こんにちは。
神谷敦彦です。 

ヴィジュアル・ジャパン・サミット2016に出演して
順調に見えていたカメレオの解散など
V系にとって悲しい知らせが2017年も続いています。

一方でV系シーンの新曲を聴いていると
明るい兆しを感じることができます。
X JAPANのToshlさん、Plastic Tree、
MERRY、Purple Stone、ぞんびなど
世代を超えて残る曲がリリースされているように思います。

その中でも最近よく聞いているという主観全開ではありますが、
MUCCの「秘密」、シドの「硝子の瞳」の
感想と解釈について書いてみます。 

【目次】
(1)V系のダンスナンバー
(2)心中の曲?
(3)編集後記

(1)V系のダンスナンバー
アルバム「脈拍」の中の9曲目に収録されています。
ダンスナンバー、言葉遊び、ラップ、ジャズなど
様々な言葉が当てはまりそうな曲です。

勝手なイメージですがLIVE会場を
紫色のミラーボールが照らして
ダンスホールにするような。
ディスコやクラブにも似合いそうですね。

MUCCを象徴するど真ん中といった
種類の曲ではないのかもしれませんが
アルバム「脈拍」の中でも異彩を放っています。

その理由は歌詞がテンポよく並べられた
キーワードの力かもしれません。
英語と日本語の単語のバランスも耳に気持ち良いです。
どこかBUCK-TICKの今井さんがつくる歌詞を思い出させます。

MUCCはバンド名を知りながらなかなか聴けず
ヴィジュアル・ジャパン・サミット2016の「ハイデ」ではっきりと認知し、
このアルバム「脈拍」でようやく追い付いてきたように思います。
>参考記事:【X JAPANのYOSHIKIさん、MUCCの逹瑯さん、Angeloのキリトさんの言葉を借りて「ヴィジュアル・ジャパン・サミット2016(VJS)」の総括】

ちなみにV系のダンスナンバーでいうと
摩天楼オペラの「Round & Round」もおすすめです。
これもメタルや合唱のイメージの強い摩天楼オペラの
ど真ん中の曲ではないかもしれませんが、
変化球の曲が好きな方にとっては何度も聴きたくなる曲です。

(2)心中の曲?
MUCCと同様、バンド名はずっと知りながら
活動年数が長くどこから聴けばいいか迷いながら
今に至ったバンドのひとつです。

シドはYOSHIKIさんも仰っていたように
ポップ、キャッチーであり、お茶の間にも
その名を広げたV系の一つというイメージを強く持っていました。

「硝子の瞳」で聴こえてきたのはイメージを裏切らない
キャッチーなメロディーでありながら
哀愁が漂っている、重みのあるメロディーでした。

歌詞も「傷ついた」よりも重く「壊れた」ですし、
もしかしたら心中を決意した二人の曲としても聴けるかもしれません。

仮に心中の曲であれば「この曲いいよ」と人にすすめるのはためらわれるのですが
メロディーが聴きやすいからか複数人でも聴けそうです。
これがお茶の間感、メジャー感があるということでしょうか。

ジャケットも白黒でシックにまとめた「硝子の瞳」は
シドにはないイメージでした。
と思っていたのですが、「ROCK AND READ 007」の明希さんのインタビューでは
「やりたいのはドロドロのヴィジュアル系」とお話しされているのを知りました。
2006年のことなので変化はあるかもしれませんが、
自分の勝手なイメージで「このバンドは●●な音楽だろう」は外れますね(笑)

(3)編集後記
本日は結成20年目のMUCC、結成14年目のシドという
V系シーンの中で大御所の域に入っているバンドの新曲を聴いてみました。

これだけ歴史の長いバンドだとネット上にも情報が出ていて
調べがいがあって楽しいです。
MUCCの逹瑯さんはBUCK-TICKがお好きですし、
シドのマオさんは清春さんを尊敬されているようです。
 
若手も次々出てきたり、ベテランも健在だったり
V系はひとつのシーンとして見ることができるので
沼が深いですね。一生飽きずに追い続けられそうです(笑)
 
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