2010年05月
2010年05月30日
小説 RCサンクスセッション!?
なんの変哲もない写真からこの物語は始まる…
〜〜恩師と生徒の再会の写真〜〜
【写真右】県内ではワルい学校として有名な極黒工業高校の番長だった生徒で、当時「カミソリのマサ」と恐れられていた男。
【写真左】極黒工業高校に赴任して来た熱血教師(但し、担当は美術)
本人は女子校への赴任を強く希望していたが、ワルで有名な極黒へ来てしまう。
そして「カミソリのマサ」を更正させた後、念願の女子校へ赴任するものの、すぐに女子生徒へのイタズラが問題となり退職。
現在は路上で絵描きをしているらしい。
【写真左下】当時の保健室の先生
今でこそ一見、普通の恩師と生徒の様に見受けられるが〜
更正し真面目に生活を始めた「カミソリのマサ」は、昔の悪仲間の鹿の組のゼッキー組員を些細なイザコザからを刺してしまい服役していた。
そんな時にナグッチは淫行罪で服役するわけであるが〜
ナグッチは自分の罪を恥じてシャワールームに籠もって心を閉ざしていた。
偶然にも刑務所で、まさかの再会する二人であったが、お互い励まし合い、出所したら、また会おうと堅く約束をした。
これが、その再会を果たした時の記念の写真である。
その頃「ホストのヒデ」はそのSAXの腕前とピアノの調律を武器に新潟 栃木などのホストクラブでNo1となるが引退、現在は群馬の片田舎でヒッソリと暮らしている。。。
出所した「カミソリのマサ」は一本橋・三丁目組長に拾われ、現在はテキ屋で焼きそばを売る日々である。
そんなテキ屋稼業の中、路上で絵描きをする「熱血教師なぐっち」と再会を果たしたのであった。
久しぶりに再開した『熱血教師なぐっち』と『カミソリのマサ』は懐かしい話で会話がはずんでいた。
しかし『ホストのヒデ』の話をすると…言葉が詰まった。
『実は…ヒデにしつこくされて……』
そんな言葉を聞いて、また昔の仲間でバンドを組んでライブでもやろうと言う話ように思われた。
話を深く聞いていくと…No1と言われていた『ホストのヒデ』は…『カミソリのマサ』を…愛していたのであった。
そんな状況の中、一本橋・三丁目組長に再開し『オカマのヒデ』から連絡は無いらしい。
今は焼きそばを売りながら充実した日々を送っているのであった。
実はそんな会話をしながら一本橋・三丁目組長にも輪をかけた噂が浮上するのであった。
とある縁日で焼そばの麺とそーめんを間違えて焼いてしまった三丁目組長。
それが元で若頭の山Pに組織を追われ、一匹狼と化する。
一方、どうにか「カミソリのマサ」と恋仲になりたいと考えていた「オカマのヒデ」は、何かと理由を付けてはマサに車で送り迎えをさせていた。
運転するマサの横顔を見ながら、己のシフトノブもトップギアに入れてしまう毎日・・・
その頃、路上で絵描きを続けていた男は、名前を南雲→北雲(ペ・ウン)と改名し、新たに開拓した密売ルートの運び役として、ヨーコ(偽名)と名乗る女に海外を行き来させていたのであった・・・
ナグッチがぺ・ウンと名乗ったのには理由があった。
北○鮮との密売を行うには、その名前の方が都合が良かったからである。
世界各国を飛び回るヨーコは、運び屋が本当の目的ではなく〜実は多重スパイだった。
各国で密輸を続けながら〜情報収集を行い、自分の利益になるなら〜どんな国でも情報提供を行う日々にホトホト嫌気が差していた。
そんなヨーコが久しぶりに来日をした。
「あームシャクシャする〜こんな時は美味しいお水が飲みたいわぁ」
と、とあるバーで喉の渇きを癒していた。
今の生活に少し疲れていたヨーコは誰でも良いから話がしたかった。
ふと横をみると寂しそうな男が1人。
その男は銀行マンで、「かっちゃん」と名乗った。
たわいもない話をしていると〜「かっちゃん」には兄がいて、その兄は
行方不明になっているそうだ〜
兄に話したい事があるので、どーしても兄を捜して欲しいと頼まれたヨーコは、酔った勢いも手伝って、「かっちゃん」の兄「あんちゃん」を捜す事になった。
「あんちゃん」を探すのキーワードは
「マント」
「RC」
の2つだった。
このキーワードを手がかりにヨーコは「あんちゃん」の探索を始めるのであった。
「自分は一体何を密輸しているのか?」
何も知らされていないヨーコは自らの名前を葉子→ヨ・ウスと改名し今日も諸外国で諜報活動をしていた。
ある日、偶然撮影したダンスショーの写真に「ホストのヒデ」→「オカマのヒデ」そして現在は「モーホーのヒデ」と正当進化した男が写っていた。
ヒデは、カミソリのマサと半年間同棲生活を続けた後、彼に愛されていない事に気付いてしまい、何も言わずに二人で暮らした部屋を出て行ったのであった。