2017ベストソング

おひさしぶりです。

このあと、ベストアルバムとベストリリックを出します。そちらに含んだものは、抜いています。並べ方は、リリース順です。ひとこと感想は、ザクザク書いています。お付き合いいただけたら嬉しいです。どうぞ~。

≪ベストソング-新作≫



Suchmos「TOBACCO」

「有能奴隷根性」ってフレーズが、言い当て妙。言われっぱなしは悔しいけれど、枠にハマって組織で働くってそういうことかと気づく。

LA LA LAND「Another Day of Sun」

出勤前の憂鬱な時間に、ララランドのサントラをよく聴いていた。冒頭の1曲で気分をあげてくれるって、本当に素晴らしい。


THE BACK HORN「あなたが待ってる」


帰る場所があるのは素晴らしいけれど、当たり前だと思ったらあっさり崩れていく。毎日フレッシュな気持ちを更新し続けるのは難しいけれど、出来る限りの感謝をし続けたい。

女王蜂「金星 Feat.DAOKO」

https://itunes.apple.com/jp/album/%E9%87%91%E6%98%9F-feat-daoko/1207724500?i=1207724595

今年のDAOKOのコラボものでは、これが1番すき。自由自在に高低を行き来する、アヴちゃんのボーカルとよく絡んでいた。可愛い女の子も頼もしい姉さんも1曲で演じきる、DAOKOの器用な歌声に驚いた。

あいみょん「愛を伝えたいだとか」

女が歌う男目線のラブソング、は好きな切り口だ。実際の男目線は推測するしかないのだけれど、泥々になって堕ちていかない、歯止めのかかった感覚に安心する。この曲も、女子目線で歌ったら、澱みまで掬い上げてしまいそう(あいみょんはエグさをそのまま描く度胸と才覚のあるひとだと思う)だけど、想像の余地を残すことで、サラリと聴けるのだと思う。

D.A.N.「TEMPEST」

シティ感じゃなく、南国感のあるD.A.N.が好きだ。「POOL」や「Time Machine」のように、スティールパンが活きていて、ドラムとベースがねっちり絡み合っていて、自然と体が揺れ出す曲。「Tempest」はその系譜だから、リリースされたとき本当に嬉しかった。

ほぼ同じコード、同じフレーズの繰り返し。単調になりかねない中で、抑揚をつけて心地よく酔わせてくれた前半6分。方向性を変え、重厚な音で攻めてくる後半5分。1粒で2度美味しい曲。

J.A.M「Manchester」

https://itunes.apple.com/jp/album/manchester/1231340449?i=1231340450

とにかくメロディが美しい。個人的美メロ大賞 of the year.

平井堅「ノンフィクション」
 
すきなひとたちには、生きているうちにだいすきだと伝え続けたい。


THE ピーズ「ブラボー」

"みんなやってる ずっとやってる いい気分 すげー気分 やばい気分"(耳コピなので、表記の違いあると思います。歌詞見つからないですが、引用したかった。すみません。)ってフレーズがとても好き。

ミュージシャン(しかも、本人たちじゃない)がイカれたパーティーに興じているMVも含めて、こんなこと想像できる50代って超楽しそう。(別にこういう遊びしたいわけじゃないよ)

あとは、動きまくるベースラインと6拍子のバラードが、私のツボだった。


FINLANDS「恋の前」

「ほんと痛い痛い痛い痛い…」と胸を痛めつつも、しばしば聴いていた。結婚詐欺に遭ったことはないけれど(この歌は結婚詐欺の歌らしい)恋に行き着かなかった片想いは、幾度もある。"過去未来永劫はずっとわたしのものなんだ"ってフレーズをきいて、不確かな現実が不安すぎて確かな約束を出来たらいいのにと、いつも思っていたのを思い出した。


WONK「Cyberspace Love」
 

人力のダンスビートやジャズっぽい音遣いは大好物だから、案の定WONKを好きになった。2017年は、2枚のアルバムや関連作品を複数枚リリースと、相当精力的に活動していた。聴いた中で、1番肉体的できらきらした音遣いの「Cyberspace Love」を、いちばん気に入った。

CHAI「ハイハイあかちゃん」

https://itunes.apple.com/jp/album/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%81%82%E3%81%8B%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93/1290747039?i=1290747945

