2010年03月16日
『あゆみ』リリース記念スペシャルインタビュー・【6人のわたしとあなた】その3
インタビュアー:鈴木莉永
テーマ:スタートライン
■この曲に関する具体的なエピソードなどはありますか?
藤田 このバンドは8年ぐらいオリジナルメンバーで一緒にやってきたんだけど、昨年末にベースのやつが辞めることになって。まさにその辞めるベースのやつに向けて書いた曲。このアルバムにおいてスタートラインは一番最後に書いた曲です。
■じゃあオリジナルメンバーでの最後の曲ですか?
藤田 そうそう、最後の曲。最後にレコーディングした曲。その時の気持ちを本当にそのまま書いた。で、本人には決して言わない、と(笑)
■え!言ってないんですか!(笑)
藤田 ちょっと春っぽい季節を感じる曲を作りたいんだよね……って。
■でも、お客さんとかで気付く人いらっしゃるんじゃないですか?
藤田 きっといると思う。
■本人も、これ時期的にも俺のことじゃないかな?って思ったり。
藤田 そうだよね。きっと思っただろうね(笑)
■訊かれたりしなかったんですか?
藤田 そうだねぇ。まぁ敏感な人だから気付いているとは思うけどもしかしたら、ってね!まぁ、もしかしたらでいいんだわ。なんかもう大事なことは曲に入っていて、あえてそれをまた言う必要もなくって。
■なるほど。この楽曲は「スタートライン」っていうタイトルなのに、サヨナラって言う言葉が何回も繰り返しつかわれていますね。
藤田 そうだね。このサヨナラは、おもいっきり前向きなサヨナラを歌いたかった。この先何十年か経って、例えば脱退した奴と飲みにいった時に、やっぱりあの時決断しておいて良かったなって思えるスタートラインをひきたかったの。
■どうしてもサヨナラっていう言葉だと、悲しかったり寂しいイメージを持ってしまうんですけれども。藤田さんはすっごく明るく歌っているように聞こえました。それは藤田さんにとってさよならはスタートラインであるっていう意味があるから、そういう言葉を何回も使ったということですか?
藤田 うん。なんか、サヨナラって言える時って、次がある時だなぁって俺は思ったのね。本当にもう二度と会えない人ってね、なんかサヨナラも言えない気がする。なんか言うタイミングもないまま別れちゃう出会いって多いし。またいつか会えるからこそ、今はサヨナラって言うんだと思う。その意味もこめて、その時一番のサヨナラを言いたい。だからね、サヨナラって一応カタカナにしたんだけど。で、その次に続く「さよならイエスタデイズ」っていう曲は自分のためのさよならだから、ひらがなにして。「スタートライン」と「さよならイエスタデイズ」っていう曲は俺の中でセットなんです。繋がっているというか。
■「スタートライン」でサヨナラをカタカナ表記にしたのは、どういう意図があったんですか?
藤田 カタカナでサヨナラっていうとさぁ、なんか、ひらがなで書くよりもそこまで悲しくない。なんか俺、カタカナで書くと暗号みたいに見える。いや、合い言葉みたいに見えるんだ。カタカナで書いたほうがね、自分のためだけのサヨナラじゃない気がするんだよね。1曲目のサヨナラはやっぱ意味が違うから。ものすごく前向きに響かせたかったっていうのがあった。
■別れの意味だけじゃない、みたいな?
藤田 うん。別れっていうより、まぁ、本当に今からやってこうっていう。そのためのサヨナラ。去年の末にこのアルバム発売記念のワンマンライブがあったんだけど、この曲をね、ライブの最初と最後にやったの。2回やったんだ。そこまで俺は、ずっと溜めていた。そこに意味を全て持っていきたかった。ワンマンライブでやるってこともずっと考えていたし。最初にやったのと最後にやったのとじゃ、全然響きが違うの。で、最後に言う言葉はサヨナラにしたかった。そのワンマンライブで歌ってみたりして思ったことは、そういう状況とか音楽とかに半分以上任せている。歌詞で4割くらい書いておいて、その後の何かで半分付け加えているっていう。
■ライブで表情をかえるために、わざと中立的な部分においたということですか?
藤田 そうだね。確かにそれはあるし、何色にでも染まれるって思ったんだよ。具体的な言葉はださないようにしているし。だからこの曲はものすごく無色透明な曲なんだよね。塗り絵みたいなものにしたかったっていうか。その都度何かの色に塗れるもの。でも型だけはちゃんと作ってあげるっていうような作り方を初めてしたかなぁ。
■人によって彩る色が違うと?
