こんにちは。
神谷敦彦です。

TAKUROさんが「Sound Designer」の
表紙を飾っていました。
TAKUROさんは、7~8頭身くらいあることが判明しました。 
 
初めてのギターインストアルバム「Journey without a map」のリリース 、
45歳からのソロデビューということで雑誌にTAKUROさんがよくいらっしゃるので
本屋に行くのが楽しくなっています。

以前も「Lyric speaker」やそこから歌詞への思い、BELOVEDの歌詞の意味など
発言するたびに名言が飛び出すので、TAKUROさんのメディア露出は大歓迎です。
【GLAYの「BELOVED」に込められたバンドへの思い】TAKUROさん登壇の「Lyric speaker」関連の「ZIP!」出演にて 

今回はTAKUROさんの「ジャンルへのリスペクト」をインタビューから読み取りつつ、
それが音楽を楽しみ続けるコツであることを考えてみます。

【目次】
(1)「ジャズ」、「ブルース」への畏怖の念
(2)神の神はどんな神なのか知りたくなる
(3)編集後記

(1)「ジャズ」、「ブルース」への畏怖の念
「Sound Designer」のインタビューでのTAKUROさんの発言を拝見していると
TAKUROさんが「ジャズ」、「ブルース」へのリスペクトを超えて
畏怖の念を抱いていることが分かります。
■TAKUROさんの「Sound Designer」のインタビュー
メロディだけを抽出してみるとGLAYともあまり変わらないんですよ。
これを「ジャズですね」と言われると、「とんでもないです」と恐縮してしまうんですけど、
「これが僕です」とは堂々と言えます。
(中略)
自分では恥ずかしくて聴いていられないくらいに(笑)
お恥ずかしながら「ジャズ」、「ブルース」は単語でしか認識したことがなかったため、
TAKUROさんのアルバム「Journey without a map」が
初めての「ジャズ」、「ブルース」体験になりました。
【TAKUROさんが教えてくれるブルースとジャズ】「Guess who」MV(short ver.)の感想を「GiGS No.444」インタビューを読みながら 

そんな思い出の作品の作者が「ジャズ」というジャンルへの畏怖の念を
インタビューではっきりと語っていらっしゃいます。
反対にTAKUROさんが「これがTHE ジャズです」と仰っていたら
「TAKUROさんが言うならそうなんだろう」と、
それ以上ジャズに興味を持つことはなかったと思います。

私にとってはV系だけでなく、それ以外の音楽を聴くきっかけも
GLAYのTAKUROさんでした。
そんな方が「ジャズですね」と言われると、
「とんでもないです」と恐縮してしまうと仰っているのを拝見すると
「ジャズってどれだけ奥深いジャンルなんだろう」と興味を持ち始めます。

この大本命の人物のリスペクトが、
Aという音楽を知ったファンが、
Aに含まれるB、Cという音楽にも
興味を持つ地図になるのでしょう。
私にとって、それはTAKUROにおけるジャズやブルースです。

(2)神の神はどんな神なのか知りたくなる
・・・話はとびますが、清春さんが以前に「自身のルーツを語ること」、
「リスペクトを表明すること」の大切さを語ってらっしゃいます。
清春さん自身もDEAD END、Creature CreatureのMORRIEさんへの
敬意を発信することを欠かすことはありません。
【清春さんが語るシーンの底上げ方法】ヴィジュアル系はルーツを語りたがらない?

それは感謝を述べるという意味に留まらず
「自身のルーツを語ること」、「リスペクトを表明すること」が
シーンを底上げすることにつながるというお話でした。

正直、最初は「自身のルーツを語る、リスペクトを表明すると
シーンが底上げされる」という考えの意味は理解できませんでした。
それが、TAKUROさんが「Sound Designer」でジャズやブルースへの畏怖の念を表明していて、
「TAKUROさんほどの人が恐縮するジャズやブルースとはどんなものなのか」と
私自身が興味を持ったことから、清春さんの考えが実感できました。

でも、このことはV系の中ではよく起きている現象でした。
自分が神であると崇めているV系メンバーが
さらに神であると崇拝しているプレイヤーがいたら
「私の神が神と崇める神はどんな神なのか」と自然に興味を持ちます。
この現象を「神つながり」と呼ぶことにします(?)

例えば最近ANDROGYNOSという
DIR EN GREYとPIERROTのプロジェクトが立ち上がりました。
そこからPIERROTを求めてネットを漁っていると、
摩天楼オペラの苑さんがキリトさんへの思いを
インタビューで語ってらっしゃるページを見つけました。

私にとって摩天楼オペラは「メタル」というジャンルを認知させてくれた存在であり、
音楽を聴く楽しみを一つ増やしてくれたありがたいバンドです。
そのボーカルの苑さんがリスペクトする「PIERROTのキリトさん」を知りたいという思いが募り、
キリトさんの「思考回路」と「偽装音楽業界」をアマゾン先生に依頼しました。

ミュージシャンのファン、V系のファンは
ともすれば盲目になり過ぎて恐ろしい存在にもなり得ます。
ゴールデンボンバーの「同じ日記」の歌詞にも
それを端的に表す箇所があります。
【ゴールデンボンバーの「同じ日記」の感想と解釈】鬼龍院翔さんは「欲と不安と自意識と愛」を歌にする

一方でこのファンの盲目になりやすい性質を
購買行動につなげることもできます。
それが「神つながり」(?)と呼ばれる、
「私の神が神と崇める神はどんな神なのか」という興味を喚起することです。
ファンの平和利用ですね。

(3)編集後記
TAKUROさんのロングインタビューから
清春さん、キリトさん、ゴールデンボンバーと
随分遠くに来てしまいました。

並べてみると分かるように
この方々の音楽の共通点はほぼないようにも見えます。
それでも一人のファンが聴いて好きになれたきっかけは
「V系」という差別用語とも言われるジャンルがあったからです。

音楽をジャンルに分けること自体が無礼なことという意見も見聞きしたことがありますが、
リスナーにとってはそのジャンルによって音楽を遡れたり
聴いてみようと興味を喚起される材料になります。

ミュージシャンの方も評論家の方も、
リスナーが新しい音楽にたどり着けるよう
どんどんジャンルへのリスペクトを表明していただけたらと思います。

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(1)【TAKUROさんが教えてくれるブルースとジャズ】「Guess who」MV(short ver.)の感想を「GiGS No.444」インタビューを読みながら 
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(6)【TAKUROさんの「Journey without a map」の感想と解釈】TAKUROさんの死生観と諦念がもっとも反映されている曲
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