で1番濃厚かもしれない。

■「コイバナ」の歌詞の主人公は語りかけているようですが、誰に語りかけている歌詞なんですか?
藤田 恋バナって恋の話を略したのと、あと恋の話って花が咲くって言うじゃない。話に花が咲くっていいなあって思ったんだけど、恋バナってみんなの中で特別なものなんだなあって思ったのね。この詞は、目の前にいる人に恥ずかしくて言えないって感じで、口で言ってるんじゃなくて心で言ってるのね。自分はいつも考えてるけど上手く言えない、けど、相手も同じように思ってたらいいなって。歌詞の中に“水をあげすぎる”って言葉を入れたくて。庭で1回サボテンを育てたことがあって、サボテンって水をあげすぎると思い切り枯れるんだよね。それを恋に置き換えた、不器用な主人公なんだと思う。言えないー!っていう感じを出したかったんだよね。

■言えないって心境に共感できる人は多いと思います。
藤田 とにかく好きが出てこない、好きが言えないラブソングが書きたかった。今まで書いてきたラブソングは全部好きって言ってたけど、ここで少し大人になったから成長したラブソングって感じ。大事なことは、言えないくらいがちょうどいいなって思ってる。俺、好きって言わずとも好きって分かる恋愛がいいな。一緒にいるだけでいいじゃんっていう恋愛がいい。

■駆け引きのない恋愛?
藤田 恋愛は余裕があったほうがいいよ。俺、余裕のある女の子がいいな。堂々として、逆に不安にさせるくらいのほうが惹かれる!

■恋愛のテクニックですね。
藤田 言えるほど達人じゃないんだけどね。あはは(笑)

■歌詞を書く際に、大切にしていることってありますか?
藤田 「コイバナ」は、音のイメージとのリンクをとっても大切にした。俺は曲と歌詞を、大体別々に考えるのね。でも「コイバナ」は一緒にしたかった。「コイバナ」が1番色々な楽器を入れてるんだけど、揺れてる感じが出したかったのね。シェイカーって楽器があるんだけど、小さいシェイカーと大きいシェイカーを使ったのね。小さいシェイカーは左から鳴らして、大きいシェイカーは右から流したの。それを交互に、臆病な自分の気持ちと伝えたい気持ちが大きいっていう両極端な気持ちをシェイカーで表現しつつ、最後は一緒に鳴らすっていうのを考えたりとか。全体の音とかギターの音もすごくこだわって、ギターって3本くらいは重ねるんだけど、全部のギターにちゃんと名前を付けて、1はダメな自分、2は欲張りな自分っていう風にタイトル付けてからやったりとか、キュンキュンしながらやるってことを大事にしたかな。

■ちなみに、色々な楽器とは他にはどんなものを?
藤田 トライアングル。これも大きさが違うやつを使ってあってさ。1個はポッキーで叩いたんだけど……。

■ポッキー!?
藤田 ポッキーで叩くと切ない音が出るんだよね。とにかく、大事だからキュンキュンしないとなって思って。

■初々しさというか。
藤田 そうそう。でもね、言っちゃいけないっていうのがこの曲のテーマだから。最後も好きな人はあなたですみたいに言えば良いんだけど、好きな人がいるんだとしか言ってないんだ。別にあなたですとは言ってないから、対象がその人じゃないかもしれない。ゆらゆらとキュンキュンがテーマですね、これは。

■歌詞を思いついた背景はありますか?
藤田 最初は普通に花の名前を付けた歌だったの。大事な人からもらった花って大体枯らすじゃん?最初はそういう歌を作ったんだよ。“水をあげすぎる”って言葉を使ったんだけど、そこから発展させていって、もっとこれ独り言みたいな歌にしようと思って。決して登場人物の出てこない、自分の心の中だけのグルグルグル!っていうのを歌う歌。ものすごく世界が狭い歌だよね。スケール感が何もない、誰にも言わないここだけの話。修学旅行に行って、夜絶対そういう話になるじゃん。今さらだから言うけどみたいな。それをそっと独り言のように言ってるのがこの歌。この詞の主人公も、本当に想ってるんだったら言わなきゃいけないよね。言わない前で話が終わるんだけど。

■逆に展開を想像するドラマ性があります。
藤田 そうそう、その後はみんな各自で考えて!

■ちなみに、藤田さんの今までの恋愛の傾向を教えて下さい。
藤田 何でか分からないけど、ほとんど年上ですね。でも最近は、同い年がいいなって思ってきた。

■いっしょに分かりあえる?
藤田 うん、そういうのがいいなーって。

■アルバム全体を通して曲から鮮明に情景が浮かぶのですが、曲作りで大切にしていることはありますか?
藤田 景色っていうのを大事にしてるけど、その時何を思っているかっていうのを大事にしてて。もちろん時間が経つと変わっていくもの、例えばライブでアレンジが変わったり、そういうものもあるんだけど、気持ちって変わらないから。俺はその気持ちを大事にしたい。最初以上も以下もないと思うし。例えば久々に会った人で見た目がものすごく変わってしまっていても、その人はその人じゃん。曲もそういうもんだと思っていて、その時の想いとかってずっと一緒だから、そういうのをちゃんと見つけた上でレコーディングする曲を選んでるし。変わらないものがあれば少しづつ変化していくのも悪くないなって思ってる。そういうのをこだわってる。芯を作るっていうのかな。

■「コイバナ」は言えないが芯の曲ですかね?
藤田 そうだね。言いたくても言えないが芯。

■情景を大切にしているとのことでしたが、それは普段の生活から生まれるものですか?
藤田 うん。映画を見るのとかも好きだけど、人の話を聞いてる時が一番曲ができる。飲み屋で話してて帰り道にできたりするし。人間、その人に勝る面白いものはないから、久しぶりに会ったやつの久しぶりの話とか、俺すごく好き。曲になるなと思ったらスイッチが作動して記憶しだす。

■人から感じるものが一番の素材?
藤田 映画とかアニメも好きだけど、自分の身近な人に巻き起こったこととかのほうがリアリティあるから。

■藤田さんの曲は物語性が強いですよね。
藤田 物語にしたいとはいつも思ってる。読み物としても機能するような。文章になってなくてもつじつまが合わなくても、読める歌詞でいたいなとはいつも思ってる。とにかく文字をたくさん書きたくて。読むのも書くのも好きだから。

■個人的に藤田さんの曲も歌詞も、第一印象に春の日差しのような温かさを感じました。
藤田 明るいことがあったからポジティブなアルバムを作ろうと思ったんじゃなく、実際は逆のことのほうが多くて、だからこういうアルバムになったのかなって思ってる。それは決して辛いことがあったから逃れようっていうのではなくて、悲しい別れがあった、じゃあそこからどうするっていう。今は辛くても、そこをスタートラインにすればいい。そこから始めようと思って、全ての曲においてポジティブに感じるかもしれないけど、実は使っている言葉は暗かったりするんだ。

■悲しい時って穏やかだったり、物事を冷静に考えたりして落ち着きますよね。
藤田 まさにそう。「コイバナ」は、決して自分から外に出さないっていう風にしたかったし、とにかくギューーっとなってるわけ!圧迫感みたいなものを出したかったし、気持ちっていつもフニャフニャしちゃうから、そういうゆらゆら感も出したかったし。春になる前の冬の暖かい日が好きなんだけど、花が咲きそうとか、そういう何かの前でもありたかった。

■「コイバナ」で新しく挑戦したことってありますか?
藤田 今まで恋愛の歌は、ものすごく恋愛をしているような気持ちで歌っていたんだけど、これはめちゃめちゃ冷めて歌ってる。すごくハッピーなんだけどそれをあえて言わないことをテーマに、ただ喋ってるだけって感じに歌ってる。その代わり歌詞がしっかり届くように言葉はすごく言ってるんだけど、歌わない歌というか言えない気持ちをそういう風に、熱唱する歌でなくて、ものすごく冷静な言葉だけを残していくような曲に挑戦した。

■逆にこれから挑戦していきたいことはありますか?
藤田 次はちゃんと好きって言う曲。I LOVE YOU BABY!的な。……でもそれをやるのは30歳くらいになってからかな。男は30からですよ!次はドストレートなのに挑戦していこうと思って。あはは(笑)

■楽しみです!さて、突然ですがここで心理テストです。私、うさぎ、橋、鍵という4つの単語を自由に並べて一つの文章にして下さい。
藤田 うーんと……はい出来た!

■それではその文章を、私→自分、うさぎ→恋人、橋→人生、鍵→愛、に置き換えてみて下さい。
藤田 【愛を忘れた自分に、恋人が人生を渡って愛を届けに来てくれました】おお!なんかすごく深い!かなり恋人任せなところもあるけど!