藤田 そうだね〜
■私はこの曲をきいて、春を目の前にした桜が咲きそうで咲かない感じの季節を想い描いたんですけれども。
藤田 そうそうそう!でも、その感じが近いです。言えそうで言えない、咲きそうで咲かない。あとね、この曲は最後の曲の「あゆみ」とも繋がっている。「あゆみ」が終わった後にもう一回聴いてほしい! そうするとね、たぶん意味が変わる。少し違って聴こえたら、もう最高に嬉しい! だから実質、6曲だけのアルバムだけど7曲入りだって俺は考えている。スタートラインがもう1回。本当は7曲目もう1回いれたかったんだけど。
■1番最初のスタートラインと、もう1周してきて最後の意味でのスタートライン。なるほど、そう考えるとおもしろい曲順ですよね。
藤田 そうなんだよね。曲順はすごく上手くいきました。特に狙ってもないんだけど、うまいこといくもんで。(笑)考えるとだめなんだよー。考えると全然うまくいかない。意味なんて後でわかるもんだね。色んなこと。
■別れと一緒ですね。気付くのは後になってからですもんね。
藤田 ねー。その場で気付ければいいんだけど、なかなかそうもいかない(笑)
■気付けないもんですよね。他の曲も、比較的別れとか出会いを主題に取り上げている曲が多いように私は思ったんですけれど。
藤田 多い……よねー!
■多いですよね? それは藤田さんの中で別れという存在がすごく大きいものだから、なのでしょうか?
藤田 俺ね、ちっちゃい時ものすごい転校ばっかりしていたんだよね。家がすごく引っ越しする家だったから。小学校が何回も変わったり。そういうのをしてきて、ある程度別れに慣れている。あと、別れ上手になってきたことがあってね。なんか一つ一つたいしたことないなって思えてきちゃった時があって。別に悲しまなければなんともないし、新しいところいってまたがんばればいいやって。てか、いつかまた会えるなぁって思いながら。そういう気持ちがね、慣れてきた。でもね、今思うと、もう転校たくさんしたんだけど、やっぱ年賀状とか今でもくれる人なんて本当一握りで。そういう時に、あっ、大事だったなーって思う時があってさ。やっぱね、その都度その都度大事にしたいなぁって思った。その大事にしたいなっていう気持ちが俺は曲になるんだけど……大体別れだよね(笑)テーマがね。
■でも、それはたぶん人生の小さい頃から経験している中で、たぶん藤田さんにとって大きなことなんでしょうね。
藤田 そう、大きなことなんだろうね。環境は変えられないからね。育った環境が俺はすべてだと思うし。そこを変えることは無理だし。だから俺にとってはそれがすごく大きな出来事だった。今、曲を書く原動にもなっている。別れとか出会いとかは常に大事にしたい。だから今回のベースの奴が脱退するっていうことは、すごく自分の中ではすごく太いスタートラインだと思う。25年間の中で、かなりね。だから、また転校したみたいな気分かな。
■今のメンバーさんでは、この楽曲はやったことあるんですか?
藤田 やったことないね。やれない。だってもうスタートしちゃったから。
■じゃあもうこの曲が生できけることはないんですか?
藤田 ……わかんないよ? また聞けるかもしれない(笑)でもね、そういう鮮度みたいなのって大事だと思うんだよ。音楽はね。
■曲の?
藤田 うん。旬な時があるからね、それぞれ。
■いやー、でも、私は今のメンバーでも聞きたいですけどね。
藤田 あ、本当に?
■女性のボーカルさんが入ったから、ハモってもすごく綺麗だなって思うし。
藤田 そうだよね。じゃあやってみます!(笑)
■是非! この楽曲には今の状態では女性ボーカルは入っていないけれど、多数の楽器を使用していてとてもハーモニーが気持ちいい楽曲ですね。エレキギター、アコ−スティックギター、ベース、ドラム、コーラス、ピアノ、鈴、とか色んな楽器をつかっていますね。楽器を使用する上で何かこだわりとかはありましたか?