間の抜けた冒頭に耳を奪われ、次の瞬間にはボーカル・ベース・ドラムが次々と雪崩れ込んでくる。気持ちよく歌えることばを選んでいるけれど、あかちゃんの動きがよく見える歌詞も面白い。


《ベストソング-旧譜》



Charles Mingus「Moanin'」
 

漫画「BLUE GIANT SUPREME」で、主人公のサックスプレーヤー・大とベースのハンナが、どんな音を鳴らしているのか気になった。ハンナの好きなベーシスト チャーリー・ミンガスの曲を幾つか聴いてみた。この曲では複数の管楽器が鳴っているから、音圧や音域は作中に出てくるデュオとは全く別物だけれど、大とハンナの"強さ"ってこんなものだろうか、とイメージさせた。第1部「BLUE GIANT」のサントラは出ているから、是非続編「BLUE GIANT SUPREME」のサントラもつくってほしい。


Joe Henderson「Night and Day」
 
だいすきなジャズのスタンダート「Night and Day」のいろんなバージョンを知りたくて、Apple Musicを探していた時に気に入った。しっとりしたものより、テンポ早めかつラテンぽいアレンジが好きなので、しばしば聴いていた。


Robert Glasper Experiment「Afro blue」

Erykah Badu「On & On」


Erykah Baduの来日公演のあまりの評判のよさに、行こうか迷った。3万超えのチャージに躊躇した。音漏れでもいいからビルボードへ行こうと思ったけれど、webにあがった動画を見たら、拍の取り方も息継ぎのタイミングも、全部が音楽で生で観たいひとだと思った。次来たときには、さらりと行けるお金の準備と、大人の振る舞いを身につけておきたい。


Yasei Collective「Tabaco」
 

(「Tabaco」は9:45~くらいから)

原曲の余白がかなりあるから、ライブでやるとめちゃくちゃ化ける。フレーズを詰め込んだり、引き算の駆け引きをしたり、各々が絡み合って気持ち良く盛り上げて、どんどん色を変えていく面白い曲。


秦基博「Q & A」


情熱的なラブソングが、昔からとてもすきだ。穏やかな歌の多いひとだと思っていたのだけど、内在する熱量の高さに驚いた。


ゆるふわギャング「Fuckin' Car」


バンアパの客入れで、昨年後半から暫く流れていた。あまりに繰り返される"Fuckin' Car"のフレーズで気になり始めたのだけど、頻繁に聴くうちにいつの間にか好きになっていた。

後半でサンプリングされた、サティ「ジムノペディ」を使った曲に、いつも惹かれる。BIGMAMA「Royalize」然り。

2016年間ベスト【新譜アルバム/トラック編】

私は、音楽に「日常を彩ってほしい」と思う。時には鮮やかなサウンドもいいし、音のない時間も良い。でも、刺激だらけのエブリデイじゃ疲れちゃうし、平坦な日々だと面白くない。 そんな視点で選んだ、自分にとってのグッドミュージックを紹介していきます。

《 2016年ベストアルバム》


10.蓮沼執太「メロディーズ」

細かな音を重ねているのに、どこまでも飛んでいけそうなほど軽やかだった。収録曲「RAW TOWN」の歌詞通りに、東京の街を歩いて、音楽の世界を飛び出して遊べた1枚。
《関連記事》
蓮沼執太「RAW TOWN」-歌詞通りにルートを辿ってみた-
http://blog.livedoor.jp/rearviewmirrors/archives/1051881181.html

9.SOIL & "PIMP" SESSIONS「BLACK TRACK」

歌モノあり、ジャズスタンダードの新解釈あり。ブチ上げるパーティーソングもあれば、穏やかで優しい音もある。幾らでも、難解かつ複雑に出来る”ジャズ”というジャンルで、聴き手を置いていかない易しい楽曲を並べていた。


8.Rihanna「ANTI」

歌詞の詳細はわからないし、重たくて1枚通して聴けるようになったのは、年末になってからだった。年間通して何度もトライしたのは、音数が少なく聴きやすかったこと、全編を通してヘヴィな低音が心地よかったこと、そして心の底から引き摺り出してきた情念の深さに惹かれ続けたから。


7.口ロロ feat. the band apart「前へ」

the band apartが、自らのレーベルに新しい風を入れようと、ポップマエストロ・口ロロと組んだアルバム。三浦康嗣の紡いだ奇妙な歌詞世界と人懐こいメロディが、バンアパの愉快で気さくな面をうまく引き出した1枚。


