FullSizeRender
Freesia(F6号)不透明水彩

先日から描き始めたフリージアの絵が完成しました。
今回は不透明水彩で、目の当たりに観るようなグラフィカルでリアリティのある仕上がりを目指しました。

不透明水彩で花を描く①〜③を見られた方から、勉強になる、参考になる…等、感想を頂いたので、描き始めから完成までの制作過程をご紹介します。

FullSizeRender
水彩紙は、ビファール VIFART(旧コットマン COTMAN)中目の300gを使用。
比較的安価で生徒さんにもオススメしている水彩紙です。

FullSizeRender
2Bの鉛筆で下描き。
目の前の実際の生花がモチーフですが、花や葉の位置は画面の中で動かし、絵画としての構成を考えながら下描きをします、

FullSizeRender
不透明水彩絵具。
今回は、油絵にも匹敵する様な鮮やかな仕上がりを目指しているので、ニッカーのデザイナースカラーを使用しました。

最高級顔料を使用しているので、黒味がなく、

発色が鮮やかで、にごりのない美しい色を再現できます。


FullSizeRender

筆は重い不透明水彩絵具をしっかり運べるようにコシのあるナイロン製の筆を使いました。

FullSizeRender
花弁と蕾を着彩。
まずは主役である中心付近の花弁から着彩していきます。
白いお花ですが、暗い、中間、明るいの3つの調子(トロワトーン)を意識して描いていきます。

FullSizeRender
茎や葉を着彩。
茎や葉は、交差する前後関係を意識しながら明暗を定めていきます。

FullSizeRender
背景を着彩。
塗りムラが出来にくいように、繋がっている部分ごとに塗っていきます。

IMG_5192
描き込み。
主役である中心付近の花弁の花脈(かみゃく)などの細部を描きリアリティを増します。

FullSizeRender
仕上げ。
クサカベのグラフィックスをスプレーし、半耐水になった上から透明水彩で適所にグレージングし、深みを増したり調子をあわせます。
乾燥後、ふたたびグラフィックスをスプレーし、完成!