■藤田さんの人生に、恋人は価値の大きい存在ということですかね。さっき不安にさせるくらいの人に惹かれるって言っていましたが、恋愛に不安になりたいタイプですか?
藤田 依存はするよ、結構生活のメインになっちゃうし。好きになると最高潮にエネルギー使って自分から好きって言うんだけど、でも最後はうやむやにしちゃうことが多いんだよね。最近は改善されてきてるけど。

■なるほど。学生時代に友達と恋バナはしましたか?
藤田 俺はあんまりしませんでした。自分の中だけに留めとこうって。

■手の内を明かさない?
藤田 そうそう。言うの嫌なんだよね、根掘り葉掘り聞かれたくない。曖昧にしときたい。

■では、初恋はいつでしたか?
藤田 幼稚園の時のアイちゃんっていう、色黒の女の子。俺小学校低学年まで、色黒の子が好きだったんだよね。元気で、色黒で、背骨がすごく発達してそうな人に興味があった。

■今はどうですか?
藤田 何か知らないけど、背の大きい人が好きなんだよね。自分と同じくらいの人が良いと思うんで。ずっと男っぽい人が好きなんだよね。

■最後に、「コイバナ」は藤田さんにとってどういう曲でしょうか。
藤田 全般的に大きなテーマで歌ってることが多いんだけど、「コイバナ」に関しては、ほんの小さなことを歌ってるのね。この先に何かあるかもしれないって連想させるような曲にしたかったから、そういう意味では上手くできたし、修学旅行の夜に恋バナをしあうって感覚を俺は忘れたくなかったから、懐かしさとか、ささやかなものであって欲しいなって。みんなの恋バナを俺は聞けないけど、これを聴いて誰かにちょっと話してみようかなってきっかけになればいいなって思います。




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2010年03月16日

『あゆみ』リリース記念スペシャルインタビュー・【6人のわたしとあなた】その4

インタビュアー:橋本夏季
テーマ:あゆみ



■この『あゆみ』というミニアルバムを聴いてみて、未来に対する希望のようなポジティブな感情で溢れているなと思ったのですが、今回のミニアルバムはそういったコンセプトやイメージが前提として作られたのですか?
藤田 まず『あゆみ』っていうタイトルを決めたのはこのアルバムの音が全部出来てからなんだけど、実は“別れ”がテーマかなっていう。もう25歳にもなるとさ、周りでも大事な人と別れるっていうことが多くなってきて。例えば親の死に遭ったりする人も居るし、それぞれがそれぞれにけっこう大きな別れを経験するような年代だなと思うのね。自分の周りでもそういう出来事が現実的に起こって。それでも月日は進んでいくし、自分たちの状況も変わっていく。自分のバンドで言えば、このアルバムを作ってそれを機にベースが辞めるっていうことがあったんだけど。それは俺にとっても大きな別れだし、バンドにとってもターニングポイントの一つで。別れっていつも突然起こると思うんだ。でもそれってそのときは突然だけど、そこから先また自分で生きていく中でどんどんそこが始まりになるよね。悲しいことだけど、でも前に進まなくちゃいけないっていう現実があるし。その別れが始まりになるってどういうことなんだろうって思ったのね。だからこのアルバムの一曲目は「スタートライン」って曲だし、「あゆみ」っていう曲もそういう意味なんだ。だからポジティブなアルバムではあるけど、全面的に前向きなものではないのね。一歩って感じを出したかったから“あゆみ”っていう柔らかい言葉にしたんだ。

■なるほど。この曲はミニアルバムの中でもかなり核に近いところにあると思うのですが、いつくらいからあったものなんですか?
藤田 これはね、順番でいうと最後から二番目くらいに出来たと思う。それでこの曲が出来てからアルバムのタイトルを付けた。確かにこれが出来たことによってアルバムになった。それまでは曲を何曲か作って、このアルバムに入ってる曲たちも出来てきてたんだけど。曲が出来てきたらどうやってそれを一つの世界にしようかっていうのはいつも考えるのね。で、ミニアルバムにしようって決めたのも「あゆみ」が出来てからなんだよね。このアルバムに対して曲はもっとたくさん書いてたから本当はもっと増やしても良かった。だけど「あゆみ」っていう曲が出来たから、これはもう6曲でいいやと思ったの。でもけっしてミニアルバムっていうふうに謳うのではなくて、これは一つのアルバムとしようと。だからね、「あゆみ」っていう曲は本当に核になっているものだし、今回このアルバムを通して伝えたい別れが始まりになる瞬間のふわっとしたものを歌っているんだよね。あと、この曲だけ夜の歌なんだよ。だから最初の曲は朝のイメージで作ってる。どんどん夜になっていくというような感じで作っているんだけど。それからこの曲は自分の一番好きな“星”っていう言葉も出していて。“流れ星”っていうのがすごく大事な言葉であってね。人間っていろんなものに例えるじゃん、流れ星を。星がひゅーって流れたら“あれは死んじゃったあいつのだ”とかさ。いろいろ勝手に解釈するじゃん。でも星はそんなこと気にしてないわけ。ただ流れてるだけでしょ?俺らって勝手にそういうふうに決めるよね。でもそれってすごいいいことだと思うの。すごく大事な別れがあって、一番星が出ていて“ああ、あいつも今見てるのかな”とか、そういうロマンチックなことを考える生き物だから。この曲に関して俺は、流れ星っていうのを命の象徴みたいに捉えている。星って生まれる意味もあるし死ぬ意味もあるなって思ってて。例えばある映画の中で赤ちゃんが生まれたとして、そこに星を使ってもなんらおかしくないしさ。死んじゃった人を想っているシーンで星が流れても何もおかしくないよね。二つの意味を持つってすごいなっていうかさ。それで、“ここにいるよ”って言葉が出てきてこの曲はすごい完成したって思うんだけど。「あゆみ」の主人公が星を見たときに、“ここにいるよ”って自分が別れちゃった相手に言っているのもあるし、別れちゃった相手が星になって、星が“ここにいるよ”って言っているっていう意味もある。だからそこで繋がってるっていうことも出したかったんだよね。

■この曲を作るきっかけとなる出来事とかはあったのですか?
藤田 うん。あのね、友達にあゆみちゃんっていう子が居てね。でもその子は“あゆみ”っていう名前があんまり気に入ってないっていう話をよくしてて。その“あゆみ”っていう名前を付けてくれたのはその子のお母さんなんだけど、その子のお母さんが去年病気で亡くなっちゃったんだ。だからそれをきっかけに……。お母さんが死んじゃったって聞いてから何回か会ったりしたんだけど隠すんだわ。けっこう勝ち気なやつだから全然何も言わないんだけど、でも本当に辛いのは伝わってくるし。俺は同じ悲しみにはなれないし、彼女と同じ気持ちにもなれない。だけどこれから先あゆみちゃんは母親が居ないけど生きていかなきゃいけないし、いつか彼女自身が母親になるんだろうなって俺は思ったのね。それであゆみちゃんのお母さんの命も、あゆみちゃん自身の命も、あゆみちゃんが母親になって生まれた子供の命も、みんな一緒だと思うの。だからそういう意味で繋がってるなぁって思って。そのあゆみちゃんっていう人間を取り巻くいろんなものが“ここにいるよ”って言っている……。そういう世界が出したかった。別れが別れのまま終わっちゃうとすごい悲しいよね。ただの別れにしちゃうとただの悲しみでしかないから。そこから何が始まっていくんだろうって考えたときに、ちょっとでも名前を好きになることから始まることって大きいなって思って。名前を好きになるってお母さんのことを好きになることと一緒だなって。だからこのタイトルになったんだね。

■歌詞の中で、前を向いて歩き続けることだけがあゆむっていうことではないんだって歌っていますが、そういう発想が私には全然無かったんですけど、藤田さんは元々このような考え方をしていたのですか?
藤田 俺もしてなかったよ。ただ前に進むっていうことをやってた。“がむしゃら”って言葉が好きで、“がむしゃら”が全てだと思っていたから。でもがむしゃらにやっているといつか立ち止まるときが来るんだけど、そのときはすごく辛いし苦しいけど、そこの立ち止まってる期間が無いとまた自分が新しく歩けたときに“あぁ、あそこがあったから今があるんだ”っていうふうにならないよね。歩くっていうことは当然前に進むっていうことなんだけど、新しい場所に行けばいろいろなことが起こる。プラスのことだけが起こるわけじゃない。だからずっとその場所に立ち止まっていれば何も起こらないんだよ。ずっと平和。でも歩くっていうことはいいことも悪いことも起きる可能性を自分で作りに行くのね。全部がいいことじゃないし、悪いことばっかりかもしれない。どっちに転ぶか分からないけど、歩くっていうことをするよね?歩いてるときって頭でそんなに考えてないっていうかさ、悩まずとも自分が進めるときってあるじゃん?だから“あゆむってきっとほら 少し立ち止まること”っていう最初の一行が出てきたときに、俺は自分で自分にちゃんと今の状況を言えたっていうか決意した。