藤田 うーん……そうですねぇ。これはかなりピアノがでかいかなぁ。ピアノはね、オリジナルメンバーではないんだけど、俺がその子の弾くピアノがすごーく好きで。もう最初にあってみんなでスタジオは入っただけでね、何も言わなくても弾いてくれるの。弾いてほしいことを。たぶん体質があっているんだろうね。だから彼がこのアルバムは音楽的なところで引っ張ってくれていると思う。
■そうですね。アルバム全体で、本当にピアノがいい味をだしているというか。最初、メンバーの方の中にピアノの方がいるのかな?って私は思ったんですよ
藤田 うん。俺が弾いているやつもあるんだけど、大体は彼だね。メロディをボンボンいれてくれるんだ〜。今回のアルバムは音楽的に言うならば彼がMVP。サポートなんだけどね(笑)
■メンバーではなく(笑)
藤田 うん。俺らもすごい刺激をうけたし。ライブもそのときはずっと一緒にやっていたから。すごくいいアルバムが出来た。そういう意味でも色んな人の力を借りて、スタートラインがひけたって感じかな。
■では、このアルバムを作ってみてまた新たに見えてきたことや感じたことって多いと思うんですけれども。この場所から目指すゴールって何か具体的な場所とかはありますか?
藤田 ゴールはないです。きっと。ゴールがあるマラソンをやりたくないっていうか。
■それはある意味過酷ですね。
藤田 過酷だよね。でもさ、ゴールがあるマラソンっていつか終わっちゃうよね。で、俺はゴールを考えると自分がそこに一直線に向かいだすから、常に何かが起こる状態がいいな。
■決められた方向じゃなくって、どこにでもいける自由を持っていたいということですか?
藤田 うん。もちろんバンドをやるっていうことに関しては明確な目標がなきゃダメだよね。そのバンドが何をしたいのか。だから俺は自分のバンドに対しても明確な目標をもっている。例えばワンマンライブをやる。そこでいい演奏をする、とか。でも、作る音楽に関していうのならば、ゴールは要らないかな。途中で沿道のおばちゃんが入って来て、激突するとか。予定していたコースが走れなくなったとか。何か起こる用意をね、いつもしている。だから、いつもスタートラインをひきたいと思っている。
■一歩一歩がスタートラインである、と?
藤田 うん。スタートラインをひけるような自分をいつも持っていたい。出すたびに自分がスタートラインだと思える場所を作ることが、俺はゴールに辿り着くことよりも難しいことだと思うんだ。でも、やっぱりいつでも俺はファーストアルバムを作らないといけないと思う。何枚作ったとしても毎回ファーストアルバムじゃないと。
■では、これから何枚CDを出してもそういう気持ちで頑張ってください!
藤田 そうだね、いつでもスタートラインをひいていけるように頑張っていきます!

テーマ:スタートライン
■この曲に関する具体的なエピソードなどはありますか?
藤田 このバンドは8年ぐらいオリジナルメンバーで一緒にやってきたんだけど、昨年末にベースのやつが辞めることになって。まさにその辞めるベースのやつに向けて書いた曲。このアルバムにおいてスタートラインは一番最後に書いた曲です。
■じゃあオリジナルメンバーでの最後の曲ですか?
藤田 そうそう、最後の曲。最後にレコーディングした曲。その時の気持ちを本当にそのまま書いた。で、本人には決して言わない、と(笑)
■え!言ってないんですか!(笑)
藤田 ちょっと春っぽい季節を感じる曲を作りたいんだよね……って。
■でも、お客さんとかで気付く人いらっしゃるんじゃないですか?
藤田 きっといると思う。
■本人も、これ時期的にも俺のことじゃないかな?って思ったり。
藤田 そうだよね。きっと思っただろうね(笑)
■訊かれたりしなかったんですか?
藤田 そうだねぇ。まぁ敏感な人だから気付いているとは思うけどもしかしたら、ってね!まぁ、もしかしたらでいいんだわ。なんかもう大事なことは曲に入っていて、あえてそれをまた言う必要もなくって。
■なるほど。この楽曲は「スタートライン」っていうタイトルなのに、サヨナラって言う言葉が何回も繰り返しつかわれていますね。
藤田 そうだね。このサヨナラは、おもいっきり前向きなサヨナラを歌いたかった。この先何十年か経って、例えば脱退した奴と飲みにいった時に、やっぱりあの時決断しておいて良かったなって思えるスタートラインをひきたかったの。
■どうしてもサヨナラっていう言葉だと、悲しかったり寂しいイメージを持ってしまうんですけれども。藤田さんはすっごく明るく歌っているように聞こえました。それは藤田さんにとってさよならはスタートラインであるっていう意味があるから、そういう言葉を何回も使ったということですか?