6.Awesome City Club「Awesome City Tracks 3」

架空の街として描いてきたAwesome Cityを、日常の街と位置付けた1枚。ポップアイコンPORINちゃんから、目を離せなかった。癖のあるボーカルは耳に残るし、可愛さを自覚したステージ上での振る舞いは、潔いほど自信に満ち溢れていた。しかし、自ら作詞した楽曲では、恋に悩める20代半ばの女の子を描いていた。Awesome Cityがアトラクションじゃなく、身近に感じられるのは、苦悩を描写できたからだと思う。
《関連記事》
日常の街・Awesome City
http://blog.livedoor.jp/rearviewmirrors/archives/1059502715.html


5.ASIAN KUNG-FU GENERATION「ソルファ」

再生ボタンを押して「振動覚」の入りのギターにときめく。何かやってくれそうな期待が、うなぎ登りに増幅する。オリジナルの「ソルファ」を聴いたときと同じ感情だ。かつてより深く、重たく、鋭くなったサウンドや、感情の乗せ方が以前より巧みになったボーカルに引き込まれる。本作の見せ場のひとつになっているのは、長めの間奏やイントロ。オリジナルの「ソルファ」からの12年で、バンドもリスナーも年齢と経験を重ねた。複雑な味を楽しめるようになったから、活きてくるアレンジだ。互いの成長と不変を実感する1枚。

4.GRAPEVINE「BABEL,BABEL」

アルバムが発売されたのは冬だけど、ギラギラと渦巻く欲望も、爽やかでさらりとした風通しのよさも、50分に満たない短めの尺も、刹那的に心を燃やす夏に合うだろう。これからが本番。

上半期ベストで、こんな言葉を本作に宛てた。東京の夏は、7月20日頃 梅雨が明けたと同時に、茹だる様な暑さがやってくる。熱帯夜と真夏日を交互に繰り返して、9月は大体晴れている。そんな夏を、期待していた。
2016年の夏は、7月の終わりに梅雨がようやく明け、苛烈な暑さがやってきた。8月の途中から雨が続いて、9月の東京はずっと寒かった。本能を露わにしたアッパーな楽曲は、一瞬しか無かった真夏によく映えた。淡々とした穏やかな楽曲は、降り続く長雨と相性が良かった。想像していた姿とは違っていたが、夏がよく似合う1枚だった。
≪関連記事≫
2016年上半期ベスト―新譜編―
http://blog.livedoor.jp/rearviewmirrors/archives/1058527790.html

3.ストレイテナー「COLD DISC」

1枚を通して、エッジを効かせつつも、切なさと楽しさを丁度良い分量で混ぜた耳馴染みの良い音だった。心地よいサウンドに合わせたのは、意外にもメッセージ性の強い歌詞。1曲目「原色」で"誰かの受け売りではなく 自分の言葉で歌いたい"と早速スタンスを明らかにすると、「NO~命の跡に咲いた花~」では反戦の意思を明確にし、スローテンポの「Alternative Dancer」で"踊ろう"と聴き手に呼び掛ける(話はそれるけれど「シーグラス」のカップリング「DSCGRPHY[DECADE DISCO MIX]」も、シンセをバリバリ効かせて、スローに踊れるアレンジだった)。
彼ら自身が気になることへのアンサーを、言葉を選んでごく穏やかに聴き手に語りかけた、クレバーなアプローチの1枚。


2.[Alexandros]「EXIST!」

前作「ALXD」で、理想に肉体がようやく追い付いた。今作では、初のオリコン1位を獲得。お茶の間で目にする機会も増え、ステージに上がれば鳴りやまない歓声と黄色い声に包まれる。
完璧なボディと圧倒的な人気を得ても、超上昇思考な彼らが満足するわけはない。暴力的で重たいサウンドには、聴き手を突き放す歌詞。ポップなメロディには、スウィートな歌声。流麗な旋律には、滑らかなファルセットをプレゼント。幾らでも持ってるはずのヒットの定石をひっくり返し、拡大したフィールドでやりたい放題暴れた1枚。