■それから“一つ失うこと”もあゆむことだと歌っていますが、それは逆に何かを失わなければ得られないものもあるということでしょうか?
藤田 大きな別れを経験した人だからこそ悲しみが分かるかって言ったら、俺はそうじゃないと思う。悲しみが分かる人って、やっぱり人を大事に出来る人だと思うのね。どれだけ身近に居る人とかをいつも大切に思えているかっていう方が大事なんじゃないかな。本当は“失う”っていう言葉を使うのはちょっと迷った。この曲は少しずつ言葉を強めていっているような感じなんだけど。あのね、“失った”ってたぶんそのときは気付かないと思うんだ。歩くっていうことをしないと、“失くした”とか大事なものの大切さに気付けないと思うのね。そういう意味であえて“失う”って言葉を使ってる。でも前向きな失い方ってあると思うんだ。“前向きなさよなら”っていうのが今回のアルバムのすごい大きなテーマでもあるんだけど、最高に響くさよならって何だろうって。“さよなら”って単純に“バイバイ”って意味じゃないと思うんだよね。俺はきっとまた会えるって確信してる人にしか言わない。

■藤田さん自身もそのような経験をしたことはありましたか?
藤田 そうだね。この「あゆみ」っていう曲に近いんだとしたら、二個前の『僕のアパートに彗星がおちた日』っていうアルバムを作るときに二年間くらい同棲してた人が居て、その人と別れてっていうか俺のせいなんだけど、完全に。そこから考え方がものすごく変わった。それまではずっと自分ともう一人の自分が居て、いつもそいつと照らし合わせて音楽をやってた。自分が聴きたいもの、自分が作りたいものだけを考えてやっていたんだけど、誰か相手が目に見える形で出来たときに、今度は相手のことを考えて歌うようになった。相手のことを大事にするっていうのは、自分のことを大切にするのと似てるなって思った。それを忘れてたっていうかね。相手に良く思われたいって誰でも思うと思うんだけど、そうじゃなくて、相手にちゃんと想ってもらえるような自分で今居れるのかっていうのをずっと忘れてたっていうか。自分が成長することを止めていた。このアルバムを作るときになって、また改めて大きかったなって。相手が一人居て自分を見つめていた時間がね。でも今は自分一人の為だけに音楽をやってはいないから周りに居る人、自分の身近に居る一人一人を大切に思ってて。メンバーもそうだし、もちろん音楽を聴いてくれたりCDを買ってくれる人もそうだし。みんな本当にかけがえのないものだなって思ったときに、自分を磨いていきたいってすごい思うようになった。この曲を贈りたいなって思ったあゆみちゃんみたいな大きな別れは無いのかもしれないけど、すごい出会いはある。

■すごい出会い?
藤田 うん。もうかけがえのない出会いはたくさんある。だからね、それを今は大切にしたいかな。いつ別れが来るかなんて分からないしね。

■では逆に藤田さんが今までで一番大きな一歩を踏み出せたなと思う出来事は何ですか?
藤田 そうだねぇ……。このバンドに関して言うと、ベースの奴が去年の頭に就職をしたいって言ったときに、もちろん就職もしたいっていうのは言ってたんだけど、バンドも続けたいって気持ちも伝えてくれて。そこで俺はね、どっちって言えなかった。もちろん俺がリーダーのバンドだし俺が曲を書くバンドだから、俺が道しるべになってあげることがベストだったんだけど、俺も悩んだし、みんな悩んだの。でもみんなで話して“別々の道でやろう”って、ちゃんとそこで言えたのね。このアルバムを作るにあたって、それぞれのスタートラインを引くって意味で。まあけっしてハッピーなことではないけどね。でも自分の中では大きな一歩だったかな。それが自分だけじゃなくてみんなにとっても大きな一歩だったから。

■もう歩けないかもしれないとか進めないかもしれないとか思ったことはありますか?
藤田 あるにはあるね。俺、小学校四年生くらいからずっとサッカーをやっていて。もう本当にサッカーが好きで、中学校三年生くらいまではサッカー選手になろうと思ってやってたんだけどね、体が病気しちゃって。血液で血を止める成分があるんだけど、俺どうやら人より少ないみたいで。あんまりサッカーしちゃいけないって言われて、かなり絶望的な状況に陥ったのね。全てのことを辞めたくなった時期が一回あったんだけど、でもそのときにギターを始めたの。

■逆にこのときにサッカーを続けられていたら今音楽をやっていないかもしれないですね?
藤田 やってないだろうね。カラオケはよく行ってたけどね。だから本当に感謝。サッカー選手になりたかったけどねぇ。でもそのときの中学校の一緒の部活のキャプテンがJリーガーになったんだよ。今はちょっとね、怪我しちゃってあれなんだけど。すごいよね。俺も諦めらんないなって。

■サッカーをやっちゃダメって言われたときからまた歩き出せたのは、ギターっていうか、音楽がきっかけだったりするんですか?
藤田 うん、たぶん思いっきりそうだと思う。俺はいつも人と違うことをしたいって思ってるのね、どっかで。サッカーをやってることでそれが守られてたんだけど、それを取ってね、教室の机に座ってたときにただの中学生になっちゃったなって思って。すごいそれが辛くてさ。また何か始めたいなって思ったときにギターに出会えたっていうのがでかいねぇ。本当にそのおかげだと思う。まさかここまで音楽を続けるなんて思わなかったけど。

■音楽をやっていなかったら何してたんでしょうね、今頃。
藤田 そうだよねぇ。何してたかね?いろいろ好きなことはあるんだけどね。とにかく文字っていうか言葉が好きなんだよね。本読むのとかも好きだし、活字が好き。常に本が身近にあったかな。絵本とかも読んでたし。とにかく何かイメージするものが好き。だからそういう仕事を常にしていたかもしれない。小説を書いていたかもしれないしね。でも文字が好きなのは変わってないし、それを追求するのも実は止めてないなって思ってて。言葉ってやっぱり人間が考えて作るものだからさ、限界があるよね。言葉にならないものの方が大事だったりするじゃん?それをバンドとか音楽ってね、たまに見せてくれるときがある。上手く言えないことでも、それが音楽とかメロディーに乗ったときに何かすごいものになったりするときがあって。それが止められなくてバンドっていうのを続けてるんだよね。言葉や歌詞はずっと突き詰めていくとどんどん研ぎすまされていく。だから言葉は突き詰めるとすごく静かなものになる気がしてる。でもバンドって突き詰めるとものすごく躍動感のあるものになっていくよね。その対比がいつも目標なんだ。俺はいい言葉であればある程冷たい感じがするなって思ってる。

■このアルバムの全ての曲に聴いている人、一人一人に語りかけるような距離の近さとか暖かさをすごく感じたんですけど、何か意識したことはありますか?
藤田 うん。今回ね、歌い方をまったく変えた。もちろんバンドだからある種の高揚感とかって大事でしょ?でも今回はとにかく自分をゼロにして、変に抑揚を付けようとか何も考えないで、頭を無心にして全部の曲を歌った。そうするとね、体が覚えてる。勝手に高揚感が出るの。今までは声をとにかく前に出したかったから、意識して歌ってたんだよね。でも今回はあえてそれを引くことで言葉が音とはちょっと別のところにあるような感じにしたくて。とにかく話すように歌うことでその近さみたいなものを感じてもらえたんじゃないかなと思う。

■これから先、藤田さんが音楽を通して伝えていきたいことは何ですか?
藤田 俺は常に人間のことを歌いたい。人間が好きだから。誰かと二人で見つめ合ったときに気付くことがあってね。そういう人間の不思議みたいなのが俺は好き。揺るがない自分の言葉っていうのをいつも追求していたいし、それでいて初めて大切な人に一言言える気がするんだ。まとめると、俺がずっと伝えていきたいのはただ人間のこと。人間と人間の間にあること。もう人間っていう文字そのものだよね。だから俺はもっともっと自分の言葉を磨いていく。

■なるほど、わかりました。今日はありがとうございました。
藤田 ありがとうございました。



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『あゆみ』リリース記念スペシャルインタビュー・【6人のわたしとあなた】その3

インタビュアー:鈴木莉永
テーマ:スタートライン




■この曲に関する具体的なエピソードなどはありますか?
藤田 このバンドは8年ぐらいオリジナルメンバーで一緒にやってきたんだけど、昨年末にベースのやつが辞めることになって。まさにその辞めるベースのやつに向けて書いた曲。このアルバムにおいてスタートラインは一番最後に書いた曲です。

■じゃあオリジナルメンバーでの最後の曲ですか?
藤田 そうそう、最後の曲。最後にレコーディングした曲。その時の気持ちを本当にそのまま書いた。で、本人には決して言わない、と(笑)

■え!言ってないんですか!(笑)
藤田 ちょっと春っぽい季節を感じる曲を作りたいんだよね……って。

■でも、お客さんとかで気付く人いらっしゃるんじゃないですか?
藤田 きっといると思う。

■本人も、これ時期的にも俺のことじゃないかな?って思ったり。
藤田 そうだよね。きっと思っただろうね(笑)