藤田 うん。なんか、サヨナラって言える時って、次がある時だなぁって俺は思ったのね。本当にもう二度と会えない人ってね、なんかサヨナラも言えない気がする。なんか言うタイミングもないまま別れちゃう出会いって多いし。またいつか会えるからこそ、今はサヨナラって言うんだと思う。その意味もこめて、その時一番のサヨナラを言いたい。だからね、サヨナラって一応カタカナにしたんだけど。で、その次に続く「さよならイエスタデイズ」っていう曲は自分のためのさよならだから、ひらがなにして。「スタートライン」と「さよならイエスタデイズ」っていう曲は俺の中でセットなんです。繋がっているというか。
■「スタートライン」でサヨナラをカタカナ表記にしたのは、どういう意図があったんですか?
藤田 カタカナでサヨナラっていうとさぁ、なんか、ひらがなで書くよりもそこまで悲しくない。なんか俺、カタカナで書くと暗号みたいに見える。いや、合い言葉みたいに見えるんだ。カタカナで書いたほうがね、自分のためだけのサヨナラじゃない気がするんだよね。1曲目のサヨナラはやっぱ意味が違うから。ものすごく前向きに響かせたかったっていうのがあった。
■別れの意味だけじゃない、みたいな?
藤田 うん。別れっていうより、まぁ、本当に今からやってこうっていう。そのためのサヨナラ。去年の末にこのアルバム発売記念のワンマンライブがあったんだけど、この曲をね、ライブの最初と最後にやったの。2回やったんだ。そこまで俺は、ずっと溜めていた。そこに意味を全て持っていきたかった。ワンマンライブでやるってこともずっと考えていたし。最初にやったのと最後にやったのとじゃ、全然響きが違うの。で、最後に言う言葉はサヨナラにしたかった。そのワンマンライブで歌ってみたりして思ったことは、そういう状況とか音楽とかに半分以上任せている。歌詞で4割くらい書いておいて、その後の何かで半分付け加えているっていう。
■ライブで表情をかえるために、わざと中立的な部分においたということですか?
藤田 そうだね。確かにそれはあるし、何色にでも染まれるって思ったんだよ。具体的な言葉はださないようにしているし。だからこの曲はものすごく無色透明な曲なんだよね。塗り絵みたいなものにしたかったっていうか。その都度何かの色に塗れるもの。でも型だけはちゃんと作ってあげるっていうような作り方を初めてしたかなぁ。
■人によって彩る色が違うと?
藤田 そうだね〜
■私はこの曲をきいて、春を目の前にした桜が咲きそうで咲かない感じの季節を想い描いたんですけれども。
藤田 そうそうそう!でも、その感じが近いです。言えそうで言えない、咲きそうで咲かない。あとね、この曲は最後の曲の「あゆみ」とも繋がっている。「あゆみ」が終わった後にもう一回聴いてほしい! そうするとね、たぶん意味が変わる。少し違って聴こえたら、もう最高に嬉しい! だから実質、6曲だけのアルバムだけど7曲入りだって俺は考えている。スタートラインがもう1回。本当は7曲目もう1回いれたかったんだけど。
■1番最初のスタートラインと、もう1周してきて最後の意味でのスタートライン。なるほど、そう考えるとおもしろい曲順ですよね。
藤田 そうなんだよね。曲順はすごく上手くいきました。特に狙ってもないんだけど、うまいこといくもんで。(笑)考えるとだめなんだよー。考えると全然うまくいかない。意味なんて後でわかるもんだね。色んなこと。
■別れと一緒ですね。気付くのは後になってからですもんね。
藤田 ねー。その場で気付ければいいんだけど、なかなかそうもいかない(笑)
■気付けないもんですよね。他の曲も、比較的別れとか出会いを主題に取り上げている曲が多いように私は思ったんですけれど。
藤田 多い……よねー!
■多いですよね? それは藤田さんの中で別れという存在がすごく大きいものだから、なのでしょうか?
藤田 俺ね、ちっちゃい時ものすごい転校ばっかりしていたんだよね。家がすごく引っ越しする家だったから。小学校が何回も変わったり。そういうのをしてきて、ある程度別れに慣れている。あと、別れ上手になってきたことがあってね。なんか一つ一つたいしたことないなって思えてきちゃった時があって。別に悲しまなければなんともないし、新しいところいってまたがんばればいいやって。てか、いつかまた会えるなぁって思いながら。そういう気持ちがね、慣れてきた。でもね、今思うと、もう転校たくさんしたんだけど、やっぱ年賀状とか今でもくれる人なんて本当一握りで。そういう時に、あっ、大事だったなーって思う時があってさ。やっぱね、その都度その都度大事にしたいなぁって思った。その大事にしたいなっていう気持ちが俺は曲になるんだけど……大体別れだよね(笑)テーマがね。
■でも、それはたぶん人生の小さい頃から経験している中で、たぶん藤田さんにとって大きなことなんでしょうね。
藤田 そう、大きなことなんだろうね。環境は変えられないからね。育った環境が俺はすべてだと思うし。そこを変えることは無理だし。だから俺にとってはそれがすごく大きな出来事だった。今、曲を書く原動にもなっている。別れとか出会いとかは常に大事にしたい。だから今回のベースの奴が脱退するっていうことは、すごく自分の中ではすごく太いスタートラインだと思う。25年間の中で、かなりね。だから、また転校したみたいな気分かな。
■今のメンバーさんでは、この楽曲はやったことあるんですか?
