温故知新誕生経緯

2013年07月29日

経緯9 これまでの品番はない



このモデル 当初はRF135として企画していましたが、


経緯4で紹介しました 作業をすすめる中で思いました。



昔からあるデザインを そのまま再現するわけではない。


先人達の知恵 感性 技術 を学びながら

現在のマテリアルと感性を加え 新たなものづくりをする。



これは 中学生の国語で学んだ


温故知新   


ではないか! 




中島君に連絡しました。



「このモデル Rからはじまる品番はつけないことにしました。


モデル名は 温故知新 壱 でいきます。」




つづきます。




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2013年07月28日

経緯8 先手


現場のOKも出ました。

次は カラーサンプルを待つ状況の時、中島君から連絡がありました。


「社長(三工光学の)が心配しています。」


その心配とは 何か?



それは テンプルエンドのチャッキングによる メッキ不可の箇所でした。


通常のフレームならば パッドの箱足を利用して全体をメッキすることが出来ますが、

ヨロイからテンプルを 宙に浮かせてメッキは不可能であり

どこかを固定しなければならないのです。

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その掴み方は メッキ工場により異なりますが、

カラーサンプルの時点では、上記のようになっていました。

このまま 透明なアセテートモダンをさすと 


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黒などの不透明なモダンであれば 隠れてしまう部分です。

されど アセテートのカラーも REALの大切な一部でございます。


このまま量産化する筈もない。


この時、既に 三光の社長は先手を打ち解決策を考えていました。




専用治具


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赤矢印の1本1本が 専用治具でございます。

ヨロイ裏側のめねじを利用し 青矢印が示すように手作業でネジ留めしてから

治具の一部をチャッキングしてメッキいたします。




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REALが 何を望んでいるか 何を求めているか

三工光学 三輪社長以下 各スタッフの皆様にご理解いただいています。

感謝です。




つづきます。



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2013年07月27日

経緯7 楕円


現場は、様々なアイデアを出し 試行錯誤を繰り返してくれます。

例えば 裏側からのネジ留めに 大きめの食い付き型のワッシャーを加えてみる。

結果は 見た目も悪くNG などなど・・・・・



ある日 朗報が!



それは ヨロイ裏側のロー付けしたネジ留めのパーツに注目したことです。

プロトの段階では、



一般的な丸ピンに めねじをきっていましたので

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丸ピンの場合 サグリ部が開けば

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回転し 上下にガタツイテしまいますが、



この丸ピンを


楕円


にすれば


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二本のラインが 面で受け


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ガタツキを抑制できる。




中島君 「現場も これなら了承です。」



井上 「流石だね。」






つづきます。


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2013年07月26日

経緯6 三工光学のクォリティー


時に図面上は、とてもイケテル感じでも 実際にプロトで形になると、

「モデルとしては、世に出せない。」 そんなことも度々ございます。

されど このクラシックブローは、図面で見るよりも プロトがカッコイイ。

当然 量産のゴーサインを出します。 (これより前にカラー配色は決めています)




数日後、中島君から連絡がありました。


「ヨロイの留め方で問題が・・・・・・・・・。」



プロト製作までは、 三工光学さんの中でも 企画部 の担当になります。

当然 量産に入る前に、 現場 との打ち合わせがございます。


その現場からの指摘です。


ブローパーツを  このように  ザクリ

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ヨロイをはめ込み

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裏からネジ留めいたします。




これについて 現場 から


アセテートが経年変化で


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矢印方向に開いてしまった場合、


ヨロイにガタツキが出ることが懸念される。



現場の見解を、中島君が口にしました。


「既に同じような工法で、最品化されているものが存在しても

三工光学のクォリティーとしては認めらないそうです。」




以前の井上なら 大ショック で落ち込んだことでしょう。


でも 今は違います。


これまでも 物づくり においても 必ず目前の壁を越えてきた自信があります。
(三工光学さんの努力による自信です。)