1.D.A.N.「D.A.N.」

"丁度良い"アルバムだった。うるさすぎず、寂しすぎない情報量の音。耳に馴染むボーカルと、脈拍くらいのBPM。聴き手に理解を強要しないけれど、違和感のあるフレーズを織り込んで、思わず確認したくなる歌詞。優等生過ぎず、悪ガキすぎず、刺激と穏やかさの釣り合いのとれた1枚だと感じられた。
暑くても寒くても、朝でも夜でも、張り詰めた気持ちでもリラックスしてるときでも。印象を変えて、私に寄り添ってくれた。生まれてきてくれて、ありがとう。


《次点》
冨田ラボ「SUPERFINE」


Perfume「COSMIC EXPLORER」



9mm Parabellum Bullet「Waltz on Life Line」

《2016年ベストソング》

10.The Chainsmokers「Closer feat. Halsey」

ラジオで聴くうちに、好きになっていった1曲。トドメを刺したのは、絶景だらけのMVだった。

9.tricot「節約家」
ムキになっても良いけど どうせいつか許せるから
今のうちにお許し致します
あれもこれも過去については拘らない 無駄なエネルギーは全て
私を照らす光へ変われ
何を節約したのかと思えば、怒りや憎しみその他 負の感情にあてるエネルギー。怒りに呑まれそうになった時に聴いて、波が去るのを待っていた。
《関連記事》
tricot「節約家」~tricot流応援歌~
http://blog.livedoor.jp/rearviewmirrors/archives/1056126071.html

8.UNISON SQUARE GARDEN「パンデミックサドンデス」

こちらもフラストレーションをテーマにした楽曲。暴力的な歌詞に刺激的なサウンドを合わせて、高速のビートで駆け抜ける。怒りに呑み込まれたときに、カラオケで連続で歌って発散していた。

7.スガシカオ「真夜中の虹」

闘病していた友人に宛てた歌だという。希望、回復への願い、痛みを分かち合えない苦しみが綴られている。


6.口ロロ feat. the band apart「板橋のジョン・メイヤー」
やるときはやるし やらないときはやらない
でもはじまるとはじまっちゃう おまえもこんな風に生きてみないか?
どうやら真面目すぎるきらいがあるらしく、肩の力を抜いて楽しく過ごせる人に憧れる。板ジョン(略するとこうなるらしい)は、ギターを背負ってあちこちに顔を出しては、行く先々で大騒動を起こす酒飲み。困った人ではあるけれど、自分のやりたいことに忠実に生きているから、なんだか楽しそうだし憎めない。
根詰めすぎたときに、お世話になった1曲。


5.くるり「琥珀色の街、上海蟹の朝」
ずっと泣いてた 君はプレデター 決死の思いで起こしたクーデター
もういいよ そういうの 君はもうひとりじゃないから
舞台は、一寸先の見えない都市。重苦しい空気の街で、持ち前の想像力を働かせて、豊かに過ごす”君”は明らかに異物だし、疲れ切った大衆からみたら疎ましい存在かもしれない。
まぁ、こんな映画みたいな世界に迷い込むことは、一生かかってもないと思う。しかし、集団との些細な行き違いは、山ほど日常世界で直面する。そんな時に「俺は君の味方だ」「君はもうひとりじゃない」と強い言葉で肯定してくれたら、どれだけ心強いだろう。自分の頭で考えて、進もうとする人への応援歌だと、私は受け取った。


4.HY+BIGMAMA「シンクロニシティ」
10の愛を受け取ったら、11の誠実さで返す
BIGMAMAの「Today」という曲にある一節だ。そのスタンスを地で行くバンド同士のコラボ曲。自分より年齢を重ねたひとが、与え合う世界で生きているのを見ると、まだまだ世界は面白いのかもしれない。絶望だらけの日々で、希望を持たせてくれた1曲。

3.GRAPEVINE「SPF」

「BABEL, BABEL」が夏っぽいと思ったのは、この曲をリードにしていたからだろう。(SPFは、日焼け止めによく書いてある、紫外線から体を守る指数。)淡々とした運びの音に乗せたのは、逃避行に似た寓話を乗せた歌詞。終わりの約束されたドラマと、夢から醒めたくない葛藤が、切ない後味を心に残していって何度も聴いていた。

1.D.A.N.「Time Machine」
https://itun.es/jp/fL2Cbb?i=1098083040
あなたと二人 とけあう夜には 感じあえれば すてきなことだよ
I just wanted true your love 心地よいビートに テキトーな感じで 踊ればいいんじゃないの?
桁違いの甘さに惹かれて愛聴した曲。語感を重視したふわりとした質感の歌詞、気だるいサウンド、なめらかなボーカル、喘ぐようなファルセット。濃密で一瞬の幸福な瞬間を、余すことなく切り取った歌。

