寿司は他の多くの国と同様にイタリアでも人気が高く、都市部はもちろん中世の外観をそのまま保っている田舎の旧市街においても寿司レストランを見かけます。
しかし
以前の記事でもちらっと触れましたが、寿司屋や和食を掲げるレストランのほとんどが、アジア地域の別の国からの移民によって経営されているという点も他の国と同じであるため、日本人としては首を傾げたくなるものが多く、また衛生管理が十分ではない店も多くあるようです。
今回はそういう店の実情に迫ったイタリアのTV報道番組と、それに対するイタリア人の反応です。




投稿者

「我々取材班はミラノに400店以上ある寿司リストランテの中の一つに潜入してきました。中国人経営かつ中国式の日本料理リストランテ “All You Can Eat” よりお伝えします。ランチは10ユーロ、ディナーは20ユーロで無制限に注文できる食べ放題式。しかしどうして生魚を低コストで提供できるのでしょうか、そしてそれは新鮮なのでしょうか?我々はミラノ警察や調査員とともに、キッチンの奥の冷蔵庫の中にその実情を発見しました」



《動画概要》


調査員

「問題は冷凍保管状態が悪くて解凍してしまい漿液が漏れ出ていることだ。普通はこうならない。こういうものは没収し破棄する」

「この豚肉のミンチ肉にも冷凍保管上の問題がある。貝の保管状態も不適当だ」

「これはいつ冷凍された食材ですか?」


中国人店主「ええと、この間……」


調査員「ラベルも何もありませんな。商品がどこで出入荷されたかわかる記録書は持っていますか?」


中国人店主「はぁ……」


調査員「(冷蔵庫の中を指差して)それぞれの容器の内容物についての証明書が不足してるのがわかりますね。実に多くの容器が使い回されています。ああ、それ元はマスカルポーネ(※)の容器ですね。これを他の食材入れに使い回すことはできません」

(※ロンバルディーア地方産のチーズです)


調査員「ここにあるのもそう、内容物も製造年月日も一切わかりません。完全に非表示です。こんな風に(布で)食材を分けてるのも不適当ですね。これではまるで病院のようです」


(以降、中国人経営者が食材を買い付けるミラノの市場の安価な魚介類は色々な国からの輸入品で、新鮮さや衛生状態に問題があり、またミラノの近くの海産物は汚染されているため妊婦や子供には適当でないという内容が続きます)



〈↓イタリア人の反応↓〉  
 


・B級アクション映画のBGMはこういう実録捜査系番組では不可欠だね。


  →あははは😄



・(在イタリア中国人)間違いなく、俺たち中国人はいつもこの手の報道の犠牲になってるよ。どうしてまず全てのレストランを見て回らないんだ。「市場」で「イタリア人」が売っている魚をイタリア人たちが買い求めている様子も見せろよ。


  →外国人のせいにする方が簡単だからさ、特に君みたいな中国人のね。


  →その通りだな。中国人経営の寿司レストランに行ったけれど完璧だったよ。



・みんな、俺は中国人じゃないけど、どれだけ中国人に悪口を投げつけるんだ? 20のうち1店くらいは問題があるレストランが見つかるかもしれないが、そういう悪夢のようなキッチンを見たこともないのに? 一体どれだけ多くのイタリア人経営のリストランテが劣悪で、クソを客に提供していると思う? 一体どれくらいだ? TV局が外国人をあげつらうのはニュースを作るためだ。平均的なイタリア人は常に外国人を恐れているからな。しかし、1930年代にイタリア人がアメリカへ行った時はどうだった? オールOKだった、もちろんね。移民扱いされなかったんだ。



・(在イタリア中国人)捜査員は何回「表示しろ」って言葉を繰り返しただろう。しかしどれだけのイタリア人経営レストランがそれをしている?頼むぜクソが。


  →すまないが、それで正当化できるわけじゃないでしょ。




・なんだこりゃ、中国の盗人たちの擁護者だらけだな……。



・いずれにせよ中国人経営店の寿司はオリジナルのそれとは比較にもならないよね。動画の店はただのクソだ。中国と日本の料理は全く違うし、寿司などの和食はプロフェッショナルからのレッスンや下積み経験が不可欠で、それがない中国人には難しすぎる。