■訊かれたりしなかったんですか?
藤田 そうだねぇ。まぁ敏感な人だから気付いているとは思うけどもしかしたら、ってね!まぁ、もしかしたらでいいんだわ。なんかもう大事なことは曲に入っていて、あえてそれをまた言う必要もなくって。

■なるほど。この楽曲は「スタートライン」っていうタイトルなのに、サヨナラって言う言葉が何回も繰り返しつかわれていますね。
藤田 そうだね。このサヨナラは、おもいっきり前向きなサヨナラを歌いたかった。この先何十年か経って、例えば脱退した奴と飲みにいった時に、やっぱりあの時決断しておいて良かったなって思えるスタートラインをひきたかったの。

■どうしてもサヨナラっていう言葉だと、悲しかったり寂しいイメージを持ってしまうんですけれども。藤田さんはすっごく明るく歌っているように聞こえました。それは藤田さんにとってさよならはスタートラインであるっていう意味があるから、そういう言葉を何回も使ったということですか?
藤田 うん。なんか、サヨナラって言える時って、次がある時だなぁって俺は思ったのね。本当にもう二度と会えない人ってね、なんかサヨナラも言えない気がする。なんか言うタイミングもないまま別れちゃう出会いって多いし。またいつか会えるからこそ、今はサヨナラって言うんだと思う。その意味もこめて、その時一番のサヨナラを言いたい。だからね、サヨナラって一応カタカナにしたんだけど。で、その次に続く「さよならイエスタデイズ」っていう曲は自分のためのさよならだから、ひらがなにして。「スタートライン」と「さよならイエスタデイズ」っていう曲は俺の中でセットなんです。繋がっているというか。


■「スタートライン」でサヨナラをカタカナ表記にしたのは、どういう意図があったんですか?
藤田 カタカナでサヨナラっていうとさぁ、なんか、ひらがなで書くよりもそこまで悲しくない。なんか俺、カタカナで書くと暗号みたいに見える。いや、合い言葉みたいに見えるんだ。カタカナで書いたほうがね、自分のためだけのサヨナラじゃない気がするんだよね。1曲目のサヨナラはやっぱ意味が違うから。ものすごく前向きに響かせたかったっていうのがあった。

■別れの意味だけじゃない、みたいな?
藤田 うん。別れっていうより、まぁ、本当に今からやってこうっていう。そのためのサヨナラ。去年の末にこのアルバム発売記念のワンマンライブがあったんだけど、この曲をね、ライブの最初と最後にやったの。2回やったんだ。そこまで俺は、ずっと溜めていた。そこに意味を全て持っていきたかった。ワンマンライブでやるってこともずっと考えていたし。最初にやったのと最後にやったのとじゃ、全然響きが違うの。で、最後に言う言葉はサヨナラにしたかった。そのワンマンライブで歌ってみたりして思ったことは、そういう状況とか音楽とかに半分以上任せている。歌詞で4割くらい書いておいて、その後の何かで半分付け加えているっていう。

■ライブで表情をかえるために、わざと中立的な部分においたということですか?
藤田 そうだね。確かにそれはあるし、何色にでも染まれるって思ったんだよ。具体的な言葉はださないようにしているし。だからこの曲はものすごく無色透明な曲なんだよね。塗り絵みたいなものにしたかったっていうか。その都度何かの色に塗れるもの。でも型だけはちゃんと作ってあげるっていうような作り方を初めてしたかなぁ。

■人によって彩る色が違うと?
藤田 そうだね〜

■私はこの曲をきいて、春を目の前にした桜が咲きそうで咲かない感じの季節を想い描いたんですけれども。
藤田 そうそうそう!でも、その感じが近いです。言えそうで言えない、咲きそうで咲かない。あとね、この曲は最後の曲の「あゆみ」とも繋がっている。「あゆみ」が終わった後にもう一回聴いてほしい! そうするとね、たぶん意味が変わる。少し違って聴こえたら、もう最高に嬉しい! だから実質、6曲だけのアルバムだけど7曲入りだって俺は考えている。スタートラインがもう1回。本当は7曲目もう1回いれたかったんだけど。

■1番最初のスタートラインと、もう1周してきて最後の意味でのスタートライン。なるほど、そう考えるとおもしろい曲順ですよね。
藤田 そうなんだよね。曲順はすごく上手くいきました。特に狙ってもないんだけど、うまいこといくもんで。(笑)考えるとだめなんだよー。考えると全然うまくいかない。意味なんて後でわかるもんだね。色んなこと。

■別れと一緒ですね。気付くのは後になってからですもんね。
藤田 ねー。その場で気付ければいいんだけど、なかなかそうもいかない(笑)

■気付けないもんですよね。他の曲も、比較的別れとか出会いを主題に取り上げている曲が多いように私は思ったんですけれど。
藤田 多い……よねー!

■多いですよね? それは藤田さんの中で別れという存在がすごく大きいものだから、なのでしょうか?
藤田 俺ね、ちっちゃい時ものすごい転校ばっかりしていたんだよね。家がすごく引っ越しする家だったから。小学校が何回も変わったり。そういうのをしてきて、ある程度別れに慣れている。あと、別れ上手になってきたことがあってね。なんか一つ一つたいしたことないなって思えてきちゃった時があって。別に悲しまなければなんともないし、新しいところいってまたがんばればいいやって。てか、いつかまた会えるなぁって思いながら。そういう気持ちがね、慣れてきた。でもね、今思うと、もう転校たくさんしたんだけど、やっぱ年賀状とか今でもくれる人なんて本当一握りで。そういう時に、あっ、大事だったなーって思う時があってさ。やっぱね、その都度その都度大事にしたいなぁって思った。その大事にしたいなっていう気持ちが俺は曲になるんだけど……大体別れだよね(笑)テーマがね。

■でも、それはたぶん人生の小さい頃から経験している中で、たぶん藤田さんにとって大きなことなんでしょうね。
藤田 そう、大きなことなんだろうね。環境は変えられないからね。育った環境が俺はすべてだと思うし。そこを変えることは無理だし。だから俺にとってはそれがすごく大きな出来事だった。今、曲を書く原動にもなっている。別れとか出会いとかは常に大事にしたい。だから今回のベースの奴が脱退するっていうことは、すごく自分の中ではすごく太いスタートラインだと思う。25年間の中で、かなりね。だから、また転校したみたいな気分かな。


■今のメンバーさんでは、この楽曲はやったことあるんですか?
藤田 やったことないね。やれない。だってもうスタートしちゃったから。

■じゃあもうこの曲が生できけることはないんですか?
藤田 ……わかんないよ? また聞けるかもしれない(笑)でもね、そういう鮮度みたいなのって大事だと思うんだよ。音楽はね。

■曲の?
藤田 うん。旬な時があるからね、それぞれ。

■いやー、でも、私は今のメンバーでも聞きたいですけどね。
藤田 あ、本当に?

■女性のボーカルさんが入ったから、ハモってもすごく綺麗だなって思うし。
藤田 そうだよね。じゃあやってみます!(笑)

■是非! この楽曲には今の状態では女性ボーカルは入っていないけれど、多数の楽器を使用していてとてもハーモニーが気持ちいい楽曲ですね。エレキギター、アコ−スティックギター、ベース、ドラム、コーラス、ピアノ、鈴、とか色んな楽器をつかっていますね。楽器を使用する上で何かこだわりとかはありましたか?
藤田 うーん……そうですねぇ。これはかなりピアノがでかいかなぁ。ピアノはね、オリジナルメンバーではないんだけど、俺がその子の弾くピアノがすごーく好きで。もう最初にあってみんなでスタジオは入っただけでね、何も言わなくても弾いてくれるの。弾いてほしいことを。たぶん体質があっているんだろうね。だから彼がこのアルバムは音楽的なところで引っ張ってくれていると思う。

■そうですね。アルバム全体で、本当にピアノがいい味をだしているというか。最初、メンバーの方の中にピアノの方がいるのかな?って私は思ったんですよ
藤田 うん。俺が弾いているやつもあるんだけど、大体は彼だね。メロディをボンボンいれてくれるんだ〜。今回のアルバムは音楽的に言うならば彼がMVP。サポートなんだけどね(笑)

■メンバーではなく(笑)
藤田 うん。俺らもすごい刺激をうけたし。ライブもそのときはずっと一緒にやっていたから。すごくいいアルバムが出来た。そういう意味でも色んな人の力を借りて、スタートラインがひけたって感じかな。


■では、このアルバムを作ってみてまた新たに見えてきたことや感じたことって多いと思うんですけれども。この場所から目指すゴールって何か具体的な場所とかはありますか?
藤田 ゴールはないです。きっと。ゴールがあるマラソンをやりたくないっていうか。

■それはある意味過酷ですね。
藤田 過酷だよね。でもさ、ゴールがあるマラソンっていつか終わっちゃうよね。で、俺はゴールを考えると自分がそこに一直線に向かいだすから、常に何かが起こる状態がいいな。

■決められた方向じゃなくって、どこにでもいける自由を持っていたいということですか?
藤田 うん。もちろんバンドをやるっていうことに関しては明確な目標がなきゃダメだよね。そのバンドが何をしたいのか。だから俺は自分のバンドに対しても明確な目標をもっている。例えばワンマンライブをやる。そこでいい演奏をする、とか。でも、作る音楽に関していうのならば、ゴールは要らないかな。途中で沿道のおばちゃんが入って来て、激突するとか。予定していたコースが走れなくなったとか。何か起こる用意をね、いつもしている。だから、いつもスタートラインをひきたいと思っている。

■一歩一歩がスタートラインである、と?
藤田 うん。スタートラインをひけるような自分をいつも持っていたい。出すたびに自分がスタートラインだと思える場所を作ることが、俺はゴールに辿り着くことよりも難しいことだと思うんだ。でも、やっぱりいつでも俺はファーストアルバムを作らないといけないと思う。何枚作ったとしても毎回ファーストアルバムじゃないと。

■では、これから何枚CDを出してもそういう気持ちで頑張ってください!
藤田 そうだね、いつでもスタートラインをひいていけるように頑張っていきます!