藤田 やったことないね。やれない。だってもうスタートしちゃったから。
■じゃあもうこの曲が生できけることはないんですか?
藤田 ……わかんないよ? また聞けるかもしれない(笑)でもね、そういう鮮度みたいなのって大事だと思うんだよ。音楽はね。
■曲の?
藤田 うん。旬な時があるからね、それぞれ。
■いやー、でも、私は今のメンバーでも聞きたいですけどね。
藤田 あ、本当に?
■女性のボーカルさんが入ったから、ハモってもすごく綺麗だなって思うし。
藤田 そうだよね。じゃあやってみます!(笑)
■是非! この楽曲には今の状態では女性ボーカルは入っていないけれど、多数の楽器を使用していてとてもハーモニーが気持ちいい楽曲ですね。エレキギター、アコ−スティックギター、ベース、ドラム、コーラス、ピアノ、鈴、とか色んな楽器をつかっていますね。楽器を使用する上で何かこだわりとかはありましたか?
藤田 うーん……そうですねぇ。これはかなりピアノがでかいかなぁ。ピアノはね、オリジナルメンバーではないんだけど、俺がその子の弾くピアノがすごーく好きで。もう最初にあってみんなでスタジオは入っただけでね、何も言わなくても弾いてくれるの。弾いてほしいことを。たぶん体質があっているんだろうね。だから彼がこのアルバムは音楽的なところで引っ張ってくれていると思う。
■そうですね。アルバム全体で、本当にピアノがいい味をだしているというか。最初、メンバーの方の中にピアノの方がいるのかな?って私は思ったんですよ
藤田 うん。俺が弾いているやつもあるんだけど、大体は彼だね。メロディをボンボンいれてくれるんだ〜。今回のアルバムは音楽的に言うならば彼がMVP。サポートなんだけどね(笑)
■メンバーではなく(笑)
藤田 うん。俺らもすごい刺激をうけたし。ライブもそのときはずっと一緒にやっていたから。すごくいいアルバムが出来た。そういう意味でも色んな人の力を借りて、スタートラインがひけたって感じかな。
■では、このアルバムを作ってみてまた新たに見えてきたことや感じたことって多いと思うんですけれども。この場所から目指すゴールって何か具体的な場所とかはありますか?
藤田 ゴールはないです。きっと。ゴールがあるマラソンをやりたくないっていうか。
■それはある意味過酷ですね。
藤田 過酷だよね。でもさ、ゴールがあるマラソンっていつか終わっちゃうよね。で、俺はゴールを考えると自分がそこに一直線に向かいだすから、常に何かが起こる状態がいいな。
■決められた方向じゃなくって、どこにでもいける自由を持っていたいということですか?
藤田 うん。もちろんバンドをやるっていうことに関しては明確な目標がなきゃダメだよね。そのバンドが何をしたいのか。だから俺は自分のバンドに対しても明確な目標をもっている。例えばワンマンライブをやる。そこでいい演奏をする、とか。でも、作る音楽に関していうのならば、ゴールは要らないかな。途中で沿道のおばちゃんが入って来て、激突するとか。予定していたコースが走れなくなったとか。何か起こる用意をね、いつもしている。だから、いつもスタートラインをひきたいと思っている。
■一歩一歩がスタートラインである、と?
藤田 うん。スタートラインをひけるような自分をいつも持っていたい。出すたびに自分がスタートラインだと思える場所を作ることが、俺はゴールに辿り着くことよりも難しいことだと思うんだ。でも、やっぱりいつでも俺はファーストアルバムを作らないといけないと思う。何枚作ったとしても毎回ファーストアルバムじゃないと。
■では、これから何枚CDを出してもそういう気持ちで頑張ってください!
藤田 そうだね、いつでもスタートラインをひいていけるように頑張っていきます!