1.the band apart「KIDS」
https://itun.es/jp/CTbZfb?i=1171004257
だから毎日 見ていたいんだ 君の笑顔や泣き顔を
抱きしめていたいよ 一日中 一晩中でも
タイトル通り、こどもをテーマにした楽曲。先に引用したサビの歌詞では、バンアパがよくやる比喩や皮肉を一切交えず、愛をストレートに歌う。サウンドも、とってもご機嫌。ご機嫌なバンアパといえば、「Eric W.」「I Love You Wasted Junks & Green」など、今でも頻繁にライブで演奏される楽曲ばかり。「KIDS」も、ライブの新たなスタンダードとなった。
ここまで明るく開けた楽曲が、バンアパから出てくると思わなかったし、自らの王道に直球勝負しに行くと思わなかった。渋さを増したボーカル、年齢を重ねたから綴れる率直なことば、切れ味を増した瑞々しいサウンド。自分の武器をブラッシュアップして作り上げた王道に、ここ数年のバンアパで1番ときめいた。何度だって驚きを見せてくれるこのバンドを好きになって、本当によかった。
《関連記事》
the band apart「KIDS」「Night Walker」に寄せて
http://blog.livedoor.jp/rearviewmirrors/archives/1057738215.html


《次点》
Awesome City Club「Don't Think,Feel」



Suchmos「MINT」


My Hair is Bad「戦争を知らない大人たち」


9mm Parabellum Bullet「スタンドバイミー」



the HIATUS「Bonfire」
  

2016ベスト【旧譜トラック/ライブ編】

口ロロ「00:00:00」

一秒 ふたりその時運命感じて 繋がって
一分 原稿用紙1枚分の話 繋がって
一時間 予感が徐々に確信に 繋がって
一日 言葉じゃ足りないから唇 繋がって
一週間 体と体 文字通り 繋がって
一ヶ月 分の給料の指輪と誓い 繋がって
一年 恋から愛 の結晶生まれ 繋がって
一世紀 僕も君も もう いない それでも 繋がって

アパロロ(口ロロ feat. the band apart)のライブで初めて知った、時間と空間に絡めたロマンス。恋心は、激しさそのままに吐露するより、淡々と言葉にしたものの方が好みだ。

コラボ版では、コーラスグループのような深いハーモニーを楽しめた。

七尾旅人「サーカスナイト」

とろけそうなほど甘いトラックには、叶いそうもないビターな恋愛の情景を。勝ち目がなくても勝負するしか無い、一夜の甘辛い気持ちを描いた楽曲。

the band apart「仇になっても」

「許せなくなっちまったら 髪切って来世会おうぜ」

ベースの原さん(原昌和)の描く世界が好きだ。原さんの歌詞は、エグい言葉遣いをしつつも、愛で出来ている。大抵のことは笑い飛ばし、無理なら来世会おうと言う。クソみたいな世の中では、溜め込んでいると参ってしまうけれど、怒りの矛先を必ずしも対象に向ける必要はない。やわらかで大局的な許しが描かれた、やさしい歌。

星野源「Week End」

何かが始まりそうな、わくわくした気持ちを封じ込めた歌。高揚感だけでなく、切なさや寂しさも拾い上げてくれたから、リアリティのある明るい未来のように感じられた。

きのこ帝国「怪獣の腕のなか」

一言でいうなら、母性。強がる弱さを受け止める。冷えきった心ゆえに、強い言葉を使っていたと解する。拒絶されても、気が向いたら戻って来れる居場所を作っておく。
いまの佐藤(千亜妃/Vo・Gt)が、破壊的な歌を作っていた昔の佐藤や似たような心情のひとを、抱き締めているように聴こえた。今も過去も認めて、愛する余裕を持てたから、現在の方向転換をなし得たのではないだろうか。

R. Kelly「Number One Hit」

「Kanye Westにディスられて、本気で作ったから超面白いよ!」って、紹介してもらったアルバム『Love Letter』の収録曲。1枚通して心地よいのに飽きることなく聴けたけれど、特に「Number One Hit」の沈んでいく感覚が気持ちよかった。