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2010年03月12日

『あゆみ』リリース記念スペシャルインタビュー・【6人のわたしとあなた】その2

インタビュアー:佐々木唯
テーマ:あゆみ




■最初にこの曲を作ろうと思ったキッカケと時期はいつだったんですか?
藤田 作ろうって思ったのは去年の7月頃だったかな。“あゆみちゃん”って名前の友達がいるんだけど、本人はその名前が古い感じがしてコンプレックスに感じていたんだって。でも、名前を付けてくれたお母さんが去年に亡くなっちゃって、その子に少しでも自分の名前を好きになってほしいなって思って。人の名前からきてますね。

■人生を歩んでいくっていう意味もかけてあるんですか?
藤田「そうそう。小学校の通信簿が“あゆみ”って名前だったんだよね。

■あ、私もそうでした!
藤田 学校とかでこの言葉はよく使われるよね。あれってさ、なんであゆみって名前だったんだろう。あと、中学で生徒会副会長やってたときに使った会報誌もあゆみだったんだよね。そのときあゆみっていい言葉だなって思って、強引に前に進んでいく感じでもないし、押しつけがましくもなくて、スクスクと小さい子が成長していくような柔らかいイメージじゃない?多分、あゆみっていう育児雑誌もあるような気がする(笑)。

■元々アルバムのタイトルにも使おうと思っていたのですか?
藤田 アルバムのタイトルはいつも最後に決めてるんだけど、最初はアルバム名は“「 」(かぎかっこ)”とかでもいいかなって思ってた。

■かぎかっこって、記号の?
藤田 そう。このアルバムってRAVEっていうバンドにとってすごくリスタートの意味も込めてやろうっていう目標があったのね。以前出したフルアルバム2枚に自分の持っているもの全て詰め込んでから3年間時間があったんだけど、3年間のなかで自分たちがどうしたいかを原点にかえって見直した。そしたら不思議とバンドを始めたときの楽しいっていう純粋な気持ちとか雰囲気とかを思い出して、今度は今の自分たちの初期衝動みたいなのを作りたいって思ったんだ。だからタイトルなんていらないなって少し思ってたんだけど、あゆみっていう曲が出来たときに、これでいいや!って思えたんだよね。

■RAVEの歴史が詰め込まれているんですね。
藤田 うん。通信簿が今回のアルバムのイメージにぴったり。パッ!って開けば成績が書いてあるような。右下に書いてある先生の一言みたいな歌詞にしたかったってのもあるし、自分に向けての通信簿でもあったからアルバムのタイトルにしたんだ。

■歌詞のなかに歩むことについて“少し立ち止まること”“少し振り返ること”“ひとつ諦めること”“ひとつ失うこと”っていうフレーズがあるんですけど、藤田さんにとって歩むことはどういうことですか?
藤田 歩みって漢字で書くと、少し止まるって書いて一つの漢字になってることに最近気がついたんだ。漢字って景色とかで構成されたりしてるから、少し止まるってのはあんまり意味はないと思うんだけどね。曲を作り始めたときは、最初に言った友達の為に書こうって思ってたんだけど、自分もそのとき前に進む方法を見失って止まっていた気がしたのね。人ってずっと動いてはいられないじゃん。そんなときに止まることって大切なんだなって思えたんだ。止まらなければ進み出すこともできないし、歩いているときって案外自分が前に進んでいることを考えていなくて、逆に立ち止まっているときの方があらゆることを考えて次に歩くための切っ掛けになってるような気がした。どうやって進もうって考えて止まっているときこそ、見えない部分が歩み出しているんじゃないかな。

■この曲のタイトルになっているあゆみさんの他には、どんな人に聴いてもらいたいですか?
藤田 自分が何も考えられないとか何もうまくいかないって思うときってあるじゃん。この曲は思いきり背中を押してあげられるような曲じゃないけど、そんなときに温かい紅茶を飲むような気持ちで聴いてほしいな。あとは歌詞のなかに出てくる“ここにいるよ”って言ってる流れ星は、あゆみちゃんのお母さんをイメージして書いたんだけど、それ以外にも星を見上げちゃうような自分がいるから星っていう言葉を出したんだ。でも、人には誰にでももう一人の自分がいるって思ってて、星を見上げて音楽が好きなのはもう一人の僕なのね、きっと。もしも星を見上げちゃうようなもう一人の自分が出てきたときに、もう一人の僕からこの曲を送りたいな。

■この曲は歌詞とメロディー、どちらから作ったんですか?
藤田 いつもメロディーからなんだけど、最近はメロディーも歌詞も一緒に作っちゃうかな。家でギターを弾きながらね。でもこの曲に関しては、いちばん最初の一行が思い浮かんで不思議なくらいメロディーと一緒に歌詞も出てきた。ゆっくり弾いて作ってたんだけど、そのままのテンポでやりたかったからテープレコーダーに撮ってバンドでやった。

■この曲をメンバーに初めて聞いてもらったとき、メンバーからの反応はどうでした?
藤田 みんな好きって言ってくれたよ。みんなに自信を持って聞いてもらう曲とそうじゃない曲があって、バンドのことを考えるときに弾いていてテンポが速い曲とか見せ場のある曲の方がやっていて楽しいから先に聴かせるのね。でも、ゆっくり作ったような曲って少し遠慮して持っていくんだけど、これに関しては初めて自信を持っていったかな。ゆっくりした曲って自分のテンポがあるからいつも合わせるのに苦戦するんだけど、この曲はみんなスーッと合わせられた。曲の中にピアノが入ってるんだけど、みんなで合わせてるときに浮かんできて仕上げていった感じ。

■完成前と完成後で、曲に対する感じ方は変わりましたか?
藤田 そうだね、うーん。今こうやってインタビューして、後で文字にするときって気持ちとか捉え方が変わると思うんだけど、音楽も同じで書いたときの気持ちが一番大切だと思うのね。それ以上もそれ以下もないなっていつも思うんだけど。この曲は歌うと直ぐに作っていたときの気持ちに戻れる。ライブでやっても、歌っているというよりは喋ってる感じかも。しいて言うなら、聴いた人から新しく見方や捉え方を教えてもらってるのかな。

■この曲を聴いていると、通信簿をもらったときの懐かしい感覚になれますよね。
藤田 そうだよね。通信簿ってあんまりみたくないよね(笑)。でも、なぜだか僕って通信簿をもらうのが嬉しかったなぁ。久しぶりに昔の通信簿読んで今の自分と照らし合わせると、何が足りないのかわかりそうな気がするし。それに、今いる自分がどうやってここまで成長したかっていう足跡もわかるしね。そのとき自分が考えていることを素直に残すように曲を書くっていう行動もそれと同じなんだろうね。

■人の気持ちってだんだん変わっていっちゃいますもんね。
藤田 そうそう、少しずつ変わっていっちゃう。いつでも作ったときの気持ちでいたいけど、ずっとそのままの気持ちではいられないもんね。それって寂しいなってよく思う。でも、何年も前の曲を聴いて良いなって思うような変わらない部分もあったり……すごく不思議。その瞬間の気持ちを残すのが大切なんだろうね。

■その瞬間の気持ちですか。
藤田 うん、今日のこのインタビューも同じ。今言っていることを、またいつか見直せることが出来るし。だからこの時間も大切なんだ。…………通信簿の名前、あゆみだったんだ。

■え!?あ、はい(笑)。
藤田 僕は大阪出身なんだけど、関西の方だと思ってた!

