リストラや非正規従業者や派遣社員のクビ切り問題に、円高による利益損失など、今の日本中は不況風が吹き荒れています。
毎日新聞には、倒産のニュースや決算予測の下方修正の話など、年末から来年に掛けて一体どんな年になるのか、不安になりますね。
リーシングの業界においても、出店計画を延期したり出店数を減らしたり、また店舗閉鎖を進めていくテナント企業も多くなりました。
裏返して考えると、不採算店の閉鎖や途中解約、そして倒産テナントが増えると言うことは、テナントのみならずオーナーにも少なからず負担が圧し掛かることになります。
建設協力金で建てた店舗が空いたままテナントが付かない状態で残っていたり、入居テナントの倒産で家賃の回収に時間が掛かり保証金まで返還せざるを得なかったとか、オープンして間もない店舗がリストラされたりと、頭の痛い問題が発生することも少なくないでしょう。
今は、景気の良いテナントと悪いテナントの格差が開いてきたように思います。
今まで、赤字を出さずに済んでいた店舗が売り上げ減で急に赤字店に陥ったりして、撤退を予想しなかった店舗が閉店することになってしまったのを目の当たりに見てしまうと、この不況は相当厳しいものだと実感せざるを得ないわけです。

こういう状況下で、売上好調なテナントはどこも特色があって、他店にないメニュー作りをしてたり、激安だったり、競合が少なかったり、お店の雰囲気が良かったりとか、何かとお客さんをひき付ける要素があるお店がほとんどですね。
衣料品の売上が厳しい中、ユニクロだけが大幅に売上・利益を伸ばしていたり、ガソリン高の影響と車保有の意識が低下したためサイクルあさひが売上好調だったりと、経済社会環境の影響も大きくなりました。
私たちの仕事は、積極的にかつ迅速に対応してくれるテナント企業とのルート作りが大事ですから、出店希望の情報は益々貴重なものになってきます。