・テレビ局は偏っている。これは純粋に誤報だ。


  →クソでもしてろ。

   →(キリストなりきりアカウント)クソをするのはお前だ……アジア人差別主義者め。

    →出たな畜生神の手先め。恥ずべき偽預言者が。



・(在イタリア中国人)1キロのサーモンがミラノだと約10ユーロ(2017年6/17現在、約1240円)、そこから100貫(※)は作ることができる。サーモン一切れにつき10セントほどだ……この店の寿司が安価なのは原価が低いからだよ。


(※寿司は数詞の解釈に揺れがあるので、ここでは便宜上「貫」と書いてますが、要は100個のことです)



・寿司についてだけじゃなく魚全体についての話をしてるんだろう。つまり俺たちは悪いものを食べている。俺たちの食卓は汚染されているんだ。



・中国人の作るまがい物であって本当の日本食じゃないよ。寿司という食文化が悪いんじゃなくてシェフが悪いんだ。日本の基準はもっと厳しい。



・食材に触れるのに手袋もしないなんて、あの警官は阿呆か?



・あのレストランを擁護するコメントがあるのが理解できないな。特に「えーでもイタリア人だってやってるだろふにゃふにゃふにゃ」ってやつね……んなもん正当化する理由になるか! あの店を擁護することで何か得るものでもあるのか? あのレストランはクソで、ゴミ(もしそう思わないのなら、きっと味蕾がないか、あるいはマトモな寿司を食べたことすらないんだろう)だし、あの店で生魚を食うなんて考えただけで気が狂うわ。もしあの店が「イクラもありますよ」と言ったとして、まともなものが食えると思うか?



・中華料理や日本料理を食べに行ってなくてよかった~。



・寿司はちゃんとした準備や決まり事、知識、そしてきちんとした生食材を必要とする高級な料理だ。本物の寿司や刺身に使われるマグロが一体どれだけ高価か調べてみたことがあるかい? 平均的なメニュー以上のコストがかかる。どうして俺がとんでもなく高価なものを高い金を払ってでも食べようとするか分かるか? もしこの店や類似の店を好む人がいるなら、それは真の日本料理を食べたことがないんだろう! あと「だれでもこれくらいの違反はしている」という擁護は実に馬鹿げている。



・しかし海を汚染しているのは私たちイタリア人自身だからなぁ。



・なんというクソッタレなサービスだ。



・4年前から寿司を食ってるけどまだ俺は生きてるぜ。






いかがだったでしょうか。
さて、以下は数年前にイタリアで長距離タクシーに乗った際に運転手さんと交わした会話です。 

運転手「君、日本人でしょ?日本大好きだよ!息子の勤めてる会社の本社が東京にあるんだ……俺も寿司が好きなんだよね。美味いよね寿司!」

管理人「あーまぁそうですね……ただ、こちらの寿司はたいてい」

運転手「大抵はフェイク、でしょ?知ってるよ!ほとんど中国人がやってるからね!でも本物の店は高いんだ。高すぎてたまにしか行けない。だからフェイクでも我慢するしかない。でも清潔じゃないから覚悟がいるんだよなぁ」


こんな感じで、日本料理屋事情は意外と広く把握されてるようです。

さて動画への反応ですが、これまた意外なことに偽日本料理屋を擁護するコメントが多く、またそれに対するサムズアップも沢山ついていました。 
といってもそれぞれの政治スタンスや色々な思惑(政治的に左派に属する人々や、報道により日本料理が貶められたと誤解している日本贔屓の人、在イタリア中国人など)があるようで、偽日本料理屋の抱える問題点からはズれたコメントが多かったように思います。
逆にこういう店の存在こそが日本料理への冒涜だとして非難する和食好きや、生魚を取り扱う以上は厳しくして当然という衛生面に重点をおいた批判をする人もいました。

たまに、話のネタにあえてそういう店に行こうとする日本人旅行客を見かけますが、もし胃腸に不安があればやめておいたほうが無難ですね。

それでは。