■関東でも大体の小学校の通信簿の名前はあゆみだと思いますよ。
藤田 え!そうなんだ!今思えば本当に今回のアルバムは通信簿みたいだなぁ。とにかくシンプルにしたくて、シンプルって言葉から連想するのが小学校の頃の記憶だったんだよね。

■この先RAVEは、どんな場所に向かって歩んでいきたいですか?
藤田 場所っていうか、大きな柱を見つけることかな。どこに行っても大きな柱があればRAVEがRAVEでいられるんだけど、その大きな柱がずっと見つからなかったんだ。この間オリジナルのメンバーが一人辞めちゃって、その人がいなくなってから気付いた。今回のアルバムをオリジナルのメンバーでやれて、この先も変わらないものってあるんだなって実感したし、レコーディング前にセッションして確かめるんだけど、特にこの曲は今までやってきた中で一番良かったかも。

■この間ワンマンライブがあって、アルバムも出したじゃないですか。次は何か目標ってありますか?
藤田 あのワンマンライブはいろんな思いがあって、アルバムの発売とかメンバー脱退もあったんだけど、もう止まらないって再確認できたライブだった。だから次は近々バンド名を変えてやっていこうかなって思ってる。まぁ、バンド名を変えても曲をつくっている人は変わらないけどね。

■“あゆみ”は今までのRAVEの通信簿みたいな。
藤田 そうだね。あゆみって歌ったからには、また新しい通信簿をもらえるように先に進んでいかなきゃね。自分で言ったからには、僕が先頭をきって歩かなきゃな。

■友人のあゆみさんは、自分の名前が使われているってご存じなんですか?
藤田 ううん、知らないよ。気付いてるかもしれないけど。本当は作ったら渡しに行こうって思ってたんだけど、よく考えたらダサいなって思って(笑)。別に恋人とかでも何でもないし、あえて言わなくてもいいかなって。

■なるほど。
藤田 逆に質問なんだけど、この曲を選んだ理由っていうのは?

■今回のアルバムの収録曲を全部聴いたときに、一番頭の中にスーッと入ってきたのがこの曲だったんです。もうすぐ卒業シーズンだし、4月からは大勢の人が新たに歩み出すからこの季節にピッタリだなって思って。それと、私自身歩むことって常に前に進んでいくっていう考えがあったんですけど、この曲を聴いたら止まったり失ったりするからこそ気持ちの面ですごく成長できるんだなって知ることができたので選びました。
藤田 そうだったんだ、ありがとう。多分、今は何事にもがむしゃらにやって良いと思うよ。僕はこれを24歳でつくったけど20歳のころはとにかくがむしゃらにやったほうが良いって思ってたんだよね。きっといつかは止まっちゃうときがくると思うし、今でも止まっちゃうときとかってあると思うけど、それは決してマイナスではないよね。

■そうですね。まさに今回の曲ですよ。
藤田 僕さ、最初はこの曲を選んでくれる人いないって思ってた。地味な曲だから、もっとわかりやすい曲を選ぶと思ってたからみんな曲被っちゃってもいいやって思ってたもん。だからね、すごく嬉しいです。

■あと二人、この曲を選んだ人いますよね。
藤田 そうなんだよね。だからすごい驚き。

■じゃあ最後にこの曲に対する気持ちを一言でいうと?
藤田 止まることは決して悪いことじゃないってことかな。止まるからこそ見えてくる世界もあるし、得るものもあるし。何回も言ってるんだけど“がむしゃら”でいいと思う!



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『あゆみ』リリース記念スペシャルインタビュー・【6人のわたしとあなた】その1

インタビュアー:稲葉愛実
テーマ:さよならイエスタデイズ




■映画の劇中イメージソングに使われてますがそれが決まってから作った曲なんですか?
藤田 映画はあとから決まったものです。いいなーって思うものができて、まずこれをレコーディングしようっていうことになって“さよならイエスタデイ”を作ったんです。これ最初は“ズ”がなくて“さよならイエスタデイ”だったの。それをバンドのプロダクションの社長がいろんなところに持っていったら、たまたま挿入歌に使ってもらえることになって。若いフレッシュなバンドで爽やかな曲がいいっていうのにこれがマッチしたみたいです。でも本当に公開の直前に決まったから、パンフレットとかは間に合ったんですけど、映画のエンドクレジットにすら名前が載ってないっていう。

■そうなんですか!できることなら、やっぱりエンドクレジットにも名前を載せていただきたいですよね(笑)
藤田 そう。なんか不思議な気持ちでした。でもその映画の内容と見事にマッチしていて。主人公の女の子が途中でいろいろ悩むんだけど“いつもポジティブシンキングだよね”っていうんですよ。俺が書いた歌詞と一緒なんだよね。

■歌詞にありますよね。“ポジティブシンキング”って。
藤田 うん。偶然もあるんだなあと思って。

■なんかすごくポジティブで気持ちが弾むこの曲が、すごく好きです。
藤田 ありがとうございます。

■“さよならイエスタデイ”を“さよならイエスタデイズ”にしたことにはどんな意味があるんですか?
藤田 “さよならイエスタデイ”って自分なりに昨日と決別して明日へ向かっていこうって曲なんだけど、いろんな人のさよならがあって、いろんな人の昨日があってって考えた時にもっといろんなものを引っ括めてそれでも明日へとか。近い未来へって思ったときに“ズ”をつけたらいいんじゃないかって。これを言ってくれたのは、このアルバムを一緒に作ったプロデューサーの“ピーター・ギブソン”っていう人なんですけど、その人に“ズ”をつけたら意味合いがもっと前向きになるんじゃないかって言われて、それはいいなと思って。もう少しいろんな意味を持たせたい、もうちょっと飛ぶ距離とかを増やしたいと思って“ズ”をつけました。

■なんか複数形にすることで、いくつものモノが浮かんでくる感じがしますね。
藤田 うん。だから“ズ”をつけて良かったと思います。

■ライブなどで歌う時にリスナーにこの曲を歌って伝えたいことというのはなんですか?
藤田 “さよならイエスタデイズ”に関してはふわってした前向きな気持ちとか、小さな爆発みたいなものを歌いたくて。RAVEで作った曲の中では、本当にいちばん分かりやすい曲を目指していてポップなのね。だからライブで歌う時は、すごく躍動感とかを大事にしてるかな。この曲をやっているときは、メンバーはもちろん、ライブに来てくれてるお客さんもいい表情になるんだよね

■なんか滑走路に飛行機がいて、その飛行機がグワーって青空に飛んでくようなイメージが自分の中にあるんですよ。
藤田 あー、なるほどね。確かにこの曲がきっかけで、本当に滑走路ではないんですけど、アルバムに到達する飛行機に乗れた感じだね。

■アルバムを繋いでいったような曲ってことですよね。歌詞って誰かに宛てて書いたものなんですか?
藤田 この曲は、最初は向こう側にいる自分に“さよならイエスタデイ”っていうなにかを投げる曲だった。でも遠い誰かに対して手紙を書くって気持ちになって。この曲に対しては飛距離をどんどん遠くしていった。もっと遠くに誰かいるだろうって、もっと遠くまでいけるだろうって思える曲にしていこうって気持ちがどんどん出てきて。それで“ズ”をつけることにしたんです。

■“まだ信じたいこの気持ち”っていう歌詞があるじゃないですか。RAVEを続けていく中でこれだけは変わってないなっていう、気持ちや信念ってありますか。
藤田 うーん。俺一回ね、4人だけでやっていたものが、自分達のものだけじゃなくなってきたときにごく自然にあるようなものを、一回信じるのを辞めちゃったときがあって。力を貸してくれる人が増えてくるといろんな人の意見がでてくるのね。こうしたら、もっと多くの人に聴かれるんじゃないかって。その中で、自然に組んだRAVEっていうバンドのいいところと悪いところの悪いところを挙げるとするなら、明確な目的がないからやっぱり後付けになっちゃうんですよ。目の前にある目標を今から作るって考えたときにすべての意見が正解になるんです。

■はい。いくつもの意見が出てくるともうなにが正解かって分からなくなりますよね?
藤田 でも全部あってるわけではないっていう。正解も不正解もないものが俺は音楽だと思っているから、そのときRAVEをやみくもに変えなくちゃいけないって思ったんだよね。確かなものがないっていうことがすごく怖くなって、俺は全部をイエスにしたの。そこでいろんな人の意見をイエスにした結果、最初から何がしたかったのかが分からなくなったんだよね(苦笑)

■周りの意見が膨れ上がると自分がたどり着きたかった答えが見えなくなることが私もあります。
藤田 結局自分がなかったんだよね。だからひとつ踏ん切りをつけてこれは考えなくちゃいけないって思ったのが、2008年ぐらいのとき。そこで自分のルーツを探ってみたりっていうことをたくさんしたの。高校に遊びに行って演奏したりとか、ギター1本持って路上行って歌ったりとか。いろいろやってみた結果、最初に音楽をやりたいと思った初期衝動みたいなものがちゃんとあるなって思い出せたのね。
そこで、改めてメンバーを大事だと思えたし、その期間があったから、また原点に立ち返ってこのアルバムを作れた。リスタートの気持ちでね。

■リスタート……
藤田 “さよならイエスタデイズ”はアルバムの最初の一歩の曲だからね。だからこの曲を信じていたい気持ちが俺の中でちゃんとある。でも絶対言葉にはなんないんだよ。その都度その都度大事なものって変わっていくから。それに信じていたいものって人それぞれあると思うんだよね。だから俺なりの信じていたい気持ちを自信をもっていうことを目標にしてやってる。