むしろ 「三工光学のクォリティーとして認められない。」 


その言葉を聴いた瞬間に、私は心の中で ほくそ笑む のです。


 
その問題をクリアーした時、また一つ上のステージに上ったことになるからです。



私は今、感じています。


出来上がった各モデル そのものより


美唄のK様


山形のF様


川口のT様


滑川町のM様


浜松のO先生


浜松のS先生


豊橋のS様


高石のK様






さらに井上が お名前さえ存じない REALな漢たちは、


ここを一番 大切に感じてくれているのでなないか! そう思うのです。



私の ほくそ笑み は、 その漢(オトコ)の胸中を象徴したものかもしれません。





 つづきます。






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2013年07月24日

経緯5 図面からプロトへ


私が勝手に、三工光学の企画の精鋭部隊 と呼んでいます設計室の一人 水間さんに、

作図していただきました。


鯖江と綾瀬を 中島君が取り次ぎ 要望等を伝え


何度か修正していただき、図面が仕上がります。



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この図面が届いた時に、来店されていたお客様から


「これ予約します!」


カラー展開も 価格さえも決まっていませんが・・・・・・


ありがたいことです。





図面を承認すると 次は プロト製作 です。



ここからは、ひたすら待ちます。


そして


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中島君が 小さな箱から取り出しながら言いました。


「内の社長が、若手に言ってしまた。 君らはこういうのが 掛けたいんやろ。」


そこから先のことは、興奮しすぎて 自分が何を言ったのか等は覚えていません。



とにかく 嬉しかった。


求めていたものが 形 になりました。



つづきます。




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2013年07月23日

経緯4 ディテール


頭に浮かんだイメージ画像は、

SD−724 のレンズシェイプを基準に

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横52ミリ 縦30ミリ にして ブローパーツを装着したものでした。


そのイメージにあわせ ディテール を検討します。



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(質感を高めるため 削り出しはゆずれない)


▲屮蹇爾侶曽はどうするか?


(このモデルの最重要部になるだろう)


ヨロイの留め方はどうするか? 


(カシメか、ネジ留めか、ネジ留めなら 1本留めか2本留めか)


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(クラシックに多い柔らかな形状にするか、これまでのシャープな形状でいくか、)





etc


例としては、 このようなことも深く検討いたします。


ブローのブリッジ側は


ブリッジをまたぐのか?
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ブリッジの上に合わせるか?
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ブローの留め方は


ブリッジ側テンプル側ともネジ留めか?
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ブリッジ側にはピンを立てテンプル側をネジ留めか?
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一つ一つが大切な要素です。




すべてクリアした後、 次は 製作図面です。



つづきます。


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2013年07月22日

経緯3 中島君とスレンディー


ブロー系モデルを作りたいと感じた井上は、三工光学の中島君に声をかけました。


「0801とは違う クラシック系のブローを作りたいんだ。」

続けて

「スレンディーのおじさんモデルSD−716とかも、

メタルをシルバーにするだけでも けっこうイケルかもね〜」


なんて 軽口を叩いた井上でしたが・・・・・・



数週間後、 中島君が 「井上さん これ参考になれば」

そう言って 手渡ししてくれたのは   そのSD−716(本来金色のみ)