環ROY「そうそうきょく」

震災直後の街を切り取って、ことばにした楽曲。震災に関しては、この5年間ずっとこころのどこかで気になっていた。この5年で相当影響受けた東北ライブハウス大作戦周りのカルチャーも、震災がきっかけで出来たものだし。トラックを蓮沼執太が手掛けたのもあって、自分の耳に馴染みが良かった。

Hyukoh「Comes and Goes」

テクニカルで踊れるものが好きな私にとって、どストライクな楽曲。おしゃれ路線な楽曲ばかりかと思いきや、泥臭いブルースや深遠なバラードもやってて面白かった。

パスピエ「とおりゃんせ」

まだ怖いか否かこの先へ
行きたいのかい行きたいなら

不安なときに、この一節にお世話になった。
検問顔パス すなわち大正解

漫画「Paradise Kiss」に「トントン拍子に進んで行けるのは、その道が自分に合ってる証拠だよ」という好きなフレーズがあるのだけど、表現者2組にそんなこと言われたら、ことばの真実味が増した。

BURNOUT SYNDROMES「こどものじかん」

20歳で母になった女性が、息子に語りかける歌。結婚や出産が身近になってきた、アラサーの自分に響いた。書き手は20過ぎくらいの男の子。実体験がベースにあるのか、全くの想像かわからないけど、当時の自分にこの視点は無かったし、心情を汲み取る聡さに舌を巻いた。

「Spartacus Love Theme」




様々なバージョンを聴いた楽曲。SOIL & "PIMP" SESSIONSやNujabesのリズムに身を委ねたくなるもの、Bill Evansがジャズの技法で表したもの、re:plusが解体・再構築したもの。どれも違って、どれもよかった。


2016年ベストライブ

1001 HY+BIGMAMA at ミュージックタウン音市場
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今年初めてコラボした2組が、音源を作ってライブを重ねた1つの結実となった、沖縄公演。HYのホームということもあり、非常にリラックスしたムードが流れていた。共に愛を歌い、手を差し伸べる優しさを持ったバンド。似たような方角を向いたひと同士が、がっちり組み合う素晴らしさを見せてくれた。
ここからは余談。ライブハウスで、泡盛がドリンクで頼めるのにびっくりした。邦ロックの踊りをしている観客がほぼいなくて、更に驚いた。HYがそういうカルチャーなのか、沖縄がそうなのか、はたまた偶然かわからないけれど、ノリたいようにノッていて心地よかった。


0717 ストレイテナー「KESEN ROCK FESTIVAL」 at 種山が原森林公園
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終日こんなコンディションのなかで、行われたKESEN ROCK FESTIVAL(KRF)2日目。雨が降って、もやがかかって、寒い上に足下はドロドロ。

気にしない私にとっては、霧が天然の照明効果になった、幻想的でシチュエーションに映る。天気の崩れる予測がつくなら、充分に対策できる。ほどほどの混み具合で、フェスとその土地を愛するアーティストたちを観られるKRFにすっかりハマって、2014年から3年連続で通っている。
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(↑場内にあった、お遊び企画の7つのケセンさん)
この日も、KRF常連のストレイテナーが、生き生きした顔で演奏していた。MCで、幾度もKRFへの愛を言葉にしていて、フェスとバンドの相思相愛な様子が伝わってきた。8年ほど彼らを観ているけれど、良い顔をしているときは大概 好演。キレッキレのリズムと、切なくって時に甘いメロディを、楽しそうに奏でていた。
そもそも、ファンタジーを描くバンドが、霧深い高原でライブする。シチュエーション自体がドンピシャだ。
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0424 D.A.N. 「Synchronicity」at O-EAST
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1stアルバム発売直後に立った、フェスのステージ。期待の寄せられたショーケースライブは、1曲目「Zidane」のイントロが鳴った瞬間に歓声が湧き、「Ghana」「Native Dancer」とキラーチューンを立て続けて、場内をあっさり魅了していった。おそらく今年のD.A.N.は、シンクロに来ている多くのリスナーが共有できるアーティストだ。新人とは思えぬほど温かい”ホーム”の中で、楽しく観ることが出来た。


1015/1031 口ロロ×the band apart「Smooth Like Antelopes Tour」at 新木場STUDIO COAST/梅田AKASO
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楽しくって最高だったんですが、それだけだったら遠征して2公演行かないです。とても好きなバンドがゆえに、思い入れがたくさんあって、公開までに納得のいくことばをつけられませんでした。ゆっくり編もうと思います。
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