■この曲を聴いて、自分なりに探していけばいいってことですよね?
藤田 そう。人それぞれあるからおもしろいと思うし。

■言葉にできないって言ってたんで、難しいとは思うんですけど、自分というものが見えてきて、今だからこれに進もう、こういう未来に向かっていきたいなって思うことってありますか?
藤田 うーん。俺結構先のこと考えるのも好きだけど、後ろを振り返るのが得意な人間なのね。すごく“未来コンプレックス”みたいなものがあってね。先のことを考えようとするんだけど、どうしても過去からなんかを探して自分の中でデータを集めて来ないと先にいくのが怖いんだよね(笑)だから今自分が確かなものが見えるとするなら、やっぱりやってきたことが見える。

■やってきたことが。
藤田 でも常になにかを更新したいとも思ってる。この歳になると全く新しい人間にはもうなれなくて音楽感とか人格とか、自分がどういう人なのかとかって分かってくるのね。二十歳のときとかは分かんなかったけど、でも今はもうあんまり流されなくなったね、人に。

■羨ましいです…
藤田 その内なると思うよ。でもなると寂しいんだ。二十歳のころは人の言葉でものすごい傷つくことや、納得することもあるんだけど、今ってその感動が半分ぐらいになっちゃってるかもしれないって思ってる。多少のことは笑いとばせるようになってきちゃうんだよね。だから今になると二十歳が羨ましいなって思う。どうにでもなれるココロがすごく羨ましい。

■でも逆に今の自分だからこそ分かることもありますよね。
藤田 うーん。でもいつもやっぱり昔のことを考えてしまって。希望とか夢とか未来とかって、抵抗があったんですよ。歌うことに。どちらかというと、俺は思い出し笑いみたいな歌ばっかりだから。だからこの曲に関しては、絶対自分が使いたくないと思ってた言葉を、使ってる。

■どこですか?
藤田 “ポジティブシンキング”はすごく考えたの。

■あーはい。
藤田 絶対、使うもんかぐらいに思ってたような言葉。そんなこと言って本当に前向きになれないと思ってたんだけど、今なら歌えると思う。なんだろう、生まれながらにして元気を与えられる人っているじゃない?

■いますね。
藤田 そういう人に、憧れるし俺はすごく好きなんだけど、そういう人って結局自分をちゃんと愛してあげてるよね?

■はい。
藤田 俺は人に嫌われたくないって気持ちが強くて。人によく思われたいって気持ちがずっと消えなかった。それって当たり障りなく生きていけるけど、最近本当に自分を大事にしてるかって思うときがあって。自分の中で大事な人ってもちろん大切にしたいよね?

■はい。
藤田 そう思った時に大事なその相手の人が大事にしてくれる自分てどういう自分でいたいって思ったら、ネガティブじゃないなって。やっぱり元気な自分をいいなって思ってもらえたほうが、お互い嬉しいじゃん。あまりあるぐらいの元気があったらもっといいし。だからね、ちょっと曲げちゃったりとかそういうネガティブさは必要ないなって思って。だからこういう歌を書けるようになったのは、自分の中で大きな出来事かもしれない。 “さよならイエスタデイ”の歌詞に俺なりのいちばん今ポジティブシンキングな状態をつぎ込むことによって、そのときの自分の最高記録を残せたと思う。ポジティブの最高記録。

■うんうんうん。RAVEって今年で活動10周年を迎えたじゃないですか。それを踏まえて“今もきっとどこかで繋がってる”って歌詞に目が止まったのですが、私は10年後も20年後もRAVEっていうバンドは純粋さをもったまま活動を続けていると思うんですよ。
藤田 やってるだろうねえ。

■その中で10年後、20年後の自分に声をかけるとしたら、どんな言葉をかけたいですか?
藤田 またポジティブシンキングって言えたらいいけどねえ。続けてこうって思って続かないっていうことも、最近気づいたし。だから、その都度その都度、目標を見つけることが、続けていくっていうことなんだと思うんだけど。やっぱりどんどん更新もしていかないと。このアルバムを作って、ベースの人が抜けたんだよね。それは大きな出来事だったんだけど、結局4人でやり始めたことは変わらないし、またなにかのきっかけで一緒にやることも全然できるし、時間が経ったら俺はやると思うのね。そのときの自分にいうことがあるとするならば、目標をちゃんと見つけられているかって言いたい。今の自分も常に目標を探しているし。

■歌詞の“欠けたままのワンピース”ってもしかしたら目標のことですか?
藤田 そうですね。常になにかひとつ欠けてるものがあるし。何をやっても100パーセントはないし、99パーセントまで自分の描いてることが完成したとしても結局自分の中にあるから出すことができないんだと思う。どんな人間でも。その自分の中の足りない何パーセントを埋めてくれるのがバンドだったり、メンバーだったり、聴いてくれた人の言葉なんだよね。俺はその欠けたワンピースを埋めてくれる瞬間があるから、それが好きで音楽をやっているのね。完璧ではないものに対して不思議なことが起こって、たまにものすごく振り切れることがあるけどまた戻る。だから “欠けたままのワンピース”っていうのは、常にそれを追いかけているっていうことなのかな。

■過去があってこそ未来に繋がる曲ができたと思うし、“さよならイエスタデイズ”って藤田さんが積み上げていく昨日が重なって、その過程で育っていくような曲だと思います。
藤田 そうだね。この曲に関しては最終的に、“ズ”をつけたっていうことがかなり大きいです。映画を観たときにいろんな気持ちをひとつにしたくて、“ズ”をつけたんだけど“さよならイエスタデイ”だったら、なにか止まっていたかもしれない。もしかしたらそれが “欠けたワンピース”なのかもしれないし…。でもいろんな気持ちが繋がるような瞬間ってきっとあるから。だからお互いその“ズ”を探してこれからも頑張りましょう。

■はい。頑張りたいと思います。今日は本当にありがとうございました。


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2010年02月05日

ニューシングル東京『ジャケット』

(photo by Line Murase)

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東京

ほんの少しの勇気と不安と今までとこれからを詰め込んでこの街に出てきてからもう一年が経った
だいぶ散らかったこの部屋にうまく散らかせない毎日をあの頃の私はどんな風に想うだろう
あんなに悔し泣きした夜が嘘みたいにこなしてる仕事も少しだけ上手くなった料理も上手な渋谷の歩き方も 描いた明日に近づくためのタイセツに成り得てるだろうか もっともっとこのままじゃダメだって そればっか

ファインダー越しにのぞく地下鉄からじゃ空は見えない
隠した鍵のありか忘れた 五秒前の未来 来るはずのないワタシを待つ

乗れたのに乗らない終電 泣きたいのに笑って涙 言えないのにかけてる電話 わからないのに頷く話
心から分かち合えたこと 何はなくとも信じたこと 本当はもう忘れたこと 認めること怯えてること 
東京 少しずつ変わり行く私が私である意味が いつか君に出会えた今になるように

ありえない偶然でも意外に実はすごく近くにいたんだね 生きる不思議にいつも圧倒されっぱなしの不甲斐なさ 今わたしに必要なことは心から大切な存在へ 自分のコトバで大切です、と伝えたい気持ち

見えてるのにうつむいたヒカリ 聞こえたのに行き過ぎた声 掴めたのに振り払った手 寒いのに着込んだぬくもり
あてもなく旅に出たことも ただわめき蹴散らしたことも 本当はそうさみしいだけ 誰かに話してみたいだけ 
東京 変わらず朝が来て また回り出す風と日常に 今どこへもいけない気持ちを溶かすだけ

あの日君がくれたサヨナラが今もわたしの背中をそっと押してくれるよ
いつかわたしも君にとっての そうであれたらいいな

終電車に預けた体 泣きたいなら今は泣くだけ 意を決して深夜のダイヤル いつでも答えはイエスじゃない 
五秒後の未来歩き出す わたしの背中を追いかけて 懐かしい声が聞こえたよ 振り返ったけど誰もいない 
東京 少しずつ変わり行く私が私である意味が いつか君に出会えた今になるように

いつか君にまた会える明日になるように


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2010年01月31日

2010 Photo session

(Photo by Lina Murase)



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2009年12月11日

ayumi photo session

(Photo by Ryuichi Kojima)

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2009年10月28日

2009.9.28 『高橋啓太×藤田竜史』

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『高橋啓太×藤田竜史』アコースティックライブ。

あの場に居合わせてくれたみんなの声です。



本当にステキなステキな時間をありがとうございました。

楽しかった〜!!