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メタルカラーをシルバーにメッキ替えしてくれました。



またもや少しだけ 話はそれますが、



全国のREALな漢たちへ


「中島将志の存在無くして REALは形に成らず」


これを覚えておいてください。



ちょっと 懐かしい画像です。


こんなに楽しそうな自分の顔を・・・・・



5年半前の写真ですが、皆がREALを支えてくれています。




三工光学のオリジナルブランド スレンディーには、


常に時代を先取りした名作があります。


昨今 私が感動したのは、 スレンディー SD−724のレンズシェイプ



RIMG1520



横51ミリで 縦29.8ミリ 

横53ミリで 縦31.0ミリ

横55ミリで 縦32.2ミリ


の3サイズ展開で、 スッキリして無駄のない形です。



中島君がスレンディー SD−716をメッキ替えしてくれてから


1年くらい経った頃、 SD−724を見た井上の脳裏にある画像が映りました。






つづきます。


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2013年07月21日

経緯2 人が強く求めて


常に愛される続けるであろう 黒縁ウェリントンは、


爆発的な流行から やや落ち着きをを取り戻し本来の姿になった気がしています。


そして約2〜3年前から、ここ綾瀬でも注目されはじめたモデルがございます。


それは、同じクラシカルなラインでも、セル系ではなく メタルとのコンビのブロー系モデル。




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 上の写真の左側3本は、今現在 綾瀬のショップで販売していますブローモデルです。


右の4本は、修行時代からの縁あるフレームです。



本筋とはそれますが、その縁について お話いたします。


私は、竹ノ塚駅前にあります兼業店に勤務いたしました。


その店の上が倉庫になっていましたが、 お風呂もトイレもあり


社長から 「家賃がもったいないからここに住め。」 と言われ そのお言葉に甘えました。


倉庫には、経年劣化で売り物にならない経理上も処分済みのフレームやレンズがありました。


ある日、不器用な井上に社長は告げました。


「上にいろんな形のフレームがあるだろう。ネジを締めたり緩めたり 

ヤットコで曲げたり お前にやるから 思いっきり練習しろ!」


そうです。 当時はパターンレスの加工機などなく 更に ガラスレンズの比率も


今とは比較にならないほど多く、レンズ加工は簡単ではありませんでした。

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上のフレームのブロー裏側のネジなどは、緩めることは出来ても


レンズ加工後に 締めることが難しかったのであります。

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仕事を終えて 部屋に帰ると これらのフレームと向き合いました。


それは 難しそうな加工は、すべて社長に頼んでしまう。


 また メガネを曲げてしまい調整に来店された方々が


皆 「社長居る?」


その度に 社長を呼び 対応してもらう。


でも俺も メガネ屋なんだ。 プロなんだ。


いつか 「あなたにお願いする。」 そんなお客様をつくりたい。


困難そうな加工も すべて自分でやりたい。


その想いが、力になりました。


数年が経ち、社長は格段に広い 社宅 を用意してくれました。


倉庫を出る際に、初心を忘れてならない。


「俺のような不器用は、練習を止めた時に すぐさま退化がはじまる。」


そう思った私は、その広い社宅に これらの一部を持ち込みました。




その一部のフレームが 冒頭の写真 右側4本でございます。



無意識の内に、俺はクラシカルなフレームに触れてきた。


世の中は、ブローを求めている。


これまでは 「自分が作りたいものだけを作ってきた。」


今は 素直に思う。


「人が強く求めているものを作りたい。」



コンビであれば、ゴムメタルを使える・・・・・



つづきます



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2013年07月20日

経緯1 出る幕は皆無


2005年10月のスタートモデルR0503 から 最新モデルRF133 まで


REALには、共通したイメージがあると感じます。


言葉で表現してみますと


良く言えば 「シャープな」 「スポーティーな」 ・・・・・


悪く言えば 「イカツイ」 「流行を無視したデザイン」 ・・・・・




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自称 メガネ馬鹿 である井上には、もともとトータル的なファッションセンスな無く


当然 流行にも鈍感であり、


ただただ 「作りたいものを作る。」 それだけでございます。


まして REALがスタートした頃より 私の感覚では約2年くらい前まで


流行していたのは、 クラシカルな黒縁ウェリントン


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上のモデルは、私も取扱いさせていただいています ターニングのTC−403


素晴らしいモデルです。


さらに オリーバーピープルズさんや エフェクターさん などなど


魅力溢れる 黒縁ウェリントンがたくさん存在しています。


REALの出る幕は皆無だと感じていました。




つづきます



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