(タマキさん)



素敵な夜をありがとうございました。

むり言って仕事を休んできてよかったです。

同じメンバーやバンドでも全く同じって事はないから、ライブに毎回足を運ぶわけで、だから一秒一秒の大切さを改めて感じました。

(mamiさん)



本当は今日来ようかどうしようか迷ってたんですが、やっぱり来て良かったです。

仕事もさぼって来たので(笑)

お二人の雰囲気がとってもとっても笑えました。

「あと一秒」すごく元気でましたー。

今日ここに来れたのも必然だったのだと改めて感じました。

素敵な時間をありがとうございました。

また機会があったら是非やってください☆

(きぃさん)



オトナモードとRAVEという形ではなく。高橋啓太と藤田竜史という2人のイベントということで、どんな風になるのか とても楽しみにしていました。

それぞれの弾き語りはもちろんですが、2人になってからの時間がとても濃く、楽しくもあり、いろいろと考えさせられました。

お互いがお互いをとても尊敬し好きなんですね。

とても貴重な時間を過ごさせてもらいました。

1回きりのこのイベントに参加できて良かったです。

南柏まで2人をのぞきに来て良かったです。

ありがとうございました。

(Juriさん)




普段は見ることができない

リラックスした表情で それぞれの想いを語っている姿がとても素敵でした。トークはもちろん歌ってくれた曲、ものまね・・・細かな部分まで覚えていることは出来ないけれど

今日の気持ち、楽しかった雰囲気はきっと一生忘れないと思います。

未来のことはよく分からない。でも今や昔の楽しかったことが私の中にふり積もって未来を作る一端をになうとしたら、悪くはないかもと思いました。

(おくろさんさん)



2人のセッションとっても良かったです

「あと一秒」のライブ空間がとても心地良く、今日のライブに来れて幸せだなぁと感じました。

すてきなライブをありがとうございました。

「約束を〜空に投げた一秒」というフレーズにグッときました!

瞬間瞬間限りがあって、そして美しいなと新めて感じます

(コケさん)



今日は本当に楽しい時間を頂いて、ありがとう!トーク笑った^o^ 歌もすごく良かったわ。

古い歌で本当にすばらしいのに時代はNEWThingsへと人々の関心はうつり、何でもすぐモデルチェンジ、Version Up etc…「古き良き物」=「古くさい物」に移り変わろうとしている今。こうして良い物は良い、と伝えまわる使命?役割?を与えられたケイタさんはとても恵まれているし幸せだって思いました。その為に苦労や時に悩む事もあるかも知れないけれど、神様は乗り越えられる事しか与えないんだって。(宗教とかでなくて)

今日は一番前のど真ん中でシアワセでした。ありがとう。

お隣の方も腕時計してて「大切」と答えていましたが、私にとってはすこし違って、「時間」って常に流れているんだ。そしてそれは生きてる者すべてに平等に。そのことを忘れず居たいなって思うの。世界中で1秒は1秒。すごくない?悩んだり止まったり落ち込んだり、走ったりとんだり・・・いっぱいするけど無駄ではなくて、時間はいつまでもあるんじゃないと思っていつづけていれば。ムダじゃなくて。

藤田さん、初めて聞いたけどすごく好きになったよ。

「明日死ぬかも」私もいつも思ってる。今を大切に。1日を大切に。すてきな音と言葉で自分と周りの人とファンの人々とこれからファン予定の人々をSeeling GOODにしてネ。ありがとう。

(Worry-wart-EVEさん)



今日しか味わえないこの時間をすごせたことのありがたさを お2人のMC、演奏からひしひしと感じてます。

ふだんLiveに行っても演者の方たちの生いたち、どのように感じどのようにすごしてきて今この場にいる・・という話はなかなか聞けないですし、うれしかったです。

お2人は私よりお若いですが、自分が同じ年頃の時どんなこと考えてたかな?と思い返したり・・・そういう意味でも私自身をふりかえり、今、そして毎日をすごしていくヒントになる時間だったな〜って! ありがとうございます。

お2人の人柄にふれることでお2人の音楽もより身近であたたかさを感じることができたように思います。

(あやさん)



藤田さん、啓太さん、今日はスペシャルなライブを本当にありがとうございました。

藤田さんの「スタートライン」「あゆみ」すごく感動しました。啓太さんの「想い出の散歩道」、カヴァーの「The Sun」素敵でした。

二人で歌った「卒業写真」もとても良かったし、「あと一秒」は今日だけにしてしまうのはもったいないくらいに素敵でした。またこんなスペシャルなライブをできたら必ず観に来ます!!

本当に素敵なライブをありがとうございました。

※二人のトーク、とてもおもしろかったです!

(ハルさん)



はじめまして、竜史さん 時計がパートナーのお姉サマです。(笑)

今日は一番前で、竜史さん×けいたくんワールドを楽しませてもらいました。

竜史さんはじめてでしたが、ほんっとにフシギなワールドをもってるんだなーと、もっともっとのぞいてみたくなりました。

けいたくんのいろんな引き出しも引き出していて、オトナモードのLiveでは見ることのできないたくさんの面にふれられて本っ当に楽しかったです!2人の部屋に遊びに行ったような気分。本っ当に本っ当に楽しかったー!!

音楽、これからもずっとずっと大切に側にふれていきます。

今日という日を ありがとう☆

(まだむさん)



今日のライブとても楽しかったです。特に第2部のトークとライブがたのしかったです。

また2人でライブやってほしいです。2人で作った曲とても良かったです。

(シナモンさん)



始めから聞いていました。

★ 竜史さんの音楽

竜史さんの声は、フワフワしててとても心地良いです。

私は今日初聴きの「あゆみ」大好きです。

日々、止まったり歩いたりのくり返しだけど、きっと大丈夫!!と思えました。

★啓太さんの音楽

今日初めて啓太さんの歌をちゃんと聴きましたが、フワフワしてるんだけどしっかりとした歌声にいやされました。

松本さんの曲、もっと聴きたいと思いました。

すてきな音楽を伝えてくれてありがとう。

お二人が大好きになりました。

(mitiさん)



2人のトークはかなりの爆発力ありますよ!

ユニットってのもありかもしれませんよ?(笑)

今日はこれてよかったです。

お2人とまた飲みたいですねー♪

お2人で作った曲もよかったです。

後半のポジティブな所がとても輝くようでした!

(Maxさん)



ステージの2人に焼きモチをやいた。

友達っていいな。

音楽っていいな。

男の子になりたい!

ラストの曲が、私にエールを送ってくれた。

アリガトウ。ケイタ×リュウジ。

道は未来に続いているんだネ。

(URIZUNさん)



とっても楽しいライブで、来て本当に良かったです。

またいつか、年を重ねた2人のライブを見てみたいと思いました。

藤田さんが最後に歌った曲、とても好きになりました。

(ゆっこさん)



対バンでみたオトナモードの雨色がよかったなーって思って、ライブにいきたいと思って、今日きました。

藤田竜史くんは初めましてだったのですが、ほんとに出会いってわからないですよね。目にやられました。

2人の歌声もトークもよかった。

ほんとに来てよかったなって思ってます。

ほとんど初めましてのお2人でしたが、「味の向こう側」を先に知ってしまいました。

こんどはRAVEのライブ、いってみます。

(あっこあらさん)



お2人が言っていたように、「今」しか体感できないものがギュッと詰まっていて、とても濃密な時間でした。この大切な時間をしっかり胸に刻みつけて持ち帰りたいと思います。

本当に本当に素晴らしかったです!!

お2人に出会えたことに感謝します!!!

(keiさん)



まだまだ上を目指すお二人の姿をみれて、よかったと思います。

なやみ多いかと思いますが、その先にはまたさらにキラキラした二人になると思います。

ファイティン!!!

(かおるママさん)



藤田さんのライブには初めて来ました。

お話し、とてもおもしろくて良かったです。

しっかり心に届く話しでした。

「あゆみ」感動しました。

南柏遠かったけど来て良かったです。これからも

頑張って歌い続けて下さい。

(らんぐさん)



素敵な時間を過ごす事が出来ました。

今日この場に皆さんと一緒にいられたことをとても嬉しく思います。

“今ここだって踏み出して”、ここに来て良かったです。

(カオリさん)



開場のとき、「どちらを観に来られました?」って聞かれたけど、「2人です」って言ってよかった。2人ともとってもすてきだった。

RAVEもオトナモードも大好きだけど、今日は「高橋啓太」と「藤田竜史」の2人を、バンドをそっと置いてきた今日の2人の声を聴くことができて、今までよりも2人のことを好きになれたと思う。

藤田さんのライブは今まで何回も観たけど、高橋さんのライブは久しぶりだった。

昨日まで私が勝手に作ってしまっていた、「高橋啓太」さんは、実はずーっと、透明な風船に入っていたんだなって思った。

ふわふわ浮かんでいて、姿は見えるのに触れられない風船に入っていた高橋さん。その風船を破いてくれたのが今日の藤田さん。

破れてびっくりしたけれどうれしかった!!!

藤田さんも高橋さんも、色は違うけどとてもあたたかな光を持っていて。

その光がちょうど重なった今日という夜は、たいせつな思い出をくれたよ。

ライブの後、すっかり氷の溶けた水みたいなオレンジジュースさえ、いとしいなあと思ったよ。

楽しかったです。ありがとう。

(hottyおでんさん)



みんな ありがとう


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